頂き物の小説
第3話 『バレンタイン。それは、乙女達の聖戦(たたかい)』
・・・・・・それは、突然に入ってきた通信。
お相手は、強面で無駄に渋さを発揮しているクソジジィだった。
『・・・ほぅ?なかなかに面白い事を考えているようだな・・・』
・・・・・・あっるぇぇっ?なんでバレた?
≪・・・姐御、顔に思いっきり出てるぜ?≫
「・・・・・・それで、なんのようさジジィ?」
『あいもかわらず口が悪い・・・・・・そんなんだから嫁の貰い手がないんじゃよ?』
「余計なおせわだっ!!」
このジジィ喧嘩売ってんなら買うけど!?私は永遠の17歳なんだよ、嫁には行けないんじゃなくて行かないんだよっ!!
『・・・まぁ、主が嫁に行けるかどうかはおいとくとして・・・ヘイハチの末弟子とフィーネの弟子の試験、拝見させてもらった。
・・・・・・まさか、お主達がディキャリバーを復元するとは思っとらんかったぞ。』
「・・・・・・冗談もほどほどにしなジジィ。アレの産みの親であるアンタなら分かってんでしょ?アレは所詮レプリカだよ。」
『レプリカでも何でも、主達2人があの設計図からあそこまで再現できたのが驚きなのじゃ。まぁ、まだまだツメが甘いようじゃがな。』
・・・・・・ジジィの言葉に、私は返す言葉も無い。
ジン坊に渡したディスキャリバーは、フィーネが現役の頃に使用していたものとは性能が桁違いに違う・・・・・・無論、上なのはフィーネが使っていた方。
私とサリの全技術を結集したといっても過言ではないのに、それでもディスキャリバーを完全に再現する事はできなかった・・・・・・化け物の友人も化け物だったってことか。
『わしとヘイハチを一緒にするでない。あ奴はわしらからみてもぶっ飛んどるからのぅ。』
「いや、私から見たらジジィも十分同類だっつぅの。」
『・・・・・・あ奴がわしを巻き込むから火の粉を払っているだけなんじゃが・・・・・・まぁよい。それで要件じゃが・・・・・・』
・・・・・・そして、ジジィの話を聞いた後に即刻サリと通信をつなぎ、ジジィとサリ、それにドゥーエさんも交えて相談が始まった。
私達が作り上げた栄光の翼を、さらに輝かせるために。
魔法少女リリカルなのはStrikreS 外伝
とある魔導師と機動六課の日常・外典 Second Season
第3話 『バレンタイン。それは、乙女達の聖戦』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・・・・・・グローリー・システムの改修案について一通り説明を受けてシャーリーさんにバルゴラを預けると、俺とライラはラボを後にした。
シャーリーさん曰く「後は私がやっとくから、もっと兄妹のスキンシップを測りなさい」とか・・・・・・うん、気を使ってくれたのかな?
「・・・そういえば兄さん、これをどうぞ。」
そういってライラが手渡してくるのは、ラッピングされた袋に包まれたクッキー。ご丁寧に、小さなピンクのリボンで封をされている。
・・・・・・これって・・・・・・
「・・・ティアナ義姉さんには悪いですけど、今日は少し出かけなければならないので今渡しておきます。」
「・・・・・・おぅ、ありがたく受け取っておくよ。」
「・・・・・・お〜・・・・・・・」
「しかし、その『義姉さん』って呼び方・・・・・・せめて名前で呼んであげてくれないか?明らかに字が違うよな?『姉さん』じゃないよな?」
「なぜですか?いずれ『義姉』になるのだから別に構わないと思いますが・・・・・・それとも、飽きたらポイ、とか?」
「んな訳ないだろっ!?・・・・・・いや、なんというかなぁ・・・俺もティアも慣れないというか・・・・・・」
「・・・・・・にぃ〜・・・・・・・・」
「でしたら、即刻慣れてください。私、ブラコンかつシスコンという事を自覚したので今以上に兄さんやティアナ義姉さんに甘えますから。それに、明らかに小説媒体でしか通用しないツッコミはやめて下さい。」
「え、結論そこっ!?そして嫌な自覚だなぁおいっ!!そして、その点に関しては俺も自覚してたよっ!!」
「ちゃあああああぁぁぁぁぁぁんっっっっっっ!!」
「ぐはぁぁぁっっっっ!?!?」
・・・・・・真横から突如襲いかかってきた衝撃は、俺を容赦なく床へ叩きつける。
「お兄ちゃんおはようっ!!そしてこれ、メイルが作ったのっ!!今日はバレンタインってヒロに教えてもらったから、お兄ちゃんにあげるねっ!!・・・って、お兄ちゃん?」
「・・・・・・あ〜、メイル・・・・・・兄さん、今にも口から魂が抜け出そうですから。」
「うええぇぇぇぇっっっっ!?!?お兄ちゃん、死なないでぇぇぇっっっっ!?!?」
「・・・とりあえず、医務室に運びましょう。」
・・・な・・・なんなんだいったい・・・
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
もっと、アイツの事を知りたい。
・・・・・・昨日、アリスさんの話を聞いてから私はそう強く思った。
とりあえず、鞄の中に入っているコレを渡すついでに、いろいろ話をしていきたい。
・・・べ、別に恋人同士なんだしチョコをあげるのくらい普通でしょっ!?
・・・・・・それとも、今日はアイツの部屋に泊まろっかな?そっちの方が話も弾むかもしれないし・・・・・・・
「・・・って、ライラとメイル?どうしたのよいったい。」
「・・・・・・あぁ、おはようございますティアナ義姉さん。」
「・・・おはよう、ティアお姉ちゃん・・・」
そんな事を考えながら廊下を歩いていると、やけに落ち込んだメイルとその肩をやさしく叩きながら歩くライラに出会った。
・・・それはそうと、その『義姉』って呼び方はやめなさいよ。なんか恥ずかしいし・・・・・・
「・・・今朝、同じツッコミを兄さんにされましたよ。そしてメイルの事ですが・・・・・・兄さんが朝っぱらから医務室行きになった原因を作ったので落ち込んでいるのです。」
「・・・・・・は?ジンが医務室に?」
「はい。メイルがチョコを渡そうと突撃タックルをしたらそれがどうもクリティカルヒットしたらしくて・・・・・・しばらく休めばよくなるとシャマルさんがおっしゃってました。」
「そ、そうなの・・・・・・」
「うぅぅ・・・メイル、悪い子だ・・・・・・」
涙目になりながら落ち込んでいるメイルは・・・・・・か、かぁいいよぉ・・・・・・おっもちかぇりぃ・・・・・・・
・・・・・・はっ!?な、何なのよ今のは・・・・・・
そうよ、落ち着きなさいティアナ。そう、KOOLになるのよ・・・・・・
「・・・ま、まぁジンの事だから、きちんと謝れば許してくれるわよ。その時は、私も一緒に行ってあげるから・・・ね?」
「うぅ・・・ティアおね〜ちゃ〜んっ!!」
「のわっ!?」
「・・・私も。」
「なんでライラまで抱きつくのよっ!?」
「・・・・・・気分です。」
私も仕事があるんだけどっ!?・・・・・・あぁもうっ!!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・・・・・・どうにか回復した俺は、涙目で謝ってくるメイルをどうにかなだめた後普通に仕事に戻った。
そして、午後からは訓練が始まろうとしていた。
ちなみに、ライラはグローリーシステムを持って本局へと一度戻った。なんでも、自分のデバイスの調整をしに行くついでにお師匠さんにグローリーシステムを渡すらしい。
・・・・・・一緒について行く事になったアリス姉がドナ○ナが聞こえるのかってぐらい落ち込んでたのがびっくりだった。
・・・・・・さて。
「・・・・・・なぁ、エリオ・・・・・・」
「・・・・・・なんでしょう、ジンさん?」
「なんで俺達は全力疾走して逃げ回ってるんだぁぁぁぁっっっっ!?!?」
「そんな事、僕が聞きたいですよぉぉぉぉぉっっっっ!?!?」
「エリオ君、いい加減に止まってっっっっ!!」
「そうだよエリオッ!!」
後ろからは、フリードに乗って槍型デバイスを構えるキャロと、ヒロさんが実験で作ったフロートボードに乗ったメイルが追いかけてくる。
「スバルッ!!アンタは前に回りこみなさいっ!!」
「わかったよティアっ!!」
≪マスター、愛しのマイハニーまで追いかけてくるぞ?よかったな愛されていて。≫
それはたしかに嬉しいけど、今この状況でいうセリフじゃないよなぁぁぁっっっっ!?!?
つか、ヒロさんの奴女性陣に何を吹き込んだっ!?スバル以外の目が尋常じゃなく怖いんだがっ!?
「・・・・・・ともかく、逃げまくるぞエリオッ!!捕まったら何されるか分からんっ!!」
「は、はいっ!!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「・・・いやぁ・・・予想以上に皆張り切っちゃってるね。こりゃ驚いたわ。」
≪・・・・・・姐御、言いだしっぺのアンタがそれを言うのかよ・・・・・・≫
「正直、フレイホークとエリオには同情するんですけど・・・・・・」
「まぁまぁヴィータちゃん、今日はバレンタインだよ?女の子達にもご褒美があってもいいと思うんだけどな〜?」
「・・・にしても、本人達に確認くらいはとりましょうよ・・・」
今回の訓練は、ジン坊とエリオ君を逃走中のターゲットと仮定し、それを捕獲するという内容になっている。
・・・・・・まぁ、それだけじゃ面白くないので女性陣にはちょっとした仕掛けをしたんだけどね。
それは・・・・・・
私が指定した時間内に二人を確保できれば、夕食時に執事喫茶もどきをやるという事。
もちろん、ウェイターはジン坊とエリオ君だ。
え、文句?言わさないに決まってるでしょうが。
「さぁて・・・・・・あと5分か・・・・・・」
一応、執事服の準備しておくかな〜?ライラとアリスも帰ってきたら驚くだろうな。
「・・・・・・というか、逃げきってもやらせる気満々ですよね?」
≪大人気なさ過ぎるぜ姐御・・・・・・≫
あ〜あ〜、聞こえな〜いっ!!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・・・・・・そして5分後、俺達はティアの戦略に見事引っかかり、あえなく2人とも確保されてしまった。
「さぁ〜って、皆お疲れ様!!」
・・・・・・うん、ヒロさんの笑顔に嫌な予感しかしないなコレ。
「さて、今回の確保に掛かった時間は・・・・・・15分。うん、私が指定した時間ギリギリだけど合格だね。」
『ありがとうございますっ!!』
・・・・・・エリオ、妙に女性陣の顔が赤い気がするんだが・・・気のせいか?
「ジンさん、気のせいじゃないと思います。」
・・・だよなぁ・・・
「と言う訳で、負けたジン坊達には罰ゲェェェムッッ!!夕食時に私らが用意した衣装に着替えてレディ達をエスコートする事っ!!」
・・・・・・・・・・・・はあぁぁっっっっ!?!?
「そんな話、聞いていませんよっ!?!?」
「当然だよ、女性陣にしか話してないもん。」
・・・・・・どうりでスバル以外がやる気を出す訳だ・・・・・・なのはさんがいないからこそできる芸当だともいえるなコレ。
「まぁ、今日はバレンタインじゃん?女の子達からチョコをもらっているんだから、少しくらいサービスしなよ。」
「・・・・・・普通、そういうのはホワイトデーにしませんか?」
「何言ってるのさジン坊。本当のバレンタインは大好きな相手や、日ごろお世話になっている人間にチョコなどのプレゼントを渡して、その感謝や気持ちを伝える日だよ?女の子がチョコレートをあげるって言うのはお菓子会社の陰謀なのさ。とにかく、コレは決定事項だよっ!!」
・・・・・・それはそうだが・・・さて、もう1つ確認だ。
「・・・・・・ヒロさん、その衣装ってのは・・・・・・普通のやつなn・・・・・・」
『ほほぅ?ずいぶん楽しそうな事になっとるんやなぁ・・・・・・』
すると、訓練スペースに空間モニターが開く。そこに映っていたのは・・・いい笑顔をしたチビ狸
「ん、はやてちゃん何か用?」
『いやぁ〜、ヒロリスさんいけずですわぁ。こないな面白そうな事にうちを入れてくれんなんて・・・せっかくのいい素材なんやし、単にエスコートだけでは物足りないんと思ったんですけど・・・』
「・・・あぁ、なるほどね。」
・・・・・・エリオ。
「・・・な、なんです・・・か?」
・・・・・・覚悟だけは決めとけよ。俺達が着せ替え人形になるのは確定みたいだ。
「不吉な事言わないでくださいよ・・・・・・うぅ・・・・・・」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ふぅ〜。なんとかスケジュールも決まったし、よかったよかった。
「しかし、高町さんはすごいですね。その歳で教導官をなさっているなんて・・・・・・私には、とても真似できそうにありません。」
「にゃはは、そうでもないよ?私からすれば、その歳でデバイスマイスターを目指しているライラちゃんの方がよっぽどすごく感じるよ。」
「・・・・・・いえ、興味を持ったのがコレというだけで・・・・・・」
ついでに、マリーさんの所に来ていたライラちゃんとばったり出会って私達は隊舎へと戻るところです。
「・・・・・・ところでライラちゃん・・・アリスさん、どうしちゃったのかな?」
「・・・・・・・・・・・・気にしないでください。師匠に怒られたのと、それを私の目の前でやられて大人の面目丸つぶれで2重の意味で凹んでいるだけですから。」
「・・・そ、そうなんだ・・・」
≪まぁ、マスターの自業自得だからなのはちゃんが気にするだけ損だよ。≫
「・・・レムレース、アンタは誰の味方なのよ?」
≪え?もちろんジン君とライラちゃん、それとメイルちゃん。≫
「こ、このデバイス・・・・・・」
・・・・・・にゃ、にゃはははははは・・・・・・
・・・・・・でも、なんだか食堂の方が騒がしいなぁ・・・・・・どうしたんだろう?
私達が食堂に訪れると・・・・・・って、何コレっ!?
「・・・なんで、こんなに人がいっぱいなんですか?」
・・・ライラちゃんの言うように、食堂にはいつも以上に人が集まっていた。
「・・・あぁなのはちゃん、おかえりぃ。」
「は、はやてちゃんっ!?これはどういうことなのっ!?」
「・・・・・・この人だかり?あれが原因や。」
そういってはやてちゃんが指差す方向には・・・・・・なぜか給仕を行っているメイド服の女の子達。
1人は、赤いロングヘアーを後ろでポニーテールのようにした子。
もう1人は、赤みがかった茶髪を首元まで伸ばし、どこか釣り目の女の子。
でも・・・・・・あの子達、どこかで見たような・・・・・・それに、なんで食堂で給仕を?
「・・・・・・って、片方はジンだよね、あれ?」
≪そのようだねマスター・・・あぁ、ついにジン君がいけない道に・・・お姉ちゃん悲しい。≫
へぇ・・・片方はジン君なn・・・・・・え、えぇぇぇぇぇっっっっっっ!?!?
「は、はやてちゃんっ!?どういう事なのかないったいっ!?」
「あ〜、罰ゲームや。ちなみに、もう片方はエリオやで?」
エリオまでっ!?
・・・わ、私がいない間に何があったの・・・・・・?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・・・・・・あぁ、こりゃヤスフミが嫌がるのも分かるわ。男にはきつすぎる。
“ジ、ジンさ〜ん・・・助けてくださいよ〜。は、恥ずかしいです・・・”
エリオがなんか涙目になりながら念話をつなげてくるが・・・・・・俺も同じ状況になっているのにどう助けろと?
≪むしろ、ほぼすっぴんで対応できているエリオはまだマシなほうだな。声まで変えられたマスターよりはな。≫
・・・・・・バルゴラ、うるさい。
≪・・・・・・しかし、小○水ボイスとは・・・・・・なぜだ?妙にシンパシーが・・・・・・≫
メタな発言はやめぃっ!!
「・・・でもさぁ、今のジンはすっごく女の子っぽいよ?私びっくりしちゃったっ!!」
「・・・・・・スバル、それで褒めてるつもりか?全然嬉しくないんだが。ところでティアは?」
「あぁ、ティアなら・・・・・・」
「私はノーマルなんだから。アレはジンだから、恋人だからときめいてもおかしくは・・・・・・でも、今のジンはとても綺麗で・・・・・・お、おっもちかぇりぃ?イヤイヤイヤイヤ、何考えてるのよ私は・・・・・・」
・・・・・・OK。内なる自分と激しく戦闘中という訳だな。ぜひとも理性的なティアナに勝ってほしいものだ。
「エ〜リオ君っ!!」
「エ〜リオッ!!」
「あ、あの・・・キャロ、メイルさん・・・恥ずかしいんですけど・・・・・・」
・・・・・・あっちはラブコメ中か。よし、放っておこう。
“ジンさんっ!?”
・・・・・・悪いなエリオ。その間に入っていく勇気は俺には無いよ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・・・現在、2月の14日。そして、時刻は夜の8時。僕は頭を抱えていた。すっごく抱えていた。
ゲームは無事に買えた。フェイトもはやても風邪を引かずに隊舎に帰れた。ログイン祭りは予想出来たのに、あの馬鹿狸は完徹でそれをやろうとしてグリフィスさんに怒られた。ここはいい。
ジンはメイルにそうとう懐かれて、もう帰れない感じになってきた。リインがお泊りデートのことを聞いてうれしそうだった。三人でラトゥーアに入って、ご飯食べて・・・とかやって楽しかった。ここもいい。
そう、僕が今居る場所はラトゥーア。リインとフェイトと一緒に色々なお話も含めたお泊りデートのために来た。
来たんだけど・・・なぜだろう、なぜ雨がすごい勢いで降っているんだろう。なぜ、窓の外の風景は嵐なんだろう。
「・・・これ、明後日まで収まらない様子なんだって」
僕と同じようにベッドに腰掛け、その隣に座るフェイトが少し困ったように呟く。うん、困るのは当然だ。仕事とかそういうのガン無視だもの。
「というか、なぜにまた嵐になるですか? ・・・恭文さん、雨男とかじゃないですし」
「そ・・・そうだね。自分でもどうしてかわからないよ。どうしようか、これ」
「嵐が止むまでここに滞在・・・だね。今のところ事件が起きたりしてるわけじゃないから、転送魔法も例によってアウトだし」
なんだよねぇ・・・。あはは、なんだろこれ。
しかも今回は二泊三日だし。前回よりひどくなるっておかしいでしょ。
「今頃みんな、どうしてますかね」
「うーん、きっとキャロがエリオに無駄にアプローチしてるね」
「そしてスルーされるですね」
「されるね。最近、エリオが一時期のフェイトレベルで天然になってきてるから」
あれは・・・くじけるなぁ。かなりくじけるよなぁ。キャロ、大丈夫かしら。
というか、あのさリイン。
「はいです?」
「なんでリインは僕の腕の中に居るの? というか、なんで僕はリインをラッコさんな体勢で抱きかかえてるの?」
「リインへの愛ゆえですよ♪」
うん、絶対違うよね。というか、頭をすりすりするな。なんかくすぐったいから。すっごいくすぐったいから。
「というか、リインだって恭文さんのパートナーなんですよ? 恭文さん大好きなんですよ? これくらいは許して欲しいです」
「・・・あの、リイン?」
「付き合って欲しいなんて、言ってるわけじゃないです」
リインが、体重を預けてくる。
「ちゃんと、わかってます。それに恭文さんは、その・・・同時に二人の恋人を作れるほど、器用な人じゃないですから。恭文さんは心が狭いので、フェイトさん一人で満杯です」
そして、自分を抱きしめる僕の腕を、ぎゅっとつかむ。
「ただ・・・変えないで、欲しいです。フェイトさんと付き合うようになっても、リインは恭文さんのパートナーで、一部です。
それを、変えないで欲しいです。リイン、それだけでいいです。それだけで・・・いいですから」
リイン・・・。うぅ、やっぱり三人体制なのかな。結婚式で二人ウェディングドレス体制なのかな。
覚悟・・・あぁ、だめだ。なんか考えられない。リアルに考えられない。でも、なんか・・・こう、それもいいのかも知れない。
「僕も・・・リインが好きだよ」
ギュッとリインを抱きしめる。・・・暖かい。小さくて、柔らかくて、この感触は変わらない。大事な、守りたい温もりが、ここにちゃんとある。
「大事なパートナーで、僕の一部だもの。嫌いなわけ、ない」
「ありがとう・・・です。リインも、恭文さんが大好きです。大事・・・です」
「・・・私のこと、忘れないで欲しいんだけどな」
その声にハッとする。で、リインと一緒にある方向を見ると・・・居た。ちょっと膨れた女の子が。
「え、えっと・・・忘れてないよ?」
「ほんとに? うーん、やっぱりリインに負けないように頑張りたいな。その・・・もう、恋人だから」
「なりかけですよね?」
「なりかけでも、恋人なの。好きなのは、変わらないんだから」
そうして、フェイトがなんかくっついてくる。あの・・・えっと、色々と許容量オーバーしそう。
リインはリインで暖かいし、フェイトはフェイトで柔らかいし、なんか幸せ。
でも・・・『Nice baot』な匂いがするのが怖い。かなり怖い。
本能がこの状況はやばいと告げまくっている。経験が相当に危険だと言いまくってる。
「うーん、フェイトさん。恭文さんはまだまだダメっぽいです」
「そうだね。もう私達は三人体制で頑張っていこうねって気持ち決めてるのに。二人でヤスフミとたくさん愛し合って、たくさん幸せになろうねって話してるのにね」
「ですです。それで、フェイトさんが第一夫人で・・・リインが第二夫人です」
「うん、私が第一夫人だよ。悪いけど、リインには譲れないな」
なんか呆れたように言って来た二人を見て思う。この二人はわかっていないと。
確かに法律的には許されてるけど、ミッドでも一般常識的に一夫多妻はビックリなんだよ。
とにかく色々怖いのよ。お願いだから本人である僕を抜きにして話を進めないでよ。
なにより二人がなんだか納得済みなのが怖いのよ。・・・って、そういう話じゃなかった。
「・・・あのさ、リイン」
「はいです?」
腕の中のリインが顔を上へ上げて、僕を見る。
「本当に、僕のところでいいの?」
そのままそう言うと・・・青色の瞳を少し開いて、視線と顔を元の位置に戻して、うなづいた。
「でも、僕と一緒だと局員は・・・」
「続けるの、ちょっと無理っぽいですね」
「ヤスフミが嘱託だから、どうしてもそうなっちゃうよね」
そうなると、やっぱり・・・なんだよねぇ。せっかく空曹長にまでなったのにさ。
やっぱりもったいないな。せっかく資格勉強とか頑張ってたのに。
「リインは別に局のために局員になってたわけじゃないですから。マイスターであるはやてちゃんの力になるのはこっちの方がよかったからなってるだけです。特にこだわり、ないです。・・・ちょっと贅沢ですけどね」
「そうだね、出世出来ない人からするともうブーイングの対象だよ。でも、やっぱりもったいないよ」
「とりあえず、みんなから散々『局員になろう。出世したりとかそういうのでもいいから、やりたいことを見つけよう』って言われまくってたのに、それを振り切っている恭文さんには言われたくないです」
・・・そこを言われると辛い。いや、まじめに辛い。
うーん、僕はやっぱりリインの選択に何も言えないよなぁ。だったら、局員・・・あぁ、だめだ。そうすると僕のランクの関係でフェイトの側に居るのが難しくなる。
「まぁ、リインの事を心配してくれているのは、わかるです。でも、今のリインの気持ちは・・・フェイトさんの側に居て、フェイトさんの今と幸せを守りたいと思った恭文さんと同じです」
僕と?
何気なくフェイトを見る。すると、視線で『そうだよ』と優しく言いながら、そのまま頷いた。
「リイン、あの・・・」
「もし、リインが他にやりたいことがあったら、遠慮なくそっちに行くです。それで、そのために勉強も欠かさずに頑張るです。だから・・・恭文さんの側に、居させてくれませんか?」
・・・リインは、覚悟を決めてる。だったら・・・僕も、だよね。
「正直ね、いろいろ戸惑ってる。やっぱり、僕は心が狭いみたいだから」
「はい」
「もしかしたら、すっごくずるいことしてるんじゃないかって、思う」
「・・・はい」
だけど、だけど・・・。
「フェイトとは違う意味だけど、リインの事、好きなんだ。側に、居て欲しい。先とか、色々考えちゃうけど、それでも・・・離れないで欲しい」
「離れませんよ。もう『恭文さん×フェイトさん×リイン』の三人体制は決定なのです♪」
三人体制はあの・・・色々考えちゃうけど、でも、リインが居てフェイトが居る生活か。
楽しい・・・かな。うぅ、やっぱり色々と不安が。
「楽しいよ、きっと。まぁ・・・その、確かにちょっとおかしい関係なのかも知れないよ? でも、私のためにリインとの絆、切って欲しくないんだ。
私・・・ううん、誰と付き合っていたとしても、リインが恭文のパートナーだというのは、絶対に変わらないよ」
「・・・いいの?」
「いいの。それにほら、ハネムーンサラダって漫画もあるし」
あぁ、あるねぇ。なんか三人体制になった恋愛漫画・・・。
あのちょっとっ!? なにそんなの読んでるのさっ! 普通におかしいでしょうがっ!!
「去年、はやてが貸してくれたんだ。将来的にはこうなるかも知れないから、勉強しておいた方がいいって言われて」
「あの狸は・・・!!」
「でも、勉強になったよ? もしかして、三人体制とかって本人同士が納得なら大丈夫なのかなって思ったし」
思うなぁぁぁぁぁぁっ! そして勉強するなぁぁぁぁぁぁぁっ!! 普通に考えておかしいからねっ!? つーか、あれは漫画だから成り立つのっ!!
「ならなら、リインもその漫画を読んで勉強を」
「そ、それはだめだよっ! リインにはまだその・・・早いのっ!!」
「そうだね、早いからだめだよ。うん、絶対ダメ」
アレなシーンとかあるしなぁ。正直、今のリインに見せるわけには・・・。
「むー、リインを子ども扱いしないでくださいですっ! リインだってちゃんとお勉強して、フェイトさんと恭文さんとの三人体制に備えていかなきゃいけないんですよっ!? そのためには、1に精進2に精進なのですっ!!」
「いや、だからリインにアレは早いから。無理だから」
・・・神様、なんというか・・・僕、これで本当にいいの?
いや、まぁ・・・三人は楽しいだろうなと思うけど、やっぱり不安もあったり・・・うーん。
まぁ、あの・・・フェイトは恋人で、リインはソウルパートナーってことで、オーケー?
「いやいやっ! ちょっとまってっ!?」
そこで気づいた。なんか僕・・・今流されてた。
『僕×フェイト+リイン』に流されかけてた。さっきまで戸惑いまくってたのに。・・・まずい。
「うーん、ヤスフミはやっぱりまだ戸惑い気味だね」
「フェイトさんは恋人として恭文さんの側に居て、リインはパートナーとして・・・と考えればいいだけなのに、ダメダメです」
「戸惑って当然だと思う僕は間違ってるのかなっ!?」
「「そうだよ(そうですよ)」」
なんかすっごい当然のことのように言い切ったっ!? てゆうか、二人ともドンだけ腹が決まってるんだよっ! 僕完全に置いてけぼりなんですけどっ!!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
そして、その後天候が思いっきり崩れて・・・・・・海沿いの隊舎は嵐に見舞われた。さすがに家に帰れないので、今日は隊舎に泊まる事になる。
当然、ヤスフミとフェイト隊長とリイン曹長が泊まったラトゥーアも・・・・・・。
≪明後日まで帰れないらしい。今、古鉄殿から連絡が来た≫
「また運悪いなぁ。てゆうか、空気読まないよなぁ。今日はバレンタインだってのに」
≪いやいや、マスター。もしかしたらこれで意外と燃え上がる可能性もあるぞ≫
「不謹慎だぞ。さすがにそれは・・・」
ない・・・よな? いや、俺は何も言い切れないんだけど。
≪・・・・・・ところでマスター。やはり・・・・・・その声には違和感があるな。≫
「やかましいっ!!」
マジでどうなってんだこれっ!?ヒロさんに元に戻すように言ったら『あ、2〜3日立てば自然と戻るから。』って・・・・・・ふざけんなぁぁぁっっっ!?!?
大体、なんで○清水ボイスなんだよっ!?
≪・・・多分、作者の趣味だろう。≫
いや、作者って誰っ!?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「というわけで、泊めてください」
雨が降りしきる音に耳を傾けながら、大事なヘリの整備に勤しんでいると、そんなことを言う奴が来た。
なので、俺は当然こう返す。
「よし、雨ん中ずぶぬれになって帰れ」
「ヴァイス陸曹ヒドイですー! 女の子の必死な誘いを断るなんてー!!」
あほかっ! そんなことやったらたちまち部隊から追い出されるぞっ!? 俺の立場も考えろよっ! てーか、普通に通信主任とかに頼んで泊めてもらえっ!!
「まぁ、そこは冗談なんですけど」
冗談なのかよっ!!
「はい、これどうぞ」
そう言って、可愛げのない後輩が渡してきたのは・・・・・・ハート型の包装。俺はそのまま受け取った。
これが何かなんて聞くほど俺は野暮じゃねぇ。整備員の連中が嫌にそわそわしてやがったし。てゆうか、もう仕事終わりで可能性が0に近づきつつあるこの状況でも、まだしてるし。
それだけじゃなくて、今度こそ坊主とフェイト隊長とリイン曹長がそうなるかならないかで賭けてまでいやがる。なお、俺はそうならない方に賭けた。
もっと言うと、坊主とフェイト隊長の良心と常識に賭けた。さすがにあんな幼女を巻き込んでエロはねぇだろと。あ、配当倍率はこっちの方が高かったことだけ、付け加えておく。
「・・・・・・あんがとな」
「はい。あ、お礼は3倍返しですよ?」
「わぁってるよ。3倍どころか9倍で返してやらぁ」
「やったぁっ!!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「・・・・・・と、というわけで、あの・・・・・・これ、どうぞっ!!」
「あぁ、ありがとう。そう言えば、今日はバレンタインでしたね」
「はい」
「八神部隊長がアレだったので、すっかり忘れてましたよ」
あ、あははは・・・・・・仕事しながらログイン祭りしてましたしね。
「ソフトを二個持っていたのは予想外でした。まぁ、二つとも回収できたので問題はありません」
「それ、どうするんですか?」
「近いうちに半日お休みをあげて、その時に返しますよ。このまま没収してたら、また買いに行く可能性もありますから」
「納得しました」
てゆうか、チョコ配ってお返しをたんまりもらうとかしませんでしたよね。
108みたいな過去の出向先でバレンタインの時は、そういうことしてたとかなんとか武勇伝を聞いた事があるんですけど。・・・・・・なぎ君から。
「まぁ、結婚間近ではありますし、色々考えたんでしょう。これを機会に、落ち着いてくれると助かるんですが」
ため息混じりにあの人が言う。だけど、すみません。多分無理だと思います。
まぁ、そういう所が部隊長のいい所ではあると思うんですけど。だからグリフィスさんだって、ちゃんと譲るところは譲ってるわけだし。
「・・・・・・あぁ、すみません。なんだか愚痴になってしまいましたね」
「あ、いえ」
「とにかくルキノ、ありがとう。チョコは大事に食べさせてもらいます」
「はいっ!!」
あぁ、なんか嬉しいよー! うぅ、色々あったけど六課に来てよかったー!!
てゆうか、なぎ君ありがとー! 普通に作るチョコ何がいいかとかアドバイスくれて助かったよー!!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「というわけで、バレンタインだからチョコ、作ってみたんだ」
エリオ君の部屋に仕事終わりなところに突撃。そして、私の髪の色と同じ包装紙に包まれたチョコを渡す。
「あ、ありがと」
あれ、なんでかエリオ君が引き気味だ。どうしたんだろ。
「いや、あの・・・なんで緑色?」
それを開けたエリオ君が凝視していたのは、チョコの色。
「あ、別に変な状態だからとかそういうのじゃないよ? ほら、抹茶味だから」
「・・・・・・まっちゃ?」
うん、抹茶『も』入ってるんだよ。
まぁ、ここは口に出さないけど。
「フェイトさんやなぎさんから、地球・・・・・日本にはそういう味のチョコもあるって聞いたんだ。それで、自分で取り寄せて、食べて・・・・・・」
「実際に作ってみたと」
「うん」
ライバルが多い可能性もあったから・・・・・・というより、多いよね。ベッドになんだかチョコがいっぱいだもの。
なので、目新しさとアピール力のあるものと考えて、これになった。
「というか、キャロありがと。これ、美味しかったよ」
「うん、よか・・・・・・え、美味しかったっ!? あ、もう全部食べてるっ!?」
「うん」
は、はや・・・・・・私、本当に少しの間考えに浸っていただけなのに。
せめてもうちょっと味わって食べて欲しかった。
うー、これがなぎさんならどうやって作ったのかとか、分量はどうしたのかとか、そういう話をしながら楽しく過ごせたはずなのに。
でも、まぁ・・・・・・いいか。
「エリオ君、喜んでくれて嬉しいよ。うん、すごく嬉しい」
「あの、ホワイトデーってあるんだよね。僕もちゃんとお返しするから」
「うん、期待してるね」
・・・・・・ふふふ、準備はちゃんと整ってる。ここ最近の天然スルーっぷりを考慮して、色々と仕込んでるんだから。
なぎさんは直球で8年スルーだったけど、私はそうは行かない。これでも女の子。恋にはしたたかであり、情熱的に行くんだから。
とりあえず、今年の目標は婚約だね。うん、大丈夫。なんだかいけそうな気がするよ。
「エリオ〜!!」
「って、メイルさんっ!?」
・・・・・・むぅ、お邪魔虫が来た。
「はいっ!!バレンタインのチョコ!!」
「あ、ありがとうございます・・・・・・」
「やっと渡せた〜!!それじゃあねっ!!」
・・・・・・そういう簡潔なやり取りだけだったが、最後にメイルは私にちらっと視線を向けてきた。
抜け駆けは許さないよ?
・・・上等です。
「・・・・・・ストラーダ、キャロとメイルさんの間に火花が飛び散っているように見えるのは気のせいかなぁ?」
≪・・・知らない方がいいと思います。≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・・・・・・エリオの部屋に泊めてもらおうかとも思ったが、なにやら黒いオーラが漂ってくるので即刻退避。
仕方が無いのでロビーのソファーで難民生活でもしようかと思ったら、ティアとばったり会ってしまった。
・・・・・・でだ。いい加減俺が喋るたんびに笑うのやめてくれないか?
「ゴメンゴメン。いつものアンタと違った印象を受けるから可笑しくって・・・」
・・・はぁ、もういいよ。この小清○ボイスにも慣れてきたし、2〜3日のガマンだ。
「・・・・・・あぁ、それとコレ。渡しそびれる所だったわ。」
その言葉と共に俺に投げられるのは綺麗な包装紙に包まれたチョコ・・・・・・おぉ、すっかり忘れてた。
俺はその包装紙を綺麗に外すと、中に入ってたチョコを口に放り込む。
・・・・・・その味は、少し苦くて・・・でも、甘い味だった。
「どう、おいしい?」
「・・・・・・あぁ、今までで一番うまいチョコだよ。」
「そっか・・・・・・うれしい。」
そして、俺達はロビーのソファーに座って外を一晩中眺めていた。
・・・・・・ついつい眠ってしまってティアに膝枕される形になってしまい、それを皆に見られて恥ずかしい思いをしたのは・・・・・・内緒だ。
(第4話に続く)
あとがき
ガネット≪と言う訳で、最近まったく私が出てない点について問いただしたいと思います。≫
バルゴラ≪・・・・・・いや、メイルの戦闘描写がでないから仕方が無いのでは?≫
ガネット≪あなたがそれを言いますかっ!?私だって、私だって・・・・・・出番がほしいんですよっ!!≫
バルゴラ≪・・・あれだ。ライラのデバイスが出るようになったら、私や姉上と一緒に外典版デバイス討論会をしよう。それでいいだろ?≫
ガネット≪・・・そ、そんな事で機嫌を直す私じゃないんですからねっ!?≫
バルゴラ≪・・・・・・というか、君はキャラがコロコロ変わるな。この前は毒舌風で、今度はツンデレか?≫
ガネット≪そうでもしなければ印象に残りにくいんですよ。なにせ、アルトアイゼン様をはじめ・・・とまと世界のデバイスはキャラが濃いメンツが多いですからね。≫
バルゴラ≪・・・・・・って、なぜ古鉄殿は様付けなのだっ!?≫
ガネット≪一応メイルの兄弟子が使っているデバイスですよ?敬意を示すのは当たり前です。それに真・主人公ですから。≫
バルゴラ≪・・・ヤスフミが泣くぞ?≫
ガネット≪いいんですよ彼は。どうせ愛しのハラオウン嬢に慰めてもらって(うったわれるーものー♪)とか(うったわれるーものー♪)や・・・・・・≫
バルゴラ≪待て待て待て待て待てっっ!?!?何危ない発言をしてるっ!?≫
ガネット≪え?彼らはそれがデフォでしょう?≫
バルゴラ≪・・・・・・なんともやりにくいものだな。≫
(なんかグダグダになりつつ終了。
本日のED:千石なでこ(花澤香菜)『恋愛サーキュレーション』)
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