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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(前編)」 Part-3



スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(前編)」 Part-3


Side 門矢士

「で、何で俺達があんたの隊舎に連れて来られてるんだ?」
「あなたが今回の事件について知っているような口振りをしたからですよ」

ギンガの目がもう一人の自分をまだ疑っていることを示している。
仕方ない、この世界での役割の力を借りるか・・・

「あのさ、ギンガ・ナカジマ陸曹。 俺、一等陸士で捜査官だぜ。 調査に協力させろよ」

俺の言葉にギンガは少し考えてから頷いた。

「分かりました、士さん。 調査に協力してください」
「だったら、俺達は取調室から出ていいよな? ギンガ・ナカジマ陸曹??」

ギンガは俺の言葉にしぶしぶ俺達を取調室から出した。

「早速、行きましょう」
「その前にもう一人のお前を六課に送っていいか?」

ギンガは俺の問いかけに頷くと、もう一人の自分と俺を車に乗せて、機動六課に向かった。


Side 蒼凪恭文

今、僕とスバル達フォワード陣は渡さんと楓さんの模擬戦を見ている。
なんでも、楓さんと渡さんは昔から定期的に訓練としての戦闘をしているらしい。

「渡! キバの力はそんなもんか!? もっと来いよ!!」
「いいんだね、楓。 後でシャマルさんに怒られても知らないよ」

渡さんがそういうと楓さんは一瞬笑ってから渡さんに、キバに急接近した。
そして、二人の右の拳が打ち合わされる。
もちろん、全力の右ストレート。
楓さんの右手、折れてないよね・・・

「心配すんな、恭文。 俺と渡はお互いのことも癖も力も知ってる。 その上での模擬戦だ」
「そうだね、楓の言う通りだ。 それに楓はそんなに柔じゃない」

渡さんは今、キバの鎧を身に纏っているから表情は分からないけど、たぶん笑ってると思う。
渡さんの、キバの出している雰囲気がそんな感じに思えるからだ。

また、楓さんと渡さんの戦闘が再開される。
今度はお互いに相手のパンチやキックを冷静にガードしたり捌いたりしていく。
下手に止めたらこちらが怪我をしそうな程の速さでお互いの攻撃が交わされていく。
しかし、二人が一定の距離を取って、静止していく。

「悪ぃな、渡・・・ そろそろ限界だ・・・」
「いいよ、楓・・・ じゃあ、そろそろ決めようか・・・」

渡さんと楓さんがお互いの右手を相手に向けて繰り出した。
けど、二人の右の拳は相殺されて衝撃波を作った。
僕やスバル達はその衝撃波に吹き飛ばされそうになった。

「うわっ!!」

僕を支えてくれたのはスバルだった。
スバル達はこういう模擬戦をよく見ているらしい。

「ありがと、スバル。 けど、あの二人はいつもああなの?」
「うん、そうだよ。 その後はね・・・」

スバルがそう言おうとした時、一つの影が渡さんに向かっていった。

「紅! 氷室との訓練が終わったなら私に付き合ってもらうぞ!!」

そう、渡さんに斬りかかったのは機動六課ライトニング隊の副隊長であるシグナムさんだった。

「えっ? 何でシグナムさんが渡さんに斬りかかってるわけ!?」
「あれはいつものことなんだよ。 なんでも、楓兄がガイアセイバーズの人達と知り合った時から見ただけでも50回くらいチャレンジしてるらしいよ」

凄いチャレンジだね・・・
あのシグナムさんが剣技で負けるわけないと思うから剣の切れ味の問題かな。

《マスター、チャレンジしたいとか言わないでくださいね・・・ 私は刀を真っ二つにはされたくないですから・・・》
「分かってるよ、アルト。 っていうか、アルトでも怖いものがあるんだね」

僕がそう言うと、アルトは黙ってしまった。
そんな話をしている内に渡さんはザンバットソードを呼び出し、シグナムさんが振るうレヴァンティンを受け止めていた。

「シグナムさん、またですか・・・」
「あぁ、すまないな、紅。 だが、お前のその姿を見るとその剣のことを思い出してしまってな」

シグナムさんの言葉に渡さんはザンバットソードでレヴァンティンを受け止めながら言葉を返していく。

「相変わらずですね、シグナムさん。 でも、ザンバットソードは簡単には折れませんよ」

渡さんはザンバットソードを正眼の構えで構えていく。
シグナムさんも渡さんと同じ構えを取っている。
すなわち、速く相手に太刀を入れた方が勝つということだ。

「行くぞ、紅!」
「構いませんよ、シグナムさん」

二人は言葉が交わされた瞬間に相手に接近して、剣を振るっていた。
シグナムさんは上段から断ち切るように、渡さんは横薙ぎの要領で斬り込んでいた。

二人が少しの間、止まった。

えっ、時代劇にあるようなシーンを味方同士でやってるわけ!?

と思ったら、レヴァンティンの刀身が落ちて、シグナムさんの髪を縛っている布が地面に落ちた。

「また私の負けか・・・ 相変わらず凄い刀だな、紅」
「シグナムさんのレヴァンティンは素晴らしいですよ」

渡さんはシグナムさんにそう言いながらレヴァンティンの刀身を拾って渡した。

『シグナム。 皆、そこにおるか!?』
「どうしました、主はやて」

シグナムさんの言葉にはやては早口に今の状況を話した。

『それがな、ワームにグロンギが女性局員を大量虐殺を始めよったんや!!』
「分かりました・・・ フォワードを出動させます」

シグナムさんの言葉を聞いたはやては頷いた。

「僕も行きます」
「蒼凪、お前は戦えるのだな?」

シグナムさんの質問にはやてが空間モニター越しに僕を見ている。

「もちろんです。 皆さんに迷惑はかけません」
「分かった。 蒼凪は紅達とともに現場に行ってくれ」
「了解ですよ、シグナムさん」

僕は変身を解いた渡さんと一緒にガイアセイバーズの待機する場所まで向かった。


Side ギンガ・ナカジマ(古き鉄の世界)

私がなぎ君に会いに行こうとしていた時、近くのビルで怪物に女性局員が襲われているのを見た。

「士さん!」
「あぁ、行くぜ、ギンガ!」

士さんはマシンディケイダーという私達が乗っているバイクを飛ばすと怪物にぶつかっていく。

「ゴラゲサンロブデビパパンザ(お前らの目的は何なんだ?)」
「ドミサゾジサブボドザ(扉を開くことだ)」

士さんが喋った、わけの分からない言葉に怪物も同じ言葉で答えていた。

「士さん。 あの怪物は何て言ってるんですか?」
「どうやら、今回の女性局員の大量虐殺の裏には何かの扉を開くことが絡んでるらしい・・・」

扉を開く?
私には何を言っているのか、さっぱり分からない。

「たぶん、恭文のことも関係してるんだろ?」
「えっ、どういうことですか!?」

なぎ君が今回の事件に絡んでるなんてあり得ないよ・・・

「直接ってわけじゃないだろうな。 まっ、だいたい分かったからさっさとケリつけさせてもらうぜ」

そう言うと、士さんはまたあのバックルを腰に装着して、カードホルダーのようなものから一枚のカードを引き抜いた。

「変身!」
『KAMENRIDE DECADE』

また、あの仮面ライダーディケイドという戦士に士さんは変身した。
怪物は何かを呟くと仲間を呼んだ。

「へぇ。 どうやら、俺はマークされてるようだな」
「当たり前ですよ・・・ あなたの能力は厄介ですからね・・・」

怪物は先程までの言葉ではなく、私達の分かる言葉を喋った。
けど、士さんは焦ることなく、また別のカードを手にしていた。

「まっ、当然のことだよな。 けど、そろそろガイアセイバーズが来る頃だぜ」
『ATTACKRIDE ILLUSION』

士さんはカードの力で6人に分身した。
士さん達はそれぞれ二人ずつで一体の怪物を圧倒していく。

「全然弱いじゃねぇか・・・ それとも、時間稼ぎか?」
「どうしましょう、士さん?」

士さんの分身が士さんに戻っていくと士さんは私を見ながら言った。

「決まってんだろ。 さっさとこいつら片づけて恭文達と合流すんだよ」

士さんがそう言うと怪物達の様子が変わった。
まるで、何かに操られているように・・・

「やっぱり、時間稼ぎか。 ギンガ、とりあえず離れてろ」
『FINAL ATTACKRIDE DE・DE・DE・DECADE』

士さんがまたカードをベルトで読み込ませるとエネルギーが解放され、怪物達へと迫っていった。

「行くぜ!!」

士さんはそう言うとエネルギーのゲートを潜り抜け、自分の剣で怪物達を切り裂いていく。
すると、怪物達は耐えきれなかったのか、爆発した。

「とりあえず、恭文と合流すんぞ。 早く乗れよ」
「分かりました。 急ぎましょう」

私が士さんのバイクに乗ると士さんはすぐに飛ばし始めた。


Side 蒼凪恭文

僕がガイアセイバーズの皆さんと一緒に来た現場には大勢の女性局員の死体が転がっていた。
はっきり言って、見ていて気分が悪くなりそうなのを感じている。

「何でこんなことが起こってるんですか・・・」
「それはあいつに聞いてみりゃいいだろ・・・」

楓さん達の表情が怒りに包まれているのを感じた僕は楓さん達の視線の先に意識を向けてみると一人の男が立っていた。

「あんた、誰だよ」
「わたしの名はトライバル・エンド・・・ 細かいことは氷室楓から聞いてるでしょうからあえて説明はしませんよ・・・」

こいつがトライバル・エンド・・・
外見はフードつきマントを被り、顔を隠すためにマスクをつけているようだ。
けど、こいつが放っているオーラがかなり禍々しい。

「あなたをこの世界へ呼んだ理由は・・・」
「そんなもん、関係ねぇ・・・ 今すぐてめえをぶちのめす!!」

楓さんがトライバル・エンド目掛けて飛びかかるが、それをかわしてトライバル・エンドは僕の前に降りてくる。

「このぉ!」

僕は素早くバリアジャケットをセットアップして、アルトを抜き、トライバル・エンドを切り裂こうとしたが、それよりも早くアルトの刀身を掴まれ、投げ飛ばされてしまった。

「危ねぇ!!」

僕をキャッチしてくれたのは仮面ライダー2号(一文字さん)と仮面ライダーストロンガー(城さん)だった。

「わたしの儀式は完成しているのです・・・ 見なさい・・・」

トライバル・エンドが両手を空高く突き上げるとその場がまばゆく光り、世界の様子が変わった。

「これで世界は繋がった・・・ 滅びの時が来た・・・」

トライバル・エンドの言う滅びの時って何なんだろうか?
今の僕には想像がつかない。


to be continued

次回予告

2つの世界が繋がり、滅びの現象が起き始めた。
その時、ガイアセイバーズと機動六課、古き鉄は何を選択するのか・・・

次回

「スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(後編)」 Part-1」

戦士達よ、世界を救え!!

あとがき

最近、いろいろありまして、少し執筆スピードが落ちてました・・・
しかし、これからもマイペースに書いていきますので、よろしくお願いしますね♪♪
ひらひらでした♪♪

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