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頂き物の小説
第6話『究極の闇、甦る戦士』:2



・・・・・・ここは・・・・・・どこだろう・・・・・・




僕は、白い空間の中でまどろんでいる・・・・・・なんだろう・・・・・・何か、やるべき事があったんだけど・・・・・・・




・・・その時、僕の目の前に何かの光景が映し出される・・・・・・そこは、果てしなく広がる荒野・・・・・・






「ウオオオオオオォォォォォォッッッッッッッッ!!」

【止めろっ!!お前は・・・・・・護ろうとした者達まで滅ぼす気かっ!?】






・・・・・・荒野の中心で争うのは、黒い鎧と金色の角を持った戦士と・・・・・・遺跡で見た、『狼王』・・・・・・これは・・・・・・いったい・・・・・・・?











「撃ちぬけ・・・・・・疾風の矢っ!!」











・・・・・・その時、黒い戦士に緑色の矢が放たれ、黒い戦士が吹き飛ばされる・・・これは・・・射撃魔法!?





「ガミオさんっ!!大丈夫ですか!?」




その声と共に『狼王』の横に降り立つのは・・・白いドレスのような衣装をつけ、白金の髪をなびかせる女性・・・・・・その右手には金色の杖が握られていて・・・・・・なにより僕を驚かせたのは、その顔が・・・・・・なのはと瓜二つだったからだ。




【・・・『巫女』よ、なぜこの地に来た?それに、その杖は・・・】

「これですか?バルバさんから借りました。今の私に必要だからって・・・」

【あのお節介め、余計な事を・・・】

「ふふっ。優しいんですね、ガミオさんは・・・」



そう言うと、女性は黒い戦士を見据える・・・黒い戦士はゆっくりと立ち上がって、腰を落として攻撃に備えていた。



「・・・・・・今までリクは、その身を犠牲にして私達を護ってくれました・・・・・・だから今度は、私達・・・いえ、私が彼を助ける番なんです。」

【・・・お前の想いは分かった・・・1つだけ助言をする・・・・・・死ぬな。たとえあの者を元に戻したとしても・・・お前が居なければ、意味は無いぞ?】

「・・・・・・はい、分かっています・・・それではガミオさん、いきましょう!!」



そして、『狼王』と女性は黒い戦士に向かって走り出した・・・・・・







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




くっ・・・・・・さすがは『黒き雷のクウガ』だ・・・・・・やはり、俺1人では・・・・・・



殺気を全身に秘めたクウガの攻撃を避けながら、俺は眠りにつく前のことを思い出す・・・・・・あの時は、『巫女』が居たからこそあの者を元に戻せたと言っても過言ではない・・・・・・



このままでは共倒れだ・・・












その時、天から奇妙な鎧で覆われた龍が現れ、その中から3人のリントが現れる。



水色の妖精を連れた小さきリントと、栗色の髪に紅と翠の瞳を持つ小さきリント、そして・・・・・・『巫女』と瓜二つのリント。



・・・・・・こいつらは、何者だ?








◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






「・・・まさか、最強のクウガを相手にするなんてね!!」

≪・・・・・・そこで嬉しそうに言いますか。正真正銘のバトルマニアですね。≫

「恭文君っ!!あれはユーノ君なんだよっ!?」

「・・・なのはママ・・・ちょっとは脈あり?」

「皆、落ち着くですっ!!なんか話がずれているですよっ!!」



・・・・・・リインのツッコミは適切だけど、こうでもしなきゃいつものノリを保てないでしょ?




【・・・・・・お前達は・・・・・・いったい?】



すると、ガミオがそんな事を訊ねてくる・・・・・・僕らの目の前では、ユーノ先生が変身したクウガが警戒しているようだ。



「ん?通りすがりの古き鉄に、通りすがりの聖王と魔王だよ。」

「ちょっと恭文君っ!?私は魔王じゃないよっ!!」

「恭〜文!!私も、聖王なんかじゃないよっ!!ここは、通りすがりの仮面ライダーって言うべきだよ!!」

「ヴィヴィオもちょっと違うからっ!?」



・・・・・・まぁ、横馬のツッコミは置いといて・・・・・・それじゃあリイン、ヴィヴィオ、いくよっ!!


「はいですっ!!」

「うんっ!!」

「「ユニゾンインッ!!」」


僕とヴィヴィオはカードを取り出して掲げると、それぞれの腰にベルトが現れる・・・そして、僕とリインはユニゾンして髪と瞳が空色に、ヴィヴィオは19歳ぐらいの姿に変化する・・・・・・というか、19歳のヴィヴィオってスタイルなのはより上じゃない?



≪・・・あなたも身長抜かれていますしね。≫



うっさいなアルトッ!?・・・それはともかく、僕は左手を腰に構えて右手を斜め前に出し、ヴィヴィオはバックルを開いてカードを掲げた。



「【「変身っ!!」】」

≪TURN-UP≫

≪---KAMENRIDE---DECADE---≫



掛け声と共に、ヴィヴィオがカードを装填してバックルを閉じるとヴィヴィオの身体に9つの影が重なり、頭部に7枚の板が突き刺さる・・・・・・すると、灰色だったスーツは鮮やかなピンクと白に染まり、緑の複眼が輝く『仮面ライダーディケイド』に変身する。


一方、僕は右手と左手を入れ替えてバックルのグリップを引くと、目の前に青白いエネルギーで作られた障壁が現れる。僕がその障壁を潜り抜けると、僕の身体を鎧が包んでいく・・・・・・




けど、それはいつものブレイドじゃない・・・・・・紫紺だったスーツは淡い水色になって、鎧の一部や頭部のカバーも薄いメタリックブルーに染まっている・・・・・・


そして、僕がアルトを左腰から抜き放つと・・・・・・その刃は、ハイブレードモードへと変わる。



これが、僕達古き鉄の新たな姿・・・・・・『仮面ライダーブレイド・アイゼンフォーム』!!





「なのはママ・・・私達もいくよ!!」

「うんっ!!」

≪---MAGICAL-FINAL-FORMRIDE---NA-NA-NA-NANOHA---≫



ヴィヴィオがカードをバックルに装填すると、なのはがヴィヴィオの中に吸い込まれ・・・ピンクだった部分が白に染まり、腕には、なのはのバリアジャケットの袖を模した装甲が装着される。そして、足首からはピンク色の翼が、背中からは虹色の翼が4枚広がると、右手にレイジングハートが握り締められる。


そうだな・・・例えるなら・・・「仮面ライダーディケイド・魔王フォーム」・・・かな?



【だ〜か〜ら、私は魔王じゃないって言ってるでしょ恭文君っ!?】

「それに、このフォームの名前は『レイジングフォーム』なんだからね!!」

≪えぇ、私とヴィヴィオさんで決めさせていただきました。≫

【そうそ・・・ってレイジングハート、私の意見は!?】

「なのはママ・・・私が決めた名前・・・イヤ?」

【え?ううん、ヴィヴィオがつけた名前はとってもセンスがあってかっこいいんだけど、私にも相談してほしかったというか・・・】



・・・・・・あれ、気のせいかな・・・・・・なんかなのはの奴、親バカになってない?



≪・・・・・・気付きましたか・・・・・・ちなみにマスターは最近、ヴィヴィオさんがディケイドに変身して戦っている映像等を収集して、ヴィヴィオさんの成長記録として保存しています。しかも、その成長記録はヴィヴィオさんを正式にマスターが引き取られてから作成され・・・現在10枚を突破しました。≫



なるほど・・・・・・って、マジ!?



≪・・・なんか、どんどんキャラが壊れていってませんか?≫

≪私としてはうれしいのですが・・・・・・≫

【・・・・・・貴様ら、いつまで話をしている・・・・・・くるぞっ!!】



ガミオの声と共に、クウガが地面を蹴ってこちらに向かってくる・・・・・・そして、僕は見事にその拳を喰らって吹き飛ばされてしまった。ちょっと、ラウンドシールドがいとも簡単に砕かれたんですけど!?


【恭文さん、しっかりするです!!】

≪まったくです。そんな事、ジン達の戦闘から分かる事じゃないですか・・・≫

「・・・・・・ごめんごめん・・・・・・こっからは・・・・・・マジでいくよっ!!」



僕はアルトを握り締めると、クウガに向けてその刃を振り下ろす。クウガはそれを受け止める・・・・・・だけど、動きは止まった!!



「【アクセルシューター!!】」

【ぬおおおぉぉぉぉっっっっ!!】



僕がその空間から離脱すると、ガミオの放った雷と、ヴィヴィオが放った誘導弾がクウガへ襲い掛かる。クウガはバリア系の防御魔法でそれを防ぐ・・・・・・即興なのに、意外と連携がとれたなぁ・・・


さて、ヴィヴィオ達が時間を稼いでいる内に準備しないと・・・・・・リイン。



【分かっているです、任せるですよ!!】



リインの言葉と共に、アルトの刀身に水色の魔力・・・氷結属性が付与された魔力が集まりだす・・・・・・その間に、僕は左腰のラウズバンクから2枚のカードを抜き取ると、アルトの柄に装着されたカードリーダーにそのカードを通す。



≪---THUNDER-SLASH---LIGHTNING-SLASH---≫



電子音声がアルトから響くと、水色の魔力に覆われた刃に雷光が加わる・・・・・・そして、2つの輝きはやがて1つとなり・・・星の光を思わせる刃へと変わる。




【・・・氷華・・・】

≪・・・雷迅!!≫



僕が空中でアルトを振りかぶると、リインとアルトの声が響く・・・・・・ヴィヴィオ達も察してくれたのか、すぐさまクウガから離れる・・・・・・ご丁寧に、クウガをバインドで縛り付けてるや。



“・・・・・・なのは、ヴィヴィオ。多分これでガス欠になるから・・・・・・あと、任せたよ。”

“・・・うん、わかった。”

“ユーノ君は・・・絶対に取り戻すから!!”



・・・その言葉を聞いて安心した。後は・・・思いっきり振り下ろすだけだ!!




「【≪スターライト・・・ブレェェェェェド!!≫】」




僕がアルトを振り下ろすと、冷気と雷に包まれた閃光がクウガを飲み込んでいく・・・・・・その光景を見ながら、僕はアルトを普通の太刀に戻して鞘に収める。



「・・・・・・ライトニング・ブリザード・・・・・・」

【・・・やっぱり後から言うんですね・・・】

≪・・・・・・やりましたかね?≫



・・・・・・アルト。それは生存フラグだよね?主に相手の!!



≪いいじゃないですか。ダメージを受けているはずですし、あなたも元々倒せるとは思っていなかったでしょう?≫



・・・・・・まぁね。切り札の1つは切ったけど・・・・・・これでクウガが倒せるなんて思ってない・・・・・・ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉんのちょっとは期待したけどね?いくら非殺傷でもダメージくらいはあるでしょ。






「【はあああぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!】」





・・・・・・その時、レイジングハートの先端から魔力の杭を出して、ヴィヴィオが煙の中へと突っ込んでいく・・・・・・任せるとは言ったけど、なに正面から突っ込んでるの!?





「・・・ウゥ・・・ウオオォォォォォッッッッッッ!!」




ヴィヴィオ達に気付いたクウガは咆哮をあげると、その右手に炎が集まりだして・・・・・・!?発火能力を応用して、プラズマ火球を作り出したっていうの!?





・・・・・・そして、クウガの右手に現れたプラズマ火球は投げられ、巨大な爆発がヴィヴィオを飲み込んでいく・・・そんな!?






「ヴィヴィオ、なのはっ!!」















「たあああぁぁぁぁっっっっっっ!!」



・・・・・・・すると、爆煙の中からヴィヴィオが現れてクウガに切りかかる。よかった・・・なんとかアレを防いだんだ・・・



【ちょっと待つですよ恭文さんっ!!なのはさんは・・・?】


・・・リインの言葉に改めてヴィヴィオが変身したディケイドを見ると・・・そのディケイドは通常の姿だった・・・・・・これは、いったい・・・・・・



≪・・・10・・・9・・・8・・・≫




・・・その時、小さいけど確かに何かをカウントする声が聞こえてくる・・・これは・・・レイジングハート?




≪・・・7・・・6・・・5・・・4・・・≫



そして爆煙がゆっくりと晴れていくと・・・・・・レイジングハートを構え、足元に魔方陣を展開したなのはの姿が現れる・・・・・・って、なんであの横馬はエクシードモードになってるの!?確か今は、リミッターがかかっているはず・・・・・・



≪・・・それだけじゃないみたいですよ?ヴィヴィオさん達の周りを見てください。≫



アルト、一体何を・・・・・・って、はぁっ!?



【いったい何がどうなっているんですか!?はやてちゃんは、リミッター解除なんてしてないはずなのに・・・】




・・・ヴィヴィオ達の周りには・・・・・・本来そこに存在しないはずのもの・・・・・・ブラスタービットが8機浮かんでいた。そして、その内4機が3角錐を作るような陣形を取ると、クウガを結界の中に閉じ込める・・・・・・じゃあ、あれはエクシードモードじゃなくて・・・・・・ブラスターモード!?



≪・・・3・・・2・・・1・・・0。Full Charge ≫



カウントが終了すると、レイジングハートとブラスタービットから桜色の光が強さを増す・・・・・・そして、ヴィヴィオはクウガから離れる・・・・・・


「ユーノ君・・・元に戻って!!」

≪sterlight Braker≫

「スターライトォォォォォ、ブレイカァァァァァッッッッ!!」




その叫びと共に5つの桜色の閃光がクウガに向けて放たれる・・・・・・何してんだあの大馬鹿ぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





「・・・・・・う〜ん、また皆に怒られちゃうかな?」

≪・・・確実に怒ると思います。いくらヴィヴィオさんと擬似ユニゾンを解除した時に偶発的に発現したとはいえ、ブラスターを使いましたからね・・・≫

「・・・にゃはは・・・私だって、使いたくて使った訳じゃないんだけどね・・・」



レイジングハートと会話しながら地面に降りると、私はクウガが居た方向に視線を向ける・・・・・・そこには、身体から黒い瘴気を立ち上らせたクウガが立っている・・・あれが・・・『究極の闇』・・・



【巫女にリントの戦士達よ、後は俺に任せろ・・・ぬぅん!!】



すると、いつの間にか私の近くに来ていたガミオさんが両手を掲げると、クウガから立ち上っていた黒い瘴気が、ガミオさんに吸い込まれていく・・・・・・それと共に、クウガの姿が変化して・・・・・・一瞬白い鎧の姿になったかと思うと、ユーノ君の姿に戻る。そしてユーノ君は・・・地面に倒れこんだ。



「ユーノ君っ!!」



私がユーノ君に駆け寄ってその身体を抱き起こすと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウソ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だよね?











「なのは、何ブラスター使ってるのさっ!?いくらユーノ先生を助けるためとはいえ、物事には限度ってものが・・・・・・なのは?」

「・・・なのはママ・・・どうかしたの?」









「・・・・・・・・・・・・恭文君・・・ヴィヴィオ・・・・・・・・・・・・」










ゆっくりと顔を上げる私はきっと、大粒の涙をこぼしていたんだと思う・・・・・・だって・・・・・・腕の中にいるユーノ君は、胸からたくさんの血を流して・・・・・・息をしていなかったから。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





【そんな・・・ウソです、よね?】

「・・・そうだよ・・・そんな事・・・」



リインやヴィヴィオの言うとおりだよ・・・・・・なのは・・・・・・悪い冗談は止めてよっ!!



「私だって冗談だと思いたいよっ!!でも、でもぉっ・・・・・・」



そんな慟哭と共に、なのははユーノ先生の胸に顔をうずめる・・・・・・よく見れば、ユーノ先生の胸元は赤黒く染まっている・・・なんでだよ・・・・・・なんでユーノ先生が!?



「くっそぉっ!!」



僕は回復魔法のカードを取り出してユーノ先生に向ける・・・・・・淡い光がユーノ先生を包むけど、ユーノ先生は一向に目覚めない・・・・・・お願いだから、目を覚ましてよユーノ先生!!





≪・・・・・・あなたは、何か知っているんですか?≫

【・・・そのリントはクウガに変身する前、奇妙な道具を持った赤い仮面の騎士と争っていた・・・俺には、それしか思いつかん。】



・・・・・・ガミオの言葉に、僕はゆっくりと振り返る・・・・・・赤い・・・仮面?















「フフフフフフ・・・・・・まさか、ここまで上手くことが運ぶとは思わなかったぞ・・・・・・」











その時、パチパチと手を叩きながら、近づいてくる奴がいる・・・・・・その姿は、赤い仮面に白いマント・・・マントの下には、鎧をつけている・・・・・・



「お初にお目にかかる・・・我が名はアポロガイスト。偉大なる大ショッカーの・・・大幹部の1人だ!!」



・・・そりゃご丁寧にどうも・・・さて、こいつなら事情を知っているのかな?



「・・・・・・1つ聞かせろ・・・・・・ユーノ先生に・・・・・・何をした?」

「あぁ、そこで安らかに眠っている彼か・・・・・・いや、私も驚いたのだよ。確かに心臓を撃ち抜いたはずなのに、まさかクウガとなってしまうとは・・・・・・だが、君達のおかげで我々の計画を進める事ができそうだ・・・感謝するよ。」

≪・・・・・・計画・・・・・・ですか?≫

「そう!!偉大なる大ショッカーの崇高な計画だ!!」


・・・・・・その言葉と共に、アポロガイストの後ろからショッカーの戦闘員が棺を担いで現れる・・・・・・棺の表面には、クウガのマークに似たマークが描かれている・・・・・・なるほど、大ショッカーのやりたい事が大体分かったよ。



「ほぉ?なかなか鋭いようだな・・・・・・だが、もはや遅い!!」



そう叫ぶと、アポロガイストは仮面の中央に取り付けられていた銀色のパーツを取り外すと、ガミオに向けてかざす・・・・・・すると、ン・ガミオ・ゼダの身体から黒い瘴気があふれ出し、銀色のパーツに吸い込まれていく。




【なんだと!?ぐぉぉぉぉっっっっ!!】

「フハハハハハ!!貴様が取り込んだ力をこれに注ぎ・・・ダグバを復活させるのだ!!」

【ダグバ・・・だと!?】

「そうだ!!貴様と古代のクウガが倒した、真の【究極の闇】を司る存在。それを復活させればこの世界など・・・・・・」






















「もういい、それ以上喋るな。」















僕は一瞬で近づくと、アポロガイストに向かってアルトを振り下ろす・・・・・・けれど、その刃はアポロガイストと僕の間に割り込んできた灰色の存在・・・『ホースオルフェノク』に防がれる・・・それを邪魔だと感じた僕は、左手に生み出された青い魔力のスフィアを遠慮なく打ち込んだ。




「クレイモアッ!!」




アポロガイストとホースオルフェノクは青い散弾によって発生した爆発に呑まれる・・・その隙に僕は距離をとると、ガミオへと近づく。アポロガイスト達は・・・・・・ちっ、あんまりダメージは無いみたいだね。



【・・・すまん、助かった。】

「いいよ別に・・・リイン、悪いけどヴィヴィオと一緒になのはとユーノ先生を護って。あいつらは・・・・・・僕達で倒す。」

【で、でもっ!!】

≪・・・申し訳ありませんが、ここはマスターの言う事を聞いてくださいリインさん・・・あなただからこそ、頼めるんですから。≫

【・・・分かりました。でも、無茶はしないでください!!】




・・・そう言ってリインが僕の身体から離れると、僕はアポロガイスト達に向き直る・・・・・・



「・・・お前も邪魔をするというのか?」



アポロガイストが、そんな質問をしてくるけど・・・・・・ホント、今さらだよね。



「・・・・・・喧嘩を売ってきたのはそっちだ。だから・・・・・・盛大に買わせてもらうよ。」

≪覚悟してください。今の私達は少々・・・・・・苛立っていますからね。≫

「ならば仕方ない・・・・・・現れよ!!」



アポロガイストが右手を掲げると、アポロガイストとホースオルフェノクの周囲にたくさんのグロンギが現れる・・・・・・数だけそろえたって・・・・・・今の僕は、止められないよっ!!


【俺の事も忘れるな・・・・・・我が同胞のまがい物を生み出すとは・・・・・・許せん。】

「そう?じゃあ・・・・・・一緒に暴れようか。」



僕とガミオは視線を交すと、グロンギの群れに突っ込んでいった。




お前達だけは・・・・・・絶対に許さない。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





「・・・・・・ユーノ君・・・お願いだから・・・目を覚ましてよ・・・・・・」

「・・・なのはママ・・・・・・」



・・・・・・なのはママはユーノ君の胸に顔をうずめながら、その名前を呼び続けている・・・・・・仮面に隠れて見えないけど、私も涙が溢れる・・・・・・どうして、こんな事に・・・・・・




その時、左腰の『ライドブッカー』から一枚のカードが飛び出して私の手に収まる・・・そのカードには、金色の角に赤い瞳の仮面ライダー・・・『クウガ』が描かれていた。




「・・・力を・・・貸してくれるの?」



私の問いかけに答えるかのように、クウガのカードは輝きを放つと・・・ユーノ君の中に吸い込まれていく。














・・・・・・トクン・・・・・・












「・・・・・・・・・・・・え?」

「なのはママ?」

「・・・・・・今・・・・・・ユーノ君の鼓動が・・・・・・聞こえた・・・・・・」





なのはママは身体を起こすと・・・・・・とても驚いた表情で、そう呟いた。






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆










・・・・・・すごい・・・・・・



僕の目の前では、まさに神話のような戦いが繰り広げられている・・・・・・雷と風が舞い踊り、大地が裂けて炎と水流が噴き出す。


その戦いを繰り広げているのは、黒き戦士に『狼王』、そして・・・・・・なのはに似た、『巫女』と呼ばれた女性。



僕は、その戦いに・・・・・・心を奪われていた。





「ガミオさん、時間を稼いでください!!いちかばちか・・・・・・アレにかけてみます!!」

【・・・・・・分かった。だが、気をつけろっ!!】




『狼王』が頷いて黒い戦士の気をひきつけると、『巫女』は空中へと舞い上がって杖を胸の前に掲げる・・・・・・






「・・・・・・燃え上がれ、紅の炎・・・舞い踊れ、蒼の水・・・吹き荒れろ、碧の風・・・唸れ、紫の大地・・・轟け、金の雷・・・」






『巫女』が祈りを唱えると、その周囲を紅、蒼、碧、紫、金の光珠が回転する・・・そして、5つの光が杖へと集まり、白い光となる・・・・・・その輝きは、まるで空で輝く星のように眩しい・・・





「・・・・・・この地に満ちる自然の力よ。我が願いに答え、闇に囚われし戦士を救う光となれ・・・・・・」




・・・・・・杖から溢れた白い光が『巫女』を包み込むと・・・足元に魔方陣が現れ、『巫女』の背中から光の翼が現れる・・・・・・その姿はまさに、『天使』のようだった。






「・・・・・・闇を照らせ・・・・・・星の煌き!!」






その言葉と共に杖から放たれた白い閃光は・・・轟音と共に黒い戦士を飲み込んでいく・・・そして、あたりを眩い光が包みこむ。



・・・・・・その眩しさに、僕は思わず目を覆う・・・・・・































そして気が付くと、僕は白い空間の中に居た・・・・・・なんだろう・・・とても温かい・・・・・・








「・・・ようやく来たのか・・・ずいぶん遅かったね。」






すると、上のほうから声が聞こえる・・・・・・そこには、白い衣服に身を包んだ若い男性が浮かんでいた・・・あの、ここはいったい・・・?



「ここかい?そうだな・・・・・・霊石『アマダム』の中にある、精神が眠る場所・・・・・・とでも言おうか。」

「・・・アマダム?」

「・・・これの事さ。」



そういうと、男性は僕に透き通った石を僕に手渡してくる・・・僕はそれを手に取ると、じっくりと眺める・・・・・・その宝玉の中では、水色と金色の光が渦巻いていた。



「・・・それは、君しか扱えない力が宿っている・・・その力を何に使うかは、君しだいだよ。」

「・・・・・・あなたは、いったい・・・・・・」










・・・・・・ユーノ君・・・お願いだから・・・目を覚ましてよ・・・・・・







・・・・・・その時、白い空間に声が響く・・・・・・この声は・・・・・・





「ナ・・・ノ・・・ハ・・・」




そして、僕の頭の中に入ってくるのは・・・僕が『戦士の環』を巻いてからの光景と・・・その瞳から大粒の涙をこぼした、なのはの顔・・・・・・








・・・・・・僕はいったい・・・・・・何をしてしまったんだ・・・・・・こんな事になるなんて・・・・・・







「そんなに自分を責めるんじゃない・・・・・・あれは、君だけの責任じゃないんだ。」

「・・・・・・でも・・・・・・僕は・・・・・・」




・・・その時、白い空間に赤い光が現れる。その光は僕の手元に来ると、1枚のカードに姿を変える・・・これは・・・



「・・・・・・その力も、君の事を認めている・・・君は、僕達の力を受け継ぐに相応しい人物だから・・・だから、戦ってほしい。君が護りたいもののために・・・」



・・・・・・そう呟く男性に、カードに描かれている赤い鎧と金色の角の戦士の姿が重なる・・・・・・僕の・・・・・・護りたいもの・・・・・・

そして、僕の脳裏に浮かんだのは・・・・・・なのはの笑顔。











「・・・・・・答えは、出たようだね。」





・・・・・・男性の言葉に、僕は頷く・・・・・・



「・・・・・・あなたや・・・このカードの意思を、僕は受け継ぎます・・・これ以上、誰かの涙は見たくありませんから・・・・・・僕は、戦います!!」






僕の言葉に男性は笑みを浮かべると、白い空間は再び光に包まれる・・・・・・・・・・・・今度こそこの手で、皆を・・・・・・なのはを護るんだっ!!









◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






【・・・弱いな・・・我が同胞達はもっと強かった・・・貴様らまがい物ごときに・・・この「ン・ガミオ・ゼダ」は倒せん!!】

「お前ら・・・・・・邪魔すんなっ!!」



・・・・・・僕とガミオは、グロンギの群れを片っ端から倒していく・・・・・・けれど、倒しても倒してもグロンギは増えていく・・・・・・どうなってんのさいったい!?



「・・・・・・そろそろ頃合いのようだな・・・・・・」



すると、アポロガイストは仮面に装着していた銀色のパーツを外して掲げる・・・・・・そして、グロンギの亡骸から紫のエネルギー体が現れたかと思うと、それらは銀色のパーツに吸い込まれていく・・・・・・まさか!?



≪自分達が呼び出したグロンギを・・・ダグバの餌にするというのですか!?≫

「・・・・・・フン。有効利用と言ってもらおうか・・・・・・君達は厄介なのでな・・・彼に片付けてもらうとしよう・・・・・・さぁ、目覚めろ!!」




アポロガイストが銀色のパーツを棺に向けると、禍々しいエネルギーが棺に降り注ぐ・・・・・・そして、棺の蓋が開かれると・・・・・・白い身体に金色の装飾を施し、どことなくアルティメットフォームのクウガと似たような印象を持つグロンギ・・・「ン・ダグバ・ゼバ」がその姿を現した。




・・・くそっ、ここにきて形勢逆転された!!



「さぁ、ダグバよっ!!我々の敵を排除するのだ!!」



アポロガイストの言葉に反応したのか、ダグバは両手に炎の塊を作り出す・・・・・・けど、その視線は僕達にではなく・・・・・・その後ろに向けられていた。




・・・・・・・・・まさか・・・・・・・・・




「リイン、なのは、ヴィヴィオ・・・はやく逃げてっ!!」




僕は後ろを向いて叫ぶけど・・・・・・それよりも早くダグバの手が振りぬかれ、なのは達が・・・・・・巨大な炎に包まれた。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






「・・・・・・今・・・・・・ユーノ君の鼓動が・・・・・・聞こえた・・・・・・」

「・・・・・・え?」

「ど、どういうことです!?」



ヴィヴィオやリインが驚いているけど、私は恐る恐るユーノ君の頬に触れる・・・・・・さっきまで冷たかったはずのユーノ君の身体が・・・・・・少しずつだけどあたたかくなっている・・・・・・














「リイン、なのは、ヴィヴィオ・・・はやく逃げてっ!!」






すると、恭文君の声が聞こえて・・・・・・私達に、炎の塊が襲い掛かってくる・・・・・・レイジングハート!!





≪Protection Powered≫




とっさにヴィヴィオ達の前に出てバリアを張るけど、バリアにはひびが入っていく・・・・・・駄目・・・もう、持たない・・・



「なのはママッ!!」

「なのはさんっ!!」



バリアが砕け散ると共に、私は吹き飛ばされてしまう・・・・・・そして、よりその大きさを増した炎が、私達を飲み込む・・・・・・





















「・・・・・・まったく、君は相変わらず無茶するなぁ・・・・・・まぁ、僕も人の事言えないけどね。」











・・・・・・そんな声と共に私は誰かに受け止められ、炎を翡翠色の結界魔法が防ぐ・・・・・・この魔法・・・・・・この声・・・・・・




私が顔をあげると・・・・・・そこには、金色の長い髪を後ろでくくり、翠の瞳がとても綺麗な・・・・・・私のよく知っている人が、私を支えてくれていた。






「・・・・・・ユーノ・・・・君?」

「・・・・・・ただいま、なのは。」

「・・・ユーノ君・・・ユーノ君っっっっ!!」



・・・・・・思わず、私はユーノ君に抱きつく・・・・・・よかった、本当によかった・・・・・・



「な、なのはっ!?あの、ちょっと恥ずかしいんだけど・・・・・・」

「・・・・・・ユーノ君が居なくなるかと思うと・・・・・・とても怖かったんだよ・・・・・・」

「・・・・・・なのは・・・・・・ゴメン。」



・・・ユーノ君の胸の中で、私はさっきとは違う、嬉し涙を流す・・・・・・ホントに・・・怖かったんだから・・・・・・






「・・・なのはママ・・・大胆・・・」

「・・・びっくりなのです・・・」



・・・・・・すると、ヴィヴィオとリインのそんな呆れたような声でふと我に返る・・・・・・わ、私・・・何してるの!?



「ご、ごめんユーノ君!!ユーノ君の顔を見たら、なんだか安心しちゃって・・・」



顔を赤らめてしどろもどろで言葉を紡ぐ私に、ユーノ君は頬をかきながら笑顔を見せる。



「・・・ハハハ・・・・・・さてと、恭文君の手伝いもしなきゃね・・・・・・」



そう言いながらユーノ君が腰に両手をかざすと・・・・・・ユーノ君の腰に銀色のベルトが巻かれる。そして、ユーノ君は左手をベルトの上に置き、右手を前に突き出した。








「・・・変身っ!!」








ユーノ君は右手を横にスライドさせてそう叫ぶと、左腰で手を重ねる。すると、ユーノ君の身体が徐々に変わっていき・・・黒い身体に金の装飾が施された赤い鎧、そして・・・金色の角と赤い瞳を輝かせた戦士になった。




「・・・それじゃなのは・・・いってくる。」




そして、ユーノ君は恭文君達の所へと走っていく・・・・・・あれ・・・なんでだろう?なんだか・・・胸がドキドキしてるや・・・



「・・・なのはママ・・・顔、真っ赤だよ?」



・・・・・・ヴィ、ヴィヴィオ。何を言ってるのかな!?私、顔を赤くなんて・・・・・・



「そんな風にいっても、実際顔は真っ赤なので説得力無いです・・・」

「う〜ん、これはユーノ君にもチャンスが出来たのかな?それじゃ、私も恭文達を手伝ってきま〜す!!」



そう言うと、ヴィヴィオもユーノ君の後を追って恭文君のところに走っていく・・・・・・もう、ヴィヴィオったら!!




「そうですっ!!なのはさん、ちょっと耳を貸してください!!」



・・・・・・リイン、どうかしたの?




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





・・・・・・ねぇアルト。これは驚いたらいいのかな、それとも喜んだほうがいいのかな?



≪・・・どっちでもいいと思いますよ。私も少々混乱していますし・・・・・・そういえば原作のクウガでも、五代さんは一度死んでから甦りましたね。≫



あぁ、あのキノコのグロンギにやられた時ね・・・確かあの時は、毒を押さえる為に仮死状態になったんだっけ・・・じゃあ、ユーノ先生にも同じような事が起きたんだ。




「・・・恭文君ごめん、心配かけちゃったね。」



そして、『仮面ライダークウガ・マイティフォーム』に変身したユーノ先生は僕達の元に駆け寄ってくる・・・別に気にしなくてもいいよ?




≪そうですよ。今回の場合悪いのは大ショッカーですし・・・なにより、マスターに比べたらまだマシなほうですよ。≫



・・・アルト。何が僕よりマシなんだよ!?



≪あなたは命の危険に陥ることなんて一度や二度ってもんじゃないでしょうに。それに、ユーノ先生は迷惑をかけられるほうがはるかに多いですから・・・たまには人に迷惑かけたっていいじゃないですか。≫



・・・・・・うぅ、言い返せない・・・・・・



「貴様ら、いつまで我々を無視する気だ!!」



・・・・・・その時、アポロガイストの怒声と共にホースオルフェノクとダグバが僕達に襲い掛かってくる・・・・・・まったく・・・空気が読めてないね!!



≪---ATTACKRIDE---BLAST---≫

「たあぁぁぁっっ!!」


けど、ダグバ達はヴィヴィオが放った光弾によって動きを止める・・・ヴィヴィオ、ナイスだよ!!



「・・・・・・え・・・この人、ヴィヴィオなの!?」



・・・駆け寄ってきたヴィヴィオを見て、ユーノ先生は驚いたような声を上げる・・・そういや、ユーノ先生は知らなかったっけ・・・



「も〜ユーノ君、声で気付いてよ!!・・・・・・あれ?」


すると、ヴィヴィオが腰に戻したライドブッカーから、1枚のカードが飛び出してくる。そのカードには、クウガとどこか鎧のようなクワガタムシの絵が描かれていて・・・・・・って、これはまさか・・・・・・




≪---FINAL-ATTACKRIDE---KU-KU-KU-KUUGA---≫

「・・・・・・よぉし。ユーノ君、ちょっとくすぐったいからね♪」

「え!?ヴィヴィオ、いったい何を・・・・・・うわっ!?」



ヴィヴィオがそのカードをバックルに入れてユーノ先生の後ろに回りその背中を触ると・・・・・・ユーノ先生が宙に浮かび、変形を始める・・・・・・実際に人が変身してるって考えると怖っ!?



【・・・・・・これは・・・・・・ゴウラム?】

『・・・な、何が起きてるのかさっぱりなんだけど・・・』


・・・そして、ユーノ先生はカードに描かれていたクワガタムシ・・・『クウガゴウラム』に変形する・・・ユーノ先生、気にしちゃ駄目だって。



≪・・・・・・あなた、何他人事のように考えているんですか。このパターンだと、あなたも確実にああいった形になりますよ?≫



・・・・・・はっ、そういえばそうだ!?



「まぁ、とにかく・・・・・・ユーノ君、やっちゃえぇっっ!!」

『うん・・・たあああぁぁぁぁっっ!!』



ヴィヴィオの声にユーノ先生は・・・いいや、今はクウガゴウラムって事におこうか・・・その翅を広げると、ダグバに突撃していく・・・・・・ダグバも攻撃を仕掛けようとするけど、縦横無尽に動き回るクウガゴウラムを捕らえ切れていない。ヴィヴィオも、ライドブッカーを銃にしてクウガゴウラムの援護をしている。



「はああぁぁぁぁっっ!!」



すると、いつの間にか疾走体に姿を変えたホースオルフェノクと、その背中に乗ったアポロガイストがこっちに向かってくる・・・さて、僕はこっちを相手にしますか!!



「いくらあがいても無駄だ!!復活したダグバを止められるものなど存在しない・・・そのまま、葬り去ってやろう!!」

「・・・そうかな?今の僕達は最初から徹底的にクライマックスなんだ・・・負ける訳がないんだよ!!」



その時、大音量で音楽が鳴り響く・・・・・・その曲は『覚醒』・・・・・・仮面ライダーブレイドの、最初の挿入歌だ。



「・・・なんだこの音楽は!?」

≪・・・まったく、何やっているんでしょうかね?≫


ふと視線を上に向けると、サウンドベルトを腰に巻きつけたなのはが、リインを肩に乗せて空に浮かんでいる・・・・・・ホント、何やっているんだろうね・・・・・・でも、おかげでテンションは急上昇だよ!!


そして、僕は左腰のラウズバンクから3枚のカードを取り出し、ホースオルフェノクの刃を受け止めながら一枚一枚カードリーダに通していく・・・



≪---KICK---≫



・・・まず通したのは、飛び跳ねるバッタ・・・違った、イナゴの絵が描かれたカード・・・『スペード5:キックローカスト』・・・



≪---THUNDER---≫



・・・次に通したのは、大きな角から雷を撒き散らしているヘラジカの絵が描かれたカード・・・『スペード6:サンダーディアー』・・・



≪---MACH------LIGHTNING-SONIC---≫



・・・そして最後に、疾走しているジャガーの絵が描かれたカード・・・『スペード9:マッハジャガー』のカードを通す。すると、青白いエネルギーによって作られ、ラウズカードの絵が描かれた障壁が僕の胸に吸い込まれていく・・・僕は一旦ホースオルフェノクの刃を切り払うと距離をとる・・・



「・・・・・・はああぁぁぁぁぁ・・・・・・」



アルトを逆手に持って地面に突き刺し、僕は力をためる・・・ホースオルフェノク達が迫ってくるけど関係ない・・・これが、僕の必殺技!!



「たあああああぁぁぁぁぁっっっっ!!」



僕は走りながら跳躍すると、雷光を纏った右脚をホースオルフェノクに向ける・・・・・・凄まじい加速力がついた僕は、雷の弾丸となって・・・ホースオルフェノクを蹴り飛ばす!!



そして、吹き飛ばされたホースオルフェノクは・・・身体から青い炎を吹き出しつつ、灰になって地面に崩れ落ちた。



≪---FINAL-ATTACKRIDE---KU-KU-KU-KUUGA---≫



・・・ヴィヴィオ達の方を見ると、ダグバをその大顎ではさんだクウガゴウラムが空中から急降下してくる・・・



「『はああああぁぁぁぁっっっっ!!』」



・・・そして、空中に飛び上がったヴィヴィオが10枚の金色のフィールドをつきぬけ、ダグバに向けてキックを放つ。ヴィヴィオとクウガゴウラムからクウガに戻ったユーノ先生が地面に降り立つと、ダグバは地面に落下しながら大爆発を起こす・・・うん、あっちも終わったみたいだね。



「・・・・・・貴様ら・・・・・・よくも我が大ショッカーの崇高な計画を・・・・・・覚えていろ!!」



・・・すると、ボロボロになったアポロガイストがそんな捨て台詞をはきながら銀色のオーロラの中へと消えていく・・・・・・しまった、逃げられたや・・・・・・



「ユーノ君、ヴィヴィオ、恭文君!!」

「大丈夫ですか〜!?」



なのはとリインも、空中から僕達の下に降りてくる。僕はアルトを地面から引き抜くと、なのは達の下に歩く・・・・・・やれやれ、これで一件落着・・・・・・





























【ぬぅんっ!!】





「!?危ないっ!!」












・・・・・・そんな簡単に終わる訳がなかった。突然ガミオが球状の雷を僕達に向けて放ってきて、それをユーノ先生が防御魔法で防ぐ・・・・・・ちょっと、いきなりなにしてんのさ!?




【・・・若きリントよ・・・お前が・・・新たな『クウガ』だ。ならば・・・お前がすべき事が、分かるはずだ。】

「・・・まさか・・・あなたは・・・」

【・・・ゆくぞ!!】




そして、ガミオはユーノ先生を吹き飛ばすと、そのままユーノ先生に襲い掛かる・・・・・・ユーノ先生!!



「来ないで恭文君!!これは・・・僕がやらなくちゃいけないんだっ!!」



・・・そう叫ぶユーノ先生は、ガミオと戦いを繰り広げる・・・・・・いったいユーノ先生は何を考えてるんだよ!?それに、ガミオはなんで襲い掛かってきたのさ!?



≪・・・まさかあの人、ユーノ先生に自分を倒させる気じゃないですよね?形はどうあれ、あの人が『究極の闇』を取り込んだまま倒されれば、二度とその力を悪用しようとする馬鹿は居なくなるはずですし・・・≫



・・・・・・アルト・・・・・・それ、大当たりかもしんない・・・・・・というか・・・・・・ふざけんな!!自分の後始末ぐらい、自分でやれよっ!!



「止めてくださいガミオさん!!他にも解決する方法があるはずです!!」

【・・・・・・元より俺は、甦るはずの無い存在だった・・・・・・せめて最後は、戦士として死にたいのだ。あのリントには悪いが・・・・・・かつては出来なかった『クウガ』との決着・・・・・・ここでつけさせてもらう。】



・・・・・・なのはの叫びに答えるガミオの声は・・・既に覚悟を決めた声だった・・・・・・そして僕は、飛び出そうとするなのはを押さえる。



「放して恭文君!!こんな戦い、止めさせないと・・・」

「・・・止めちゃ駄目だなのは。今のガミオを止める事ができるのは僕達じゃない・・・ユーノ先生だ。ここは・・・ユーノ先生に任せよう。」

「・・・・・・ユーノ君・・・・・・」




・・・・・・ガミオとユーノ先生の戦いは激しさを増し、ついにはユーノ先生が吹き飛ばされる・・・でも、ユーノ先生は空中で体勢を整えると、地面を滑りながら着地する。



【・・・どうした、その程度か?前の『クウガ』は・・・もっと強かったぞ。】

「・・・・・・僕は、相手を倒すために戦うんじゃありません・・・・・・僕がこの力を使って戦うのは、誰かを護りたい・・・・・・ただそれだけです。」

【・・・ならば、その信念を・・・貫き通してみろ!!】

「・・・・・・分かりました・・・・・・これが・・・・・・僕の信念の証です!!」









・・・・・・ユーノ先生の叫びと共に、その身体に変化が起きる。ベルトに稲妻が奔ると、右脚に金色の鎧が追加され、赤かった鎧が、金色の装飾が施された淡い水色の鎧に変わる・・・・・・ちょっと待って?あれってまさか・・・・・・ライジングフォーム!?でも、ちょっと違う!!











「恭文君、どういう事!?詳しく教えて!!」

「・・・・・・あれは本来クウガにはないパワーアップフォームで、原作では電気ショックを受けた事で手に入れた力なんだ・・・・・・でも、原作のライジングフォームはあくまで元のフォームのパワーアップ形態だから鎧の色が変化するなんておかしいし、電気ショックなんてユーノ先生はしていないだろうし・・・・・・」

≪・・・・・・何言ってるんですか。おもいっきりスターライトを叩き込んだでしょう?しかもリインさんの氷結変換とサンダーのカードで雷撃も加えて。≫



・・・・・・・・・・・・え・・・・・・・・・・・・じゃあ今回の僕らの役割って・・・・・・・・・・・・ユーノ先生のパワーアップフラグだったの!?













「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっ!!」














そうこうしている内に、ユーノ先生はその真紅の瞳を輝かせながらガミオに向かって走り出すと、空中に飛び上がってガミオにキックを放つ・・・・・・そして、その一撃をガミオは・・・・・・思いっきり身体で受け止めた。



【・・・・・・これが・・・・・・お前の信念・・・・・・確かに、見せてもらったぞ・・・・・・】



ガミオの身体には封印の文字が浮かび、その文字を中心に・・・ガミオの身体にひびが入っていく・・・・・・ユーノ先生は、そのガミオの姿をじぃっと見つめている。



【・・・・・・お前が護りたいものを・・・・・・その力で、護りぬけ・・・・・・戦士、『クウガ』よ・・・・・・】

「・・・えぇ・・・護ってみせます・・・絶対に!!」



・・・・・・そして、ユーノ先生が手をかざすと、ガミオの周囲に結界が現れる・・・・・・それと同時に、ガミオの身体に現れたひびがベルトに到達して・・・・・・ガミオは、その身体を・・・光に変えた。







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆








・・・・・・・・・・・・ようやく・・・・・・・・・・・・終わった・・・・・・・・・・・・これで俺もようやく・・・同胞達の下にいける・・・・・・






『・・・・・・まだ・・・こっちに来るのは早いぞ・・・ガミオ。』

『・・・・・・そうですよ、ガミオさん・・・・・・』




・・・・・・すると、俺の視界に光が集まり・・・・・・人の姿を取り出す・・・・・・お前達は・・・・・・



【・・・・・・リク・・・・・・ナノハ・・・・・・】



・・・戸惑いを見せる俺に、リクとナノハは笑顔を見せると・・・・・・その姿が、少しずつ遠ざかっていく・・・・・・


『・・・せっかく甦ったんだ・・・もう少し、現世を楽しんでこいよ。』

『・・・・・・それが、私達にできる・・・あなたや彼にすべてを押し付けてしまった事への、せめてもの償いです。どうか・・・あなたが歩む道に、幸があらんことを・・・・・・』






・・・・・・何を・・・・・・言っている・・・・・・?




そして、俺は・・・・・・温かい光に包まれた。








◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆









「・・・・・・あ、気が付きました?」



・・・・・・俺が目を覚ますと、あの若きリントが俺の顔を覗き込んでいた・・・俺はいったい・・・

立ち上がろうとしたところで、今までと感覚が違う事に気が付く。近くにあった鏡のようなものに映し出された姿を見ると・・・・・・そこには、赤い毛並みを持った小さき狼がいた。



・・・・・・・・・どういうことだ?



「・・・実は、あなたの身体が砕け散る寸前に・・・使い魔の契約を施しました。なので、その身体は僕の魔力で作られた仮初の身体です。」

【・・・なぜ戦士として死なせてくれなかった。俺に宿る『究極の闇』を狙うものがまたいつ現れるかも分からんのだぞ?】



・・・その問いかけに若きリントは困ったように笑みを浮かべると、ゆっくりと言葉を紡いだ。



「・・・言った筈です。僕が戦うのは誰かを護る為だと・・・・・・その為に、あなたを犠牲にするなんて事は・・・絶対に認められない。あなたの中に眠る【究極の闇】を狙うものがいたら・・・僕が、この力であなたを護ります。」



・・・そう言いきった若きリントの瞳はとても澄んでいて・・・・・・まるで、我が友を思い出させる輝きだった。



【・・・・・・まったく、とんでもない大馬鹿者だな・・・・・・若きリントよ、お前の名はなんと言う?】

「・・・ユーノ・・・スクライアです。」

【ユーノ・スクライアよ・・・我が力、お前に預ける。】

「・・・はいっ!!これからもよろしくお願いします!!」










・・・・・・リク、ナノハ・・・・・・そちらに往くのはもう少し後になるが待っていてくれ・・・・・・いい土産話を持っていくからな。










◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆







隊舎へと戻ってきた僕達は、皆一緒に食堂で夕食を食べている所だ。もちろん、僕の隣にはフェイトとリイン、さらにフェイトの隣にヴィヴィオが座っている。




「・・・別に、1人で食べられるって。」

「駄目よ、怪我人はおとなしくしてなさい。」

≪フフフ♪なかなかいいカップルとなってきたじゃないか。≫

「エリオ君、あ〜ん♪」

「エリオ、こっちも食べて食べて♪」

「・・・あの、キャロ・・・メイルさん・・・なんか空気が重いんですけど・・・」

「お姉様!!これ、私が作ったんです!!」

「ハハハ・・・あ、ありがとセレナちゃん。」

「・・・皆さん、ずいぶん楽しそうですわね・・・」

「そういうシオンも楽しそうだけど?ほら、顔に笑みが浮かんでいるし。」

「おや、そうですか?・・・・・・そうですね、楽しいかもしれません。」



・・・・・・うん、皆勝手にやってるや。



「・・・・・・ところでな恭文・・・・・・あれはなんや?」



・・・すると、後ろに座っていたはやてが僕に声をかける・・・・・・何の事かな?



「・・・・・・あれやあれ。」



そう言ってはやてが指差すのは・・・・・・食堂のとある一角。ちなみにそこには・・・・・・たった2人しか座っていない。








「ユーノ君、あ〜ん♪」

「・・・な、なのは?」

「あ〜ん♪」

「・・・あ、あ〜ん・・・」

「どう、おいしい?」

「う、うん・・・おいしいよ・・・」










・・・・・・・・・・・・・・・・・・はやて、気にしないほうが身のためだよ?



「・・・別に、砂糖吐きたくなるような固有結界はどうでもええねん。それはあんたとフェイトちゃんで慣れとるしな・・・・・・うちが聞きたいのは、どうしてなのはちゃんがユーノ君にアタック仕掛けとるかっちゅう所や。」

「確かに・・・ユーノも戸惑っているみたいだね。」

「・・・なんか、なのはママに近づきにくい・・・」



・・・・・・そりゃ、今までスルーされ続けていた人からアプローチをかけられたら戸惑うよね・・・・・・あとヴィヴィオ、その判断は正しいよ。



「・・・ちゅう訳で、きりきり吐きぃや。あれは何が原因や?」

「そう言われてもねぇ・・・正直、検討もつかないんだけど。」

≪・・・そうですか?思い当たる節はたくさんありますが。≫



・・・・・・ちょっとアルト、どういう事?



≪・・・・・・まったく、マスターは女心が分かっていませんね。そんな調子だと、フェイトさんやリインさんに愛想をつかされますよ?≫

「そんな事ないよっ!!たとえヤスフミが女心をわかっていなくても、私は愛想なんてつかないからっ!!」

「リインもおなじくです!!」

「2人とも落ち着いて!?そう言ってくれるのは嬉しいけど、今はなのはの話だから!!・・・それでアルト、あの横馬があぁなったのはどういう訳よ?」

≪・・・まず、ユーノさんが仮死状態になった事で、高町教導官はそれはもうショックを受けました。それは、マスターも同じですよね?≫



・・・確かに。しかも、胸元の血で死に掛けてると思ったから、余計にパニくったし・・・・・・



≪・・・そこに、あの炎ですよ。絶体絶命のピンチに、息を吹き返したユーノさんがまるで白馬の王子様のごとく助けたんですよ?王道中の王道じゃないですか。そんな夢みたいなシチュエーションで、助けてくれた男性に惚れない女性がどこにいます?≫



・・・・・・つまり、あの横馬にも乙女チックな部分が存在していたと・・・・・・うわ、似合わないなぁ。



「・・・・・・なるほどなぁ・・・・・・でも、あのままカップル化せぇへんと、なのはちゃんマジで相手いないで?」

「よ〜し!!ヴィヴィオ、ユーノ君となのはママがくっつくように頑張る!!」

「・・・・・・うん。ヴィヴィオ、私も手伝うよ。」



・・・・・・あの、フェイトさん?そう言いながらどうして僕の腕を掴むんでしょうか?



「・・・言ったよねヤスフミ?私、結構独占欲が強いみたいだから、ヤスフミに余所見してほしくないし・・・特別なのはリインだけだよ?」

「ですです!!」

「ちょっと待ってさ。なんで3人体制が当然のように進行しているの!?」

「・・・なぁ恭文、リインとそうなるのは別にええんけど、あと8年は待ってな?今のままだと、犯罪やから。」

「はやても落ち着けぇぇぇぇぇっっっっ!!それは前にも話したでしょうがっ!?」










【・・・なにやら騒々しいな。】

「・・・・・・だが、これがここのいい所でもある。」

【・・・そうだな。ところでザフィーラ殿、このショーギというものは面白いな。】

「・・・しかし、ガミオ殿は本当に将棋をやるのは初めてなのか?なかなか手ごわいのだが。」

【いやいや、ザフィーラ殿こそ・・・さすが楯の守護獣と言うべきだな。】

「【・・・・・・ハハハハハハハハハハ!!】」





「・・・・・・シグナム。狼2匹が将棋やってるのって、なんかシュールだな。」

「・・・いいかヴィータ、あれには突っ込むな。ザフィーラも同等の存在が現れて嬉しいようだからな。」

「ほんとねぇ・・・・・・フフフ♪」




「というか・・・私も変身したいんだぁぁぁぁっっっっ!!」

≪お、落ち着け姐御っ!!駄々こねたってなれねぇものはなれねえんだよ!!≫

「サリが出来て私にできない事はないんだよっ!!つ〜かサリ、そのカードよこせっ!!」

「お前はどこのジャイアンだよ!?」





「・・・・・・おいおい、ずいぶん大騒ぎになってるじゃねぇか。」

「ホントだね。でも・・・ここの人達には笑顔が似合うよ。」

「・・・良太郎の言う通りやな。」

「ねぇねぇ、オデブちゃん達はどうしたの?」

「さぁ?僕ちゃん達、ちょっと野暮用があるってどっか行っちゃったけど・・・ハナさんは何か聞いてる?」

「・・・うぅん。オーナーなら知ってると思うんだけど・・・」

「お供達、私のお食事を持ってまいれ・・・・・・聞いているのか?」








・・・・・・なんか、皆さん楽しそうですね・・・・・・





「ヤスフミ、ちゃんと聞いているのかな?」

「ですですっ!!」

「ちゃ、ちゃんと聞いているよっ!?」



・・・・・・でも、なんで僕はフェイトとリインに説教されているんだぁぁぁぁっっっっ!?






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆









「・・・・・・なんだろう、皆騒がしいね。」

「にゃはは・・・・・・・・・・・・ねぇ、ユーノ君。」

「なのは、どうかした?」



・・・首をかしげるユーノ君を、私はぎゅっと抱きしめる・・・・・・ユーノ君の身体はとってもあったかくて・・・・・・なぜか、胸がどきどきしてくる。



「・・・ずぅっと・・・傍にいてくれる?」

「・・・・・・・・・なのは・・・・・・・・・」

「・・・もちろん、お仕事とかで離れる時はあるけど・・・・・・私は、ユーノ君に傍にいてほしい・・・今回の事で、それがようやく分かったんだ・・・・・・駄目かな?」

「・・・・・・分かった、僕はなのはの傍にいる・・・約束するよ。」

「・・・・・・じゃあ、こっち向いてくれるかな?」



・・・・・・そして、こっちに顔を向けたユーノ君の口に、私は唇を重ねる・・・・・・ユーノ君が顔を真っ赤にしてるけど・・・私だって恥ずかしいんだからね!?



「・・・・・・な、なのは・・・・・・?」




ユーノ君は困ったような笑顔を浮かべると、後ろを振り向く・・・・・・なんだろ?

私もつられて後ろを振り向くと・・・・・・





























食堂に集まってた六課の皆が、信じられないものを見るような目でこっちを見ていた。































・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そ、そういえば・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここ、食堂だった!?というか、皆なんでそんな目でみるの!?私だって女の子なんだよっ!?



























「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よっしゃあぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!皆、今日はなのはちゃん×ユーノ君成立パーティーや!!全力全開で騒ぐでぇぇぇっっっっ!!さっさと準備しぃやっ!!」

『・・・・・・・・おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっっっっっ!!』

「ついでにうちからも1つ報告やっ!!うち、八神はやては3月にヴェロッサ・アコースと結婚しますっ!!」

『・・・・・・・・・・・・え、ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっっ!?』









・・・・・・・・・・・・・・・ちょ、ちょっとはやてちゃん何言ってるの!?というか・・・・・・け、結婚!?い、いつの間に準備してたんだろ・・・・・・








・・・・・・結局、食堂はお祭り騒ぎになりました。恭文君とかからは「展開が急すぎだよっ!?何ラブコメやってんの!!」とか、ヴィヴィオはユーノ君の事『ユーノパパ』と呼び出すし・・・・・・ヴィヴィオ、パパはちょっと早いような・・・・・・



しかも、はやてちゃん経由でアリサちゃん達やお父さん達にも伝わっていて・・・ちょっと皆行動早すぎだよっ!?お父さん、今にもミッドに来そうだったし!?ちゃんと説明したけど分かってくれたかなぁ?








≪・・・思い立ったら吉日とは言いますが、マスターは行動が早すぎです。これでは勘違いされてもおかしくありません・・・・・・ですが、私も嬉しいです。マスター、おめでとうございます。≫



・・・・・・うん・・・・・・レイジングハート、ありがとう。








「ユーノパパ、おんぶして〜♪」

「ヴィ、ヴィヴィオ?おんぶはいいけど・・・僕が・・・パパ?」

「だって、なのはママとキスしたでしょ?ユーノパパも、恭文とフェイトママみたいになのはママとラブラブになるんだよね?」

「・・・えぇと・・・それは、その・・・というかなのは、見てないで助けてっ!?」

「・・・ユーノ君がパパ・・・・・・うん、いいかも。」

「・・・・・・え?」





















『次回、仮面ライダーディケイドッ!!』








「そう・・・我ら大ショッカーの全次元世界征服・・・・・・その第一歩だ。」





「・・・あかん、本局まで襲撃されるとは思わんかったで・・・」





「・・・今の私達が必要としているのは、確固たる意思を持つ『人間』だ・・・セッテ、お前はそうなれるのか?」







『・・・・・・我々の名は大ショッカー・・・・・・すべての世界を支配するもの・・・・・・』







「さぁて・・・・・・クライマックスを、はじめようじゃないの。」





第7話『つかの間の休息、大ショッカー襲来』


すべてを繋ぎ・・・未来をつかめっ!!





あとがき




ジン「・・・え〜、「とある魔導師達と仮面の英雄の物語」第6話、いかがだったでしょうか?今回のお相手は前半でやられ役というか負けフラグ全開だった俺、ジン・フレイホークと・・・」

バルゴラ≪まいどおなじみ、この私でお送りするぞ!!≫

ジン「・・・・・・というかなんだよこれ、今までよりすごい事になっている感じがするぞ?」

バルゴラ≪まぁそう言うな。作者がウソ予告で書きたかった事を凝縮した結果なのだから・・・・・・さすがに、オリジナルなライジングフォームは突発的だったので作者自身も驚いているが。≫

ジン「ユーノさん優遇されているよな・・・特に、最後はなんだよ?」

バルゴラ≪・・・・・・いや、作者も書いていて驚いたそうだぞ?「あれ、気が付いたらこんな事になっている・・・・・・なんで?」みたいな感じで。≫

ジン「・・・でもさ、とまと本家ではほぼ間違いなくありえないよなこれ。拍手やあとがきの世界ではなのはさんヤスフミが好きだってぶっちゃけたし。ifヒロインに返り咲こうと必死だし。俺×なのはさんなんて組み合わせが拍手ででてきたのはさすがにびっくりだけど。」

バルゴラ≪・・・それはそれで面白いと思うのだが・・・では、今回はこの辺でお別れだ!!また次回でお会いしよう!!≫



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