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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第41巻経過報告:01(サンプルあり)(2016/3/22)
[TOMATO] とある魔導師と機動六課の日常・幕間 第41巻『魔術師』




古鉄≪というわけで、とまとも九百万Hitを迎え≫

恭文「これも皆様のご愛顧があってのことです。いつも迂遠、ありがとうございます」


(ありがとうございます)


古鉄≪久々に幕間です。今回もいろいろてんこ盛りですよー≫

恭文「登録は完了しましたので、あとは発売を待つのみ……皆様、なにとぞよろしくお願いします」


(よろしくお願いします)


恭文「そして本日は美奈子の誕生日! いつもなら漁に出るところですが」


(蒼い古き鉄、眼前に並ぶ満漢全席を見て、包帯だらけな姿で頬を引きつらせる)


恭文「なぜか僕は、朝から満漢全席と向き合っていました……!」

美奈子「御主人様、今日は私の誕生日! なのでいーっぱい、食べてくださいね」

恭文「まるで意味が分からんぞ!」

美奈子「私への誕生日は、ずっしりとなった御主人様です! だから食べてほしいんです!」

ショウタロス「コイツ、やっぱやべぇ……!」

シオン「そう言えば去年の誕生日、奈緒(ミリマス)さんから回しをもらっていましたよね、相撲のアレを」

恭文「知ってる……! 相撲が好きで、火ノ丸相撲の影響かと思ったら」

ヒカリ(しゅごキャラ)「相撲が好きなのは、力士が好きだからと公言していたなぁ……もぐもぐ」


(注:ミリマス内での誕生日イベントです)


美奈子「うん! 力士さん……いいよねぇ。がっしりどっしりずっしりで。恭文くんもあの体型になろう!」

シオン「お兄様はどちらかと言えば、鬼丸さんコースでは」

恭文「……幕間、いこうか」

古鉄≪武闘会も二回戦へ突入……やっぱりトーナメント編って大変ですね≫

恭文「アニメや漫画では、長期連載の基本だけど……バリエーションとかがね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


休憩時間中、シンデレラプロジェクトのメンバーは、近くの休憩所に陣取り、水分補給。

もう、手汗とか凄(すご)くてー。カイラちゃん達も一緒に、ゆるーく優勝予想などしてみたり。


「絶対お姉ちゃんだよ! ライザーソードっていうの、凄(すご)かったしー! それにトランザムだってあるもん!」

「じゃあみりあも!」

「ありがとー♪」


そして莉嘉ちゃんは……いえ、何も言いません。お姉ちゃんと仲良しで、とてもいいことだと思います。


「ならアタシは真美」

「ちょ、カイラちゃんー!」

「いいだろ? 予想だし」

「それにカイラちゃん、765プロの中では真美様達と一番仲良しですから。応援したいんですよね」

「ちょ、ちげぇよ! アタシはあくまでも、先輩ファイターとして冷静な予想をだな! 実際コールは驚異だろ!」

「それなら慌てなくてもいいのに」


ヤナさん、それに凛ちゃんのツッコミで、顔を真っ赤に染めるカイラちゃん。そのままそっぽを向いちゃうところが、また可愛(かあい)らしいです。


「私は……水谷絵理さんかなぁ。蝶のガンプラ、可愛(かわい)くて、奇麗で」

「月光蝶だったね。小さいのに動きも滅茶苦茶(めちゃくちゃ)速かったし、確かにあのガンプラは強い」


凛ちゃんも印象的だったみたいで、納得した様子で頷(うなず)いてくれます。こう、フィールドにバーって広がりますしね。


「F91パピヨンか。そういや姉さん、あれって」

「えぇ。恭文様のクロスボーン・ガンダムゴーストとバトルして、大破寸前まで追い込んでいます。というかほぼ大破でした」

「そ、そんなに強いの!? 蒼凪プロデューサーと同レベルってことだよね!」

「それも一年くらい前のお話です。当時よりも腕を上げていますし、分かりやすい優勝候補の筆頭では」

「月光蝶、M.E.P.E(質量を持った残像)、ヴェスバー、厄介な要素も揃(そろ)っているしなぁ」

「質量を持った残像……蒼凪プロデューサーがエキシビションマッチで使っていた、アレだね。パピヨンも使えるんだ」

「ベースのF91が原典だからな。恭文が出ていたら、M.E.P.E対決で面白かったんだが」

「蒼凪プロデューサーはアイドルじゃないよ!?」


カイラちゃんが残念そうですけど、さすがに同意できません! というか、本人が聞いたら多分怒りますー!

確かに恭文さん、身長も私達より小さいし、女の子って言って通用する外見ですけど!

そう、小さい……普通なら弟って感じ。こう、ぎゅーってしたら、柔らかくて幸せかも……って、違いますー!


◆◆◆◆◆


休憩時間……とは休憩にあらず。次に備えた準備の時間。まぁこれが仕事ならブラック企業待ったなしだよね。

今回は自由意志で参加のトーナメントだし、これもまた自由意志で……ノートパソコンをカタカタ叩(たた)きつつ、各試合をくま無くチェック。

まず歌唄ちゃんは言わずもがな。あの突破力と火力もなぁ。というかさ、今更思い知っているよ。


歌唄ちゃんもブラックダイヤ&ブラックダイヤモンドの影響を受けて、なぎ君でも手こずるほどだった。

もちろんそれらのブーストはもうなくなっているけど、経験としては残っている。

それも含めた戦闘経験が、あの大胆不敵な戦法に繋(つな)がるんだよ。ただ、隙(すき)も多い。


ううん、あえて受け止めにいく感じかな。一回戦だって、楓さんの砲撃自体を止めようとはしなかったし。

次はティア……事務所対決もあり得るから。橙導師と駄尾怒尊の機動力と、射撃能力はかなり厄介。

特にティアは戦術タイプのガンナーだしね。下手に小細工や大技を仕掛けるより、真正面から叩(たた)いた方が早いかも。


機動力をどうするかって話が残るけど、そこも一応対策はある。真美ちゃんのユニコーンもそうかな。

もう最初から二対一ってことを前提に戦えば、まだ……神獣モードもあるし、こちらも機動力対策が必要だけど。

それで絵理ちゃんと美嘉ちゃんは、どうしよう。ライザーソードとか怖い……月光蝶も怖い。


発動前に倒すってのがセオリーだけど、それも無理だろうしなぁ。やっぱり真正面から……あははは、プロレスかー!


◆◆◆◆

バトルベース前に美嘉さんとほしなさんが立つ。どちらも凄(すご)い気迫です……!


「モデルとしても先輩だけど、ここは負けられないかな。絶対に勝つ!」

「いいわ、全力でかかってきなさい」

≪Plaese set your GP-Base≫


ベースから音声が流れたので、手前のスロットにGPベースを設置。ベースにPPSEのロゴが入り、更にパイロットネームと機体名が表示される。


≪Beginning【Plavesky particle】dispersal. Field――Works Base≫


ベースと足元から粒子が立ち上り、フィールドとコクピットを形成。今回は……ん!? なんですかあれ!


「にゃにゃ!?」

「あれれー、テーブルに……塗料の瓶? カッターやニッパーもあるにー」

バトルフィールドがおかしかった。テーブルに、脇に詰まれたガンプラの山。さらには工具達もある、巨大な作業スペース。

というか、あれだけリアルサイズじゃないですか!


≪BATTLE START≫

『城ヶ崎美嘉、ダブルオーライザーで出るよ!』

『ほしな歌唄、フルアーマーガンダムタイプGND――目標を駆逐する!』


展開する粒子のフィールド、煌(きら)めきの中飛び出していくガンプラ達。

それは前の試合と代わらない、ダブルオーとフルアーマーガンダムで。

でも、フィールドがやっぱり変! 部屋の中を、ガンプラ達が動いているみたいですー!


「わぁ、なんか面白いかも! ああいうステージもあるんだ!」

「ユニークステージってやつだな。だが、悪い方に予測が当たっちまったか」

「悪い方? それって」


未央ちゃんが目を輝かせる中、カイラちゃんが気になることを言い出した。凛ちゃんが訪ねたところで、二体のガンプラは停止。

ほしなさんも、美嘉さんも動かず、一定の距離を保ったまま警戒。急に場が静かになった。


「あれ……お姉ちゃん、動かない!? というか歌唄ちゃんも!」

「動かないんじゃねぇ、動けないんだ」

「あ、故障したのかな。だったら修理しないと」

「みりあちゃん、多分違います。えっと」

「お互い太陽炉搭載機体、切り札もトランザムと超火力。まぁ武装の質は違うが、似たコンセプトではある。
だが……その超火力と機動力をぶん回した場合、相打ちになる可能性もある」

「でもカイラちゃん、それは」

「姉さんが今思った通り、真正面からぶつかった場合だ。普通は機動戦に持ち込んで、相手の隙(すき)を窺(うかが)う。だが、この部屋は狭すぎる」


狭い? いや、でもガンプラサイズなら……ううん、確かに狭い。さっきは宇宙とか、屋外だったから分かる。

作業台に工具やガンプラ、棚などの家具でひしめいている場所だ。下手に動けば、逃げ場のない場所へ追い込まれる可能性だって……!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、今回の範囲は二回戦第二試合まで……第一試合は歌唄対美嘉」

古鉄≪モデル出身対決でもありますね。そして歌唄さんがまた荒ぶる……あなたがちゃんと、相手をしないから≫

恭文「お願い、今は許して……! 満漢全席が!」


(食べても食べても、さすがに蒼い古き鉄一人では減らない。なお食いしん坊しゅごキャラは、主賓によってストップがかかっています)


ヒカリ(しゅごキャラ)「わ、私も食べたい……!」

貴音「わたくしもです。美奈子、一口だけでも」

美奈子「駄目です! ぜーんぶ恭文くんへのご奉仕なんですから!」

恭文「やっぱり、愛が重い……!」

古鉄≪そんな苦しみも映しつつ、次にいきましょう≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


……知略で振り回されるかと思ったら、真正面からの勝負? フェイクか、それとも……いいえ、これでいいです。

むしろやりやすいと考える。なので右拳を振りかぶりながら、タイタスに突撃。

一旦目を閉じ、深呼吸……スイッチ、オン。そう呟(つぶや)いてから、目を開く。


「行きます!」


声とともに溢(あふ)れる力。先生のおかげで、常時スイッチオン状態は解決。本当に自分ルールで何とかなりました。

ただまゆが、相当思い込みの強い子だから、らしいですけど。そのとき、ちょっと涙目でした。

……タイタスは回避行動を取ることもなく、背中のメインスラスターを噴かせ、一気に距離を詰めてくる。


意外と速い……感心しつつも、そのまま胴体部目がけて右ストレート。

『「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」』



向こうも同じように拳を打ち込み、お互いの力が真正面から衝突。……次の瞬間、接触点から衝撃の爆発が起こる。

拳同士のぶつかり合いだけで機体が煽(あお)られ、吹き飛び、駅のロータリーやコンクリまでもが抉(えぐ)られ、塵となった。


◆◆◆◆◆


ビルを、ラリアットでなぎ倒した? ううん、違う。ラリアットした箇所のコンクリや鉄骨、触れた瞬間に『消滅』していた……!

それは春香達もばっちり見ていて、だから寒気が止まらない。つい笑っている間に、戦いは続く。

背後を負ったベアッガイは、両腕からサーベルを展開。そのまま背後から切り崩そうとする。


反射的な右回し蹴りも避け、タイタスは隙(すき)だらけ。……と思ったら、そこで衝撃。

振り抜かれたはずの右足が、目にも写らぬ速度で引かれ、左回し蹴りがさく裂。

がら空(あ)きだった胴体部に食らい、ベアッガイはハイウェイから落下――近くのビル達に衝突。


上階を抉(えぐ)り、なぎ倒しながらも、再びロータリー前に墜落。タイタスは平然と右足で着地し、そのままベアッガイを追撃する。


「プ、プロデューサー……今のは」

「双龍脚だね。修羅の門に登場する、海棠晃の技だ」

「ですよね……!」


真も少年漫画、大好きだからなぁ。すぐ分かるのがすばらしい。双龍脚……まぁ見ての通りだよ。

左右の回し蹴りを瞬時に、それこそほぼ同時に打ち込む技だ。もちろん威力が伴ってこそ、だけど。

あれは十分に必殺の威力があった。だからまゆも苦しげに呻(うめ)き。


『がは! けほ……くぅ』


ベアッガイと一緒に立ち上がる。こりゃ、予想外すぎたわ。


『実は私、このバトルは佐久間選手が有利だって……そう思っていたの』

「だろうな。まゆのベアッガイは、あの尋常じゃないパワーが持ち味だ。あれなら大抵の小細工も打ち払える……もぐ」

『でもあのパワーと並ぶ上、これだけの操縦テクニックが同居する……!? 今のだって、あの体格なら絶対不可能なカウンターよ!』

『綿密な操作があればこそ……ですしね。しかも今のは決め技として出したんじゃない』

「そう、そこが大事です。決め技として出したのであれば、まだよかった」


シオンも、ヒカリもそれは分かっている。だから僕も、寒気が止まらないのよ。なんなの、あれ。



◆◆◆◆◆


フェイントを仕掛けたかと思うと、タイタスは両腕を鋭く広げる。……そうしたら、なぜかベアッガイが吹き飛んだ。


「……魔法(マジック)」


口元が粉砕され、そこから火花を走らせながら、地面を滑る。驚いたのかコケたまゆさんも、ベアッガイと一緒に何とか立ち上がる。

でも、満身創痍(そうい)すぎる……! その姿に智絵里ちゃんやみりあちゃんも、小さな悲鳴を上げ、涙を浮かべる。


『あ……も、申し訳ありません! 揃(そろ)って実況を忘れていました! 猫騙(だま)しかと思えば、なぜかベアッガイが吹き飛んでいた!』

『それも口元のビーム砲を粉砕されている。これは、一体何が』

「か、会長と千早さんでも、分からない?」

「まさしく、マジックね」


そう、マジックとしか言いようがなかった。本気を出していないと、そう言っていたはずのヤナさんでさえ、腰を抜かす。

カイラちゃんでさえ、焦りで表情を歪(ゆが)める。そんなとんでもない魔法が、私達の前に晒(さら)された。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「まゆの対戦相手は、ちょうど放送時期だったガンダムAGEからタイタス――そして激しく追い込まれるまゆ」

古鉄≪力と力、真正面からぶつかり合うわけですね≫


(ここだけ格闘漫画です。そしてBFTの先取り)


恭文「物は言いよう」

古鉄≪そんなわけで試合の行方がどうなるか。本編をお楽しみください≫


(そして蒼い古き鉄は、満漢全席をもぐもぐ
本日のED:佐竹美奈子(CV:大関英里)『スマイルいちばん』)




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