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頂き物の小説
第4話「過去と邂逅の時」



なんとか間に合って良かったです。ネクロが聖王の魔力を奪うと大変な事になりますしね。


「キィー」

「ええ。やはりネクロでした。でもあの姿は...」


私はパイロットシートの上に停まっている赤いカラーリングの不死鳥型レベル3ネクロ、スザクに答える。


それにしても何故聖王があの機体に...いや、何故そもそもここにいるのか...っ!?


「聖王!後ろです!」

《え?》


聖王の機体の少し後ろにあった影からネクロが飛び出てくる。

あれは...あの戦艦の影ですか!

すぐに右手に持った巨大な2連装の銃、ツインバスターライフルを構えて気づく。


聖王が射線に入っていた。これでは...!

ネクロは有機的な腕を聖王に伸ばして...


《させるか!》


真っ二つになった。ネクロは二つに分かれて爆発四散する。

それを為したのは白と青をベースとしたカラーの機体。

その姿は比較的シンプルな人型に甲冑を思わせる青いアーマーを各部につけている。

顔は額のアンテナを赤く染めていて、顔の左側と右側を青く染めており背中にクリスタルグリーンのウイングを背負った機体。

そしてその手には右に剣、左にレイピアを装備している。恐らく右手の剣で切り裂いたのであろう。


何というか顔が私のこの機体、ウイングガンダムゼロカスタムに似ている...同型機?


《ヴィヴィオ、大丈夫!?》

《お兄ちゃん!》


その声は紛れもなく少年の声。でも聖王の声は明らかに成熟した女の声。

え?逆じゃないの?


その時あの機体からこっちに通信が届いた。

応答するとあの機体に似たアーマーをつけた白いライダースーツを身に纏った少年が映った。

...やっぱり聖王の方が年上ですよね!?


《ヴィヴィオを助けてくれてありがとうございます》

「あ、いえ。あの敵は私の敵ですから」


つい丁寧語で喋ってしまいました。

なんというか...龍也様と似ている...からなのでしょうか?







無数の勇者が集いし時、1つの真実が明かされる。


異界を切り裂け、エースの翼。


とある家族の異世界冒険記:コラボ編2

Another Century's Episode R編

第4話「過去と邂逅の時」






ったく最近のガキンチョは凄いねぇ...。


「というか一途なんだろ。子供な分一直線に突っ走るというか」

「そんなもんか...」


俺は帽子を深く被りながらこいつ、誠哉さんの言葉に同意する。

だが...あそこまで強い意志を秘めた目で見られたら断れねぇよなぁ...。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「いいのか?お前らはまだ目を覚ましたばかりだ。体に何が起こっているのか分からないぞ」

《大丈夫です!自分の事は自分が一番よく分かってますから!》

《それにヴィヴィオが戦っているのにそれをただ見ているなんて出来ない!》

「...しゃーねぇな。直ちに射出させるが......死ぬなよ。
お前らの様なガキンチョが死ぬのは気分が悪い」

《《ありがとうございます!》》




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


んでその後ハンガー兼用のカタパルトから発艦させて今に至る。

......はぁ。


「にしてもおっさん臭いなお前。艦長だからか?」

「ほっとけ。今の問題は敵の別働隊か基地だ。
それと」


俺はモニターに映るカタルシスを見てまたため息。


「あいつだ」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



俺は後方の戦闘機から放たれた機銃をバレルロールで大回りに回避してしまう。

それがやはり仇になり下から砲撃型が狙い撃ってくる。回避は間に合わないか!

左腕の腕のビームシールドを展開して前に出す。このビームシールドはビームサーベルを盾状に展開した物だ。だから実弾でも問題なく防げる。

が衝撃がないわけじゃない。何発も連続で着弾してその衝撃が機体を揺さぶる。


クソッタレ!流石にすぐには慣れねぇ!


見てわかるとおり俺は絶賛ピンチ中だ。

え?お前チートだろ?


ところがどっこい、俺はMSとなったカタルシスを操った事が無い。というかそもそもMS自体操った事が無い。

というより今までは手足を動かす様に使ってたから操縦桿での操縦はした事が無い。


敵が突っ込んでくるので振り返ろうとするが勢い余って2回転。その隙にミサイルを食らうがその代わり刀身を伸ばしたビームサーベルで何機かぶった斬る。


操縦方法などは頭の中に叩き込まれたがそれは所詮知識。

経験がないからこうやって機体に振り回されてこうなる。


まともに使えるのは前と変わらず脳波コントロールなビット兵器のみ。

それとチートな機体性能に裏付けされた防御力が無かったら俺もう撃墜されているレベルだ。


またドラグーンで弾幕を張る。そして動きを鈍らせた敵にウイングバインダーから射出されたビームビットで穴を穿つ。


だがそれだけで止められる相手じゃない。なんせ雑魚の癖に無駄に数がある。

質を数で踏み潰す戦術もへったくれもない奴らだ。無人機だから特攻も平然としてくる。


あれー?こういうのって最初は無双するんじゃないの?そのお決まりすら通用しないとは...言い訳だよな、これ。


その時、俺に特攻しようとした奴が俺の左からの射撃で撃ち落とされる。

その方向は丁度オウミのいる方向だ。でもビームの色はピンク、全然違う。


その方向を見ると1機のガンダムがいた。

見た目はゴッドガンダムをベースに赤や白のカラーリングのアーマーを装着させている。

んで背中のバックパックは完全にゴッドの物ではなくウイングのついた全くの別物になっている。

カラーリングは追加アーマーの色と同じ赤と白と紺色。


こいつは...さっきあいつが回収した奴か!

そいつは少々間をおいてこっちに触れる。GN粒子環境下だからしょうがない。

そしてすぐに通信回線が開いて目の前にモニターが出現する。そこにはそのガンダムのアーマーに近いアーマーを付けたライダースーツを来た少年が映る。

その間にも俺は完全に動かせるビットを動かして敵を近づけない。邪魔されるのは困るからな。


《大丈夫ですか!?》


予想以上に音量が高かったでござる。

あー、頭がキーンとする...。


「あー、うん大丈夫。サンキューな。
んでお前は?俺は神崎終夜だ」

《アラタ、瀬名アラタです》


アラタか。こんな少年も異世界では戦っているのか...。

まあ、あれに乗っている以上戦えるのか...ウッソ少年の例もあるしいいのか...?


「取り敢えず行けるんだな?」

《はい!》


自信満々そうに答えられたよ...。となればやるしかないよなぁ!!

幸い大分慣れてきた。あそこまで酷かったのはただ慣れていないだけだ。

うん、きっとそうだ...。



「全機退避しろ。SDBMを使用する」

《マジか!?こっちを巻き込むなよ!?》

「...善処する」

《ちゃんとしろぉぉぉぉぉ!!!!》


...はい?早速俺の決意を打ち砕きますか、あんた...。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


他の所に増援がそれぞれ到着したらしいな。まあ、これで大丈夫だろう。


にしても俺の戦闘シーンが前回なかった...他の奴らはやってたのにだ。


それは兎も角敵は密集陣形でこっちに来る。

はっきり言って面倒臭い。一気に数百機も相手するのは単なる戦闘機に過ぎないこいつには向かない。

まあ、その為の戦略兵器なんだがな。


という事で敵編隊の中央をロックオン、同時にこの戦略兵器のロックを解除する。


「全機退避しろ。SDBMを使用する」

《マジか!?こっちを巻き込むなよ!?》

「...善処する」

《ちゃんとしろぉぉぉぉぉ!!!!》


何か言っているが巻き込まれる方が悪い。ちゃんと警告もしているし何よりも俺の2番機だ。巻き込まれなくて当たり前だ。


そしてSDBMというのは簡単に言えばポリ窒素を用いた戦略兵器だ。

左右主翼付け根に位置する2基の専用コンテナ内部にはポリ窒素の安定化のために波長を同期させた3重の電磁防御壁によって極低温で密閉保管されている弾体であるSDBMが収納されている。

そして発射時には防御壁を開き、衝撃を与えないよう電磁カタパルトを用いて目標に射出される。

その威力は小型核爆弾に匹敵するが放射能汚染等はない。


俺はそれを敵の大編隊に撃ち込んで撃滅を図るわけだ。


敵編隊の中央をロックしたのをを確認してカバーを跳ね上げる。


「発射!」


そしてカバーの中にあったスイッチを押す。

その直後、俺の命令を受け取ったSDBM1発が右主翼付け根のコンテナから超高速で射出される。

同時に急いで上昇する。下手したら俺まで落ちてしまう。


そしてそれは数秒で敵編隊に到達して近接信管が作動、その瞬間大爆発を起こす。

直後振動が襲いかかるがまあ、何回か撃ってれば慣れるので俺達は大丈夫。


あのゲスト達は分からないが全機生存は確認している。

さて、どう言われるやらか...。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




そして光が晴れるとそこには何もなく、地面の砂も残らず消し飛び地肌が露出していた。


何ですか…これ...一体何を使って...?オリヴィエさんが眠っているあのゆりかごがもし月に行っていたら…もしくはミゼルがセト-50を使っていたらこうなっていたんですか...?


《お兄ちゃん...》

《こんな...幾ら無人だからって...》


思わずそう思っていた僕にヴィヴィオとアラタも声が震えて聞こえて来る。見える光景にあの時ミゼルを止めてなかったら似た光景になっていたんだと理解して僕は操縦桿を思わず握りしめる。


《何で、何でこんな物を!?》

《...必要だったなんて言っても納得しないだろうな》


ヴィヴィオがアラタと一緒にいるフリーダムさん似のガンダムに突っかかる。

それにあのガンダムのパイロットさんは感情を押し殺して答える。


《あんな...大量破壊兵器をなんで...!》

《色々あったのさ。俺達の世界にはああいうのはかなりあった。
地殻を摩擦で溶断する兵器、波動エネルギーで大陸の一部を一撃で分断する兵器、反物質で消滅反応を起こす兵器とかな。そういうのに対抗する為にあれがある》

「それじゃぁ、ただの愚かな戦争じゃないですか!」


思わず僕は口からそう発していた。

失礼かもしれないけどそう言わないと…いや、そう言わずにはいられなかった。


《そうだ、俺達はある秘密結社...いや、世界を裏から牛耳るある財団や時空を管理しているとかいう組織と戦争をしていたんだ...》

『っ!?』


本当に戦争を...!?そんな事をしたって犠牲が増えるだけなのになんでそんな事を!


それに時空を管理しているとかいう組織...まさか時空管理局!?


《知っているのか...そうだ。俺達は時空管理局を滅ぼしたんだ...》


そしてガンダムのパイロットはとんでもない爆弾を投下した。

管理局を...滅ぼした...?



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



《知っているのか...そうだ。俺達は時空管理局を滅ぼしたんだ...》

「...あいつあっさり言いやがった...」

「はあ...後で追及覚悟だな。でも取り敢えず一回全機収容してこの空域から離d」


終夜の馬鹿が凄まじい爆弾を放り込んだのを聞いて呆れながらもやる事をやろうとしたその時だった。艦体に衝撃が加わった。

そして周囲に赤い砲撃がばら撒かれる。


「被害状況!」

「右舷5時に敵艦隊!艦載機はいませんが超長距離砲撃、いえ狙撃です!」

「波動防壁出力70%までダウン!これだと直撃は後3回しか耐えられません!」


狙撃艦というわけか...中々面白い物を使うじゃないか。狙撃の癖に命中性能はあれだけど。

幸い波動防壁で防いではいるがこの状況は完全な奇襲である。

砲撃地点が分かったのはいいが一気に70%まで落とすとはかなりの高出力砲撃であるのがうかがえる。

さてどうするか。そう考えていたがそこに予想外のイレギュラーが発生する。


「敵艦隊左舷に正体不明艦1!これは...管理局?」

「どうした?」

「敵艦隊側面に正体不明艦1!識別パターンが管理局の物に酷似おり艦の形状も管理局のL型に酷似しています!」


はい!?管理局だと!?何だってこんなとこに...あの時に管理局は滅亡したはずだ。他ならない俺達の手で。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「まずは奇襲成功。次はどーすんだよ艦長様」

「ふむ、このままでは押し負けるからな。後方の岩壁の影に隠れてアルカン砲で仕留めよう」

「了解だぜ。あの岩の影だろ?」


銀さんと新八君が砲塔を操り敵を撃破、そして艦長の私がが指示を出してゾロリ君がそれに従う。

そしてコブラ君がレーダーで敵の位置を伝える。それがこの船、ダッグアースラの基本配置だ。


ここでは初めましてだな、ジェイル・スカリエッティだ。

ん?私がもう一人いる?ははは、何を言っているのか分からないよ。


私達は今謎の渦に飲み込まれて異世界に来たと結論づけてこれからを話し合っている時に謎の電波妨害に加えて謎の光を確認、急行してみたら何とヒロ君達がいた。

そして日本の戦艦の姿をした艦が攻撃を受けていたのでそれを援護してこうなったわけだ。


何故敵と思わなかったかというと彼らはあの艦から強引に脱出したわけではないという事が分かったからだ。

どういう事かというと普通は強引に隔壁を破壊して出るだろう?

だがあの艦のどこにもそんな損傷はなかった。一応それが理由だ。


兎も角、戦闘力では連装魔導砲を装備していても所詮次元航行艦だ。戦闘前提じゃない。


だから岩の影に隠れてやり過ごしつつあの戦闘艦をアルカン砲で撃破するという事だ。

アルカン砲はアルカンシェルのダウンスケール版だ。攻撃範囲は狭まったがチャージ時間は大幅に減少しているからあの岩の影でやり過ごしていればすぐにチャージは終わる。

敵は密集しているのはこちらに都合がいいからな。


だがこの命令は無駄に終わった。

敵艦隊の右側からミサイルの雨が次々と着弾したからだ。

ミサイルはまるでその場から現れたかのように飛来して敵艦は迎撃出来ず爆発していく。


「敵艦隊は全滅した様だな。これは援護はいらなかったか?」

「いや、援護の意味はある。彼らに敵じゃないと教えられるからな」


コブラ君の疑問に答えて爆発していく敵艦隊を見つめる。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「...面舵一杯。敵艦隊に艦首を向けろ。同時に瞬間物質移送機用意!それで管理局艦を支援しつつ仕留める!」

「面舵一杯宜候」

「瞬間物質移送機照射用意。波動エンジン出力100%へ」

「艦首魚雷発射管開け!」


俺の命令が各責任者を通って瞬く間に船全体に広がる。

まあ、責任者と言えるかは怪しいんだがな。

だって俺や家族以外皆アンドロイドだし。


兎も角人員的な問題はこんな感じで解決している。

そしてオウミは右に曲がりつつ主エンジンの6連大炉心波動エンジンが唸りを上げる。


そして敵艦隊はあの管理局艦に集中しているお陰で邪魔されずに回頭終了。敵艦隊に艦首を向ける。


「回頭完了!」

「艦首魚雷発射管装填完了、発射管開け!」

「物質転送波、照射準備よし」


各部署の責任者からの報告を受けて俺はコンソールにある握るタイプのスイッチを手に取る。


「魚雷発射!......物質転送波、照射!」


そして艦首の片側6門ずつの発射管から12の魚雷が放たれたのを確認して親指でスイッチを押す!

そして艦首に埋め込まれた瞬間物質移送機が光ると発射された魚雷がワープする。

ワープアウト座標は敵艦の側面至近距離。避けられるかな?



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


うわぁ...またえげつない事を...。魚雷を至近距離にワープさせて迎撃を一切許さずに叩くとは...。

俺はそんな事を思いながら敵艦隊と母艦の丁度中間くらいの場所でクラウソラスを戦闘機から腕と足を生やした様な第3の形態、ガウォークにして見ていた。


にしてもあの船は間違いなく時空管理局のだよなぁ...なんだってこんな所にいるんだよ。

まあ、多分俺達の世界の管理局じゃないから話し合いの余地はあるだろうけど。


《雄大、とっとと着艦してくれ。だが着艦しても絶対めんどくさい事になるから覚悟しておけよ》

「分かってるさ...はぁ」


憲一からの通信を切って溜息をつく。あの野郎...覚悟しておけよ...。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



取り敢えず俺達は適当に移動中。


さっきの共鳴だけど結局ただ共鳴しただけで終わった。

一体なんだったんだ?月光蝶とかでこの辺り一面壊滅よか遥かにマシだが。


「にしても本当に何もないな」

《だよなぁ...じゃあさっきの奴らは何処から来たんだ?》

《分からないわよ。というかそもそもあいつらが何者なのかも分からないし》


俺の呟きにアマタとゼシカが答える。


そうそう、俺は今バリアジャケット状態だ。

理由は2つ。

まず1つは私服ではなんかしまらない。

んで2つ目は...。


《にしてもあんた、もうちょっと大きい服ないの?同い年でしょうが》

《ゼシカ、失礼だよ!...確かにちょっとキツイけど》


...だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!悪かったな、ミジンコ並みに小さくてよ!!


『いや、そこまでは言ってないだろ(よ)(わよ)!!』

《諦めてください、これがマスタークオリティです》


こ、こいつ...。

んで2つ目の理由はアマタ達だ。こいつらは8話の戦闘直後から来た。

つまり服はボロボロというか自分で破っている。

流石にそれはまずい。ということで俺の着ていた服を渡して俺はバリアジャケットを展開、ついでに対Gスーツも兼ねている。

まあ、長ったらしい説明はここまででとどのつまり俺の服を貸して俺がバリアジャケットを身につけているという事だ。


「取り敢えず今必要なのは生きる為に必要な食料とかだよなぁ...」

《特に水だよ。近くに川とか見当たらないし...》

《何よ、八方塞がりじゃない!》


ゼシカさんや、そんなに怒らないで下さい...。

でも言う通りではあるんだよなぁ............ん?


なあ、今左に何か見えなかったか?


《左...ですか?何も...あれは...》

《あれって明らかに人工物よね!?》

《間違いない、基地...いや、要塞だ!》




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



あれからあたし達は情報交換をして渓谷に潜って移動中。勿論あの変な奴らに見つかりにくくする為。

そしてあたしはリインちゃんのサイコガンダムの手のひらに乗っている。

幾らバーニアを増設したといってもあくまで重力下でのジャンプ時間を高めただけだからね。


「ねえねえ。私達これからどうなるんだろ?」

「どうだろうね。でも僕達は一回こういうこと経験しているからまだいい方じゃない?でも...」

「ベアッガイよね。元に戻るのかしら」

「そもそも何でMSになっちゃったのでしょうかぁ...」


あたしのしゅごキャラ達がこれからの事を議論している。


でもなんだよねぇ...ベアッガイ戻るかなぁ...。

というか何でこうなった!?マジで意味分かんないしぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!


《それが分かれば苦労しないですよ》

《なのなの。多分あの渦が原因なのかも...》

《それしかないですよね...私達どうなってしまうのでしょうか...》

《でもヴァイス、私達はマスターに従うのみです》

《そうだよな、俺達だけじゃどうしようもないからな》

「ぴっ!」


以上、デバイス達の会話。

上から恭文のアルトアイゼン、ジガンスクード、ヴァイスリッター、そして龍也さんのグラムとベレン、そしてあたしのフォルティア。

なのはさんのレイジングハートは...そういう事で。


《でもこれからどうするのさ。ただ飛んでるだけじゃ水はどうにかなるけど食料が手に入るとは思わないけど?》

《ふむ...だがこの現象が私達だけなのかが引っかかる》


恭文の問いかけに龍也さんが答える。

え?どういう事?


《成る程な、つまり龍也の言いたい事はこの転移現象が私達だけとは限らないと言いたいのさ》


スカリエッティが龍也さんの言葉の意味を説明してくれる。

つまり私達以外にも異世界からこの世界に来ている人達がいるってこと?


《あくまでも可能性の範疇ですがあり得る話です。
現に私達は3つの世界から集まっています》

《そういう事か。運が良ければ他の世界から来た奴らと出会う事が可能な訳だ》


それにセシアちゃんと白黒騎士が付け加える。


《それ以上にあの軍隊は何なのかをはっきりせんとあかんな。
あれだけの数を誰が何の為に作って送り出しているのかを突き止めればこの世界から出る糸口になるかもしれへん》


そして異世界のはやてさんはあの敵を考えている。


《それもそうだがネクロの事もある。どの道補給は必要だろう》

《分かりました。では何人かに分かれて捜s》

《み、皆さん!あれを見るです!!》


その時リインちゃんがサイコガンダムの頭を渓谷から出して右の方を見て叫ぶ。

その声に皆は上昇する。

でもあたしはサイコガンダムの手のひらの上だから見えない。

な、何見てんのー!?あたしにも見せろー!



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


これはまた...。

僕はエクシアのカメラのズームを最大にしてその場所、奴らのと思われる基地を見る。

最大ズームだけでも結構でかい...物量チートか。



《まさかこれだけの基地とはな》

《でも大きすぎませんか?あれだけの部隊だとこれだけの大きさにあまりにも見合いませんよ?》

《つまりあれはただの哨戒部隊と考えるのが妥当やな》


魔王と狸の言う通りだね。全くどれだけの戦力を揃えているのさ...。


《待て、誰が狸や。チビ助が》

「だぁぁぁぁぁれが豆粒だってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??腹黒狸がぁ!!」

《うっさいわ、豆粒ごときが!》


全く失礼な狸だ。これでも182cmあるのが分からないか!?


『いや、それはおかしい』

《まあ、いつもの事ですよ》

《なのなの》


なのに皆否定する。解せぬ。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



...すごく...大きい...です。


《アリアさん、それはちょっと危ないですよ?》

《セイの言う通りだぞ。もうちょっと言葉遣いをだな...》

「うっさい!」


私達は岩壁の影に隠れながら基地...いや要塞を見ている。

あれから幸い襲撃はなくそのまま二手に分かれて捜索していたらこの要塞を発見した。


でもデカ過ぎでしょ!?あれじゃあ、私達が相手していたのって!?


《哨戒部隊...と思われます》

《おいおい、マジかよ...どうすんだ、これから?》


飛燕が私の考えていた事を口にする。そしてレイジがこの先を聞いてくる。少しは自分で考えなさいよ!


《これは中に潜入するしかないだろ。少なくとも俺やダーグ先輩、飛燕さんは大丈夫だが食料の確保は期待したいな》

《死活問題ですよね...でもどこから入りましょうか...》


イビツさんの提案にセイも同意する。

ダーグとイビツさんはグリード、飛燕は自動人形だから食料は一応いらない。

でも私やセイ、レイジは人間だから食わなければ死んでしまう。


という事を私達も同じ事を考えていたけど...丁度いい感じにドアとか...


《おーい。何かシャッターあるぞ?》

《ほんとだ。皆さん、恐らくここから入れます!》


レイジとセイが見つけたらしい。


...何だろ、このご都合主義臭い展開...。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「あったよ。ここからなら中に入れる」


僕、ルビー・ランページはそう言って近くにいる仲間達を呼び寄せる。

何故ならそれぞれ分かれてこの要塞への侵入口を探していたからだ。


「後は...この世界が何なのかを突き止めるだけですね」

「それと脱出方法だよ。あの渦が何なのか突き止めないと...」


言葉さんとキラがこれからの問題点を提示してくれる。

僕は仲間達とサディスを倒して元の世界に帰ろうとした時に黒い渦に飲み込まれてこの世界に来た。


そこで僕達を探していてくれたキラ、言葉さん、リト、ヒナギクさんと合流して話し合っていた時にアンノウンと遭遇、交戦した。

数だけだったから撃退に時間はかかったけど損傷はない。


そして僅かに残った敵を追尾していたらこの要塞を見つけてここへの侵入口を探していたわけだ。


《俺が破壊しる》


僕の乗るガンダム、エクスストライクの右にいた西洋の鎧を模したアーマーを付けた騎士みたいなガンダム、フルアーマーナイトガンダムが一歩前に出て言う。


言い忘れていた。僕達とは別にもう一人出会っていて名前はブロント。僕達はブロントさんと呼んでいる。

独特の言葉遣いが特徴でフルアーマーナイトガンダムのパイロット、凄腕で多分アポロさんやドモンさんといった屈指のファイターとも引けを取らない。

彼のフルアーマーナイトガンダムが左手を上に掲げる。その腕には雷が集中している。


《...はぁァっ!!》


その腕をシャッターに叩きつけたらシャッターはまるでバターみたいに引き裂かれてひしゃげた上で吹き飛ばされた。


《凄い...》

《こんなの受けたらフェイズシフトがあっても...》


言葉さんとキラはブロントさんのパンチに驚いている。

僕達も声には出していないけど驚いている。まさかここまであっさり壊すとは...。


後に教えてもらったが今のパンチはギガントパンチと言うらしくてこの上位版もあるらしい。

この人には限界はないのだろうか...。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


《まさかこんな所に要塞があるとはな》

《だが丁度いいとも言えるな。補給と拠点破壊、そして情報収集の3つが一気に行える》

「つまり一石三鳥ってわけですか」


俺達は敵の基地を岩山の陰から見下ろしている。

あれから敵のやって来た方向に隠れながら進んでいくと敵の要塞を見つけた。


あそこからあの戦艦が10隻出て行ったから確実だと思う。


《侵入口も発見した。そして先鋒は君に任せていいんだな?シン・アスカ》

《ああ、こういう時用の潜入用ウェアがある。それならうってつけだからな》


参謀なティエリアさんの言葉にシンさんが頷く。

シンさんのメシアガンダムはインパルスの様に合体しつつさらにウェアを換装して様々な状況に対応出来るらしい。

つまりインパルス+AGE系統のガンダムってわけだ。


にしてもNT-Dの発動条件が分かんないんだよなぁ...。

俺はニュータイプじゃないけどガンプラバトルみたいにボタン操作で起動って訳でもない。

あの時突撃しようとしたのはピンチに追い込めばNT-Dが発動出来るんじゃないかと思ったから。もし八神がいたら叩かれるじゃ済まねぇよなぁ...。


《俺が隔壁を破壊する。その後はシン・アスカが先頭で行くぞ》

《分かった。来い、デスサイズウェア!》


刹那さんがこっちに向いて告げる。

それにシンさんが答えてメシアガンダムをジャンプさせて腕とバックパック、そして足を切り離す。

同時にメシアの後方にゲートが生まれてそこからウェアが飛び出してきてそこにさっきまでメシアが付けていたウェア、フォースウェアが入ってゲートが消える。

そして胸と頭だけになったメシアにそれらがドッキングして展開、その姿をまた別のMSにする。


両腕は先端が尖った墓標の様なシールドを付けたAGE-2ダークハウンドの腕。

下半身はゴットガンダムのそれだが腰にデスサイズヘルのビームサイズを搭載している。

肩と背中はやはりというべきか 、ガンダムデスサイズヘル(EW)の物。


そしてメシアガンダムは黒く染まる。

何というからしいな。


確かガンダムデスサイズヘルは死神モチーフで機械的に姿を消すハイパージャマーを積んでいた。

つまり隠密行動が得意な機体なんだ。だから姿も似てんのか?


《まあ、確かにデスサイズヘルのデータをベースに作られたウェアだからな。似ているのは当たり前だろ》


そういう事ですか。機会があったらそっちの世界がどんななのか聞いておきたいなぁ...。






今週のCM
カナメ:「みなさん、初めましての人は初めまして!どうもの人はどうも!
蒼凪恭文とシオン役のユキノ・カナメですっ!!」

カナエ:「どうも。日奈森あむとダイヤ役のカナエ・アケノです」

カナメ:「今回は私達がCMをして行きます!
その作品は〜デレデレデレデレ...デン!」

カナエ:「ボッスン様のスーパーヒーロー大戦です」

カナメ:「なお、映画のスーパー戦隊×仮面ライダーなのとは違います。あくまでもボッスン様の二次創作です」

カナエ:「ではストーリー紹介から。
スタートはガンダムSEEDと同じで違うのはオリジナルの主人公、ルビー・ランページがいる事」

カナメ:「そしてストライク、イージス、デュエル、バスター、ブリッツの5機のGを一機に集約した機体、エクスストライクがある事だね」

カナエ:「SEED本編のZAFTのヘリオポリス襲撃時、キラとルビーは親友だったアスランと戦場で再開、なし崩しにキラがストライク、ルビーがエクスストライクに乗った所で話が分岐」

カナメ:「ジェネレーションブレイクだねっ!
そこで謎の光に包まれて3人は行方不明になっちゃって彼らは気づいたら異世界で倒れていて誰かが助けてくれて診察所に運ばれていた。
まあ、こんな感じかな?」

カナエ:「じゃない?
特徴はとにかく参戦作品数が多い事だよね」

カナメ:「うんうん。確か...78作品?」

カナエ:「多っ!?そこまでの作品数はそうそう見ないよね?」

カナメ:「うんうん。この数まで来るとね、そうそうないわけですよ」

カナエ:「そういうのが好きなあんたが言うと説得力あるわね...。
ではここまで。
日奈森あむとダイヤ役のカナエ・アケノと」

カナメ:「蒼凪恭文とシオン役のユキノ・カナメでしたっ!!」

「スーパーヒーロー大戦が見たい人はこちらへ
http://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=947289」



堕落天使:「どうも、堕落天使です。
この作品を知ったのはマギステルと同じくボッスン様からのメッセージで知ったのですがPixivのクロス学園物だとあのくらいの参戦作品数は良くあるのですがこういう系でここまでの参戦作品数は初めてで世界が広いなぁと実感しました。
続編のスマブラX 亜空の使者HEROGENERATIONシリーズも一緒に宜しければ是非一回お立ち寄り下さい」





後書き
終夜:「というわけで第3話いかがだったでしょうか?
神崎終夜です」

遊梨:「どうも、神崎遊梨です。
これからは私達が後書きやるんだって。基本的に」

終夜:「マジっすか...。
んで早速面倒な状況に...」

遊梨:「自爆でしょ。言ったのお兄ちゃんじゃん」

終夜:「うごっ!?」


(破壊天使、血を吐いて倒れる。盛大に刺さったらしい)


終夜:「......まあ、設定上俺達の地球はかなりヤバイ状況だからな。機会があったら一回説明しておこうか...。
んで他の陣営が要塞を見つけたな」

遊梨:「お兄ちゃん達遅れすぎでしょ。何サボっての?」

終夜:「サボってねぇよ!?俺らが完全オリジナルだからそこで細かくしないとめんどくさいし何よりも...」

遊梨:「対艦戦闘だよね...あれの描写に無駄な労力をかけるから...」

終夜:「お前のデュエル描写もだろ!?1対7とかターン数長いだろ!?」

遊梨:「私は一人だしデュエルメインだからいいの!
でも1対7は無茶でしょ」

終夜:「作者も書いてから後悔しているらしい...。
そしてガンダムビルドファイターズ」

遊梨:「毎回最終回なアニメでしょ?あれの作画凄いよね」

終夜:「だな。あれでよく破綻しないよな...。
そしてウルトラマンサーガ終わっちまったよ...」

遊梨:「新ウルトラマン列伝だね。
あれを録画して必死に新しいストーリー作っているらしいけどいつまで続くのだか...」


(《全くです!早く書いて欲しいですよ!》

《一回炎に飲み込ませたらいいのでしょうか...》)


遊梨:「まだ見ぬキャラ達もいるのに...無茶しやがって...」

終夜:「全くだ。
んじゃ、今回はここまで。
神崎終夜と」

遊梨:「神崎遊梨でした〜」


(今回は前よか時間は開けなかった。うん、そうだ。きっとそうだ...。
今回のED:BACK-ON & Lil' Fang (from FAKY)
『wimp ft. Lil' Fang (from FAKY)』)



終夜:「ん?カンペ...はぁ!?」

遊梨:「ど、どうしたの?」

終夜:「これからは他の更新もあるからコラボ編の投稿がかなり遅くなるんだと...」

遊梨:「御愁傷様〜。これからは私達のターンだ!」

終夜:「それと参戦についてだが次回までとさせて頂きます。次回で一応全員合流ですので...ね?
それと感想を待ってます!」



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