作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第37巻経過報告:02(サンプルあり)(2015/9/9)
古鉄≪お昼ですけどこんばんみ。足音が強くてビクビクする中、もう一つサンプルです≫
恭文「今度はこちらー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ビランへと飛び込み……と見せかけつつ、ベミウへ突撃。反撃に移るより速く一回転しながら右薙一閃。
ゼロガッシャーの重さを生かした、重い攻撃だ。斬撃はとっさに防御されるものの、八代さん達とは違う方向へ吹き飛ばされる。
「おい、そいつは俺の相手だろ!」
「駄目、僕にやらせて!」
バウンドし、砂利を弾き飛ばしながら起き上がるビラン。すぐさま首元のアクセサリーを一つ取り。
「――!」
それを鞭へと物質変換。……鞭というと、素人はSMやらギャグ的なイメージに捕らわれ、その威力を侮る。
しかし鞭は振るう時、音を放つ。それはなにか……音を超える音だよ。そう、鞭のヘッドスピードは音速に迫る。
それゆえ人の皮膚もたやすく切り裂き、手元を狙って武器を打ち落とす、または絡め取って奪う事も可能。
更にしなる武器特有の問題として、動きが読みにくいというのも長所。
使いこなすならそれなりの習熟も必要だけど、ただ振るうだけでも音速レベルの攻撃となる。
それが鞭という武器だった。黒塗りの鞭、その手元の動き――無数に存在する『関節』が一つの動きを取り、その先がこちらへと打ち込まれる。
そして音が鳴る。それより速く右に走り、術式詠唱しつつすれすれで回避。なお鞭が接触した地面は爆ぜ、凍結していく。
触れただけでもアレ……凍結範囲、及びそのスピードから、やはり生身での接触は危険と判断。
例えかすめただけでも、その部位の周辺数十センチが凍りつき、細胞が壊死して使い物にならなくなる。
それが人間の急所――頭や胸ならなおさらだ。それはZERONOSベルトも例外じゃない。
根本的な整備ができないわけだし、無茶な事もできない。なにより威力だ、まともに当たれば……変身解除させられるかも。
◆◆◆◆◆
ビラン、だったな。ピラニアもどきが噛み付いてくるので、左フックで張り倒し脇へ流す。
更に踏みとどまっての左フック・右ストレートを捌き、また飛んできた噛みつきは右ハイキックで蹴り上げキャンセル。
すかさずライドブッカーを取り出し、ガンモードに変形。……ライドブッカーは、ディケイドのカードホルダーも兼ねた武器。
グリップの稼働で銃になったり、剣になったりする面白いやつだ。記憶はないが、これも妙に馴染む。
跳ね上がった頭が元に戻ったところで、口元に突っ込んでトリガーを引く。心地よい連射音から放たれる弾丸が、奴の口内を叩きひるませる。
すかさずホルダー本体を跳ね上げ、ガンモードからソードモードに変形。展開した銀の刃を、踏み込みつつ右切上に振るう。
怯んだ胴体部を斬り、続けて逆袈裟・左薙・逆袈裟・袈裟・刺突と連撃。
メッタ斬りにされ、とどめに胸を貫かれたブラン。大きく吹き飛び地面へ転がるも、すぐ起き上がり左側へ走る。
川へ飛び込み、奴は身を隠した。思ったよりも深い川だったらしく、奴の体は水泳開始。
ドライバーのスライドスイッチを引き、バックル部を九十度回転。その上でブッカーからカードを取り出し、バックルにセット。
スライドスイッチを押し込み、カードの効果をロードする。
≪ATTACK RIDE――ILLUSION≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、ディケイドクロスです。ご覧の通り……戦闘シーン、やっぱり全部書き直し」
古鉄≪まぁいつもの事ですが、これはディケイド劇中と描写が違うんですよね≫
恭文「そっちだと槍とか持ってたしね、奴ら。でも今回はクウガ劇中に寄せた関係もあって」
(そっちの方が楽しいかなと)
恭文「でもこっちはどうにもならないかもしれない……どうぞー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
……そこで嫌な予感が走る。それも猛烈に……三時方向に、突如として広がった銀色のオーロラ。
いや、そうとしか言いようがない。透明なカーテンみたいなのが、左横からいきなりやってきた。
そしてそのカーテンが後退し、消えてゆくと人影が二つ。いや、待って……待ってよ。
ここは結界の中だよ? なのにコイツら、どうして僕やアルトの管理をすり抜け、入ってきたのよ……!
しかもコイツらは……バッタを思わせる鋭角な装甲。一人は緑で、もう一人は茶色だけどほぼ同デザイン。
奴らは気だるげにしながら、タレ気味な複眼でこちらを見やる。
「……兄貴、ここにもライダーがいるよ」
褐色はそう呟き、面倒くさそうに両拳を構えた。その右腕には、ジンのレオーみたいなジャッキ。
「そうだなぁ。たたき潰すか、兄弟」
そして緑は赤い瞳を僕に向けてくる。左足にジャッキを装備し、それが鈍く輝きを放つ。
腰には銀色のライダーベルト。それを足場にするがごとく装着されている、バックルのホッパーゼクター。
こちらもやはりバッタを模しており、足の付け根は赤い六角形のクリスタルとなっていた。
「……なんだ、コイツらは」
「……もやし、絶対油断しないで」
八代さん、及び動かせないユウスケを結界……いや、無駄だ。コイツらの狙いが八代さん達なら、既に遅い。
それでも万が一にかけ、三つ目の結界に閉じ込める。くそ……よりにもよって、この状況で!
「下手したら、一撃で死ぬ」
「はぁ? そりゃどういう」
「「クロックアップ」」
≪CLOCK UP≫
きた……! ホッパー達は姿を消し、もやしは一瞬怪訝そうにする。でも次の瞬間、何者かに殴り飛ばされた。
姿も見えず、感知もできず、ただ一方的に。それは僕も同じ……予感に従い身構えた瞬間、胸元を蹴られる。
衝撃で呻くと、四方八方から連続的な蹴り。もやしも同じように翻弄され、僕達はピンボールの如く空間を跳ねまわる。
痛みに呻き、ZERONOSベルトや装甲がアラームで悲鳴を上げ続ける。その危険度が一瞬でレッドゾーンへ突入し。
≪CLOCK OVER≫
奴らは元の位置に出現。三メートルほど浮いてしまった僕達は、ようやく蹂躙から解放され地面に落ちる。
更にZERONOSベルトの変身が解除。ベルト本体も派手に火花を散らし、バックル部が砕けてしまう。
ちょ、やば……! まさかこうもあっさり使用不可能になるなんて! くそ、クロックアップのせいだ!
◆◆◆◆◆
……すかさず踏み込んできたキックホッパー。右ミドルキック・左回し蹴りを掌底で捌き、こちらも飛び込みながら右ハイキック。
しかし奴はそれを左足で受け止め、鋭く弾く。こちらの体勢が崩れたところで、踏み込み右回し蹴り。
重たい蹴りを左腕でガードし、すかさず右半身を踏み込む。軸足となっていた左足を踏みつけ、右ボディブロー三連発。
するとキックホッパーは僕の後頭部に両手を回し、そのまま引き寄せ右膝蹴り。
顔面に蹴りを食らい、衝撃で揺らめきながら後ずさる。でもいい……その衝撃で、一気に感覚が目覚めた。
踏みつけも解除され、奴は踏み込みつつ僕の顔面へハイキック。すかさず身を翻し、蹴りを右スウェーで回避。
更に踏み込みつつ右掌底。キックホッパーの側頭部を殴り飛ばし、すかさず左アッパー。
すぐさま飛んできた、右飛び回し蹴りを脇腹に食らい転がるも、笑いながら立ち上がって踏み込む。
そうだ、楽しい……コイツは強い。肉弾戦で僕にこう当ててくる奴も、今ではそれなりに珍しい。
だからこそ『獲物』に選んだ甲斐がある。ホッパーゼクターには注意しつつ、更に殴り合いを楽しむとしよう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「そういえば修羅の刻、昭和編がスタートしたよね。いい感じだねー」
古鉄≪話が逸れすぎでしょ。はい、というわけでこちらも書き直し。
わりとがっつりいきます。更にこの人も妖怪首おいてけの亜種にジョブチェンジ≫
恭文「首おいてけ……首おいてけー!」
あむ「黙れ! この雨の中なにやってるの!?」
(げし!)
恭文「キックホッパー!?」
(果たして白夜はどこにあるのか。
本日のED:『草加がなにかやらかす時のBGM』)
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