[携帯モード] [URL送信]

作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第35巻経過報告:01(サンプルあり)(2015/7/29)



古鉄≪というわけで幕間第三十五巻の経過報告です。みなさん、今日も暑くなりますが熱中症対策は万全に≫

あむ「えっと、こまめな水分補給、あとは体をちゃんと冷やす事……だったね。きゅうりとかトマトとかも食べて」

恭文「つまりは冷やし中華が最強……なんだよねぇ。生トマトは苦手だけど、きゅうりもデフォだし」

あむ「確かに……えっと、それじゃあ今回は」

古鉄≪幕間第35巻です。そう言えば二人のラブラブシーンが≫

恭文・あむ「「入ってないから!」」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「目標は目標として、まず楽しむ事が大事だよねー」


志保ちゃんと一緒にちょっと窘(たしな)めると、杏奈ちゃんも納得。そして可奈ちゃんは点心三種の肉しゅうまいを摘んでパクリ。

しっかりかみ締めてから、とても幸せそうに身震いする。……可奈ちゃんだけ、点心なんだよね。三種セットを一つだけ。


「千里の道も一歩からって言うし」

「嘘……可奈が、そんな言葉を知ってるなんて」

「志保ちゃんー!?」

「しかも、ドーナツを食べていない!? 可奈、なにかあったの!」

「そこは連鎖で驚くところなのかな! いや……もうすぐ学期末だし、ツアーの時みたいなミスはしないよう、今から自重を。
あ、でもこれ、カロリーは一部のドーナツより低いんだよ! 肉まん・肉しゅうまい、エビ蒸し餃子の盛り合わせだけど、合計二百五十五キロカロリー!」

「お、ちゃんと調べた上で食べてたんか! 偉いな可奈ー!」

「可奈さん、凄いです! ……あれ、それがドーナツより、低い?」


星梨花ちゃんが……そして私も、手にしていたドーナツ一個を、そして同じように購入した他のドーナツやドリンクを見やる。


「可奈さん、ちなみになんですけど、わたしが食べているオールドファッションのカロリー、分かります?」

「普通のだよね。抹茶とかじゃないのなら、三百二十八キロカロリー、だったはず」


そして星梨花ちゃんは、困り気味に手元のオールドファッションを見やる。

でも食べ物を粗末にしてはいけない……意を決し、その分鍛えようとドーナツにかぶりつく。

……三種盛り合わせより、どう見てもボリュームはない、はず。それでも七十以上違う、だとぉ!


「可奈ちゃん、私のホワイトチョコ&キャラメルホイップは」

「百合子ちゃんのは三百八十一キロカロリー」

「がはぁ!」


オールドファッションと合わせたら、七百キロカロリーオーバー。ちなみに恭文くんいわく。


――百合子や可奈、志保くらいの年なら、一日二千五百キロカロリーは欲しいところだね。ただ……百合子、おのれ痩せすぎ――

――えぇ!――

――身長百五十四センチで四十一キロは、適正体重じゃないよ。あと十キロ太ろうか。あ、ついでに志保も――

――ダイエット合宿で太ろう宣言!?――

――ついでに太れってひどくありませんか! もっとちゃんと大事に扱ってください!――


◆◆◆◆◆


「改造……そう、ガンプラの改造は楽しいものだ。それもまた、ガンプラの奥深さだからね」


そして後ろから響く声。どきりとして振り向くと、そこには青いジャケットを着たおじさん……ラルさんがいた。


『ラルさん!?』

「こんなところで会うとは奇遇だね。ところで星梨花くん、またサインを頂きたいのだが」

「え……えぇぇぇぇぇ! ま、また私でいいんですか!」

「もちろんだ! このラル、やはり君の可れんさにときめいた! お食事の後で構わないので、どうかよろしく頼む」

「いきなり現れて、なに言ってるんやおっちゃん! というかなんでここに!」

「知人の見舞いだよ。それにミスタードーナツの担々麺はいいものだ」


そう言いつつ、ラルさんはズルズルと担々麺をすする。うーん、美味しそうに食べる人だなぁ。

しかもね、食べ方もめちゃくちゃ奇麗なの。箸の先なんて一センチ程度しか汚れてないし、テーブルの周りも同じく。

うちの方が美味しいとか、そういう事情はさておいて、こういう風に食べてくれると飲食業従事者としてはとても嬉しい。


礼儀作法が単なるマナーではなく、作る人達への感謝も伝える心遣いだとよく分かる光景だった。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


志保「本当です。……そうやって私をいじめて、気を引いているんですか?」

あむ「なんか出てきたし!」

恭文「いや、おのれも軽く計算したらとんでもない数値に……ちょうどよかったから」

志保「知ってはいたけど、この人ひどい人です!」

あむ「うん、いまさらだね」


(アニメキャラの身長と体重を、現実の肥満指数などに当てはめてはいけません。大抵痩せすぎになるから)


恭文「ていうか……大尉ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! また抜け駆けしおってからに!」

あむ「アンタも落ち着けぇ!」

志保「……しょうがありませんね、はい」


(そうして差し出されるサイン)


恭文「こ、これはもしや」

志保「私のサインです」

あむ「なんで志保の!?」

恭文「ですよねー、筆跡が星梨花のじゃないし。……まぁもらっておこう、ありがとう」

志保「いえ……というか、どうして星梨花の筆跡が機械もなしに見分けられるんですか」

恭文「そりゃあおのれらのプロフィール表とか、何度もチェックしてたら……普通できるでしょ?」

あむ・志保「「できるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」

古鉄≪そしてISクロスパイロット版……今回、第四話の前半部が前回とかぶっている関係からか、三話収録です≫

恭文「どういう事なの……!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


わたくしはこの一歩から、星のように輝く瞳を見つめていく。ところで。


「なにをなさってますの?」


恭文さんは空間モニターを展開し、ポチポチとなにやら操作していた。……わたくしの事を見てほしいのに、もう。


「あぁ、クラス代表決定戦が終わったら、すぐ旅行に出るから。今度はジャマイカへ行くの」

「ジャマイカ!? 学園はどうしますの!」

「当然ズル休み……あ、黙っておいてね。三百円あげるから」

「買収しないでください! というかなんですの、旅行ですの!?」

「いや、探しものだよ。とっても大事な……探しものだ」


そう言って恭文さんは、少し鋭い目をする。そっとモニターを見ると、なんでしょう。青い……ロボットのようなカードがそこに写っていた。


「これは」

「三年前、お世話になっている人達の家から盗まれた……とっても貴重なカードなんだ。
バトルスピリッツって分かる? 世界規模で流行っているカードゲームだけど」

「いえ、そういうものはさっぱりで。ではそのゲームで使うものですの? 再購入などは」

「無理。多分、世界で一枚だけの遺産だから」

「世界で一枚だけ!?」

「……バトルスピリッツって、古代の偉人や英雄達もプレイしていたらしいんだ。ようは権力者のみができる、特殊なゲームがあって」

「それを元に、今のゲームが存在する?」

「そうそう」


そ、そんな歴史あるゲームが存在していたなんて。貴族として勉強不足だったのでしょうか。とすると、これはもしや。


◆◆◆◆◆


敵は強い……しかし確信もあった。同じ人間なら、間違いなくチャンスはある。だから箒との訓練にも熱が入る。

放課後、春先の空気を燃やすように熱くし、ひたすらに竹刀を打ち込み、切れ気味な息を整え……また走る。


「はぁぁぁぁぁぁ!」

「めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」


そして箒と交差。脳天が打ち抜かれても止まる事なく、振り返りまた竹刀を正眼に構える。


「そうだ、それでいい一夏! はっきり言う……お前はあの二人より明らかに弱い!
なので気持ちだ……気合いで圧倒しろ! それもできなければ勝ち目はない!」

「本当にはっきりだな!」

「当たり前だ馬鹿! ……オルコットは代表候補生として、専用機持ちとして軍でも訓練を受けている」


箒も振り返り、竹刀を構える。その動きに、その構えに隙は感じない。さすがは全国大会で優勝しただけはある。


「軍? なんでだよ、オレはそんなとこと縁がないし」

「……当たり前だろうが! 専用機は所有者の独自判断でいつでも装着できる! 不用意な奴に渡して、暴力事件でも起こされたら一大事なんだぞ!
とにかく……希少性だけではなく軍の『抑止力』になり得る力だからな。お前や八神はイレギュラー。
本来であればそうしてみっちり訓練して、人間性なども鑑みた上で預けるんだ。当然軍隊式の戦闘術も会得している」

「だがそれほどじゃない。同じイレギュラーである八神に負けたくらいだ、オレにも十分チャンスが」

「……お前、一度眼科に行け」


目の精度から疑われた!? 箒は力なく崩れ落ち、竹刀を落とし嘆き始める。お、おい……オレはそこまで馬鹿なのか!


◆◆◆◆◆


オルコットが『また』我々のところへ乗り込んできた。あぁ、まただ。試合直後に一度……そして今日で二度目。

今度は職員室で大立ち回り。しかしどれだけ言われても、こちらも意見を変えたりはできん。


「では、どうあっても無理と仰るのですか」

「すまんな。まぁそれは相手方の事情だ、お前に関するところではないし、全力でやってくれて構わん」

「その通りですよ、オルコットさん。それで手を緩めるのは、競技者として――代表候補生としてあるまじき行動ではないですか。
相手への侮辱にもなりますし。こちらでも危険な場合はちゃんと止めていきますので、ここは」

「……嘘ですわね。現に恭文さんの時は、できなかったじゃありませんか」

「そ、それは……ですからその事も反省して」

「つまりわたくしと恭文さんの試合は、あなた達にとって……反省材料を作るための実験だったと!」


オルコットがデスクを叩き、怒りを吐露。それで山田先生はどう答えていいか分からず、ただオロオロするばかりだった。


「しかしだな……まぁ泣き言を言うようであれだが、他のクラスや学年の先生方にも協力いただいて、この有様なんだ。
男をこの女子校同然な場所に受け入れるというだけでも、あっちこっちてんやわんやでな」

「でしたら学園の量産機を使わせるという手もあるでしょう!
自分で言うのもあれですけど、総合性能ならブルー・ティアーズより上ですわよ!」

「オ、オルコットさん、落ち着いてください! 二人は専用機を早めに起動させる必要があったんです!」


本当に『お前が言うのか』だなぁ。ただ悪い意味ではなく……ブルー・ティアーズ、実は総合性能は低い。

それこそ学園で使われているラファールや、打鉄弐式の方が上なくらいだ。それはなぜか。

BT兵器のテスト機体という側面が強すぎて、武装や機体バランスが犠牲になっている。


束ではないが、英国面が全開になっている機体だ。だからこそ打鉄などを使っても、決してオルコットは有利にならない。


「日本政府からもそうするよう要請があったんです! あなたも代表候補生なら、専用機の重要性は分かりますよね!」

「えぇ、よく分かりましたわ。やっぱりあなた方とIS学園は信用に足るものではないようですね」

「え……!」

「動物園の動物とて、もう少し手厚く守られていますわよ? しかも……恭文さんは完全にモルモット扱いですか」

「違います! そんな事は決して……お願いします、信じてください! あなたや八神くん達に迷惑をかけているのは事実です!
それは申し訳なく思っています! でも我々も……織斑先生も、最大限努力して調整を進めています!
織斑くんの方は全力でフォローします! もう八神くんの時みたいな事が起きないよう、私もしっかり監督しますから!」

「……どうやら要点がお分かりいただけていないようですわね。わたくしは……あの人を実験台扱いした、あなた達を信用できないと言っているんです!」


……八神は一体なにをしたのか。そう思うほどにオルコットは奴へ肩入れし、それが許せないと叫ぶ。

そしてこうも言っている。あのミスは取り返せないもので、拭えると思っているその思考そのものが許せないと。

そこに潜むのは絶対的拒絶……山田先生は生徒からここまで否定された事がないので、ショックでボロボロと泣き出す。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「……なんでこうも荒れるの」

恭文「分かんない。でもそうだよね、ISで人を殴ったりしちゃ駄目だよね。聞いてる、おのれらー」

あむ「やめてあげなよ! こっちじゃやってないじゃん! 殴ったり蹴ったりはしてないじゃん!」


(さすがにどうかと思ったしねー)


恭文「とにかく前回の幕間第34巻経過報告:02で出した分も合わせ、今回でクラス代表決定戦は終了。
次回から……まぁ拍手でご提案も頂きましたし、ファーストシーズン終了までは突っ走ろうかと」

あむ「それいいの!?」

恭文「ただし、戦闘シーンがおもいっきり遊ぶ形に」

あむ「え?」

恭文「え?」


(でも、デストロイガンダムはどうしよう。
本日のED:高橋瞳『僕たちの行方』)







[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!