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頂き物の小説
第9話『the Next Decade/未来へ繋がる旅路』





























「やれやれ、こんな可愛いお嬢ちゃんを傷つけるとは・・・・・・さすが悪の大首領って所だな。」

【翔太郎、そんな事を言っている場合ではない・・・相手は、とてつもない強さを秘めているんだからね。】

「分かっているさフィリップ。」



・・・・・・そのバイクにまたがっていたのは、右側が淡い緑に左側が黒い身体、赤い複眼に銀色の角とマフラー、腰には赤い『W』のような形のバックルをつけたベルト・・・・・・



・・・・・・誰・・・・・・なの?




「・・・・・・我が知らぬライダーだと・・・・・・?貴様、何者だっ!!」

「俺か?俺は仮面ライダー・・・・・・W(ダブル)」


そういいつつ、半分このライダー・・・W(ダブル)はバイクから降りる。そしてゆっくりと左手を上げると、大首領に向かって指差した。









「【さぁ、お前の罪を数えろ。】」






「・・・・・・我の罪か・・・・・・お前に、我が罪を裁けるほどの力があるのか?」

「さぁな・・・とりあえず、その身体・・・本人に返してもらうぜ?」




・・・本人って・・・どういう事?





【・・・大ショッカーの大首領は、いわゆる精神生命体・・・イマジンと似て、それよりもはるかに力を持つ厄介な存在だ。】


すると、Wの右目が点滅してさっきとは違う声が聞こえる・・・・・・ひょっとして、良太郎さんやモモタロスと同じ感じなのかな?


「・・・フィリップ、なるべく手短に頼むぜ。」

【わかっているよ翔太郎。そして、大首領が『世界の破壊者』・・・ディケイドの力を使えるのは、ディケイドに変身する『門矢士』の身体が乗っ取られているからだ。】


・・・・・・つまり、大首領を倒すには・・・門矢さんの身体から大首領を追い出さなくちゃいけない・・・・・・


【そこまでわかっているなら話が早い。門矢士を助けるには、高町ヴィヴィオ・・・・・・君の力が必要だ。】

「けどな、今のお前じゃ大首領に対抗できない・・・お前だけが持つ力、それを見つけろ。それまで俺達が時間を稼いでやる。」


・・・・・・そして、Wは風と共に大首領へと躍りかかりキックを放つ。そして、続けざまにパンチを放った。








でも・・・私だけの力って・・・いったいなんなんだろう?








―――――――――少女が手にした力、ディケイド。英雄の魂を感じとり、その瞳は何を見る―――――――――



『とある魔導師と機動六課の日常・外典』×『仮面ライダーディケイド』 クロス小説



とある魔導師達と仮面の英雄達の物語



















第9話『the Next Decade/未来へ繋がる旅路』






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「はあぁぁぁぁっっっっ!!」


・・・俺はモモタロス達と一緒に、雑魚敵を蹴散らしていく・・・・・・って幸ちゃんっ!!なんで変身してないのさっ!?


「・・・そういやなんでだ?」

「作者が前回で変身させるのを忘れていたんだろう・・・」


ちょ!?作者って誰だよっ!?


≪恭太郎、そんな事気にしてたら将来クロノさんみたいになりますよ?≫

「そうですわ・・・そんな恭さま見たくありません。」

「いや、クロノさんの事そんな扱いするのは止めてあげてっ!?なんだか可哀想だからっ!!」


「・・・・・・まぁいいや。テディ、俺達も行くぞ。」

「わかった。」


・・・そういうと、幸ちゃんはシャンパンゴールドのベルトを装着し、パスを右手に持つ。


「変身」


そして、幸ちゃんの身体は綺麗な紺色とシャンパンゴールドのラインが入り、背中に銀色のレールが翼のようになったアーマーに包まれ、頭部に鋭角的なラインの赤い仮面が装着される。

さらに、後ろに居たテディが軽くジャンプすると青い銃剣『マチェーテディ』になって幸ちゃんの右手に収まる。


【・・・幸太郎、カウントは?】

「いらないよ・・・カウントがゼロになってから、俺達の本当の戦い・・・だろ?」

【・・・そうだったな。】


これが幸ちゃんの戦う姿・・・・・・仮面ライダーNEW電王・ストライクフォーム!!


それじゃ・・・・・・俺達もやるかっ!!


「咲耶っ!!」

「分かりましたわ恭さまっ!!」

「「変身っ!!」」

≪Rising Form≫










その瞬間、俺の中に咲耶が吸い込まれる。

両手と両足に黒色の昔の武将がつけていたような無地の小手とブーツは変わらない。ただし、インナーは黒色に変わる。そして、パンツの色もくすんだように茶に変わる。

インナーの上から赤を基調として金と黒のラインが入ったジャケット・・・いや、コートを羽織る。ジャケットの基本色である赤と黒。そして、金のライン。





それから、最後の変化として俺の髪と結んでいる金色のリボンの色が変わる。

髪は上からまるで川の流れかなにかのような感じで金に染まり、その過程で金色のリボンが咲耶がつけていたのと同じ空色に変わる。

瞳をゆっくりと開ける。その瞳は・・・俺からは見えないけど、咲耶と同じ翡翠色の瞳になる。





そして右手をゆっくりと顔の前にもって行き、そのまま横に振る。すると、金色の光が雷撃となり、はじけた。





その光が羽の形を取り、辺りに舞い散る。



身体から力が溢れる。理屈じゃない、理論でもデータでもない。俺に咲耶、ビルトの三人で戦える。それだけで負ける気なんて全然しなくなる。




これが俺達・・・新しい古き鉄の絆の姿。その名もライジングフォームッ!!




なお、単純明快なネーミングがハイセンスと皆にバカ受けっ!!





「・・・だから、そのネーミングセンスはダサいって。」



幸ちゃんがさりげなく言って来た言葉に、俺はずっこける。そして、恨めしい感情を込めて変身した幸ちゃんを見る。


「・・・いや、ライジングフォームってクウガにもあるじゃん。センスはあるって。」

「いや、アレは別だろ?というか、雷が共通点だからってその名前をまんまつけるセンスがダサいって言ってんだよ。」

【・・・確かに、安直過ぎるな。】


・・・・・・細かい事は気にしないでいいんだよっ!!



「お前らぁっ!!ごちゃごちゃ喋ってねぇで手伝えっ!!」

「あれ、先輩。さっきの勢いはどうしたのさ?」

「桃の字・・・もう疲れたんか?」

「や〜い、モモタロスのおじさん〜♪」

「お供その3、主として情けないぞ。」

「お前らもうるせぇっ!!」


・・・・・・すると、牙王や幽汽スカルフォームと戦ってるモモタロスが俺達を呼ぶ・・・・・・さて、俺達も手伝うとしますか。


「・・・幸ちゃん、俺が牙王をやっていい?」

「・・・・・・じゃあ、俺はアイツだな。前戦った時はあいつの親玉にやられて決着がつかなかったから・・・今度こそ倒してやる。」

【・・・幸さま、いつになく燃えてますね?】


俺と幸ちゃんはそれぞれの敵に向かって走り出すと、その刃を受け止める・・・・・・うわ、やっぱ強いや。けど・・・・・・じいちゃん達に負けてられるかっ!!


「うおりゃぁぁぁっっっっ!!」


・・・すると、モモタロスの一撃が牙王を吹き飛ばす。そして、モモタロスはライダーパスを取り出し、ベルトにかざす。


≪Full Charge≫

「もう一丁!!」

≪Full Charge≫


「おい、金ぴか小僧・・・俺に合わせろ。」

「・・・わかった、咲耶っ!!」

【任せてください恭さま。】


俺はビルトを一旦鞘にしまうと、居合いの体勢をとる・・・モモタロスもパスを放り投げてデンガッシャーを横に構えると、赤いエネルギーがその刀身に収束する。


「いくぜぇ、俺の必殺技・・・・・・」

「雷花・・・」


そして、俺とモモタロスは牙王に近づき、その刃をふるうっ!!




「パート1・スペシャルバージョンッ!!」

「双閃っ!!」



赤と金の閃光が牙王の身体を切り裂き、牙王は地面に膝をつくと同時に爆発を起こした・・・・・・幸ちゃんは?



≪Full Charge≫

「はああああぁぁぁぁっっっっ!!」


俺が幸ちゃんの所を振り向くと、その時はもう幸ちゃんは幽汽スカルフォームを唐竹割りで切り裂いていたところだった・・・上手くリベンジできたみたいだね。






「・・・まったく、先輩達いい所とりすぎだって。僕の華麗な活躍がなくなっちゃうじゃない?」


≪Full Charge≫


・・・・・・そんな事を言いながら、ウラタロスはベルトにパスをかざしてロッドモードのデンガッシャーを近くの怪人達に投げつける。すると、デンガッシャーを中心に六角形の障壁が、怪人達の動きを止める。


「はああぁぁぁっ!!」


そしてウラタロスは空中へ飛び上がると、怪人達に向かってキックを放つ!!その右脚に集まっていた青いエネルギーは、怪人達を次々と貫き爆発させていく。




≪Full Charge≫


「せやなぁ・・・・・・桃の字達だけに、いい格好はさせんでぇっ!!とりゃあぁぁっっっっ!!」


・・・キンタロスもパスをかざすと、アックスモードのデンガッシャーに金色のエネルギーが収束する。そしてキンタロスが自分の周囲に居た怪人達にその刃を振るうと、金色のエネルギーが次々と怪人達を切り裂いて爆発させていくっ!!


「・・・・・・ダイナミックチョップ。」


・・・最後の敵が爆発するのを確認すると、キンタロスはデンガッシャーを地面に降ろしてそう呟く。あ、やっぱり後から言うのね。





「僕も最後いくけどいいよね?答えは聞いてないっ!!」


≪Full Charge≫


・・・リュウタロスがパスをかざすと、ガンモードのデンガッシャーに青白いエネルギーが集まりだす。そして、リュウタロスはその銃口を怪人達に向けた。


「それぇっ!!」


銃口から放たれたエネルギー球は、怪人達を飲み込む光となって大きく爆発するっ!!




≪Full Charge≫


「・・・私を忘れてもらっては困るな。」


・・・ジークは優雅にパスをかざすと、青い光に包まれたブーメランの、金の光に包まれたハンドアックスのデンガッシャーを両手に構える。


「はぁっ!!」


そしてジークがそのデンガッシャーを投げると、二つの輝きが刃となって怪人達を切り裂くっ!!



・・・・・・これで、雑魚はあらかた終わったみたいだな。


【・・・あとは、ボスクラスを相手にしているおじいさま達だけですわ。】


ま、じいちゃん達なら大丈夫だろ・・・・・・というか、話には聞いてたんだけどじいちゃん達本当に仮面ライダーに変身した事あるんだな・・・ちょっとだけうらやましいかも。




「・・・・・・んでよぉ、この金ぴか坊主達は誰なんだ?」

「・・・ちょっと先輩、マジで言ってるの?さっきの名乗りとか、見た目とかから直ぐ分かるじゃん。」

「しっかし・・・そないなとこまで似んでもええのになぁ・・・ほんま泣けるでぇ。」

「うん、恭文にすっごく似てるよねぇっ!!」

「ふむ・・・・・・確かにな。」



・・・・・・よし、言いたい事はだいたい分かった。




「・・・・・・誰が青豆ミジンコドチビだぁぁぁぁぁっっっっ!?!?」

≪・・・少し落ち着いてくださいよ。誰もそこまで言ってないでしょう?≫

【それに、私はたとえ背が小さくてもそのまま恭さまが好きなのですから。】

「・・・・・・お前ら、本当に緊張感ないよな。」

【幸太郎、それは今更だ。】



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




・・・・・・あっちは何やってんだ?いや、敵を倒してるからいいんだけどよ・・・・・・


≪・・・主、ぼさっとしている暇はないかと。ほら、炎が迫ってきていますし。≫

「ぬおぉぉぉぉっっっっ!?」


金剛の言葉に、俺はとっさに飛びのく・・・・・・目の前には、オロチが咆哮を轟かせている。


・・・さて、アイツを倒せるのは俺しか居ない訳だし・・・・・・少し気合をいれますかねっとっ!!



俺は金剛を振るい、口を開きつつ突進してきたオロチにその刃を叩き込む。激しい衝撃が両腕に伝わるが、オロチの突進は受け止める事が出来た。


「金剛っ!!」

≪分かっています。≫


俺の言葉に金剛が答えると、アームドセイバーのある部分・・・刃の下部が展開され、スピーカーのような部分が露出する。


「鬼神・・・・・・覚声っ!!はああああああああっっっっっっっっ!!!!」


俺の叫びがアームドセイバーを通して増幅され、金剛の巨大な刃に白い波動が集まる。



「おおおおりゃあああああぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!」



・・・そして、白い波動はオロチの全身へと伝わり・・・・・・オロチの身体を爆散させた。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


〜地球〜


「ライダァァァッッ、きりもみシュゥゥゥゥゥトッッッッ!!」

「ライダァァァッッ、卍キィィィィッッッックッッ!!」

「V3、反転キィィィィッッック!!」

「マシンガンアームッ!!」

「エレクトロサンダァァァッッッッ!!」




・・・・・・これが・・・・・・仮面ライダーの戦い・・・・・・すごすぎるわホント。




「くっ・・・・・・こうなった以上・・・・・・我が真の姿で・・・・・・イカデビィィィルッッッッ!!」


すると、変な格好のおじいさん・・・死神博士が、烏賊の怪人に姿を変える。


「さて・・・貴様らを人質にとらせてもらおうかっ!!」


そして、烏賊の怪人は私達に向かって触手を勢いよく伸ばしてきた・・・ウ、ウソォッ!?


「X斬りぃぃぃぃっっっっ!!」

「大、切だぁぁぁぁんっっっっ!!」


・・・けど、その触手はトカゲのようなライダーと銀の仮面に黒いマフラーをしたライダーに切り裂かれる。た、助かった・・・・・・



「無関係な少女達を狙うとは許せんっ!!スーパーライダー、月面キィィッックッッ!!」

「ライダァァァパンチッ!!」


烏賊の怪人の行為に怒りを見せた鋭い目つきのライダーと黒いライダーがそれぞれ攻撃を加えると、烏賊の怪人は攻撃に怯み後ろに下がる。


「マイクロチェーン!!」

「竹とんぼシュートッ!!」

「な、なにぃぃぃぃっっ!?!?」



その隙に赤と銀のライダーが両手の甲からチェーンを出して烏賊の怪人に向かって巻きつけて空中に放り投げると、緑のライダーが烏賊の怪人をさらに空高く蹴り飛ばす。



「後は任せたぞ後輩っ!!」

「はいっ!!・・・うおぉぉぉぉっっっっ!!」



そして、1号と名乗ったライダーの声に頷いたユウスケさんが雷光を纏いつつ空中へ飛び上がり・・・・・・烏賊の怪人へとキックを放つ。


「ぐおぉぉぉぉっっっっ!?!?・・・・・・わ、我ら大ショッカーは・・・不滅なりぃぃぃぃぃっっっっ!!」


・・・・・・その言葉と共に烏賊の怪人は大爆発を起こす。爆発と共に地面に着地したユウスケさんの姿はさっきまでの黒と金の力強い姿から・・・最初に見た赤い姿に戻る。


立ち上がったユウスケさんはゆっくりと振り返り・・・私達に向かってサムズアップをした。私達も、ユウスケさんにサムズアップを返す。




「・・・あ、あれ?アリサちゃん、他のライダー達が居ないよ?」



・・・・・・確かにすずかの言うように、あの11人はいつの間にか姿を消していた。




・・・まるで、風のような人達ね・・・





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


〜ミッドチルダ〜


「タイチッ!!アンタはソイツと一緒にAMF発生装置アレを破壊してっ!!こっちは私とヒカリで引き受けるわっ!!」

『わかったっ!!』


・・・私の声にタイチと幽汽が頷くと、2人は怪人達を蹴散らしながらAMF発生装置へと突き進む。そして私とヒカリの前には、大勢の怪人達が押し寄せてくる。


「・・・こんな美人2人を相手にずいぶん大勢やな。」

「けど、楽勝でしょ?」

「せやな・・・なのはさん達と模擬戦するよりは楽や。ほんならティファ・・・うちらコンビの実力、みせてやろうやないかっ!!」

「そうね・・・しっかりついてきなさいよっ!!」


ヒカリの声と共に私は太腿のホルスターに仕舞われていた銃剣を取り出すと、近くの怪人を切り裂きつつ魔力弾を放つ。


「・・・それは、うちのセリフやっ!!」


ヒカリはというと、敵の間をすべるように移動し、接近戦には向かないはずのライフルを器用に使い魔力弾を撒き散らす。


その私とヒカリの動きは・・・・・・まるでダンスを踊っているかのようだった。


「ヒカリ、フォーメーション・デルタッ!!」

「りょうっかいっ!!」


掛け声と共に私は高出力砲撃用のブレイザーを取り出し、ヒカリが持つライフルのブレードウィングが展開する。

そして私は怪人を踏み台にして空中へ飛ぶと、ヒカリが私を受け止めつつ怪人達にライフルを構える。同じように、私も怪人達にブレイザーを構えた。



「グロリアス・・・」

「アイシクル・・・」

「「バスタァァァァァッッッッ!!」」


2つの銃口から放たれた閃光は、怪人達を飲み込んでいく・・・・・・さらに、ヒカリは私を抱きかかえたままその場でターンを始める。当然、2つの閃光も同じように回転をはじめ・・・円を描くように怪人達は閃光に飲み込まれていった。


1周もする頃には、私達の周りに居た怪人達は跡形もなく消え去っていた・・・・・・ヒカリ、地面に降りるのはいいけどいつまで抱きかかえてんのよ?


「いやぁ、ティファの抱き心地がとても気持ちよくてなぁ・・・・・・このまま顔をうずめて眠りたいくらいや・・・・・・」

「ってこらぁっ!?どこに顔を押し付けて・・・・・・ちょっ、やめっ・・・んっ!!」

「またまたぁ、ティファも気持ちえぇんやろ?ほれほれ、ここなんかどうや?」

【ヒ、ヒカリちゃん落ち着くですぅっ!?そ、それ以上は作者さんの技量が足りな・・・・・・】

「・・・・・・いい加減にしろこの大馬鹿ぁぁぁぁっっっっ!!」


・・・・・・とりあえず目の前の馬鹿を引き剥がすと、私は呼吸を整える・・・・・・か、顔が赤いのは怒っているからよっ!!というかリィル、作者さんってメタな発言は止めなさいっ!!




≪Full Charge≫

「はあああぁぁぁぁぁっっっっ!!」

『【九頭竜・・・烈火斬っ!!】』



・・・・・・タイチ達の方を見ると、炎の龍に包まれたタイチと幽汽の一撃が、AMF発生装置を切り裂いていた・・・・・・これで、おばあちゃん達も魔法が使えるようになるか・・・・・・



「なぁなぁティファ、未来に戻ったらさっきの続きせん・・・・・・っていきなり殴らんでもえぇやんっ!?スキンシップやスキンシップッ!!うちのおばあちゃんやスバルさんもこうやって親交を深めてたんやでっ!?」

「やかましいわっ!!絶対にやんないからねっ!?」

「ティファだってホンマは好きなくせに・・・・・・仕方ないわ、ティファが寝静まった頃にこっそりと・・・」


・・・・・・ヒカリ、後ろ見てごらんなさい?


「へ?・・・・・・い、いややわぁお兄・・・お茶目なヒカリちゃんのジョークやでジョーク?てゆうか、その鎧つけたままやと怖さ倍増やから解除せぇへん?なんか、『ゴゴゴゴゴゴ・・・』って字が見えるんやけど。」

『・・・お前の場合ジョークに聞こえないんだよ・・・未来に帰ったらお仕置きだからな、母さんにも報告する。』

「そ、それだけは堪忍してぇなっ!?」



・・・・・・な、何とか助かったわね・・・・・・


≪・・・・・・おや、やらないのですか。せっかくマスターとヒカリさんの百合百合大作戦パート17が撮影できると思ったのに・・・・・・≫


・・・クロスファントム、そのメモリーは今すぐ消去しなさい。えぇ、今すぐにっ!!






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





「ノーヴェ、そっちはどうだ?」

「あぁ、なんとか蹴散らしたぜ。」



・・・・・・私とノーヴェは、なんとか怪人達を退ける事が出来た。

さて、後は海東を待つだけだが・・・・・・




「・・・!?トーレ姉、なんだあのでかいのっ!?」



ノーヴェの言葉に私は振り向くと、そこには・・・・・・体表がステンドグラスのようになった、巨大な怪物が存在していた。


・・・・・・冗談じゃない、あんなものが出てくるなんて聞いてないぞっ!?



そして、その巨大な怪物はその身体から光弾を撒き散らす・・・・・・ちぃっ!!


「ノーヴェッ!!」

「分かってるってっ!!」


街を破壊しようとする光弾を私達は防ごうとするが・・・・・・数が多すぎるっ!!















その時、後ろから突然降り注いだ閃光によって、光弾が打ち落とされていく・・・・・・ようやくですか、ウーノ姉様。



「そう言わないでほしいものね。これでも民間人の救助などを行っていたのだから。」



私が後ろを振り向くと、そこにはガジェットと・・・・・・緑のスーツに銀のアーマーを装着し、緑と銀の装甲に包まれ、巨大な大砲を構えた戦士が居た。


あれが、ウーノ姉様が海東から渡された力・・・・・・『ゾルダ』の力か。




「やぁ、皆お揃いのようだね。」





すると、何もない場所から突然海東が姿を現す・・・・・・どうやら、アギトをきちんと送り届けたようだな。


「しかし、サバト相手だと・・・今の君達では荷が重いか。力を貸してあげるから、感謝したまえ。」


≪---KAMENRIDE---KIVA---≫

≪---KAMENRIDE---FAIZ---≫


そういいながら海東は2枚のカードを右手の銃に装填しスライドさせて引き金を引くと、3色の影が重なり、銀の鎧を鎖で巻きつけた戦士と黒と銀の装甲に赤いラインが目立つ戦士が現れる。


≪---FINAL-FORMRIDE---KI-KI-KI-KIVA---≫

≪---FINAL-FORMRIDE---FA-FA-FA-FAIZ---≫

「さぁ・・・痛みは一瞬だ。」


続けざまにカードを装填した海東が現れた2人の戦士に向けて引き金を引くと、その戦士達は空中で変形をはじめ・・・・・・巨大な翼を持ったコウモリのような弓矢と、銀色の巨大なキャノン砲へと姿を変える。


そして、弓矢は私へ、銀色のキャノン砲はノーヴェが構える・・・・・・よく分からんが、やるしかないということか。




「・・・・・・なら、私もね。」


【FINALVENT】



ウーノ姉様も右腰に下げていた銃を取り出しベルトから引き抜いたカードを装填すると、ウーノ姉様の前に緑色の装甲に包まれた鋼の巨人が現れる。そして、その巨人の全身が展開し・・・・・・胸部と左腕からミサイルコンテナが、右腕と両足からはキャノン砲が展開される。



≪---FINAL-ATTACKRIDE---KI-KI-KI-KIVA---≫

≪---FINAL-ATTACKRIDE---FA-FA-FA-FAIZ---≫

≪---FINAL-ATTACKRIDE---DI-DI-DI-DIEND---≫



そして海東が3枚のカードを装填すると、私が構える矢の鎖が解き放たれ、赤い翼を広げ・・・ノーヴェの持つキャノン砲の先端からは赤い円錐状の光が、海東の持つ銃からはカードを円状に広げたかのような光が巨大な怪物へと伸びる。



「・・・いっけぇぇぇぇっっっっ!!」



ノーヴェの叫びと共に、怪物に向かってそれぞれの攻撃が放たれるっ!!






その攻撃をその身に受けた怪物は断末魔の悲鳴をあげ・・・・・・ガラス状になって砕け散った。


・・・・・・さて、後は人命救助といくか。まだ逃げ遅れた者もいるかもしれんしな。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





・・・・・・へぇ、サリの奴なかなかやるじゃん。


≪姐御、そんな事言ってる場合じゃねぇって!!ほら、突進してきてるってぇぇぇぇぇっっっっ!?!?≫

「あぁもうっ!!アンタはいちいちうっさいのよっ!!お前も・・・邪魔っ!!」


・・・・・・とりあえず、突進してくるエラスモテリウムオルフェノク激情態をアメイジアで殴り飛ばす。


≪---EXCEED-CHARGE---≫

≪Full Chage≫


「ヒロリスさん、良太郎さんっ!!」

「うんっ!!」


・・・・・・すると、必殺技の体勢で構えているスバルちゃんと良太郎さんがこっちを見ている・・・・・・せっかくだし、私も一緒に決めるか。


≪Charge and up≫


私がベルトにパスをかざすと、音声と共に背中の翼がより輝きを増す・・・・・・さぁ、一気にいくよっ!!





「必殺、私の必殺技・・・・・・スペシャルバージョンッ!!」

≪いっけぇぇぇぇぇっっっっっっ!!≫





サーペントフォルムのアメイジアに背中の翼から放出されたエネルギーが収束すると、私はそれをエラスモテリウムオルフェノク激情態に向けて振り下ろす。






「ウィングゥゥゥ、スマァァァァッッッッシュッ!!」

「電車斬りぃぃぃぃっっっっ!!」






そして、両足に翼のような青いエネルギーを纏わせたスバルちゃんと、デンカメンソードを構えた良太郎さんがエラスモテリウムオルフェノク激情態に突撃する。


さすがに3人の同時必殺技には耐え切れなかったのか・・・・・・エラスモテリウムオルフェノク激情態は、灰となって崩れ落ちた。


「・・・・・・良太郎さん、やっぱり電車斬りはダサいです。」

「えぇっ!?」

「でも、良太郎さんはかっこよかったですっ!!」

「・・・・・・あ、ありがと・・・・・・」


・・・・・・アメイジア、なんか展開が甘くない?


≪姐御、今更だよそれ・・・・・・ん?音楽が変わったぜ。≫


アメイジアの言葉に耳を済ませてみると、確かに音楽が『brave heart』から・・・TETRA-FUNGの『Supernova』に変わった。


歌っているのは・・・・・・ティアナちゃんだね。






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・・・・私とエリオは、悪魔のような姿をした巨大な戦士と戦っていた。確か・・・『アーク』とかいったか・・・


「はあああぁぁぁぁっっっっ!!」


身体に雷光を帯びながら突撃するエリオの姿は、まさしく雷光の名を持つに相応しい姿だった。そして、エリオは急加速をすると・・・アークが握り締めていた三叉の槍を破壊し大空へと舞い上がる。


≪SHOOTVENT≫


そんな音声が響くと、ビルの窓ガラスから赤い龍が現れ・・・いや、一瞬で翼を生やした金色の竜へ姿を変えると、空中にいるエリオをその背に乗せる。


そして竜の顎が大きく開くと、激しく帯電する光が集まりだす・・・・・・なるほど、そういう事か。


「レヴァンテイン、ボーゲンフォルムだっ!!」

≪Ja≫

「アギト、お前もいけるな?」

【おう、任せておけっ!!】


私が弓を構え引き絞ると、炎がまるで翼のように大きく広がる・・・・・・


“エリオ、合わせろっ!!”

“はいっ!!”





「駆けよ隼っ!!シュツルム・・・ファルケンッ!!」

「放て、雷鳴の咆哮っ!!ライトニング・・・バーストッ!!」





そして、放たれた焔の隼と雷の閃光は轟音と共にアークの身体を貫く。そして、アークの身体は粉々に砕け散った。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




・・・・・・あの2人、なかなかやるなぁ・・・・・・でも、こっちだって負けてられないんだよっ!!


「ユーノさんっ!!」

「分かっているよっ!!」


フォーティーンが放つ光線を、ユーノさんが防御魔法で受け止める・・・・・・頼んだのは俺だけど、防御力上がってるよなぁあれ・・・・・・


≪そんな事を言っている場合ではないぞマスター。≫

「あぁ・・・バルゴラ、サイズフォルムっ!!」

≪任せろっ!!≫


俺の声にバルゴラが答えると、バルゴラの後部から伸びた尾のような突起が刃へと変化し・・・・・・大鎌のような形に変化する。


「パーレイ・・・サイズッ!!」


バルゴラから放たれた紺色の衝撃波が斬撃となり、ユーノさんに振り下ろされようとしていたフォーティーンの腕を切り裂く。ついでだ、これも喰らえっ!!


≪マスター、チャージ完了だっ!!≫

「おっしゃあぁぁっっ!!レイ・ストレイト・ターレットッ!!」


轟音と共にバルゴラの銃口から放たれた砲撃はフォーティーンの頭部へと直撃し、フォーティーンの動きを止める・・・・・・今ならっ!!


「ジン君っ!!」

「はいっ!!」

「「はああああぁぁぁぁぁ・・・・・・」」


ユーノさんの声に俺は頷き、必殺技の構えをとる・・・・・・すると、ユーノさんの身体から狼のようなオーラが現れ、俺の足元にはアギトの紋章が浮かび上がる。






「ダブルッ!!」

「ライダァァァァァッッッッ!!」

「「キィィィィッッッックッッ!!」」



そして俺とユーノさんは空中へと舞い上がり、フォーティーンめがけてキックを放つっ!!2つの閃光となった俺達はフォーティーンを貫き地面へ降り立つと、フォーティーンは空中で大爆発を起こした。



・・・・・・ん?音楽が変わりやがった。


≪・・・これは・・・『Take a shot』だな。≫


そして、聞こえてくる声は・・・・・・今までのパターンからするとフェイトさんだな。


しかし、あの人水○奈々に声似すぎだろ。歌い方までほぼコピーってどういうことだよいったい?



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



〜時空管理局本局〜





「はぁっ!!」

「ちぃっっ!!」



・・・・・・俺と渡は今、大ショッカーの幹部であるアポロガイストと、地獄大使の真の姿であるガラガランダと戦っていた。

さすがは幹部といったところだな・・・・・・そうやすやすとは倒されてくれないか。






「・・・・・・なぜだ、なぜ貴様らは管理局を助ける?」

「・・・何?」

「我々を追いかけてきた貴様達の事だ、この世界の事も既に調べているのであろう?管理局という組織は正義だけの存在ではない・・・むしろ、貴様達の目指す『正義』とは相反する部分もある。我々と戦う貴様らが・・・なぜ管理局を護ろうとするっ!!」




・・・確かに、この管理局という組織の事を聞いた時、先輩達の中には管理局に対して拒否反応を見せた人達もいた事は事実だ。

むしろ、本郷さんや風見さん達は管理局という組織に・・・大ショッカーの前身である組織を重ねていた。

・・・・・・けれど。









「・・・・・・元々、この世界は俺達が関わるべき世界じゃない・・・・・・この世界の事は、この世界の人々が変えるべきだ。」

「・・・そうです。それに僕達は、『管理局』を護る為に戦うのではなく・・・・・・『人々』を護る為に戦うんですっ!!」









・・・そう、俺の力を受け継いでくれたあの少年や、彼を支える彼女達のような人達を護る事ができるのなら・・・俺達は戦うっ!!


それが・・・『仮面ライダー』なのだからっ!!







「だから・・・お前達大ショッカーの行いを、許す訳にはいかないんだっ!!」


≪SPADE-10-JACK-QUEEN-KING-ACE---ROYAL-STRAIGHT-FRUSH≫

「ウェイク、アァァァップッッ!!」




俺はキングラウザーにカードを装填し、渡はその手に持つ剣に噛み付いているコウモリから外した笛のようなものをベルトのコウモリに加えさせる。すると、俺とアポロガイストの間には5枚の障壁が、渡が剣に噛み付いているコウモリをスライドさせると赤い光が刀身を覆う。




「うぇぇぇぇぇぇいっっっっっっっ!!」

「はあああぁぁぁぁぁっっっっ!!」

「ば・・・ばかなぁぁぁぁっっっっ!?」

「偉大なる大ショッカーに・・・栄光あれぇぇぇぇっっっっ!!」




そして、金色の光と赤い斬撃に飲み込まれたアポロガイストとガラガランダは大爆発を起こす・・・・・・








「2人とも、ご苦労だったな。」








・・・すると、俺達の目の前に銀色のオーロラが現れ、その中からカブトムシを模した銀とワインレッドの装甲に身を包んだ戦士がゆっくりと歩いてくる。


「・・・・・・天道。そっちはどうだ?」

「・・・本局に来ていた仲間は既に撤収した・・・後は、お前達だけだ。」

「そうか・・・」


・・・・・・そして、俺と渡は天道と共にオーロラの中へと進む。


・・・・・・後は・・・・・・基地を叩けば・・・・・・!!









◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「ば、ばかなっ!?さっきまでボロボロだったはずの貴様らが・・・なぜそこまで戦えるっ!?」


・・・シャドームーンが驚いていますが・・・今更ですわね。


「あんまりさ・・・僕達をなめんじゃないよっ!!」

【そうですっ!!私達が奏でるクライマックス・・・それに乗り遅れるような人は、ここで戦っている人達の中には居ないですっ!!】

≪その道のプロではないとはいえ歌う事で想いを届ける仲間達、それをしっかりと受け止めた私達・・・この状況であなた達が勝つ確立はそう・・・0なんですよっ!!≫


リインさんやアルトアイゼンの言葉と共に、お兄様は目にも留まらぬ速さの斬撃をシャドームーンに浴びせる・・・その攻撃は、めったな事では傷つかないはずのシャドームーンの装甲にその爪痕を刻み込む。


「・・・おのれぇぇぇぇっっっっ!!」


そう叫びながら、シャドームーンはサタンサーベルを振りかぶりお兄様に襲い掛かりますが・・・そんな事、私が許すとでも?


【HYPER-CLOCK-UP】


私の身体を包む装甲が展開し放熱板が姿を見せると、とたんに私以外の世界の動きがゆるやかになる・・・・・・私はゆっくりとお兄様とシャドームーンの間に割り込み、その腹部に拳を放つ。


「・・・そういえば、先ほどはお世話になりました。お礼は・・・・・・そう、1000倍にして返してあげますわっ♪」


・・・・・・もちろん、あなたには聞こえてないのでしょうけど。



空中に浮かぶシャドームーンに、私は次々と拳や蹴りを放つ。そして踵落としで地面に叩きつけると後ろを向き、左腰に装着されたハイパーゼクターの角をゆっくりと降ろす。



【MAXIMUM-RIDER-POWER】

【ONE-TWO-THREE】


そして、ベルトのダークカブトゼクターのボタンを押し、決め技の体勢に入る。


「・・・ハイパー・・・キック」

【RIDER-KICK】

「はあぁぁっっ!!」


音声と共に解き放たれたエネルギーが右脚に集まるのを確認すると、私は振り向きつつゆっくりとバウンドしていたシャドームーンに右脚を叩き込む。その一撃は・・・・・・まさに閃光。




【HYPER-CLOCK-OVER】

「ぐ、ぐおぉぉぉぉっっっっっっ!?!?」



それと同時に世界が元の速度に戻ると、シャドームーンは後ろへと吹き飛ばされて瓦礫に叩きつけられる・・・しかし、サタンサーベルを杖代わりにしながらゆっくりと立ち上がろうとしていた。

・・・・・・意外としぶといですわね。



その時、シャドームーンの周りを・・・・・・お兄様の周囲に浮かんでいた剣がまるで結界を作るように囲む・・・・・・これは、いったい?




「・・・・・・シオン、後は僕達に任せてよ。」





・・・その言葉と共に、お兄様は青い閃光となってシャドームーンへと駆け出した。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





「あんまりさ・・・僕達をなめんじゃないよっ!!」

【そうですっ!!私達が奏でるクライマックス・・・それに乗り遅れるような人は、ここで戦っている人達の中には居ないですっ!!】

≪その道のプロではないとはいえ歌う事で想いを届ける仲間達、それをしっかりと受け止めた私達・・・この状況であなた達が勝つ確立はそう・・・0なんですよっ!!≫


リインやアルトの言葉と共に、僕は次々と空中に浮かぶ剣を握りつつシャドームーンに攻撃を加える・・・・・・その攻撃は、着実にシャドームーンの装甲に傷痕を残していく。


「・・・おのれぇぇぇぇっっっっ!!」


そう叫びながら、シャドームーンはサタンサーベルを僕達に向けて振り下ろそうとする。


【HYPER-CLOCK-UP】



・・・・・・けど、その攻撃が届く事はなかった。なぜなら、シャドームーンは高速で動くシオンに吹き飛ばされたから。


・・・うわぁ、なんて空中コンボ・・・フルボッコじゃないのさ。僕達いるの?


≪そんな事言ってる場合じゃありませんって。ほら、あなたもさっさと準備してくださいよ。≫

【ここは、私達も必殺技なのですっ!!】


・・・・・・はいはい、分かったよ。


僕が左手を頭上に掲げると、鎧の各部から光が溢れて5枚のカードがその手に握られる。そして、僕はそのカードを一鉄の柄に装着されたカードリーダに通していく。


≪SPADE-2-3-4-5-6---STRAIGHT-FRUSH≫


すべてのカードを装填すると電子音声が響き、僕の身体が青い光に包まれる・・・ストレートフラッシュなのは、気分の問題。



【HYPER-CLOCK-OVER】

「ぐ、ぐおぉぉぉぉっっっっっっ!?!?」



・・・すると、シオンが姿を見せると同時にシャドームーンが瓦礫へと叩きつけられる。でも、シャドームーンはサタンサーベルを杖代わりにして立ち上がろうとしていた・・・・・・よかったよ、僕達の準備が無駄にならなくて。



≪いきなさい、ファングッ!!≫



そしてアルトの叫びと共に、僕の周囲に浮かんでいた5本の剣がシャドームーンに向かって飛び、結界を作るようにその周囲に浮かぶ・・・・・・これで、準備は整ったっ!!

・・・・・・でもさアルト、いくらなんでもファングはないんじゃないの?




「・・・・・・シオン、後は僕達に任せてよ。」




シオンに対しそう言いながら、僕はシャドームーンへ向かって駆けだす。



「はああぁぁぁぁっっっっ!!」

「!?ちぃぃっっ!!」




僕の突撃に気付いたシャドームーンはとっさにサタンサーベルを構えるけど・・・・・・遅い。




「・・・・・・なん・・・・・・だと?」

「言ったろ、僕達をあんまりなめんなって。」



サタンサーベルは僕が振るった一撃によってその刃をへし折られ、シャドームーンはその衝撃を殺せず空中へと吹き飛ばされる・・・僕も後を追うように空中へ飛ぶと、シャドームーンの周りに浮いていた二鉄を左手に握り締め、さらにシャドームーンに斬りつける。



「ぐおっ!?」

≪まだまだ・・・≫

【これからなのですっ!!】


アルトとリインの言葉に答えるように、僕は一旦一鉄と二鉄から手を離し、三鉄と四鉄を握り締めて切り裂き、今度は五鉄と六鉄を・・・といった具合に次々と剣を持ち替えてシャドームーンを斬り裂いていく。


・・・・・・それはシオン達が見たら、青い流星が縦横無尽に駆け巡っているように見えるのだろう。





「【≪これで、ラストォォォォッッッッ!!≫】」





そして、六本の剣は一つになり・・・・・・巨大なバスターソード、七鉄へと変わる。



太陽を背にして落下した僕は、七鉄の刃に青い魔力と雷光を携えながら・・・・・・シャドームーンを、切り伏せる。




「・・・ば、ばかな・・・この創世王たる私が、こんな所で負ける・・・だと?」



・・・切り伏せた瞬間、シャドームーンがそんな事を呟くのが耳にはいる・・・なら、最後まで決めるとしますか。





「・・・お前達が敗北した原因はたった一つ・・・僕達を敵に回したこと、ただそれだけだ。」

「・・・・・・ク、ククク・・・・・・だが覚えておけ、光あるところに影があるように・・・悪が滅びる事はないのだぁぁぁぁっっっっ!!」




そう言いながら、シャドームーンの身体は爆発を起こす・・・・・・アイツ、勘違いしているね。






正義とか悪とかは関係ない・・・大切なものを護る為に・・・僕は、僕の道を貫くだけだ。








≪・・・・・・なにかっこつけてるんですか。そこは僕の道じゃなくて、僕達の道でしょうに。≫

【そうですっ!!リイン達だって、古き鉄なんですよっ!?】



・・・・・・ごめんごめん、そうだね。



さぁって・・・フェイトの歌も終わった事だし、後はヴィヴィオを探さないと・・・・・・




「そんな事言ってる場合じゃねぇぞヤスフミッ!!あれを見ろっ!!」



・・・・・・ジンが指差す方向を見ると、海上に浮かんでいた大ショッカーの施設に皹が入り、音を立てて崩れ落ちていく。




・・・・・・そして、その中から・・・・・・悪魔のような2本の角を携えた、巨大な人型の怪物が姿を現す。



「なぁ金剛・・・・・・キングダークまで現れるのは予想外じゃねぇっ!?」

≪アポロガイストが居るので可能性は否定できませんが・・・・・・現実に現れると、恐ろしいですね。≫




・・・・・・まったく、クライマックスはまだまだ続きそうだね。なのはの歌も聞こえてきた事だし。



しっかし『空色デイズ』だなんて・・・何考えてんだろうねあの横馬は?この状況でそれを流すなんて・・・僕らに、絶対に勝てと言ってるみたいじゃないのさっ!!





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




「・・・フェイトちゃんごめんね?突然順番代わってもらって。」

「うぅん、別に大丈夫だったけど・・・・・・なのは、どうかしたの?」




・・・・・・オーナーの発言に驚きつつも、私達はサウンドライナーのステージで思いっきり歌を歌う事になってしまった・・・・・・しかも、衣装まで用意されて。


なんだか恥ずかしかったけど、私達の歌がヤスフミ達に届いて力に変わるのなら・・・・・・たとえ声が枯れても、心の底から歌うと決めた。



そして、私の歌う番が終わって・・・最後はなのはになった。本当は、私が最後だったんだけど・・・



「・・・・・・うん、なんとなくなんだけど・・・・・・ヴィヴィオが迷っているような感じがしたんだ。だから、ヴィヴィオの背中を押すような歌を選んでいたら間に合わなくて・・・・・・」

「・・・・・・そっか。それで、いい曲は見つかった?」




・・・・・・私の言葉に、なのははゆっくりと頷く・・・・・・よかった。



「・・・じゃあ、ヴィヴィオにしっかり届くように歌わなくちゃね?」

「にゃはは・・・フェイトちゃんの後だから気後れしちゃうけど・・・・・・一生懸命歌うよ。」



そんななのはに私は微笑むと、ゆっくりと右手を顔の横に掲げる。なのはもそれに気が付くと、笑顔を見せて私の手を叩く。そのまま、私はステージの袖に入る。


入れ替わりにステージの中央になのはが立つと、音楽が流れだし・・・・・・なのはの歌が、始まった。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




「・・・・・・お久しぶりです、我が主。大きく・・・なられましたね。」



・・・・・・うちは、夢を見ているんやろうか・・・・・・オーナーに呼ばれてデンライナーの中に入ると、そこには・・・信じられん事が起きていた。


「・・・はやて、これは現実だよ・・・」

「・・・・・・でも、でもなぁ?」

「私達だって・・・驚いているのよ。」

「・・・本当に、お前なのか?」

「・・・・・・あぁ、そうだ。」



・・・・・・あかん、あかんよ・・・・・・涙が止まらへんって。うち、部隊長やのに。今はしっかりせぇへんといけんのに・・・・・・



「・・・・・・リ、リインフォース・・・・・・リインフォースぅぅっっ!!」


そして、うちは思わず目の前の人物・・・リインフォースに抱きつく。その感触は、夢や幻なんかやない・・・・・・確かに、そこにはリインフォースの温もりがあった。



「・・・・・・オーナー、これはいったいどういう事なのだ?」

「私も驚いているのですが・・・どうやら、彼女達が力を貸してくれたようです。」


・・・・・・オーナーにつられてうちらが視線を向けると、そこには白い和服のようなドレスに身を包んだ黒い髪の女性が座っていた。


「・・・はじめまして、ソラというわ。」

「・・・・・・彼女は、死者の世界を走る列車・・・幽霊列車に乗って、この時間に現れました。恐らく、リインフォースさんも同じようにしてこの時間に来たのでしょう。」


・・・つまり、リインフォースは生きてる訳やなくて・・・


「もちろんです・・・しかし、駅長から聞いてはいましたがずいぶん無茶をしますねぇ・・・下手をすれば、時間そのものが壊れる危険性もあるというのに。」

「それは承知の上よ・・・でも、この世界の時間が壊れれば私達の居る時間にも影響が出るわ。なら、少しくらい手助けをしてもいいでしょう?」

「・・・・・・まぁ、我々も未来からサウンドライナーを持ち出してきたので強くはいえませんが・・・仕方ありませんね。」




『部隊長、大変ですっ!!大ショッカーのアジトらしきものが突然崩れ去って・・・中から、巨大な人型の怪物がっ!!』




・・・・・・つくづく大ショッカーは空気読まへんなぁっ!!なんで感動の再会を台無しにするんやっ!?



「・・・・・・まずいですねぇ。あれの出現によって、時の路線にゆがみが出てしまったようです。これでは、デンライナーを呼び出すことが出来ません。」



・・・仕方あらへん。


「シャーリー、AMFはどうなっているんや?」

『少し待ってください・・・現在、AMFの反応は確認できませんっ!!』


・・・・・・なら、する事は1つや。


“なのはちゃん、フェイトちゃん。いけるか?”

“分かってるよはやてちゃん・・・もうすぐ歌も終わるし、任せてっ!!”

“こっちもわかった。・・・ティアとキャロ、ギンガも準備は整っているよ。”


「グランセニック陸曹、ヘリの準備は?」

『いつでもいけますぜっ!!』

「・・・・・・よし、機動六課所属のすべての諸君に告げるっ!!これより、大ショッカーとの総力戦を行うっ!!スターズ、ライトニング分隊は直ちに出動し、前線で戦っている仮面ライダー達の援護やっ!!部隊長としてうちも出撃する!!・・・そして、非戦闘員は宴会の準備をして待機やっ!!絶対に勝利をこの手に掴むでぇっ!!」

『・・・はいっ!!』



・・・・・・ヴィータ、シャマル、ザフィーラ。


「わかってるぜはやて。」

「・・・久しぶりに、腕が鳴りますね。」

「楯の守護獣として、存分に力を振るいましょう。」



・・・・・・リインフォース。



「分かりました我が主・・・・・・再びあなたと戦える事を、誇りに思います。」



さぁて・・・うちらもクライマックスといこうか。









◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆









・・・・・・私の、私だけの力って・・・・・何?



「うおぉぉぉぉぉっっっっ!!」

「はあぁぁぁぁぁっっっっ!!」



・・・・・・目の前ではWが、私を巻き込まないように大首領と戦っている・・・早く、早くしないと・・・・・・





・・・君は聞こえる?僕のこの声が・・・



その時、どこからか・・・なのはママの声が聞こえる。すると、腰のライドブッカーから・・・・・・なのはママの顔が描かれたカードが、光を放ちながら私の手に収まる。




・・・ヴィヴィオ、迷わないで?例え離れていても・・・私は、傍にいるから・・・



そして、歌声と共になのはママの想いが私の中に静かに響いていく・・・・・・なのはママ・・・・・・



・・・ヴィヴィオは1人じゃない・・・なのはだって、私だって・・・ヴィヴィオと一緒に・・・


さらに、フェイトママのカードも光を放ちつつ現れる。そして次々と、たくさんのカードが現れて私の周りを回っていく・・・



・・・・・・・・・・・・そうだ。1人で戦うんじゃない・・・・・・みんなの想いと一緒に戦う・・・・・・それが、『私だけの力』なんだっ!!



すると、私の周りを回っていたカード達が光に包まれて・・・・・・1枚のカードになる。



そのカードに浮かび上がってきた絵柄は・・・・・・私だった。




・・・・・・よおぉぉぉっっっしっ!!



「変身っ!!」

≪---MAGICAL-FINAL-KAMENRIDE---DECADE-VIVIO---≫






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





「・・・ちぃ、なかなか手ごわいなっ!!」

「それはこっちのセリフだぞ?これ以上翻弄される前に、貴様から倒すっ!!」


・・・すると、大首領がさらに攻撃の速さを増していく・・・・・・くっ、サイクロンのスピードでも避けるのが精一杯だとっ!?


【翔太郎。ここは一旦離れて、防御力の高いメタルに・・・】

「分かってるっ!!」

「フォームチェンジなど、させんっ!!」

≪---ATTACKRIDE---SLASH---≫

「何ぃっ!?」


メモリを変えようとした隙をつかれ、黒い斬撃が俺へと襲い掛かる・・・・・・かわしきれねぇっ!!

















「はああああぁぁぁぁぁっっっっっっ!!」












・・・・・・その時、虹色の波動が黒い斬撃をかき消す。そして、俺と大首領の間に・・・1人の戦士が割り込んだ。




内側が紺色、外側が黒で水色のラインが入った装甲に、ベルトの横から伸びた紺色のフードのようなもの。

胸部には、中央に埋め込まれた赤い宝玉から伸びたどこか神々しい金色のレールのような装飾が、まるで十文字を描くかのように胸部から肩までを覆う。

さらに、左腕を銀色の篭手が覆い、右腕は手首を青く鋭い装甲が覆っている。



「・・・大丈夫ですか?」



・・・そして、その複眼は・・・右が緑で、左が赤に輝いていた。



【どうやら、自分自身の力を見つけたようだね。】

「・・・みたいだな。」

「はいっ!!これが、私の・・・・・・私だけの姿。仮面ライダーディケイド・・・セイクリッドフォームッ!!」


「セイクリッドフォームか・・・ならば、その力・・・この我に見せてみろっ!!」

「!?嬢ちゃんっ!!」



すると、大首領が一瞬で接近し、嬢ちゃんにその刃を振り下ろそうとする・・・





「・・・・・・エミュレート、レイジングハート・エクセリオン。」



けど、嬢ちゃんの声と共に胸の宝玉が輝くと右手に金色で先が槍のようになった杖が握られ、嬢ちゃんは左腕の篭手で大首領の刃を受け止める。


「なんだとっ!?」

「エクセリオン・・・バスター!!」

「ぬおおぉぉぉぉっっっっ!?」


驚く大首領をよそに、嬢ちゃんが叫びつつ杖の先を大首領の腹部に向けると、先端から放たれた虹色の奔流が大首領を吹き飛ばす。



「エミュレート、バルディッシュ・アサルト!!」

≪sonic move≫


金色の杖が消えたかと思うと、今度は黒いポールアックスが現れ、嬢ちゃんの姿が消える。



「ライオット・・・ザンバーッ!!」


そして、吹き飛ばされた大首領の背後に回ると、黒いポールアックスは虹色の刃を輝かせる剣となり、大首領を上空へ吹き飛ばす。


「エミュレート、アルトアイゼンッ!!」


・・・・・・今度は日本刀かよ。なんでもありだなありゃ。


【すごいよ翔太郎・・・僕は今、とてもゾクゾクしている。】


・・・・・・フィリップ、頼むから検索は後にしてくれよ?



「鉄輝・・・・・・一閃っ!!」


そして、嬢ちゃんは空中へ舞い上がり・・・・・・虹色の光で包まれた刃を、大首領めがけて振り下ろした。



「ぐはぁぁぁぁぁっっっっ!!」


そして、地面に叩きつけられた大首領を中心に巨大なクレーターができ、嬢ちゃんは俺の隣に舞い降りる・・・・・・そろそろ、キメ時だな。



≪ジョォォォカァァッッ!!マキシマムドライブ!!≫

「【ジョーカーエクストリームッ!!】」

≪---MAGICAL-FINAL-ATTACKRIDE---VI-VI-VI-VIVIO---≫

「輝け、星よ・・・轟け、雷鳴よっ!!今1つとなりて、闇を照らす聖なる輝きとなれっ!!」




俺がジョーカーメモリを右腰のスロットに挿すと、俺達は竜巻と共に空へと舞い上がる。


大首領がゆっくりと立ち上がろうとするが・・・・・・もう遅いぜ。



「【はあああぁぁぁぁぁっっっっっっ!!】」




そして、俺達のキックが大首領へと突き刺さる。すると、大首領の身体を包んでいた装甲が砕け散り、中から1人の男が現れる。そして、砕け散った装甲からは黒いオーラが立ち上り・・・やがて、金色の鳥のような姿になる。



『お、おのれぇぇぇぇっっっっ!!』

「嬢ちゃん、今だっ!!」

「はいっ!!全力・・・全開っ!!ホーリーライトォォォォ・・・ブレイカァァァァァァッッッッ!!」



そして、嬢ちゃんの叫びと共に、両手へと集まった虹色の光が・・・・・・その身体を炎に包み込んで俺達へと突撃してくる金色の怪鳥へと放たれる。





『ぐ、ぐおぉぉぉぉぉっっっっっっ!?!?』



・・・・・・その炎は虹色の奔流によってかき消され、金色の怪鳥が光に飲み込まれていく。光が消え去ると・・・・・・金色の怪鳥は、跡形もなく消滅していた。




「・・・う、うぅ・・・ここ・・・は・・・」

【・・・どうやら、彼もお目覚めのようだね。】

「・・・・・・嬢ちゃん、こいつはお前が預かっててくれ。」

「え、えぇっ!?」



俺は男を抱き起こして嬢ちゃんに預けると、さっそうとハードボイルダーに乗り込みエンジン音を響かせる。



・・・・・・後は俺の仕事じゃない。だから、俺は風のように去るのさ・・・ハードボイルドらしく。


【だが翔太郎、君はまだまだハードボイルドになりきれてないよ?】



・・・・・・うっせぇ。









◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆











・・・・・・あぁ、いっちゃった・・・・・・


私は変身を解除すると、目の前にいる黒いコートで首からカメラをぶら下げた男性に声をかける。


「あ、あの・・・門矢、士さんですよね?」

「・・・・・・あぁ、お前は・・・?・・・いや、いい。大体分かった・・・俺は大首領に身体を奪われていたようだな。」

「は、はい・・・そうなんですけど・・・」

「・・・まさか、別の世界にも大首領がいるとは思わなかったぜ・・・夏みかんやユウスケはどこにいるんだか・・・しかも、ディケイドの力を受け継いだ奴に会えるとはな・・・」



・・・・・・なんだろう?なんか、自分で勝手に納得しているや・・・・・・





その時、私達を銀色のオーロラが包み込む。そして、私達は・・・ミッドチルダへと戻ってきていた。


でも・・・・・・目の前に映る光景には・・・・・・街を破壊しようとしている、巨大な黒い悪魔のような奴が居た。


「・・・・・・どうやら、俺にもまだ役目があるらしいな・・・・・・おい、嬢ちゃん。さっさといくぞ。」

「って、どこからバイクを出したんですかっ!?」

「細かい事は気にするな・・・・・・それじゃ、いくぞっ!!」


そして、私と士さんはあの怪物の元へと向かう・・・・・・多分、これが最後の戦いだっ!!










◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆












「おい亀、なんでデンライナーが来ねぇんだよっ!?」

「先輩、そんな事僕に言われても分かる訳ないでしょっ!?ほ、ほらミサイルが来たぁぁぁっっっ!!」



・・・・・・あぁもうっ!!何やってんだよあの2人はっ!?



状況を簡単に説明すると・・・・・・現在僕達は、キングダークが放つ攻撃を周囲に被害を出さないように打ち落とすのだけで精一杯だった・・・・・・というか、こういう時にうってつけのデンライナーがなんで呼べないのさっ!?



「原因なんて、1つしかないだろっ!!」

≪確かに、我々がここに来た時にデンライナーを使えたのだから、考えられる理由は・・・≫



・・・・・・まぁ、わかってはいましたよ。でもさ、キングダークを倒す為にデンライナーが使いたいのに、キングダークを倒さないとデンライナーが使えないって・・・


≪ラスボス攻略に必要なアイテムが、ラスボス攻略後にしか出現しない隠しダンジョンに現れるようなものですよね?≫

「それって、何気に詰んでるんじゃないのさっ!?」


このパターンだとゼロライナーも使えなさそうだし・・・・・・というか、侑斗さんとデネブはどこにいったっ!?

それに、なのはの歌もいつの間にか終わってるし!?あれか、これは敗北フラグって言いたいのか!?




















「「鋼の軛っ!!」」
















・・・その時、地面から生えた白と緑の杭が、キングダークに突き刺さり動きを止める・・・・・・まさか、シャマルさんとザフィーラさんっ!?




「轟天爆砕っ!!ギガントォォォォッッッッ、シュラァァァァクッッッッ!!!!」




そして、巨大なハンマーによる一撃がキングダークを海へと吹き飛ばす・・・・・・こんどは師匠っ!?




「どうやら、間に合ったようやなぁ・・・」

「そのようですね。」



そして、師匠の後に現れたのは・・・・・・はやて。


・・・いや、はやての横にもう1人の女性が並んでいる・・・



【・・・そ、そんな・・・】

「・・・僕ら、夢でも見てるのかな?」

≪・・・・・・いえ、現実です。しかしこれは・・・・・・≫

「・・・・・・久しいな、祝福の風を継いだ妹に・・・古き鉄を受け継いだ子よ。」



銀色の髪をなびかせ、真紅の瞳で僕らを優しく見つめるその女性は・・・


・・・・・・いや、ここで明言するのは止めておこう・・・・・・言葉ではなく、心で理解できたから。





「ヤスフミッ!!」

「恭文君、大丈夫?」


すると、フェイトとなのはまで空から降りてくる・・・・・・あれ、そういやAMFはどうなっているのさ?



「あぁ、装置は破壊されたらしいで?・・・・・・まぁ、今はあのデカブツを破壊するのが先や・・・リインフォース。」

「はい、我が主。」

「「ユニゾン・インッ!!」」



・・・・・・その言葉と共に、はやての中に銀髪の女性・・・リインフォースが吸い込まれる。すると、はやての髪が金色に輝き・・・・・・瞳が水色に染まる。

そして、その背中の6枚の翼が巨大化し・・・辺りに羽を舞い散らせる。


・・・・・・・・・なんか、前にもまして豪華になってないかな?






「きにしないでえぇよ。今回だけの特別仕様や。」

「にゃ、にゃはは・・・・・・あれ、ヴィヴィオは?」



・・・その時、どこからかバイクのエンジン音が聞こえてくる・・・僕達がその方向を振り向くと、そのバイクは僕達の前で止まった。



「・・・やれやれ、どうにか間に合ったようだな。」

「つ、士さん・・・飛ばしすぎ・・・」



・・・・・・バイクから降りたのは、黒いコートに身を包んで首から二眼レフのカメラをぶら下げた、どこか目つきのきつい男性と・・・19歳バージョンのヴィヴィオ。



ひょ、ひょっとして・・・・・・



「ヴィ、ヴィヴィオ!?」

「あ、なのはママ〜!!」

「・・・ママ?どう考えても年齢がつりあわねぇだろ。」


・・・・・・確かに、今の状況だとそう思うよね。ヴィヴィオとなのはの外見年齢、ほとんど一緒にしか見えないもん。


「・・・あなたは誰なんですか?ここは危険ですので避難を・・・」

「あぁ、別に心配しなくてもいい。俺は・・・・・・」


そして、黒コートの男性は白いバックルを取り出して腰に巻きつけ、1枚のカードを取り出す。そのカードに、なのはとフェイトは驚きを見せる。はやては・・・・・・なんだかニヤニヤしてるね。




≪---KAMENRIDE---DECADE---≫



そして青年の身体に9つの影が重なり・・・・・・『仮面ライダーディケイド』となる。







「通りすがりの・・・仮面ライダーだ。」






・・・・・・本物だ、本物の門矢士だぁっ!!



「・・・なんか、めっちゃ嬉しそうやな自分。いや、本人登場は確かにびっくりやけど。」

「ヤスフミらしいといったららしいんだけど・・・」

「よ〜しっ!!私も・・・変身っ!!」



≪---MAGICAL-FINAL-KAMENRIDE---DECADE-VIVIO---≫



・・・そして、ヴィヴィオもその姿を変えるけど・・・・・・それは、僕達が見たことのない・・・ディケイドの姿だった。




「おい、ヤスフミ・・・って、なんかディケイドが2人いる!?」

「エリオ君っ!!」

「キャ、キャロッ!?」

「おいおいおいおい、何がどうなっていやがんだっ!?」

「モモタロス、落ち着いて・・・・・・」


・・・・・・そして、僕達の周りには機動六課のメンバーと良太郎さん達が勢ぞろいする。


すると、また銀色のオーロラと共に雑魚怪人達が現れた。あぁもう面倒くさいよあれ・・・・・・



「・・・・・恭文、サウンドベルトあるやろ?うちに貸しぃや。」

「は?・・・別にいいけどさ。」

≪The music today is "BRAVE PHOENIX"≫


僕がサウンドベルトを取り出すと、はやてはそれを腰に巻きつけてボタンを押す。そして流れ出すのは・・・・・・ごらんの曲。





「それじゃ、手短に作戦を説明するで。あの雑魚達を蹴散らして、デカブツを破壊する・・・異論は?」

『ない(です)っ!!』

「じゃあ・・・皆、いくでぇっ!!」

『おおおぉぉぉぉっっっっ!!』





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





それじゃあさ・・・・・・まず私らから突っ走らせてもらうよっ!!


「アメイジア、スラッグフォルムッ!!」

≪合点承知だぜ姐御ぉぉぉぉっっっっ!!≫

「金剛、ゴウカモードだっ!!」

≪御意っ!!≫


・・・・・・私らの言葉と共に、アメイジアが拳銃の形に、金剛が独特な形状の大砲のような形へと変わる。


さらに、私の周りに白い雷撃がバチバチと音を立てて生まれる・・・・・・サリの方には、炎が渦巻いて集まりだす・・・ってあれ?サリって炎熱変換できたっけ?


「いや、どうやら響鬼の影響が出ているみたいだな・・・・・・金剛、大丈夫か?」

≪問題はありません。≫

≪姐御、こっちもフルチャージ完了だっ!!≫



・・・・・・それじゃ、ドデカイ花火を打ち上げるとしますかっ!!



「ライジング・パニッシャー・・・」

≪ファイアァァァァァァァァァァァァッ!!≫

「業火絢爛砲っ!!」

≪発射っ!!≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・・・・地上では、ヒロリス殿とサリエル殿が炎と雷撃の閃光を怪人達に向けて放っていた・・・・・・さすがだな。


「エリオ、私達もいくぞっ!!」

「はいっ!!キャロ、お願いっ!!」

「分かったよエリオ君っ!!ケリュケイオンっ! スピード&パワーブースト・フルドライブッ!!」


・・・・・・キャロが私達に両手をかざすと、レヴァンテインとストラーダに桃色の光が宿る・・・・・・



そして、眼前に迫る怪物達へとその刃を向ける・・・・・・アギト、いけるな?




【任せとけってっ!!・・・剣閃・・・烈火ッ!!】

≪FINALVENT≫

「はあああぁぁぁぁぁっっっっ!!」


・・・・・・エリオの方を見ると、ストラーダに集まった雷鳴が、エリオが乗る竜ごとその身体を包んでいく・・・・・・


【シグナムッ!!】


・・・わかっている、いくぞアギトッ!!




【「火竜ッ!!」】



そして、レヴァンテインの刃に炎が宿り・・・・・・私は、それを敵めがけて振るうっ!!



【「一閃ッ!!」】

「ライトニング・インパルスッ!!」




・・・・・・そして、雷光に包まれた竜のオーラと、レヴァンテインから放たれた炎が、空を舞う怪物達を飲み込んでいった。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・シグナムさんもエリオもなかなかやりますね。さて、私はどうしましょうか・・・・・・



「シオン、これを使ってっ!!」


・・・すると、ギンガさんがこちらへと走って・・・・・・その左腕に装備していたリボルバーナックルを、こちらへと投げつける。

って、なんであなたは自分の武器を私に託すんですかっ!?ほら、後ろっ!!



「・・・まったく、ギンガさんに何かあったら俺がばあちゃんに殺されるって!!」

「同じくっ!!」

【皆さん怒らせると怖いですしね・・・・・・】

【まったくだ。】


・・・・・・すると、NEW電王と金髪の少年・・・おそらく未来から来たお兄様のお孫さんが、ギンガさんを襲おうとしていた怪人を切り裂く。


“・・・ギンガさん、どういうつもりですか?あなたにとってこれは・・・”

“・・・自分でやっておきながらなんだけど・・・シオンに、私の想いも預けるから。”


・・・・・・まったく、ギンガさんには敵いませんね。・・・その想い、確かに預かりました。


私はその左腕にリボルバーナックルを装着すると・・・スバルさん達の下へと向かい、その周りに居た怪人を蹴り飛ばす。


「シ、シオンさんっ!?それに、その腕・・・」

「ギンガさんから借りました・・・スバルさん、一気にいきますよ。」

「スバルちゃん、ここは僕達に任せてっ!!」

「そうだぜ犬っ子・・・・・とっとといけぇぇっっ!!」

「はいっ!!マッハキャリバァァァァッッッッ!!」

≪wing road≫


・・・・・・良太郎さんとモモタロスの言葉にスバルさんが頷くと、空色の道がキングダークへと伸び、スバルさんと私はキングダークめがけて突き進む・・・・・・


「うおおぉぉぉぉぉぉっっっっっっ!!全力、全開っ!!」

【MAXIMUM-RIDER-POWER】



・・・・・・そして、スバルさんの右腕に青い光が、私の左腕にタキオン粒子が収束するっ!!



「ディバイン、バスタァァァァァッッッッ!!」

「ライダァァァァ、フィストッッ!!」



私達の拳は、立ち上がろうとしていたキングダークの胸部に突き刺さり・・・・・・その巨体をさらに退け、大ショッカーの城の跡へと叩きつける。




「・・・!?シオンさん、なんか様子がおかしいっ!!」


・・・スバルさんの言うように、キングダークの頭上に銀色のオーロラが現れ・・・そこから、金色の怪鳥が現れる。




『・・・・・・貴様ら・・・・・・許さんぞ・・・・・・』





その深い怒りの声と共に、金色の怪鳥は・・・・・・キングダークの中へと吸い込まれた。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「!?大首領の奴、まだ生きていやがったのかっ!?」

「跡形もなく消滅したと思っていたけど・・・・・・逃げられていたなんてっ!!」




『・・・・・・貴様ら・・・・・・許さんぞ・・・・・・』




・・・・・・私達の目の前で、その黒い巨人・・・・・・キングダークは、姿を変えていく。







その姿は、背中から翼を生やしてまるで怪獣のようになっていたけど・・・・・・私達が変身しているディケイドに似た姿だった。




『・・・・・・こうなれば・・・・・・我が手ですべての世界を破壊してやろうっ!!』



そして、大首領は翼を羽ばたかせて空へと舞い上がろうと・・・・・・あれってまずいんじゃっ!?


「ちっ!!空を飛ばれたら厄介だっ!!」


















































「・・・・・・おばあちゃんが言っていた。この世でまずい飯屋と悪が栄えた試しはないとな。」


【MAXIMAM-HYPER-TYPHOON】

「ウェイクアップ・フィーバーッ!!」


『ぬおおぉぉぉぉっっっっ!?』



・・・・・・でも、羽ばたこうとする大首領の翼を、赤い光の剣と翼が切り裂く。



そして、太陽を背に空から舞い降りてくるのは、金色の剣を構えた・・・シオンが変身しているカブトに似た、赤と銀の戦士。




「・・・天道さん、1人で勝手に突撃しないでくださいよ。」

「紅、俺は天の道をゆき、総てを司る男だ・・・お前達が俺について来い。」


・・・・・・さらに、カブトに似た戦士の横に舞い降りたのは、金色の鎧が目立つ、まるで王の風格を漂わせる戦士。



・・・この声って・・・


「・・・ひょっとして、渡さん?」

「久しぶりだねヴィヴィオちゃん・・・そして、ディケイド。」

「・・・お前か。今度はなんのようだ?」

「もちろん、皆さんを助けに来たんですよ。」





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




「お前ら邪魔だぁぁぁっっっっ!!」




俺はバルゴラを振るいつつ、ディケイドもどきに変身したキングダークを目指して走るが・・・・・・くそっ!!こういう時ほど自分が空を飛べないのがむかつくっ!!


≪せっかく車種が一緒なのだから、バイクを持ってこればよかったな。そうすれば、マシントルネイダーにはなっていたかもしれん・・・・・・≫

「奇遇だなバルゴラ、俺も同じ意見だっ!!」


TVではたしかスライダーモードは敵のラスボスから与えられた力だったが・・・カードの力で追加されるかもしれないしな。アギトでは貴重な飛行能力だし・・・・・・


「ジンッ!!」

「お兄ちゃんっ!!」



・・・すると、ティアナとメイルが怪人達を退けつつ俺の近くに駆け寄ってくる・・・・・・そんな2人に、怪人達はその剣や爪を振り下ろそうとする・・・・・・させるかよっ!!



「ジャック・・・カーバーッ!!」



バルゴラから放たれた斬撃が、ティアナ達に襲いかかろうとしていた怪人達を蹴散らす・・・この2人には、指一本触れさせねぇぞっ!!



「って、いきなりなにすんのよっ!?あやうく私らも巻き添えになるところだったじゃないっ!!」

「さすがのメイルでもあれは怖かったよっ!?」

≪・・・まぁ、パワーアップしてもジャック・カーバーの欠点が直った訳ではなかったようだな。≫


・・・・・・はい、すいません。


ちなみにジャック・カーバーの欠点とは、刃に収束させる魔力がヤスフミのようには上手くいかず途中で拡散してしまう事にある。まぁ、それがいわゆる『飛ぶ斬撃』みたいになって意表をつけるんだが・・・・・・今回はまずかったな。



≪まぁ、そんな事を言っている場合ではないですけどね。≫

≪Sir、我々の周囲に反応が増大しています。≫

「・・・囲まれたわね。メイル、離れるんじゃないわよ?」

「わかってるよティアお姉ちゃん・・・」




・・・・・・くそ、そろそろ限界に近いんだがな・・・・・・





「はあぁぁぁっっっっ!!」

「せやぁぁぁっっっっ!!」




・・・・・・その時、2つの影が怪人達を蹴散らしていく。


1人は黒をメインとした身体にまばゆい赤と銀の鎧を身につけ、両手に持つ双剣で敵を切り裂く『仮面ライダーアギト・シャイニングフォーム』・・・

もう1人は、紅の鎧に身を包んだ『鬼』・・・・・・『仮面ライダー装甲響鬼』だった。





・・・・・・・・・・・・マジかよ。


“ジン、聞こえるっ!?今からスターライトを撃つから、タイミングを合わせてっ!!”

「・・・少年、ここは俺達が引き受けた。」

「大丈夫、君の大切な人達はちゃんと護るから。」




・・・・・・念話でしか聞こえないはずのヤスフミの声とあわせて、2人はそんな声をかけてくる・・・・・・俺は軽く頷くと、あのディケイドもどきに向かって走り出そうとする。



「ジンッ!!私達の力も・・・受け取りなさいっ!!」

「メイル達だって、一緒に戦うよっ!!」





・・・そんな言葉と共に、ティアナとメイルが俺に向かって魔力弾と斬撃魔法を放ってくる・・・そしてその魔力は近づく寸前に弾け、俺の背中から伸びているマフラーに吸い込まれていく。



ハハッ、なんでだろうな・・・・・・もう限界のはずなのに、力が湧いてくるっ!!



そして、俺が湧き上がってくる力を実感していると・・・・・・背中のマフラーが、黒い翼へと変わる。そしてその翼は、右側から銀色の光を、左側からオレンジ色の光を放っていた。




「・・・よっしゃぁぁぁぁぁっっっっ!!」




・・・・・・2人の想いを翼に変え、俺は空へと舞い上がった。







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆







『ぬぅぅぅぅ、小癪なぁぁぁぁっっっっ!!』

「おい城戸っ!!もっと援護射撃しろっ!!」

「って、確か乾君俺より年下だよねっ!!なんで呼び捨てっ!?」

「そんな事言ってる場合かっ!!」



・・・・・・うちらの目の前では、巨大な赤い龍の背に乗る騎士・・・龍騎サバイブと、全身が真紅に染まり、バルゴラに似た銃火器を使用してデカブツに攻撃を仕掛けている戦士・・・ファイズブラスターフォームが羽をたたっ切られたデカブツと戦っていた。


・・・なんか、良太郎さん達以外の仮面ライダーまで来てくれるとは思わんかったなぁ・・・なんか、詠唱中のうちらをキングフォームのブレイドとゴウラムの背に乗ったクウガが護ってくれてるし・・・本人に会えるなんて感激や。



【主、そろそろ準備が整いますが・・・・・・】

「・・・せやな、彼らが作ってくれた時間は無駄にできひん・・・なのはちゃん、フェイトちゃんっ!!準備は出来てるか!!」

「もちろんだよはやてちゃんっ!!いつでも・・・全力全開で放てるよっ!!」

「私もだよっ!!」




・・・・・・ほんなら、10年ぶりにぶちかますとしようかっ!!



「五代さん、剣崎さんっ!!」

「わかったっ!!」

「城戸君、乾君っ!!そこから離れてっ!!」



・・・・・・五代さんの言葉と共に、仮面ライダー達がその場を離れる・・・・・・それじゃ、いくでぇっ!!




「全力全開っ!!スターライト・・・」

「雷光一閃っ!!プラズマザンバー・・・」

「響け終焉の笛っ!!ラグナロク・・・」




最後の言葉を紡ぐと、レイジングハートに桜色の魔力が、バルディッシュに天から降り注いだ雷鳴が、うちの周囲に現れた光球が、それぞれ輝きを増していく。





「「「ブレイカァァァァァッッッッッッ!!!!」」」





・・・そして、3つの閃光がデカブツ相手に放たれた。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






・・・・・・うわ、トリプルブレイカーなんて・・・・・・さすがにあれには・・・・・・


≪・・・どうやら、そうでもないみたいですよ?≫

【ありえないです・・・はやてちゃん達の攻撃に耐えてるなんてっ!?】


・・・・・・なんと、あのディケイドもどきはバリアを張ってトリプルブレイカーに耐えている・・・・・・マジ?いくらリミッターが掛かっているって言っても・・・・・・こうなりゃ、やるしかないか。




「・・・・・・アルト、リイン・・・・・・スターライト、いくよ。」

≪【はいっ!!】≫

“ジン、聞こえるっ!?今からスターライトを撃つから、タイミングを合わせてっ!!”





・・・・・・念の為にジンに念話で連絡しておくと、僕は七鉄アルトを構えて・・・星の光の刃を鍛える。



「ヤスフミッ!!」

「恭文君っ!!」



・・・・・・そして、背中にオレンジと銀色の光を撒き散らす黒い翼を携えたジンと、ユーノ先生が僕の元に来る・・・・・・ジン、何さその翼?どこぞの運命なガンダムみたいじゃないのさ。



「この状況でよくそんなメタ発言できるなっ!?しかも隠す気ないしっ!?」

≪・・・一応、チャージは終わっているぞ。≫

「へぇ・・・ユーノ先生は?」

「僕も、いつだって全力で撃てるよ。」

【スクライア、制御は任せろ。】


そして、ジンはバルゴラからオレンジと銀の光を、ユーノ先生は両腕から黒い雷が弾ける緑色の光球を放つ。


そして、僕達がディケイドもどきに身体を向けると・・・その3つの光は、刃のように変化する。




「≪【スターライト・・・】≫」

「≪グロリアス・・・≫」

「フェンリル・・・」



・・・・・・さぁて、やるとしますかねっ!!





「≪【ブレェェェェェドッッッッ!!】≫」

「≪セイバァァァァァッッッッ!!≫」

「スラッシャァァァァァッッッッ!!」








◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆







「・・・・・・どうやら、もう一押し必要のようだな・・・・・・」



・・・・・・巨人に憑依した大首領は、なのはママ達のブレイカーと、恭文達の斬撃をバリアを張って耐えている・・・・・・



「なら話が早い・・・お嬢ちゃん、いくぞ。」

「はいっ!!」



私と士さんはライドブッカーからカードを引き抜くと、それをバックルに装填する。















≪≪---FINAL-ATTACKRIDE---DE-DE-DE-DECADE---≫≫

















すると、電子音声と共に私達の目の前にカードを模した10枚の障壁が現れて・・・・・・それが、大首領へと伸びる。



「「はあああぁぁぁぁぁっっっっ!!」」


私と士さんは空中へ飛び上がると、大首領めがけてキックを放つっ!!



目の前では、バリアにどんどんひびが入っていく・・・・・・これならっ!!





『いっけぇぇぇぇぇっっっっっっ!!』

『ぬ、ぬおぉぉぉぉぉっっっっ!?』










・・・・・・・・・・・・そして、私達の全力が、大首領を貫いた。








『こ・・・の・・・我が・・・ぐああぁぁぁぁぁっっっっっっ!!』








大首領の最後の言葉は聞こえず、大爆発が起きる・・・・・・ようやく・・・・・・終わったんだ・・・・・・


































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