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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第33巻経過報告:02(サンプルあり)(2015/5/22)



古鉄≪というわけで幕間第33巻が登録完了。2015年5月23日に販売開始いたします≫

恭文「みなさん、なにとぞよろしくお願いします。……で、ここで一つ報告が」

古鉄≪前回の経過報告で出したコンビニ話、次巻に持ち越しとなりました≫

恭文「そうなった原因は……まぁ、こちらをごらんください」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


新暦七五年十二月。本来なら僕はフェイトとデートする予定だった。でもそれはとある事情でキャンセル。

これさえなければ……もうなにを言っても遅い。とにかく話はここから始まる。

……薄暗い倉庫の中、走り続ける圧力には構わず全力疾走。ザコ八人から放たれる銃弾をくぐり抜け、左手で『FN Five-seveN』を抜く。


すかさず一時方向・十一時方向へ連射。特殊プラスチック製のカバーがスライドし、マズルフラッシュが薄暗い部屋で煌めく。

五.七×二.八ミリメートル弾丸はその小口径により、毎秒七百メートルという驚異的初速をたたき出しながら飛ぶ。

二人の顔面を貫き倒し、その脇を抜けながら三人目へ右薙一閃。AKタイプの自動小銃、更に両腕を胴体ごと断ち切る。


続けて二時方向の四人目へ飛び込み、逆袈裟の斬り抜け。鮮血が跳ぶ中跳躍し、背後から襲ってきた弾丸を飛び越えつつ、振り返り弾丸を三発乱射。

五人目はボディアーマーを貫通され、心臓や内臓を捉え弾丸が乱回転――周囲の体組織を破壊され、着弾の衝撃で倒れながら絶命する。

着地する前にFN Five-seveNを上へ放り投げておく。……着地してから、天井へ飛ぶFN Five-seveNに目を奪われた馬鹿へ接近。


◆◆◆◆◆


「……見積もりはうちでしっかりしてたの。でも、駄目だった」

「は? なんの話を」

「やっぱり戦力が足りないみたい。それに一般局員の、対AMF戦の練度もだよ」


あ、これアカン流れや。ささっとカルタスさんへ歩き出す。ほら、挨拶って必要だから。


「なぎ君」


すると僕の左手をギンガさんが掴み、しっかり止めてくる。……どういう事、これ。


「逃げないで、ちゃんと私の話を聞いて」

「い、嫌だな。逃げようなんて」


……すみません、しました。なのでそんなに問い詰めるような目で、僕を見ないで。
というか理解できない、悪いのはギンガさんだよね。僕じゃないよね。


「お願い。108に入」

「だが断る。てーかさっき言ったでしょ、僕はもうギンガさんと仕事なんてしたくない」

「それなら謝る、謝るから……! ちゃんと改善していくから、そうできるように頑張っていくから。
……やっぱりなぎ君は局員になるべきなんだよ。ヴェートルの件だって……忘れたって、いいんじゃないかな」

「なにを?」

どうやら、今日はとことん腹立たしい事が起こる日らしい。なんか糸が切れる音がした。


「そんな風に戒めなくたって、きっといい」

「ギンガさん」

「もう、許されるよ。なぎ君、たくさん苦しんできた。だから」


ギンガさんはまだ言葉を続ける。手を振り払えないのは、きっとこれまでの繋がりがあるから。

だから僕は……甘いんだ。振り払って、全部パーにしちゃえば楽なのに。


「そうやって、自分を縛ったってなんにもならないよ。下ろしていい。ううん、そしよ? それで」


なのでもう一度右フック。ギンガさんは頭から地面に叩きつけられ、ぼう然としながらまた僕を見上げた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「……これって」

恭文「うん、ギンガさんルートなんだ。というかこれをやらないと、ディケイドクロスに入れないから」

古鉄≪幕間のうち二話はパーツハンター事件後の年末年始を描いた、346プロも絡むお話……ですが、そこからはずっとこれです。
というか、これに集中しすぎた結果次巻の分も触り程度はできちゃう有り様で≫

あむ「馬鹿じゃん!? スケジュールがなってないじゃん!」

恭文「まぁその分、話は濃いめに……だね」


(話数はHP版を軽く超えそうな感じです)


恭文「もちろん戦闘シーンも追加し、ぶっ飛ばしていく感じで」

あむ「そう言えばアンタがガチ銃器を使うのって珍しい。いや、アルトアイゼンの変形とかではあるけど」

恭文「ようやく僕もアーカードから教わった、『気分でリロード』ができるようになったしね」

あむ「それ駄目なやつじゃん! ていうかアーカード、なにやってるの!?」


(『現在は新作ドーナツの開発に力を注いでいる。その成果がモッチリングドーナツ(ストロベリー)だ』)


あむ「あれ、アンタが関わってるの!? めちゃくちゃ美味しいやつじゃん!」

恭文「ミスドが打ち出したポン・デ・リング系列、どこも追従してるけど実に日本人好みなんだよねぇ。
ローソンのも美味しかったけど、最近発売されたばかりのこれはまたひと味違うよ。
甘酸っぱいいちごの風味、それをもちもちした数珠つなぎなドーナツ生地が受け止め、くせになる味なんだよねぇ」

あむ「うんうん。ただ、ちょっと味が濃いかなーとも思ったんだけど……甘さが強いというか」

恭文「単体で食べるとそのきらいはあるけど、やっぱりコーヒーとかと一緒がいいかなぁ。
だからファミマカフェドーナツって銘打っているわけだしさ」

古鉄≪コーヒーが苦手なら、紅茶系でもいいですよね。缶とかでも売ってますし≫

あむ「やっぱりそういう効果を狙ってかー。……っと、そうだ。サンプルは」

恭文「そうそう、ギンガさんルートの僕にも転機が訪れたよ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「もしもし、タケシさん!」

『やぁ恭文君、突然すまないね。元気かい』

「はい……はい、元気です!」


この人は先日のお休みで、イギリスに行った時知り合ったイオリ・タケシさん。一応アドレス交換していたんだけど……またどうして。

ううん、理由はともかくテンションがどんどん上がってくる。イギリスでのバトル、タケシさんの言葉――そこには確かな夢があったから。


『それはなによりだ。ところでまたイギリスに行く予定はないかな』

「予定ですか? 今のところは」

『もしできるようなら一度連絡してほしくてね。君とタツヤ少年に紹介したい人がいるんだよ』

「紹介したい人?」

『ジョン・エアーズ・マッケンジー卿、聞いた事があるかな』

「なんですって! え、一体どうして!」


ジョン・エアーズ・マッケンジー卿……イギリスで、ガンプラバトルと言えば決して抜かせない人だ。

でもそっか。あれだけ大々的なイベントをしていたなら、タケシさんも顔くらい合わせていてもおかしくはない。

だから紹介と……でも僕とタツヤをその人に紹介!? うわぁ、なんだか凄い事になってきたぞ!


『ほら、タツヤ少年の家庭事情にも力添えできればと話しただろう。お父さんは納得しているが、その後押しというか』

「はい」

『そこで僕はジョン・エアーズ・マッケンジー卿と相談し、君達をガンプラ塾へ推薦したいと思う』

「ガンプラ……ガンプラ塾!? 僕とタツヤが……ほ、本当に推薦してくれるんですか!」

「あ、あの……なぎ君。どなたかな。今仕事中だし、ちょっと遠慮を」


ギンガさんは遠慮なく押しのけ、懐からメモ蝶を取り出し開く。


『それで事前確認だが、君は確か治安維持部隊で仕事をしてるんだっけ? その仕事は春先までと言っていたが』

「はい! 今年の四月からなら全く予定がありませんし、問題ありません! 前向きどころか今決めました、入ります!」

『おぉそうか! 素晴らしい即断だ、さすがはニュータイプだな!』


◆◆◆◆◆


『そっかー! 凄いよー、そんな人に認められるなんてー!』

「はいー! とにかく四月からガンプラ塾編スタートで、パワーアップしてきます! 暴れるぞー!」

『うんうん、頑張ってね! ……というか、それなら私のところへもきてほしいなー。その時は無理だったけど』

「はい、それはもちろん! だから予定が決まり次第、連絡しようと思っていたところで」


そしてフィアッセさんと目いっぱい語り合う。うぅ、やっぱりフィアッセさんは素敵……で、でも頑張らないと。

だってお話し合いとか必要だし……頑張ろう、ガンプラ塾入塾までは頑張ろう。


『それに私はもういつでも、恭文くんのお嫁さんになってもいいんだけどなぁ。
それなのに……うぅ、こんなに浮気ばっかりされるとは思ってなかったよ』

「浮気!?」

『浮気だよー。ゆうひとか、シルビィって人とか、知佳ちゃんとか……フェイトちゃんもそうだし、ギンガちゃんだってー。うぅー』

「ごめんなさいごめんなさい! 真面目に僕が悪かったと思うので泣くのやめてー!
そうですよね、浮気してますもんね! 完全無欠に悪い子ですよね!」


そう、浮気……言い切ってしまうほどに、フィアッセさんの事も大好きだった。

金色の髪に青い瞳、優しい歌声。フィアッセさんの全部が大好きだって、自信を持って言える。

フィアッセさんと一緒にいる時は、いっつも幸せなの。だから昼間のあれこれも、全部吹き飛んでる。


僕にとっては、フェイトやリインとはまた意味合いが違うけど、凄く特別な人。だから、同時に頭も上がらない。


◆◆◆◆◆


「でも挨拶はしっかりやれよ? はやてとなのは、フェイトは中卒って中途半端な学歴。向こうじゃただのドロップアウト組だ」

「にゃにゃ!?」

「解散後の進路は部隊長のうちが各所にお願いして……ってのが流れやけど、ガンプラ塾やと様々な意味で無理。
そんなうちらの代わりを第二回世界大会準優勝者で、今なおガンプラとバトル普及に尽力しとる人がやってくれとるんや。
しかもそこにイギリスの世界代表常連で、PPSE社とも関係が深いメイジンのライバルが加わっておる」

「え……ヤスフミを認めてくれた人達って、そんなに凄いの!?」

『……フェイトェ』

「話を聞いてなかったのかよ! だから大チャンスだってみんな言ってるんだろうが、馬鹿が!」

「で、でもガンプラってアニメのプラモだよね。アニメが終わったらもう作られなくなるだろうし、一生の仕事にはできないし」


その馬鹿な発言に、シグナムとフェイトちゃん、なのはちゃん以外の全員が面食らう。いや、呆れるしかなかった。

ハトが豆鉄砲を食ったような顔しかできず、自然と決めた。コイツら、無視した方がえぇ。


「更に言えばガンプラ塾は、二代目メイジンの後継者を選別する場……とも噂されとるからなぁ」

「ガンプラバトルを一手にしきっている、PPSE社とのコネクションができるのは大きいわ」

「え、どうして無視するの!? 違うのかな! もしかしなくても違うのかな!」

『全然違うよ。……ガンプラはガンダムのシリーズや系列作品が増えれば増えるほど、幅が大きくなっていく。
その流れも既に三十年以上も続いているから、ガンダム・ガンプラシリーズが消えない限りは……一生続けられる』

「そんなレベルなの!?」

「アンタ達、馬鹿とちゃうんか!? 一般常識レベルやで、これ!
更に言えば……恭文はガンプラバトルという『プロスポーツ』の選手になれる!
それだけの可能性があるって、世界レベルの人にそう認められたんやで!」

「プ、プロスポーツ!?」


あんまりに馬鹿馬鹿しいので一喝すると、フェイトちゃんは戸惑い気味にわたわたするばかり。ホンマに知らないんか、アンタ……!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「……フェイトさんって」

恭文「まぁしょうがなくはあるんだよ。この時点でフェイトは管理世界中心の暮らし。
それも四年……ガンプラバトル選手権が開催されるようになったのも、まだ三年とかの段階だしね」

あむ「あぁそっか。バトルシステムが普及して、世界大会が行われるようになるまで三年くらいラグがあるんだ」


(お仕事とか忙しい時期だし、発展について詳しくないのはしょうがないね)


恭文「セイとレイジが出会うまで、ここからまた四年ちょいかかるしね。
それに反粒子同士の結合って話、局サイドも知らない話だから」

あむ「知ったら、まずい事になりそう」

恭文「だから僕も報告しなかったわけで」


(楽しく遊ぶのが一番です)


恭文「まぁ基本の流れは変わらない……はずなので、盛り込まれたイベントを楽しんでもらえれば。愉悦愉悦」

あむ「やっぱりそれか……!」


(そういえば麻婆神父、ようや……がふ)


あむ「吐血した!? なに、一体なに!」

恭文「アニメのネタバレを言おうとするから。そうそう、いんふぃにっとのパイロット版もやりますよー。それがこちらです」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「織斑くんを推薦します!」


出席簿を解放している間に、うちの女子達が次々と手を挙げる。


「私もそれがいいと思います!」

「え、オレ!?」


ふむ、織斑一夏が男だからって事かな。ほら、ISは女の子しか動かせないでしょ?

男な操縦者がこのクラスにはいるんだし、だったらって事だね。

現に織斑一夏に対して好奇の視線というか、何かを期待するような視線が集まっている。


そこは僕に対しても同じ。いわゆる見世物パンダみたいな感じなのが辛いけど、ここはいいよ。

問題はいかにして、僕がストレス解消できるかだもの。そんなのはさ細な事だよ。


「あの、ちょっと待ってくれよ。クラス代表なんて」

「他にはいないか? いないようなら八神と織斑のどちらかで決めるが」

「納得できませんわ!」


その声をあげたのは、教室の中の後ろで窓際の席にいるセシリア。

そちらを見るとセシリアは不満げな顔で、左手で胸を押さえていた。


「このような選出は認められません! 男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!
このセシリア・オルコットにそのような屈辱を、一年間味わえと仰るのですか!?」

「セシリア、まだ選出されてないから。僕が立候補して、みんなが織斑一夏を勧めただけだから」

「でしたらわたくしも立候補させていただきますわ!」


セシリアは胸元を押さえていた左手で、織斑一夏と僕を指差す。


「そして真のナンバーワンを教えてあげましょう! 大体、文化的に後進的な国で過ごす事自体わたくしにとっては苦痛で……!」

「あらまぁ、これはまた。オルコットさん、お冠ですね」

「日本が嫌われてるぞ。……って、しょうがねぇかー」

「先生、謝ってくださいよ。土下座してくださいよ。これは先生達のせいでしょ」

「えぇ! ど、どうしてですか!」


あらら、山田先生は自覚がないわ。そしてショウタロスですら分かる事なのに……それがセシリアの『無理もない怒り』を煽るわけで。


「オルコットさん、その発言は駄目ですよ! 男女差別ですし、立派な国辱です!」

「どうやら山田先生は信頼に足る人ではないようですわね。いえ、それは山田先生を部下にしている織斑先生もでしょうか」

「オルコットさん!」

「先生、言われてもしょうがないって自覚をもちましょうよー。でもセシリアの気持ちは分かる。あれでしょ、憤りを闘争で晴らしたいんだね」

「……その憤りを闘争で云々という言葉には、文明人として同意しかねますわ」

「憤りを快楽で晴らすよりマシだと思うよ? 僕の友達でそう断言した馬鹿が一人いる」

「どっちにしても同意しかねますわ! 淑女としても!」


だよねー。これで『分かる分かる』って顔をされても、僕が困っていたわ。……だけど淑女発言ゲットー。これで冷静に止められるぞ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「アンタなにセクハラしてんの!?」


(げし!)


恭文(A's・Remix)「ガンダムMk-II!? ぐ……別世界でもアンパン買ってこない馬鹿は、アンパン買ってこない馬鹿だし」

あむ「うっさいし!」

セシリア「そ、そうですわ! わたくしはそんな……エロくありません!」

アリア(生徒会役員共)「あら、いいじゃない。わたしはよくやるわよ? アナ(ぴー♪)とか」

あむ・恭文(A's・Remix)・セシリア「「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」」

恭文「……えー、なぜセシリアや八神の僕、アリア(生徒会役員共)がいるかというと」

古鉄≪本日は双海亜美さん、真美さんの誕生日。またまたうちでお祝いパーティーです≫


(どがーん!)


真美「兄ちゃん、また場所を貸してくれてありがとー! それにカツオのお刺身も美味しいよー!」

亜美「やっぱ新鮮だからかなー。叩きも薬味と一緒だと生臭さとかないし、さいこー!」

恭文「気に入ってくれたならよかった。そうそう、締めにカツオの骨で出しを取った、和風ラーメンがあるから」

古鉄≪火野のこの人やあおさんが準備していますので、楽しみにしてください≫

亜美・真美「「やったー! 兄ちゃん達、大好きー♪」」


(そして双子からハグ――以上、誕生会からの生中継でした。
みなさん、幕間第33巻の方、なにとぞよろしくお願いします。
本日のED:双海亜美・真美(CV:下田麻美)『スタ→トスタ→』)






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