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頂き物の小説
異世界のOOO/アイドルと旅人



コラボ小説:異世界のOOO/アイドルと旅人





それは火野恭文達が魔王エンジェルズとの一件を乗り越えてからの事であった。



事務所で火野恭文が何時も通り仕事していた時にその人物は連れられて来た。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



本当に唐突だった。



『恭文ぃぃぃぃぃぃ!!!』



仕事中だったのにいきなりウェンディ達が事務所に慌てた様子で来た。



それに春香達は何事と驚いてウェンディ達を見る中、僕と伊織はウェンディ達に抱えられてる1人の男性に目が行っていた。



あの時と変わらない顔、今はなぜ連れて来られたのかに戸惑っている顔でウェンディ達を見ている。



「あの、だから話を聞いてくれないかな?」



そんな人物、火野映司に僕は…



「どこに行ってたこのバカ兄!!」



色んな人を心配させた分、拳骨を食らわそうとした。



だけどそれは出来なかった。



≪ガーディアンプテラ! ガーディアントリケラ! ガーディアンティラノ!!≫



≪プットティラノ〜ガ〜ディア〜ン!!≫



お兄ちゃんの懐から3枚のメダルが飛び出て、歌が流れた後に現れたそれに防がれた。



顔を除いた全身が銀色のアーマーみたいなのを紫一色なライダースーツの上に纏った姿で見るからに恐竜をイメージした姿の…仮面ライダーに…



それにさっきのって…



「だから話を聞いてくれないかな!確かに俺は火野 映司だけどこの世界とは別の世界から来たんだ!」



だけど僕がそれに思い当たるのが出る前に仮面ライダーに守られながらのお兄ちゃんの言葉に全員呆気に取られた。









『とまとシリーズ』×『仮面ライダーオーズ〜アナザーストーリーオーズ〜』クロス小説



とある魔法使いと欲望の王



異世界のOOO/アイドルと旅人









◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「「また異世界ぃぃぃぃぃぃぃ!!!」」



あの後、詳しい話はプロデューサーから聞くとウェンディさん達が帰って映司さんと一緒に行動していると言う人達が来て映司さんから話された事に律子さんとプロデューサーは頭を抱えた。



「どう言う事ッスか?」



「実は明石殿達より前にも同じ人達が来たのです」



「ディケイドって知ってるか?」



「ああ、士さん達が来たのか…けど、俺達の知ってる士さん達じゃないだろうな…」



2人の様子に首を傾げる映司さんと一緒に旅をしている明石タギル君に説明する四条さんと響に本宮大輔君が納得しながらそう呟く。



「けどよ、何でいきなり映司さんを連れて行ったんだ?」



「だな、それなりの事情を教えて欲しいもんだな」



壁にもたれて頭を掻いていた大門大さんと小鳥さんが使っている仕事椅子に足を組みながら座っているアンクさんの問いに私達は困った顔をして…



「もしかして…映司さん行方不明だったからこっちの映司さんを間違えて連れて来たって事か?」



「何で分かるの!?」



タギル君から発せられた言葉に伊織ちゃんが真っ先に食い付く。



「あー…タギル君はその…俺たちの事をテレビで知ってるんだ…」



『テレビ!?』



それって蒼凪さんと同じって事!?しかも映司さんの事を知ってるって事は…



「お兄ちゃんも仮面ライダーになってる!?」



「俺、全部見てたもんで…ちなみに春香さん達の事も大体アニメで知ってる…あっ」



『えぇぇぇぇぇぇ!?』



プロデューサーのお兄さんの事もだけど私達がアニメって!?



「つまり、あなた達はこの世界の映司をそこのボウヤのお兄さんと間違えたって事ね」



慌てて口を抑えるタギル君に聞こうと思った所で遮る様に年長者の1人なメズールさんが纏めた事を言う。



ちょっと聞きたい事があるけど…改めて考えたら今映司さんを見ているプロデューサーなら聞かないと思ったので聞かない事にした。



「うーん、そうなりますと…私達以外のメダルの反応を感じますがこの世界特有のメダルかもしれませんね」



「?それってどういう事カルちゃん?」



そんな私達の隣で頬に指を当てて言ったカルちゃんの言葉に気になった雪歩が話しかけた。



「今まで集めたコアメダルの反応で大体のが分かるんですが…さっきも言いましたがこの世界にしかないメダルがあるみたいですね…何か思い当たる事ありませんか?」



「えっ、あー…確かに心当たりあるけど…」



「まあまあ、この世界のはこの世界の俺達に任せた方が良いって」



カルちゃんの言葉に言おうとしたプロデューサーを遮った映司さんにプロデューサーと伊織は意外と分かる程の表情で映司さんを見る。



その反応に予想していたのか映司さんは苦笑して頬を掻いていた。



「えっと…やっぱり驚く?」



「うん、お兄ちゃんなら絶対に危ない事が起こりそうな事に突っ込むからね」



「ええ、映司さん…こっちの映司さんなら絶対にね…」



「それに理由はちゃんとある。第一、映司や俺たちがいたらややこしくなるだろう」



疑問を感じてる伊織とプロデューサーにメズールさんと同じ年長者なウヴァさんの言った事に私達は納得した。



確かにあの時士さん達がいた時と場合が違うしね。特に映司さんだとそれは大きい。



なんたって色んな所が捜索に出てるのを前に聞いたし、この映司さんのを聞いたら私達の様に混乱しちゃいそうだもんね。



けど、何でウヴァさん達がいるとややこしくなるのかに疑問を感じていると…



「…もしかしてこの世界にはウヴァさん達もいるんですか?」



「きっといるでしょうね」



「まあ、きっとこっちと違って敵だろうけどな…後、女じゃないと思う…」



千早ちゃんの言った事にガラさんがそれを肯定してタギル君がそう言う。



「あなたが見たのだとそうなの?」



「そうそう…だけどそれが絶対とは限らないしな…特にああ言うのを見ているとな…」



律子さんの問いにタギル君は頷いた後に真美達の方を見る。



それに私達もあー…と思いながら同じ様にを見る。



「うぎゃあ!また負けた!!」



「初心者って嘘だよね!」



「(フルフル)」



あの時映司さんを守る為に出て来た仮面ライダーさん…とはまた違う仮面ライダーさんとバトスピをやって負けている亜美と真美がいてさっき映司さんを守った仮面ライダーさんが見ていた。



≪もっと!熱くなれよ!!≫



「む、無理れすぅ〜」



「良い正拳ですね」



「(コクコク)」



トレーニングルームから別の仮面ライダーさん2人と一緒にいるやよいと真の声がして来る。



他にも貴音さんと見合ってる仮面ライダーさんとか天井にぶら下がっている仮面ライダーさんとか…士さん達が来た時より凄い状況だな〜と思った。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「この場にいる仮面ライダー全員オーズなの?」



「うん、姿は違うけど全員オーズ…まあ、何人かは別の人が使っていたメダルのだけどね…」



少しして真とやよいが2人のライダーと戻って来た後に他の皆も気になっていたので仮面ライダー達について映司お兄ちゃん…こっちの世界のお兄ちゃんと分別する為に付けて聞くとそう返って来て説明してくれた。



まず、僕を受け止めたのが恐竜をモチーフとしたガーディアンプトティラコンボ、元になったのはプテラノドン、トリケラトプス、ティラノサウルス。



んで次に亜美と真美をバトスピで負かしたのは雪とか氷とかの自然を元にした氷雪がモチーフのフリージングカンフブヒコンボ、これは寒波、吹雪、氷結でエンズと言う仮面ライダーが使っていたオーメダルより高いエンメダルとの事。



やよいを暑苦しく応援?していたのは炎とか光を元にした炎熱がモチーフのボルカニックマグコーホーコンボ、こちらはマグマ、光線、炎で同じくエンズと言う仮面ライダーが使っていた。



真と格闘談義な事をしていたのが動物の中で重量級なのをモチーフにしたハルマゲゾンサゴーゾコンボ、サイ、ゴリラ、ゾウが元だけど…何で終末が付くのを聞くと視線を逸らされた。



貴音と見合っていたのはテレポートやサイコキネシスなどの超能力がモチーフのサイキッククレイトコンボ、こちらはクレアボヤンス、サイコキネシス、テレポートでこれもエンズと言う仮面ライダーのだそうだ。



最後に天井にぶら下がっていたのは昆虫がモチーフのニンジャガタキリバコンボ、クワガタムシ、カマキリ、バッタが元なんだそうだ。



ちなみにどれも元が進化したコンボだそうで…映司お兄ちゃんの欲望が彼らを個人的に動く様に成長させたからいるとの事。



この6人以外にもまだ動けるのが数人いるみたい。



「あの…気になったんだけど…」



話を聞いていて伊織が気になったのか手を上げる。



「映司さんはどうしてオーズになったんですか?」



「俺がオーズになった理由?そうだね…なんと言うか…偶然?」



『…はい?』



伊織の問いに出た言葉に僕達があっけに取られてる中で映司お兄ちゃんはオーズになった経緯を話した。



なんでも映司お兄ちゃんは元の世界で美術館の警備員のアルバイトをしていた時に何時の間にか寝ていて起きた時に映司お兄ちゃんの世界で800年前、当時オーズだった王子、聞いて驚いたけどエイジと言う人が黒いコアメダルで誕生した怪物とぶつかり合った事で時間を越えて様々な世界に飛んだ内の2枚のコアメダルと今の姿じゃなくて元の姿で右手だけだったアンクと出会った。



その後話してる中でコアメダルで生み出されたヤミーと遭遇し、アンクが映司お兄ちゃんにオーズドライバーを装着させて、映司お兄ちゃんはアンクのメダルを含んだ3枚のメダルを使ってオーズに変身した。



その後、ヤミーを倒した映司お兄ちゃんとアンクにエイジ王子にコアメダルの作り方を教え、ガラさんを含めた当時の錬金術師達と共にコアメダルを誕生させた女神、ネストさんからコアメダルの回収を頼まれて旅に出たとの事…



僕がフィリップから聞いたのとは違ったオーズの誕生に驚くがそれよりも突っ込みたい所が…



「って!思いっきり成り行きじゃない!!」



「うん、確かに成り行きだね…けれど、それのお陰で俺は大輔君達に会えた。色んな人に会えた。俺と同じ様に仮面ライダーとなって闘う人と会えた。そして…」



僕が言いたかった事を先に言ってくれた伊織の言葉に映司お兄ちゃんは思い出すかの様に目を閉じて胸に手を当て…



「あの悲劇で忘れて心の奥深くに眠っていた欲望を思い出させてくれた」



そう言った映司お兄ちゃんに僕達は顔を伏せる。



そんな僕達に気づいた映司お兄ちゃんはあたふたした。



「あっ、ごめん、最後になんかしんみりさせちゃったみたいで!」



「い、いえ…」



律子さんが代表で答えてる中で誰もが目の前の映司お兄ちゃんもこっちの世界でのお兄ちゃんに起きた事を経験してると考えてるな…



「それで君達はもう出て行くのかい?」



ライダーズの説明の間に映司お兄ちゃん達と一緒に行動しているブイナさんとルミさんにガメルさんをアイドルに勧誘してた高木社長が聞く。ちなみに3人には断られました。ガメルさんはメズールさんがだ。



「はい、この世界には俺たちの方のメダルはないですし…」



「むぅ…色々と残念だね…」



「社長、ホントに異世界から来た人をスカウトしないでください」



「「(したんだ…)」」



映司お兄ちゃんの返事に残念がる高木社長に律子さんともども顔を抑えていると…



「!映司、ヤミーだ!」



『えっ!?』



「場所は?」



突如座っていたアンクが立ち上がってから放たれた言葉に春香達が驚いている間に映司お兄ちゃんが真剣な顔で聞く。



「近くだ!」



「案内頼む!」



そう短く交わした後に2人は出て行く。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「あっ、俺らは此処で待機ッス」



「そうそう」



映司さんとアンクさんが出て行くと恭文君も追う様に出て行ってその直後に同じ様に走り出そうとした大さんと大輔君をタギル君とタギル君のポケットから出て来た光から現れた紫の龍の様な子に抑える。



それに大さんは不満そうな顔でタギル君と龍の様な子を見る。



「何でだよ?」



「流石に今の映司さんなら大丈夫ですよ。それに恭文は見るからに俺達と同じ仮面ライダーだと思いますよ」



「それに、グレイはともかくエクスバースはこの世界では極力使わない方が良いぜ」



「あー…成る程…」



「エクスバースはバースの発展系だしな…」



「おい、それならグレイ行けるだろ?もしくは相手によるけどこのまま殴るとか」



「だからそれが駄目なんですって」



龍の様な子の止めた理由に納得している大輔君とブイナさんだけどまだ不満な大さんにタギル君は続けて言う。



「グレイとか大さんのパワーじゃあ場所によりますけど街の中じゃあ周りに被害が行きやすいんですよ」



「さらにすばしっこい相手だったら増大する事間違いなしだな」



「あの…何で映司さんは出たんですか?さっきこの世界の映司さんに任せるんじゃなかったんですか?」



説明を聞いても不満げな大さんを気にしながら千早が誰もが気になっていた事を聞く。



「簡単だ。確かに任せるとは言ったが流石に今自分の近くで起きた事にはほっとけないからな」



「そうそう、自分の手が届く範囲ならとことん利益を考えずに突っ込むからね」



「…アンクもそれが分かっているから映司と共に行く」



「映司さんはホントに凄いです。短い付き合いの人でも仲良くなる人ですから」



「成る程、映司さんはどの世界にいても映司さんと言う事ね…ってか、その龍の様な奴は何?」



ウヴァさん達の言葉に納得しながらいきなり出て来た龍の子を見る伊織に同意するわ。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



事務所を飛び出してアンクの案内で辿り着いた俺は目の前のヤミーと対峙する。



見るからに目の前のヤミーは見るからに妖怪の1体、天狗みたいだな。



「映司お兄ちゃん!」



ドライバーを取り出そうとした所で後ろからこの世界の俺の弟の恭文君が来た。



「恭文君、此処は俺に任せて」



「いやいや!さっきこの世界のお兄ちゃんに任せるって言ったのは撤回するの?」



その言葉に俺は苦笑した。確かにこの世界はこの世界の俺に任せるとは言ったよ。けれど…



「こんな近くで起きた事をそのままにしとくのは見過ごせないからね…ヤミーやライダー関連で俺の手が届く範囲なら、俺も戦う」



右手を伸ばし、顔の前で握り締めながら恭文君にそう言う。



それに恭文君は…なぜか呆れた表情で俺を見た後に隣に立つ。



「まったく…世界ちがえどやっぱりお兄ちゃんはお兄ちゃんだね」



「恭文く「呼び捨てで良いよ。ってか、どうもむずかゆいんだよね」…」



「まあ、言いたい事は分かるよ。僕だって大切な人が絡んでるなら…僕も守る為に戦う」



横に立った恭文君…恭文に下がってと言う前に遮られてそう言った顔に俺は口をつむぐ。



彼の顔は俺が見て来た様々な仮面ライダーになる人達や今まで行った世界にいた仮面ライダーとは違う力を持った人達がしていた顔と同じだからだ…



「…はぁ、分かったよ恭文。けど、戦えるの?」



「オフコース、ちゃんとあるよ」



オーズドライバーを装着しながら聞くと恭文は漣司君が使っていたのと同じロストドライバーを取り出して装着し、ガイアメモリを取り出す。



その間に俺は俺から見てカテドラルの右側にタカメダル、左側にバッタメダル、真ん中にトラメダルを入れる。



横一線になっていたカテドラルを時計回りに傾けて斜めにした後に右腰のオースキャナーを掴んでキュインキュインという音が響く中で右手のオースキャナーをバックル表面に当て、スライドさせつつ左手を身体の前に置く。



左の平手を奴に見せ、腕を交差させるようにポーズを取る。



「変身!」



≪タカッ! トラッ! バッタッ!≫



すると俺の周囲を取り囲むように、スロットに入ったメダルと同じ幾つものメダルが現れる。



光が集まってそういう形になっているものが、慌ただしく回っていく。



≪タトバ♪ タトバタ・ト・バ♪≫



その光が一瞬で俺の前に移動し、上から赤・黄・緑の順に並んで大きなメダルとなる。



それが一つに重なりながら俺の胸元に吸い込まれると、今度は俺自身が三色の光に包まれた。



すぐに消え去ったそれの中で俺は黒くてツヤのないスーツを身に纏った仮面ライダーオーズタトバコンボになる。



≪Wizard≫



「変……身っ!」



隣で恭文がメモリのスイッチを押すとそのままドライバーに入れて、横に展開。するとドライバーの全面に蒼いWの文字が浮かんで、反時計回りに回転する。



≪Wizard≫



再び流れた音声の後に恭文の体は蒼の旋風に包み込まれ、その姿を変えた。



姿は翔太郎さん達が変身するWと同じだけど、顔のラインが違っていて、瞳はやや明るい青で、口元は銀色のフェイスクラッシャー、両肩にはケープをつけている。



Wだと白いツインアンテナが生えていたけど、こっちは小さめな棒アンテナ二本。虫の触角みたいにも見える。



そしてその右手には、蒼いとんがり帽子。物語の中で魔法使いがよくかぶっているそれを、そのまま頭に装着した。



さっきのメモリから発せられた音声からして仮面ライダーウィザードかな?…あれ?晴人君の変身する仮面ライダーと同じ名前だ。



「仮面ライダー!?恭文も仮面ライダーだったんだね!」



「まあね。それじゃあIt's」



色々と驚く俺に答えながら恭文は右手と入れ替わりで左手を伸ばし、指を二回鳴らす。すると周囲からいきなり音楽が鳴り響く。



「Show Time!」



≪The music today is ”Time judged all”≫



…何これ!?これはどこから流れてるの!?もしかしてこれも恭文のなってるライダーの力なの!?



「今回は派手だね〜」



「…アホか」



流れてくる音楽に感想を述べる恭文にアンクが呆れた顔で見ているのを尻目に驚く俺だったけど左腰のオーメダルネストから3枚のメダルが飛び出した。



俺の手に収まったそれは使えと言わんばかりに輝く。それに俺は今使ってるメダル達に謝りながら入れ替えるとオースキャナーでスキャンする。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



≪ブレイブタカ!ブレイブクジャク!ブレイブコンドル!≫



映司お兄ちゃんがメダルを飛び出たのに変えると再び映司お兄ちゃんの周囲を取り囲むように幾つものメダルが現れる。



≪タージャードル〜ブレイブ♪≫



さっきと違って映司お兄ちゃんの前に移動した光は赤一色でそれが一つに重なりながら映司お兄ちゃんの胸元に吸い込まれると、映司お兄ちゃんは赤い光に包まれた。



すぐに消え去ったそれの中で映司お兄ちゃんの姿は別のに変わっていた。



赤くてツヤのないスーツの上にメタリックレッドの鎧を身に纏った姿で頭はさっきのに羽根と嘴状の外装甲が追加されていて、額には嘴が金色の鳥が描かれていた。



体は肩部分が鳥の翼の様な感じで3乗に重なった様な装甲で両腕に表面が胸のマークと同じのが描かれた円形の手甲を装着して、背中にマントを装着している。



足は爪先と踵にコンドルを思わせる爪の様な付いていた。



今の映司お兄ちゃんの姿は今流れている音楽とぴったりな感じであった。



「はっ!」



映司お兄ちゃんがポーズを取ると共に全身が赤く輝くと共に炎を発するとマントが一瞬翼となって広がった後に元に戻る。



「それも進化したコンボって奴?」



「まあね。けれどこれだけは俺が変身してだけど」



そう会話を交わした後に天狗の様なヤミーが仕掛けて来る。



手に持った扇でこちらにカマイタチを放つ。



「Wind」



僕はその軌道を見切った上で、左手を左切上に動かしながら指を鳴らす。



そうして放たれた不可視の風が、ヤミーの放ったカマイタチと正面衝突――互いを打ち消し合って吹き飛んだ。



「はっ!」



そこに映司お兄ちゃんが突っ込んで回し蹴りを放つがヤミーは上に飛んで避けるがそうはさせない。奴を見ながら左手の指を鳴らす。



「Thunder」



どこからともなく降り注ぐ電撃に打ち抜かれたヤミーは地面に落ちる。



「はっ!」



追い討ちと映司お兄ちゃんが両腕に付いている手甲からメダル状の火炎弾を放って追撃をかける。



それを受けた天狗ヤミーは再び飛び上がって僕に大量のカマイタチを放つ。



放たれたカマイタチより早く映司お兄ちゃんが僕の前に立つと両腕をバッと伸ばすと共に背部からクジャクの尾羽を模した虹色の翼が出現。



映司お兄ちゃんが両腕を突き出すと共に虹色の翼はまるで手裏剣の様に飛んで行ってカマイタチを落として行くと残った羽手裏剣がヤミーに命中して行く。



「そろそろ決めよう」



「OK。さぁ、フィナーレだ」



映司お兄ちゃんの言葉に同意しながら僕はロストドライバーからメモリを抜いて右腰のスロットに挿入してスイッチを押す。



お兄ちゃんも隣でバックルにスキャナーを当てて再スキャンする。



≪Wizard――Maximum Drive≫



≪スキャニングチャージッ!≫



音声の後に僕と映司お兄ちゃんは飛び上がり、ヤミーをみつえながら僕は現れたリングを潜ると共に蒼い炎を、映司お兄ちゃんは真紅の炎を足に纏わせる。



それにヤミーは逃げようとするが遅い。



「せいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



僕達の蹴りを真正面から受けた奴の身体を突き抜け、その背後に僕達は着地。



その瞬間、背後で爆発が起こった。振り返れば、あの時羽入に見せられた銀色のメダルが火の粉と一緒に雨みたいに降り注ぐ。



さっきも攻撃が当たるとメダルを散らしていたけどヤミーはこんな感じなんだな…



そう考えてながら僕は映司お兄ちゃんと共に事務所へ戻った。



「(まさかオーズがいるとは…だけど知ってるのとは違う感じだな…ランゲツの知るのではあんなのはなかった。色々と調べないと…)



そんな事務所に戻る僕達を見てる黒い虎の様な怪人を見ていたのを知るのは後であった。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「ただいま〜…って何してるの?」



龍の子、ガムドラモン君に対して色々と聞いているとプロデューサーと映司さんにアンクさんが帰って来た。



「「兄ちゃんー!」」



そんなプロデューサーさんに、さっそく亜美達が飛び込んで一気に抱きつく。



「賑やかだね。守りたい気持ちは分かるよ」



「あっ、映司お兄ちゃん!」



「冒険のお話を聞かせてよ。旅を始めた頃とかさ」



そんな光景に微笑む映司さんにすぐさま変えたけどね。



「う〜ん。それはこっちの世界の俺にしたらどうだい?後々で間違えない様にね」



「「ちぇ」」



「はいはい、映司さん達は旅があるんだしあんまり引き止めすぎると…社長がまだスカウトしかねないから行って貰いましょう」



残念がる亜美達に律子さんが手をパンパンさせて注目を集めた後にそう言うと社長はたははと苦笑する。



「それじゃあ行こうか…こっちの世界の俺が見つかる事を祈っているよ」



そう言うとまだいた6人のライダーさん達がメダルとなって映司さんの手に収まった後に映司さん達が事務所を…



「あっ、その前にこれ」



出る前に映司さんはプロデューサーに何かを渡すとじゃっと事務所を出て行った。



「何を渡されたんですか?」



「えっと…」



真に言われてプロデューサーは貰った物を広げると…変わった柄のパンツだった。



『何でパンツ!?』



「「やっぱ世界ちがえどあの人はあの人かぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」



「あの〜…」



私達とプロデューサーに伊織が叫んでいると今まで静観してた小鳥さんが困った顔で声をかけて来た。



私達の目が自分に来た事を確認した小鳥さんは恐る恐る言う。



「……タギル君にこっちの映司さんが大体いる場所を聞けば良かったんじゃないかな?何で聞かなかったの?そりゃあ黙っていた私が言うのもなんだけど…」



『………そう言えば!?』



すっかり忘れてた!?映司さん達カムバァァァァァァァク!!





(OOO・Remixクロス小説――おしまい)







あとがき



士「さて…コルタタ氏のとある魔導師と古き鉄のお話の1つであるOOO・Remixとのクロス小説を書いたんだが…」



カズマ「色々とカオスですね。ホントにありがとうございます」



シンジ「これ…色々とツッコミ所あるよな…特に強化系コンボとか…」



タクミ「しかも現段階だとアナザーオーズの方のネタバレのコンボ出てますし;」



士「恭文が音楽を鳴らすのを見て何時の間にかしちゃったらしい…」



(いやー…何時の間にかこんなパターンになってた)



カズマ「えー…とにかく許可をくださったコルタタ様ありがとうございますm(_ _)m」



シンジ「これからもとまとシリーズを楽しみにしておりますm(_ _)m」



タクミ「無茶なお願いですけどよろしければこれもOOO・Remixの時期に入れてくださると嬉しいと思いますm(_ _)m」



士「そんな訳でこれからも頑張ってくれ」





(ホントにありがとうございました!!m(_ _)m

本日のED:綾小路翔VSマーティ・フリードマン『SAMURAI STRONG STYLE』)





士「ちなみにとまとでの物語の流れ方にするに関して…結構大変だったそうだ」



カズマ「まあ、確かに一人称で進みますからねチーズ」



士「チーズじゃないチーフだ」



シンジ「やれやれ」



(おしまい)







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