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頂き物の小説
第13話「刑部邸奇襲作戦」

「えっと...何しているんですか?」


ダッグアースラの手狭になった格納庫。

その一角で私、日奈森亜夢は少し呆然としていた。


「ん?足を電磁推進ユニット搭載の物に変えているだけだが?」


呆然としながらも何とか喋れた疑問を誠哉さんが当たり前の様に答える。



何だ、足を付け替えているだけか......っていやいやいや!


「何でこんな事になってるの!?」

「いやいや、改造するって言っただろ」

「確かに言っていましたけどぉ...」


確かに言っていたけどやる前に何の断りもなしに!?

それを言っても無駄な気がしたから別の疑問を投げかける。


「じゃ、じゃああそこのバックパックは?」


私が指差した場所、ベアッガイの後ろにはガンダムSEEDDESTINYで出てきたザフトの水中戦用MS、アビスガンダムのシールドをアームを介して搭載したバックパックがアームで吊るされていた。


「あれはベアッガイに搭載するゲシュマイディッヒパンツァーのユニットだ。これで最大速力120ノットは保証する」

「約222km...昔の新幹線並みだよ、それ」


そう言ってサムズアップする誠哉さん。そして説明されたスペックに呆れるミキ。


わ、私のベアッガイが...意味分かんないぃぃぃぃぃ!!!



彼らがやってきたのは霧に支配された世界。だが唯の霧の世界で済むとは限らない。

彼らはあれだこれだと知識を振り絞って己の力を引き出してこの難局を乗り越えられるか。


とある家族の異世界冒険記:コラボ編2

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第13話「刑部邸奇襲作戦」



彼らの魔改造の先駆けとなったのはあむのベアッガイだった。

その方向性は水中戦特化。電磁推進とゲシュマイディッヒパンツァーによる深深度からのMDE弾頭での奇襲戦法を目的としていた。

ゲシュマイディッヒパンツァーにより、霧の艦隊の使う荷電粒子砲を曲げる事は可能なので防御面も期待されていた。

因みに元ガンプラ故にユニット交換で改造を済ませられるのでその気になれば元の仕様に戻すのに3分もかからない。


それはそうと、エクシアカスタムを始めとするカタルシスとの戦闘で武装のみで済んだ機体は直ぐに復帰。

さらに恭文のエクシアは新装備の搭載も完了、試験運用も終了している。これで恭文のエクシアも本人の腕次第だが霧の艦隊と真正面からぶつけられる事になった。


そしてある意味一番のビックニュースは先日から行われていたビルドストライクの改修が完了した事だ。

セイの発案と変態技術者達の技術力が存分に発揮されており、誠哉曰く「下手したらカタルシスでも苦戦する」と豪語する程の性能を発揮する...らしい。


そうして着々と戦力を整えつつある彼らの姿は横須賀の近くにあった。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



今回の作戦会議はダッグアースラに集まって行わる事になった。

会議室の机と椅子を退かしてスペースを確保しているから少々狭いけど子供達を前にしているから全員に空間モニターは問題なく見える筈。


「今回の作戦を説明する...が、その前に紹介しよう。先日、救出したテレサ・テスタロッサ大佐と千鳥かなめだ」


紹介から始まる憲一の言葉での右側に銀髪の三つ編みの女性と青いロングヘアの女性が一歩前に出た。


「テレサ・テスタロッサです。救助、感謝します」

「えっと...あ、千鳥かなめです。救助していただきありがとうございました」


自己紹介とお礼をする2人を私達は拍手で出迎える。


あ、何か恭文が幸せそう。顔がとろけてる。そういえば声優のゆかなさんが大好きなんだっけ。


「大佐は大佐自身の希望でオウミに乗艦する事になった。千鳥はダッグアースラで生活班として手伝ってもらう。
そして艦載機のオペレーターを務める事になったエマ・グレンジャーだ」


そしてテッサとかなめの反対側にはあの時、サイファーとメビウスが合わせてくれた金髪の人が立っていた。

彼女は軍人らしい敬礼と共に自己紹介する。


「ダッグアースラで艦載機のオペレーターの任に着きます、エマ・グレンジャーです。宜しくお願いします」


彼女、エマ・グレンジャーは自己紹介の後、そのまま作戦説明を始める。


「ここから先は私が説明します。現在、オウミは目標地点である刑部邸から10kmの位置で潜航、待機中です」


因みにダッグアースラは次元空間の中を悠々と航行中。

流石に霧でもここに干渉するのは出来ないらしく、同じ座標に重なっても何もしてこなかった事から霧は次元空間を探知出来ないと推測が立てられた。


「今回の作戦目的は刑部邸に身を寄せている霧の大戦艦ハルナとキリシマのメンタルモデル、そしてデザインチャイルドである刑部蒔絵の保護になります」


その言葉と共に映し出された3つの画像。恐らくアニメの物。

それには黒いコートを着込んだ金髪ツインテールの女性と茶髪ツインテールの子供。そしてピンク色のクマのぬいぐるみ。

...クマ?


「なお、刑部邸は切り立った崖の上にある上に横須賀から出航したイ401に対しての警戒もある為、オウミからの支援砲撃はありません」


そんな私の考えは立体地図と共に説明される注意事項に流される。


「さらに三浦半島を挟んで反対側の鎌倉沖に霧の重巡洋艦マヤが確認されています。これに注意しつつ作戦を遂行して下さい」


そして鎌倉沖に置かれた点が輝き、漫画の吹き出しの様なウィンドウにピンク色のラインが入った軍艦が表示。

その下に赤ずきんみたいな服を着た少女が映された。恐らく彼女がマヤのメンタルモデルだと思う。私は蒼き鋼のアルペジオは知らないし。


「ではこれで一応本作戦の流れは終わりだ。何か質問は?」

「本当にそれだけですか?何か別の事もやるおつもりでは?」


作戦の流れについてクレアが憲一に追求を始めた。


これは...言外に本当の目的を教えてくれなければ信用出来ないと仄めかしている?

まあ龍也の騎士だからしょうがないと考えると納得はいく。


「まあ隠す事じゃないし、後で説明しようとは思っていたんだがな。今回のもう一つの狙いは前回同様に鹵獲だ。」

《またですか。どれくらいヤバいんですか?》


そして明かされた今回の作戦のもう一つの目的にアルトアイゼンが呆れていた。他の面子も大体そんな感じ。


「余裕とかじゃない。獲れる時に獲るだけ獲るんだよ。いつ補給が出来るか分からない以上、しょうがないだろ」


やっぱりそこだよねぇ。

これはどれだけあっても困らないし。保管する場所があればだけど。


「だが今回はどうやって鹵獲するっbだ?」

「ブロント語なのは分かるが言葉になってないぞ、それ。どう発音すればいいんだよ。
...まあいい、鹵獲の経緯に関しては飛燕に一任する」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「私...ですか?」


作戦の流れの後に始まった鹵獲についての案に思わずこう返してしまいました。


「はい。ヴァルヴレイヴ6号機の装備、森羅万象を5号機に搭載、使用します」

「質問。森羅万象って一体どんな装備なんや?」


エマ様の説明にはやて様が質問する。


「一言で言えばハッキング装備だな。ざっくり言うと、触れた機械に対してハッキング出来るってとこだ」


かなりざっくりですがそんな所ですね。

ヴァルヴレイヴの各装備は既にオウミで製造、ダッグアースラに搬入されていますから換装も時間はかかりません。


「敵勢力は歩兵3個大隊約600人と指揮車4輌、攻撃ヘリ1個中隊18機に加えて歩行戦車の岩蟹22輌です。今回の鹵獲対象は歩行戦車の岩蟹になります。他は排除して構いませんが、出来る限り殺生は避けて下さい」


エマ様から知らされた敵戦力に大半は固唾を呑む。呑まないのは終夜様や恭文様など戦いに慣れてしまった人達です。

にしても重砲はなし、ですか。一応極秘作戦の類なのでそこまでは無理でしたか。


「成る程な。俺とアリアにはハッキングなんて無理だ」

「あれを使いこなせるのは3人の中でお前だけだ。終夜でもいいんだがインパクトも含めて飛燕にやってもらう。制空権はアサルト隊に掌握させるしダーグとアリアには万が一に備えてヴァルヴレイヴで待機させるが...やれるか?」

「Jud.やります」


そして時は流れて出撃直前になる。

私は主兵装であるボルトファランクスと両肩のシールドや全身の装甲を示す装備、IMPを外した代わりに全身にセンシズ・ナーヴを装備した装甲、森羅万象を纏いさらにロッド状の武器、ハミング・バードを右手に持った5号機の中にいる。


地上制圧部隊は既に各個に分散して私を待っている。

私の降下が作戦開始の合図、しっかり目立つ必要がありますね。


《では飛燕さん、ご武運を》

「Jud.飛燕。ヴァルヴレイヴX火打羽、出ます」


一気にGがかかるのに耐えつつ次元空間に撃ち出される。そして間髪を入れずに私は転移の光に包まれた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


私、霧の大戦艦ハルナは我々を脅かすかもしれない新兵器、振動弾頭の開発者である刑部蒔絵を守る為に戦っている。

そう、振動弾頭の事について聞き出す為に...。


《もしもし!マヤの心の旗艦に耳寄りな情報!》


デカブツが来た時、私の指揮下に入っているマヤからの量子通信が来た。

情報...だと?


《そう!空からね、変な物が降ってくるの!》


変な物?何だそれは。

そう考えた矢先、何かが落ちてきた。


砂埃の中、私のセンサーが捉えたのは巨大な...ロボットだと?


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ヴァルヴレイヴ5号機が降下した事で作戦開始。


呆然としていたのであろう攻撃ヘリの後ろからテールローターをサイドスカートから取り出したビームサーベルで切り裂く。

ヘリはクルクル回転しながら落ちて...不時着した。

下手くそじゃない様で助かった。下手に死なれても困る。


今回、俺が変身した機体はライトニングZプラス。

簡単に言えば戦闘機型のバックパックを背負ったZガンダムとZプラスのミキシングって所だな。それと脚にフレキシブルブースター。

カラーリングは灰色と深い蒼にセンサー類は赤とUC版Zプラスベースなカラー。

そしてうちで建造された唯一のMSでもある。


詳細は省くがそんな機体に今回は変身、近接航空支援任務を遂行している。


にしても...


「俺達、実は白兵戦の方が強いんじゃないか?」


下の状況を見てそう呟いてしまう程に下の状況は一方的だった。


ただでさえ奇襲なのに加えて何故かヒーロー勢がいるんだよ。つーか地上戦力の半分近くがヒーロー系。何このチート。


只でさえ、ヴァルヴレイヴの参戦で動揺を誘いつつ通信網をオウミと100式からの電波妨害で徹底的に分断、同人に龍也達が指揮車を強襲。さらにアサルト隊が制空権を確保。

そこにヒーロー軍団投入して各個撃破だ。イジメってレベルじゃねぇぞ。


そんでもって...


「ディバイィィィン...バスター!」

《Divine Buster》


魔法が非殺傷なのをいい事にこの火力支援である。

周りが超人により次々と倒れていく中で容赦なく空から浴びせられるピンク色の砲撃。まさに魔王の所業だな。


「魔王じゃないもん!」

「じゃあその砲撃止めろ!射撃でいいだろうが!」

「だって砲撃なら確実に止められるし...」

「一歩間違えれば息の根止まるわ!」


こ、この魔王は...ある意味救いようがないぞ、おい。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


《お母さんの砲撃がよく見えるのー》

《そして阿鼻叫喚の地獄もですね》


空を抑えられ、通信も封じられ、銃弾の通じないヒーロー達の攻撃に加えて魔王の砲撃。

泣きっ面に蜂ってレベルじゃないよ、死体蹴りもいいとこだよ。少なくともヒーローのやる事じゃないって。


それはそうと、僕は動きを止めた手近な岩蟹に触れてダッグアースラに転移させる。


今回僕と恭太郎、クレアに与えられたのはハッキングした岩蟹をダッグアースラに転移させる事。

つまり資源回収ってわけだけど...


ちくしょー!僕は主人公なのにどうしてこんな地味な役割を...!

なのはでさえあんなド派手に暴れているのに!指揮車強襲やってみたかったのに!


「いい加減しつこいですよ?」

「魔導師は便利屋らしいからな、あいつには」


の、呪ってやる!呪ってやるぅぅぅぅぅぅぅ!!!



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「貴様ら...霧の仲間か...!」

「恨みは無いんだがな。許してくれとは言わん」


傷だらけの体でこちらを睨みつける隊長格を拳で気絶させる。無闇に殺す必要は無いからな。


周りを見渡すと呻き声をあげる兵士達に燃え盛る指揮車両。

これは私の罪を暗示しているのかもしれない。そう考えると暗くなるn


「兄ちゃん。こっちは粗方潰したで?」

「こちらもです。周囲の指揮車両は全車徹底的に破壊しました」


...と、ここで分散配置されていた指揮車両と周辺部隊を叩きに行ったはやて、アイギナ、シャルナが戻って来たか。


彼らの冷酷とも言える徹底的な分断作戦により最早戦いとは呼べない状況だ。蹂躙と言ってもいい。


だがこういった徹底的な戦術や将来を見通した戦略については見習わなくてはならんな。ネクロ相手なら躊躇いなく使える。

取り敢えず元の世界に帰ったら孫子の兵法について学んでみるか。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「敵攻撃ヘリ及び敵増援のF-15Jは全滅、制空権を確保しました」

「敵勢力、残り20%以下です」


...何か呪いの言葉が聞こえた気がするが無視する。便利な物をより有効に活用して何が悪い。寧ろ感謝しろ。


今回の作戦の参加者について説明しておこうか。

まず岩蟹無力化の要であるヴァルヴレイヴ5号機の飛燕。作戦開始の合図と共に陽動の役目も担っている。

地上には魔導師と仮面ライダーを始めとしたヒーロー勢や魔導師、つまり下にリスト化した面子が参加。


・八神龍也
・八神はやて
・アイギナ
・シャルナ
・大空ヒロ:ブレイブヒーローアキレスD9
・瀬名アラタ:ブレイブウォーリアードットブラスライザー
・ゾロリ:仮面ライダーウルトラマン
・トム:スーパーウォーリアーレヴリアス
・ジェリー:スーパーウォーリアーラッシュバード
・タケシ:仮面ライダースコット
・オーキド・シゲル:仮面ライダージョーニアス
・シン・アスカ:ファイターロア
・ブロントさん
・古河飛鳥


さらにこれに加えて終夜と高町なのはのCAS...近接航空支援を加えている。


空にはアサルト隊を上げて、さらに100式を加えた早期警戒網を構築して制空権を掌握。

そして鹵獲メンバーの飛燕、恭文、恭太郎、クレアが滅茶苦茶な戦場でいそいそと鹵獲に勤しむってわけだ。


立案した作戦は順調。岩蟹も全車両鹵獲に成功。制空権も奪取している為、万が一の事態も余程の事がない限り起きない筈だ。


にしてもF-15Jが来た時が少々驚いた。

何故ならアルペジオではこの一件は陸軍の一方面軍の暴走という事になっているからだ。ついでに決して陸空海軍の仲がいいわけでもない。

それをすっ飛ばしての空軍だ。こう考えてしまうと意外だとしか思えない。


「順調...ですね」

「まあな。だがマヤとイ401がアクションを起こさない以上、油断は禁物だ」


テッサの呟きに返しながら正直、嫌な予感を感じていた。


連中の動きは静観しているのだろうがこっちからすればあまりにも不気味過ぎた。

一応捕捉はしているが、いつアクションを起こすか分からないのは胃が締め付けられるくらいのストレスだ。


地上で連中が大暴れしている間にオウミはこっそり崖の下まで進出した。

万が一マヤから撃たれてもミサイルが来る方向を限定出来るのと401に接触の2つの意味があるからだ。


だがこの世界はそんな事で凌げる程甘くなかった様だ。

何が起きたかと言うと地震だ。原作にあるはずの無い地震。

その影響で降ってくる崖だった物を対空迎撃で対応しながら叫ぶ。


「な、何よ!?」

「状況確認急げ!」


かなめの悲鳴を聞きつつ状況報告を促す。

何でかなめがいるかって?無理言ってこっちに来たんだよ。興味本位かは知らんが。

でも噂のウィスパード能力を確かめたいという思惑で許可した。


それはともかく、答えはすぐに帰って来た。ある意味最悪の答えとして。


「次元連結反応を検知!別次元と交錯した衝撃と思われます!」

「そんな!?」


異世界との連結現象にテッサが驚く。

まあ、流石にあの黒い渦以外経験があるわけがないか。


「刑部邸にいる奴らは無事か!?」

《こちら終夜だ。取り敢えず何とか全員生き残ったが刑部邸を挟んで反対側に街が現れた。さっきまではこんな所に街なんてなかったぞ?》


無事の確認の報告と同時に終夜から映像が届く。流石にこっちの考えがよく分かっているか。


その映像から分かる事といったら博物館を包囲している軍隊、そして博物館を守る様に赤と黄色と紫の硬質残光で防壁を作っているヴァルヴレイヴ1号機、3号機、6号機がいた。

さらにコンテナを抱えて博物館の中に入る5号機の姿もある。


......なーんか、どっかで見た事がある様な...あれ?これヤバくないか?

こっちにヴァルヴレイヴいるんだぞ?それも装備違いとはいえ5号機が出撃している真っ最中だし...。


《西側もだ!ってそんな馬鹿な!?》


シンが驚いた西側には巨大な円盤を背負った巨大MS、デストロイ。

そのデストロイの周りに守る様に布陣する緑色のガンダムであるカオスと紫色のウィンダムと通常カラーのウィンダム十数機。

それと対峙するかのように布陣する灰色の戦艦ミネルバとその艦載機であるフォースインパルスガンダム。

そして白亜の戦艦アークエンジェルとカタルシスのベース機であるフリーダム、中立国オーブの機体であるストライクルージュとムラサメ3機。


...種死かい。それも見せ場であるベルリンの戦いと来るか。

これはシンも驚くか。まさにトラウマレベルの出来事だからな。


《東もだ!陸は完全に囲まれていやがる!》


東は...古風な街の中に佇む勇者王ガオファイガーと何故か黒いオーラを漂わせるレプリガオガイガー。

ガオガイガーFINALの第2話の京都決戦ってところだな。


「南南東60kmにノイズ反応!超兵器です!接敵まで1時間!」


...マジか、よりによってそいつらが来るか。


「超兵器?」

「...特殊なレアメタルを使用した特殊動力徴兵機関を使用した強力な艦船達」


テッサの疑問に返したのは意外も意外、虚ろな目のかなめだった。その状態のかなめは大体の概要を説明してくれた。

これが噂のウィスパード能力か...。


「超兵器のノイズ波長一致!レーザー戦艦グロースシュトラール、超巨大双胴戦艦超播磨、超高速巡洋戦艦ヴィルベルヴィント、超巨大高速潜水戦艦ノーチラスです!
速力35ノットで本艦に接近中!」


空母系や飛行型がないのが救いか。艦載機や飛行型超兵器が来たら他の戦線も滅茶苦茶になるのが目に見えているからな。


「上空に2隻の艦影!形状照合...ガランシェールとガルダです!」


ガルダとガランシェール...ガンダムUCか!

アンクシャが降ってくるのか、これから...。対空迎撃がまた面倒な事に...。


次から次へと...正直放り出したくなるがそうもいかない可能性が高い。正直頭が痛くてしょうがない。

どうしてくれようか、この状況......。



後書き
終夜:「作者、言い訳」

遊梨:「時間ないってさ。後今回新たに混ざった連中の場面を確認したり、アルペジオを漫画とアニメ擦り合わせたりだって」

終夜:「じゃあやるなよ、こんな事...。
どうも、神崎終夜です」

遊梨:「というわけで神崎遊梨です。まずは1ヶ月守れなくてごめんなさい」

終夜:「大変申し訳ないとしか言いようがない。構想自体はすでにあるのにこれだからな」

遊梨:「まあそれはその辺にしておいておこうよ。私達なんて...」

終夜:「そ、そうだな...。
取り敢えず言えるのはこの世界はただのアルペジオ世界ですまない凄まじい世界だって事だな」

遊梨:「つまりこれだけじゃすまない...と?」

終夜:「そういう事だ。...生き残れればいいなぁ...」

遊梨:「お兄ちゃんは大丈夫でしょ?スパロボ最強枠が出てこない限り」

終夜:「ちょっと待て、それはフラグにしかならんぞ!?」

遊梨:「やかましい!最強は私1人で充分!ダブルエースなんて言葉はただの言い訳だ!」

終夜:「上等だ、かかって来いやぁ!」


(今日も平和である。星の悲鳴を引き換えに
今日のED:JAM Project『RISING FORCE』)



《こちら、伊503。横須賀で異空間の出現を確認しました》

「そうか。奴はその中心にいる者達を消しにかかった、といったところか?」

《恐らくは。もう少し調査を行います》

「ええ、気をつけて」


伊503との通信を切りこだわり抜いたコーヒーを啜る。


時空の歪み...か。奴は焦っているのか?それともショーを開いたつもりか?

いずれにしろ、この状況から脱却しなければならんな。


だが今は耐えの時だ。

あのお方と彼らがあそこに行くまでは...な。


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あきゅろす。
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