頂き物の小説
第1話 『新たなスタート、新たな嵐』
久々の隊舎。久々の仕事場。そうして感じるのは、帰ってきたという感覚。
僕もそうだし、隣を歩くフェイトも同じく。なんだか表情が晴れ晴れしてる。
「みんな、元気かな。お土産、喜んでくれてるといいんだけど」
なお、みんなへのお土産は昨日のうちに僕がフィアッセさんと出かけるついでに送っていた。問題はない。
というわけで、二人で隊舎のメインオフィスの正面玄関へと入るわけですよ。いやぁ、久しぶりだなぁ。
『おめでとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!』
足を一歩踏み入れた瞬間、鳴り響くのはクラッカー(Not炸裂兵器)の音。それも複数。
というか、職場なはずなのに、正面玄関・・・ロビーがパーティー会場みたいに晴れやかだ。
なんかすっごい飾りつけされてる。すっごい煌びやかに飾りつけされている。それに僕もフェイトも呆気に取られている。
あと、横断幕も張られている。そこにはすごくいい文字でこう書かれていた。
『恭文×フェイト 成立記念パーティー』
・・・なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
「いやぁ、恭文もフェイトちゃんも・・・ついに大人になったんやなぁ。うぅ、うちなんかマジで泣きそうや」
「あの、フェイトさんおかえりなさいっ! さっそくで悪いんですけど・・・あの時ってやっぱり痛いんですかっ!?」
「あぁ、あかんよスバル。そういうんは直球で聞いたらフェイトちゃん困ってまうよ。
・・・最初はな、痛いんよ。でもな、それがそのうち段々とつぼみが花開くように、幸せと快感が入り混じって身体を支配していくんや」
「そうなんですかっ!? ・・・あぁ、いいなぁ」
僕はフェイトと顔を見合わせる。そして、うなづく。
「プラズマ・ランサー、セット」
「アイシクルキャノン」
「「ファイ」」
「あぁぁぁぁぁっ! 恭文君もフェイトちゃんもだめぇぇぇぇぇぇっ!! お願いだから落ちついてっ!? 悪気はないっ! 悪気は本当にないからっ!!」
「そうよっ! お願いだからこんなとこで魔法ぶっ放すのはやめてっ!! 料理がダメになるでしょっ!?」
なんかティアナが僕を、フェイトをなのはが羽交い絞めにしてるけど、気のせいだ。
つーか・・・ありえないでしょ、これっ! なんでいきなりこれっ!? どうして初っ端からまたいきなりこれなのさっ!! お前らっ! 何度状況証拠だけで動くなと言ったら分かるのっ!!
「まぁ、そう言うなよ。お前らが帰ってきたのをお祝いするためでもあるんだしよ」
「ヴィータ・・・それはそうだけど、これは」
「つーわけで、二人ともお帰り。で、リインからも聞いてるけど一応確認だ。修行の方は上手くいったのか?」
少しだけ真剣な目をしていた師匠に僕はうなづいた。
「コントロールは何とか。ただ、持続時間と使用回数が今のところ凄まじく少ないので、訓練は要継続です」
「そっか。フェイト、その辺りの事は」
「うん。頼まれていた通り、恭也さんから教えてもらってるよ。レポートにしてまとめてるの、後で渡すね」
「おう、サンキューな」
そう言って、師匠が満足そうに笑う。・・・そして、ニヤニヤし出した。
「でよ、バカ弟子。・・・どれくらい頑張ったんだ? 聞くところによると、男ってのはついつい頑張るって」
ゴスっ!!
「てめぇっ! 師匠に対していきなり拳骨ってありえねぇだろっ!! なにすんだっ!?」
「何すんだじゃないですからっ! 師匠の発言の方が何言ってんだですからねっ!?」
「まぁ、そうだな。当人同士のプライベートにまで口出しする必要はねぇか。・・・でよ、早速なんだけどあれを何とかして欲しいんだよ」
・・・あれ? あのなんか泣いてるたぬき豆芝とかじゃなくて?
「あぁ、あれはもう放置しといていいから」
「師匠、何気にヒドイですね」
「気にするな。・・・ほら、あれだよあれ」
そう言って師匠が指差すのは、シャマルさんとザフィーラさんとシグナムさん。
なんか、すっごい涙目で僕を見ている。主にシャマルさんが。
「・・・シャマル、もう泣くな。蒼凪とは姉弟として付き合っていくと決めていたのだろう?」
「違うの。悲しいとかじゃないの。なんだか・・・う、う、嬉しくて・・・」
「なんというか、複雑な奴だ」
そして、泣き出した。それを烈火の将と盾の守護獣が必死で慰めてる。あれ・・・どうしろと?
「なぎさん、フェイトさん・・・おめでとう」
「恭文・・・本当によかったね。フェイトさんも、おめでとうございます」
そう言って、なんかタキシードとドレス姿で出てきたのは・・・って、お前らもかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
「なぎさん、頑張るのはいいけど、避妊はちゃんとしないとダメだよ? 男の人は吐き出すだけだけど、女の子はそれを受け止めて、子どもを宿すんだから」
「そうだね。まぁ、僕も男だから少しはわかるよ? でも、そういうのでフェイトさんに負担をかけるようなら」
「キャロにエリオっ! いきなり何の話してるのっ!? というか、あの・・・私達はまだそんなことしてないからっ!!」
きゃー! フェイトがまたぶっちゃけたー!! なんだかみんなの視線がすっごい強いしー!!
や、やばいっ! なんか僕への攻撃が強まりそうな予感が・・・!!
「・・・・・・なぁ、アンタ。一回マジでNice boatせぇへん? いや、真面目によ。
そんな・・・二週間もコブ付きとは言え旅行して、その上昨日一昨日と二人で一夜を過ごして、それで何もせぇへんっておかしいやろ」
「バカ弟子、知ってるか? EDって治るんだぞ」
「その慰めモードはやめてー! つーか、色々とあったのっ!!」
フェイトにあの日が来たりとか、フィアッセさんの来訪とか、ヒロさんサリさん乱入とか、本当に色々とあったからここはもうどうにもならなかったのっ!!
「それ以前に、僕修行メインでドイツに行ったんだからねっ!? フェイトとの旅行オンリーじゃないからっ!!」
必死にそう叫ぶけど、全員まるでどうしようもない物を見るような目で僕を見出した。何人かはため息交じりに帰っていきやがった。
マジで失礼な連中だ。アイシクルキャノン、撃っておけばよかったとちょっと後悔した。
「じゃあ、アンタとフェイトさん・・・相変わらず審査中?」
「いや、それは・・・その・・・あれ、リインから聞いてないの?」
「アンタ、この状況で改めて誰かが聞くと思う? そんな頭があるなら、最初からこんなパーティーの準備はしないわよ」
ティアナは、僕の羽交い絞めを解除しつつ、そう言ってきた。何気に全員に対してケンカを売ってるような発言に、僕は納得した。
・・・つーか、真面目にこの状況証拠だけで動く悪癖はやめて欲しい。こいつら、マジで世界救ったスーパー部隊の構成員なの? 僕は正直疑問なんですけど。
「いや、その・・・フェイト、言っちゃっていい?」
「・・・うん、いいよ」
一応、僕だけの話じゃないのでフェイトにも確認。フェイトは、少し照れながらも・・・頷いてくれた。
なので、僕は一回深呼吸。それから、話した。
「・・・紆余曲折ありまして、二人で沢山話して・・・付き合うことに、なりました」
「その、私達・・・恋人同士ということに、なりました」
訪れるのは静寂。僕の言葉にみんなが固まる。
・・・え、なんで? なんで固まるのさ。
『それで手を出してないっておかしくないっ!?』
・・・やっぱりそう来たかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
そして、パーティーは始まった。既成事実どうこうは抜きにしても、成立したのは間違いないということで、お祝いとなったのだ。
なお、絶対に『・・・仕事しろよ』なんて口に出してはいけない。僕だって思うけど、お祝いされる立場だから何も言えないのだ。もちろん、フェイトも。
僕とフェイトを主賓として、みんなに修行中の事や成立までの苦労話などを話したり・・・あれ、やっぱりおかしいな。仕事しようって気合入れたのに、まだ休みが続いてるよ? 言うなれば、今は8月32日だよ? 一体どこでバグったんだろ。
「あー、それでな皆。実はうちも報告が一つあるんよ」
そんな事を言い出したのは、はやて。僕は師匠とザフィーラさんにローストビーフを取り分けながら、それを聞く。
なお、フェイトはエリオとキャロと話している。キャロの僕を見る視線が非常に冷たいのは、気のせいじゃない。
さっきまでうるさかったし。『ヘタレ』とか『万年ED』とか。
・・・しゃないでしょうがっ! さっきも言ったけど、ダメな日来ちゃったし、フィアッセさん来ちゃったし、ヒロさんとサリさん突撃して来ちゃったんだからっ!!
「あれ? そういやヒロさん達はどこに」
「・・・あぁ、なんか急に本局のマリーさんのとこに行くって言って、慌てて出てった。つーか、なんか歓喜の声を上げながら逃げるようにメイルを連れて走り去ってた。」
「それまでは、普段のお二人と違って、少々怯えている様子が見受けられたのだが・・・」
ち、逃げやがったか。せっかく昨日の報復をしようと思ったのに。こう、ギャグ的に笑える感じで。
「しかし・・・ヴィータ」
「言うな。もう決まっちまったことなんだしよ」
師匠達にローストビーフを渡しつつ、考える。その反応を考えるに・・・相当気にしてる? よし、帰ってきたらフェイトと二人、気持ち悪いくらいに優しくしてあげよう。そうしたら、もっと気にして怯えるはずだ(鬼)。
しかし、僕も気になる。もっと言うと、師匠達の会話だ。どこか諦めが入っているような言葉だったし。
”はやてさん、なに言い出すつもりなんでしょうね”
”そうだね・・・って、初会話だね”
”空気を読んだんですよ。人のラブシーンを覗き見るのは、もうごめんですし”
”・・・いや、まず見ようとするのやめようよ。懲りる時点でおかしいでしょうが”
とにかく、アルトとそんな話をしつつも、僕ははやての言葉に耳を傾ける。
いや、僕は間違っていた。それは言葉じゃなかった。
それは・・・爆弾だった。
「えー、うち、八神はやては・・・3月にヴェロッサ・アコースと結婚しますっ!!」
そっかそっか、ヴェロッサさんとけっこ・・・?
けっこん・・・・血痕・・・血こん・・・血婚・・・けっ婚・・・結婚・・・。
結婚っ!?
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・・・・・・うん、はやてさん何ぶっちゃけてんだ?まぁ、めでたいからいいか。
≪マスター、ヤスフミをからかわなくていいのか?せっかくネタになりそうなものがたくさんあるというのに・・・≫
「・・・ヒロさん達の二の舞になりそうだから止めとけ。というか、主に被害を食らうのは俺だから絶対に止めろ。」
≪・・・・・・だから面白いのに・・・・・・≫
「・・・・・・テメェ・・・・・・」
・・・このデバイス、人を弄り倒す事しか考えてないのかよ?ますますアルトアイゼンの影響を受けやがって・・・・・・・・・しっかし、なんか忘れているような気がするんだが・・・気のせいか?
≪・・・・・・マスターもか?私も、何かがメモリーに引っかかっているのだが思い出せないのだよ。≫
「・・・なんだっけなぁ・・・ここに来てからいろいろあったからなぁ・・・・・・」
・・・・・・なんか、またまた一波乱ありそうなんだよな・・・・・・でも、何を忘れているんだ?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「・・・・・・まったく。何をどうやったら、あの子は『機動六課』なんて所に出向になるのよ・・・おかげで、探すのに手間取ったじゃない。」
これはあれ?あの子の友達でトラブルメイカーっていう蒼凪君が関係しているのかな?一緒に出向しているみたいだし・・・・・・しかも、いつの間にか試験受けてるし!!
≪・・・・・・マスター、そんなに言うんだったら自分も試験受ければいいのに・・・マスターの実力なら、Sランクだって夢じゃないのにさ?≫
「・・・だから、私はランク云々に興味無いって言ってんでしょ?私は、強い奴と戦えればそれでいいの!!」
≪・・・・・・そんなんだから男の人にもてな・・・なにすんのさマスター!?可愛い相棒を地面に投げつけるなんて!?≫
「そこには触れるなっていつも言ってるでしょ。大体、アンタのどこが可愛いのよ?」
・・・それに、いざとなったらあの子にもらってもらえばいいし・・・・・・ほら、あの子年上好きじゃない?姉貴との約束も守れるし、私は恋人ができるし一石二鳥よ。
≪・・・いや、フィーネちゃんはそういう意味で頼んだ訳じゃないと思うけど・・・それに、あの子に彼女出来てたらどうすんの?≫
「・・・・・・・・・・・・と、とにかく!!まずはあの子の所に行くわよっ!!」
≪・・・・・・ごまかしたねマスター。≫
きっこえな〜い♪さぁて、会うのはひっさし振りだし、あの子もきっと驚くだろうな〜♪
魔法少女リリカルなのはStrikreS 外伝
とある魔導師と機動六課の日常・外典 Second Season
第1話 『新たなスタート、新たな嵐』
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「・・・いやぁ、手伝ってくれて助かりますよジン君。」
「いえ、ちょうど手も空いていましたし・・・・・・」
・・・・・・俺とグリフィスさんは、パーティーの後片付けをしている所だった。本来は俺達がやらなくてもいいのだが・・・まぁ、なんとなく・・・なぁ?
・・・・・・そういえば、そろそろバレンタインだったか・・・・・・今までは無関係だったけど、今年はちょっとだけ楽しみだなぁ・・・・・・
『嘱託魔導師のジン・フレイホークさん、ロビーにお客様が来ておりますので、そちらの方へお願いします。繰り返します・・・』
そんな時、コールがかかる・・・俺に・・・客?
「ジン君。後は1人で大丈夫だから、行ってきてもいいですよ。」
「・・・すいません。それじゃ、後はお願いします。」
俺はグリフィスさんに頭を下げると、ロビーの方へ向かう・・・けど、あれ1人で終わる量じゃないよな・・・
「あれ、ジン君放送で呼ばれてたけど聞いてた?」
・・・・・・すると、ちょうどいいタイミングでルキノさんが通りかかる。おぉ、ラッキー。
「すいませんルキノさん。今、そっちでグリフィスさんがパーティーの後片付けをしているんで手が空いてたら手伝ってもらえます?さっきまで手伝っていたんですけど・・・」
「えっ?・・・・・・うん、分かったよ。ちょうど手が空いているから、安心してお客さんの方に行って。」
「それじゃお願いします!!」
ルキノさんに後を任せると、俺はロビーへと向かう・・・けど、俺に客か・・・バルゴラ、心当たりあるか?
≪・・・うぅむ、マスターの知り合いでここに来る様な輩は・・・・・・そういえばマスター、あの巡礼の仕事・・・確か、終わったのつい最近じゃないか?≫
・・・・・・あぁ、あの好条件でほとんど旅行の奴ね。ホントは俺も行きたかったんだけど、六課の出向依頼があったから一緒に行こうと誘ってくれたアリス姉に断って・・・・・・・・・・・・あ。
頭にある人物の顔が浮かび上がると、俺は思わず歩みを止める・・・・・・パーティーのときに思い出せなかった事ってこれか!?
「・・・うわぁ・・・すっげぇ行きたくねぇ・・・」
≪・・・・・・ま、まぁまだ彼女と決まった訳では無いし・・・・・・≫
「いや、あの人の興味を引きそうなものなら・・・・・・ここには山ほどあるぞ?」
≪・・・それは・・・そうだな。≫
バルゴラとそんな事を話しながら、俺は物陰からロビーを伺う・・・
・・・ロビーのソファーには、水色の髪を後ろで一まとめにして、黒いサングラスをかけた茶色いコートの女性が座っていた・・・・・・予想的中かよ。
そして、その女性は俺の姿を確認すると、サングラスを外して立ち上がり・・・・・・その赤い瞳を輝かせた。
「ヤッホ〜!!ひっさしぶりねぇジン♪」
「・・・・・・で、用件はなんですか?それが済んだらとっとと帰ってください。」
「ちょっ、いきなりそれは無いでしょ、反抗期なの!?うぅ、昔はあんなにいい子だったのに・・・育て方を間違えたかしら?ヨヨヨヨヨ・・・」
「見苦しいから泣きまねはやめろ27歳っ!!大体、俺は反抗期でもなければあんたに育てられた覚えもねぇっ!!」
「なんで実年齢ばらすかな!?私は永遠の少女でいたいのよっ!!」
≪マスター、さすがにそれは引くよ?・・・あ、ジンとバルゴラも久しぶり。≫
・・・・・・皆訳が分からんと思うから一応紹介しておこう。
この人は「アリス・スノウレイド」。俺の先生であるフィーネ・スノウレイドの妹さんで、先生が亡くなった後に俺の身元引受人になってくれた人だ。ちなみに、俺はこの人の事をアリス姉と呼ぶ。
・・・・・・身元引受人とといっても実質名義だけ借りたようなもので、基本俺はこの人と離れて生活している・・・・・・まぁ、理由はいろいろあるけど、長くなるから今回は省く。
そして、アリス姉の胸元で輝きを放っているクリスタルが埋め込まれたペンダントが、アリス姉のデバイスで「レムレース」。バルゴラと同時期に生まれたデバイスで・・・いわゆる姉弟機になる。
≪姉上、あなたは元気にしていたか?≫
≪うん、ここに来る前にマスターに地面に投げつけられたけど元気だよ。ところでマスター、話が進まないからそろそろまじめになりなよ。≫
「まったく、ちょっとしたお茶目なのに・・・・・」
そういうと、アリス姉は泣きまねを止める・・・だからアリス姉、用件はなんだよ?
「あぁ、用件は2つあってね・・・一つは君の様子を見に来た事。ほら、これお土産。」
≪でも、思ったより元気そうだね。よかったよかった。≫
とりあえず、手渡されたお土産はしっかりと受け取る・・・俺1人じゃ多いな、後でヤスフミ達にも分けてやろう・・・しかし、2つって事は・・・まだ何かあるのか?
「・・・・・・で?もう1つはなんだよ。」
「・・・・・・え?もちろん武者修行。」
「・・・・・・・・・・帰れ。」
俺は笑顔を浮かべてアリス姉の身体を回転させると、入り口へ向かってその背中を押していく・・・・・・そして、入り口の自動ドアが開くとその背中を蹴り飛ばして外に出す。
・・・よし、これで終了。さぁて、グリフィスさん達の手伝いに行かなきゃ・・・・・・
「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!!いきなり締め出すなんて何考えてるのっ!?」
「何考えてるのか聞きたいのはこっちの方だっ!?武者修行とか、戦う気満々じゃねぇかっ!!」
「当たり前でしょ!!ここには「古き鉄」を受け継いだジンの友達の蒼凪君とか、「烈火の騎士」とか居るじゃん!!戦いたくなるのは当然でしょ!?」
「やかましいわこのバトルマニア!!迷惑にならん内にとっとと帰れっ!!特に俺の迷惑になる前にっ!!」
≪・・・君のその性格はまだ直っていなかったのか・・・≫
≪バルゴラ、その認識は甘いよ?マスターの性格はむしろ酷くなっているから。≫
「え、アタシそういう認識?」
「≪≪もちろん。≫≫」
「ふっ、その容赦ない言葉に挫けそうだぜ・・・・・・」
「・・・・・・アンタ、何やってるのよ・・・・・・」
俺がアリス姉と言い争っていると、ティアナが頭を押さえながら歩いてくる・・・・・・あ、やっぱ目立ってたか?
「目立ってたってもんじゃないわよ。皆注目してるし・・・大体、自分に来たお客をそういう扱いした人、初めて見たわ。」
「あぁ、気にすんなティアナ。この人にはこんぐらいやらないと駄目だから。というか、これは六課の為を思っての行為だから。」
≪・・・彼女をここに置いとくと、間違いなく厄介な事になるぞ?主にシグナム殿やヤスフミと化学反応を起こして。≫
「あの、その疫病神扱いは止めて?おね〜さん結構傷つくから。壊れやすいガラスハートにひび入りまくりだから。」
≪マスターのハートは防弾ガラスだからひびなんてそうそう入らないと思うけど?≫
・・・・・・レムレースの意見には激しく同意だ。この人、見た目以上にタフだしなぁ・・・・・・
「・・・アンタはホントに私のデバイス?・・・ところでジン、そっちのいかにもツンデレっぽい子はどちらさん?」
「・・・・・・ねぇ、そんなに私はツンデレに見える?」
≪・・・まぁ、印象、髪型、顔立ち、口調から判断できる性格からして『ツンデレ』と自己主張しているからなぁ・・・≫
「バルゴラ、お前はだまっとれ・・・・・・こいつはティアナ。ここに所属している魔導師で、俺の彼女だよ。」
「そっかぁ、ジンの彼女かぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
≪・・・・・・わぉ。本当に彼女出来てたんだ・・・・・・≫
・・・・・・俺に彼女がいるのがそんなに不思議か?アリス姉、なんだか石みたいに固まったけど。
≪気にしなくていいよジン。マスターの貴重な嫁ぎ先が1つ消えてショック受けただけだから。≫
「ほほう、嫁ぎ先が・・・・・・って俺か!?」
≪・・・どこの逆光源氏だ?まさか、マスターがハイ・マスターに引き取られた頃からちょくちょく様子を見に来ていたのは、いい印象を与える為だったのか・・・≫
≪それを言わないであげて。あくまで最終手段らしいし・・・あ、ティアナさんだっけ。ジンの事よろしくお願いします。≫
「は、はぁ・・・・・・こちらこそ・・・・・・」
・・・・・・なんだろうな、レムレースの方がはるかに姉貴分らしいぞ・・・・・・
「・・・いかんいかん、たとえジンが駄目だとしても私にはまだ出会いがあるはずなんだ・・・・・・さて、ティアナちゃんだっけ?私の名前はアリス・スノウレイド。一応この子の身元引受人になっているの、よろしくね♪」
「あ、よろしくお願いします・・・・・・スノウレイド?ひょっとして、ジンの先生と何かご関係が・・・」
「あれ、そっちの事も知ってるんだ?フィーネ・スノウレイドは私の姉なの。それでそれで、どうやってこの朴念仁を落としたのかな〜?」
「え、えぇっ!?それは、その・・・・・・」
「・・・・・・ってちょっと待て。なんでティアナの肩を抱きながら六課の奥に行こうとしている?とっとと帰れっ!!」
「言ったでしょう?君の様子を見に来たって・・・・・・さぁてティアナちゃん?詳しく教えてもらいましょうかっ!!」
「え、あのちょっとっ!?」
≪・・・ジン、あきらめなよ。こうなったマスターは誰にも止められないって。≫
≪・・・それは同感だな。≫
・・・・・・結局、アリス姉はティアナから俺の近況を聞いたり、六課の皆に挨拶周りに行きやがった・・・・・・なんでこうなるんだよぉぉぉぉっっっっ!?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「さて、蒼凪・・・あと、スノウレイド殿。遠慮なくかかって来てください。私も、全力で相手をします。」
なんか平然ととんでもない事を言い出したのは、皆様お馴染み烈火の将。なお、絶対にニート侍とか空気とか言ってはいけない。本人、かなり気にしているのだ。
「えぇ、こちらこそよろしくお願いしますね♪」
「・・・・・・フェイト、これはどういうこと? さっきの締めからこれへは絶対に繋がらないと思うんだけど。行間の間を読むのも小説の楽しみって言っても、これは読み切れないでしょ」
「わ、私もそう思う・・・」
戻ってきて早々・・・これかぁっ!!
時刻は、夕方より少し前。現在、廃ビルが乱立している演習場に、さっきジンに紹介されたアリスさんと二人で立っています。なお、訓練着です。しかし、アリスさんは上のコートを脱いで動きやすそうなワインレッドのセーターと黒いズボン・・・完璧に私服だよね?
そして、目の前にはジャケット装備のシグナムさん・・・と、傍らには訓練着姿のフェイト。や、やばい。なんかすっごくヤバイ感じがする。
「さて蒼凪、修行の成果・・・・・・見せてもらうぞ。」
・・・なにやら嬉しそうにシグナムさんが言うけど、とりあえず発言しておこうか・・・だって、この人ジンのお客さんだもん。
「・・・シグナムさん、成果を見せるのはいいでしょ。フェイトとシグナムさん二人がかりも・・・まぁ、いいでしょ」
「あ、私は参加しないよ?」
「そうなの?」
「うん。・・・ヴィータとなのはと一緒に、結界スタッフなの。」
フェイトが疲れたような顔でそう言ってきた。そして、視線で僕に言う。『・・・演習場、壊さないでね』と。
だから、僕も視線で返す。『・・・シグナムさんに言って。絶対壊すのはあの人の攻撃だから』・・・と、答えた。そうすると、フェイトが泣き出した。すっごい勢いで泣き出した。
「でも、真面目にアリスさんが参加する意味合いが分かりません。どういうことですか?」
とりあえず、そこは無視で話を進める。・・・友達の客人が巻き込まれてるんだ。これはありえないもの。
「単純に私の興味だ。」
「「なんかすっごいアホな事をはっきり言い切ったっ!?」」
「アホとはなんだ、アホとはっ! 強者を見たら戦いたいと思うのが騎士としての常だろうっ!! 蒼凪、お前ならわかるはずだっ!!それに、スノウレイド殿は快く頷いてくれたぞ!!」
・・・まぁ、分かる。僕も同じだから。でも、僕は時と状況は考える。しっかり考える。いきなりこんなアホはかまさない。
どこからか『嘘だっ!!』って声と視線が聞こえるけど、スルーだ。
「シグナム、正直なんの説得力もありません。というより、それはただの危ない人ですよね」
「・・・私も、局に長い事勤めている」
あ、なんか急に語り出した。フェイト完全無視だし。
「だから、聞いた事はある。『栄光の流星』と共に戦った『紅蓮の槍騎士』と呼ばれる魔導師が居るとな・・・今では局を辞めて足取りがつかめずに居たが、まさかフレイホークの知り合いだったとは夢にも思わなかったぞ?」
「・・・あぁ、そういうことですか」
つまり、アリスさんの能力に興味を持ってと・・・。てゆうか、二つ名から判断すると槍使いなんだ。エリオにとっては参考になるね。
「・・・『局の関係者で是非とも刃を交えてみたい魔導師リスト』ベスト5入りしている存在とこのような形で戦えるとは運がいい・・・腕が鳴るというものだ。」
「そんなアホなリストは今すぐ捨ててー!?一体なに考えてるのっ!?」
「だが、お前とて作ってるだろうに?」
「はぁ?なに言ってるんですか。僕はそんなアホなリストは作ってませんよ」
胸を張って、シグナムさんの言葉に答える。・・・うん、僕はそんなリスト作ってない。
「僕のは『ガチにやりあって楽しい人ランキング』ですよ」
「ヤスフミっ! それは名称が違うだけでまったく同じように感じるのは私の気のせいかなっ!?」
「・・・さぁって、『烈火の将』に『古き鉄』を受け継ぐ子・・・どんな強さなのかなぁ?」
≪・・・マスター、トリップするのは止めようよ・・・≫
・・・うーん、なぜだろう。みんながとっても不満そうだ。僕の方がまともなのに。
そして、アリスさんはなんだか笑みを浮かべていらっしゃる・・・・・・ひょっとしてこの人、僕らと同じタイプか?
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
そうして、ジャケットを装着。僕達は空に浮かぶ理不尽なお姉さんと対峙することになった。
僕は当然リーゼフォーム。そして、アリスさんは・・・F○]Vの主人公に似たデザインで、白い部分が黒、赤っぽい部分が銀色のバリアジャケットに身を包む。
そしてその手に握られているのは、銀色で鋭い刃を輝かせた、剣のようにも見えるアルトぐらいの長さの槍・・・・・・ぶっちゃけ、ヴ○クター化した後のサン○イトハートそのままだった。
≪・・・ねぇマスター、やっぱり昔の方が私は好きだなぁ・・・≫
「何よレムレース、気に入らないの?」
≪・・・気に入らないも何も、私は承諾してないんだけど。というか、いくら武装○金にはまったからって、マイスターに頼んで作り変えてもらうとか何考えてるの!?≫
「まぁまぁ、一応昔の形態も保存してあるから、機嫌直して、ね?それに、試してみたらアンタも病みつきになるかもよ?」
・・・どうやら、あの形はデバイスに無許可のようだ。つか、そこまで気にいったんかい。いや、確かに武装○金は面白いんけど。
「さてと・・・それじゃ、いきますかっ!!」
その言葉と共に、アリスさんの構える槍からワインレッドの魔力光が湧き出る。そして、飛行魔法と魔力放出によって加速したアリスさんは、その勢いのままシグナムさんへと突撃した。
い、いきなり突撃っ!?というかあのスピードって・・・下手したらフェイト並だよっ!?
「「はあああぁぁぁぁぁっっっっっっ!!」」
・・・・・・空中では、シグナムさんとアリスさんが盛大に刃をぶつけ合っている・・・・・・それこそ、僕をガン無視して。
・・・・・・とりあえず、言いたい事があるなぁ・・・・・・
「・・・・・・僕もまぜろおぉぉぉぉぉっっっっっっ!!」
≪・・・結局こうなりますか。≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
模擬戦はまぁ・・・終わった。いや、趣旨を完全に忘れてバトルマニアっぷりを三人が発揮したからなんだけど。
そして、演習場の真ん中でフェイトちゃんとヴィータちゃんにお説教をされている。恭文君がちょっと涙目なのは、気のせいじゃない。
・・・うん、安心した。フェイトちゃん、あんまりに糖分を排出し過ぎるから、公私混同しないかってちょっと心配だったんだけど、あれなら大丈夫だよね。
「・・・ね、なのはちゃん。あれなに?」
そして、その様子をいつもの集合場所から見ていると、後ろから声がかかった。
≪姉御、聞く必要あるか?≫
「無いねぇ・・・」
「なんつうか、二人揃って学習能力ないなぁ・・・・・・なんか一人増えてる感じがするけど。というか、あれアリスじゃね?」
≪主、今更かと・・・しかし、アリス嬢は久しぶりですね。何年振りでしょうか?≫
それは・・・ヒロリスさん達だった。あ、メイルちゃんの検査終わったんですね。
「ヒロリスさん、サリエルさん、おかえりなさい」
「うん。ただいま。で、今度はなにが原因で大暴れしたのよ?」
「・・・あの馬鹿姉貴分ですよ。」
「あぁ・・・なるほど。」
そう声を出したのは、私の横で疲れ果てた様子のジン君。座り込みながら、ヒロリスさん達に手を上げて挨拶する。
それを見て、サリエルさんが納得したような表情を見せる。ヒロリスさんは・・・・・・アリスさんを見て笑顔を浮かべている。
「あぁ、そっか。・・・なのはちゃん、大変だったろ?アリスはヒロに負けず劣らずのバトルマニアでなぁ・・・フィーネが居た頃は三つ巴とか日常茶飯事で、涙を流しながら修理してたなぁ・・・」
「・・・そ、そうなんですか・・・」
「・・・けど、厄介ですよあの人。ただでさえシグナムさんとヤスフミっていうバトルマニアが居るってのに・・・四人が模擬戦をやるような事態は阻止しないと・・・」
「・・・・・・無理っぽい感じがするぞ?」
「分かってます。それでも止める努力はするだけです・・・・・・」
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「おぉ、心配してくれてありがとなメイル・・・」
なんというか、どんよりしたオーラを放つジン君を、メイルちゃんが心配する・・・この二人も、ずいぶん兄妹らしくなったね。
「・・・ところでお二人とも、その子は?」
ヒロリスさん達の影に隠れるように、帽子を被った女の子が居る。見たところスバルやティアとさほど年が変わらない子。
なお、私は見た事が無い。うーん、マリーさんから呼ばれたって言うの、もしかして・・・この子が原因かな?
「あー、それなんだけどね。なのはちゃん・・・」
「はい?」
二人には珍しく歯切れの悪い感じ。それに首を傾げていると、その子はゆっくりとジン君の前に歩いていき・・・・・・頭に被っていた帽子を脱ぐ。
「・・・・・・『私』にとってははじめまして・・・あなたにとっては久しぶり・・・と言った方がいいですか?『兄さん』」
「・・・・・・・・・・・・・・・え?」
・・・帽子を脱ぐと、赤みがかった茶髪が光に輝いて・・・青い右目と赤い左目がジン君をまっすぐ射抜く。
あれ、どことなくジン君に似ているような・・・・・・ってジン君どうしたの?
「・・・・・・・・・・・・リ・・・・・・リ・・・・・・ィ?」
・・・・・・えっと、話が見えないんだけど。なにこのシリアスな展開?
「あー、なのはちゃん。実は・・・しばらく、この子をうちらで預かる事になったから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?
(続く)
あとがき
ジン「・・・・・・という訳で、DCDクロスも大詰めに向かっている中始まりました外典SecondSeason第1話。お相手は俺、ジン・フレイホークと・・・」
バルゴラ≪私、バルゴラでお送りするぞっ!!≫
ジン「そして、今回はゲストがいます・・・・・・けど、1人は紹介しなくていいよな?」
バルゴラ≪そうだな。ではどうぞ。≫
レムレース≪皆さん始めまして。レムレースといいます。≫
ジン「・・・という訳で、今回のあとがきはこの3名で・・・・・・」
???「ちょっっとまったあぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!なんでレムレースは紹介して、私は蚊帳の外なのかなっ!?」
(A○IAのケットシーが丁寧にお辞儀をしたところで、どこからか響く声・・・3名が振り向くと、そこには息を切らしている紅蓮の槍騎士)
ジン「・・・え、なんとなく?」
???「なんとなくじゃないわよっ!?ほら、ちゃんと紹介しなさいっ!!」
バルゴラ≪・・・これが、アリス・スノウレイドだ。後は以下のプロフィールを見てくれ。≫
アリス「なんだか扱い雑っ!?」
名前:アリス・スノウレイド
年齢:27歳
性別:女
身長:172cm
体重:ヒ・ミ・ツ♪(レ:キモイよマスター。ア:なんですってぇぇぇっっ!?)
体型:まぁまぁ普通
髪の色:水色
髪型:うしろでひとまとめにしている(ひ○らしの魅○みたいな感じ)
瞳の色:赤
顔立ち:それなりに美人(ア:それなりってなによっ!?)
職業:フリーの嘱託魔導師
魔導師ランク:総合ランクB(ただしBランクを取得してから昇格試験を受けてないため、実際はSランク相当の実力があるらしい?)
声のイメージ:坂本○綾さん(空の○界の両○式、種死のル○マリアなど)
性格:基本的に明るいが、超がつくほどのバトルマニア。というかボケキャラ。嘱託魔導師になっているのは、管理局に居ると好き勝手できないという理由のため。ある意味趣味を生活にしている人。現在独身。
ジンの現在の身元引受人だが、ほとんど放任している上にジン自身も自分で生活できているため保護者というよりは親戚のお姉さん的存在。その為威厳はまったくない。
なんだかんだでジンの事は心配しているが、それよりも自分の身を固める事に焦っている。年下が好み。
AI搭載式突撃槍型アームドデバイス・レムレース
武器としての基本形状:サン○イトハート+
待機状態:水晶のような飾りがついたペンダント。
形状変換によるモードチェンジ:通常モードと、かつて使用していたデザインのアナザーモード。
通常モード:ランス。全ての基本戦闘はこれで行う。カートリッジは搭載されていない。
一人称:私
性格:女性人格のAI。アリスのストッパー的存在。ツッコミ役。むしろこっちのほうがジンの姉貴分に相応しい。
破天荒な行動を行うアリスに頭を痛めている。正直ジンがパートナーのほうがやりやすいらしい。
でもアリスのことを放っておけない。なんだかんだでいいパートナー。
AIの声のイメージ:YUI MAKINO
ジン「はい、さっさと本編の話に移ろうぜ。」
バルゴラ・レムレース≪そうだな(そうだね)。≫
アリス「だから扱いがひどいって!?何でそんな扱いなの!?」
(抗議をする紅蓮の槍騎士に、ため息をつく栄光の流星・・・・・・)
ジン「・・・・・・アリス姉。この話でのアンタの役割、知ってるか?」
アリス「そりゃもちろんよっ!!私は君のお姉さん代わりで、実は初恋の人で・・・・・・」
ジン「ちがうわぼけっ!!」
バルゴラ≪・・・読者の皆様はお察しの通り、彼女のポジショニングは女ヤスフミ・・・いわゆる『トラブルメイカー』だ。≫
レムレース≪まったく、そんなマスターをサポートする私の身にもなってよ・・・大体、マイスターにせっかく作ってもらった身体はサン○イトハートになるし・・・・・・≫
アリス「アレは作者の趣味も入ってるでしょうがっ!?」
バルゴラ≪ちなみに、姉上が言うマイスターや、話の最後に出てきた謎の少女については次回で明かされるぞ。≫
ジン「・・・なんか、本編にふれてない気がするけどまぁいいか・・・それじゃ、次回をお楽しみにっ!!」
レムレース≪まったね〜♪≫
アリス「え、最後までこんな扱いっ!?」
(というわけで、終了。
本日のED:坂本○綾 『トライアングラー』)
???「それで、私の正体については次回へ持越しですか・・・」
メイル「でも、アタシうれしいっ!!お兄ちゃんに、お姉ちゃんも出来たんだからっ!!」
???「・・・私も、メイルのような妹が出来てうれしいです。一緒に兄さんをサポートしましょうね。」
メイル「うんっ!!」
ティアナ「・・・・・・アンタ、アイツとは違うフラグがあるんじゃない?どうして妹キャラが増えるのよ。」
ジン「俺も知りたい。作者のやつ何考えてんだ・・・・・・?」
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