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頂き物の小説
第1話「始まりの渦」



「Vドライヴ、チェック」


私は今、プロジェクト・アーク、フィフスフェイズの遂行の為、彼らから...ここから逃げる準備をしている。


「転移誘導因子反応、再検出......確認。VTG座標、再計算」


その言葉をトリガーに付けているバイザーにデータが表示されてはスクロールで消えて行く。



その時、警報が鳴り響く。

それと同時にこの船のバリアにビームが連続で着弾する。



被害は...無し。



「敵性航空機、確認。対空砲撃準備」


前方には攻撃してきた敵性航空機が多数...行けるか。



その時、通信機能が強制起動、空間モニターが出現する。

そこには白いヘルメットを被った男がいた。




「っ!?」


同時に頭に激痛が走る。だがこの程度では問題ない。


《ほう、君は》




相手は少々考えて結論を出した。



《ナンバーは4......オータムフォーか。オータムに妹がいたとはね》


私の正体に気づいた!?

流石は......の最上位体というべきか。



「あなたは...ウィンター・ワン」

《そう、君の上位種さ。それが何を意味するか、わかるかい?》

「......」


これは私を作った研究者達から聞いた。


《君は、僕には逆らえない》



そして彼は自分より下の存在を支配下に置くコード、フォーシブル・コマンドを唱える。

だけど私には効果はない。その様になっているから。




《成る程......末っ子はわがままというわけか。よほど大切に育てられたようだね》

「......」

《だけど、もう滅びてしまったよ、UCEFは。ハハハハハ!》


彼は身を乗り出して告げて、あざ笑う。

その時、私のセンチメント・サーキット...人間で言う感情に怒りが表れるのが分かった。


「それはあなたのせいでしょう?ウィンター・ワン」



《ふっ......そう、その通りさ。僕たちがいる以上、もはやUCEFは必要ない。それは君も同じだ》




その声と同時に通信が切れて彼の乗る白い機体が手を振り上げて...下ろす。

それと同時に敵が砲撃を開始。私はバリアフィールドを展開して防ぐ。
そしてこの船が海に着弾したビームによる白い水蒸気にに包まれる


水蒸気が晴れた瞬間にこちらも反撃。敵の母艦にビームが命中するがバリアに弾かれる。




そして少しの静寂の後、ウィンター・ワンの機体が翼を広げて向かってくる。


そして翼からビームを6本発射する。



「くぅ......っ!」



あのバリアフィールドは連続展開が出来ない、つまり装甲で受け止める。



彼はさらに指先の青い炎でAを描く。

そしてそれを発射、艦首が青い炎に包まれる。


艦首の装甲が耐えられず悲鳴を上げている。

やむを得ない!



「艦首ユニット、パージ!」


ボイスコマンドで艦首ユニットを外すとその下に眠っていた白い装甲が姿を現す。

でもこのままでは分が悪い。

そう判断した私は船を右に回頭、するとイコンが前方を塞いでビームを連続で撃ち込む。


タイミングは今しかない!




「Vドライヴ......作動!」


そのコマンドで艦橋が浮き上がりエネルギーの波動が溢れる。

そしてこの艦橋の前に黒い渦が現れて前に移動する。

そして停止するとするとそこから何かが現れる。


それは右腕と胸の間に小さい腕を持った竜人みたいな姿をした何か。

その姿はまさに化け物に相応しい。



彼らはそれを敵と判断したのか砲撃を浴びせる。


それを受けながら化け物は身を屈める。

そして大きく腕を広げると白い光球を発射、それは前方へ移動して光が炸裂する。


っ!?システムが暴走!?

まさかあの怪物のせいで!?


それに私が......消えて行く?








無数の勇者が集いし時、1つの真実が明かされる。


異界を切り裂け、エースの翼。


とある家族の異世界冒険記:コラボ編2(堕落天使様)

Another Century's Episode R編


第1話「始まりの渦」




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



量子テレポートを終えると目の前には星の海が広がっていた。

後数回のテレポートで俺達は目的地であるELSの母星に着く。


だがテレポートの為の粒子のチャージ時間は必要。ここはしょうがない。

それまでは未知の空間である宇宙を見ている。


俺、刹那・F・セイエイは漆黒の宇宙に点在する星々を見ながら思い返す。

0ガンダムとの出会い、俺がガンダムマイスターになってエクシアで紛争介入した日々、それから4年後にダブルオーでアロウズやイノベイターと戦い純粋種のイノベイターになった事、さらに2年後に俺が今乗っている機体、ダブルオークアンタで外宇宙から来た知的生命体ELSとの対話。



『刹那、粒子チャージが終わった。行こう』


俺と共に来ているティエリアの声で回想を終える。


「ああ、行k」




その時機体に大きな振動が走る。そしてEセンサーが異常な反応を検知する。



『刹那、後ろだ!』

「何だあれは!?」


俺達の後ろに赤と青の炎を纏った黒い渦が現れて俺達を引きずり込もうとする。



『脱出するぞ!トランザムを!』

「駄目だ、機体が制御出来ない!」


さっきから操縦桿を動かしているがクアンタは答えてくれない。

どういうことだ、あの渦から特殊な磁場でも出ているのか!?



『くっ、引き摺り込まれる!』

「ここまでか......っ!?」



その瞬間頭の中にノイズが走る。

頭の中に様々なビジョンが浮かぶ。



昔の戦艦のフォルムを持った空飛ぶ戦艦。

3機の戦闘機が合体して1つの巨大な巨人になるビジョン。

背中の翼からオリジナルのGN粒子を撒き散らすMS。

1つの星をまるごと囲う何か。

そして非常に巨大な天使を思わせる構造物。




「何だ...今のビジョンは...?」

『刹那?不味い、飲み込まれる!』

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」




そして俺が謎のビジョンを見ている隙に俺達は黒い渦に飲み込まれた。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



逃げなくちゃ、早く逃げなくちゃ。



私はその思いで私が脱出する時に奪った試作MS、センチュリオ・トライアを最大出力で離脱させる。

後方からは追撃に来たセンチュリオシリーズの正式量産機、センチュリオ・アウジリス3機が羽を変化させた万能射撃武器、ランチャー・ジェミナスで狙ってくる。


それをバレル・ロールで回避。距離が空いていてよかった...。




でもこんな所で死にたくない。

そして何よりも処分寸前だった私を逃がしてくれたあの人の命懸けの行為を無駄にする、そんなの嫌だ!


その時、レーダーに変な反応が現れた。それを拡大投影すると黒い渦が見える。



...これはチャンスかもしれない。

あの渦が何なのかは私には分からない。けどあれに呼ばれている気がする。



「ワ......ハ......ナ...イ...っ!」


ろくに声を出せず悲鳴を上げている体に鞭売って私は渦に突っ込んだ。




流石に追って...こないよね。


私はそう思いながら意識を閉じた。






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




「にしても海楽しかったな、セイ!」

「ま、またその話?」


ベッドに座りながら燃え上がるような赤い髪の少年、レイジが楽しそうに語ってくる。




「海行ったの、もう3日前だよ?」


僕、イオリ・セイはそう言いながら目の前にあるガンプラを見る。


四本の黄色いブレードアンテナに4つのバルカンを持った頭部。

赤と青に塗り分けされた胸部。

背中にはオオワシアカツキのバックパックやGディフェンサーをベースにした青の可変ウイングやビーム砲を搭載したストライカーパック兼MAのビルドブースターを背負っている。

肩はブースターを搭載し赤と白の追加パーツを被せて大きくなっている。

腰にはアカツキから持ってきたビームサーベルを搭載。

右手には大型の2つの平形の銃口を持っていて内側に金属を仕込んだビームライフル、左手にはリボルバー式のライフルを仕込んだ積層式のチョパムシールド!



タツヤ先輩のザクアメイジングとの戦いで大破してついさっき修復が終わった僕...いや僕達のガンプラ、ビルドストライクガンダムフルパッケージだ。



「お、それ直ったのか!」

「うん、ついさっきね」

「んだよ、言ってくれりゃぁいいじゃねぇか」


いやぁ...ここからどうやって弄ろうかと思っててさ。


「そうか。なら仕方ねぇか」

「何なら今から動かす?」

「だな!行こうぜ!」




レイジがドアに向かって走って...







「あだ!?」




こけた。



「もう、何やってんの、レイj」



その時赤と青の炎を放出する黒い渦がレイジの後ろに現れた。...え?


「レイジ、後ろ!」

「なんじゃこりゃ!?黒い渦だと!?」




黒い渦は出現と同時に僕達を吸い込もうとしてくる。

僕は机の柱、レイジはベッドの柱に捕まって必死に抵抗するけど徐々に引っ張られて行く。

でも不思議な事に周りの家具は影響を受けていない。


ちぃ!僕達だけを引き込む渦かよ!



というかネタにはしる余裕ない!

僕達、死ぬの?こんなところで?世界大会もあるのに!




「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」


そして僕達は吸い込まれた。机の上に置いてあったビルドストライクと共に。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





「受けよ!」

《ノーガード!》

《アタァァァァック!!》


僕達の一撃...いや、三撃が敵に直撃、殴り飛ばされて吹き飛んでいく。

そして奴は空中で爆発、四散する。




『やったぁ!』


喜びの勢いで若草色の短い髪に、紫色の瞳をした少女、ゼシカ・ウォンとハイタッチ。


一時はどうなるかと思ってたよ...ん?




《っ!?キャァァァァ!》


藍色の髪を後ろで団子にしている少女、ミコノ・スズシロさんが顔を赤くしてあっちに振り向く。



どうしたんだろ、ミコノさん...。

ゼシカも僕を見て顔を赤くしている。

僕は自分の体を確認。変な物でも...破きすぎて股のあれが見えてる!?





「...うわぁぁぁぁぁぁ!ごめん!」


とっさに後ろに向いて隠す。

顔が滅茶苦茶熱い!というか恥ずかしい!

あの時は勢いで破ったけどいざとなると恥ずかしい!




《何をしている。さっさと帰って来い》

「は、はい!」


僕の右の壁にモニターが出現、そこにサイボーグ手術の後が残る軍服姿の人、ドナール・ダンテスさんが写る。

正直ちょっと怖い人だ。悪い人じゃないけど。



《じゃ、じゃぁ、帰ろ...っ!?》



ゼシカがこの気まずい空気を直そうとしたその時だった。



僕達の真上に見た事が無い黒い渦が現れる。

これアブダクターのじゃない!?




《何これ!?》

《ゼシカ!離脱しろ!》

《くっ...駄目です!アクエリオンが動きません!》



嘘だろ!?機能不全!?こんな時に!



《こうなったらパイロットだけでもテレポートさせるのです!》

《駄目です!アクエリオンが受け付けません!》

《こんな時にか!?》



そんなことを言っている間にも渦に引き込まれて行く。

駄目だ、吸い込まれる!





「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

《くぅぅあぁぁぁぁぁ!!》

《キャァァァァァァァァ!!》



凄まじい衝撃で意識が消える寸前、金色に光る翼を持った巨人が見えた。あれは...。

そして僕の意識は閉じた。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




《ふむ、数値は安定しているか...龍也、そっちはどうだ》

「問題ない、いい調子だ」



私、八神龍也は私の親友であるジェイル・スカリエッティが作った対大型ネクロ向けの拡張デバイス、パーソナルトルーパーの一機、ZRX-1に乗っている。

私のだけではなく他に4機あり、ちょうどシャルナとアイギナが模擬戦闘中だ。



《いい加減やられたらどうだ、シャルナ!》

《舐めないでください!》


シャルナの乗る青いパーソナルトルーパー、ZRX-2にアイギナの駆るクリムゾンレッドのパーソナルトルーパー、ゼクス・シュナーベルが両手に持った特殊複合武装、レーヴァティンを上段から×を描くように振り下ろす。

だがシャルナのパーソナルトルーパー、ZRX-2は機動性に優れた機体。それを後ろに下がり回避して左手に持ったショットガンでアイギナを撃つ。


《なんの!》


アイギナは肩のシールドで身を守りつつ突貫、レーヴァティンを斧に変形させて魔力刃を展開して唐竹で切り裂こうとする。

シャルナは地球の中近東で見られるシャムシールに近い形状のビームブレードで受け止めるが斧になったレーヴァティンは破壊力重視の形態、そのパワー故に押し込まれる。


《くっ...まだ!》

《ちっ!》


シャルナは背中に装備された重金属粒子砲、アブソリュートと腰に装備されたレールガンを展開して同時発射。

アイギナは発射される直前にレーヴァティンを2振りの剣に戻して後退。シャルナの砲撃は空を切る。

アイギナは後ろにあった岩壁を踏み台に砲撃直後で上を向いているシャルナに突っ込む。そして再びレーヴァティンを斧にして振り下ろす。

シャルナは機体をそのまま全速力で背中を下に後退。斧は外れ地面に亀裂を作る。


《終わりです!》


機体の姿勢を戻したシャルナは斧がめり込んですぐに動けないアイギナに頭部の2基のバルカン、両手に持った高出力ビームライフル、背中のアブソリュートと腰のレールガンを一斉発射する。


《くそっ!飛び道具なんぞでチマチマと!》


アイギナは右腕を前に出して三角形の魔法陣を出す。

それは放たれた射撃を防ぐ盾、プロテクションになる。


この機体達の動力源はプラズマジェネレーターとレリック。

つまりレリックの魔力である程度の魔法の行使が可能という訳だ。

だが20m級の機体を守る為のプロテクションは実際に魔導師として使うのとは消費量があまりにも桁違いだ。

故に連続で使うのは難しい弱点を持っている。

そのためプラズマジェネレーターからエネルギーを持ってきてハイブリットで形成されている。


《この射撃は囮です!》

《面白い、そう来たか!》


シャルナは砲撃をプロテクションで受け止めているアイギナにショットガンを連射しながら右腕に装備された円形の武装、ビームチャクラムを投げつける。

それをアイギナは左腕に局所的に展開したプロテクションで弾き斧状態のレーヴァティンを構えて突撃。

シャルナはショットガンでアイギナを迎撃するがアイギナはプロテクションで強引に突っ切る。


《頂く!》

《甘いですよ》


アイギナは剣モードのレーヴァティンで連撃を加えようとするがシャルナが寸前でアイギナの左下に滑り込むように回避してショットガンを向ける。


《まだまだぁぁぁぁ!!》


だがアイギナが咄嗟に連撃を加えようとして前のめりになった姿勢を利用してドロップキックを食らわせる。


《くっ!》


それによりシャルナは大きく吹き飛ばされる。アイギナもそのまま地面に倒れる。




《このままでは...》

《らちがあかない!》


二人は体勢を立て直して向き合う。



『ならば!』


その時、2機から膨大な魔力が溢れ出す。それに伴い周辺の空気が歪んでいく。


《おいおい、あの2人ヒートアップしすぎだ!! 慣らし運転なのに、最大出力にしてるどうする!?》


...それは不味くないか!?積んでいるのはレリックだ。

つまり自爆することになるぞ!



「仕方ない、私が」

《いえ、王に手を煩わせる程ではありません。慣熟も込めて私が止めます》


私が行こうとしたのだが赤いパーソナルトルーパー、ZRX-3に乗ったクレアに止められた。



《じゃぁうちも行こうかな》


私のZRX-1の隣に立つ悪魔の様な意匠でシルバーとブラックのカラーリングが施されたパーソナルトルーパー、ゼクス・ベルグバウに乗っている私の妹、八神はやても一歩前に出る。


《クレア、後ろ任せるわ》

《了解です、はやて様》



まずはやてが前、後ろにクレアが続く形でビームソードと斧状態のレーヴァティンで斬り結んでいる二人に突っ込む。




《そこまでや》


はやては右手に持った両刃の光剣、ツインビームソードで間に斬りかかる。


《何っ!?》

《邪魔をしないで下さい!》

《させませんよ?》


二人は割り込んできたはやてに武器を構えるがクレアがバックパックに搭載された魔力収束式レーザーキャノンとビームと実弾の使い分け可能な長砲身ビーム砲、フォールディング・ツーウェイ・キャノンで2機を引き離す。


《クレアまで!何の真似だ!》

《あんたらやり過ぎや。機体への負担云々ちったぁ考えろ》

《そういうことです。これは飽くまでも模擬戦です。私怨での戦いではありません。王の前でなんとみっともない》



ふむ、アイギナとシャルナは仲が悪いのか?今までそんな素振りは見ていないんだが...。


《そうですね。申し訳ありませんでした》

《仕方ない、この決着はまた今度だ》



二人は中断されて少々不満そうだがここで貴重な5機を壊されても困るからな。しょうがない。




《ていうかスカリエッティ。こんなもんどうやって作ったんや?》


はやてがジェイルに疑問顔で聞く。

そういえばいきなり対大型ネクロ用のデバイスが出来たと呼び出されたらいきなり無人の管理世界へ。

そしてこれに乗り試験中というわけだ。今頃六課はどうなっているやらか...。


《はやて君、それはだな...》


その時機体のセンサーが異常な重力場を感知する。


《くっ、なんだ!?》

《空です。王、空を!》



クレアの声に空を見上げるとそこに赤と青い炎を纏った黒い渦が現れていた。




《なんだあれは...》

「ジェイル、許せ!」


強引だがジェイルをバインドを使用してコクピットに引きずりこむ。


「ガハッ!?龍也、唐突すぎるだろ!」

「そんな事を言っている場合か!離脱するぞ!」



ジェイルが引き込まれた勢いで頭を撃ちつけて血を流しているがいつもの事だ、気にしない。



《駄目や、振り切れん!》

《くそっ、どうにかならんのか!?》

《っ!?王、たった今予言が出ました。》


今だと!?ということはあの渦と関係しているのか!?


《クレア、どういう予言ですか?》


《...1つの星を丸ごと覆う人工物、光り輝く翼を持った巨人、月が剥がされていくかの様に別の何かに変わっていく光景、それに黒いパーソナルトルーパーの様な物、簡単に言えばそんな所です。》


クレアは私に関することを予知できる。という事はそれは私に関係あること...黒いパーソナルトルーパー?まさか...


「ネクロ...なのか?」

《っ!?兄ちゃん、どういう事や!?》

「あくまでも推測だがまず人工物に覆われた星、光り輝く翼を持った巨人、月が何かに変わる、黒いパーソナルトルーパー。そしてこの現象。
それが全く無関係とは思えない」


「成る程、人工物に覆われた星がこの渦の先、光り輝く翼を持った巨人がそこにある何か。
そして黒いパーソナルトルーパーはパーソナルトルーパーに憑依したネクロと考えているわけだな」



ジェイルの言う通りだ。となると


「行かなくてはならないか。どのみち逃げられそうにもないしな」

《了解しました、全ては我らが王の意のままに》


よし、全機突入するぞ!


『了解!』


そして私達は180°反転、渦に突撃する。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「よし!ダイブポイントセット!」


俺、レオス・アロイはこのGAデータ、西暦世界から脱出する為にこの機体、エクストリームガンダムtype-レオス EXA・フェースの力で別のGAデータに行くところだ。



本来はこのままダイブオフして現実世界に戻れるはずだけど、4人の同時ダイブで戻れない。

だから俺達Gダイバーをサポートしてくれる立体映像ナビゲーター、ホロアクターのセシア・アウェアの提案で俺とセシア、ピーニャは他の世界のGAデータに飛ぶことにして今こうなっている。




「ドリフトダイブ、ゴーッ!!」


その言葉で別のGAデータに繋がる道へと入っていく。



その道は様々なデータが周りに平面状に浮かんでいる幻想的な世界だった。

その中を進むと1つの光が見えてくる。あの先に劾がいる!


だがその時光の前に赤と青の炎を纏った黒い渦が現れる。



「何だあれは!?」

「何でこうも連続でこんなことが...。まさかクラッキング!?」


セシアがとんでもない事を言っているが聞く余裕はあまりない。

咄嗟に回避しようと操縦桿を動かしてペダルを踏むが機体はそのまま渦に吸い込まれて行く。

くそっ!どうなっている!?



「レオス!」

「駄目だ...引き摺り込まれる!」


機体のシステム異常はない...あの渦の影響かよ!


「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」


結局俺達は渦に引き込まれた。

...あれ?そういえばピーニャは?



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


はぁ...くっそー!仕事終わらねぇ!てーかおかしいだろ!?

765プロから報告と事務処理の為に戻ったら机の上と横に紙媒体が500枚ずつっておかしいだろ!

アリアと飛燕にも手伝ってもらっているけど全然終わらねぇ!駅長めぇ...呪ってやる!!



「ダーグ様、お茶が入りました」

「ああ、サンキュー飛燕」


そんな俺に飛燕がホットの緑茶を持ってきてくれた。

俺は感謝しながら口をつける。うん、うまい。



「失礼しますよー」


その時、このバカみたいな仕事を押し付けた犯人が入ってきた。




「駅長!何だよこのs」

「すみません、緊急で頼みたい仕事がありまして。なので文句は後で」


ん?緊急での仕事だと?何だよ駅長。


「はい、これを見てください」




駅長は懐からIPad見たいな端末を出して俺の机に置く。



「何これ、黒い渦?」


それには時の砂漠の中に黒い渦が現れている映像...いや、リアルタイム映像か。

というか...どっかで見たことある気がするんだが...なんだっけか。



「はい。今から数分前、時の砂漠に出現した物です。
そしてこれはどうも異世界に繋がっているらしいんですよ。そこで」




つまり言いたいことは分かった。


「俺達にこれの調査に行け...と」

「そういうことです。この渦によって時の運行に乱れるが生じる恐れがあるのです。
ですが時の列車では行けません」


「行けない...とは?」

「列車自体は大丈夫なのですが走る為のレールが渦の中のエネルギーに耐え切れず押し潰されてしまったのです」


飛燕の問いに駅長が飄々と説明する。

...なんじゃそりゃ!?そんな異常空間に行けってのか!?


「安心してください。その事に関しては対策済みです。すみませんが着いて来てください」







そして俺達が来たのはターミナルの南側にある色んな物を開発している場所。

実はチケットの量産はここでやっている。その他にもデンライナーの整備や修理もここがやっている。

俺達はそこの一角にある巨大な倉庫に入った。




「あ、駅長!どうかしましたか?」


その声が聞こえたのは俺達の上、見上げると2枚の黒い翼を背中から生やした奴が降りてきた。


ていうか俺が気づかなかった!?だが対面して気づいたことがある。

こいつ、気配がまるでねぇ。そこにいると認識していないとそこにいるという事が分からねぇ。まるで死体みたいな奴だな。



「はい。例の物、出来てますね?」

「もちのろんろんです!着いて来てください!」



そいつは倉庫の奥に進んで行く。俺達もそいつに続く...てかお前誰!?




「あー、副駅長さんとは面識無かったなー。ガオウライナーは俺担当じゃねぇし」


そいつは一人納得した感じでうんうんと頷く。だから誰だよ!?


「彼はここを丸ごと使用して色々している技術者です。
ですがちょくちょく旅に出ている結果、結構ここを空きっぱなしにしているわけで面識がないです」

「どーも初めまして!ルシルファーと申します!」


「妙にテンション高い奴だな。知ってるらしいが一応、ターミナル副駅長のダーグだ」

「初めまして、ダーグ様のお世話役、自動人形の飛燕です」

「初めまして、ダーグの義理の娘のアリアです」


挨拶終了。

それにしてもルシルファーねぇ...名前が何だか見た目まんまなのは気のせいか?


「何気にディスるのやめてくれません!?これでもいじった方ですよ!?」

「じゃぁもっといい名前に改名しろよ!」

「めんどくさい!」

「即答するなぁぁぁぁ!!」



だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!なんだこの面倒な奴は!




「まぁまぁ。それよりもルシルファー君、例の物は?」

「ああ、出来てますよ。こっちですね」



そしてルシルファーを先頭に歩く。辺りを見回すと色んなパーツが落っこちている。ぶっちゃけ整理されていない倉庫を見ている気分だ。



「ったく...駅長、本当にこいつが天才技術者なのか?」

「ええ、こう言うじゃないですか。天才に常識を求めてはいけない...と」

「成る程、それならば納得です」


納得したくねぇがやすっちもある意味天才だししょうがないのか...。




「着きましたよー」





そして歩き続けた俺達の前にあるのは巨大な鋼鉄の扉。あからさまに何か隠していると分かる。



「さてとー、etcetc〜」


ルシルファーが壁に懐から出したデンオウパスを差し込んでモニターに何桁ものパスコードを入力していく。



「よし、これで開いた」


ルシルファーが最後に手に持った丸くて赤いボタンが付いた四角い箱を出す...爆発しないよな?





「はいドーン!」



そしてボタンを押す。すると扉の間が爆発、そして大量の煙が俺達に襲いかかる。

扉のロックに爆砕ボルトだと!?てか本当に爆発させやがった!

俺は咄嗟にグリードになり二人の前に立ち咆哮する。

その咆哮で煙は離散、二人には被害なし...さて。


「おい、ルシルファー!本当に爆発させるな!あぶねぇだろ!」

「え?なに言ってんですか!!爆発はロマンでしょ!」





成る程、ようやく分かったぞ。こいつは...



「変態科学者かぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「違う!ロマンを追い求める科学者です!」




んなもんどっちでもいいわぁぁぁぁぁぁぁ!!


「貴方、殺しますよ?」

「わーわー!勘弁勘弁!殺されるのは勘弁ー!」



飛燕、俺も手伝うぜ。この野郎は一回ブチのめさねぇと気がすまねぇ!




「はい、そこまで。さてさてー、見えてきましたねぇ、貴方達の機体が」

「機体?」



アリアの疑問の答えはすぐに分かった。

爆破された扉の奥には3機の巨大な人型兵器がハンガーに固定されていた。


右のやつから赤と黒がメインのカラーリングで各部には緑色のライン状ののセンサー、両腰には鞘に納められた剣が2本ずつついている。

右手には銃身下部に鎖鎌がついた特殊な形状のライフル、左腕には2本の爪と1つの赤い棒のついた籠手状の盾。


そして真ん中のは黄色と黒のカラーリングでこれにも緑色のライン状のセンサー。だが形状は違う。

大まかなフォルムは赤いのと同じだが追加された武装で全く違う機体に見える。

特徴的な背中の2つのコンテナと2つのキャノン、そしてでかい肩から伸びた巨大な2本のアームがその追加された武装だ。

アームの先端は4つのクローになっている。その間には4つのビーム砲。つまりこいつは砲戦仕様ってわけだ。


そして左のは青と黒のカラーリングでやはり緑色のライン状のセンサーの形状が違う。

他の2機と違い、腹や股の前後には装甲が追加されていて肩には黄色いのが巨大なアームを付けていたのに対してこっちは巨大なシールド。あからさまに防御を主眼に置いている。

両前腕にはボウガン状の装備を搭載している。


おいおい、てかこいつらは...



「ヴァルヴレイヴかよ!?」

「Yes!中々会心の出来栄デース!」



そうしてサムズアップしてくるルシルファー。

だがその無駄に声を似せてその言い方はやめろ。艦これやりたくなるじゃねぇか。


それはともかく、これらは右からヴァルヴレイヴ1号機・火人、ヴァルヴレイヴ3号機・火神鳴、ヴァルヴレイヴ5号機・火打羽。

今丁度やっているロボットアニメ、革命機ヴァルヴレイヴに出てくる主人公サイドの機体達だ。




「...これ、乗ったらニンゲンヤメマスカじゃないですよね?」

「違いますよ。流石にレイヴは積みませんよ、作ったけど」



作ったのか!ニンゲンヤメマスカ出来んのかよ!



「でも貴方達人間じゃないじゃないですか。だから急いで作った擬似GNドライヴを積んでます」

「...何そのチート」

「本当は時間さえあればオリジナルドライヴ作りたかったんですけどねぇ...。
トランザム出来るけどその代わりオーバーヒートとハラキリブレードがなくなりました」


オーバーヒートがなくなったかそれはいい事だが代わりにハラキリ・ブレードもなくなる。

1号機だけのデメリットだな。3、5号機にはデメリット無しでトランザム可能。

つまりこいつらは見た目ヴァルヴレイヴ、中身が00系列のMSって訳か。

...何気にチートだな、こいつ。



「でもツインドライヴシステムが完成していないのが悔やまれますよ。インパクトブースターも間に合わなかったし...」


そう言って地面を撫でながら目に見えてイジイジして落ち込んだルシルファー。



「落ち込むのは程々に急ぎましょう。あの渦が何なのか早急に突き止めなければなりません。」

「ですね。じゃぁダーグさん、ガオウライナー持って来てください。それに追加の車両つけて牽引させてもらいます。
整備士用のパスなら一応運転は可能なんで俺が動かします」

「あ、ああ。分かった。」


わりとあっさり戻ったルシルファーに少しひきながら俺は懐からガオウライナーのパスを持ち出して天にかざす。

するとすぐに開いていた天井からガオウライナーが咆哮しながらがやってくる。


「じゃぁ皆さんは機体に乗っていて下さい。1号機がアリアさん、3号機がダーグさん、5号機が飛燕さんですよ。
あ、それとこれパイロットスーツとマニュアルです」


ルシルファーから各々の機体のカラーリングのパイロットスーツとそれなりに分厚い冊子が渡される。

パイロットスーツは...まぁヴァルヴレイヴのあれだ。

すぐそばにあった更衣室で着てみると結構着心地がいい。





「あー、ルシルファーさん?」


その時アリアが少々聞きづらそうにルシルファーに聞く。


「あ、呼び捨てとタメ口で構いませんよ?」

「じゃぁルシルファー。あれなに?」




アリアが指を指した方向には丁度俺達の死角になっていた場所。

そこには1機のMSが置かれていた。

青と白が基調で所々に黄色と紫色のカラーリング。

頭は2本の黄色のブレードアンテナと緑色のツインアイ。

デザインは比較的シンプルだが機体の肩、背中、腕に付いたパーツの後部、フロントアーマー、サイドアーマー、リアアーマー、そして脚部に搭載された緑色の平べったいパーツが特徴になっている。

右手にはヴァルヴレイヴのに比べてかなりシンプルなライフル...




「って、今度はFXか!」


そう、こいつはガンダムAGE-FX。ガンダムAGEで3人目の主人公、キオ・アスノが搭乗していた機体だ。


「貴方達のではありませんが完全再現です!FXバーストも可能な仕様です。
唯一の違いはCファンネルの数を増やした事だけですね」

「私達のではないとなると一体誰のですか?」

「これは貴方達とは別にもう一人呼んだ人の機体です」




駅長の声と共に現れるのは眼鏡と茶のベレー帽をつけた細身の少年。

その服装は茶色のパイロットスーツで右腕にヘルメットを抱えている。

ってイビツかよ!




「どーも、ダーグ先輩」

「何でお前がいるんだよ!?イビツ!」

「いや、駅長に連れて来られてダーグ先輩と例の渦調べて来いって。
それにしてもいい機体だな。
ありがとな、ルシルファー」

「いえいえー、喜んで貰えて何よりですよ。
なんせ元々趣味である程度組み上げてた物ですし」



イビツとルシルファーがすごく仲良さげに話している。



突っ込まんぞ、もう俺は突っ込まんぞ。

趣味ってなんだ、趣味って。



「まぁ何がともあれ宜しく頼みます、先輩」

「ああ、とっとと乗るぞ」



だが一人でも多いのは嬉しいことだ。こういう調査には数も必要だからな。



「Jud.了解しました」

「やばい、私緊張してきた...」

「安心しろ、お前だけじゃない。俺もだ」

「それでどう安心しろっていうのよ!?」




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



そしてキングクリムゾン!4人は各々の機体に乗ってハンガーになっている車輌の中。

牽引は勿論ガオウライナー。いやぁ凄いね!流石は神の列車!

時々暴れるけど。



「見えてきましたよ、仮称次元の渦です」

「了解です。ハッチオープン、発進形態に移行」


その音声入力で追加で繋いだ車輌4輌の上部が開かれて横倒しのハンガーが回転して上昇、そのままリニアカタパルトになる。

あ。俺はオペレータも今は兼任してます。




《あれか...まぁ行ってくるぜ》

「ええ、いい旅をー」

《ありがとうございます、駅長。飛燕、ヴァルヴレイヴ5号機・火打羽で参ります!》



まずは飛燕さんが青い硬質残光を撒き散らして射出。


《スー、ハー......ヴァルヴレイヴ1号機・火人、行きます!》


次は未だ緊張しているのか深く深呼吸したアリアさん。こっちは赤い硬質残光を撒き散らして行く。



《イビツ、ガンダムAGE-FX...出る!》


そしてイビツさん。スラスターから青白い光を放出しながら飛び立つ。



《やっと俺か。ダーグ、ヴァルヴレイヴ3号機・火神鳴行くぜ!》



最後はダーグさん。黄色い硬質残光です。

これで全機発艦...いや発電か?まぁどっちでもいいや。


《おー、こりゃ間近で見るとすげぇ......っ!?》

《渦が広がる!?私達を吸い込むつもり!?》

《急いでガオウライナーを退避させてくd......》


そしてそれを最後にあっちからの連絡が途絶える。


「...通信途絶えましたね」

「ええ、でも彼らだけではありません。未来、そして今から彼らが行きます」


そう、ダーグさん達だけじゃない。彼らも巻き込まれるのを知っている。


「どうなるか興味津々ですねぇ、未来からの死者さん」

「よしてください。その名前は昔の厨二病的な名ですからね」



さてどんな物語を紡ぎ出す?蒼凪恭文、蒼凪恭太郎...。



「今でも充分厨二病かと。」

「言わないでくださいよ。そう思っちゃうじゃないですか。」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




『Full Charge』

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



青がベースカラーを身に纏い、胸元には銀色のターンテーブル。そこから発生するように四本の銀色のレールを持った戦士...New電王が顔の形をしたナックルガードがついた大きな片刃の銃剣が赤く輝いた刀身で最後のモグライマジンを斬り伏せる。

そしてモグライマジンは爆散。



...どうやらイメージの暴走は無さそうだ。


「お疲れ、幸ちゃん」

「ああ、すまないな。手伝わせて」

「恭太郎、感謝する」



New電王......いや、野上幸太郎は変身を解除。

同時に銃剣になっていたイマジン、テディも人型になる。



「いや、別にいいさ。よくある事だし」


その言葉に無言で俺の肩を叩く幸太郎に涙ぐむテディ...やめろ!何か悲しくなるだろ!!




俺、蒼凪恭太郎は街を歩いていたら偶然モグライマジンに遭遇した。

本当に偶然だ。おじいちゃんから遺伝した運の悪さがな...。

そしてデンライナーで過去に行き上の様に撃破したわけだ。


今回咲耶は留守番だ。てか偶然巻き込まれたからな、仕方がない。



「あまりここにいてもしょうがない。帰ろう」

「だな。早くこいつでガンプラバトルしたいしな」


そう言って俺が取り出したのはそれはヒゲっぽいアンテナに平たくて丸い胸。

そして足の裏側にスラスターの集合体があるガンダム。

その名は∀ガンダム。遺跡で発掘されたMSでかなりのチート性能を誇る。

武装はまず右手に銃床部分をスライドさせて出力を変更出来るビームライフル、そして左腕の楕円状でIフィールドが展開出来るシールド。

背中には他のガンダムに比べてかなり細い刃を出すビームサーベル2本。

腰には鎖に繋がったとげ付き鉄球で推進用バーニアが付けられたガンダムハンマーが巻きつけられている。

胸のマルチサイロは4つに分かれていて上の2つには3連装のミサイルユニット、下の2つにはマルチロックして発射するスプラッシュビームシャワーを搭載している。

スプラッシュビームシャワーというはかなり昔のゲーム、Gジェネ魂で出てきた∀ガンダム(黒歴史)というラスボスに搭載されていた8機を同時ロックして攻撃するキチガイじみた装備でそれを自作してみた。

マルチサイロとコクピットの間には拡散ビーム砲を搭載している。

極め付けは必殺技な月光蝶。ナノマシンを散布して無機物を砂にする事実上防御不可能なチート攻撃。


俺の時間だとそれがRGが発売されているのでそれを買って組んだんだ。

じいちゃんの時代だと...ちょうどHGが発売されるくらいか?



そんで俺が街を歩いていた理由は最近完成したこいつをガンプラバトルで試すため。

咲耶達がいたらこっそり出来ないしな。驚かせるつもりだし。

さーて、速く行かねぇと見つかちまうぜ。


「っ!?恭太郎、後ろだ!」




テディの声に∀を持ったまま後ろに振り向く。

そこには赤と青の炎を纏った黒い渦が展開されていた。てか吸い込まれる!?


俺は咄嗟に∀をビルドに収納しつつ地面にビルドを突き刺して耐える。幸ちゃんは近くのコンクリートの柱にに捕まる。




「恭太郎!掴まれ!」


幸ちゃんが俺に手を伸ばすがそれを手にとったら確実に全員お陀仏だ。なら!



「俺はいい!幸ちゃんはこの事を皆に伝えてくれ!」

「何言っているんだ、恭太郎!早く手を!というか魔法は!?」

【...使用できませんね。渦の発している何かの影響でしょう】


俺の代わりにビルドが答えるってかやけに反応薄いな!?下手すりゃここでお陀仏だぞ!


【いえいえ、あなたのデバイスになった以上、こういう覚悟は出来ています】



なんじゃそりゃ!?あまり否定できないのが悲しいけど!



だがそんな事を思っている間に徐々に渦に近づいて



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「「恭太郎!」」


吸い込まれた。あーあ、ここで終わりかねぇ...。

ん?何だあの金色の光...。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


《日奈森あむ、ベアッガイ。出るよ!》

《高町なのは、ガンダムXカスタム、行きます!》


ベアッガイとガンダムXカスタム...否、ガンダムX魔王は後部の巨大なハッチから飛び降りてそのまま地上に降下。



《何言ってるんですか。リイン、サイコガンダムで行きますよー!》


サイコガンダムは牽引されていたロープを切り離されて発進。


なお、僕は最後。さて、行きますか。


「ガンダムエクシア、蒼凪恭文、出る!」


操縦桿を押し込んでハッチから飛び降りる。そしてそのまま3機の前に出る。

母艦はガンダムUCのEPISODE5に出てきた水色のカラーリングの巨大な空中輸送機、ガルダ。



まずこちらの機体説明。

まずリインはサイコガンダム。ぶっちゃけ中の人ネタ。


次にあむはベアッガイ。どうも家にあった予備パーツで組んだらしい。



そしてなのは...魔王はその名通りの機体だ。

4本のアンテナを持った頭、スーパーマイクロウェーブを受信する半透明パーツを付けた胸、バルカンを搭載した腹。

腕と足に水色のラインが入っていて肩のアームにはバルカンポッド、足のアームには4連装のミサイルポッドを搭載している。

背中には翼の様なリフレクターと1つの巨大な砲身。

その根元にある1基のビームソードと左後ろに装備されたビームサーベル。


そう、ガンダムビルドファイターズに出てくる機体、ガンダムX魔王である。

だけど右手にはガンダムDXが装備しているバスターライフル、左腕にはこれまたDXの装備しているシールドを装備している。

カラーリングも青の所を桃色にして肩と足の一部には青のペイント。





なお、魔王が最初に見せた時、僕達は異口同音にこう呟いた。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




『やっぱり魔王か...。』

「にゃっ!?違うよ!ただカッコいいなぁって思ったから!」


ああ、本能的に魔王は惹かれ会うのか。

納得だね、前だってガンダムDXを魔王にしてたじゃないのさ。

それで否定は出来ないと思うけどねぇ。


「成る程、私とお兄様が惹かれ合うように魔王と魔王も惹かれ合う定め。そういう事ですね、お兄様。」

「そうだな、私と甘いものが惹かれ合うのと同じだな。」

「お前ら、違ぇよ!それにお前は食い意地張りすぎだ!」

「何を言う、ショウタロス。私こそ世界の標準なのだ。」

【そんな訳あるわけないじゃないですか。もし貴方が世界の標準なら世界中の食べ物はとっくに無くなってますよ。】

【なのなの。】



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




はい、回想終了。

まぁ、前にやった大会でのガンダムDX魔王よりはるかにマシだけど。

そのことに関してはガンダムビルドファイターズ放送記念小説その3 『時には笑ってガンプラビルダーズ・りたーんず/駆け抜ける嵐』から始まる大会を見れば分かる。

はい、宣伝終了。



そして僕、蒼凪恭文はつい最近発売されたRGのガンダムエクシア。


ガンダムエクシアはガンダム00のファーストシーズンに出てきた主人公の機体。

派生型がちょくちょく出ているモビルスーツでGNドライヴという半永久粒子生成機関を搭載していて7本の剣で戦う近接戦闘型の第3世代型ガンダム。


搭乗者はソレスタルビーイングのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイ。

最初は機体性能に頼った戦い方だけど徐々に成長していき最終的には純粋種のイノベイターに覚醒して対話を成し遂げた。


僕はこのガンダムエクシアに改造を加えた。

まずお決まりのつま先・かかと底にビームサーベル埋め込みとかかと裏にアーマーシュナイダー。

肩は派生型の1つであるエクシアリペアU、脚部とリアスカートはエクシアリペアVを参考に作った。

その結果外れたビームサーベルはHGのアヴァランチエクシアにあった2本1組で装備するビームサーベルラッチを2つ背中に付けた。

腰に一振りずつあるGNブレイドはロングの方をアストレイレッドフレームのガーベラストレートをベースにした鞘付きの日本刀と同じく鞘付きの小太刀二振りにした。

刀身は半透明の青色で右手に持ったGNソード改も半透明部分を青色にしている。

左腕にはGNシールドかGNロングライフルかのどちらかで悩んだけどGNシールドを採用。尖端で殴れるように尖端にも青色の半透明パーツを使用した。

最大出力モードも可能にしてあるしトランザムも出来る。この辺りは既に実証済み。

カラーリングは水色を蒼色に変更した位だけどしっかり塗り分けしたし合わせ目消しやスミ入れもきっちりやった。




あ、これガンプラバトルね。本物じゃないよ?

てかあったらビビる。幾ら僕の家にセラフがいるとしても普通にビビる。





《今回は山岳地帯です》


リインの言う通り、今回のステージは山岳地帯。

0083より08小隊のに近いけど種死の坑道もあるのでごっちゃまぜと考えていい。


僕達は崖の下にいるので周りには茶色い岩壁が連なっている。上にも行けるけど行けるのは僕と横馬くらい。


ベアッガイはまず無理。サイコガンダムは出られるけどサイズ故に時間がかかる。



《私行けるけど?ブースター付けたから》


はい!?てかそういうのは早く言ってくれないかなっ!!


確かによく見ると背中のランドセルにバーニアが2基追加されている。

そ、それだけ?フェイトの二の舞になるんじゃ...。


《足にもついてるから問題ない!私が上に行くから下はお願い!》


そう言ってあむは背中と足裏のバーニアで上昇、岩壁の上に着地する。



やっぱフェイトとは違うなぁ....。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「違うよ!私はドジじゃないよ!」

「うぉわぁ!?いきなりどうしたんや、フェイトちゃん!?」

「え!?いや...その...しょうがないよねっ!」

「何がや!?」




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




...またどっかでフェイトがドジした気がする。まぁいいや。




局面はあれから少し進んで接敵した。

僕達が接敵したのは2機。


1機目は背中に巨大な4つ砲身が付いた甲羅を持っているサイコガンダム並みの大きさを持っている巨大MA、デストロイガンダム。



そして2機目は青のカラーリングで胸に黄色い×状のパーツ。

肩から伸びた特徴的なビーム砲が仕込まれた4つの翼。

そして翼の間に装備された2基のファンネルコンテナ。

極めつけは水色のツインアイとセンサー、1対の黄色い大型のブレードアンテナ。


こいつの名はハルファスガンダム。

SDガンダムGジェネレーションシリーズで出てきた機体でGジェネレーションワールドだと最初にワールドシグナルで世界を混乱に陥れていた機体だ。


てか作る奴がいるの!?

フェニックスガンダムならガレージキットがどっかで出ていた気がするけどハルファスはフルスクラッチでしか聞いたことないし、実際にガンプラバトルで見たのは初めてだ。



デストロイはリインのサイコガンダムと互いにMS形態で殴り合い。

ハルファスは僕となのはの2機を相手に取っている。



つまりあむの方に2機行った!?




《何で2機いるのぉぉぉぉぉ!!!》




...遅かった。やられたね。

こっちとしては全部突っ込んできて欲しかったけどあっちはそれを読んであむが来るであろう方に2機差し向けたんだ。


そして最大の誤算が...




《にゃぁぁぁぁぁぁぁ!!ごめん恭文君、やられちゃった...》



横馬があっさり脱落した事だよ!

会敵した直後に羽に仕込まれた4門のクロスメガビームキャノンに撃ち抜かれた。

いざという時はサテライトキャノンでデストロイ沈めてもらおうと思ったのに!



《ええ!?なのはさんもうやられたんですか!?》

《みたいですね。これはまずいですよ。》



確かにこれはまずい。まずハルファスのパイロットの腕が想像以上にいい。

僕も砲門を金属パーツにして出力を向上させたGNソードのライフルモードで応戦しているけど中々接近戦に持ち込めない。

これはまだまだ初心者のなのはがやられてもしょうがない。


そしてあむの所に恐らく同じ位の腕前の人が2人、そしてサイコガンダムと殴り合っているデストロイ。

...あれ?もしかしてこれ詰んでる?




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



開始早々早速なのはさんが落ちて早くも3対4。


そしてあたしの所には太っちょで4つの大きなキャノンを持ったガンダム、ガンダムAGE-3 フォートレスと見たことのない赤いドレスの様な装甲におさげのようなパーツ、まるで女王様見たいな姿のMS。



女王様がおさげを射出...ファンネル!?

ファンネルはあたしを囲うように射撃。でもファンネルは慣れている。


間を潜る様に避けてランドセルのミサイルを発射、弾幕でファンネルを落とす。



「あむちゃん!砲撃くるわよ!」


ダイヤの警告に咄嗟に機体を全速で走らせる。

そしてさっきいた所を極太のビームが飲み込む。


「あわわわわわ、あのガンダムさん凄いですぅ。」

「あむちゃん、懐に潜り込んで!」

「分かってる!」


AGE-3 フォートレスは見た目通り砲撃戦仕様で近接装備は1つもない。

つまり潜り込んでクローで砲身を切ったりすればいいんだけど...


「その前にあれをどうするか...っ!?」


女王様の攻略を考えていると左右からMSが接近してくる。

それは赤いカラーリングで両手にかぎ爪を持っている犬みたいな機体。

そいつらが両手のかぎ爪で斬りつけるけどジャンプで回避、リコーダー型ビームライフルで距離を取る。


「あれ?相手の方が数多くない?だって恭文達の所は4枚の翼持ちのガンダムとデストロイでしょ?」

「ええー!?どうなってるのー!?」


ミキの呟きにランが絶叫。そんなのあたしが聞きたいってば!



「あれ?でもあの女王様ドレス有りませんよぉ?」



本当だ、ドレスが無くなって女性的な形状が露わになっている。

え?まさか...。


「こいつら、あのドレス!?」

「嘘ぉ!?何それー!」


つまりこいつらは変形してMSになる追加装甲というわけになる。

マジで意味わかんないしぃぃぃぃぃぃ!!

そんな機体知らないし聞いたこともない!



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


そんなこんなで結局今回は負けた。

あの後あむがAGE-3 フォートレスとクィーン・アメリアスに落とされてリインがフォートレス、アメリアス、デストロイの一斉砲撃で撃沈。

僕は何とかハルファスを撃破したけどそれ以外も結構な手練れで1対3で結局負けた。くそぉぉぉぉ!!!


そして今は近くにあった自然公園で昼ごはん食べてゆっくりしている所。


「むー!くやしいよー!」

「ですねー。てか追加装甲がMSって反則じゃん!」


横馬と現・魔法少女が悔しそうに会話している。

あむはいい。1対2だし奮戦したし敵も強い。

けどさぁ...


「なのは、流石にまだ初心者とはいえ接敵した直後にやられるって空戦魔導師としてどうなのさ」

【全くですよ。あなたが魔導師でなければまぁしょうがありませんよ】

【でも空戦魔導師でさらにはエリートの教導隊。お母さん恥ずかしくないの?】

「言わないでー!私も感じているからー!」



僕とアルト、ジガンの3連ツッコミにダウンする横馬。実に簡単な仕事でした。


「というかあむ。あれゲームのラスボスだから」

「マジッ!?あたし、そんなのと戦ってたんだ...」

「で、でも作った人凄いよね!」

「ですねぇ。制作技術高すぎですよぉ。まるで火野の恭文さん見たいですねぇ」


あいつの話をするなぁぁぁぁぁぁ!!!

僕だって作れるさ!...物質変換で!


「それじゃぁ駄目だよ」

「そうですよ、お兄様。出来る限り使わないで下さい」

「そうだな、恭文。物質変換は最終手段だからな。...はむ」


分かってるよ!極力使ってないでしょ!?

てかヒカリ!お前どれだけ食べる気だよ!?またメタボになるけどいいの!?


「失礼な。私のどこがメタボだ!」

「数日前までドスドス足踏みならして走ってたのはどこのどいつだ!」

「というより既に手遅れなのです」


リインのその言葉にヒカリを再確認すると太ってた。もう一度言う、太ってた。


...え?さっきまで普通に浮いてたよね?


『ええええええええええ!!!!????』

「え!?あの一瞬で太ったの!?どうなってんのぉぉぉぉぉ!?」


ここにしゅごキャラの1つの神秘が明かされた...じゃねぇ!!


僕が頭を抱えて...ん?何この変な感じ...。


「はわわわわわ!!何ですかぁ、あれぇ!」

「黒い渦...だと?」


スゥとショウタロスの言葉に後ろを向くと赤と青の炎を纏った黒い渦が出現していた。何これ!?


「お兄様、すぐに離脱を。嫌な予感しかしません」

「分かってる!」


正直嫌な予感しかしないため転送魔法でとっとと離脱しようとする。

だが...


「使え...ない?」

「恭文君、どうしたの!?」

【魔法が完全阻害されてますね。AMFではありませんが...あの渦の影響でしょうか】

【まずいの、引き込まれるの!】


魔法が使えない僕達を尻目に渦はブラックホールみたいに僕達を吸い込もうとする。


「じゃ、じゃあキャラなりは!?」

「こんな状況じゃ無理だよー!」


つ、詰んでる。


にしてもこの黒い渦、どっかで見たことあるような...。



「残念です...最後に恭文さんとキスすら出来ないなんて...」

「うー!なぎひこ君にまた会いたい...」

「最後にフェイト見たかったなぁ...」

「こんな状況でノロケるな!」

「というか死亡フラグだよね!?」


いや、これは許して欲しい。だってガチで人生終わりそうだし。

最悪ゾーンが塊で押し寄せてきた結果だよ!



「むおおおおおおおおお!!??」





『......誰!?』


何かコンボイ的な凄い声を聞いてそっちを見ると西洋鎧を着込んだ人が僕達と同じ状況になっていた...なんじゃこりゃ!?


確かにここは拍手世界だよ。カオスでカオスでカオスな拍手世界だよ!!

でもまさか西洋鎧を着た人を街中で見るなんてビックリだよ!


でもそうは言ってられないのが今。そして



『うわぁぁぁぁぁ!!!』


見事僕達は渦に引き込まれた。

でもその時、ケースに入っていたエクシアが青く光った気がした...。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


さて、今日もガンプラバトル日和だな。

俺はいつもの甲冑を身に纏いガンプラショップへと目指していた。

周りの人達は奇妙な物を見る目で俺を見るが何か変だろうか?


俺の名前?白黒騎士とでも呼んでくれ。本当の名前は...捨てた。

色々あってな。そこは機会があったらおいおい話そう。


俺のガンプラは...ウイングゼロ(EW版)の改造機だ。

詳細はバトルまでの秘密だ。



「恭文君!どうしたの!?」

【魔法が完全阻害されてますね。AMFではありませんが...あの渦でしょうか】

【まずいの、引き込まれるの!】



ん?何の声だ?何やら色々と緊迫した状況...。


好奇心混じりにその声が聞こえた場所に行く。

そこには黒い渦がありそれに引き込まれる人達...俺も!?



「むおおおおおおおおお!!??」






『......誰!?』



...そんなにおかしいか?初対面だがおかしいか?

それにしても俺は不幸だ。

自分で言うのはなんだが俺は人が嫌いだ。

なのにこんな興味心で自分を殺すとは...。

いや、不幸と言うよりは自爆か。



『うわぁぁぁぁぁ!!!』


そして俺達は渦に引き込まれる。

その時、ウイングゼロと指輪のついたネックレス輝いた気がした。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


どうも、織斑一夏です。

俺は今、来週に皆でやるガンプラバトルの為に八神の恭文の力を借りて作ったMGユニコーンガンダムVer.kaをベースに作ったユニコーンガンダム4号機 ジェナイトの試験運用に行くところだ。


ユニコーンガンダム4号機 ジェナイトは俺のIS、白式の意匠を各部に取り込んだガンプラ。

命名はミキ。いいセンスしているよな。


だが作ってみたらMGシナンジュのパーツを結構使ってな。不思議な取り合わせになった。


カラーリングは勿論白。

バックパックにはフレキシブルアームを介して白式のウイングスラスター、腕部にも白式の雪羅アームドアーマーとしてまんま作った。流石に零落白夜は無理だけど。

足にはシナンジュのを改造したスラスター。

頭部はこれも白式のヘッドギアの角を搭載して3本角に。

その他にもフロントスカートや胸にも白式の意匠を取り込んでいる。

携行武器は左腰にラッチを介して搭載した雪片弐型。


勿論デストロイモードも可能なようにサイコフレームを仕込んでいる。



「これで俺もガンダムになれる!」



そう思ってしまうのは許して欲しい。

だって原作がぁぁぁぁぁぁ!!



そう思っている時、白式が異常な重力波を検知...後ろ!?

慌てて振り返るとそこには赤と青の炎を纏った黒い渦が現れていた。



「なんじゃありゃ!?」


その渦は俺を飲み込もうと何もかもを吸い込み始める。

周りには人はいない...俺だけか!


「来い、白式!」


俺の腕の白いガントレットが発光、俺の専用IS、白式を纏う。

即座にイグニッションブーストで振り切ろうとするけど渦はそれすらも引き込もうとしてくる。


「くそっ!もうエネルギーが!」


こいつの泣き所はエネルギーの絶望的な消費量。

こうもずっとイグニッションブーストし続けたらあっという間にエネルギーが尽きる。


ユニコーンは右手に優しく、けど吸い込まれないように持っている。


そしてエネルギーが尽きて


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


吸い込まれたと同時に白式が強制解除される。

だがその時ユニコーンに向かってガントレットから光が移動した気がした。










おまけ:ダイヤのきらめきの泉出張編



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ダイヤ「というわけでとまとよりここに出張したダイヤのきらめきの泉。このコーナーで私、ダイヤが迷えるあなたのお悩みを一刀両断で解決するわ」

ラン「助手のランです!というかで、電話相談室は?」

ダイヤ「ラン、あなた夢見ているのよ」

ラン「まさかの夢オチ扱い!?」


(そんな日もあるさ)



ダイヤ「それでは今回の相談者、Y・Kさんです」



(きらきらーん♪)



Y・K【はーい】


(今回は電話相談な仕様。こらそこ、電話相談室と被るなんて言わない)



ダイヤ「それであなたにお悩みは?」

Y・K【私、大好きな兄がいるんです。
彼女いるんだけど諦めきれなくてよくベッドに忍び込むんだけど投げ飛ばされて】

ダイヤ「つまり好きで好きでしょうがないと」

Y・K【はい!それでことある毎にアタックかけてもアタックかけても!......振り向いてくれないんです】

ラン「でも実の兄でしょ?それはしょうが」

Y・K【血縁なんて知ったこっちゃない!】

ダイヤ「成る程、つまり実の兄が好きで好きでしょうがないけど、その兄には彼女がいてそして夜這いをしかけるもことごとく投げられると。......なら、あなたのお悩みを一刀両断で解決するわ」




(きらきらーん♪)




ダイヤ「......今のあなたには、輝こうとする意志が足りないわ。人の心は、星の光でもあり宝石。
自らを磨く努力をしなければ、人を惹きつける輝きには決してなれない」





(きらきらーん♪)




Y・K【な、成る程!私はまだ進化が足りない。もっともっと自分を研磨して輝け!ってわけですか!】

ラン「そうそう!その意気だよ!......というわけで、相談料としてこの壺を買ってね」

Y・K【...はい?】




(きらきらーん♪)




ラン「いや、だから壺買ってね。相談料だから」

Y・K【き、聞いてないよ!】

ダイヤ「無料だなんて言ってもないわよ。ダイヤ教の次元世界制覇のために資金が必要なのよ。というわけで、相談料として買って?」

Y・K【...やっぱりそんな都合良くはいかないか...。
どこに振り込めば...あ!?うっさい、黙ってろ!】




(電話の向こうから爆発音や悲鳴が聞こえる)




ラン「え!?どうしたの!?」

Y・K【あ、ごめんさない。ちょっと立て込んでて〜...バトル!クライス!敵を吹き飛ばせ!】

ラン「ちょ、ちょっとー!」

ダイヤ「というわけで、本日はここまで」

ラン「こんな終わり方でいいのー!?」

Y・K【まだまだぁぁぁぁぁぁ!!速攻魔法、バーサーカーソウル!】



(この番組は、次元世界をきらめきで満たすダイヤ教でお送りしました。ダイヤのきらめきの泉・・・・・・続きません)




今週のCM

ミコノ「え、えーと...初めまして、ミコノ・スズシロです!」

飛燕「飛燕です。このコーナーは混沌の魔法使い様が提案したクロスした人のssを紹介しあおう、という企画の...筈です」

ミコノ「筈...ですか?」

飛燕「元はあちらからのこのようなメールです」


(それと今更1つ質問なんですが、もし正式に連載が始まりましたら、こちらでCM見たいのをしても良いですか?
夜天の守護者シリーズ 初の3次連載! 見たいな感じで・・・・・・どうでしょうか?
もちろん投稿先の方の許可等が必要なのは判っているので、もし無理なら無理でも良いです
一考してもらえると嬉しいです。それでは正規連載楽しみにしています

CMはこちらでもやろうと思います。
ですので堕落天使様は私の小説の「夜天の守護者シリーズ」を。私は堕落天使様のACE・RのCMをと考えています。 ご迷惑でなければ宜しくお願いします)


ミコノ「な、成る程...で折角だから作者はとまとシリーズも...と」

飛燕「というわけでやりますよ。最初は混沌の魔法使い様の夜天の守護者です」

ミコノ「えーと...始まりは八神はやてには絶対の守護者たる兄、八神龍也がいた」

飛燕「彼の影響はなのは様やフェイト様、そしてジェイル様にも影響を与えた」

ミコノ「だが彼は雪の日に謎の黒い騎士の襲撃を受けて高町なのはと八神ヴィータの命と引き換えに死んだ...終わりましたよ!?」

飛燕「そんなわけありません。そしてここから物語は動き出します。夜天の守護者の物語が」

ミコノ「えーと一言で言えば...ヤンデレ大量発生!?」

飛燕「そうなのです。これが最大の特徴ですね。それに伴い魔王も大量発生」

ミコノ「わ、私大丈夫かなぁ...」

飛燕「今回ははやて様だけですからどうにかなるかと...」

ミコノ「それと...とまとシリーズではひたすら弄られてヘタレでマダマの称号を得たジェイルさんですがこっちではなんとデバイスで戦うとか」

飛燕「ボッコは酷くなってますが歌って踊れて戦える科学者(本人談)でマダマでないというジェイル様です」

ミコノ「時間軸はリリカルなのはStsですけど敵はガジェットや戦闘機人ではなくネクロという魔力生命体。魔力を喰らって強くなるとか」

飛燕「とまとのStsだと速攻で管理局とスカリエッティ勢は全滅ですね。
それとスパロボ・デジモン・Fateの技や魔法に独自解釈も多いそうですが...まぁよくある事です」

ミコノ「いいんですか?それ。あと番外編やIS、バカテスクロスなどもやっています。それは他の人においおいCMしてもらいましょう。
と、今回はこの辺りで!ミコノ・スズシロと!」

飛燕「Jud.問題ありません。ダーグ様の自動人形、飛燕でした」

(夜天の守護者を見たい人はこちらへ。
http://novel.syosetu.org/5862/)


堕落天使「あ、ども。堕落天使です。俺も少し簡単な感想を。
俺的な感想は...とまとに負けずカオス、ですかね。あと魔王怖い...けど面白いし見応えあります!
ここまでヤンデレなのはR-18除くとあまりないですよ。
俺的にもオススメなので是非!」





後書き

堕落天使:「というわけで第1話!いかがだったでしょうか!堕落天使です!」

???:「まだ出て来てないが一応作者完全オリジナル勢の主人公だ。
さて、俺は言いたい事がある」


(???は堕落天使に冷たい目を向ける。当の堕落天使は分かっていないらしい)


堕落天使:「何さ、俺変な事した?」

???:「当たり前だクソボケェェェェェ!!」

堕落天使:「がふっ!?」


(堕落天使、???の見事なライダーキックをもろに食らい1kmくらい吹き飛ばされる)


???:「何で作者のお前が出てんだよ!?そして何で俺らがいねぇんだよ!?」

堕落天使:「うっさい!俺も栄光あるとまと世界に名を残したいんだよ!そしてあわよくば本編出演!
それにお前らはプロローグで飛ばされているだろ!」


(プロローグが気になる方はこちら。ただし今以上に下手くそです。
http://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=2906636
そして嘗て未来からの死者という名前でした)


???:「アホかァァァァ!2つ目はいいけど1つ目はてめぇの自己満足じゃねぇかよ!てかここでやったってしょうがないだろ!!」

堕落天使:「まぁいい。で、味方サイドの戦闘可能な参戦メンバーはACE R本編メンバーに加えて以下の者たちです」

???:「スルーすんじゃねぇ!」


とある魔導師と古き鉄のお話シリーズ(コルタタ様)
・蒼凪恭文&ガンダムエクシアカスタム

・蒼凪恭太郎&∀ガンダム

・高町なのは&ガンダムX魔王

・リインフォースU&サイコ・ガンダム

・日奈森あむ&ベアッガイ

・織斑一夏&ユニコーンガンダム4号機 ジェナイト


いがしょう様
・イビツ&ガンダムAGE-FX


フロストライナー様
・ダーグ&ヴァルヴレイヴ3号機・火神鳴

・アリア&ヴァルヴレイ1号機・火人

・飛燕&ヴァルヴレイヴ5号機・火打羽


夜天の守護者シリーズ(混沌の魔法使い様)
・八神龍也&ZRX-1(オリジナル)

・八神はやて&ゼクス・ベルグバウ(オリジナル)

・アイギナ&ゼクス・シュナーベル(オリジナル)

・シャルナ&ZRX-2(オリジナル)

・クレア&ZRX-3(オリジナル)


闇魔界様
・白黒騎士&ウイングガンダムゼロ(EW版)カスタム


アクエリオンEVOL
・アマタ・ソラ&ベクターゼド

・ミコノ・スズシロ&ベクターイクス

・ゼシカ・ウォン&ベクターシロン


劇場版機動戦士ガンダム00
・刹那・F・セイエイ&ティエリア・アーデ&ダブルオークアンタ


ガンダムビルドファイターズ
・イオリ・セイ&レイジ&ビルドストライクガンダム


SDガンダムGジェネレーションシリーズ
・ディー・トリエル&センチュリオ・トライア


ガンダムEXA
・レオス・アロイ&セシア・アウェア&エクストリームガンダムType-レオス


作者オリジナルキャラ軍団
・???&○○○○○ガンダム(オリジナル)

・???YF-○○(オリジナル)

・???&ADF-○○(オリジナル)


堕落天使:「でもこれ現時点で、なんだよね」

???:「まだ増えんのかよ!てか俺ら名前ない!てか隠されてる!」

堕落天使:「次分かるし別にいいだろ。てかお前らはぶっちゃけ単体で突っ込みづらくめんどくさくなってあぶれた組と言ってもいい」

???:「ちくしょーめぇぇぇぇ!」

堕落天使:「そして最終決戦で乱入もありと考えている。ほら、大乱闘スマッシュブラザーズがそうだったろ」

???:「あー、ソニックか。それは納得だな。つまり」

堕落天使:「他に人が途中でこれも頼むと言われても柔軟に対応出来るということさ」

???:「ほう。でさ、闇魔界様って聞いたことないけど?」

堕落天使:「あ、俺のリア友。熱烈な要望で出演です。これ資料」


(そう言って???に資料を渡す堕落天使)


???:「何々?闇魔界様が自己満足で投稿しないのに書いているガンダム×東方のssに出てくるオリキャラで徹底的に打ちのめしてよし...ねぇ」

堕落天使:「許可もあるし徹底的に打ちのめしてますよー!」

???:「やる気満々になるな!まぁ納得した。投稿する可能性は...」

堕落天使:「ないな。ヘタレだし。
で、今の所は展開的にこう考えている」



・テッサとかなめはちゃっかり助ける予定(予定では騎士達の選択とエアー・プラント攻略の間)

・そして恭文とかなめが非常に仲良しになる(でも恋愛までは...いかない予定)

・恭文が宗介にかなめの偽物と疑われる

・・そして恭文とかなめとダブルツッコミ+宗介と恭文のダブルボケ

・恭文と魔王はやて大げんか

・とまと勢と夜天勢の模擬戦

・恭文とあむが合体!?

・白黒騎士には絶望を味わってもらう

・馬鹿な機動六課やフォン・レイメイ、正真正銘のヤンデレ軍団など一挙大出演(予定)


堕落天使:「とか?」

???:「ほとんど恭文ばっかじゃねぇか!合体ってなんだ!危ない香りがするぞ!」

堕落天使:「わー、お前とまとなフェイト並みにエロいわー」

???:「うっさいわ!俺はあんなエロ甘じゃねぇ!」


(《私はエロくないよ!ヤスフミがエッチなだけだからね!》

《どうしてそうなる!?》

《ていうか合体ってなに!?まじで意味分かんないし!》

《ふむ、面白い事になりそうだな》

《ふふふふふ、フェイトちゃんもなのはちゃんもいない...頂く!!》)



???:「で、でも恭文やダーグはどうすんだ?ACE Rやってそうだしそれだとチートだぞ」

堕落天使:「大丈夫、忘れてもらう。最低でも全員合流までは」

???:「なんじゃそりゃ!?」


(ご都合主義とはそういうもの)


???:「てかディー・トリエルがやけに感情豊かだな。最初こんなんだっけ?」

堕落天使:「違う。そこはのちのち設定を加えるからもーまんたい」

???:「そ、そうか...。
なぁ、今気づいたけど勢力の数がヤバくないか?だって最初は本編メンバーと俺ら別でシーズン、堕天翅、バジュラ、アブダクター、ネクロ、ジオン残党のセンチュリオ軍団。これだけで8勢力はあるぞ」

堕落天使:「それにアグレッサーを加えるから今のところ9勢力だ」

???:「出来んのかよっ!?」

堕落天使:「......というわけで今回のあとがきはここまで!」

???:「ちゃんと答えろよぉぉぉぉぉぉ!!!
あ、では次回をお楽しみにー」


(そうして今のところ9勢力の大戦争になりそうなACE Rクロス。どれだけカオスになるか...。
本日のED:Acid Black Cherry『Re:birth』)


堕落天使:「でも次いつできるかなー」

???:「そこは頑張れよ、作者!」

堕落天使:「あ、いつでもコラボOKですよー。OKなら下記のアドレスからメールお願いします。
Pixiv会員じゃないと駄目だけど...そこは入っちゃうかそれともとまとの拍手ですかね。コルタタ様には申し訳ないけど。」


http://touch.pixiv.net/member.php?id=6296136


???:「参加したい人はペンネームと参戦者名(オリジナルなら性格や見た目、会話サンプルも)+参戦機体(オリジナルや改造ならその設定も)、希望があるならどの辺りに参戦するかをお願いします。
感想も是非お願いします。」

堕落天使:「皆さんの力がこの世界を広げて行くのです!」


(終わり)




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