作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっと 第1巻経過報告:02(サンプルあり)(2015/11/4)
古鉄(A's・Remix)≪というわけでとある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとのサンプルです≫
恭文(A's・Remix)「ようやく全十話が仕上がったよー。なお……今回は本編八話収録です」
古鉄(A's・Remix)≪そうしないとリンさんが出るところまで進まないんですよ。結果書き下ろしにできる範囲もなかったという≫
(次回からは七話収録予定です)
恭文(A's・Remix)「というわけで書き下ろし……なおコンセプトはラノベ版クローズ」
鈴(IS)「だからそれはいいって言ってるじゃない!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
怒とうの初日が終わり、ようやく一息……部活関係者への処分も決定とか、私を過労死させるつもりか。
でも宇宙、かぁ。ほんと、そういう意味ではここも矛盾しているわね。それは現実でもあるんだけど。
本来の意義を通すのにもっとも遠い場所が、その扱いを覚えるのに一番適している……何という皮肉だろう。
同時にその皮肉と剥離、矛盾がISの現状そのまま。人々はISが宇宙へ飛び立つことなんて望んでいない。
正否はともかく、その願望だけは事実だった。だからこそこの『矛盾』は今も健在……そこの長(おさ)など砂
上の楼閣で戯れる子ども同然。
それでも、最強であるのは私の意志も絡んでいるけど。今年は一年、派手に荒れそうだなぁと思っていると……また案件が増えた。
このまま私は過労死する。そう思って泣き、ルームメイトの子がドン引きするほど暗くなってしまう。
そんなことになるとも知らず、お菓子作りの本を軽く読みあさっていた。なおルームメイトの子は一年から一緒なので、もう気楽気楽。
パジャマ姿でベッドに寝転がり、本を読みあさる。あぁ、これこそ至福の時間。
「楯無、それ」
「ん……ほら、一年の八神恭文くん。大迷惑をかけちゃったから、フォローしたいなーって」
「それでお菓子作り? 部活問題なら生徒会に入れるって手も……話に聞く限り相当強いようだし」
「それじゃあ馬鹿をやらかした子達と同じじゃない。それに私、あの子にとっては目標にもなれないから」
「また弱気なー。ていうかそうしていると、彼氏にプレゼントを贈る準備みたい」
「ふふ……そうねー」
そんな茶化(ちゃか)しには軽く返し、またページをめくると携帯に着信。ズンドコ節が響く中、起き上がって通話開始。
「はい、更識です」
『織斑だ。更識、すまんが至急相談したいことがある。二年寮の談話室を取っておいてくれ』
「今からですか? ……あー、部活勧誘の問題ですね。それならレポートを」
『違う。手違いで織斑一夏と八神恭文が、それぞれ女子と同室になった』
「はぁ!?」
◆◆◆◆◆
お昼を食べた後、オレは代表候補生のセシリア・オルコットに対し、飲(ぴー♪)を強要した変態になっていた。
何を言っているか分からないと思う。だがオレも訳が分からない。ただ一つ言えることは、オレが相当な失礼をかましたという事実。
なので教室へ戻り、やっぱり白い視線に耐えつつも教室後方――セシリアの席へ。
「セシリア、ちょっといいか」
しかし、何も起こらなかった! ……あれ、おかしいなぁ、ちょっと大きめに声をかけよう。
「セシリア、話があるんだが」
しかし、何も起こらなかった! あれ、なんだこれ。バグってんのか、オレの言葉。よし、もう一度……嫌な予感がするものの、改めて。
「なぁセシリア、大事な話なんだ。ちょっと聞いてくれ」
しかし、何も起こらなかった! ……やっぱり無視してやがる! さすがにあり得なくて机に右手を置く。
「無視すんなよ! 大事な話だって」
その瞬間、セシリアはためらいなくボールペンを振るう。逆手に持ち、オレの右手目がけて……慌てて手を引くと、ペンの切っ先が机に打ち込まれる。
いや、その寸前で停止した。批難の声を上げることもできず、突然の殺りく行為にただ恐怖する。
あぁ、殺りくだ。オレに対して、ガチに攻めてきやがった……! これは、もしかしなくても。
「近づかないでもらえますか、変態」
「変態!?」
セシリアはどこからともなく『消毒液』と書かれたボトルを取り出し、中身をガーゼに染みこませる。
しかも、ご丁寧にゴム手袋までした上でだ。そうしてオレの触れた箇所をフキフキと消毒。
びょ、病原菌扱いされてやがる! 変態だからか! 変態の菌なんて持ち込まれたくないということか!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
鈴(IS)「……どういうことよ!」
恭文(A's・Remix)「ラノベ版クローズに、元々女学校ということでライフ的な要素を絡めた結果」
鈴(IS)「意味が分からないわよ! あれ!? セシリアが『おめぇの席ねぇから!』とか言うわけですか!」
(『……私が、教えましょうか?』)
恭文(A's・Remix)「あ、リンのせいでさくらさんが打ち震えている」
鈴(IS)「知らないわよ! あたしの関するところじゃないし!」
恭文(A's・Remix)「荒廃していく学内、そしてついに炎上沙汰に」
鈴(IS)「え、なにやったのよ!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
佐田先輩の御厚意で、三年の代表候補生と一戦交えることになりました。やっぱり山の頂上はちゃんと知るべきだと思って。
そうしてやってきた金髪ホーステールさんが、また大胆だった。胸元は下着が見えるくらい開き、スカートもかなりすれすれ。
ていうかスリットが深く入っているから、もうばっちり……その様子に思わずあんぐり。
いや、IS学園って改造制服が許されてはいたけど。でも常識の範囲内じゃなかったっけ。常識って何だっけ。
校舎の玄関前で代表候補生と対面し、思わず唖然(あぜん)。でも……奇麗。金髪が褐色肌とあいまって、えも言われぬ色香を放っている。
「「「真・ソニックフォーム?」」」
そしてヒメラモン達がとんでもなく失礼なことをかます。いやフェイトのアレは封印したから。試した結果恥ずかしがっていたでしょ。
「痴女かよ!」
「お兄様、心を許してはいけません。私だけを見てください」
「おいおい、お前のしゅごキャラはまたぶしつけだなぁ」
「……って、見えてるのかよ!」
「まぁな」
佐田先輩は不思議そうな顔をしているけど、取りあえず僕は踏み込み。
「八神くん、ヒメラモン達も……この子がダリル・ケイシー。アメリカの代表候補生で、私と同室」
即座にダリル先輩の両手を掴(つか)んで、全力のお願い。
「結婚してください」
「おい待ててめぇ!」
「またですか、お兄様。しくしく」
ショウタロス達のツッコミでハッとする。……またやったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
◆◆◆◆◆
僕が今回使うのは、皆様おなじみラファール・リヴァイブ。ネイビーのカラーリングが実にミリタリー。
背部にある多方向加速推進翼四基を翻し、右手を軽くスナップ。なお武装は僕の好みで付け替えた。
打鉄用の近接用ブレード【葵】をメイン武装とし、銃器各種と必要と思われる装備品を収納している。
それでもぎりぎりかなぁ。……そしてダリル先輩の機体は、【ヘル・ハウンドver2.5】。
ダークグレーの装甲と、両肩から伸びたアーム……その先にあるドッグヘッドが特徴。
呼吸をするように炎を口から忙しなくはき出し、右手にはダブルセイバーを所持。
こちらの刃も赤熱化していて、見るからに炎熱系特化型だ。火力、及び炎熱能力を利用した防御機構に注意かな。
ショウタロス達も不可思議空間へ入り、戦闘準備完了。さぁ、やるぞー。
「んじゃ、始めるか」
「よろしくお願」
……そう言いつつ二時方向にスライド移動。ドッグヘッド二基から放たれた、炎の砲弾を即座に回避。
追撃の三発を袈裟・逆袈裟・左薙と切り裂き、炎の残滓(ざんし)を払いながらも前進。
ダリル先輩はその間に笑って上昇、こちらの突撃をやり過ごしつつ見下ろしてきた。
”ちょ、不意打ちかよ!”
”お兄様と同じ流儀なのですね”
「なるほど、そういう流儀は……実に好みだ」
「分かってるじゃねぇか!」
そうして突撃――ダブルセイバーで袈裟一閃。下がって避けると。逆手部分で右薙の斬りつけ。
葵で刃を受け止め脇に流しつつ、即座に左のドッグヘッドに組み付く。攻撃直後の隙(すき)を補うように飛び込んできたので、逆に締め上げる。
そのまま首をへし折ろうとしたところで、嫌な予感が走る。なのでホールドを解除し下がりつつ、武装変更。
「甘ぇ!」
そこでドッグヘッドを起点に炎が発生。ダリル先輩とヘル・ハウンドを包み込む業火となった。
左手で取り出すのは、P90に似た形状のアサルトライフル。正式名称【五五口径アサルトライフル ヴェント】。
ラファール・リヴァイブの製造元である、デュノア社が作っているIS武装なのよ。
片手で構えつつ、右にスライド移動。そのままダリル先輩を中心に置き、弾丸を乱射。
でも炎に遮られその全ては、一瞬で爆発してしまう。まぁそうだよねぇ、加熱されているもの。
今放っているのは、HE弾(榴弾(りゅうだん))の類。これは弾の内部にさく薬が仕込まれていて、着弾などの定められたタイミングで爆発する。
ようはあの熱量でタイミングが狂わされて、ヘル・ハウンドのシールド本体にも届いてないんだよ。
でもダリル先輩自身も平気? あぁなるほど……威嚇射撃は続けながらホバリングで下がり、データを解析開始。
弾丸を蒸発させる炎、その熱量の範囲を軽くサーチすると、面白いことが分かる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文(A's・Remix)「はい、パイロット版でもちょろっと言われていた、ダリル・ケイシー先輩との模擬戦です」
鈴(IS)「時系列的には、これが初の対専用機戦なのよね……って、炎上ってこれ!?」
恭文(A's・Remix)「いや、一話で炎熱系のヒロインと戦うって最近のテンプレらしいし」
鈴(IS)「一話で収まってないわよね、この初戦闘!」
(しかも尺の都合で特別書き下ろしその1です。収めると下ネ田麻美さんが出てこないという罠)
鈴(IS)「中の人で言うんじゃないわよ!」
恭文(A's・Remix)「それにほら、学園を牛耳るトップを倒そうとしたら、四天王が立ちふさがり返り討ちは基本だと思うんだ」
鈴(IS)「アンタも不良漫画基準で語るんじゃないわよ! でも金髪巨乳……教官、好みなのね」
恭文(A's・Remix)「……うん」
鈴(IS)「否定しないし!」
古鉄(A's・Remix)≪プロポーズしましたしね、しょうがありません。さて、まだ校正も通していない分になりますが、続いてはこちら≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「……ようやく織斑くんの参考書も届きましたけど、やっぱり完全に置いていかれているようで」
「でしょうね。授業中の様子なんか、まるで座禅を組んでいる修行僧ですよ。心が宇宙をさ迷っていますし」
「そう考えると腹立たしいですわね。教室にいながらサボタージュも同然ではありませんか」
「しかもノートも取れないしねぇ。前提条件が頭に入っていないから、出てくる単語でどれが必要かも不明という……ICレコーダーで録音すればいいのに」
「「「……あ」」」
あれ、どうしてセシリアと先生達は揃って拍手? 何『その手があったかー』って顔をするの? もう遅いからね、思いつかなかった時点で。
「……って、それは八神くんが参考書を返すよう言ったせいですよね!」
「なに言っているんですか。普通は言われなくても返すものですよ、プライドがあるなら」
「う、うぅ……うぅー!」
「それより山田先生は国際裁判への準備をしないと。国辱って何億くらい払うのかなぁ」
「それはやめてくださいー! 反省しています! 私が馬鹿でした! 調子に乗っていましたから!」
「だがそんな国辱DQNの在りようも、ISの授業に限りだ。実際他の……高等課程の教科だな。
そちらだと織斑はそれほどヒドくない。熱心にノートも取っているようだしな」
改めて説明……IS学園は一般教育の授業も入っていて、それは現在も変わらず。うん、なので織斑先生の言いたいことは分かる。
でもさぁ、だからこそチグハグというか……おかしいと感じていたのはセシリアもなので、首を傾げていた。
「最初は織斑くんが……先生の前で失礼ですけど、勉強とかが嫌いなのかなと。
でもそういうのとも違いますから、ここから巻き返しも十分できると思うんです。
それで一組の中では、八神くんとオルコットさんが実技・知識ともにトップを争っている状況です。ですから」
「わたくし達でフォローと。一応お聞きしますが、先生方は」
「実は我々は、それほど織斑に構ってやれん。まずはクラス代表トーナメントが目前。
それが終われば五月末……学年別トーナメントも控えており、今から準備がある」
「学年別トーナメント」
そこも参考書に記載されていたな。でも会議の場だし、念には念を入れて……参考書を取り出し確認。
「IS絡みの企業や研究機関、及び国際IS連盟の重役も招いた全生徒参加の大型トーナメントですね」
◆◆◆◆◆
恭文さんは嘆きながらも、携帯を取りだし素早く操作。荷物は袋のひもを肘にかけ、器用に持っています。
――メッセージもさほど経たずに打ち終わり、改めて二人の時間が訪れる。今日はこのまま、外で夕飯でしょうか。
どきどきしながら歩いていくと、二階建ての建物に差し掛かる。大型の駐車場も完備し、BSというロゴマークがかけられていた。
「……そうだ。セシリアってバトスピは詳しくないんだっけ」
「えぇ。そういうゲームがあるというのは、恭文さんから初めて」
「だったら丁度いいかも。夕飯の前に、ここに入ろうよ」
「ここ、ですの?」
BS……バトスピ関係でしょうか。首を傾げながらも入ってみる。カードゲームの施設など初めてで、少しどきどきしていると。
『――とどめだ! ジーク・アポロドラゴンでブレイヴアタック!』
店内奥から響いた声でドキッとする。……店内奥にはイベントステージらしき場所。
その上にある大型モニターで、巨大な……赤いドラゴンが大地を走り、小型のモンスター達を尻尾や火炎放射でなぎ払う。
そうして台座に乗った人へ、背負ったキャノン砲二門を向けた。
『ラ、ライフで受ける!』
そう宣言すると、台座の前に赤いエネルギーシールドが二つ展開。ドラゴンが砲撃を放ち、それらは粉砕。
台座の人が吹き飛ばされ、画面には『BATTLE END』の表示。そして誰もいないステージから、画面の中にいた二人が光とともにテレポートしてくる。
握手する二人はそれとして、テレポートなんてされたので口をぱくぱく。恭文さんを見やると、楽しげに笑っていた。
◆◆◆◆◆
「バトルシステムも基本予約制。そこは聖夜市と変わらずかぁ」
「おかげさまでねー」
そこでわたくし達の九時方向から声がかかる。そちらを見ると、入り口近くのカウンター内にいる、金髪の女性が手を振ってきた。
長い髪を二つ分けにして、人なつっこそうな笑みを浮かべている。エプロン姿なので、店員さんでしょうか。
「あれ、ミカさん! ……あー、ここも取り仕切っているんですか」
「せいかーい。恭文くん、ショウタロスくん達もいらっしゃーい。……あ、そっちの子は見えてないのね。了解」
ショウタロス? 誰でしょう……周囲には誰もいませんし。というかそっちの子ってわたくしですの? 見えてない……なにがいますのー!
「あ、あの」
「如月ミカさん。全国のバトスピショップを取り仕切っている人なんだ」
「オーナーさんですの!?」
「雇われみたいなものよ。えっと、あなたはIS学園の」
「初めまして、セシリア・オルコットです」
「オルコット……あぁ! オルコット家の!」
「ご存じですの!?」
「えぇ。あなたのお父さん――エミリオさんとは、ちょっとお付き合いがあってね」
……そこでつい苦い顔をしてしまうのは、情けない父の姿を思い出したから。ただ恭文さんの前でもありますし、そんな記憶は封印しておきます。
でもバトスピショップのオーナーさんと、父が? 母の仕事絡みでしょうか。父は補佐として、母の出張などにも付き添っていましたし。
「でも縁があるのねー。まさか恭文くんが飛び込んだ地獄変に、あなたがいるなんて」
「地獄変!?」
「あー、なのはやフェイト達からでしょ」
「それ以外でも、IS学園にはいろいろとね」
そこで如月さんが軽く手招き。首を傾げながらも、恭文さんと一緒にカウンターへ向かうと。
「というか恭文くん、聞いてない? 最近IS学園や日本政府がしつこくて」
「しつこい? え、バトスピ関係に……ですわよね」
「そうなのー」
「……どういうことですか」
「あれよ」
ミカさんが指さすのは、バトル中な仮想空間。小さいスピリット達を呼び出し、それでジャブらしき行動を繰り返していた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文(A's・Remix)「というわけでいろいろ前倒しで……下手したら以前いただいたアイディアに則って、いんふぃにっと中(九月まで)にあの一味と決着をつける可能性も」
鈴(IS)「だから前倒しで登場!?」
恭文(A's・Remix)「ある意味一巻はもう、あれだね。セシリア押しだよ」
鈴(IS)「箒は本領発揮までまだ間があるし、あたしも出ていないからなー」
恭文(A's・Remix)「そしてクローズライフをお楽しみに」
鈴(IS)「合体させるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
(そして跳び蹴りを食らい、吹き飛ぶ蒼い古き鉄であった。
本日のED:クローズZERO OST『激突』)
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