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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(後編)」 Part-1



スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(後編)」 Part-1


Side 仮面ライダーカブト

トライバル・エンドの言葉の意味は急速に発生した。
門矢が経験した滅びの現象がこの世界に起こっていた。

「これが貴様の狙いか?」
「ええ・・・ わたしの計画をことごとく邪魔してくれたあなた方を抹殺するために今回の計画を実行したんですよ・・・」

トライバル・エンドの言葉を聞いて、俺はある確信を得た。
それは・・・

「お前の計画、歴史の改変は失敗に向かっているようだな。 だから、俺達を抹殺してからやり直すつもりだろ」
「悔しいことに天道さん、あなたの言う通りですよ・・・ 本当ならJS事件で歴史は大きく変わるはずだったのですから・・・ それを・・・」

トライバル・エンドから殺気を感じる。
俺の言ったことは当たりのようだ。

「だったら、何故二番目とゼストを殺した!」

桜井の言葉に怒気が込もっているのがよく分かる。
桜井はJS事件の時、レジアスの下へ向かった。
その時は歴史の改変は俺達にとっていい具合に進んでいたために桜井は戦闘機人の二番目とゼストを救うという選択を取ろうとした。
しかし、最終的に二人ともトライバル・エンドの凶刃の前に命を落とした。

「彼らの死は歴史通りのはずですよ・・・ 恨まれる覚えはありませんね・・・」
「黙れ・・・ お前が殺した時、既に歴史はお前の手を離れたはずだ。 殺す理由はなかった・・・」

桜井にしては珍しく感情的になっているな。

「もしや、ドゥーエさんに惚れてたんですか・・・」
「そうじゃねぇよ・・・ なくす痛みを知るのは俺だけでいいんだよ・・・」

桜井の言いたいことはなんとなく分かる。
しかし、トライバル・エンドにその言葉が届くことはないだろう。

「あなた方を相手にするのは面倒ですね・・・ イノケンティウス、やりなさい・・・」

トライバル・エンドの命令に黒光りするボディのロボットがその一つ目を光らせた。
そして、俺達に襲いかかってくる。

「天道さん、こいつら何なんですか!?」
「こいつらはイノケンティウス、対魔導師専用のオートロイドだ。 相手の能力を学習し、それ以上に成長するんだ」

俺の言葉にイノケンティウスを切り裂きながら蒼凪は頷いている。
しかし、イノケンティウスは蒼凪の能力を学習し、蒼凪の太刀筋を読んでかわしていく。

「何、こいつら・・・ 僕の太刀筋を覚えたってわけ?」
「だから、言っただろう。 こいつらは俺達の技や身体の動き、癖を学習して対応してくるんだ」

俺の言葉に蒼凪は頷きながらアルトアイゼンでイノケンティウスを切り裂いていく。


Side 恭文

僕は天道さんの言葉に反応しながら、アルトに魔力をコーティングしてから薄く鋭くして研いでいく。
そして、イノケンティウスを切り裂いていく。
しかし、他のイノケンティウスが僕の技を素早く学習したようで対応してくる。

「何なのさ、こいつら!?」
「あたし達もこいつらにはだいぶ手こずってるんだよ。 天道さん達もなんとかしてるけど大変なんだ」

スバルの言葉にティアナやエリオ達も頷いている。
やっぱり、トライバル・エンドって最悪な奴だね。
けど、僕はまだまだやれるよ・・・

「鉄輝・・・」

僕はアルトを鞘に収めてから少し腰を落としていく。

「一閃!!」

そして、イノケンティウス達を一気に断ち切っていく。

「もう一つおまけだよ! クレイモア!!」

僕の手から鉄球がイノケンティウス達に向けて乱射される。
その散弾の前にイノケンティウス達はスクラップ同然になった。

「これでイノケンティウスもグロンギ達も片付いたようだな」
「あぁ。 だが、トライバル・エンドには逃げられたようだがな」

変身を解いた天道さんや明石さん達がトライバル・エンドを探したみたいだけど、見つけられなかったようだ。


Side 門矢士

俺とギンガが機動六課の隊舎に着いた時、そこには丈瑠達がいた。
こいつらは侍戦隊シンケンジャーであり、丈瑠はそのリーダー格のシンケンレッドである。

「珍しいな、士。 お前がこんな所に来るなんて」
「丈瑠こそ珍しいじゃねぇか。 トライバル・エンドが狙いか?」

俺の言葉に丈瑠の表情が険しくなる。
トライバル・エンドは一度丈瑠と会った時に丈瑠のトラウマを刺激してるからなぁ・・・

「あぁ。 奴を切り裂くためにな」
「だったら、さっさと行こうぜ。 なぁ、天道」

俺達が話していると天道達が戻ってきた。
っていうことはトライバル・エンドを逃がしたわけか?

「なぎ君! 無事だったんだね・・・」
「ギンガさん・・・ 僕の世界のギンガさんだよね?」

恭文の言葉にギンガが少し涙ぐみながらに答えた。
それを見て、恭文も嬉しそうに微笑んだ。


Side スバル(ガイアセイバーズの世界)

ヴェルディーガに乗り込んだ後、楓兄と恭文は休憩室に向かった。
何か話してみたい・・・

「恭文、お前、人を殺したことがあるそうだな・・・ お前の世界のギンガから聞いた・・・」
「そうですよ。 でも、僕はそのことを忘れたりしませんよ」

恭文もそんな過去があるんだ。
楓兄は恭文にあのことを話すつもりなのかな・・・


Side 恭文

楓さんも人を殺したことがあるのか。
意外だなぁ・・・

「でも、僕は楓さんを救うことはできませんよ」
「あぁ、分かってるさ・・・ ただ、お前はどう考えてるのかなって思っただけさ」

楓さんの表情には迷いがある。
気持ちは分からないでもない・・・

「でも、それを受け入れた上で生きるしかないんだと思いますよ・・・」
「あぁ、そうだな。 馬鹿なこと話して、悪かったな。 忘れてくれ」

そう言うと、楓さんは休憩室を後にした。


Side ジャン

ゾワンゾワンな感じが強くなってる・・・
何か、悪いことが起こりそうだ・・・

「ジャン、不安なの?」
「あぁ。 ランの言う通りだと思う。 俺、今物凄くやな気配を感じたんだ・・・」

ランが俺のことを安心させようとしてくれてるのは分かる。
でも・・・

「もしかしたら、ロンが出てくるかもしれないって感じてるんだ・・・ それが物凄く不安なんだ・・・」

俺の言葉にランは静かに俺の背中を撫でてくれる。
やっぱ、ランの手は安心するなぁ・・・


Side フェイト(古き鉄の世界)

ヤスフミがいなくなってから妙なことが起き始めた。
ヤスフミが貸してくれたディスクの映像に出てきたような怪物がたくさん現れた。
私達はその怪物達の対処に追われている。

「フェイト、大丈夫?」
「ヤスフミ・・・ 今までどこ行ってたの・・・」

私が怪物達を退治しているとヤスフミが来てくれた。
でも、今まで何してたの・・・

「ごめんね。 今までちょっと野暮用があったんだよ・・・ でも、フェイト、僕のために死んでくれない・・・」
「何・・・言ってるの、ヤスフミ・・・」

ヤスフミがおかしなことを・・・

「ぐあっ・・・ ヤ・・・ス・・・フミ・・・」

私の首をヤスフミの手が絞めてくる・・・


Side 恭文

「フェイト!!」

僕の世界に帰ってきたとたんに、妙な感じがしたから慌てて来てみれば、何で僕がフェイトの首を絞めてるのさ!!

「早かったね、僕・・・ でも、君は愛する人も守れないんだね・・・」
「お前、何者だよ・・・ っていうか、フェイトを放せよ・・・」

僕の言葉と表情に偽者の僕は笑いながらフェイトを投げ捨てた。

「フェイト!!」
「大丈夫だ、蒼凪。 まだ息はある。 貴様、無間龍・ロンだな」

天道さん達が追いついていたんだ・・・
っていうか、ロンってかなりヤバい奴なんじゃ・・・
「フェイト・T・ハラオウンは無事なんだな。 なら、奴を倒すぞ!!」
「「おうっ(はい)!!」」

僕達が武器を構えるとロンはフェイトに姿を変えた。
だから、何だ・・・

「ウザい・・・」

僕はフェイトの姿をしたロンに斬りかかった。
けど、ロンは僕の太刀筋を読んでいるみたいにかわしてくる。


Side フェイト(古き鉄の世界)

「うっ・・・ うーん・・・ あれ?」

何で、私寝てたんだろう・・・
っていうか、何で、ヤスフミが私に斬りかかってるの・・・

「ヤスフミ!」
「フェイト! 起きたの!?」

ヤスフミが私に斬りかかりながら私に声をかけてくれた。
でも、何してるの、ヤスフミ・・・

「起きてしまいましたか・・・ 仕方ありませんね・・・ 私はトライバル・エンドが言う、世界の破滅が楽しみで仕方ないんですよ!」

ロンの言葉に私は激しい怒りを感じた。
そんなことのためにこんなことをしたの・・・

「そうですよ・・・ 私が長い間、小さな球に封印されていた恨みに比べれば大したことありませんね・・・ それに退屈を凌げればいいんですよ」
「そんなこと、許さない!!」

私はプラズマランサーをセットして、ロンというに向けて発射する。
もちろん、非殺傷に設定はしてる。

「そんなぬるい技じゃ効きませんよ!」


Side 仮面ライダーカブト

ロンの手から雷が放たれ、俺達を襲った。
しかし、俺達に到達することはなかった。

「待ちやがれ!」
「させない!!」

その時、紅と氷室がその雷を自分の剣で防いでいたからだ。

「邪魔が入りましたか・・・ ですが、この世界は間違いなく滅びますよ・・・ その時までせいぜい足掻いて、私を楽しませてくださいね!」

そう言うと、ロンは消えた。
この先、厄介なことになりそうだな・・・


次回予告

ロンが現れたことでトライバル・エンドの関与が間違いないと判断したガイアセイバーズはトライバル・エンドの捜索を始める。
恭文はフェイトを守れなかったことに少し戸惑いを感じたようだ。
楓はそんな恭文に自分の過去を話す。

次回
『スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(後編)」 Part-2』

戦士達よ、自分の信ずる正義を貫け


あとがき

皆さん、どうもですよ♪♪
ひらひらです♪♪

今回、やっと後編に入ることができましたよ♪♪
この後は本編でも後に語られる楓の過去の真実を先に公開しちゃいますよ♪♪

それでは、また♪♪
ひらひらでした♪♪

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