作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第二十九巻経過報告:01(サンプルあり)(2015/1/4)
古鉄≪というわけで幕間第二十九巻の経過報告です。現在特別書き下ろし(長編)その一が完成。
そのニが半分まで進みました。あとINNOCENT編、今回は二話収録です≫
恭文「あのね、きりよく終わらなかったの。一話だとめっちゃ中途半端なとこなの。そんなわけでどうぞー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ディアーチェは現在、楽しげにすずかと話していた。なおナギは試合が終わったので、リンディさん達のところへ。
ホルダーのデータ、吸い上げてもらうんだって。でもなんだろう、つまらない。
なにかこう、いろいろと……アリシアの気持ちが理解できていると、軽く右肩をツツかれる。
振り返ると。
「ばぁ☆」
ホラー映画に出てきそうな、目を見開いたレヴィがいた。つい飲んでいたジュースを吹き出しかける。
「ごほ、ごほ……! な、なんなのよ! なにょははあっちよ!」
「……王様は気に入った子と話すの、好きだからねー」
レヴィはカレーの大盛りを持って、そのまま右隣に着席。両手を合わせ、静かにいただきます。言っている意味が分からず首を傾げていると。
「あれでしょ、えっと……焼きお餅」
「ヤキモチよ! ……って、違うわよ! すずかに友達が増えるのはいい事だし、第一アタシは」
「カレーうまうまー♪」
「話を聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
なに平然とカレー食べ始めてるの!? 振ったんだからカレーは一旦起きなさいよ!
しかもパクパクと……このぉぉぉぉぉぉぉ! ……気を取り直すと、レヴィの着ている制服に目が行く。
ノーネクタイのYシャツタイプで、半袖な袖口に黒のライン……これは。
「その制服、もしかして私立天央(しりつてんおう)?」
「ん、そうだよ。王様もおんなじ学校でね……ボクの名前はレヴィ・ラッセル! 天央中学校の留学生さ!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
レヴィ「ボク、登場! とぉー!」
(飛び込みハグー)
レヴィ「はぁ……ヤスフミ、温かいよー。寒いからぬくぬくが嬉しいなー」
恭文「よしよし。……というわけで今回は原作第四話を通り過ぎ、二巻の範囲まで進みます」
古鉄≪第四話だけだと分量が短編クラスだったので……追加した結果こんな感じに≫
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『そ、それでは早速3rdステージ【スカイドッジ】のルール説明を行います』
「お、お願いします」
「小僧、なぜ敬語になる」
『まず各チーム、コート内には三人のアタッカー、コート外にはバックス二人を配置して始まります。
コートは自陣と敵陣で範囲が決まっていますけど、上には自由に飛び回ってOKです。競技はボールスフィアという』
「ちょーっとたんまー」
ここまでは普通のドッジボールだなぁと思っていると、はやてとシュテルがさっと挙手して止めてくる。
「そっから先はこっちで実演しながら」
「説明した方がよろしいかと。ですがその前に」
「カードスラッシュや!」
二人はホルダーをどこからともなく取り出し、そのままカードをスラッシュ。生まれたのは炎と黒い光。
「炎着――!」
シュテルは炎を纏い、黒いセイクリッドを装備。
「リライズアップ!」
はやては王様によく似たジャケットを纏い、黒い翼を羽ばたかせる。ただし全体的な色は白で、印象はある意味真逆だった。
間近で見るとなんてカッコいい……つい両手を握り締め、いつか僕もとあこがれを燃やす。
『全国一位と八神堂主の、ド派手な変身シーンキター!』
「……僕も明日、頑張ろう」
「そうだな、お前は頑張れ」
あれ、王様がなんか優しい! レヴィも涙ぐみながら肩を叩いてくるんだけど! え、なにこれ!
この優しさがあるなら、僕に穏やかな初心者ルートを進ませてくれてもいいんじゃないかな! 同情はいらないから初心者ルートをちょうだい!
◆◆◆◆◆
『次のサーブは混成チーム、なのは選手から』
「不利な状況だねぇ。でもカバーの方法はある」
「その通りだ。小僧、魔力量が少ない場合は無理せず、バックスのシュテル達へボールを回せ」
「あとあと、無理だって思ったらボクや王様達に任せてくれていいからね」
「了解」
一人でできるとか言い切らなかったので、王様達がちょっと安心した表情になる。
……さすがに無理だよ、一人ではさ。このゲーム、基本サーブなりキャッチで魔法使用の前提がある。
例えばサーブなら半端な攻撃をやってもキャッチされる。そして防御でもそんな攻撃を防いだ上でなら……って話だよ。
つまりお互いに一球一球が全力勝負になりがちで、消費と威力のバランス取りが難しい。
しかも一見攻撃と防御に関係ないような、自陣範囲内なら空を飛べるって辺りもキモ。ここは空から投げるとかじゃない。
通常のドッジに比べて、遥かに広い回避範囲が取れるという意味。だから誘導制御なり、それを許さない速度なりが必要。
でも一直線な攻撃は複数人なら対処方もある。ほれ、さっきもなのは達がやってたでしょ。
アクシデント気味だったけど、あれも手なんだよ。強打できる人間がボールを受け、空に弾く。
あとはボールがコート外へ飛ばないうちにキャッチャーが確保ってね。そうなるとやっぱり誘導制御――魔力使用が必要。
このゲームは限られたバック権と順番制なサーブも考慮に入れつつ、最効率・最大威力という相反要素を成り立たせなきゃいけないのよ。
決して一人が無双して勝てる勝負じゃないから、そりゃあシュテル達も説明で実演するわ。
更に言えば経験からもチームワーク補強できる、ディアーチェ達DMSは有利すぎる。
チーム全体でのバランス取りもできるしさ。でも経験者なヴィータとはやて以外は初心者な混合チームはそうもいかない。
単純なぶつかり合いに見えて、これは……僕が得意とする事じゃないのさ。
水面下でのボードコントロールはカードゲームに通ずるところだ。さて、頑張りますか。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「今回のINNOCENT編はスカイドッジ! 独自解釈も多く盛り込みつつ、激しく戦います」
古鉄≪知略と知略のぶつかり合いですね≫
(課題、どう力押しをするか)
恭文「そして幕間の方も現在取りかかっています。今回の題材は……こちら!」
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「……とにかくガンプラバトルを発展させる、そんな人材を頼みます。選出、されるんだよね」
『無論だ。それと一人だけ、外部の人間を招待する』
「外部の人間? え、誰よそれ。相手によってはちょっと了解できないけど」
『ゴーストボーイだ』
ゴーストボーイ……そこでベイカーちゃんが慌てて資料を見せてくれる。
この子どもにしか見えない奴が蒼凪恭文、第一種忍者……って、マジ!?
いや、情報について驚いてるんじゃなくて、エキシビションマッチで痛い目を見たのにまたってのが……ねぇ!
「ちょ、待って待って! なんでよりにもよってこの子!?」
『大会の不正、及び予想されるトラブルの鎮圧に協力してもらう。
つまりガードスタッフ……だからこそ本大会の参加資格が得られる』
「無茶苦茶だよね、それ! ……外部からうるさく言われないよう、手を打つと」
『そう考えてくれて構わない。向こうもこちらが虎の尾を踏まない限り、攻撃はしてこないだろう』
「ん……まぁそういう事ならいいかなー。ただ気をつけてね」
『分かっている』
電話はようやく終了して、ほっと一息。あー、二代目ってなんであんな怖いんだろう。
◆◆◆◆◆
「タツヤァァァァァァァァァァ!」
いきなり見せに飛び込んできたのは、ノーネクタイスタイルなアラン――アラン・アダムス。
ガンプラ塾のビルダー候補生で、飄々としながらも熱い男。左隣に座る、カイラのガンプラ制作も手伝ってくれた気のいい男だ。
「アラン、どうしたんだい……慌てて」
「こ、告知を見てないのか! タツヤ……というかカイラも大変だぞ! 全塾規模のバトルトーナメントが開催される!」
「全塾……規模だと!」
「そうだ! 塾生・教師・スタッフ――関係者は全員参加が命じられている!」
「へ、面白そうじゃねぇか!」
カイラが猛禽類みたいな目で拳をボキボキ……最近は小動物モードが多かったので、ついビクリとしてしまう。
カイラは一見ガラが悪そうな感じだが、話してみるとシャイなところもあってこれがまた可愛らしいんだよ。
でも全塾規模……仲間である塾生達としのぎを削り、真剣勝負を楽しむ。カイラじゃないが胸が沸き立ち。
「そんな気楽なもんじゃないぞ! 敗者、及び参加拒否者はみんな退塾となる!」
だがアランに冷水を吹っかけられ、沸き立つ気持ちが一気にしぼむ。……しかも。
「しかも既にトーナメント表が出ているんだが、その中にゴーストボーイ――ヤスフミの名前まであるんだ!」
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
しかもとんでもなく馬鹿な爆弾が投下された。あまりの事にヤナ、カイラと一緒に……カフェテリア中に響く声で叫んでしまう。
それは、あり得なかった。どこから……どこからツッコめばいいんだ、僕はぁ! 教えてくれ、ガンプラァ!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、漫画『ガンダムビルドファイターズA』第三巻で描かれ、Vivid・Remixでも話題に出たガンプラ塾トーナメント編です。
ドキたま/すたんぷ終了直後からなので、前回のアイマス劇場版編の前に起こった事件となります」
古鉄≪敗者は退塾、そうして勝利した人間が次期メイジンとなる――過酷なバトルトーナメントに、無関係なこの人が飛び込みます。……飛び込みますよね≫
恭文「どうしようか」
(ここで不参加と言ったらそれはそれで斬新だ)
古鉄≪現段階でそこまで書き上がっていないんですね、分かります。
なお今回のサブタイは『迫るG』……だから悩みもするわけで≫
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手紙を見た結果、私とギンガの意見はまとまった。だって無茶苦茶だもの。
塾関係者でもないのに参加が決定していて、しかも負けてもデメリットがない。……この場合はここが問題。
ヤスフミが参加して戦い、勝つって事は……塾生のみんなを退塾させるって事だもの。リスクもない無関係な人間が。なので。
「ヤスフミ、この話は断ろうよ」
「本当に厚顔無恥というか、嫌がらせにもほどが……なぎ君、すぐ断りの電話を入れようよ。それで」
ヤスフミは腕組みしてずっと黙ってたけど、そこですっと立ち上がる。そうかと思うとリビングから出ようとした。
「ヤスフミ?」
「ちょっと散歩してくる。あとギンガさん、フェイトも勝手に断りの電話とか入れないように」
「ふぇ!? え、そう言うって事は……ちょ、ヤスフミー! 待ってー!」
「参加するつもりなの!? 意味ないよね、これ!」
そう言って止めても、ヤスフミはそのまま出ていった。シオン達もそれに続いて……ど、どうしよう。
もしかしなくても喧嘩を売られたから、アレなの? でも無茶苦茶だし……ついお腹を撫でながら困っちゃう。
「フェイトさん」
「……売られた喧嘩は買う主義だって知ってるけど、これは勝手も意味ないよ。だって参加しても」
「でもアイツが参加しなくても、結局ガンプラ塾は終わるんですよね」
そこでテーブルに座っていたティアナが、やや困り気味に吐き捨てた。そうして玄関へ続くドアを――出ていったヤスフミを見る。
「それにある意味チャンスでもあるんだよねぇ」
「チャンス? りんちゃん、それって」
「アイツがメイジンになるチャンス。それもガンプラ塾関係者でもなんでもないのに。
……それ、単なる嫌がらせなのかな。あたしには挑戦状に見える」
「実は私もよ。もしアイツがこれまでやってきた事を正しいと思うなら、勝ち上がって証明してみせろ。そんな感じかしら」
そんな馬鹿なとも言いかけたけど、確かに……ティアナとりんちゃんの言う事も分かる気がした。
塾生のみんなが最後の一人を残し、辞めさせられるのはほぼ決定事項。あとは、そんな状況で最後の一人を目指す理由があるかどうか。
もしかしてヤスフミもそういう、隠された意図を感じてたの? だから散歩で考える感じに。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「なお使用ガンプラもクロスボーンから変更に」
古鉄≪あ、そうなんですか。なに使うんですか≫
恭文「なにがいいかなー。もうすぐ出るレッドウォーリアってのも手だけど」
古鉄≪レッドウォーリア? でもあれはトライで≫
恭文「だからアメイジング用の装備はつけないで、代わりにマーキュリーレヴを付けた感じ。
今度出るHG、そっちの装備を除けばボディラインもほぼ原型そのままだから」
古鉄≪なるほど、そういう方向ですか≫
(または拍手でアイディアがきていた、パーフェクトガンダム四号機『ブルーウィザード』的な感じでも出せるね)
恭文「色は時間がないなら、CLIP STUDIOで弄るって手もあるし……まぁ考えておこうっと」
古鉄≪果たして結果はどうなるか。まぁビルドファイターズ編に繋げる必要もあるので≫
恭文「それ以上は駄目!」
(真っさらな心で楽しんでいこう。
本日のED:『Silent Trigger』)
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