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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第38巻経過報告:02(サンプルあり)(2015/10/29)






古鉄≪というわけで続きます。続いてはディケイドクロス……今回からキバの世界で、二話収録の番外編≫

恭文「ISクロスのパイロット版も同じくだね。なおISクロス、先日どこかでちょろっと言いましたが……収録話は14・15話ですが、実質16話・17話となっています」

(パイロット版からシーン追加したら、それくらい増えました)


恭文「まぁそれはそれとして、どうぞー」

古鉄≪そちらはまた次ですね≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


前回のあらすじ――状況は最悪。そんな中、やってきたのはキバの世界。あははははは……いつ帰れるんだろうか。

いろいろ気になりながらも外へ出る。えっと……住宅街かな、でも都心部っぽい。当然風景も、さっきまでとは大きく様変わり。

小さめの路地で、標識タイプの看板がある。当然『光写真館』と書かれていた。


そして左側には……おぉー! 生のキャッスルドランだー! デジタルカメラを取り出し、嬉(うれ)しくなりながら撮影。

難しいことはあるけど、やっぱり旅は楽しいもの。もうちょっといろいろ楽しんでいくべきかも。


「さっきまでと、風景が全然違う。本当に別の世界へきたんですね。……というか」

「なぎ君……あの、士さんも!」

「何。おのれはとっととマイクロビキニを」


そう言いながら、また性懲りなく出てきた馬鹿二人へ振り向く。同時に隣のもやしも目に入った。……あれれ?

僕ともやしは、慌ててお互いの服を見る。服が、いきなり切り替わっているの。

地味めなグレーコートを着て、その下に黒い蝶(ちょう)ネクタイとタキシード。更によく見ると、左手にヴァイオリンケース。


「もやし、その格好は!」

「いや、お前こそ何だよ! てーか色合い暗いな! センスないぞ!」

「余計なお世話じゃボケ!」


で、でもどういうこと。僕の服も……コートこそネイビーブルーだけど、他はもやしと同じく。

さっきまで黒コートにスラックス姿だったのに。てーかヴァイオリンケースなんてどこにも。


≪あの、待ってください。あそこ……九時方向≫

「ん?」


アルトに言われるがままそちらを見ると、どういうわけかホッパーゼクターがぴょんぴょん跳ねていた。

……しかもどういうわけか、器用にライダーベルトを抱えて。あれれ、ちょっと待って。


「ホッパーゼクター?」

≪〜♪≫


ホッパーゼクターは嬉(うれ)しそうな電子音声を放ちながら、鋭く跳躍。そのまま虹色の歪(ゆが)みへ飛び込み、消えていった。


≪……あれ≫

「おい、青チビ」

「……なんでじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


さっきまですっごく仲良くなった感じなのに! あれ、やっぱり奪ったりしたのが駄目なのかな! と、取りあえず……無事にお帰りー!


◆◆◆◆◆


……さて、仮面ライダーキバというお話について軽く説明しておこう。その敵はファンガイア。

ステンドグラス的な模様を持つ、西洋系モンスターが人
を襲う世界。

ファンガイアは人間のライフエナジーを吸収して、それを糧にして生きている。


だけど家畜同然に襲われていく人々を守るため、密(ひそ)かに戦うライダーがいた。それが仮面ライダーキバ。

黄色い瞳、シルバーとレッドが混じった、鎧を思わせるアーマー。そして黒の素肌……そのデザインは、さながら吸血鬼かコウモリか。

アームドモンスターと呼ばれる、ファンガイアとは別種族の力も借りつつ、キバはファンガイアと戦う。


そこへファンガイアに対抗するために結成された、『素晴らしき青空の会』とか……イクサっていう別のライダーも話に絡んだりするけど。


「物語の軸は親子――愛。現代と過去、息子と父親、二人の物語を平行して描く珍しい構成。で、親子の絆(きずな)を示すのが」

「ヴァイオリンってわけか」

≪えぇ、かなり重要なアイテムです≫

「そして、現在絶賛放映中……録画分、ちゃんと見てないけどね!」


ホッパーゼクターには悪いことをした。今度出会うことがあったら、ボディをピカピカに磨いてあげよう。

そんなふうに考えてしまう僕は甘いのだろうか。もやし達にも呆(あき)れられたし。……そこはまた、手を考えておこう。

取りあえずもやし達に、キバの概要をさくっと説明しました。玄関で話すことでもないけど、ここだとキャッスルドランがよく見えるから。


「でもヴァンパイアやおおかみ男が出る話に、仮面ライダーですか? どこにそんな要素が」

「ある。キバは元々、ファンガイアの王族にしか使えない鎧なんだよ。
資格のない人間やファンガイアが変身すると……それだけで死に至らしめる。
キバはね、ファンガイアの力を使って、同じファンガイアと戦う『同族殺し』なんだよ」

「……クウガとグロンギのようにですか。というか、また資格者じゃないと変身しても死ぬって、物騒すぎます」

「しょうがないのよ。ライダーへの変身は、いろいろとね」

≪ポトフを食べたときにも、少し話しましたよね。相手と同じ能力を使えなければ、対抗できないパターンも多いんです。クロックアップのように≫

「だからこその、同族殺し……それが、ライダーの宿命」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「……恭文」

恭文「資格者から外れたでござる」

あむ「なんで!? 前回まで仲良しだったじゃん!」

恭文「言わないでー!」


(地獄ではなくなったのだろうか)


恭文「とにかくキバの概要はこんな感じです。なおバンダイチャンネルでは十月末まで見放題……まだ間に合うよ、全話視聴!」

あむ「宣伝!? そう言えばアマゾンプライムは……ディケイドや電王は見放題だけど」

恭文「」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


キャッスルドランから抜け出し、あの家にやってきた。懐かしい匂い――クモの巣も張った腐りかけの家だけど、とても落ち着く。

その中でヴァイオリンを取り、ゆっくりと弾(はじ)いてみる。……あんまり、上手(うま)く引けないけど。


「……ワタル、城に戻ろうぜ」


後ろから丸っこいコウモリ型モンスターが、困り気味に声をかけてくる。僕の手のひらで掴(つか)めるくらい、やや小さめな子。

キバットバットIII世――彼の言っていることが正しいのも分かる。でも、やっぱり怖くて不協和音を奏で続ける。


「王位継承の何が不満なんだよ。事情があるなら教えてくれよ……なぁ」


言えない。キバットは僕を心配して言ってくれている。それは分かるのに、何も言えない。

ただ恐怖を誤魔化(ごまか)すために、ヴァイオリンを弾(ひ)く。……そんな心持ちだから、だろうか。弦の一本が突然切れた。

音楽に対して紳士じゃないから。まるで僕に対し、『逃げるな』と叱りつけるように。


無情な諦めに潰されかけると、外から奇麗な音色が響く。古びた窓から家の外を見やると、ヴァイオリニストの男がいた。

その脇には、僕と同い年くらいの子。二人揃(そろ)って弾(ひ)いているけど……小さい方は、僕よりも下手っぴだった。

でも楽しそう。ちょっとずつ修正を試み、音と、ヴァイオリンと対話している。その姿がとても印象的で。


それに目が違う。男は当然と言いたげに上手な演奏をしていたけど、その子は……楽しんでいるせいかな。

目がキラキラに輝いていた。苦心しているだろうに、それも含めて楽しい。そう言わんばかりに笑って、星みたいな瞳をしていた。

その姿と演奏のレベルがアンバランスで、つい笑ってしまう。その間に男がピチカート……演奏は終わる。


自然と家から出て、あの人達の前へ。そして男は、あの子に対し怪訝(けげん)そうな顔を向けていた。


「青チビ、お前……ひどいな」

「やっぱり初っぱなじゃ無理だったでござる」

「初挑戦かよ!」


◆◆◆◆◆


「青チビ、アレが」

「仮面ライダーキバ、だよ。しかも」

「ねぇねぇ、キバよ!」

「ワタル王子、素敵ー!」

「よっしゃ! これで勝つる!」


周囲から聴こえてくるのは、王に対する敬意の声。どうやら相当慕われているらしいねぇ、王様は。


「めちゃくちゃ認知されているし……! 待った待った! ワタル王子、落ち着いてください! この男は悪魔じゃありません!」


一応王子らしいので、敬語に修正……やっぱりついていてよかったー! じゃなかったらコイツ、早速やらかしていたし!


「どいて。君は傷つけたくない」


よーし、その善良な心根は利用させてもらおう。もやしの前に出て、両手を広げて制止する。

でもいつでも逃げられるよう、警戒だけはきっちりと。じゃなきゃ、一緒にいる意味がない。


「鳴滝は別の世界でもディケイドを悪魔だと言って、大量虐殺を引き起こしたんです! ディケイドを倒すためだけに!」


面倒なので名前を出すと、その足が止まった。やっぱり……クソが! どうしてこう悪い予想ばかりが的中するんだよ!


「鳴滝とその関係者には、間違いなく裏の意図があります! 取りあえずお話を」

「ほう……それは俺の妹が悪者だと言いたいわけか! 坊主!」


クロノさんボイスなキバットは、とんでもないことを言い出してきた。妹……ちょ、それは僕の配慮外だわ!

しかもその言葉を合図に、ワタル王子は全力疾走。しかももやしも僕を押しのけ、それを迎え撃ってしまう。


「もやし!」

「今は話しても無駄だ!」


そのままキバは跳躍――もやしの左ストレートを軽く飛び越えつつ、そのまま組み付きながら回転。

派手に投げ飛ばしつつ、自身も地面を転がる。しかしすぐ起き上がり、前のめりになりつつ左右のストレート。

もやしは何とかそれを捌(さば)き、反撃に右ボディブロー。キバはそれをバク転で避け、もやしの胸元を蹴り飛ばしつつ後退。


追撃するもやしの連続ストレート・フック、左ハイキックを払いつつ、適当な木に近づきもう一度バク転。

もやしの足払いを避けつつ、両足を木の枝に引っ掛け逆さ吊(づ)り。逆さまの状態でもやしと向き合い、左右の拳で乱打。

もやしは顔面を叩(たた)かれ、更に木から下りたキバからドロップキックを食らい、大きく吹き飛びながら大通りの縁から落下する。


◆◆◆◆◆


縁から飛び降りつつ、下の通路に転がり着地。そう、着地だ。落ちたわけじゃない。

……するとキバは俺から距離を取り……いや、取ったかと思うと勢い良く飛び出し、右横の手すりに乗り上げつつ三角飛び。

鋭いドリルキックを両腕でガードし下がると、奴はその場で着地しながら腰のスロットに手を伸ばす。


変なパーツが刺さっている中、緑のパーツを取り出し、あのコウモリに咥(くわ)えさせた。


「バッシャーマグナム!」


するとどこからともなく緑の石像が跳んできて、それがキバの右手に収まった。

ただし折りたたまれていた石像は展開し、プロペラ付きの銃となった。

更にキバの瞳、右肩から腕までが銃と同じ色に変化。これはあれか、いわゆるフォームチェンジってやつか。


即座に放たれる弾丸を、ソードモードにしたライドブッカーで全て斬り払う。そのまま袈裟・右薙・逆袈裟・袈裟と乱撃を放ちつつ、奴に接近。

狭い通路の中三連で刺突を撃ち込むと、奴は地面を滑るように後退。刺突も時計回りに回転し、わずかに軸をずらしつつ避けた。

まるで水面を滑るアメンボが如(ごと)き機動を見せつけつつ、奴は容赦なく弾丸を放つ。


慌ててライドブッカーで防御するものの、全ては防げず右太ももや左肩に一発ずつ被弾。衝撃と痛みに後ずさるも、怒りが逆に湧いてきた。


「どうやら、お尻ぺんぺんしないと分からないようだな――!」


一旦ライドブッカーを仕舞(しま)い、そこからクウガのカードを取り出す。ガミオと戦っている最中、飛び出した一枚だ。

それを奴に見せつけつつ、展開したドライバーに挿入。


≪KAMEN RIDE≫


そのままバックルの両横を押し込み、再変身。


≪KUUGA!≫


そう、クウガ――ユウスケも変身していた、あの赤い戦士だ。腰を落とし構えた上で疾駆。

そのまま全速力で駆け抜け、放たれる弾丸が掠(かす)めようと気にせず、大きく跳躍。

弾丸を飛び越えながら、一気に距離を詰めてキバに絡みつき、また転がりながら投げ飛ばす。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「Amazonプライムビデオに助けられ、こちらは書き下ろしのキバVSディケイドの戦闘シーンです」

あむ「そういやここ、HP版だとカットだっけ」

恭文「尺の問題から」


(便利な言葉です)


あむ「おいこら待て!」

恭文「そして衝突を回避しようと頑張っても、結局無理という悲しい罠」

あむ「いつものことすぎるし……!」

恭文「でも、出てくるのは奴らばかりではなく」

あむ「へ?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「君に三つ……いや、その前に」


僕も気づいた。……敵意が三つ、生まれていた。それは人々を押しのけ、こちらに細長い爪を振るってくる。

慌てて十一時方向へ前転し、緑の襲撃者を回避――それはワームだった。ただ三体とも幼体。

クロックアップはできない段階なので、起き上がりながら僕に襲ってきたその位置へ左掌底。


当然人間の一撃では、ワームには致命傷を与えられない。でも……術式詠唱、そして終了。

ワームの体組織を理解し、そのまま分解。再構築には留(とど)めず、体の中心部を抉(えぐ)ってしまう。

そのまま後ろへ跳んで離れると、ワームは緑の爆発を放つ。名護啓介も襲ってくる二体を右フック、左ミドルキックで吹き飛ばしてしまう。


すげー、真正面から打撃で圧倒したよ。それから黒と金色に彩られたベルトを取り出し。


「君は隠れていなさい」

「そうしますー! あ、ギャラリーも非難させますので!」

「頼みます」


素早く腰に装着。両腰には必殺技及び武装召喚用の【フエッスル】が合計六個備えられ、バックルは左右非対称。

聖なる何かを思わせる、金と黒のライン、輝く赤い宝玉が印象的。期待に胸が躍っている間に、右手でナックル型デバイスを取り出す。

あれはイクサナックル……やっぱりかー! 左手の平でイクサナックルの顔スイッチを叩(たた)くと。


≪レ・デ・ィ≫


片言な電子音声を放つ。その間にワーム達はその表皮を誘拐させ、二匹のクモ型ワームとなった。

しま模様とマジョーラっぽい青の取り合わせ……ワームは当然、ファンガイアじゃない。つまりこの世界でもまたってわけだよ。


「変身」


名護さんはナックルを右に振るい、すかさず腕を返し今度は左へ。そのままイクサベルトに装着。

イクサナックルはベルトと合わさり、バックルの半分として形成。その瞬間、金色の十字架がバックル表面に登場。


≪フ・ィ・ス・ト・オ・ン≫


……十字架は展開しながら広がっていき、黄金色のライダースーツとなった。

それが突撃していたワーム達をはじき飛ばし、名護さんの体へと重なっていく。そして色は黄金色から白に変化。

フェイス部は十字架を、全体的な印象は聖職者を思わせ、キバと比べても真っ当にヒロイック。そう、この者の名は。


「仮面ライダー、イクサ――!」


仮面ライダーイクサ、キバにおける二号ライダーで、過去編での実質的主人公ライダー。

ファンガイアに対抗するため、開発当初から二十年以上もかけてバージョンアップを繰り返す、まさしく進化するライダーだろう。

……てーかカッコいいー! 生で見られないのはちょっと残念だけど、それでも応援します! 名護さんー!


「……何てカッコいいー! きゃー、名護さんー! イクサー!」

≪……あなた、イクサのデザインは大好きでしたよねぇ≫

「私がカッコいい? ……当然のことでなぜ驚くのです、君は少し落ち着きなさい」

≪そして断言ですか≫

「では頑張ってください!」


◆◆◆◆◆


ワーム三体は徒党を組み、同時にクロックアップ。……その瞬間、イクサの顔面装甲が開く。

するとシールド内部に隠されていた、赤い複眼が姿を現す。そのアクションで熱を伴った風が巻き起こり、周囲五十メートルほどに展開。


実はイクサ、さっきの姿は【セーブモード】と言って、パワーを抑えている状態。イクサは開発当初、まだまだ不安要素もあってね。

それでもファンガイアに対抗する必要があったから、こういうセーフティーが仕込まれていた。

フル出力どころか、セーブモードでも装着者に多大な負担がかかっていたから。でもそれは現代編までの時間で解決。


改修に改修を重ね、フル出力が出せるようになった。そう、それがこの……バーストモード!

そして名護さんはワームが姿を消した途端に、超高速移動能力だと見抜いていた。

そう、これは僕が前の世界で、ギンガさん達に言った対処法そのまま。それを初見でやったことに、名護さんの凄(すご)さがある。


クロックアップしようと、物理的法則を飛び越えることはできない。踏ん張っていなければ耐えることも難しい風は、不意打ちとなって奴らを制止。

クロックアップそのものをキャンセルさせた。凄(すご)い……何て鋭い判断力だ。やっぱり相当な戦闘経験がある。

奴らが止まったところで名護さんは、右腰に手を伸ばす。装着されていたのは、専用可変武器【イクサカリバー】


基本はオートマチック型ピストルなんだけど、グリップエンドはマガジンが延長されており、金の羽飾りもこしらえた豪華な作り。


『この世界の平穏を脅かす者よ、その生命――神に返しなさい』


銃口を奴らに向け、名護さんはトリガーを引く。……ファンガイア用に特化した銀の銃弾。その連射速度は毎分一八〇〇発、毎秒では三〇発。

よくアニメやゲーム、映画などで見られる機関銃【M134】は、毎分二〇〇〇〜四〇〇〇発発射可能とされる。

そう、ミニガンレベルなんだよ。幾ら強化スーツを着込んでいるとはいえ、そんなレベルの連射速度と反動にイクサは平然と耐える。


しかもミニガンは大型かつ六本の多銃身。ピストル型のイクサカリバーとは構造そのものが違う。

本来であれば、比較対象にできないほど小型だった。しかし、現実に僕の目の前で、弾丸はフルバーストを続ける。


◆◆◆◆◆


「……小野寺君はきて日が浅いですが、感じ取ったようですね」

「名護さん?」

「お前、幾らなんでも懐きすぎだろ」

「焼いているのですか。……弁(わきま)えなさい、ディケイド」

「そうそう。弁(わきま)えなさい、もやし」


そして肩を組み、分かり合う僕達。あぁ、こんなにいい人だったなんて……やっぱあれだね、名護さんは最高だよ。


「何で俺が叱られてんだよ……! てーかうぜぇ! このコンビはたまらなくうぜぇ!」

「ほんとですよ! というか、さっきのアレは何ですか! 戦う男の邪魔って……そんなの男女差別です!」

「「その言葉、そっくりそのまま自分自身に刻みなさい」」

「「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」

「な、なぎ君……あの、ちょっと落ち着こうよ! というか口調まで似てくるって、さすがにおかしくないかな!」

「「その言葉、そっくりそのまま自分自身に刻みなさい」」

「何でー!」


そんなことはありません。私を信じなさい、それが絶対に正しいのだと……おぉ駄目駄目。つい前半な名護さんになりかけてしまう。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「僕を信じなさい、疑いなく信じなさい、それが正しいと信じなさい。それができないなら反省しなさい」

あむ「うざ! ていうかなに、このウザい人!」

恭文「まぁジョークはさておき……原作では出ていない名護さんも、ゲスト的に登場。イクサも活躍します」


(そして公式HPの設定表などを見て、次々と判明するぶっ飛びスペック)


恭文「大丈夫、昔からだから。そして名護さんが大暴れします。むしろ名護さんクロス」

あむ「それはおかしいじゃん! ワタル王子ー! ていうかキバー!」


(名護さんは書いていて楽しいなぁ。レギュラー化させたいくらい楽しい……でも落ち着こう。
本日のED:TETRA-FANG『Individual-System』)




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