作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と彼女達の崩壊 第一巻経過報告:02(サンプルあり)(2015/6/3)
古鉄≪というわけでティアナさん脱走・六課崩壊ルートです。まだ崩壊しそうにないですが≫
恭文「盤石なところを崩していくわけですね、分かります」
あむ「……アンタ達、また楽しげに」
(わくわく)
恭文「それはそうと、まずは特別書き下ろし。いろいろ考えましたけど、今回の書き下ろしはやっぱりこれかと」
古鉄≪まだ校正も通していませんが、どうぞー≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ヴェートルという管理世界で起きた、『アイアンサイズ』と呼ばれる二人組のテロ。
それは現地世界のみならず、ここミッドチルダをも震撼させた。局員も、一般市民も変わらず。
でもその世界を救った人達がいる。半民間警備組織『GPO』、そして……古き鉄と呼ばれる嘱託魔導師。
特に古き鉄は実質魔物扱いで、最強最悪なんて字名までついている。でもあらゆる経歴が示していた。
古き鉄はその暴力を、その強さを、世界の人々を守るために使っている。……でも私達にとってそれは、遠い夢物語。
少なくともミッド地上で、救助隊の隊員として働いていた私達には。この時までは、確かにそうだった。
時はそんな事件が収束し、十一月には全次元世界で原因不明の行動不能事件が起き、それがなぜか収束した後。
年を越し、春ももうすぐという時期……ミッドチルダ近隣にある、廃棄都市区画へとやってきた。
ここは旧市街地をそのまま局の訓練などに使っている、いわば公共機関の私有地。その使用目的には魔導師ランク試験も含まれている。
相棒のスバル・ナカジマは気合い十分と言った様子で、いきなりシャドーボクシング。それを呆れながらも、アンカーガンのチェック。
「スバル、あんまり張り切りすぎると、試験中にそのおんぼろローラーがイッちゃうわよ」
「えー! ティアー、嫌な事言わないでよー。ちゃんと油も差してきたー。そっちこそアンカーガンが」
「アンタと違うのよ、私は」
「嫌な上にヒドいー!」
騒ぐスバルは気にせず、カートリッジの装弾をチェック。更にモニターで時間も確認……問題ないので、さっと閉じた。
すると入れ替わりと言わんばかりに、私達の前に新しいモニターが展開。そこに映るのは空髪の女の子だった。
私達より年下、かしら。でも立派に陸士制服を着こなしていた。
『おはようございます! さて……魔導師試験の受験者さん二名、揃ってますかー?』
「「はい!」」
すかさずズバルと並び、モニター前で直立。
『では確認しますね。時空管理局陸士386部隊所属、スバル・ナカジマ二等陸士』
「はい!」
『同じく、ティアナ・ランスター二等陸士』
「はい!」
『二人とも保有しているのは、陸戦魔導師Cランク。本日受験するのは陸戦魔導師Bランクへの昇格試験で、間違いありませんね』
「はい!」
「間違いありません!」
◆◆◆◆◆
「初めまして。本局特別捜査官、八神はやて二等空佐です」
「本局次元航行部隊所属、フェイト・T・ハラオウン執務官です。初めまして」
問題のハラオウン一派、二人が待ち合わせ場所にいた。それで私達はほうけながらも、すぐに敬礼。
「スバル・ナカジマ二等陸士です! は、初めまして!」
「ティアナ・ランスター二等陸士です! お噂はかねがね!」
「まぁまぁ、そないに固くならんと」
「ささ、座ってくださいですー」
「「はい!」」
そのまま二人の向かい側に座る。でも……あれ、高町一等空尉はいない。あの場にいたから、無関係ってわけじゃないだろうし。
そしてスバルはキョロキョロ。……なので頭を軽く押さえ、二人に固定しておく。
「私らも二人の試験、ちょお見させてもらった。……いやぁ、ギンガが言うてた以上やな。
スバルもやけど、ティアナも日々のランクアップに頑張っている、有望株やって」
「ギンガさん? というかスバル……ちょっと、アンタ」
「……あ、そうか! あの、お父さん――ゲンヤ・ナカジマ部隊長から聞いています! 陸士108部隊で研修をされていたと!」
「そうそう。そやからギンガとも仲良うさせてもらってるんよ」
あぁ、それで私の事もと。まるでその、娘みたいに扱ってもらってるからなぁ。申し訳ないレベルで……ちょっと待ってよ。
そのためにきたってわけじゃないだろうし、今どうしてそんな話をするの?
「でよ、ここまでが前置き。まぁ単刀直入に言うけど……スバル・ナカジマ二等陸士、ティアナ・ランスター二等陸士」
「「はい!」」
「今日私らは、二人をスカウトしに来ました。試験を見せてもろうたんは、その一環よ」
「「……スカウトォ!?」」
「私ら、四月から新しい部隊を運営するんよ。名前は時空管理局本局、遺失物管理部『機動六課』」
「機動、六課」
「そう。ミッド地上に本拠地を置き、一年限定で動かす実働部隊よ」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あむ「……あれ、これって」
恭文「StSの第一話と第二話だね。というわけでこちらの書き下ろしはティアナ視点を中心に、六話の分までやる予定です」
(つまり、蒼い古き鉄の出番は全くなし。でもしょうがないね)
恭文「でも実際書き出していくと、わりとさくさくいきそうなんだよねぇ。これも一話内の描写だし」
あむ「そんなさくさく?」
恭文「さくさくだよ。それで本編はというと」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
……ラブホテルなんて、初めて入った。でも、なんていうかあれだよね……なんで木馬だけのメリーゴーランドなんてあるの?
装飾品がどこぞの一流ホテルみたいにきらびやかで、僕達……そんな気分になる事もなく、メリーゴーランドに乗って楽しんでました。
「な、なぎ君……これ、思っていたよりも面白いかも!」
「だねぇ! しかもギンガさん、カラオケや二十四時間式のルームサービス……大当たりじゃないかな、ここ!」
「料金も普通のホテルと同価格くらいだし……どうしよう、旅行でのお泊まり、ずっとこういうところにしたいかも!」
「それより恭文、そろそろご飯にしよう」
「さっき食べたばかりなのに……お姉様の体積はどうなっているんですか。また飛べなくなりますよ?」
「……あ、もちろん」
木馬が停止したので、僕達は満足気味に降りて軽く伸び。それからギンガさんは僕へくっつき、器用に上目遣いで見上げてきた。
「泊まるなら、なぎ君と一緒がいいな。もちろんエッチな事もしていいし」
◆◆◆◆◆
軽くビクってしたけど、忘れていた。なぎ君の着信音……基本カオスで適当だったの。なのでなぎ君は慌てて電話に出た。
「もしもし、歌唄!? 一体なに! 今こっちはめちゃくちゃ忙しいのよ!
……え、メールが三十分経っても返信ない!? バカ! バイクなのに、メール返信なんてできるわけないでしょうが!
あのね、僕にもできない時っていうのがあるの! お願いだからそろそろ理解してよ!」
なぎ君は電話に出て、もう慌てて対応開始。……よし、ちょっとイタズラしちゃおうっと。
「うん、そうだね! バイクでデュエルしてる人もいるね! でもそれ違うから!
バイク乗りながらデュエルするのと、バイク乗りながらメールするのは違うの!」
「なぎ君、私……とっても良かったよ。やっぱりエッチって凄いかも。
それに興奮してくれたんだよね。……ケダモノみたいにされて、嬉しかった」
最大限の色っぽい声を出して、ついおかしくて笑ってしまう。
「いきなりなにを……いや、違う! 浮気ってなに! そもそも付き合ってないよね!
ちょ、待って! いや、だからそれは……ごめんなさい。でも、ほんとに違うから。
ギンガさんとそうなってないから。そもそも僕は、フェイトが本命だから。フェイトと良い感じだから」
とか言うので、そっとなぎ君にしなだれかかる。すると胸に触れるぬくもり……それが幸せで、つい身震い
「もう、駄目ぇ。胸にいたずら……やっぱり大きいのが好きなんだ。
確かに歌唄ちゃんとかだと、なぎ君のを受け止めたりできないものね」
「だからやめてよ! 事実だったらしょうがないけど、嘘をつかないで!
……ちょ、殺気出さないで! 次元世界越しに殺気出すってなに!」
「じゃあまた胸で受け止めてあげるね。でもその後は……いやらしいギンガを、またケダモノになっていじめてね?」
「こらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文・あむ「「こらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」
古鉄≪やっぱり好きなんですね、大きいのが。しかも早見沙織さんボイス≫
恭文「違うわボケぇ! どういう状況!? 場が全く見えないんだけど!」
あむ「シチュなら見えてるじゃん! ら、ららら……恭文、跪けぇ!」
恭文「春香ですか、それは!」
(果たしてこれは夢か幻か。なおサンプルなので、ネタバレを避けるためちょいちょい編集が入っています、ご了承ください。
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本日のED:早見沙織『優しい希望』)
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