作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ドキたま/すたんぷ第三巻経過報告:01(サンプルあり)(2014/08/16)
古鉄≪というわけでドキたま/すたんぷ第三巻の経過報告です。
とりあえずまだ書き下ろししかできていないので、少なめですが≫
恭文「さぁ、派手にやるよー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
――タケシ氏と向き合いながら、恭文さんからケースを受け取る。その中から……νガンダムヴレイブを取り出した。
「ほう、いいガンプラだな。技術は未熟だが、楽しさに溢れている」
他意もなくストレートに褒められ、つい頬が緩んでしまう。
「君達の合作かい?」
「いえ、これはタツヤが作ったものです」
「……僕が七歳の時、友たちと一緒にバトルするため作ったガンプラです。あの日々がなければ、僕はここにいなかった」
「君達にはレクチャーは必要ないようだな」
タツヤ氏と一緒に、ベースユニットへ自分のGPベースをセット。
≪Beginning【Plavesky particle】dispersal. Fiard――Forest≫
粒子がベースから散布され、コクピットとフィールドが形成。緑豊かな平原……真正面からのぶつかり合いしかないか。
だが望むところだ、相手はあのイオリ・タケシなのだから。νガンダムヴレイブにマーキュリーレヴをセットし。
≪Please set your GANPLA≫
そのままユニットへ置く。すると粒子によってカタパルトが構築。ガンプラ本体にも粒子が浸透し、カメラアイが輝く。
恭文さんもセコンドブースで、出力などを見て……驚いた顔をした。
「これは凄い。タツヤ、また腕を上げてるじゃない」
「まだまだですよ、知っての通り腑抜けていましたので」
「腑抜けていたんだ」
「えぇ」
アームレイカーとコンソールが僕の方にも構築され、それを前にまず……手首を軽く振り回してストレッチ。
行くぞ、νガンダムヴレイブ――もう一度あの戦場へ! 両手をアームレイカーに載せ、前方モニターに映る光を見据える。
≪BATTLE START≫
「ユウキ・タツヤ」
「蒼凪恭文」
「リアルタイプνガンダムヴレイブ+――出る!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古鉄≪まだ校正も通していない、できたてホヤホヤです。はい、ビルドファイターズAのお話ですね≫
恭文「前巻書き下ろしその2の続き。まぁ僕はセコンドですから、メインはやっぱりタツヤ」
古鉄≪そして時間を経て、バージョンアップしているνガンダムヴレイブ。
……そう言えば単行本でもネタにされてましたけど、主人公機なのに負けが多いんですよね≫
恭文「あー、そうだね。ていうか原作で勝てた事……げふんげふん」
古鉄≪そんなνガンダムヴレイブがどこまで、超絶クオリティな初代ガンダムに追いすがれるか≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
体勢を立て直し、ビームライフル連射――すると右の武器ユニット持ち手と本体が分離。
そこから鎖が伸び、鋭く回転。それでビーム粒子の弾丸を弾きつつ接近し、腕を逆袈裟に振るいながら投擲。
左に避けると、武器ユニットからハサミのような刃二つが広がり、ガンダムの胸元を軽く掠る。
今のは∀ガンダムのハイパーハンマーに、クロスボーン・ガンダムのチェーンフック?
これは、歴代ガンダム作品のパイロットと戦っているような。
『お気づきですか!』
回避のため、距離を取ったところでまたガトリング。今度はアレックスのガトリングがかぶって見えた。
後退しながらのスラローム軌道で、射線軸を微妙にずらしながら回避&退避完了。
『僕はあなたに憧れ、何年も頭のなかであなたと戦ってきた! けれどそれはあなただけではない!』
追撃のガトリングやロケランをすり抜けるように、とにかく今は回避。
『多くの強豪ビルダー、そして作品パイロット! 僕は彼らとずっと戦い、学び続けてきたんだ! 今日……この日のために!』
嬉しい事を言ってくれる! 彼はいい出会いを重ねてきたようだ。しかし気になるのは、セコンドに立っている彼。
指示らしい指示も飛ばさないし、無口なタイプとも……それは少し違うか。
あくまでも主導は彼という事だろう。現にこの攻めの中で、彼はとても楽しそうじゃないか。
空を閃光と硝煙に染め上げながら抜け、地表すれすれへ降りていく。……追撃の弾幕中から、ロケランが一発接近。
迎撃・回避は間に合わないのでシールド防御。そこでνガンダムヴレイブは急加速。
いいガンプラだ、出来以上の動きを見せている。もしかしたら、彼の気持ちに応えているのかもしれないね。
「いいね、面白いよ! だが」
背後へ反時計回りに振り返り。
『……ストップ!』
狙いを予定より深くした上で、ビームライフルの一撃。急加速から背後へ回っていたνガンダムヴレイブへ、ビームが迫る。
だが胴体部に直撃するはずだったビームは、左肩アーマーに命中。アーマーに亀裂を走らせるだけに留まった。ほう……!
『『アムロの背面(ニュータイプ)撃ち!?』』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「アニメでは実力の片鱗も出ていなかったでござる」
古鉄≪というか、使ったガンプラもパーフェクトガンダムでしたしね≫
(恭文のガンプラはこの方向でいいかもしれない)
恭文「ついつい重武装高火力に走りがちだしねー。その分内部機構を突き詰める感じで」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「あの、さっきガンプラ教えてと言ってたけど……え、僕達に?」
『うん!』
「教わるならこの人がいいよ」
タツヤが左手で、自信満々なタケシさんを指す。
「世界大会に出た凄い人だから」
「ううん、お兄ちゃん達がいい!」
「えぇ!? や、恭文さん!」
「いや、聞かれても! ていうか僕達なにかしたっけ!」
「あははははははは! 教えてあげたまえ!」
しかもタケシさん、後押ししてきたし! 僕達の戸惑いとかすっ飛ばしてる!?
「君達にはその義務がある。君達も誰かに教わったんだろう? ガンプラ」
……そこで僕達が思い出すのは、当然ここにはいない友達。決して消えない、楽しい夏の思い出。
タツヤはあれが初めてのガンプラ体験で、僕も更にハマり込むきっかけだった。そう、確かに僕達は教わっていた。
行方も分からなくなっているトオルから、キラキラに輝く種を。ガンプラという、光を。
「誰かに楽しさを教わったものは、それを誰かに伝えるべきだ! そうして僕達は繋がっていく!
いつまでも、どこまでも! 僕は今――そういう仕事をしている!」
なるほど、だからロンドンにと。そう言われては納得するしかなく、タツヤと一緒に背筋を伸ばした。
「分かりました。ではご一緒に」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古鉄≪というわけでFSという絶望が巻き起こっている最中、また楽しそうな事に≫
恭文「僕のガンダムF91ナハトも大活躍!」
(大活躍!)
古鉄≪そんな唐突に宣伝入れないでくださいよ。You Tubeの広告じゃないんですから≫
恭文「むしろDailymotionじゃない?」
(五分感覚で宣伝です。場合によっては三分ほど宣伝が続きます)
恭文「そんな裏でうごめく暗躍」
古鉄≪暗躍、起こるんですかねぇ≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ロビーにあるソファーへ座り、客人を待つ。その方はイギリス代表の常連とも言うべき世界的ファイターで、現在七十五……いや、七十四だったか。
一部では『准将』とも呼ばれている凄い人だ。どうしても緊張が……それはもう終わりかな。
立ち上がり、十字方向へ振り向きお辞儀。こちらへ杖をつきながらやってくる、白髪の英国紳士を出迎えた。
「わざわざご足労いただきすみません、マッケンジー卿」
「……いい」
マッケンジー卿は穏やかな声でそう言って、僕の脇を抜ける。僕が座っていた場所の向かい側へ、凛とした面持ちで着席する。
「こちらこそ我が国でのガンプラ普及活動を、君に任せてしまって……孫のジュリアンがいれば頼めるのだが、今はまだ遠い異国の地だ」
「お聞きしています」
マッケンジー卿に促されたので、改めて着席。
「お孫さんを二代目メイジンのところへお預けになられたとか」
「預ける下準備中だ。向こうの文化にも慣れておかんとなぁ。……例えばアキバとかな!
いいショップが多いと、喜びのメールが届いていたぞ! あとメイド喫茶は楽しかったとな!」
「それはなによりです!」
おぉ、いきなりテンション上がったなー。キャラ崩壊と取る人もいるだろうが、こういう砕けたところも英国紳士の嗜みってやつだ。
でも下準備……あー、そっか。日本だと入学関係は三月・四月だからなぁ。いかんいかん、海外回りすぎて忘れていたぞ。
「しかし意外かね」
「少し。二代目メイジンとあなたはライバル関係ですから」
「確かにな。だがだからこそジュリアンには、ガンプラの持つ表と裏を知ってほしかったのだ」
「お気持ちは分かります。実は僕も、メイジンのところに二人……いえ、一人向かわせたい者がおりまして」
「ほう」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、アニメの二十二話にも出てきた准将が」
古鉄≪ていうかジュリアンさん、なにやってるんでしょ。中の人もガチガンダムオタクでモデラーですけど≫
(マジらしいです)
恭文「というわけでまずはこんな調子で……頑張っていくぞー」
古鉄≪あの超絶クオリティに勝つつもりですか、相変わらず無謀な≫
恭文「いいじゃんいいじゃんー!」
(さぁ、この調子で続きを頑張ろう。
本日のED:味噌汁's『OKAN GOMEN』)
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