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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第38巻経過報告:01(サンプルあり)(2015/10/29)






古鉄≪というわけで幕間第38巻の経過報告です。既にデータはメロンブックスDLS様へアップ完了。明日には発売する……はずです≫

恭文「上のリンクもそれから発動……それはそれとして、今回は」

古鉄≪やっぱりあなたの影は薄いです≫

恭文「トーナメントが始まって、僕は解説役だしねー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


焼夷(しょうい)弾……! またエグいものを正確に使うものだと、軽く舌を巻く。とにかくみんなも突然の砲撃にあ然。


『これは凄(すご)い! 距離にして十キロ以上の長距離射撃! しかもかなり正確に撃ち込んでいる!』

「あのツインテール、かわいい顔してエグいことしやがる……!」

『ですが、待ってください。砂漠、十キロ以上の長距離射撃……このシチュに見覚えが』

『僕もだよ。やよいの機体は』


こちらでカメラを操作し、砲撃元を特定。……そこに映っていたのは、何とまぁカラフルな。


「……戦車ぁ!? ちょっとアンタ、アレは何よ!」

「モ、モビルスーツじゃないですぅ!」


ティアナと雪歩、みんなが驚き、モニターを指差す。そう、映っていたのは戦車……ただしMSサイズの超弩(ど)級クラス。

正確には自走砲と言うべきか。ただしそのカラーリングは何かこう、落書きみたいにいろいろな色が混ざっていた。

迷彩と言うにはランダムすぎるし、あれで溶け込める戦場は地球上に存在しない、そう思えるくらいにはカオスだった。


◆◆◆◆◆


小休憩……それは言うなら、お昼です。お昼ご飯をしっかり食べ、更にガンプラの回収も行う。お昼だからこそ。


「「「失礼します!」」」

「失礼しますー!」


美奈子となのは、エリキャロが揃(そろ)ってやってきた。しかも美奈子はどういうわけかメイド服だった。

……どういうことかとエリオとキャロを見たら、視線に気づいた二人は慌てて視線を逸(そ)らす。おい、こら……ちょっとこっちを見ようか、少年少女。


「美奈子、おのれ……どうしたのよ」

「なのはさん!? え、何しているんですか! エリオとキャロも!」

「えっと、御主人様と皆さんに差し入れですー。大会だと聞いたので」


そしてエリオは一メートルくらいはある、どでかい風呂敷包みを置いてくる。


「エリオ君達、運ぶのを手伝ってくれたんだ。ありがとー」

「いえ。僕達もティアさんや春香さん達の応援がしたかったので」

「ちょっと遅れちゃいましたけど」


キャロがはしゃぐ隣でなのはは、やや申し訳なさげに小さな包みを置いた。


「い、一応なのはも……ティアとシャーリーが頑張るって言うから、持ってきたの。でも、あの……うん、ごめんなさい」

「いやいや、謝らなくていいですよ! 本当にありがとうございます!」

「ありがとうございます! ……美奈子ちゃんとは比べなくて、いいですからね? その、この子は規格外なので」


ティアナとシャーリーが必死にフォローする中、美奈子は小首を傾(かし)げた。かと思うと僕へ思いっきり詰め寄ってきて、つい身を引いてしまう。


「御主人様、今日はいっぱい食べてくださいね。あとヒカリちゃんとギンガさん、四条さんは遠慮してね。御主人様の分までは食べないように」

「なんでだぁ! 美奈子、私は佐竹飯店の常連客だぞ!」

「遠慮、してね」


美奈子の笑顔――満面の笑み。それを受けてヒカリはたじろぎ、両手を挙げた。


「おー」

「……お姉様、なぜあおさん化するんですか」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「……マジで頑張ろうか」

恭文「美奈子もまゆと同じく、愛が重い」


(胃袋的に)


恭文「そして今回はやよいおりだけでなく、みなさま大好きそっくりさん三忍将の一人も活躍します」

あむ「それはやめてー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「タツヤ、ありがとね」

「いえいえ。僕も楽しませてもらっていますし……さすがは恭文さんプロデュースのアイドル達。ガンプラバトルでも一筋縄ではいかないくせ者ばかりだ」

「そっちもだけど、卯月の方だよ。かなり熱心に見ているって」


改めて試合会場のセッティングをしながら、思い出すのは卯月の様子。卯月は真面目だから、メールもかなりもらっている。

その中でタツヤのこともよく聞いていてねー。ゴンダ共々感謝しきりだった。


「島村さん、お兄様にもメールをよくくれるんです。あなたやゴンダのこともよく話題にしています」

「とても丁寧だとか、かと思えばフラメンコが似合いそうなキャラになるとかだな。……もぐ」

「フラメンコ!?」

「……お前のメイジンモードだよ。ほれ、バトル中」

「あ、あははははは……まぁ大上手ですよ。年度末製作も落ち着いていますし、彼女からもいい刺激をもらっています。
……彼女はよく、『頑張る』と言うんですよね。僕はそれを他者へ送るエールと思っていたのですが、彼女に関してはまた違う」

「卯月は本当に自分で頑張っていくしね。誇るのでもなく、騙(かた)るのでもなく、決意の宣言。卯月の頑張るには甘えが一切ない」


頑張っている、努力している、だから信じてほしい――昔のフェイトやら、今も地獄なリンディさん達が言っていたことだ。

卯月は夢への憧れを大事にして、近づくための努力も決して惜しまない。そんな懸命さがチャンスを引き寄せたんだろうけど。

タツヤ的にもその様子は好感が持てるらしく、明るい表情だった。それはまぁ、紹介した身としては安心だよ。


元々同じ学校で、知っていた関係だから……ってのもあるだろうけどさ。でも、気になることもあるわけで。


「ただ」

「ただ?」

「卯月を見ていると、心配にはなるんだ。その『頑張る』にいつか潰されやしないかって」


◆◆◆◆◆


『……恭文さん』

『うん。ティアナのガンプラ、ジム23じゃない……ていうかあれは』


セットされたガンプラは、ジム23ではなかった。なおガンプラを試合毎に交換するのは、世界大会レギュレーションに乗っ取り認められている。

ただ試合中は駄目なんだけど。それより問題は、セットしたSD武者だ。あのデザイン、めちゃくちゃ見覚えがあった。


≪BATTLE START≫

『ティアナ・ランスター、橙導師で出るわよ!』


カタパルトを滑り、橙導師は夜明け前の市街地へ飛び出す。ハーレー型バイクメカ【駄尾怒尊】で道路を走り、真正面から迫る∀ガンダムを迎え撃つ。

未(いま)だに姿は見えない……でもすぐに右へ曲がり、ビルとビルの間へと入り込む。

一直線のギロチンバーストを置き去りにし、左側のビルへと跳ぶ。そのままビル外壁をタイヤで噛(か)み、一気に駆け上がっていく。


そのまま空へと突き抜けると、こちらへ迫っていた∀ガンダムが見えた。……距離七〇〇というところで対じ。


『ジム23ではない……なるほど。ティアナ殿もまた進化したと』

「そういうことよ! さぁ行くわよ、橙導師(だいどうし)!」


そう、それがティアナの新しいガンプラ。しかもあれは、僕のブルーウィザードと同じだ。

伝説のガンプラ【レッドウォーリア】の系譜に位置するガンプラ……! 面白いものを持ち出してくるじゃないのさ!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「SD法術――クロスファイア」


ぬるりと飛びかかりながらのビームシャワーが跳ぶ前に、橙導師は右腕を左へ振りかぶる。

……そうして周囲に生成されていく、オレンジ色の粒子弾丸。ただし今回は攻撃用ではなく……そのまま右腕を振りかぶり、弾丸発射。


「シュゥゥゥゥゥゥット!」


合計三十発の弾丸が一斉発射。∀ガンダムへと密集するも、それは放たれたビームシャワーによって全て撃ち落とされる。

でもこれでいい。弾丸の破裂エネルギーはシャワーの侵攻をせき止め、更に煙幕を展開する。


『……何と』


∀ガンダムが煙幕に包まれている間に、ビルを飛び交いそのまま背後へ。銘刀『十幻影(クロスミラージュ)』を順手に持ち替え、大きく跳躍。

そのまま時計回りに回転し、∀ガンダムの背後へと迫って左薙一閃。こちらへ振り返る∀のライフルを両断。

更に打ち込まれたサーベルを斬り払った。ち……遠慮なくライフルを盾にしたか。貴音はライフルをパージし、急速後退。


爆発するライフル、その炎を払いながらビルへ着地してから、大きく右に跳ぶ。∀ガンダムの強襲と唐竹(からたけ)一閃を避け、振り返りながら弾丸生成。

十幻影を∀ガンダムに向け、合計八発の弾丸を連続発射。∀ガンダムは防御もせず前進。

えぇ、そうするわよね。普通ならIフィールドが働く。でも……弾丸はIフィールドという障壁と衝突、ある反応を起こす。


弾丸をくるむ膜状バリアがフィールドと相殺し合い、本命の弾丸を∀ガンダム本体へと届かせる。


『何と!』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「あれ、これって」

恭文「遠慮なく経験をつぎ込むガチ勢……まぁ僕もだけど。
こんな感じでトーナメント編は加熱し……でも他のお話もありますよー。次へ続く!」


(なお橙導師はSDBF紅武者アメイジングを、ティアナのバリアジャケットカラーに塗れば再現できます。
というか……自分でやらなくては。そうだ、百錬が出るまで時間もあるし。
本日のED:中原麻衣『selfish girl』)








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