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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第41巻経過報告:03(サンプルあり)(2016/3/22)
[TOMATO] とある魔導師と機動六課の日常・幕間 第41巻『魔術師』



古鉄≪というわけで、幕間第41巻の経過報告、これで最後です……こちらはISクロスですね≫

恭文「セカンドシーズン、その始まりはフランスロケから。そう、さらばあぶない刑事が、ニュージーランド絡みでコラボしていたように」


(していたように!)


恭文「ちなみに今回の挿し絵、フランスの情景が中心となっています。異国情緒は大事です」

古鉄≪ではどうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


我慢……我慢、ですわ。でも忍者資格さえあれば……! やっぱり鈴さんと一緒に取得しようと、決意を改める。

というわけで、ウェルカムドリンクはシャンパンではなく、ウーロン茶。あぁ、これも美味(おい)しくは、ありますわね!


「……セシリア、アンタ」

「な、何でしょう鈴さん」

「青筋が立ってる」

「……は!」

「あと眉間にしわも寄っていますよ、お嬢様」

「うぅ」


顔に出ていたとは、一生の不覚です。一旦ウーロン茶は置いて、顔をマッサージ。それで表情を何とか緩めます。


「というか、どんだけ飲んべえなのよ! さっきもスムーズに『シャンパン』って言ってたし!」

「あ、あくまでもイギリスのお話です! IS学園では我慢していました!」

「だったらここでもアウトでしょうが! それと教官の方をちらちら見ない!」


それも、仕方ないんですー! だって恭文さん……うぅ、やっぱりわたくしも忍者になります!


「ちなみにー」


そこで前の席から、デュノアさんがひょこっと顔を出す。少し意地悪げなのが何とも。


「フランスではアルコール飲料の購入・飲酒は十六歳から認められるよ」

「本当ですの!」

「うん。あ、でも種類によってグループ分けがされていてね。種別によっては十八歳からなんだけど」

「なら、どっちにしてもアウトね。セシリア、アンタ誕生日は」

「ふふふふふ」


それはそれは、とてもいいことを聞きましたわ。歓喜に震える胸を、軽く手で撫(な)で……笑ってしまう。


「それでしたら問題ありませんわ! 早生まれで四月二日が誕生日! わたくしは既にシックスティーンです!」

「え、マジ!?」

「マジです!」

「お嬢様……!」

「……ぼく、余計なことを教えちゃったみたいだね」

「とんでもない! 心から感謝していますわ」


えぇ、感謝しています。これで恭文さんと一緒に……そ、それで少し酔ってしまって、積極的になっても問題ありません。

そうしたらパリの夜でわたくし達は……そ、そんな! いけません恭文さん! わたくし、初めて……なのにぃ。


◆◆◆◆◆

「お、おぺらざ……!」

「簪、どうしたの?」


オペラ座の怪人と聞いた途端、平静だった簪の表情が一気に曇り、足が震え始める。


「……簪ちゃん、子どもの頃にスペシャルドラマで見て、軽いトラウマなのよ」

「すげー怖いやつなんだよなー。おれにもよく話してたぞー」

「納得した」


知っている人もいるだろうけど、一応説明。オペラ座の怪人はフランス人作家、ガストン・ルルーによって書かれた小説。

それを原作とした演劇・映画・テレビドラマはたくさん作られ、オペラとしても上演されている。簪が見たのはそのうちの一つだよ。


「山本、何を言っている。あれはノンフィクションの実話だろう」


かと思ったら、ラウラがとんでもないことを言い出した。


「山本って言うのやめてもらえるかしら! 雰囲気ぶち壊しだから!」

「まぁまぁ山本、落ち着きなって。ラウラは電波馬鹿なだけだから」

「あなたも乗ってんじゃないわよ! ……原作小説はあくまでも、取材談を基盤とした『擬似』ノンフィクション小説よ。
ようするにそういう体で進行する、フィクションなの」

「なん……だと」

「本気で信じてたの!? あれ、この話結構有名なんだけど!」


山本、それがラウラだ。そんな驚くことはないよ。ほら、織斑一夏なんて泣いてるし。


「でもラウラが持った感想は、決して間違いじゃないよ」

「えぇ! 恭文、それはおかしいぶ〜ん! だってフィクションって」

「作者のルルーは、オペラ座を綿密に取材したそうなんだよ。それもかなり綿密に。
実際に起こったとされるシャンデリア落下や、その他の事件も交えて描写しているから」

「……るごるごー?」

「そう。形式こそ擬似的なノンフィクションだけど、その中のエピソードや描写は実話や実物……つまり本物が元になっている」

「それが説得力を生み出し、ボーデヴィッヒさんが信じ込むほどの完成度となったんだね」

「そうか、私は……私は間違っていない! オペラ座の怪人は本当にいるんだ!」


あ、しまった。フォローの仕方を間違えた……ラウラがあんまりに落ち込むから、見過ごせなかっただけなのに。一緒にフォローした潤乃も苦笑。


「恭文くん、よかったの?」

「いいよ。……サーヴァントの件を考えると、本当にいる可能性も」

「……そういう、理由かぁ」


そもそもアーサー王や牛若丸だって女性だったわけで、いないとは限らないからなぁ。

だから張り切るラウラの行く先を、ただ案じることしかできない。頑張れ、電波っ子。


◆◆◆◆◆


「まず君達が聞いた通り、イグニッション・プランはトライアルなどではない。
亡国機業が戦力とするISを作り上げるための、舞台装置にすぎなかった。
もちろんIS本体だけではなく、その過程で生まれる多種多様な運用データも含まれる」

「やはりか……!」

「だがそれを事前に察知し、止めた男がいる。それがエミリオ・オルコット――君の父だ」


やっぱり聞いた通りの流れか。デュノア社長が知っていたのは、やっぱり家業がらかな。

その頃からデュノア社は、IS関係の研究を始めていたそうだし、友達としてとか?


「私はこういう家業なものだから、エミリオから気をつけるよう警告されていた。
だから第二世代のラファール以外は、特に新機体や技術を開発しようとも思わなかった。
兵装やラファールの量産だけで、うちは十分潤っていたしな。だが……それが亡国機業最大の罪と言える」

「亡国機業の罪? それは、もしかして博士が言っていた……!」

「先生、それじゃあ社長が分からないでしょ。……えっと、あたし達は以前、篠ノ之博士からもその罪について聞きまして」

「博士はなんと」

「例えば何か新しいことを始めようとしてるとき、そこに亡国機業の手が伸びていたとする。
仮にそれを知らなくても、奴らに手を貸してしまう。結果頑張ったことは全部奴らに奪われる。
でも知っていても問題がある。それは……その新しいことに挑戦する意欲が奪われてしまう。いや、ためらう」

「……その通りだ。奴らは経済的、国際的問題を振りまいただけではない。人類の可能性を奪っていた」


リンの補足に頷(うなず)き、社長の瞳はシャルロットに向けられる。ううん、思えば社長はずっと、シャルロットを見ていた。

顔は殺し屋だけど、敵意はない。その視線にあるのは、深い感情だった。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪そしてセドリック社長も同人版初登場。シャルロットさん、そしてセシリアさんにとっては、転機の一つですね≫

恭文「ならばシャルロットのペンタン愛は、ここからスタートする」


(『わたしもそれでDRIVE! さぁ、やるよー!』)


恭文「そっかそっかぁ。……その勢いで、満漢全席を一緒に食べない? 美味しいよー、幸せだよー」

美奈子「だーめ。これは全部恭文くんのものなんだから。それじゃあ……はい、あーん」

恭文「あ、あーん……!」

美奈子「美味しい?」

恭文「泣きたくなるほどに」

美奈子「よかったー。御主人様、今日は美奈子にいっぱいご奉仕させてくださいね。美奈子はそれが一番嬉しいんです」

フェイト「う、うぅ……ヤスフミ、ごめん。私達も今回は止められない……というか、美奈子ちゃんの勢いが強すぎて!」

黒ぱんにゃ「うりゅ……!」


(こうして佐竹美奈子生誕祭は、いつもとは違う形で進んでおります。
本日のED:Flow『BURN』)




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あきゅろす。
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