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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっと 第1巻経過報告:01(サンプルあり)(2015/10/25)






古鉄(A's・Remix)≪はい、というわけで価格にまだ迷っているところもありますが、ISクロス同人版です。
幕間でもパイロット版的に出していますが、ご報告を……追加シーンが三万六千文字以上増えた関係で、第一巻で鈴さんの出番がなくなりました≫

恭文(A's・Remix)「仕方ないね。その分第二巻冒頭から登場だけど」

鈴(IS)「ま、まぁしょうがないか。え、でも三万六千文字って」

恭文(A's・Remix)「とまとだと、一話が大体二万四千文字前後でまとまるからさ。
今回はそんな追加シーンの中から、幾つか見ていただこうかなーと」

鈴(IS)「どうぞー」

古鉄(A's・Remix)≪あ、それと戦闘シーンの一部がやっぱり書き直しに≫

鈴(IS)「またぁ!?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「あの、先生……オレの部屋、まだ決まってなかったんじゃ。前に聞いた話だと」

「一週間は自宅通学を予定していたな。幸い光が丘もここからなら電車一本だ。
ただ想定以上に各国研究機関・企業からの勧誘行動が激しくてな。予定を繰り上げた」

「でも荷物はどうしましょう。織斑くんも今聞かされたばかり……って、織斑先生!? 連絡は先生にお任せしていたはずですけど!」

「安心しろ。荷物は私の手配で運び込んでいる」

「オレの私物を勝手に!?」

「なにか不服か」


……千冬姉、きょとんとするのはやめろ。あの怖い……威圧されてるみたいで、死にたく……なる。ラスボスっぽいんだよ、その目は。

ていうか、山田先生まで頭が痛そうにしているし! 頼むからこう……もうちょっとなんとかしてくれよぉ!


「え、ていうか、運び込んだってことは……今日から!?」

「はい。そこも織斑先生に連絡を……織斑先生、駄目ですよ! ご姉弟だからって連絡不備は!」

「あぁ、もういいです。こういうときはのれんに腕押しなので」

◆◆◆◆◆


「寮にある一年生用食堂での朝食は午前七時から八時、夕食は午前六時から七時。
それ以外で食事が必要な場合は、校舎の食堂を利用してください。こちらは夜の九時までになりますけど」

「各部屋にはシャワー付きのユニットバス、及び電気コンロと通信設備も備えている。
一応生徒共用の大浴場はあるが、今のところお前は使えん。残念だったな」

「織斑先生!?」

「え、そう言うってことは」

「実は天然温泉を引いていてな、なかなかに入り心地もよく広い。サウナもついているぞ」

「そっかぁ……残念だなぁ」


天然温泉……広い浴場。のんびりお風呂……うぅ、しょうがないとはいえ辛い。


「織斑くん! 駄目です、あなたと八神くん以外は女子なんですから!
というか、涙目じゃないですか! 本気で悔しがっているじゃないですか!」

「違うぞ、山田先生。……織斑はかなりの風呂好きで、ちょくちょくスーパー銭湯などを巡っている」

「あ……そ、そういうことで」

「はい。でも、しょうがないですよね。えぇ、そこは我慢します」


……さすがに今日のことを考えたら、もうなぁ。千冬姉が言うように、実は広い風呂ってのは大好きだ。

温泉も大好きだ。ひとっ風呂浴びた後のコーヒー牛乳が大好きだ。あくまでも日本人として普通レベルなんだが、それでも好きだ。


「でも織斑くん、女の子に興味がないわけでは」

「あれ!? 変な誤解を受けているぞ! おかしい、オレは常識に則った感情で動いていたはずなのに!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


鈴(IS)「えっと、これは」

恭文(A's・Remix)「アニメだとカットされたけど、小説版ではお風呂に遭遇する前、こんな話があるのよ」


(そして同人版にて強調される、お風呂好き設定。これがもしかすると未来を明るくするフラグ……かもしれない)


鈴(IS)「どういうこと!?」

恭文(A's・Remix)「どういうことだろうねぇ。そして何やかんやあって、こうなりました」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


それからはもう、あり得なかった。ガオモンと二人、憤慨しながら部屋で唸る。


「……何なんですの、本当に!」

「……落ち着けるよう、ハーブティーを淹れます」

「いえ、ガオモンも疲れていますし」

「いいんです。何かしていないと、あのバーサーカーもどきを殴りたくなるので」


ガオモンもわたくしのために怒っていた。きっと……この部屋に荷物だけを回収した、彼のように。

篠ノ之さんがそう言い出したことで、部屋の調整は長期化が決定。あり得ない、同室環境が成立してしまった。


――私と一夏は、幼なじみですから。特に不都合は――

――わたくしや八神さんにはありますわよ! あなた、分かっていますの!? あなたが入れ替わらない場合、わたくし達も巻き添え同然です!――

――それは……そうだが――

――いいからわたくしの部屋にきてください! わたくしもこのままは――

――……分かった。篠ノ之、お前の意見は受け入れよう――

――は……!――

――そ、そうですね! 同室というだけで、お互い慎みを持てば一時だけでも……これも新しい男女交流になるかもしれませんし!――


結果八神さんが、本当に凄い顔を……! それでわたくし達の部屋に運んでいた、荷物を全て回収。なんとあの方……野宿を言い出して。


――あの、そこまでしなくても――

――いいのよ。ほら、夜襲をかけるならやっぱりアウトドアだよね――

――そうですか、では言い方を変えます。……ここにいてください! というか夜襲って誰にですか! 先生方にですか!――

――八神さん、私もいますから……さすがにこれは――

――いいのよ。ほら、こうやって事実を作っておけば、後々追い詰めていけるでしょ?――

――あなた、何と戦うつもりですか!――


◆◆◆◆◆


「よろしい、ならば戦争だ――!」

「サーチ・アンド・デストロイですわ!」

「……いいぜ。四の五の言うより分かりやすい。ハンデはどのくらいつける」

「あら、いきなりハンデの申し込みとは」

「違う。オレがハンデをつけるんだ、女と小柄なの相手……当然だろ」


その言葉で何か切れる音がした。それはセシリアも同じく。そしてクラスメイト達も織斑一夏を笑う。


「織斑くん、それ本気ー!? あはははは、おかしいー!」

「うわぁ……織斑君って残念系だったんだ。ちょっと引くかも」

「……随分味方が多いんだなぁ、お前ら。それが調子に乗っている理由か」

「調子に乗っているのは織斑くんだってー。あのね」


でもその笑いも、ふざけ気味な声も、僕達の出した殺気ですぐさま止まった。へぇ……そう、くるか。本当に、救いようのない。


「……むしろわたくしがつける必要がありましてよ? どのくらいが、よろしいかしら」

「手と足は五分間使わず、勝利のチャンスをあげるってのはどう? 僕達にはそれくらいの慈悲がないと」

「あぁ、それはいいですわねぇ。ではそのように」

「……なくていい。てーかお前ら、馬鹿にすんな。オレが勝ったら、先生達にも謝ってもらうからな」

「ははははははははははははは……あーははははははははははははは! あーははははははははは!
セシリア、今の聞いた!? コイツ、僕達に本気で勝てるって考えてるよ! ばっかじゃないの!」

「そのギャグセンスだけは、褒めて差し上げますわよ。まぁ恥をかかないうちに、わたくし達へ土下座をお薦めしますが。
……馬鹿な日本人の得意技でしょう、人情を売りにしたお涙頂戴は。自分が頑張っていると誇るしかない、山田先生を見習うとよろしいかと」


セシリアは更に挑発し、織斑一夏と火花を散らす。でも……タコだからなぁ、人間の言葉は理解できないか。すっごいぶ然としてるし。


「待ってください……今のは聞き捨てなりません! あなた達は教師をなんだと」

「「信用できない甘ったれた愚か者どもと思っていますけど……なにか問題が?」」

「な……な……!」

「ではハンデ、楽しみにさせていただきますわ。男に二言はない……日本のことわざでしたよね」


おぉ、セシリアもしたたかだ。さり気なく念押しをしてきているし。でも織斑一夏はぶ然としたまま。


「あぁ。お前に日本人の底力を見せてやるよ。約束しろ、オレが勝ったら千冬姉達に謝れ。八神、お前もだ」

「そう。じゃあお前が負けたら全裸・丸坊主で僕達に土下座。その後校内引き回しの末、みんなの靴を舐めて奇麗にしてね」

『要求がひどすぎる!』

「……いいぜ、やってやるよ」

『受けちゃうの、織斑くん!』

「いい。オレは男として、コイツらの曲がった根性を叩き直す――!」


まぁ受けると思っていたし、言質もしっかり取ったので問題なし。しかし馬鹿だねー、女子は噂好きよ?

こんな『勘違いな醜態』を晒したわけだし、これから地獄だろうけど……まぁ頑張りたまへ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文(A's・Remix)「ここは完全書き下ろしじゃなくて、いろいろ追加した結果だね。コンセプトはクローズ」

鈴(IS)「だからこんな喧嘩腰なの!?」


(ISクロスのコンセプト、ラノベ版クローズ)


鈴(IS)「そのコンセプトはおかしいわよ!」


恭文(A's・Remix)「でもほら、原作から校内抗争が激しいでしょ。
ISやその武装で主人公に攻撃する暴力ヒロインとかがいるし」

鈴(IS)「がはぁ!」

恭文(A's・Remix)「しかもそれを教室で促す教師とかもいるし」

鈴(IS)「あ、それは千冬さんね」


(もっと言うと楯無登場回ですね)


恭文(A's・Remix)「ほら、校内がやっぱり荒れ果てている。それでよその亡国機業高校との抗争もあるし」

鈴(IS)「……ちょっと納得しかけている自分が嫌だわ。
で、でもこの話ではしていないじゃない! 大丈夫よ、教官にツッコむ時も、コミュニケーションの時も素手だし!」

恭文(A's・Remix)「え、そうだったっけ。殴ってくるときは大体ISを装備して……怖いわー、クローズ怖いわー」

鈴(IS)「誰がクローズよ! ……まぁこんな感じで抗争……じゃないし! 違う違う、クラス代表決定戦よ!」

恭文(A's・Remix)「クラス番長を決める戦いだね」

鈴(IS)「いちいち不良漫画っぽく例えないでよ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早々に更衣室から出て、第一生徒指導室へ。ノックをした上で。


「篠ノ之です」

「入れ」

「失礼します」


ドアを開け、一礼した上で入る。……一夏はいない? おかしいな、専用機絡みなら一夏に伝えないはずが。

いるのは織斑先生と、山田先生だけ。しかも山田先生はまた深刻そうな顔で。


「篠ノ之さん、ごめんなさい。放課後の自由時間に」

「いえ。あの、一夏は」

「アイツには今、聞かせるべきか迷う話でな。だが同室であり、幼なじみでもあるお前にはフォローを頼まなければならん……かもしれん。まぁ座れ」

「はい、失礼します」


ゆっくりと着席すると、先生がこちらにタブレットを差し出してきた。それを受け取り、中身を確認。

ん……なんだ、この水色髪ボブロングの少女は。メガネがまた可愛らしいと思うが、見覚えがある。

だが私の同級生にはいない。小中時代を思いだしても同じくだった。なら一体どこで。


「彼女は更識簪(さらしき かんざし)――日本の代表候補生に選ばれて、本年度から入学してきた生徒です。所属は一年四組なんですが」

「更識? それは」

「はい。篠ノ之さんも入学式で見たと思いますが、生徒会長であり本校二年の更識楯無(さらしき たてなし)さん、その妹さんです」

「なら大変優秀なのですね。会長も二年でありながら、ロシア代表として選ばれている方ですし」


そこで見覚えの原因に気づく。山田先生が言った、更識生徒会長に似ているんだ。

髪の長さは会長よりやや長めだが、写真から伺える髪質や色合いは同じだった。

ただ雰囲気は真逆。更識簪はおとなしめな印象だが、会長ははつらつとした明るい方だった。


入学式で出てきたときも物怖じ一つせず、弁も立っていた。まぁ似ていない姉妹もいるだろう、実際私と姉さんもそれだ。


「ですが、彼女がなにか」

「結論から言おう。彼女は今後、織斑に対して何らかの行動を仕掛けるやもしれん」

「穏やかではありませんね。理由は」

「……織斑くんです」

「は?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「正直、あなたとは余り戦いたくないのですけど」


そう。だったらそんな事を言いながらもライフルを構えるな。言ってる事とやってる事バラバラでしょうが。

なおセシリアのライフルは白い円筒砲身と青いボディ、緑のターレットレンズが上部に装着されている。


「あなたは我が祖国イギリスの文化に理解も深い上、いろいろご迷惑をかけておりますもの。なので降参いたしませんか?」

「できればそうしたいんだよねー。初期設定もまだだし」

「な……!」

「でも、おのれと同じでビッグマウス叩きまくりだしさ。そうもいかない」

「……確かに」

「僕は」


笑って右手をスナップさせ、天を指差す。


「とうに世界を背負っているもの。この世全ての悪も一緒に……それで行く道、引いてられるか」

「そうですの。なら」


セシリアの右手が僅かに動いた。なので素早く左に身を逸らし、回避。


「仕方ありませんわね!」


セシリアは武装解除――その上で飛び込み、右ストレート。そのまま交差……ううん、違う。

振り返って左回し蹴り・右バックブローを連続で放つ。下がって避けてから、古風刃・壱は武装解除。

続く左右の連打を寮の掌底で捌く。外へと弾いたかと思うとセシリアの両手が僕の後頭部へ回り、そのままホールドしつつ膝蹴り。


笑いながら拘束から抜けつつ一回転――セシリアの左サイドを取りつつ左回し蹴り。

セシリアは咄嗟にガードするも、体重を載せた一撃で吹き飛び、地面へと降り立つ。なので僕もそれに続いて着地。


「武器は使っていいんだよ?」

「あいにく、事故はごめんですので。……後で先生達にはきっちり言っておかないと」

「そっかぁ……困ったなぁ、僕はセシリアにハンデをつけるとか言ってないし」

「わたくしも言った覚えはありません。なので、これはあくまでも誇りの問題です」


セシリアは息吹――腰を落とし、両腕を素早く構える。……さっきので関節や投げ技も使えると見た。

恐らくベースは軍用格闘技だね。でも一般レベルは超えているけど、それじゃあ僕には勝てない。それはきっと、セシリアにも分かっている。


「初期化と一次移行すら済んでいない機体相手に、本気の火力など出せない。というか、それが正しいなんて教わった覚えもありません」

「そう。じゃあ……悪いけど付き合ってもらおうかな。その前に倒しちゃうかもだけど」

「そうはいきませんわよ」


お互い笑って踏み込み、振るった右エルボーをぶつけ合う。その衝撃で砂塵が舞い散る中、思いもよらない格闘戦が始まった。


◆◆◆◆◆


「アイゼンドライバー、シフトブレス……それにシフトカーと、シフトチェンジシステム?」

”つまりこれは……!”

”変身アイテムですね。お兄様!”

「慣らし運転は終わりらしいね。セシリア、ありがと」


まずはバックル――アイゼンドライバーを腰の前面にセット。すると両端から黒いベルトが展開し、腰に巻き付く。

バックル中心部の円形液晶モニターが点灯し、赤い輝きを放つ。そこで右上のエンジンキーを捻り、起動(イグニッション)。


≪Start your mind≫


右手を伸ばし、飛んできたシフトカー【ゲイルソウル】をキャッチ。車体後方を跳ね上げ、レバーモードとする。

それを左腕のシフトブレス後方から挿入。……そこで派手に音楽が鳴り響く。


「行くよ、疾風古鉄。ここからはトップギアだ――!」

≪The music today is ”スタートドライブ”≫

「変身!」


心を高ぶらせながら、レバーと化したゲイルソウルを押し込む。


≪Type――Gale! Firstgear in!≫


ファーストギア・イン――そのまま交差させた腕を、ハンドルを切るように一回転。

一気に広げると、蒼い炎とともに現れた装甲が次々と装着されていく。


◆◆◆◆◆

オールレンジ攻撃か。なら飛び上がるには早い……左に走りつつ、四方八方から襲ってくる射撃を引き付ける。

放たれるビーム弾丸をすり抜け、更に飛び上がりながらきりもみ回転。左肩からスタビライザーの一本を抜き放つ。

一時方向・三十七度の角度へ投擲すると、接続部から蒼いビームサーベルが展開。いや、刃は短めなのでダガーと言うべきか。


それは四十メートルほどの距離を突き抜け、一瞬でビットを貫き爆散させる。残り三基……次は着地際、九時方向・○度の角度から射撃。

着地した瞬間に前転し、真横からのビームを避ける。そのまま起き上がって走って回避行動。

三時方向・上九十度、後方・〇度、七時方向・上七十度……次々と様々な角度からビームが襲う。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文(A's・Remix)「はい……見ての通り、セシリア戦の最初やらが変更となりました」


(ライバル番長は誇り高いのです)


鈴(IS)「それはもういいわよ! ……で、初変身の経緯も変更で」

恭文「このためにセシリアは猛特訓を……ダイエットもしていました」

鈴(IS)「メタいわよ!」



(『い、いえ……これとは関係なく、シェイプアップは。
その、恭文さんにいつでも魅力的だと感じてほしいので』
本日のED:スキマスイッチ『ゴールデンタイムラバー』)






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