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頂き物の小説
第4話 『本気と全力は明らかに違うと思いますよ、先輩 by レイセン・ハーミック』




とある魔導師と機動六課とガイアセイバーズの日常



第4話 本気と全力は明らかに違うと思いますよ、先輩 by レイセン・ハーミック





Side 蒼凪恭文





スバルとの模擬戦はどっかの空気の読めないお面馬鹿のせいで延期になってしまった。

まったく、空気の読めない悪役は三流以下だね・・・



《まったくですね・・・ でも、はやてさんやなのはさんの計らいでもう一度スバルさんと模擬戦をするチャンスがもらえたんでしょ?》

「まぁね。 けど、スバルに見られたかと思うと少し憂鬱でさぁ」


そう、僕はあまり手札を見せたくない・・・

だって、なのはやフェイト達みたいに魔力量が大きいわけでもないし、特別な魔力資質があるわけでもないし誘導弾や魔力弾の大量生成もできないから・・・



「けど、恭文は俺が驚くくらい近接戦闘が得意じゃねぇか? 俺の兄弟子も舌巻いてたんだぜ」

「ネギさんが? ありえないでしょ。 あの人は楓よりも才能あふれる人じゃない??」

「まぁな・・・ ネギも才能でできてるような奴だもんな」


楓がぼやいてるおかげでちょっと気が楽になった。

まっ、ばれてるならばれてるでやりようがあるしね。



《それで、楓さん。 マスターに何か用ですか?》

「もしかして、スバル相手に手加減してくれとか言いに来たの?」

「そうじゃねぇよ・・・ むしろ、思い切りスバルの相手してやってくれ」


言われなくてもそうするつもりだけど、何で?



「いやな・・・ どうも、スバルの奴、お前の実力に興味津々みたいでな・・・ だから、しっかり見せてやってくれ」

「任せ・・・」

《任せてよ! 僕がスバルにほんとの強さってやつを見せたげるよ!!》

「アルト!? 僕の台詞取らないでよ!!」


僕の叫びが休憩室内に響いた。

アルトってば無駄に声真似うまいし・・・



「恭文、うっさいぞ。 とにかく、そんだけだ」


そう言うと、楓は休憩室を後にした。

というわけで、楓に付いていく。



Side ネギ・スプリングフィールド





「へぇ〜 恭文君がそんなことをねぇ・・・」

「あの、ネギさん・・・ そんな風に言われると何かへこむんですけど」

「ごめんね。 それで、楓と僕の組み手を見に来たの?」


僕がそう聞くと恭文君が力強く頷いた。



「ネギさんと楓の組み手を見て、テンションを上げようかと思いまして」

「なら、見てってよ、恭文君。 君のテンションが120%上がるような組み手にするからさ」


恭文君もいろいろ大変なんだね・・・

そんな風に見えるよ・・・



「じゃあ、楓と組み手やろうか」

「あぁ。 分かったぜ」


楓の言葉を聞いて、僕は右手を胸の前に、左手をお腹の辺りに持っていって構えた。

楓も右手を顔の横に、左手を前に出して構えた。



「じゃあ、行くよ。 楓」

「おぅ、ネギ! 来い!!」


楓と僕はお互いに距離を測りながら静かに動いていく。

楓も僕もお互い似たような戦い方をしている。

まぁ、僕達の師匠(マスター)が同じ人だからだけどね。

でも、それはあくまで一人の人だ・・・



「来ねぇのかよ、ネギ・・・」

「そういう楓こそ来ないの・・・」


その言葉がきっかけになったのか、楓が瞬動で一気に距離を詰めてくる。

そして、下から振り上げた右腕でアッパーカットを叩き込もうとしてくる。

僕はそれを振りあがる前に左手で払うとそのまま右手を楓の顔に叩き込もうとしていく。

しかし、楓も寸前で左に顔をずらすことで僕の拳撃をかわしていく。

けど、それだけじゃ遅いよ、楓!



「ねぇ、アルト・・・ どっちが勝つと思う?」

《そうですね・・・ ですが、マスター。 あの楓さん、本体じゃありませんよ》

「そういうこと言っちゃ駄目じゃない、アルト」


なるほど、そういうことか。

けど、恭文君は何で気づけたのかな?



「相変わらず、恭文とアルトアイゼンにはかなわないぜ。 いつ、気づいたんだよ?」

「そうだね。 それは僕も聞きたいかな」


僕の視線の先には距離を取った楓の姿があった。

あの一瞬で精霊(デコイ)と自分を入れ替えるなんてやってくれるじゃないか、楓。

それにしても、恭文君は凄いね。



「そんなことないですよ〜」

《何照れてるんですか・・・ あなた、キャラ間違ってるでしょ・・・》

「アルト、どういう意味かな!?」


恭文君とアルトアイゼンの話を聞きながら素早く魔法の射手・光の3矢を楓に向けて撃っていく。

しかし、楓も魔法の射手・炎の3矢を僕に向けて放っていた。

破壊の光と焼き払う炎がぶつかりあい、相殺されてしまう。



「前より強くなったね、楓。 魔帆良学園から卒業した後もちゃんと鍛錬はしてたんだ」

「たりめぇだろ。 それに、ダチにバトルマニアが多いから訓練には事欠かないぜ」


楓の言葉に恭文君が少し視線を逸らした。

恭文君、君もシグナムさん達と同じ人種なんだね・・・



「ネギさん、今失礼なこと考えませんでした?」

「そんなことはないよ。 また、恭文君とも組み手したいね」

「話逸らしたよな、ネギ。 さて、仕切り直しだな?」

「そうだね、楓」


僕が身体を少し低くして構えたのを見て、楓も両手を顔の前で構える。

あれは確かボクサーの構えで、ピーカブスタイルだったっけ・・・



「じゃあ、行くよ、楓」

「来いよ、ネギ」



Side スバル・ナカジマ





恭文との模擬戦に備えて少しアップしようと隊舎の敷地内をランニングしてるとこだったりします。

けど、あたし一人ってわけじゃないよ?



「スバル、飛ばしすぎよ・・・ あんた、今日、あいつとの模擬戦あるんでしょ?」

「分かってるよー ティアは心配性だなぁ」


そう、ティアと一緒に走ってたりします。

あれ? 沖さん、何してるのかな??



「あれ? スバルちゃん。 君も朝練かい??」

「はい、そうですよ。 沖さんもトレーニングですか?」

「そうだよ。 俺の人工筋肉も鍛えれば鍛えるほどしなやかになるからね」


あたしはJS事件の中で沖さん達のことを知ってしまった。

けど、そのおかげで沖さん達にもあたしの悩みを話せるようになった。

沖さんはあたしが話しかけるとトレーニングを止めて、近くの木に掛けてあったタオルで汗を拭くとあたしのところへ来てくれた。



「スバルちゃん、もしかして、恭文君との模擬戦があるから緊張してるのかい?」

「それはないですよ、沖さん。 スバルがそんな子に見えます?」

「人は見かけにはよらないって言葉もあるからね」


沖さんはそう言いながらその場に座った。

あたしとティアは沖さんにお礼を言ってからランニングの続きを再開した。

あたし、沖さんの言う通り、緊張してるのかな・・・

そんなことないよね・・・



「うん、きっとそんなことないよね!!」

「どうしたのよ、スバル?」

「ううん。 何でもないよ!」


そう言うと、あたしはまた走り出した。



Side 筑波洋





一也、スバルちゃんを驚かせるのは感心しないなぁ・・・



「筑波先輩、そういうことは言わないでくださいよ。 俺も少しそう思ってるんですから」

「悪い悪い。 しかし、相変わらず日課の鍛錬かい?」

「ええ。 そう言う筑波先輩はハンググライダーで探索ですか?」


一也の言葉に頷くと近くにいる城さんに話しかける。



「城さんはどう思います? ダーククライムの動き」

「そうだなぁ。 あいつららしくないなとは思っていたさ。 あいつらの力ならもっと強力な怪人なんかを作れるだろうにな」


城さんの言う通り、ダーククライムの動きとしてはおかしい。

奴らのことだからすぐに何か仕掛けてくると思ったんだが・・・



「それは俺も思ってたんですよ。 もしかしたら、大きな作戦を仕掛けてくるかもしれませんね」

「あぁ、そうだな。 けど、そっちの方がやりやすいぜ。 そういうのは、俺の得意分野だからな」


城さんはそう言うと歩いて、その場を後にした。

さて、俺ももう一回動いてみるか・・・



Side トライバル・エンド





さて、そろそろ我々も動くとしましょうか・・・


「DOLLSの諸君、あなた達の調整もそろそろ終わりますよ・・・ ゾンビーダ、あなたにも動いてもらいますよ」

「任せておけ。 そんな人形どもの力など必要ないようにしてやるわ」


そう言うと、ゾンビーダはダーククライムの本拠地、ダークホライズンを後にした。

ガイアセイバーズの皆さんはわたしの新たな作戦に気づくでしょうかね・・・



Side 蒼凪恭文





ネギさんと楓の組み手が終わって、三人でまったりお茶を飲んでるとツンデレさんがやって来た。



「開口一番にずいぶん失礼なこと言ってくれるわね・・・ あたしはツンデレなんかじゃないわよ!」

「かわいそうに・・・ 本当の自分が分かってないんだね・・・」


僕がツンデレさんに同情して泣いている(嘘泣き)と怒ったツンデレさんが僕にヘッドロックを仕掛けてきた。

うぅ・・・ マジで痛いんですけど・・・



「なら、余計なこと言うのやめなさいよ!!」

「だが、断る!!」

「断んなぁ!!」


ティアナがさらに締め付けをきつくしてくる。

すると、どうなるか・・・



「ティアナ、そろそろ恭文放してやれよ」

「何でよ!?」

「あのな・・・ お前の胸が恭文の顔に当たってんだよ・・・」


楓からのナイスな指摘にティアナはすぐに僕を放してくれた。

あ〜 痛かった〜



「ところで、ティアナちゃん。 何か用事があったからこっちに来たんじゃないの?」


ネギさんの言葉にティアナは幼児を、もとい、用事を思い出した。



「あぁ・・・ 楓、あんたが提出したJS事件での最終決戦のデータについて話があったのよ」

「何だよ、話って・・・ あそこに書いた通りだぜ」

「じゃあ、ホントに何も覚えてないって言うの!?」


ティアナが興奮するのも分かるような気がする。

楓はJS事件での最終決戦時、自分の仇であると思い込まされていたゼルセン・アーデントと決着をつけた。

けど、そのことを提出したデータには『何も覚えてません・・・ 二日酔いがひどいから何も分かりません』と書かれていたそうだ。

あとで、なのはやフェイト、はやて達にはきびしく追究されたけど何とか乗りきったらしい。

けど、ここにいるお嬢さんは納得してないらしい。



「そういうあんたは納得してるわけ?」

「うん。 だって、僕やネギさんは楓が何したか知ってるもの」


僕がそう言うとティアナさんは驚いたような表情をした後、僕に詰め寄った。



「それ、どういうことよ!? さっさと教えなさいよ!!」

「分かったよ・・・ けど、楓、ティアナに教えていいの?」


僕がそう聞くと楓は頷いた。

じゃあ、種明かしと行きますか。



《何かっこつけてるんですか? さっさと説明してくださいよ》

「アルト!? コホン・・・ えっとね、楓がJS事件の最終決戦時に使った技ってのは酔拳なんだ」

「酔拳? 何よ、それ??」


はぁ・・・ 今の世代の子は酔拳も知らないんだね・・・



「酔拳っていうのは・・・」

《酔拳っていうのはですね、その名の通り、酔って戦う拳法のことですよ。 まぁ、本来酔拳は酔ったような動きをして相手を翻弄しながら戦うものなんですけどね》


アルト・・・

僕の台詞、取らないでよ・・・



「まぁ、アルトアイゼンの言う通りなんだがな。 でも、だいぶん前に地球で公開された映画のキャッチフレーズで『酔えば酔うほど強くなる』ってのがあってな」

「そういうことだよ。 楓が酔拳なんてものを使うようになったのは楓の師匠に原因があるんだけどその話は長くなるからまた今度ね」

「まぁ、その話は別にいいわよ。 っていうか、楓、あんた、酔っ払った状態で戦ってたわけ!? 呆れたわ」


ティアナの台詞に楓は苦笑気味に笑っていた。

ところで、ティアナさんや・・・



「何よ?」

「用事ってそれだけ?」

「違うわよ。 あんたを呼びに来たのよ。 そろそろ、模擬戦の時間なんだし」


えっ? 楓とネギさんの組み手見学で時間を忘れてたっていうの?

ホントだ・・・

夕日が綺麗だなぁ・・・



「さて、スバルを待たせるのも悪いし、僕そろそろ戻るね。 ネギさん、組み手を見学させてくださってありがとうございました」

「お礼はいいよ。 僕も楓も恭文君が見ててくれたおかげで有意義な組み手になったからさ」


じゃあ、隊舎に戻りますね。

僕はそうして隊舎に戻っていった。



Side 八神はやて





それにしても、恭文は毎度毎度面白いことしてくれるわ。

配属直後に部隊員と模擬戦する奴なんて恭文くらいやで。



「はぅぅ・・・ 心配ですよ〜」

「何や、リイン・・・ 恭文のことが心配なんか?」

「はいです。 だって、恭文さん、あまり人に手札を見せたくないですから」


せやなぁ、恭文は自分の手札を人に晒すのがめちゃくちゃ嫌いやもんな。

でも、恭文がスバルに許可したんやから考えがあってのことやろ。



「でもでも。 心配なものは心配なんですよ」

「あはは・・・ 何やろ、この悔しさは」


それにしても、ギャラリーもだんだん増えてきたな。

恭文はこの前の朝礼で見事にこけたもんなぁ・・・

まぁ、スバルと恭文の模擬戦を楽しませてもらおか。


「みんな、恭文さんの模擬戦が気になるんですねぇ・・・」

「そら、一日前の朝礼であんなヘマした子がどれくらいできるかは気になるわな。 あとは賭けの対象にしとるんやろね」


恭文、こりゃ、下手な結果になったらものすっごい怒られるって思ったほうがええで



Side 氷室楓





さて、恭文とスバルの模擬戦だな・・・

どっちが勝つと思う、渡。



「僕としては恭文君かな。 彼の実力は知ってるつもりだからね」

「だよな。 俺としてはスバルに勝ってもらいたいもんだが、今のスバルじゃ恭文には勝てねぇだろうなぁ」

「どうして、そんなこと言うわけ? あんた、スバルのお兄ちゃんでしょ??」


あのなぁ、ティアナ・・・



「そりゃ、スバルには勝ってもらいたいけどな。 でも、恭文の実力は俺以上だぜ。 それで、どうやってスバルが勝てるんだよ?」

「あいつってそんなに強いわけ?」

「うん。 たぶん、僕でも勝てないかな」


そう言って、俺達の会話に入ってきたのは渡だった。

まっ、そろそろ始まりそうだし、話はこの辺にしとこうぜ。



Side スバル・ナカジマ





恭文は昨日の戦闘で着てたバリアジャケット姿であたしの前に立ってた。

右手には恭文のパートナーのアルトアイゼンが握られている。



「さて、そろそろ始めないと周りのギャラリーがうるさいだろうからやろうか?」

「うん! 負けないよ、恭文!!」


あたしがいつもの構えを取ると恭文もアルトアイゼンを身体の前で構えた。

確か、シグナム副隊長がやってる構えだよね・・・



「正眼の構えだよ。 さぁ、行くよ!」

「いいよ! 恭文!!」


恭文はあたしがそう言ったのを聞くと素早くとあたしとの距離を詰めてきた。

そして、アルトアイゼンを上から振り下ろしてきた。

あたしは咄嗟に後ろに下がることで恭文の太刀筋をかわした。



「やるねぇ、スバル。 ギンガさんや楓からいろいろ聞いてたけど、やっぱ面白いや」

「そんなことないよ。 けど、恭文も凄いよ」


あたしは恭文との距離を取るとまた右手を顔の横に持っていく。

恭文が強いのは分かったけど、あたしにはシューティングアーツがある。

恭文に勝ちたい!!



「ホントにやるねぇ、スバル。 けど、もっとやれるでしょ?」

「もちろん! 行くよ、恭文!!」


あたしはその一言と同じタイミングで恭文に近づいていく。

そして、右のストレートからハイキックへ繋げる。

けど、恭文はアルトアイゼンでそのコンビネーションを防いでいく。

でも・・・!!



「うおぉぉぉぉぉぉっ!!」


どんどん左右のパンチやキックを放っていく。

けど、恭文に全然届かない。

なんか、悔しい・・・



Side 蒼凪恭文





え〜と・・・

現在、かなりやばかったりします・・・

てか、スバル、速すぎだよ。

打撃の選択が的確なんだよね・・・



“楓・・・ スバルになんかアドバイスした?”

“するわけねぇだろ。 たぶん、ガイアセイバーズのみんなや俺の訓練やら戦闘で見たのを無意識的に真似てんだろ?”


楓に念話を送ると楓からそっけない答えが返ってきた。

っていうか、そんな答えが聞きたかったんじゃないんだけどなぁ・・・



「アルト!」

《Round Shield》


ナイス判断、アルト!!

それにしても、ガイアセイバーズのみんなとの出会いはなかなかいい具合に影響してるね・・・

さて、もっと行こうか!!


そんなこと考えてる間にスバルが凄い勢いで近づいていた。



「さて、僕らも僕ららしくやろうか?」

《あなた、ぎりぎりで何かっこつけてるんですか? まぁ、マスターの言う通りなんですけどね》


僕はアルトの言葉と同時にスバルとの距離をゼロにするために駆けだしていた。

えっ? 空を飛べばいいだろ??

そんな無粋なこと言ってちゃ駄目だね・・・

相手の土俵にあえて合わせるのも一つの手なんだよ。

覚えておきなよ。



《誰に言ってるんですか?》

「さぁ?」


僕達がそんなことを言ってるとスバルとの距離がほとんどゼロになり、スバルはまた右手を打ち下ろしてきた。

けど、今度はそこから打ち上げるパンチも打ってきた。

確か、これって・・・



《ギンガさんのストームトゥースですね。 まさか、スバルさんも使えるとは驚きですね》

「そんなことないでしょ。 もともと、ギンガさんがスバルにシューティングアーツを教えてたんだから当然じゃないの? しかも、スバルと模擬戦した時も使ったみたいだし」


僕達がそんなことを話してるとまたまたスバルが僕との距離を詰めてきた。

しゃあないなぁ・・・



「秘儀! 空中ダッシュ!!」

《Flier Fin》


僕は素早く空中に飛び上がっていく。

これぞ、空戦魔導師の基礎的な技能である。

いやぁー ボクサーとかストライクアーツを使う人達、格闘家と違って僕らは3Dで戦えるからいいよね。



《せめて、立体的に戦えるとか言いましょうよ・・・ というか、マスター、空中に逃げても無駄ではありませんか?》

「だよねぇ・・・ スバルもたぶんあれ使えるだろうしね」


そう言ってる間にスバルがウイングロードを発動させてきた。

これで、スバルに対してのリードが少なくなったわけだ。

気を引き締めないとまずいね・・・



Side スバル・ナカジマ





やっぱり、恭文は凄いよ・・・

でも、負けたくない!!


あたしは空に上がった恭文を追いかけるために空に続く道を作っていく。

逃がさないよ、恭文!!



「いや〜 驚いたね〜 凄いじゃないのさ、スバル」

「ふぇ? 恭文!?」

《どうも、蒼凪恭文です》


いや、アルトアイゼンは恭文じゃないでしょ・・・



《私のハイセンスなギャグを理解できないとはギンガさんは何を教えてたんですか?》

「いや、アルト・・・ 普通にシューティングアーツを教えてたんだと思うよ・・・」


恭文はアルトアイゼンの言葉に呆れたような声で返事をしてた。

って、そうじゃないよ!?



「何で恭文が隣で飛んでるの?」

「そりゃ、模擬戦してるからでしょ??」


恭文はそう言うと、またあたしとの距離を取るように廃ビル沿いに飛んでいく。

けど、甘いよ! 恭文!!



Side 蒼凪恭文





スバルの姿、見えなくなったけどどこいったのかな?



《マスター、警戒してください》

「どうしてさ?」


僕がそう言った瞬間、ある言葉が聞こえてきた。



「ギア・セカンド!!」


ギア・セカンドってことはスバルがいるってこと?

僕がそんなことを考えてるとビルの壁を突き破ってスバルが飛び出してきた。

もしかして、最短ルートを狙ってた??

とにかく、やるべきことは一つだね。



「うぉりゃぁぁぁぁぁぁ!!」

「チェストォ!!」


僕はスバルが繰り出してきた右の拳にアルトを横薙ぎに叩き込んだ。

そうすることで、スバルの右の拳による打撃を逸らしたんだけど肩にかすった。

けど、スバルの姿勢も大きく崩れた。

狙えるのは左半身・・・

行くよ、スバル!!



「はぁっ!!」


僕がスバルに向けてアルトを叩きつけたと思ったら、左手に局所発生させたプロテクションで防がれた!?

マジで!?



《マスター!!》


アルトの言葉に一瞬思考の中にいたことを思い出し、すぐに現実に戻る。

けど、その一瞬でスバルは僕に向けて右の拳を叩きつけようとしてた。

っていうか、もう遅いみたい・・・



「リボルバァァァァ! キャノン!!」


リボルバーナックルのスピナー部分が高速回転し、力の渦を生み出している。

そして、それが僕に向けて放たれた。

まずい・・・



Side スバル・ナカジマ





恭文はあたしがいなくなったことでたぶんあたしをサーチとかで探すんだろうからその一瞬の隙を狙わなくちゃいけないんだ・・・

でも、あたしがこんな手を使うなんて予想してなかったでしょ?



「あー、うん、驚かされたよ。 けど、甘いかな」

「嘘、あれを食らって無事だったの?」


今はそんなことより恭文の斬撃を防がなきゃ!!



「マッハキャリバー!!」

《Protection》


なんとか、恭文の斬撃を防いだけど重いや・・・

というか、鋭いって表現のほうが正しいのかな・・・

恭文はあたしのプロテクションを壊せないと理解したのか、また距離を取ってくる。

うー!! なんか、すっきりしないよー!!



Side 氷室かえで





「ふーん、恭文くん、あの瞬間にアルトアイゼンでスバルのリボルバーキャノンを防いでたみたい」

「っていうか、かえで、あんた、いつの間に変わってたのよ。 で、それってどういう意味なのよ?」


あたしの言葉に満足できなかったのか、ティアナが詰め寄ってくる。



「だってさぁ、スバルのさっきの一撃、結構読みやすいよ・・・ だって、どこから攻撃するか、バレバレなんだもん」

「確かにそうですね。 あれだけ派手な動きだと読みやすいと思います」

「それに、あの坊やは相手の攻撃の気配を読むことに関してはずば抜けてるからな」


あっ、エヴァちゃんも見てたんだ。



「まぁな。 あの坊やの戦いを酒の肴にしようと思ってな」

「相変わらずだねぇ、エヴァちゃんは・・・ けど、飲みすぎて二日酔いになんてならないでね」


あたしがそう言うとエヴァちゃんは照れ隠しにそっぽ向きながらお酒の瓶を傾けてお酒を煽ってる。

素直じゃないなぁ・・・



「あれっ、恭文さん、いなくなった!?」

「いなくなったんじゃないな・・・ おそらくは建物の中に入ったな」

「どうしてですか?」


エヴァちゃんの目が『面倒だからお前が説明しろ』って語ってるよ・・・

しょうがないなぁ・・・



「じゃあ、エリオに質問。 エリオはストラーダで相手を斬る時、空中で斬り合うのと地上で斬り合うの、どっちのほうが好き?」

「そう言われるとどっちでもって答えるしかないですよね?」


むぅ・・・

エリオくんはあたしの言いたいことが分かってないと見えるなぁ・・・



「だからさぁ、格闘技や剣術っていうのはさ、魔法と違って基本地面とかを踏みしめることで力を生むよね」

「そうですね。 だから、相手との距離がある時は跳びかかりながら斬撃をくわえていく」


おっ、エリオくん、あたしの言いたいこと分かってきたみたいだね。



「つまり、飛びっぱなしじゃ斬撃に力が生まれないってこと?」

「ティアナ、正解。 まぁ、恭文くんは空飛べるしそのスピードを活かせばいいんだけど・・・」

「基本的になぎ君、自分の能力をぎりぎりまで隠そうとするとこがあるからね」


いつの間にか、シャーリーがあたし達の会話に割り込んできてた。

じゃあ、解説はシャーリーに任せようかな。



「え〜 じゃあ、説明するね。 なぎ君は自分の方針として他人には自分の手札を見せないようにしてるんだよ」

「どうしてですか?」


あれ、エリオくんとキャロちゃんは疑問顔だね・・・

ティアナはなんとなくだけど分かってる感じ・・・



「だってさ、近くに敵がいるかもしれないじゃない?」

「僕達は蒼凪さんの敵じゃないですよ!!」


あれっ? かなりご立腹??

純粋に育ったんだねぇ〜



「でも、JS事件は局内の膿から出たもんじゃない・・・」


そう、あのJS事件は管理局の上の人間が仕掛けてたものだもん・・・

まぁ、あたし達も又聞きだからとやかく言うつもりはないけどね。


「つまり、あいつは信頼しないと自分を見せないってことね」

「ティアナ、それは違うと思うよ」


あたしの言葉に恭文くんとスバルを見ていた視線があたしの方に向く。



「あたし達だってティアナ達に見せてない部分、たくさんあるもん・・・」


あたしの言葉にティアナはそれ以上この話題を振ることはなかった。



Side 蒼凪恭文





なんか、かえでが深い話をしてる間も僕は廃ビルの中を激走していた。



《マスター、こんなことしてていいんですか?》

「だってさ、相手の土俵でやりあって勝つ方がかっこいいでしょ??」

《一理ありますね。 おっと・・・ マスター、スバルさんが追ってきましたよ》


じゃあ、そろそろ迎え撃とうか。



「恭文、これがあたし達の全力全開だよ!! ギア・エクセリオン!!」

《A.C.S Standby》


スバルが叫ぶとマッハキャリバーから青い空色の翼が生まれた。

っていうか、魔王め・・・

自分の切り札を未来永劫消させないために自分の生徒に教えるとはさすがだね・・・



「行くよ、恭文・・・」


スバルはそう言うとさっきよりも速いスピードで僕に近づいてきた。



Side スバル・ナカジマ





あたしとマッハキャリバーの切り札、エクセリオンモードを使っても恭文は本気を出そうとしない・・・

あたしじゃ役不足だって言うの・・・?



「あのさぁ、スバル・・・ ここの食堂って何時までだったっけ?」

「ふぇ? 何で、今そんなこと聞くの??」


恭文からの突然な質問にあたしは一瞬呆気に取られてしまった。



「六課の食堂は交代部隊の人もいるから24時間営業だよ!!」

「そっか。 じゃあ、そろそろ派手に行こうか?」

《かっこつけすぎですよ、マスター》


アルトアイゼンの言葉とともに恭文が素早く一歩踏み込んで斬撃を放ってきた。

斜め上から振り下ろされたその一撃をかわして右のショートパンチで反撃していく。

でも、恭文はそれを返す刃で弾いてくる。



「やっぱり、恭文は凄いよ・・・ でも、そろそろ全力と本気出してよ」

「スバル、本気か全力かどっちかにしてよ。 似てるようで違うんだよ、その2つ」


そんなの関係ないよ・・・

あたしはただ恭文にも本気を出して欲しいんだから・・・



Side 氷室かえで





あらら・・・

あの顔してる時のスバルは何言っても聞かないんだよねぇ〜



「かえでも経験あるのね・・・ スバルのわがまま・・・」

「まぁね。 あたし達がスバルやギンガの側にいられたのはあの子のわがままのおかげだもん・・・」


あたしがそう言うとティアナは「あっそ・・・」なんて言ってそっぽを向いた。

照れ屋さんなんだから・・・



「さて、勝負の行方が分からなくなってきたな」

「そうだね。 なのはちゃんがこっそり飛ばしてくれたスフィアのおかげで二人の状況は見えるけど恭文くんだからなぁ・・・」



あたしとエヴァちゃんがそんな風に話してると疑問に思ったのか、エリオくんが聞いてくる。



「あの、かえでさん。 どうして、恭文さんはカートリッジシステムや形状変形を使わないんですか?」

「エリオくん、それ聞いちゃう? そういうのはデリケートな問題だからつっこまないのがお約束なんだけどなぁ・・・」

「お約束はいいからさっさと喋りなさいよ。 気になるでしょ」


まったく、これだから現代っ子は・・・



「恭文くんがそれらの機能を使わないのはあたし達と似たような理由かな」

「どうしてよ? 別にそれくらい使ったってなんてことないでしょ??」

「それは・・・」

「それは違うな、ティアナ。 俺には分かるぜ。 あいつはああやって自分に戒めを課してるんだよ」


ヴァイスくん・・・

何で、あたしのかっこいい台詞を取るわけ・・・?

殴られたい・・・??



「遠慮しとくわ。 けど、かえでが言いたかったのはそれだろ?」

「まぁね。 あたし達と恭文くんって結構立場似てるんだよね。 あたし達はむやみやたらにハイレベルな魔法は使えないし、恭文くんはそれほど魔力資質が高いわけじゃないの」


あたしの言葉にティアナ達は納得半分、疑問半分って顔してる。

まぁ、ティアナ達はまだ才能に恵まれてるもんね・・・



「聞きたいなら恭文くんから聞くことをおすすめするよ。 それに二人の流れが変わったみたいだよ。 しっかり見ないとさ」


あたしの言葉にティアナ達の視線がスバルと恭文くんを映した空間モニターに向けられた。



Side 蒼凪恭文





現在、はっきり言って狭い廃ビルの廊下でスバルと戦ってます。

っていうか、さすがにギンガさんの妹だけあってこういうシチュエーションでの戦闘は強いね・・・

壁走りとかをギンガさん同様してくるスバルの打撃は全ての方向から繰り出せる上にさっきより重くなってる・・・

アルトで捌くのがやっとで反撃する暇もないや・・・



「恭文・・・ どうして、本気出してくれないの・・・ あたし、怒るよ・・・」

「いや・・・ そう言われても・・・」


ヤバい・・・

スバルがほんとにご立腹だ・・・



《スバルさんでいいですか?》

「えっ? う、うん、いいけど・・・」


アルトさんや、こんな状況で何言ってんですか!?



《スバルさん、マスターは別にあなたのことを軽視しているわけではありません。 ですので、怒るなどと言わないであげてください。 ほら、マスターってヘタレですから》

「アルト!? 何言っちゃってくれてるのかな!!?」

《しょうがないでしょう! 本当にヘタレなんですから》


アルト、マスターのことをヘタレって言うのは失礼じゃないかな!?



《何言ってるんですか。 本当のことなんですから仕方ないでしょう》

「アルト・・・」


アルトは僕の頼れる相棒だけど一言二言三言四言多いのが玉に瑕なんだよね・・・



「それは別に気にしてないよ。 なら、そろそろ恭文の本気見せてよ・・・ まだ本気出してないでしょ?」

《分かりました。 では、マスターが本気出したら友達になってくれますね?》

「うん、いいよ」


あのぉ、アルトさんや・・・

いきなり、何言ってるのかな?



《では、ついでに彼女にもなってくれますか??》

「いいって言ってるでしょ!?」

《分かりました!! マスター、さぁ、スバルさんに本気を見せてあげてください!! 素敵なレディのお願いですよ!!》


アルト!! それは詐欺だよね!!?



「あのっ! あたしの話も聞いて!!」

「アルト! 僕にはフェイトがいるでしょ!?」

《スバルさんは現地妻でいいじゃないですか》


現地妻なんて欲しくないからね!!



《でも、これで私達らしい空気になったじゃないですか》

「そうだね。 けど、急にまじめになるのは反則だよ」


けど、アルトの言う通りだね。

さて、お腹も空いてきたしそろそろケリをつけますか。

そんなわけで、僕は左手の人差し指を立ててクイクイと動かす。

よくある挑発ですよ。



「恭文、本気出すの?」

「さぁてね。 っていうか、馬鹿じゃないの?」

「どういう意味・・・?」


わぁお・・・

スバルってこういうのにノリやすいんだ・・・

一つ勉強になったよ・・・



「本気出してほしかったら出させてみなよ。 もしかして、なのははそんなことしないといけないようなことしか教えてないの?」

「そんなことないよ!!」


でしょうねぇ・・・

さっきまでの攻防でその辺のことは理解してるよ。



「じゃあ、ぐだぐだ言ってないでかかってきなよ」

「行くよ、恭文!!」


そう言うとスバルは僕へ真正面から突っ走ってきた。

さて、行きますか。

スバルにはもう避けることもカウンターを取ることもさせない。



「じゃあ、僕も本気出すね・・・」


僕はそう言うと距離を詰めてきたスバルへと駆けだした。

そして、アルトの刀身を軸に蒼い刃を打ち上げていく。



「鉄輝・・・」


僕とスバルの距離がゼロになる。



「一閃!!」


僕はスバルが放ってきた右の拳をかわし、スバルの胴にアルトを叩き込んだ。

そして、一気に振り抜いた。



Side 氷室かえで





終わったみたいだね・・・



「やっぱり、まだ今のスバルじゃ恭文くんには勝てないかぁ・・・」

「あんたは分かってたみたいね・・・ こうなるって・・・」


ティアナの目が少し痛いよ・・・

しょうがないじゃん・・・

あたしの方がティアナ達より経験あるんだし・・・



「しかし、なかなかに面白い試合だったじゃないか・・・ 久しぶりにいい酒の肴になった・・・」


そう言うとエヴァちゃんは隊舎の方へ行ってしまった。

さて、あたし達も隊舎に戻るとしますか。



Side 蒼凪恭文




結局、スバルに勝った後、師匠にからかわれ、シャマルさんには医務室に来るように言われてしまったし・・・

なお、僕は今、気絶したスバルをおぶって隊舎に戻っている最中です。



「それにしても戒めを通せなかったなぁ・・・」

《仕方ありませんよ、マスター。 グランド・マスターのようには行きませんって》


そう、あの時、僕は実は威力強化のためにカードリッジを使ってしまった。

まぁ、スバルにも本気を見せるって言っちゃったしね。

けど、先生ならあのままスバルを納得させられたんだろうけどなぁ・・・



《あの、マスター? スバルさんはまだきっと納得してませんよ・・・》

「マジ?」

《マジです。 あとで、お話しないと駄目ですよ》


そっかぁ。

まっ、仕方ないか。



「じゃあ、スバルを医務室に届けますか」

《そうですね》


僕はスバルを起こさないようにゆっくりと医務室へ向かった。



Side 仮面ライダーイヴ





ゼルセンって野郎から説明はあったけどここは俺の時間の過去と結構似てるんだったよな。

ここで、奴らを止めないと俺達の時間が壊されちまう。



「それはそうと・・・ そこにいる奴、出てこいよ」


俺の言葉とともに気持ち悪いなりをした怪人が出てきた。



「小僧、貴様、いつからこのゾンビーダ様に気づいていた?」

「結構前からだけど」


俺の言葉とともにゾンビみたいな奴らが現れた。



「行け、ゾンビー!! 奴を殺せ!!」


ゾンビーダの命令でゾンビー達が殺到してくる。

しかし、俺はそいつらを無視してゾンビーダに近づき、奴が持つ杖を叩き折ってやった。

すると、ゾンビー達が消えた。


「へぇ〜 そうなってるのか」

「くそぉ・・・」


ゾンビーダはやけになったのか、俺に突っ込んでくる。

さぁて、さっさと終わらせるか。



「ライダァァァァ キィィィィック!!」

「グギャアアアアア!!」


俺のライダーキックを受けたゾンビーダは派手に爆発した。

さて、この世界の起動六課とご対面するか・・・



あとがき


かえで「さて、今回ようやくちゃんとした台詞を言わせてもらえた氷室かえでです♪♪」

トライデント「まだ、本格的な絡みはねぇトライデントだ」

かえで「さて、今回のゲストは・・・」

ティアナ「どうも、ティアナ・ランスターです。 ところで、かえでの『とまと』での戦闘シーンはまだないわけ?」


(ティアナさん、思っていたことを聞いたようです)


かえで「うーん・・・ あたしの戦闘シーンはもうちょっと先なんだよねぇ・・・ まぁ、楓の戦闘シーンはもう少ししたら書くつもりらしいよ」

トライデント「次回はついに仮面ライダーイヴこと沢井零次が『とまと』版スーパーヒーロー作戦 NEW MISSOIN IFに参戦だぜ」

ティアナ「あんたら、何さりげなくとんでもないこと言ってんのよ!? えっ、この小説って『とまと』の三次小説でしょ!!?」

かえで「あのさぁ・・・ 文才のないひらひらにそのまま『とまと』三次小説書かせたらぐだぐだになるじゃん」

トライデント「相棒、ぶっちゃけすぎだぜ。 まぁ、その通りだけどな。 まっ、コルタタさんに訂正を要求されたら書きなおすけどな」

ティアナ「じゃあ、この話はオリジナル要素が強くなるってことね?」

かえで「まぁね。 じゃあ、そろそろ締めよっか?」

トライデント「それじゃあ、またな。 バッハハハーイ〜」



おまけ キャラ紹介


氷室かえで


身長:165cm

体重:身長とのバランスが取れるくらい

スリーサイズ:B88 W53 H86

年齢:18歳相当(なのは達より1歳年下)

性別:女

髪の色・瞳の色:水色

顔立ち:少し幼さを残す顔

職業:管理局の嘱託魔導師(デルタフォース隊長)

魔導師ランク:空戦魔導師D(管理局が公式と定めた魔法が使えないため 戦闘力ならAAくらい)

声のイメージ:堀江結衣 (けんぷファーの美島紅音)

性格:基本的に明るい。

ただし、自分の敵となったものには徹底的に攻撃する。

   自分の知り合いや友人でも完全に信頼するまでには時間がかかるところがある。

   しかし、妹となったスバルやギンガにはめちゃくちゃ甘く楓には全頼の信頼を置いている。

   酔うと荒々しい性格になる。(楓は酔っても性格に大きな違いが出ることはない)

座右の銘:自分と自分の仲間がよければそれでよし


楓とかえでについて


ある組織に生み出された楓達は男性である楓と女性であるかえでの人格と肉体がある。

しかし、本当は二人は双子として生まれてくるはずだったが組織によって造られた二人は一人で二人というコンセプトとして造られた。

彼らについての詳細は組織内でも知っている者はごくわずかである。

(イメージはけんぷファーのナツル



次回予告



さて、次の『とある魔導師と機動六課とガイアセイバーズの日常』は!



恭文とスバルの模擬戦も終わり、シャマルによるどきどき診察タイムが待っていた。

はたして、恭文はどんな診断を下されるのか?

そして、トライバル・エンドもまた新たな計画を進めていた。

その計画とはいったい??

次回もぶっちぎるぜぇ


次回、『とある魔導師と機動六課とガイアセイバーズの日常 第5話 何事もほどほどが大事やえ〜 by近衛このか』にテイクオフ!!



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