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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(後編)」 Part-2



スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(後編)」 Part-2


Side 天道総司

無間龍・ロンの出現で俺達はトライバル・エンドがこの世界にいることを知り、捜索すべく会議を開いている。

「けど、そいつらの居場所が分かったわけじゃないんだろ。 どうやって探すつもりだ?」
「さぁな。 だが、早く見つけないと奴らの思い通りになるからな。」

俺の言葉に会議に参加した面々は面食らったような表情をした。
一人を除いてはだがな・・・

「さて、奴らを見つけた場合のチーム編成を行っておこうか。 蒼凪・・・」
「はい・・・ 何ですか・・・」

いい感じに殺気を出してるなぁ・・・
お前のハラオウンを守れなかったのはよほどきつかったか・・・

「フェイトは僕のものじゃないですよ!!」
「やっと、らしくなったな。 お前はお前らしく、ロンに借りを返してやれ」

俺の言おうとした言葉の意味を理解したのか、蒼凪がやけに気合いを入れて頷いてきた。

「チーム編成を発表する。 ゲキレンジャーとゴーオンジャー、シンケンジャーに蒼凪と氷室はロンの捜査および撃破。 俺と野上や桜井、紅や門矢はトライバル・エンドを担当する。 それ以外は雑魚の始末だ。 いいな!?」
「あぁ!!」「おう!!」「はい!!」


Side 恭文

僕が意識を集中させ、精神を落ち着かせているとかえでさんがやって来た。

「どうしました?」
「ねぇ、恭文くん。 少し模擬戦しよっか?」

そう言って、かえでさんは右手にはめたグローブ型デバイス、トライデントをセットアップした。
僕もアルトをセットアップして、正面に構えた。

「どういうつもりですか?」
「ちょっと、恭文くんの力を試してみたくなったんだよ」

かえでさんは両手にトライデントをセットして、顔の前で構えた。
よく、ボクサーがする構え方だ。

「本気なんですね・・・」
「そうだよ・・・ 恭文くんが弱かったら何も教えないし、叩きのめすから・・・」

かえでさんが言葉を発した時、僕はすでにかえでさんを墜とすためにアルトで袈裟斬りにしようとした。
しかし、僕の手には手応えが残らず、代わりに返ってきたのは僕のお腹に突き刺さるかえでさんの右アッパーだった。

「かはぁ・・・」
「恭文くんの実力ってその程度? こんなのでフェイトちゃんを守る?? 笑わせないでほしいね・・・」

うっさい・・・
僕は絶対にフェイトを守るんだ!

「あんたに何が分かる・・・ 僕の何が・・・」
「何にも分かんないなぁ・・・ あたしは君じゃないからね・・・ でも、今の君はあの時の・・・ お喋りは終わりだよ!」

かえでさんの左右のストレートが僕の顔目掛けて放たれたのを見て、アルトの刀身でかえでさんの拳を防いでいく。
っていうか、何この重さは・・・
スバルよりパンチ力があるんじゃないかな・・・

「けど、僕はあんたになんか負けてられないんだよ!!」
「あたしなんかに負けてたらロンは倒せないって言いたいわけね!?」

かえでさんの言葉に何故か僕の心が揺らされるのを感じた。
というか、いつもの僕らしくない。
例え、どんな相手でもノリで勝てるはずなのに・・・

「君はフェイトちゃんを失いかけたことが怖いんでしょ?」
「何で、そんなこと言えるんですか? もしかして、かえでさんも大事な人を亡くしたですか??」

かえでさんは僕の呟きを聞くとさらに、左右のパンチのスピードを上げてきた。
まるで、吐き出しようのない怒りを吐き出すかのように・・・

「そろそろ反撃させてもらいますよ!!」

僕はかえでさんの繰り出すパンチの隙を縫って、アルトで突いていく。


Side 氷室かえで

恭文くんの突きをかわしてから少し下がって、距離を取っていく。
しかし、恭文くんも逃がしてくれる気はないようであたしに鋭い太刀筋とともに斬りかかってくる。

「(恭文くんの速さは尋常じゃないよ。 正直、恭文くんの心を読まないと間違いなく一撃で墜とされる。) 恭文くんも結構やるじゃない・・・」
「(全部一撃で決めるつもりでアルトを振るってるのに、いっこうに当たらないなんて・・・ ひょっとして、僕の考えが読まれてる・・・) かえでさんって不細工ですよね?(嘘です・・・ めちゃくちゃ、綺麗です・・・)」

恭文くんもバレバレな嘘吐くんだね。
けど、騙されたふりしないとね・・・


Side 恭文

っていうか、顔、思い切りにやけてますよ・・・

「さて、そろそろ決めますか!」

僕は無心になり、アルトを鞘に収めて、一気に解き放った!

「やられたよ、恭文くん・・・ あたしの負けだね・・・」
「僕もいろいろ吹っ切れたのでもーまんたいですよ」

そう、アルトの切っ先がかえでさんの頭を捉えていた。
だから、かえでさんが負けを認めたわけだ。

「それで、さっきの答えを聞かせてもらえませんか?」
「楓、どうする?」
「(お前に任せる。 俺にはあいつをとやかく言う資格はねぇからな・・・)」

かえでさんは僕を少しじっと見てから静かに呟いた。

「楓はね、一番大事な人を・・・ 自分が愛してた女性を殺したんだよ・・・」

かえでさんが口にしたのははっきり言って信じられない事実だった。

「理由はね、その人が楓では助けられなかったからなんだ・・・」

その後、かえでさんがゆっくり話してくれたことによると、楓さんが愛していた人の名前はアイシャ・ディアッカさん、楓さんと同じデルタフォースというチームに所属していたらしい。
戦闘スタイルは楓さんと同じ打撃系だったそうだ。
そして、スバルやギンガさんと同じ戦闘機人だったらしい。

しかし、3年前の戦いでアイシャさんは敵を倒そうとして、逆に捕らえられてしまったらしい。
そこで、ブラッディという当時のラスボスが彼女の歪んだ部分を利用しようとしたらしい。

「それで、楓も何度かアイシャと戦って、元に戻そうとしたんだけど・・・」
「無理だったということですか・・・」

僕の言葉にかえでさんが頷いた。
もしかして、そのことが管理局にバレて、抹殺命令が出たってこと!?

「そう・・・ 他の部隊の魔導師がアイシャを殺そうとしたの・・・ 楓は他の奴にアイシャを殺させたくなかったし、アイシャ自身が心のどこかでそれを望んでたみたい・・・ だから、最後の力を振り絞って頼んだんだよ」

だから、殺した・・・
いや、殺すしかなかったってことですか?

「そうだね・・・ アイシャを元に戻す方法はなかったんだ・・・ 仮に、ブラッディを倒したとしても制御するものがなくなればアイシャはただの化け物になるはずだったから・・・」

だから、楓さんは僕にあんなことを聞いてきたんだね・・・
でも、楓さんとかえでさんはスバルとギンガさんのお兄ちゃんでお姉ちゃんなんですから、きっちり受け止めてくださいね。


Side 神楽零次(ゼルセン・アーデント)

トライバル・エンドいやハデスは僕に世界を滅ぼさせるつもりのようだね・・・
だから、邪魔なガイアセイバーズのみんなを抹殺しようとしてるわけか・・・

「もう一人の僕、君はまだこの時代ではイヴじゃないけど、君を、世界を救うために力を貸してもらうよ・・・」

僕はある時間からもう一人の僕をこの世界へ、時間へ呼んだ。


Side 八神はやて(ガイアセイバーズの世界)

つい、勢いでこの世界に来てもうたけど、もう一人のうちは何をやっとるんや・・・
完全に後手に回っとるやんか。

「そう気にする必要はないだろう・・・ 奴らもまだまだ行動を始めたばかりだ・・・ やれることをやるぞ」
「せやね、うちらがなんとかせなあかんな・・・ ちょっと弱気になっとったわ・・・」

そうや、うちは機動六課の部隊長や・・・
こんなところで弱気になっとる暇はないんや。

「ほんなら、早速行動を開始しよか」
「あぁ。 他の奴らには俺が連絡しておくから心配するな」

天道くんの言葉にうちは少しやけど、落ち着けた。
だから、もう迷わん!
この世界のうちらを守ったろうやんか!!


Side アイシャ・ディアッカ

トライバル・エンド様から命令でこの世界の海上隔離施設にいる。
今からここにいる出来損ないのお人形さん達を壊すためにね・・・

「さぁて、みんな〜 ここを壊すよ〜」

あたしの言葉にトライバル・エンド様が貸してくださったオルフェノクやワーム、ファンガイア達が動き始めた。

さぁ、たくさん殺しなさい・・・


Side 氷室かえで

アイシャからのわざとらしい念話を聞かされたあたしはヴェルディーガのカタパルトにいる。
ここから降りて、海上隔離施設までひとっ飛びするつもり。

「おい、かえで。 乗れよ」
「たっくん、いいの? それ、ジェットスライガーだよね??」

ジェットスライガー、たっくんこと仮面ライダー555が乗るバイクであり、空中での操縦も可能である。

「オルフェノクとかがいるんなら俺が行かねぇとまずいだろ」
「そうだね。 お願いするよ」

あたしはたっくんの言葉を聞いて、ジェットスライガーに股がっていく。
恭文くんが何か言いたそうな顔してる・・・

「かえでさん、いろいろ頑張ってください!!」
「ありがと、恭文くん・・・ 君も気をつけてね。 たっくん、出して!!」
「あぁ」

あたしとたっくんを乗せたジェットスライガーがヴェルディーガのカタパルトから勢いよく飛び出していく。


Side 恭文

かえでさんも自分の戦いに行ったんだ。
僕も今度は僕らしくやらなきゃ!!

「気合い入ってんな、恭文」
「走輔さん、ジャンさん、それに、丈瑠さんも・・・ どうしたんですか?」

僕が話しているのはレッド三人組だ。

「いや、恭文が下手に気負ってないか、気になっただけだ」
「俺はただ単に励ましに来ただけだけどな」

走輔さんと丈瑠さんがそう言ってくれたのを聞いて、僕はなんだか安心した。

大丈夫ですよ。
今度は百倍にして返しますから。

いよいよ、僕達の戦いが始まるんだ。
絶対に勝つよ!!


to be continued


次回予告


それぞれの戦いが始まり、激戦が繰り広げられる。
しかし、その戦いにはまだ大きな企みが隠されているらしい。

次回

『スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(後編)」 Part-3』

戦士達よ、邪悪な敵をなぎ払え!!

あとがき

今回も戦闘シーンに入ることができませんでしたぁ・・・
次回こそは恭文達の戦闘シーンを書きたいです!!
ひらひらでした♪♪


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