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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ゴーカイジャークロス第二巻経過報告:01(サンプルあり)(2014/12/16)



古鉄≪というわけで幕間第二十八巻もなんとかしあがり……まぁネタバレが多めなので、サンプルもあれが限界ですが≫

恭文「そしてこっちも進めてますよー。現在一話目が半分、二話目完成で書き下ろし短編二つ、書き下ろし長編が四分の一完成です」

古鉄≪できるとこからやってるわけですね、分かります≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「俺のターン……スタートステップ、コアステップ、ドローステップ」


ワルズ・ギルはドローし、更にステップ宣言……慣れているね。言うだけの事はあるってわけか。


「リフレッシュステップ、メインステップ。では呼ぼう、我が頼れる仲間の一人」


奴が場に出したカードは……なにあれ、ヒカリアンみたいな三等身ロボットだった。新幹線モチーフで、胴体中央部に円形のダイヤコア。

水色のゴーグルに勇者ロボみたいな口元があって、カラーリングは涼しい青と白のツートーン。

肩アーマーは車両が変形したものらしく、窓のモールドが……なんてカッコいいんだ!


一メートル大のそれについ魅入られて、前のめりになってしまう。


「電人トレイン、コスト3・レベル1で召喚!」

「なんてカッコいい! トレイン、よろしくー!」

「ふははははははは! トレインの良さが分かるとは……貴様、できるな!
だがトレインの良さはその外観だけではない! 召喚時効果発動!」


トレインが両手を動かし、汽車ポッポのモーション。それだけ見るとふざけているようだけど、その動きでデッキからカードが浮かび上がる。

それも四枚……浮かんだカードは横並びとなり、一枚ずつ展開されていく。マジック、マジック、スピリットカード……それに。


「自分のデッキを上から四枚オープンし、その中のアルティメットカード一枚を手札に加える!
なお残ったカードは好きな順番でデッキボトムへ戻す!」

「サーチカード……アルティメットサポートだったのか」

「白はドローが苦手だが、こういう手もあるのだよ! さて……来てくれたな、我が友!」


◆◆◆◆◆


今日一日疲れた……というか、疲れ果ててしまった。でもその成果はあって、船に戻ってほっと一息。ただそんな中。


「アイム、どうしたの」


アイムはソファーに座って、ややうとうとしながら苦い表情だった。気になっていたら、素早くルカが隣へ座ってフォロー。


「いえ……力不足を感じてしまって」

「力不足?」

「恭文さんです」


会話が繋がっていない……困惑したルカがこっちを見るので、ボクも分からないと首を振るしかなかった。

うとうとしてるから言っている事が支離滅裂とか? いや、それにしてもこう、やたら語気が強いというか。


「え、アイツがなにかしたとか」

「違うんです。恭文さんはわたくしより小さいのに、ザンギャックの兵や行動隊長相手でも圧倒する。
それが単純に凄いと思って、改めてマーベラスさんやルカさん達を見ていて……わたくしはまだまだだなと」

「それはほら、しょうがないよ。アイムは元々お姫様だったし、みんなとはまた資質も違うんだから」


というか、ヤスフミの強さはまた予想外すぎて……確かに全次元世界支配とか、そういう事をやらかす奴らと戦ってそう。

昨日が初変身だったはずのゴーカイインフィニティーだって、もう完全に使いこなしてるしさ。

それと比べたら辛いし、フォローしてもアイムは首を振った。


「もっと、強くならなくては。もっと」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪あなた、謝ってくださいよ≫

恭文「知らないよ! この時は見てもらった通りバトルしてたんだよ! 敵の指揮官と!」


(悩んだけどデッキも一応完成。ちなみに恭文のデッキは
『http://club.battlespirits.com/bsclub/mydeck/decksrc/201409/01410640244061_20140914.html』
になります)


恭文「まぁこれが基本形で、ごくごく普通に入っていないカードが登場したりも」

古鉄≪遊戯王ではよくある事ですね、カードは想像する≫

恭文「そうそう」

あむ「なに言ってるの!? やっちゃ駄目じゃん! アウトじゃん! それで、えっと」

恭文「なのでこうなりました」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


朝食も元気に食べた上で、ムゲンゴウはスクラッチ本社へと進路を取る。

まさか世話になった人達へ、こんな形で喧嘩を売るとは。とにかく千早も連れて、スクラッチ本社付近を歩く。


「プロデューサー、昨日みたいにしないんですか」

「スクラッチがゲキレンジャーのサポート組織だってのは、裏の顔だもの。それをここでバラすわけにもいかないし」

「無関係な人達もいるからこそ……と。了解です。でもこの調子だと会えないんじゃ」

「うん、でもアポを取ったけどってところまでやらないと、向こうも怒るだろうし」

「……その前提でお話は誰じゃなくても怒りますよ」


千早にツッコまれながらも、コートの襟を正すして横断歩道を渡る。朝もわりと早めなので、朝日がとても気持ちいい。


「でもその、ゲキレンジャーのキーはもう手に入れてますよね」

「手に入れてるけど、大いなる力は入ってないっぽい。ゲキカルノ達も巨大化はOKでも、合体できないし」


だからこその襲来だよ。ついでに事情も聞いて……大きめの交差点を足早に通り過ぎると。


『『……あ』』


左側からマーベラス達が接近。というか鉢合わせ……その中で一番気になったのは、虎頭巾をかぶったジョーだった。ち、嗅ぎつけてきたか。


「恭文さん、千早さんもおはようございます」

「お、おはようございます。えっと、どうしてここに」

「……どうやらスクラッチってとこには、マジで虎の子がいるらしいな。お前もそれが狙いだろ」


虎の子……誰の事かすぐ分かって、ついハカセとルカを見た。二人はなぜかお互いを指差し合い混乱する。分かりやすいなー、二人とも。


「いや、僕は手の平返しな知り合いどもに仕返しがしたくて。ちょっとした嫌がらせをするんだ」

「嫌がらせ?」

「具体的には正式なアポイントメントを取って、断られるだろうからその後にムゲンゴウで再来訪です」

「……最悪だな。てーかなにが宇宙海賊じゃないだ、海賊よりたち悪いもんにジョブチェンジしてるじゃねぇか」

「マーベラス、それ今更。コイツは天職に出会えて生き生きしてるのよ」


◆◆◆◆◆


けん制にクロストックを乱射するも、パチャカマックは銃弾の軌道を一瞬で見切り加速。右脇をすり抜けマーベラスへと突撃する。

すかさずゴーカイサーベルの銀が走り、合計五度の乱撃。でも袈裟の一発目を伏せて避け、返す刃達を両の掌底で脇へ全て弾く。

がら空きになった胴体へ踏み込み、パチャカマックは右エルボー。マーベラスの胴体を打ち抜きスタンさせて、目にも留(と)まらぬ連打。


合計十五発が打ち込まれ、マーベラスは呻きながら吹き飛び倒れる。そしてパチャカマックは僕にも加速。

音もなく、風のように迫る右手刀。それを右アルトでたたき落とし顔面へ一発。

あっさり避けられるものの構わず、相手の拳をアルトで払いつつ乱撃。


砲声とマズルフラッシュを至近距離で浴びながら、パチャカマックはその全てに余裕で対処。

僕の腕を逐一たたき落とし、左半身を踏み込んで体当たり。僕より六十センチ以上大きいのに、ごくごく自然に入り込んでくる。


◆◆◆◆◆


よーく分かった。なんつうクレイジーな奴らだよ、いや、具体的にはクレイジーな坊主だ。

なんだよ、あの叩き方。ジークンドー……シラット? いや、古武術っぽくもある。

とにかくもう、我流にしてもめちゃくちゃだ。だが若いってのは悪くないね、無謀さも売りでさ。


「なぁ、お前……マジでアイツがいいのか?」


奴らに近づきながら空を見上げると、燕の鳴き声が響く。


「そっかぁ。じゃあしょうがないよなぁ」


黒い短髪を右手でかきむしっていると、奴らが近づくオレに気付き変身解除。目当ての小さい奴が目を見開き、オレを指差し驚き顔。

話通りに知っているってわけか。そりゃあ説明が省けてなによりだ。


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「恭文さん、お知り合いですか?」

「わ、鷲尾岳(わしお がく)さん……ガオイエロー!」

「正解だ」

「ガオイエロー……あ!」


そこで黄色の女がガオイエローのキーを取り出す。……すかさず走り込み、奴らの輪へ突入しキーを奪う。

更に前転し、十メートルほど離れつつ着地。振り返ってキーを見せて笑ってやる。


「ちょ、返しなさいよ! あたし達のキー!」

「ガオアクセス!」


サモン……って言う前にキーが光を放ち、懐かしい感覚に包まれる。黄色の輝きは身体を包み込み、一瞬でガオスーツへと変化した。


「へぇ、こんなすぐ変身できるもんなのか。だが様式美には欠けるなぁ」

「おい、テメェなにが狙いだ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「あれ、パチャカマックって……アイツ生きてたの!?」

恭文「違う違う。ゴーカイジャーに出てくるのは、アレの後継者『パチャカマック十三世』だよ。
でもパチャカマックなので、今まで出てきた雑魚行動隊長よりも強い感じになっています」

古鉄≪とまかのみたいな因縁もありませんから、本編軸では初対戦。壮絶に殴りあうのでご期待ください≫


(最近、ザ・レイドを見て……凄い映画だった)


恭文「そしてガオレンジャー編もやりますよー。原作とはまた違って、ガオイエローな鷲尾岳さん登場……なぜ出したかはまた本編で」

古鉄≪そしてこちらだと、あの人もテンションが高くなる予定です≫


(ゴーカイジャー初期のレジェンドは、みんな控えめです)


恭文「そして書き下ろしの方はどうかというと」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「……お兄様」

「みあの奴、激おこぷんぷん丸だぞ」

「やべぇよ、近づきたくないよ」

「恭文くん、これってアニメの最終回でなかったかな。こう、火がぼーっと」

「多分それは座った状態で燃やされたやつですね。さて」


声をかけない事にはどうにもならないので、近づきつつお話してみる。


「み、みあー?」


するとみあはこっちへ振り向き、涙目を向けてきた。ただしそこには明らかな不快感と怒り……思わずショウタロス達と一緒に後ずさる。


「あ、恭文さん……ごめんなさい、デート途中だったのに。フィアッセさんもすみません」

「ううん、それは大丈夫だけど……これ、どうしたのかな」


フィアッセさんでさえ軽く引くほど、今のみあはやばかった。ていうかいつもは『なんとかですよ〜』って口調なのに、完全に変わってる。

これは本気で怒っている時のみあだ。冷静に……下手なジョークは我が身を滅ぼす。


◆◆◆◆◆


『射撃訓練?』

「前回の射撃訓練から、二か月が経過しております!」

「その前回で危うく海上保安庁の巡視艇に穴を開けそうになりましたよね」


隊長の鋭い指摘で大田原が軽く引くつく。てーかアル中に銃器って……トリガー・ハッピーなところは大田さんに似なくてよかったのに。


「あ、あれはマニピレーターが」

「大田原さん、マニピュレーターですよ」


みあの駄目だしで大田原が邪魔そうにこちらを見て……後悔し後ずさる。今のみあは不機嫌そのもの。

ふだん温厚なせいで威圧感も半端なく、正直僕も地雷原が近くにある気分。みあの隣は辛すぎて、泣きそう。


「マニピレーターが」

「マニピュレーターが……です」

「マニ……ピュレーターが、勝手に」

「大田原さん、訓練途中でお酒を飲みましたよね」


余りに鈍い声、余りに低く、地鳴りも連想させるほどに威圧感たっぷりな声。

前巻でゆるゆるキャラ出しまくりだったみあだけど、怒るといつもこうです。結果大田原は脂汗が流れまくり。


「飲みました、よね」

「……ごめんなさい」

「よろしい」

「とはいえなぁ、1号機はあのざまですし」

「自分の2号機、蒼凪の3号機は大丈夫です!」

「大田原、それなんだけど……2号機の足回り、1号機に回してるから」


ぎょっとする大田原には、前提そのものから駄目だと頷くしかないわけで。もちろんここも理由がある。

損傷度百パーセントから直すより、五十〜六十から直した方が楽って寸法だよ。

特に今回は部品のとっかえだし、修理の下ごしらえは他からパーツを持っていった方が速かった。


「なんでだぁ!」

「文句ならユウタロス達に言ってよ」


◆◆◆◆◆


五日……どう考えても無理だ。でもおやっさんなら、ガブリンチョなおやっさんならなんとかできるかもしれない。

隊舎一階の整備班フロアへ出向き、かくかくしかじかで説明。その結果。


「……んな事言ったって、動けませんぜ」

「「ですよねー」」


おやっさんは本気で嫌そうに、仕事だからとかそういうのもすっ飛ばした上で言い切った。でも隊長は引かない。


「そこをなんとか」

「なんとかって言ったって……1号機はおしゃか、2号機もパーツ足んないし。3号機だけならまだ」

「そこをなんとか」

「いつ、でしたっけ? 総点検」

「五日後の金曜日」


おやっさんが、整備班のみんながため息混じりに首振り。今から調整して、パーツを揃えてってなると……あぁ、これが絶望か。


「無理です」

「立ってるだけでいいんです」

「立ってるだけって言いますけどねぇ……やっちゃん、みあちゃんも説明は」

「したけどこれなんです〜」

「察してください」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



恭文「というわけでパトレイバー実写版編もエピソード2。
あの馬鹿どもがイングラムをぶっ壊したところで、警備部総点検の参加命令。
参加できなきゃ……という状況で、ガブリンチョなおやっさん達と頑張ります」

あむ「……なんで壊れたの」

恭文「そこもまた本編で。美味しいところなので……いや、ほんと美味しいところなので」


(とりあえずイングラムは凄いレイバーなんです)


恭文「そして今回の書き下ろし、短編がまず二話できあがり……三話目? 時系列的に幕間へ回しちゃった。その一つがこちらです」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「忘れもしない初等部五年生の時、体育の片付けを」


取調べ中不謹慎だが、ふと思った。帰って飯を食って、大都会PARTUのDVDを見たい。

実は地球のドラマ関係はかなり好きでな。最近ハマっているのがそっちだ。サリエルんとこの局長のイチオシだ。

許してほしい、本来ならこんな事は考えないんだ。だが……この先生、話が長いんだよ。


身の上話はいらないし、その上長いってのがきつい。もう罪状はさっきので全部認めているだろうが。

ただそうも言い出せない。ほれ、もしかしたらこれで別の罪状が引き出せたりするかもしれないだろ?

調書は部下が取ってるし、一応聞くだけ聞いて……という感じだ。若いころ、これで空振ると非常に腹が立ったな。


「高等部の女生徒達が、新体操の練習を始め」


局長は大都会シリーズなら、倉本聴さんが脚本を書いたPART1こと【大都会 戦いの日々】が最高って言ってたな。

この倉本さんはな、【北の国から】の脚本家でもある。だから言いたい事もまぁ分かるんだ、サリエルも同意していた。

だが俺のベストはやっぱワイルドなPARTUだな。刑事ドラマの原典っつーか……若い頃を思い出す。


「体育館の跳び箱、その中から見えたダンスが実に華麗で……分かりますか? 本当に華麗だったんです」


その言葉を聞き逃さなかった。華麗……そうだ、華麗だったんだろう。


「それ以来、私は華麗なシルエットの虜に」


今日の夕飯、カレーにするか。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「取調べ中なにしてるわけ!?」

恭文「いや、あるんだよ。もちろんいけないんだけど、話がループしているところはなぁ。
しかも罪状を認めた後だと、そういうのは大体同情を引く類で」

あむ「そ、それでなんだ。でもカレー……やばい、あたしも食べたくなってきた」



恭文「こういう感じのを?」

あむ「やめてー! お腹が減るー!」


(以上、飯テロでした。
本日のED:保坂(CV:小野大輔)『カレーのうた』)




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