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頂き物の小説
第8話『Journey through the Decade/英雄と希望』













『変身っ!!』





≪Sword Form≫

≪Rod Form≫

≪Ax Form≫

≪Gun Form≫

≪Wing Form≫

≪Climax Form≫

≪Liner Form≫

≪---COMPLETE---≫

≪TURN-UP≫

【HEN-SHIN CAST-OFF CHANGE-BEETLE】

≪---KAMENRIDE---DECADE---≫



・・・・・・そして、16人の戦士達が、その姿を現す。


「俺、参上っ!!」

「お前達、僕に釣られてみる?」

「俺の強さに、お前が泣いたっ!!」

「お前達倒すけどいいよね?答えは聞いてないっ!!」

「降臨、満を持して。」


・・・それぞれの電王に変身した、モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス、ジーク・・・


「よぉっし!!」

・・・仮面ライダークウガ・マイティフォームに変身したユーノ先生・・・


「バルゴラ、いくぞっ!!」

≪Yes、YourMajesty!!≫

「何でそこでネタに走るお前はっ!?」

≪・・・なんとなくだが?≫


・・・仮面ライダーアギト・グランドフォームに変身し、バルゴラを構えたジン・・・


「ストラーダ、いける?」

≪問題ありません。≫


・・・仮面ライダー龍騎に変身し、ストラーダを握り締めるエリオ・・・


「いくよ、マッハキャリバーッ!!」

≪分かりました、相棒!!≫


・・・仮面ライダーファイズに変身し、両足にマッハキャリバー、右腕にリボルバーナックルを装着したスバル・・・


「さぁて・・・・・・クライマックスを、はじめようじゃないの。」

≪えぇ。大ショッカーごとき、コテンパンに叩き潰しましょう。≫

「リインも頑張るですっ!!」


・・・仮面ライダーブレイドに変身し、アルトを握り締めてリインを肩に座らせた僕・・・


「うっし。金剛、久しぶりに大暴れするか。」

≪そうですね。久々に活躍できる気がします。≫


・・・仮面ライダー響鬼に変身し、金剛を肩に担ぐサリさん・・・


「・・・天の道を往き・・・総てを司りますわっ♪」


・・・仮面ライダーカブト・ライダーフォームに変身し、右手で天を指差すシオン・・・というか、その名乗りはやめぃ。


「私、全力全開で参上っ!!」

≪俺、大活躍っ!!≫

「あ、あのっ!!落ち着いてくださいヒロリスさんっ!!うれしいのは分かりましたからっ!!」


・・・仮面ライダー電王・クライマックスフォームに変身し、アメイジアをくるくると回転させるノリノリなヒロさんと、仮面ライダー電王・ライナーフォームに変身した良太郎さん・・・あとアメイジア、活躍はまだだからっ!?


「烈火の将・シグナム・・・参るっ!!」


・・・仮面ライダーキバ・キバフォームに変身し、レヴァンテインを構えるシグナムさん・・・


「・・・よしっ!!」


・・・仮面ライダーディケイドに変身したヴィヴィオ・・・






「それじゃ、ここからは正真正銘のクライマックスだ・・・・・・いくぜいくぜいくぜぇぇぇぇっっっっっっ!!」

『おおおおおぉぉぉぉっっっっっっ!!』




そして、モモタロスの声と共に・・・僕達は怪人達の群れへと突撃していくっ!!今の僕達を止められる奴なんて、そうそうはいないよっ!!























・・・・・・そして、どれくらいの時間がたっただろうか・・・・・・








≪何ぼぉっとしてるんですか?まだ戦闘が始まって10分も経っていませんよ?≫





・・・・・・アルト、分かっているけどさ・・・・・・



「なんだ?全然弱っちぃじゃねぇか・・・まだまだ俺は暴れ足りねぇんだよぉぉぉぉぉっっっっっっ!!」

「私だってそうだっ!!せっかくライダーに変身したってのに、物足りないっつうのっ!!」

≪・・・姐御もモモタロスも落ち着けよ。というか、怪人達の6割は姐御とモモタロスが倒してるんだがっ!?≫



・・・そう、アメイジアの言うとおり・・・あれほど居た怪人軍団の6割は、テンションの上がったモモタロスとヒロさんが容赦無しにぶちのめした。

ちなみに、残りの4割を僕達が倒している・・・・・・ヒロさんとモモタロスの無双っぷりが際立ちすぎだって。

特にヒロさんがありえなさ過ぎる。敵陣ど真ん中でボイスターズシャウト(花火職人が出てきた回で使われた、胸の電仮面が展開してミサイルをぶっ放すあれ。)使ったり、アメイジア二刀流+サーペントフォルムとか・・・せっかく僕もアイゼンフォームになったのに、ヒロさんに全部いいところ取られたよ。









「・・・・・・なるほど・・・・・・普通の怪人達では押さえきれぬか・・・・・・」







・・・すると、突然どこからか声が聞こえてくる・・・・・・その声に籠められているのは・・・殺気。







≪マスター、来ますっ!!≫



そして、頭上から降り注ぐのは無数の光弾・・・・・・って、どこの弾幕ゲーなのさこれはっ!!



「クレイモアッ!!」

「はっ!!これぐらいで私らを止められると思うなっ!!」

「火龍一閃っ!!」

「スフィアバレット!!」


・・・とっさに気付いた面子で光弾を打ち落としたり、他のメンバーは回避したりするけど・・・この攻撃はいったい・・・




「さすがだな、仮面ライダーの力を受け継いだ者達よ・・・・・・」




そんな声と共に、道路の向こう側から赤いローブを羽織った人物が現れる・・・その顔は、フードに隠れていて見えない。



「・・・お前、誰だ?」

「我は・・・大ショッカーの大首領なり。」


・・・ジンの問いに、そう答える赤ローブの人物・・・・・・いきなりラスボスの登場とは、ずいぶん気前がいいね。



「・・・さぁ・・・貴様達の力を見せてみろ。」



そう言うと、大首領はこちらへ歩きながら白いバックルを取り出し、腰に装着する・・・・・・え?





「・・・・・・・・・・・・変身。」


≪---KAMENRIDE---DECADE---≫



大首領がバックルにカードを装填し、ローブを空中へ放り投げる・・・・・・それと同時に9つの影が大首領の身体に重なり、黒と鈍い銀の鎧に水色の複眼・・・そして、左肩から胸部にかけて金色に輝く十文字・・・



「・・・嘘・・・でしょ?」





色こそ違えど、そこに立っていたのは・・・・・・ヴィヴィオが変身しているのと同じ、ディケイドだった。





「・・・へっ!!なにがなんだか分からねぇけどよ・・・テメエをぶっ飛ばせばいいって事だよなぁっ!!」

「貴様が・・・すべての元凶かっ!!」



すると、モモタロスとシグナムさんが黒いディケイドに襲い掛かる・・・ちょっ、2人とも!?


「・・・ふん。」

≪---ATTACKRIDE---SLASH---≫






カードを装填した黒いディケイドは、ソードモードのライドブッカーをただ横薙ぎに振るう・・・無造作に振るったようにしか見えなかったその一振りで・・・・・・飛び掛ったシグナムさんとモモタロスはおろか、その後ろに居た僕達まで無数の斬撃で切り裂かれ、吹き飛ばされる。


・・・・・・な、なに今の・・・・・・攻撃が・・・・・・見えなかったっ!?


「・・・テ、テメェ・・・いったい何をしやがったっ!?」

「・・・・・・ただ単に斬っただけだが?」


モモタロスの叫びに、黒いディケイドはただ肩をすくめて答える・・・冗談じゃないよ・・・回避不可の攻撃なんて、チートにもほどがあるでしょうがっ!!


「・・・くっ!!」

【CLOCK-UP】

「マッハキャリバーッ!!アクセルフォーム、行くよっ!!」

≪分かりました!!≫

≪---START-UP---≫


すると、シオンとアクセルフォームになったスバルが黒いディケイドへと迫る・・・・・・クロックアップとアクセルフォームのスピードなら・・・・・・








「・・・・・・シャドーフラッシュ。」

「そ、そんなっ!?」

「これは・・・まさか!?」


けれど、黒いディケイドの前に現れた銀色のオーロラから放たれた光によって高速移動をしていたはずのシオンとスバルが動きを止める。シャドーフラッシュ!?ま、まさか・・・


「スバルちゃん、シオンッ!!逃げろっ!!」

「・・・遅い。シャドービームッ!!」


サリさんの声が響くが、それよりも早くオーロラから現れた影・・・『シャドームーン』の両手から放たれた光線が、スバルとシオンを飲み込む。


「きゃあああぁぁぁぁっっっっ!!」

「う、うわああぁぁぁぁっっっっ!!」

「スバルさんっ!!」

「ちぃっ!!」


装甲から火花を散らしながら吹き飛ばされたスバルとシオンを、ジンとエリオが受け止める。シャドームーンまで現れるなんて・・・



「・・・なぜ勝手な行動をした?」

「ふっ・・・偉大なる大首領殿が危機に陥っているようだったのでな・・・思わず身体が動いただけの事。」

「・・・・・・心にも無い事を・・・・・・まぁいい。おかげで厄介な能力を持つ2人の動きを止める事ができた・・・さて、この攻撃はどう防ぐかな?」

「・・・だ・・・駄目・・・」

≪---ATTACKRIDE---BLAST---≫


黒いディケイドが別のカードを装填すると、いつの間にかガンモードに変形していたライドブッカーの銃口を頭上に向ける・・・・・・ヤ、ヤバイ・・・・・・



「くっ!!」

「駄目えええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっ!!」


そして、ライドブッカーの銃口から放たれた黒い弾丸は空中で無数に分裂し・・・・・・ユーノ先生がとっさに張った防御結界を破壊して、僕達へと襲い掛かった。











―――――――――少女が手にした力、ディケイド。英雄の魂を感じとり、その瞳は何を見る―――――――――



『とある魔導師と機動六課の日常・外典』×『仮面ライダーディケイド』 クロス小説



とある魔導師達と仮面の英雄達の物語



















第8話『Journey through the Decade/英雄と希望』






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






・・・・・・あかんなぁ、全然あかん。



「・・・フェイトちゃん。いくら恭文が心配やからって、少し落ち着きぃや。それと、なのはちゃんにギンガも。」

「「だ、だってぇぇぇっっっっ!!心配なのは心配なんだもんっ!!」」

「わ、私もですかっ!?」


・・・・・・のろけか。のろけなんかっ!?というか、それは婚約者に会えんうちに対する嫌味かっ!?

それにギンガ、あんたも行動は2人とおんなじやっ!!気付いてなかったんか!?


「・・・部隊長も落ち着いてください。」

「ティアお姉ちゃんの言うとおりだよはやてお姉ちゃんっ!!」


・・・おぉ、すまんな。うちが取り乱したらあかんな・・・くそぅ。


「・・・・・・やっぱり、恋する乙女ってすごいんですね・・・私も頑張ろっと。」


・・・キャロ、なんやその気合の入り方は?


「・・・どうやら、エリオがフェイトさんに似て鈍感な所にやきもきしているようで・・・」


・・・なるほどな。確かにあれは驚きやな・・・・・・あんな所似ていなくてもいいのになぁ・・・キャロが恭文と同じ道を辿りそうで怖いわ。







「・・・・・・何やってんだお前ら?本当に緊張感ないな・・・・・・」

「侑斗、そんな事言っちゃ駄目だ。本当は、侑斗もあんな風におしゃべりしたいと思っているのに・・・」

「デ〜ネ〜ブ〜・・・お前はいつもいつも何勝手に決め付けてやがる!!」


すると、ここ最近姿を見ていなかった侑斗さんとデネブが部屋に入ってくる・・・なんか、久しぶりやなぁ・・・


「・・・なんとか間に合ったようですね・・・彼らは?」

「・・・・・・それが、この時間についた途端飛び出して行っちゃったんです。」

「それと、サウンドライナーまで持ち出してきたんだが・・・いいのか?」

「・・・・・・・・・今回ばかりは仕方ありません。あれがなければ苦戦するのは目に見えてますし・・・駅長にも確認して、時の運行に影響が起きないようにしていますしね・・・・・・」

「・・・今は大ショッカーのせいで時の運行にもゆがみが生じている・・・それが元に戻るまでの間なら、いずれ修正されるから問題ないって事か?」

「えぇ・・・さすがに、彼らの行動は読めませんでしたが・・・まぁいいでしょう。」



「・・・・・・あの〜オーナー、侑斗さん。話が読めないんですが・・・・・・サウンドライナーってなんです?それに彼らって・・・・・・」

「・・・それは・・・実際に見たほうがはやいでしょう。では、皆さんついてきてください。」

「俺とデネブはあいつらの援護に向かう・・・デネブ、行くぞっ!!」

「おぉっ!!」



侑斗さん達と別れると、うちらはオーナーに連れられてなぜか陸戦演習スペースへと向かう・・・・・・
















「・・・な・・・なんやねんこれ・・・・・・」

「これが・・・サウンドライナーです。まぁ、本来ならここにあってはいけないのですが・・・今回だけという事で。」










・・・・・・そこでうちらが目にしたものは・・・・・・演習スペースに鎮座したデンライナーに似た、二両編成の列車・・・・・・いや、そこはええんや。


問題は・・・後部車両から展開されているのが、どこぞの超時○シンデレラやら銀○の歌姫やらが歌いそうなステージと、巨大なスピーカーやっちゅう所や。





・・・・・・オーナー、うちらに何をやらせるつもりですか?






「もちろん・・・・・・皆さんには、歌ってもらうんですよ・・・あそこで。」



ははっ、そりゃそうや。あんなステージを使うんならそれこそコンサートとか演劇とかくらいやし・・・・・・・・って。







『えええええええええぇぇぇぇぇぇっっっっっっっっ!?!?!?』










◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「・・・・・・侑斗さん、デネブさん。遅かったですね。」


・・・・・・俺とデネブが外に出ると、そこには金色の髪をなびかせる、どこか女っぽい顔つきの男が笑みを浮かべていた。


「あぁっ、ユーキ君!!」

「・・・お前ら、あいつらを助けに行ったんじゃなかったのか?」

「恭太郎君達はそうですけどね・・・サウンドライナーを使うのに、六課の守りが無いんじゃまずいでしょう?隊長陣は、六課の防衛に専念します。」


・・・そういうコイツ・・・ユーキが視線を道路に向けると、向こう側から怪人達がわらわらと現れてくる・・・・・・確かに、ここは重要だからな・・・・・


「・・・デネブ、俺達も行くぞ。」

「おうっ!!」

「ブレイブハート、AMFキャンセラー起動。」

≪分かりました相棒。AMFキャンセラー起動・・・魔力行使、問題なく行えます。≫


俺とデネブがカードを取り出すと、カードが光に包まれてゼロノスベルトとゼロノスカードに変わる・・・一方、ユーキの奴が首から提げている橙色の宝玉が光を放つと、ユーキの身体は白い光に包まれる。


「・・・変身。」

「変っ身っ!!」

「・・・久しぶりに本気でいくとするか。ブレイブハート、フルドライブ。」


≪Altair Form≫

≪Vega Form≫

≪Genesic Mode≫


そして、俺とデネブの身体をゼロノスのアーマーが・・・ユーキの身体を、銀色のバリアジャケットが覆う。

さらに、ユーキの周囲には龍の頭のような物体が浮かび・・・・・・その右手には、橙色の宝玉を中心にした銀色の砲身を先端に持つ杖が握られる。





「「最初に言っておく、俺達はかーなーり強いっ!!」」

「ついでに言っておきます・・・・・・手加減はできませんよ?」


俺とデネブはゼロガッシャーを構え、ユーキはその手に持つ杖・・・ブレイブハートを怪人達に向けると、怪人達へと走り出した。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「紅蓮・・・一閃っ!!」


・・・・・・俺が振るう炎の刃が、目の前に存在する巨大な機械を切り裂く・・・・・・これで俺の担当は最後だが・・・・・・


『タイチ、そっちはどう?』

「・・・ティファ、こっちのAMF発生装置の破壊は終わった。そっちは?」

『こっちも終わったけど・・・どうもこの装置、範囲を拡大させる為の端末みたいね。本体は別の場所にあるわ。』

『それで、場所を割り出して見たんやけど・・・・・・これがそのポイントや。』


・・・仲間であるティファと、妹のヒカリがモニターに本体のポイントを映し出す・・・・・・どうやら、俺が一番近いみたいだな。


「わかった。直ぐに本体に向かう。」

『OK。私とヒカリもそっちに向かうから、合流して本体を破壊しましょ。』

「・・・・・・恭太郎と幸太郎は?」

『恭君なら、「若いじいちゃん達と会えるのにこんなとこでちんたらしてられっかぁぁぁぁっっ!!」って咲耶と一緒に恭文おじいちゃんの所に飛んでったで?』

『それと、幸太郎とテディは、2人を追いかけて行ったわ・・・・・・それじゃ、後でね。』


・・・・・・苦笑いをしている2人の顔を見送りながら、俺はため息をつく。あいつらはまったく・・・・・・


「でもさぁタイチ、これだからあいつらはおもしろいんじゃねぇか?」


・・・イグニス、それは認めるけどさ・・・・・・


「・・・考えててもしょうがないか。さっさとティファ達と合流しないとな。」


俺とイグニスは急いで合流ポイントへと走り出す・・・・・・事が終わったら、恭太郎と咲耶は説教だな。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




〜海上隔離施設〜




「・・・なんだか、外はすごい事になってるみたいだね。」

「あの大ショッカーという組織さ・・・私達が言うのもなんだけど、恐ろしい事を考えるよね。」

「ディエチ、そんなにあいつらやばいっスか?確かに怪人とかわらわら引き連れてるみたいっスけど、やってる事はドクターと変わらない気が・・・」

「・・・あいつらの考え方は、ドクターとは違う。」

「そうですね。全世界を支配なんて・・・・・・ドクターとは欲望のベクトルが違う気がします。」





・・・なんか、皆がいろいろ話しているけど・・・正直、アタシは大ショッカーとかはどうでもいいな・・・ただ・・・・・・


「・・・ノーヴェ、どうかしたか?」


すると、チンク姉が私のところに来る・・・・・・別に、なんでもないよ。


「・・・何か悩んでいる事でもあるんだろう?姉に話してみろ。」


・・・やっぱり、チンク姉には敵わないか・・・


「・・・スバルやティアナは、こんな状況でも人を守る為に戦ってるのに・・・アタシは何も出来ないなぁって考えたら自分が情けなくて・・・」

「・・・・・・ノーヴェ、少ししゃがめ。」


すると、チンク姉はそんな事を言い出す・・・アタシは言われたとおりにしゃがむと、チンク姉は私の頭をゆっくり撫でた・・・・・・チ、チンク姉?


「・・・いいか、ノーヴェ。確かに今の私達はここから出ることは出来ない・・・でも、スバル達の無事を願う事はできるだろう?だから、またスバル達がここに来て笑顔を見せてくれる事を・・・信じるんだ。」

「・・・・・・チンク姉・・・・・・」





「・・・なんだか、いい雰囲気っスね〜♪」

「さっすがチンク姉♪妹の扱いが上手だねっ!!」

「・・・セイン、ウェンディ・・・いろいろ台無しだよ・・・」

「・・・ディード、ノーヴェはなんだかずるくない?」

「そんな気もしますね・・・」

「オットーとディードまでっ!?」





・・・・・・・・・・・・よし。


「テメエら、何見てやがんだっ!!アタシは見世物じゃねぇぞっ!?」

「「わ〜、ノーヴェが怒った〜♪」」

「・・・・・・ぶっ潰す!!」

「コラコラノーヴェ、落ち着け。」









「・・・・・・どーしたルールー?」

「・・・何か・・・来る。」


・・・・・・その時、ルーお嬢様の声がやけに響く・・・・・・すると、突然部屋の中に銀色のオーロラが現れた。


「な、なんスかこれっ!?」

「ひょっとして・・・大ショッカーとやらがここにも来たの!?」






「・・・失礼な、僕を彼らと一緒にしないでくれたまえ。」

「のわっ!?」

「アギトっ!!」


すると、銀色のオーロラをくぐって現れたのはどぎつい水色と黒の鎧に身を包んだ変な奴。そいつはルーお嬢様とアギトに視線を向けると足早に近づいて、アギトをがしっと捕まえた。


「古代ベルカの融合騎・・・お宝としてはすごいけど、今はそれどころじゃないんだ。」

「は、離せよっ!!」

「テメェ、待ちやがれっ!!」

「待てノーヴェ!!」



水色の変な奴はそのまま銀色のオーロラを潜り抜けて消えようとする・・・チンク姉の制止も聞かずに、アタシはとっさにオーロラの中へと飛び込んだ。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



海東との合流地点で、私は腕を組みながら海東を待っていた・・・・・・大ショッカーの軍勢は、直ぐそこに来ているというのに・・・・・・


すると、銀色のオーロラが私の目の前に現れる・・・・・・ようやくか。


「・・・・・・海東、ずいぶん遅かっ・・・・・・おい、なんでノーヴェがここにいる?」

「僕に言わないでくれたまえ。彼女は勝手についてきたんだから。」

「というか、いい加減は〜な〜せ〜っ!!」

「ト、トーレ姉っ!?」


・・・・・・私は額に手をやると、思わずため息を吐く・・・・・・ウーノ姉様はドクターに付きっ切りだしな・・・・・・仕方ないか。


「・・・海東、アギトを彼女の元に連れて行ってくれ。ノーヴェは私が引き受ける。」

「分かったよ。さぁ、行こうか。」

「お、おいっ!?」


そして、海東は再び銀色のオーロラの中に姿を消す・・・・・・当然、ここには私とノーヴェしか残っていない。


「トーレ姉・・・なんで・・・」

「話は後だ、ついて来い。」


そして、私は歩きながら銀色のベルトをノーヴェに投げ渡す。


「わっ!?・・・・・・何だよこれ!?」

「いいからさっさと付けろ・・・大ショッカーと戦うには、それが必要だ。」

「!?だ、大ショッカーって・・・・・・」

「ほら、敵のお出ましだ。」



・・・・・・私達の視線の先には、わらわらと怪人達が現れる・・・・・・


「・・・・・・あぁもうっ!!やればいいんだろやればっ!?」


そしてノーヴェが銀色のベルトを腰に巻きつけると、青く鋭い牙を持った物体がノーヴェの右手に収まる。

一方、私の方には銅色の物体が左手に収まる・・・・・・しかし、海東はこれをどこから入手したんだろうな?


「・・・・・・なんだこれ、使い方が頭の中に響く・・・・・・?」

「後は、戦いながら使い方を学べ・・・いくぞ、ノーヴェ。」

「わかったっ!!」

「「変身っ!!」」

【HEN-SHIN CHANGE-BEETLE】

【HEN-SHIN】

ノーヴェがベルトに青い物体を、私が右手首のブレスレットに銅色の物体を装着すると、ノーヴェは銀と蒼を基調とし、両肩に重火器を装備した赤い瞳の戦士に、私は銅色の鎧に緑の瞳の戦士へと姿を変える。確か・・・ノーヴェの奴が『ガタック』、私のが『ケタロス』とかいったか・・・


「おらおらおらあぁぁぁぁっっっっ!!」

「はああぁぁぁぁぁっっっっっっ!!」


・・・そして、私達は怪人達へと踊りかかる。


「・・・キャストオフッ!!」

【CAST-OFF】


・・・怪人の真っ只中に飛び込んだノーヴェがベルトの青い物体の牙をスライドさせると、銀色の装甲がはじけ飛んで怪人達を吹き飛ばす・・・・・


【CHANGE-STAG BEETLE】


そして、横に倒れていた角が閉じると、その真紅の複眼が輝きを放つ。



「・・・トーレ姉、これ使ってっ!!」


・・・ノーヴェはこちらへ走ってくると、両肩に装備されていた刃を外して私に手渡す・・・お、おいっ!?


「・・・アタシはやっぱ・・・これじゃないとなっ!!」


そういって拳をかざすノーヴェに、思わずため息をつく・・・・・・なるほど、こいつなりのこだわりか。


「ならば、ありがたく借りておこう・・・」


私はその刃を逆手に持つと、近くにいた怪人達を切り裂いていく・・・・・・ノーヴェは元々使っていたシューティングアーツの動きを混ぜ、怪人を蹴散らす。


さぁ・・・・・・これからが本番だっ!!





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




〜時空管理局本局〜




「・・・フッ、魔法が使えなければ・・・魔導師とはいえ我が大ショッカーには手も足も出ぬか。」

「しかし、優秀な人間は多い・・・・・・捕獲して改造人間の素体にするのもおもしろい。」

「クッ・・・・・・」



・・・まさか、本局に直接攻めてくるとは・・・・・・


現在の本局は、大ショッカーの軍勢によって攻め入られている。高密度のAMFによってほとんどの魔導師は戦う手段を封じられ、一部の教導官や僕のような高ランクの魔導師は、非戦闘員を逃がしつつ怪人達と戦っていた。


JS事件やはやてからの報告でAMFの有用性は分かってはいたが・・・・・・まだ認識が甘かったという事か。


「さぁ、どうするかねクロノ・ハラオウン提督?君は優秀な人材だ・・・このまま大ショッカーに忠誠を誓い、共に世界を支配する気はないかね?」


そして、地面に膝をついて荒い息を吐く僕に、赤い仮面の人物がそう訊ねてくる。・・・・・・答えなど、とうに決まっている。


「・・・ふざけてるのか?・・・お前達のような悪に、誰が屈するものか。」


・・・・・・バリアジャケットもボロボロになり、デュランダルにも若干皹が入っているが、僕は不敵な笑顔を浮かべてそう叫ぶ。

いかんな・・・どうもあの弟分に影響されているようだ。だが・・・・・・こいつらに従うくらいなら、死んだほうがマシだ。








「・・・ならば、死ぬがいい。」

「優秀な人材が消えるのは残念だが・・・さよならだ。」







・・・・・・すまない、母さん、エイミィ、カレル、リエラ・・・・・・









黒い鎧の男が僕に向かって鞭を振り下ろそうとしたその時、その鞭がどこからか飛んできた光弾によって吹き飛ばされる・・・・・・これは、いったい?




「キバット、行くよっ!!」

「おうっ!!キバって、いくぜぇっ!!ガブッ!!」

「渡さん、私を忘れないでくださいよ〜!!テンション、フォルティッシモッ!!」

「・・・・・・変身っ!!」



その声と共に、後ろから黄金の輝きが僕らを包み込む・・・・・・ゆっくりと後ろを振り向くと、そこにはコウモリを思わせる赤い複眼に、金色の鎧に包まれて赤いマントをなびかせる・・・まるで皇帝を思わせる戦士が、そこに立っていた。


「・・・・・・キバ・・・・・・だとっ!?」

「・・・ばかな・・・なぜ・・・なぜ貴様がここにいるっ!?」





「ようやく、この世界に道が繋がったからさ。そして、俺達の仲間がお前達の手下を蹴散らしている・・・・・・後は、ここにいるお前達だけだ。」





キバと呼ばれた黄金の戦士の後ろから、今度は黒いスーツを纏った背の高い男性が現れる・・・・・・君達は、まさか・・・・・・


「・・・後は俺達に任せて、君達は怪我人を連れて逃げろ。」


そう言いつつ、黒い衣装の男性は懐から1枚のカードを銀色の機械に装填し、腰にかざす・・・やはり、間近で見ると驚くものだな。彼らが実在しているとは・・・・・・


「・・・・・・済まない。・・・・・・傷が浅い者は、怪我人を連れていけっ!!一時撤退するぞっ!!」

「し、しかし提督っ!!あのような素性の分からない者に・・・・・・」


僕は彼らに頭を下げつつ、動ける局員達に命令を下していく・・・・・・口答えをする者も居たが、今はそれどころじゃない。


「変身。」

≪TURN-UP≫


・・・・・・黒い衣装の人物を金色の障壁が潜り抜けると、そこには金色の鎧に身を包み、巨大な剣を構えた戦士が現れる・・・・・・今度は王のような風格だな。


「提督っ!!」


「えぇいっ!!やつらを逃がすなっ!!」


黒い鎧の人物の怒号に背後の怪人達が僕らへと襲いかかるが、その怪人達は巨大な剣を持った黄金の戦士によってなぎ払われる・・・・・黄金の戦士はこちらを一瞬だけ見ると、もう1人の黄金の戦士と共に僕らを護るように立ちふさがった。



「今ので分かっただろう・・・・・・彼らは我々の味方だ。今は、1人でも多くの仲間を救うんだ。」

「は、はいっ!!」




「・・・・・・どこまでも我々の邪魔をしおって・・・・・・偉大なる大ショッカーの怪人軍団よっ!!あの邪魔者どもを・・・・・・ブレイドとキバを倒せっ!!」

「・・・いくぞ、渡っ!!」

「はい、剣崎さんっ!!」



・・・・・・そう・・・・・・彼らこそ・・・・・・本当の『正義の味方』・・・・・・『仮面ライダー』なのだから。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


〜地球〜



いったい・・・・・・いったいなんだっていうのよっ!?!?


「アリサちゃんっ!!そんな事言ってないで速く走ってっ!!」

「そんな事はわかってるわよっ!!」

『イィィィィィッッッッッッッッ!!』


・・・・・・今、私達は全身を黒いタイツみたいなので覆った・・・・・・いわゆるショッカーの戦闘員から逃げ回っている。

何で・・・・・・何でこいつらが現実にいるのよっ!?いや、夏海さんとかユウスケさんがいるのにこんな事言うのもなんだけどっ!!



「お前達、あの2人をなんとしてでも捕らえろっ!!」



しかも、こいつらを指揮している変な格好のおじいさんは栄次郎さんだしっ!!何がどうなって・・・・・・



「はあっっっ!!」



すると、私達の頭上を赤い影が飛び越えて、戦闘員達を蹴散らしていく。あれは・・・・・・


「ユ、ユウスケさんっ!?」

「アリサちゃん、すずかちゃんっ!!速く逃げてっ!!」

「2人とも、こっちですっ!!」



・・・・・・『仮面ライダークウガ』に変身したユウスケさんが戦闘員達を蹴散らす間に、私達は夏海さんがいる所まで走ると息を落ち着かせる・・・・・・



「・・・な、夏海さん・・・いったい何がどうなっているんですか!?それに、栄次郎さんは・・・」

「あれはおじいちゃんじゃありません。それに、大ショッカーは士君達が倒したはずじゃ・・・」


・・・つまり、これは夏海さん達にも分からないって事ね。というか、大ショッカーって・・・ネーミングセンス悪いわ。




「・・・クウガだと?この世界には仮面ライダーはいないはず・・・・・・まぁいい。貴様1人でこの数を抑える事などできん。」

「・・・・・・くっ・・・・・・」


・・・・・・ユウスケさんは私達を背中で護るようにして戦闘員と距離を置く・・・・・・戦闘員達の後ろには、様々な種類の怪人達がわらわらと・・・・・・絶体絶命って奴、なの?















「エレクトロ、ファイヤァァァァァッッッッ!!」







・・・・・・その時、地面を電撃が奔って戦闘員達を吹き飛ばす。な、何が起きたのっ!?



「アリサちゃん、あれっ!!」


すずかが指を指す方向を見ると、そこには・・・・・・11人の影が、一直線に並んでいた。あ、あれってもしかして・・・・・・





「大ショッカー、お前達の好きにはさせないっ!!」






「き・・・・・・貴様らはっ!?」





変な格好のおじいさんが驚きの声をあげると、11人の影は雄雄しくポーズを決める。






「仮面ライダー、1号っ!!」

「仮面ライダー、2号っ!!」

「仮面ライダー、V3ァッ!!」

「ライダーマンッ!!」

「仮面ライダー、X!!」

「仮面ライダー・・・アァァァマァァァゾォォォォンッ!!」

「仮面ライダー、ストロンガーッ!!」

「スカイ、ライダーッ!!」

「仮面ライダー、スーパー1!!」

「仮面ライダー、ZXッ!!」

「仮面ライダー、ブラァァッックッ!!」





・・・・・・・・・ナギがこれ見たら、絶対感動でぶっ倒れるわね。



「いくぞ、皆っ!!」

『おうっ!!』


そして、仮面ライダー達は怪人達と戦いを始める・・・・・・よく知らない私でも、それはとても・・・かっこよく見えた。



「すごい・・・すごいよアリサちゃんっ!!」

「ってちょっと待ってすずか、そのハンディカメラはどこから出したのっ!?」

「気にしなくていいからっ!!」

「気にするわよっ!?」

「2人とも、今はそんな場合じゃないですっ!!」



「キシャアアアァァァァァッッッッ!!」

『キャアアアァァァァァッッッッ!?』


夏海さんの言うとおりそんな場合じゃなく、私達に怪人が襲い掛かってくる・・・・・・


「はあっ!!」


けど、怪人はユウスケさんが放ったキックで吹き飛ばされた。あ、ありがとうございます・・・


「今はお礼はいいよ・・・・・・それより、絶対にそこから動かないで・・・3人は、俺が絶対護るから。」

「・・・ユウスケ・・・さん?」

「はああぁぁぁぁぁ・・・・・・」


すると、ユウスケさんは右手を前に突き出しゆっくりとスライドさせると、入れ替えるように左手を突き出す。





「超変身っ!!」





その声と共に、ユウスケさんの身体が黒い雷に包まれて・・・・・・黒と金を基調とした鎧に、鋭さを増した4本角、そして、真紅の瞳を輝かせた力強い姿に変わる。


「おおおおおぉぉぉぉぉっっっっ!!」


そして、ユウスケさんは怪人達をなぎ払いながら進んでいく・・・・・・でも、なんだかその戦い方が・・・私には、少し切なく思えた。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・・・・タイチと合流した私達は、AMF発生装置の本体がある場所を目指していると・・・・・・


「・・・あったわ。」

「でもなぁティファ・・・・・・敵の数が多すぎるで?」


・・・・・・そう、大ショッカーの侵攻に重要な装置の為、尋常じゃない数の敵がわらわらといる・・・・・・まずいわねこれ。


「・・・けど、あれを潰さなきゃキャンセラーを持っていないこの時間の魔導師はなんもできないからな・・・やるしかないだろ。」


私達は顔を見合わせて頷くと、それぞれのデバイスを構えた。


「クロスファントム、セブンモード!!」

≪了解しました・・・ZGun Mode Ignition≫




すると、クロスファントムから光があふれ出して私のバリアジャケットは再構築されていき・・・・・・セブンスモードへと変わる。





「リィル、ブリューナク・・・ウチらも大暴れや。ファルケンフォーム!!」

「はいですっ!!ユニゾン・インッ!!」

≪Falken Form≫


ヒカリとリィルがユニゾンし、シャンパンゴールドに染まった髪が輝くと・・・バリアジャケットに変化が起きる。

上に羽織っていたジャケットが分解されて胸部を銀色の鎧が、左腕を水色の肩鎧と篭手が覆い、腰の鎧にスラスターのようなものが追加される。

背中から生えていた黒の翼は水色の光に包まれ・・・槍の姿をしていたブリューナクは、日本の火縄銃に似たデザインで、銃口の横に折りたたまれたブレードウィングがついたライフルへと変わる。



「イグニス、グラムッ!!」

「おうっ!!ユニゾン・インッ!!」

≪Drachen Form≫


一方、タイチとイグニスがユニゾンして赤銅の髪が輝くと・・・こっちはもっとすごい事になる。


背後にベルカの魔方陣が浮かぶと、タイチの身体を炎で包んでいき・・・山吹色に真紅のラインが入った鎧へと変わる。

右手のグラムが無骨な剣から細身で豪華な装飾が施された剣に変わると、タイチの頭部を竜を模した兜が覆い、その瞳が真紅に染まる。





『・・・炎竜っ!!』

【皇臨っ!!】

【『カイザァァァァッッッッ、ドラッヘンッッッ!!』】




そして、紅蓮の炎に身を包んだ竜騎士が・・・・・・姿を現した。



「・・・なんだかんだ言って、アンタ達兄妹だわ・・・」

「・・・・・・・いや、さすがにうちはあそこまでせぇへんけど・・・・・・」

【・・・恭太郎君とおそろいにしようとする時点で、ヒカリちゃんも似たり寄ったりですぅ・・・】

『何言ってるんだティファ、防御力だけでいったらコイツに勝るのはないんだぜ?』



・・・・・・軽く2人の今の姿について説明すると、ヒカリのは「ファルケンフォーム」といい、タイチのは「ドラッヘンフォーム」という。

ヒカリのは機動力を重視したガンナータイプ、タイチのは防御力と攻撃力に勝ったいわゆる突撃形態なんだけど・・・・・・私のに比べたらいかんせん趣味の領域に入りすぎている。

ヒカリの場合は、恭太郎と真の意味でもパートナーになる為に恭太郎に合わせて(というよりはビルトビルガーの元ネタにあわせて)考えていたものだが、新生現地妻の猛反対にあった結果、フルドライブ時のみで妥協という形に落ち着いたものだし・・・・・・

タイチの場合は、最近管理局の一部で採用されようとしている特殊装甲型バリアジャケットの運用テストという事で、はやてさん考案・ヒロさんサリさん製作で開発された試作機を使用している。

ただ、魔力消費が馬鹿みたいに多くて、魔力量だけならSSランクのタイチでも30分持たないという代物で、イグニスがユニゾンしてかろうじて運用できるという代物だ。

デザインは・・・・・・ヒロさんサリさんがどうもはっちゃけたらしく、タイチに刷り込みレベルでキメ台詞とかを教え込んでいた。

ちなみに、恭太郎や恭文さんもうらやましがって製作をお願いしていたけど・・・・結果は皆さんお分かりになると思う。



≪・・・・・・マスター、奇妙な反応が近づいてくるんですが・・・・・・≫


すると、私のデバイスであるクロスファントムが妙なことを言い出す。ちょっと、奇妙な反応って何の・・・・・・



















すると、寒気と共に半透明の骸骨の顔をした列車が私達の目の前を通る。こ、これってまさか・・・・・・



そして列車が過ぎ去ると、そこには髪の長い、着物のようなものをつけた男性が立っている・・・その腰には金色のバックルがついた黒いベルト。



「変身」


≪Hijack Form≫


そして、ソイツは纏う。どこかコートを思わせる黒い顎のような鎧と、左腕の連結器のような手甲、線路を思わせる赤いマフラーに海賊の船長帽を深く被ったような仮面・・・


【ヒ、ヒカリちゃん・・・あれってまさかっ!?】

「なんで生きてるんやろ?あれ、幸君達が倒したはずなんよね?」

『いや、幽霊列車に乗って来たんだから・・・・・・死んでても関係ないだろあれは。』

【タイチの言うとおりだぜ。今の問題は・・・】

「・・・アイツが敵か味方かって所よね。」



















私達が警戒していると、ソイツは左手で独楽をいくつか持ち・・・・・・右手に握り締めた鞭で、AMF発生装置の近くにいた怪人達へと独楽を弾き飛ばした。

・・・・・・ど、どういうこと!?













「・・・・・・心配するな。ソラの頼みだ・・・・・・お前達の手助けをしてやる。」

『・・・それより、何でアンタがミッドチルダを知っているか聞きたいんだがな・・・死郎さん?』

「・・・この世界を知っている客人がここに来たいと言って、それを送り届けに来た・・・ただ、それだけだ。」



・・・・・・まぁいいわ。タイチと並ぶ優秀な前衛がいることだし・・・・・・後は、AMF発生装置アレを壊すだけよっ!!


≪さぁ・・・目標を狙い撃ちますよっ!!≫

「なんでアンタがそれを言うのよっ!?私のセリフでしょうがっ!!」


「・・・・・・ティファもだいぶうちらの空気に染まってる気がするんやけど・・・・・・」

『・・・それを言うなヒカリ。』



・・・・・・なんか、失礼な事言わなかった?



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆








【恭文さん、しっかりするですっ!!】

≪マスター、大丈夫ですか?≫


・・・・・・・・・・・・あれ、何でダメージがないのさ?

僕がゆっくりと身体を起こすと、僕達を虹色の結界が包んでいる・・・・・・その結界を作り出している光は、ヴィヴィオの身体から立ち上っている。


「はあああぁぁぁぁっっっっ!!」

「何っ!?」


ヴィヴィオは地面を蹴ると、黒いディケイドに一瞬で近づきその拳を振り降ろす。黒いディケイドはその拳を防ぐが、その足元には巨大なクレーターが出来上がる。


・・・・・・なんなのさあの力はっ!?


「・・・・・・なるほど・・・・・・シャドームーン、この場は任せる。」

「・・・好きにしろ。」

「!?」


すると、黒いディケイドとヴィヴィオが銀色のオーロラに飲み込まれて姿を消す。そして、シャドームーンがこちらへ視線を向けた。


「・・・フッ、弱り果てた貴様らなど私が手を下すまでも無い・・・・・・いでよ。」


シャドームーンが手を掲げると、銀色のオーロラが再び現れて・・・・・・仮面ライダーアーク、オロチ、フォーティーン、エラスモテリウムオルフェノク激情態、牙王に幽汽スカルフォーム、その他イマジンやら雑魚敵がわらわら・・・・・・さすがに、これはやばいね。












「・・・・・・私の尊敬する、天の道を往き、総てを司る人はこう言いました・・・・・・俺は既に未来を掴んでいる。そしてこれからも掴み続けると。」









・・・・・・突然シオンがそんな事を言いながら、ゆっくりと立ち上がる・・・そういえば・・・・・・そんな事、あの天の道を往く人は確かに言ってたね。


「・・・だからどうしたというのだ?」

「・・・私にも・・・・・・進みたい未来がある・・・・・・それは、私自身で掴み取りますっ!!」


そしてシオンが右手を頭上に掲げると、淡い緑の光と共に・・・・・・右手の中に銀色のカブトムシのような装置、『ハイパーゼクター』が握られる。




「・・・・・・その通りだね。僕達には・・・進むべき未来がある。だから、こんな所で終わってなんていられないんだよっ!!」


そう叫びつつ、僕は左腕のラウズアブソーバーから2枚のカードを取り出す。1枚は、上下に山羊の頭部が描かれたスペードのQ「アブソーブカプリコーン」・・・

そしてもう1枚は、コーカサスオオカブトの絵が描かれた「エヴォリューションコーカサス」のはずなんだけど・・・・・・なぜかスートが雪の結晶見たいな形になっていて、絵柄も剣を構えた騎士とリインに似た妖精の絵へと変わっている。




「・・・・・・なんだ、この音は?」






・・・・・・さらに、どこからか音楽が聞こえてくる・・・・・・このイントロは確か・・・・・・



≪仮面ライダーカブトの『NEXT LEVEL』ですね・・・・・・マスター、ここはやるべきでしょう。≫

【恭文さんっ!!】

「・・・お兄様。」


・・・・・・もちろん、やるに決まっているでしょうがっっ!!


≪---ABSORB QUEEN---≫

≪---EVOLUTION VINCULUM---≫

【HYPER-CAST-OFF】


僕がカードをラウズアブソーバーに装填し、シオンが右腰にハイパーゼクターを装着してその角を下ろすと、僕達は光に包まれる。



光に輝いたブレイドの鎧が淡いメタリックブルーに輝く騎士王を思わせる鎧に変化すると、鎧の各部にラウズカードの絵柄がレリーフとして刻まれる。

さらに胸部には雪の結晶をイメージしたレリーフが刻まれると、背中と肩鎧の後ろから白いマントが現れ、風になびく。

そして、空中に浮かんだアルトが光に包まれると、6振りの剣が現れて僕の周囲を回転し、僕はその中の1振り・・・一鉄のアルトを握り締める。


一方シオンは、鎧が落ち着いた銀を基調とした物になり、カブトムシを思わせる真紅のパーツが黒く染まり、回路のような赤いラインが浮かび上がる。

そして、青い複眼が金色に輝き・・・・・シオンが右手で天を指すと、輝きが収まる。




「だからお前ら・・・・・・俺より目立つんじゃねぇよっ!?」


モモタロスがなんか叫んでるけど無視っ!!だって、今の主役は僕達だっ!!


「・・・・・・ふん、姿が変わったところで何になる。それだけで、この状況を覆せると思うのか?」

「あぁ、思ってるね。」

「そうですわ。今の私達はそう・・・徹底的にクライマックスなんですの。それがあなたやそこにいる雑魚ごときに・・・・・・止められる訳がありませんわ。」

≪これこそが、古き鉄の真骨頂です。≫

【今のリイン達は、素敵に無敵なんですっ!!】





そんな状態で・・・・・・僕達が負けるわけ無いんだよっ!!








「「【≪だから・・・・・・覚悟しろ(してくださいっ)(してくださいですっ)!!≫】」」







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




・・・・・・はっ、あいつら徹底的にクライマックスだとよ。というか、この『NEXT LEVEL』・・・歌ってるのはやてさんとギンガさんだよな?何やってんだよあの人達。



「・・・ヒロさん、サリさん。あの2人にだけいい格好させる訳にはいかないですよね?」

「当然だ。」

「やっさんの奴、何主人公っぽいことしてんのさ!?・・・私もまだまだ暴れたりないっつうのっ!!」

「ユーノ先生とシグナムさんは?」

「・・・とりあえず、シオンの言う事には賛成だね。僕達の未来は・・・自分の手で掴み取るよ。」

「私は・・・・・・主はやてが幸せに過ごせる未来を、この刃で切り開くっ!!」

「スバル、エリオッ!!」

「分かってますよジンさんっ!!」

「私達だってっ!!」


・・・俺達は立ち上がると、気合を入れなおす・・・・・あの2人に、負けてられるかっ!!


「・・・やぁ、ずいぶん面白い事になってるね?」


・・・すると、突然銀色のオーロラが現れて・・・・・・黒と水色を基調とした、ディケイドに似た鎧の奴が現れる・・・・・・こいつもライダーなのか?


「ほら、お届け物だよ。感謝したまえ。」

「ア、アギトッ!?」

「・・・ひょっとして、シグナムなのかっ!?何だよその格好はっ!!むちゃくちゃかっちょいいじゃねぇかっ!!」

「それじゃ、後は任せたよ。」


≪---ATTACKRIDE-INVISIBLE---≫


・・・・・・すると、水色のライダーは姿を消す・・・あいつ、戦わねぇのかよっ!?・・・・・・まぁいいや。



俺はバルゴラを一旦戻すと、両手を交差させるように胸の前で組む・・・そして、精神を集中させる。

さすがに原作みたいにはいかないが・・・ヤスフミ達がオリジナルのパワーアップをしたんだ・・・俺達だってっ!!


「超変身っ!!」


叫び声と共にベルトの両脇を叩くと、ベルトから放たれた波動が俺の身体を包み・・・・・・その姿を変化させる。


どこか有機的な身体に紺色と暗い銀色を基調とした鎧、真っ赤に輝く瞳・・・そして、背中からはオレンジ色のマフラーが、風にたなびく。


・・・・・・名付けるなら・・・『グローリーフォーム』って所か?


「バルゴラッ!!」

≪分かっているぞマスターッ!!≫


俺がバルゴラの名を呼ぶと、胸部のワイズマンモノリスから十字架が現れ・・・・・・龍やマシントルネイダーっぽい意匠が施されたバルゴラが姿を現す・・・・・・お前もずいぶん変わったなおい。



【ユーノッ!!】

「ガ、ガミオさんっ!?どうしてここに・・・」

【今はそんな事どうでもいい・・・とにかく、我の力を使えっ!!】

「・・・はいっ!!・・・・・・超変身っ!!」


ユーノさんが変身時と同じようにポーズをとると、その身体がアルティメットフォームへと変化する。そして、ガミオが咆哮と共にユーノさんに近づくと、ガミオの身体がデネブのようになって・・・装甲となって合体する。



「エリオ、私達もっ!!」

「はいっ!!」

≪---3-8-6-ENTER---≫

≪A.C.S. Standby≫


・・・スバルがベルトのファイズフォンを開きボタンを押すと、胸部のフルメタルラングが展開され、赤いラインが黒色に変化する。

さらにスーツの黒い部分が青く輝き、両足のマッハキャリバーから生まれた青い空色の四つの翼が羽ばたき、辺りに青い羽が舞い散る。



一方、エリオが地面にストラーダを刺してベルトからカードを引くと、空から雷がエリオの周囲に落ち、左腕のドラグバイザーが粒子状になってストラーダの中に吸い込まれる。

すると、ストラーダにドラグバイザーの意匠が入りながら金色に輝き・・・・・・エリオはその槍を引き抜き、カードを龍の紋章が刻まれた部分に装填する。


≪SURVIVE≫


再び落ちてきた雷がエリオの周囲を包み込むと、その鎧は鋭さを増した金と銀の鎧に変化する・・・・・・そして、スリットが入っていた銀色の仮面が砕かれると、赤い複眼を緑色のバイザーが包み込む。



「アギト、私達も行くぞっ!!」

「おうっ!!」

「「ユニゾン・インッ!!」」


シグナムさんに水色のライダーが連れてきた赤髪の妖精・・・アギトが吸い込まれると、キバの肩鎧、右脚を縛っていた鎖が弾け飛んで炎に包まれる。

そして、薄紫色に染まった鎧と金色の篭手、彩度の低いピンク色に染まった頭部の三日月の装飾と、鎧よりも淡い紫に染まる複眼・・・背中には4枚の炎の翼が広がり、右手にはレヴァンテインが握られる。



「さぁて・・・俺もやるとしますかねっと。」

≪・・・あの、主。なぜ私にアームドセイバーが融合しているのでしょう?≫

「・・・・・・俺も知らん。とにかくいくぞ・・・響鬼、装甲っ!!」


・・・サリさんが握る金剛の穂先に装甲声刃のユニットが現れると、サリさんが刀身の下にあるマイクに向かって叫ぶ。すると、金剛から放出された波動がサリさんの身体を包み、真紅の身体の上に黒い鎧が現れる。そして、胸部にダイヤモンドのように輝く装飾が追加されると、装甲声刃の刀身が斬馬刀のように巨大化する。


「・・・うっし、私らもいくよアメイジア。」

≪ちょっと待て姐御。いくらなんでも皆のようにパワーアップは無理だって。第一、クライマックスフォームだけでも強いってのにこれ以上パワーアップしてどうなるんだって・・・≫

「うっさいっ!!私だってパワーアップしたいんだよっ!!え〜と・・・なんか出ろおぉぉぉぉっっっっ!!」


ヒロさんがそう叫ぶと、背中から白いウィングフォームの電仮面のような翼が生えて辺りに光が舞い散・・・・・・・・・・・・ってウソぉっ!?!?マジでパワーアップしたんだけどあの人っ!?


「はっはっは、私を舐めんじゃないよっ!!」

≪・・・姐御、皆姐御の奇想天外さに驚いてるんだよ。けど・・・俺もテンションあがってきたぜえぇぇぇぇっっっっ!!≫


・・・・・・さて、気を取り直して・・・・・・





「まったく・・・じいちゃんとスバルばあちゃんだけじゃ危なっかしくて見てられないな。俺達も行くぞ、テディ。」

「・・・幸ちゃん、それはツンデレっぽくないか?」

「そうじゃないぞ恭太郎、幸太郎はただ・・・素直じゃないだけだ。」

「そうですわ。だから、ティファ様と相思相愛なのにいつまでたっても友達なのです。」

≪・・・・・・まぁ、カップリング云々で文句が来そうですが・・・・・・≫

「お前ら何の話をしているっ!?頼むからまじめにやれよっ!!」




とゆうかお前らが誰だあぁぁぁぁぁっっっっ!?!?いや、片方はわかるけどもっ!!


「こ、幸太郎っ!?」

「お前ら、何でここにいるんだっ!!」

「よぉ、じいちゃん。」

「お久しぶりです。」


黒いジャケットを身に着けてかっこよく決めている青年と、その後ろにいる青いモモタロスに似たイマジンは、驚いている良太郎さん達に挨拶する。

・・・そう、青年の名前は『野上幸太郎』・・・未来に存在する良太郎さんの孫で、新しい電王。後ろにいるイマジンは、幸太郎の相棒で『テディ』という。


「・・・で、そっちのチビッこいのは誰さ?」

「・・・・・・ヒロ、俺はとっくに予想がついているんだが。しかし・・・・・・遺伝ってのはすごいな、俺涙が出そうだよ。」

「・・・・・・・・・・・言い返したいけど言い返せない・・・・・・・・・・・」

≪ヒロさんやサリさんには逆らえませんからね。怒らせたら・・・・・・≫

「あの時は怖かったです・・・・・・」


・・・・・・で、お前らは誰だ?まぁ、大体想像はついているが・・・・・・




「そう、俺達は・・・新しい、古き鉄!!」

「そして、恭さまの本妻を勤めさせていただいてます、雷鳴の鉄姫、咲耶と申します。」

「違うからぁぁぁぁぁっっっっ!?!?何いきなりイミフな事を言い出してやがるっ!?」

「ひどいですわ恭さま、私はあの幼い頃のプロポーズをしっかり覚えていますのに・・・」

「アレは本当に子供の頃で、しかもおままごとじゃねぇかよっ!?」

「だから、まじめにやれって言ってんだろっ!?」



・・・・・・おい、そんなとこまで似たのかよ。









「・・・・・・あのさジン。僕達、変身してかっこよく決めた訳じゃない?そして、バックには挿入歌が流れているんだよ?そしたら、普通は相手のフルボッコフラグじゃん・・・・・・なんでこんな状況に陥ってるんだよっ!?もう、曲終わるじゃんっ!!」

「俺に言うなっ!!大体状況が混乱しているのはお前の孫とその相棒らしき奴が原因だっ!!文句はそっちに言えっ!!」

「・・・確かに、あのドタバタっぷりはお兄様にそっくりですわ・・・」





「・・・・・・それで、もう準備は整ったのか?」



振り返ると、腕を組んだシャドームーンが後ろに怪人や怪物、劇場版のボスライダー達を並べて仁王立ちしている・・・・・・あ、わざわざ待っていてくれたんですね。



すると、バックに流れていた音楽が変わる・・・・・・今度は、『brave heart』かよ。





「・・・悪い、待たせちゃったね。今度こそ・・・・・・クライマックスの始まりだからさぁっ!!」




そして、俺達とシャドームーン率いる軍勢は・・・・・・・・・激突した。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「はぁぁぁぁぁっっっ!!」

「ふっ・・・さすがは『ベルカの聖王』といったところだなっ!!」



私と大首領は、どこかも分からない、岸壁に囲まれた場所で戦いを続けていた。


「違うっ!!私は『ベルカの聖王』なんかじゃない・・・・・・なのはママとフェイトママの娘・・・高町ヴィヴィオだあぁぁぁっっっっ!!」

「ぬおぉぉぉっっっ!?」


私の気合と共に、虹色の魔力を籠めた拳が大首領を吹き飛ばし、岸壁へと叩きつける・・・・・・これならっ!!



















「・・・・・・ク・・・・・・クク・・・・・・・失礼をしたな高町ヴィヴィオ・・・・・・ここからが本番だ。」


≪---FINAL-KAMENRIDE---DECADE-DAI-SHOCKER---≫



・・・・・・土煙の奥から、そんな声が響いてくる・・・・・・そして大首領が姿を見せると、その姿は変化していた。


胸部には9枚のカードが、頭部にもカードが張り付いているようなデザインで、全体的に鈍く輝く黒の鎧、そして暗い緑色の複眼・・・・・・

胸部の9枚は真っ黒だけど・・・・・・頭部のカードには、赤い鷲のようなマークが描かれていた。



そして大首領がこちらに手をかざすと・・・・・・黒い波動が、私へ襲い掛かってきた。



「くぅっ!!」



とっさに腕を組み、虹色の魔力が楯のようになってその波動を耐える・・・・・・な、なんて威圧感・・・・・・これが・・・・・・大首領の、真の姿っ!!





「はああぁぁぁっっっっ!!」




気をとられていた一瞬の隙に、大首領はいつの間にか私の目の前に来ると右手に持っていた刃を振り上げる。




「あああぁぁぁぁぁっっっっ!!」



鎧から火花を散らしながら空中へ飛ばされた私は地面へ叩きつけられ・・・・・・変身が解除される。


まだ大人の姿のままだけど・・・・・・ここで、終わっちゃうのかな?




「案ずるがいい・・・・・・直ぐにお前の母親達も同じ場所に逝かせてやろう・・・・・・」



そういいながら、大首領はゆっくりと私に近づいてくる・・・・・・駄目だ・・・なのはママ達を守る為にも・・・ここで負ける訳にはいかないんだっ!!









その時、どこからか走ってきたバイクが私の目の前に止まる。そのバイクは前半分が緑、後半分が黒くて、ライトの上に銀色の角がついている。





「やれやれ、こんな可愛いお嬢ちゃんを傷つけるとは・・・・・・さすが悪の大首領って所だな。」

【翔太郎、そんな事を言っている場合ではない・・・相手は、とてつもない強さを秘めているんだからね。】

「分かっているさフィリップ。」



・・・・・・そのバイクにまたがっていたのは、右側が淡い緑に左側が黒い身体、赤い複眼に銀色の角とマフラー、腰には赤い『W』のような形のバックルをつけたベルト・・・・・・



・・・・・・誰・・・・・・なの?




「・・・・・・我が知らぬライダーだと・・・・・・?貴様、何者だっ!!」

「俺か?俺は仮面ライダー・・・・・・W(ダブル)」


そういいつつ、半分このライダー・・・W(ダブル)はバイクから降りる。そしてゆっくりと左手を上げると、大首領に向かって指差した。









「【さぁ、お前の罪を数えろ。】」










『次回、仮面ライダーディケイドッ!!』



【門矢士を助けるには、高町ヴィヴィオ・・・・・・君の力が必要だ。】


「・・・・・・お久しぶりです、我が主。」


≪---MAGICAL-FINAL-KAMENRIDE---DECADE-VIVIO---≫


「これが、私の・・・・・・私だけの姿。仮面ライダーディケイド・・・セイクリッドフォームッ!!」


「通りすがりの・・・仮面ライダーだ。」


≪≪---FINAL-ATTACKRIDE---DE-DE-DE-DECADE---≫≫


第9話『the Next Decade/未来へ繋がる旅路』


すべてを繋ぎ・・・未来をつかめっ!!




あとがき


ジン「という訳で、「とある魔導師達と仮面の英雄の物語」第8話いかがだったでしょうか?お相手は俺、ジン・フレイホークと・・・」

ティファ「お久しぶりです。ティファ・フレイホークでお送りします。」

ジン「しっかし・・・・・・作者の奴、纏めるどころかさらに風呂敷を広げやがった。」

ティファ「私達もちょっとだけど出たしね・・・・・・なんでも、『お祭り』だそうよ?」

ジン「お祭りじゃないとこんな事できんだろ。しかも、随所にネタを入れまくりだし。」

ティファ「・・・・・・タイチのフルドライブも、構想時は普通だったのに・・・・・・どこの変身ヒーローよいったい。」

ジン「・・・・・・いや、あれはどっちかっていうと勇者シリーズのノリだ。」

ティファ「知らないわよそんな事っ!?というか作者っ!!さっさと外典セカンドシーズンの続きを書いて、おじいちゃんとおばあちゃんのイチャラブストーリーを見せなさいよっ!!」

ジン「・・・・・・待て待て待てぇぇぇぇっっっっ!?お前はいきなり何を言い出すっ!?」

ティファ「だって、次回は最終回で一年後も書く予定らしいけど、その頃おじいちゃんとおばあちゃんしゅごキャラクロスの件で離れ離れじゃないっ!!何をどうしたらイチャイチャするのよっ!?恭文さんとフェイトさんみたいな展開が私は見たいのよっ!!」

ジン「おまえは俺らに何を求めているんだあぁぁぁぁぁっっっっ!?」





(というわけで、大揉めしつつ終了。
本日のED:『the Next Decade』)






ティアナ「・・・・・・まぁ、あれよ?イチャイチャしたいなら・・・そう言ってくれればいいから。」

ジン「・・・おい、なんで抱きついてるのさ?」

ティアナ「・・・私も独占欲強いみたい・・・・・・シグナムさんには負けたくないし・・・・・・」

ジン「こっちまでこんな展開になりやがっただと・・・・・・?」

バルゴラ≪・・・見事に話の空気をぶち壊したな・・・いや、それが狙いなのか?≫

ジン「バルゴラッ!!テメェも見てないでティアナを止めろっ!?なんか押し倒されてるんですけど俺っ!!」

バルゴラ≪だが断るっ!!≫

ジン「断るじゃねぇよ馬鹿っ!!というかティアナも止めぃっ!!」

ティアナ「・・・・・・・・・・・・ティア。」

ジン「・・・・・・へ?」

ティアナ「・・・・・・ティアって呼んで。大体、なんで愛称で呼ばないのよ。私達・・・恋人でしょ?」

ジン「いや、それはその・・・慣れというか・・・」

ティアナ「・・・・・・・・・・ティアって呼んで。」

ジン「・・・・・・分かったよティア・・・・・・これでいいか?」

ティアナ「・・・・・・うん。」

クロスファントム≪・・・あとがきの後のおまけでこんな重要な事をやっていいのでしょうか?≫

ティファ「いいんじゃないの?私はおじいちゃんとおばあちゃんのイチャイチャしてるの見てて楽しいし。」

バルゴラ≪・・・・・・末恐ろしいな君は。≫


(本当に終わり)


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あきゅろす。
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