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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(前編)」 Part-2



スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(前編)」 Part-2


Side ギンガ・ナカジマ(古き鉄の世界)

私の目の前に現れた怪物。
以前、なぎ君から聞いたことのあるテレビに出てくる怪物・・・
今、それが私の目の前にいる・・・

「悪いが少し話を聞かせてもらえないか。 あんたらの企みが何か分からないんでな」
「ライフエナジーを寄越せ・・・ それが俺達の主の望みだ・・・」

主・・・
その人がこの怪物を操って、女性局員を殺させたの・・・

「許せない・・・」
「だってさ。 俺も腹が立ったからお前を叩きのめすけどいいよな、ギンガ!?」

私の呟きを聞いた彼から一瞬とんでもない殺気を感じたのは間違いないよね・・・
彼も怒ってるのかな・・・
でも・・・

「構いません! 殺された人達のためにもその怪物を倒すのを私にも手伝わせて!!」
「足引っ張るなよ・・・ 行くぜ!」

私はブリッツキャリバーとリボルバーナックルを起動して、バリアジャケットを着用していく。

「あの! あなたのこと、何て呼んだらいいですか!!」
「俺は門矢士。 好きなように呼べばいい」

私の言葉に士さんが答えてくれる。
この人、不思議な雰囲気の人だわ・・・


Side 仮面ライダーディケイド

俺の言葉にこっちの世界のギンガが嬉しそうな顔をしてやがる。

「話す気がないなら聞き出すまでだ」
『ATTACKRIDE BLAST』

俺はアタックライド・ブラストのカードを読み込ませ、ライドブッカー・ガンモードの銃口からエネルギー弾を連射していく。
ファンガイアはディケイドブラストの直撃に体勢を崩したが、指先からフィンガーミサイルを撃ち込んできた。

「トライシールド!!」

ライドブッカー・ガンモードで撃ち落とそうとしたがそれよりも速いタイミングでこっちの世界のギンガが魔法でフィンガーミサイルを防いでいた。

「やるなぁ、ギンガ」
「士さんも凄く強いじゃないですか」

こっちの世界のギンガはすぐにリボルバーナックルでファンガイアを殴り飛ばしていく。

しかし、ファンガイアを吹っ飛ばす女ってのはいつ見ても凄いな・・・

「目的について話す気がないならとどめを刺すだけだ」
『FINAL ATTACKRIDE DE,DE,DE,DECADE!』

俺がディケイドライバーでファイナルアタックライドのカードを読み込むとカードのようなエネルギーのゲートが解放される。
そして、そこへライダーキックを放つと俺の身体はゲートの中に吸収され、10人のライダーの力が付加された状態からディメンションキックを叩き込んでいく。

「ぐああああああああ!!」

すると、ファンガイアはガラス体になり、爆散した。

「やりましたね、士さん。 一つ聞きたいんですけど」
「あぁ、いいぜ」

こっちの世界のギンガが少し迷っているような表情をして尋ねてきた。

「あなたの世界に蒼凪恭文っていう男の子が来ていませんか? いなくなったって連絡があったんです!」
「落ち着けよ。 今、恭文は俺達の世界にいる。 なんとか、こっちの世界へ帰そうとしてるらしいがあいつにかけられた何かがそれを拒んでる・・・ ギンガ、俺達の世界に行ってみるか?」

こっちの世界のギンガは俺の問いかけに少し躊躇ってから力強く頷いた。

「だったら、さっさと行くぞ。 乗れよ」

俺はマシンディケイダーの後ろのシートに乗せて、俺達の世界に向けて走り出した。


Side 蒼凪恭文

えっと、現在、僕、蒼凪恭文は異世界にいます。
っていうか、何ですか、この豪華な顔ぶれは!?

「どうしたの、恭文?」
「いや、おかしいでしょ!? だって、五代さんに津上さん、乾さん・・・ 他にもたくさんのヒーローの皆さんがいるんだよ!!? 皆さんだけで世界の一つや2つ、簡単に守れちゃうでしょ!!」

僕が少し興奮しながら喋ってると正木さんと西尾さんがやってきた。

「恭文君、君の言う通り、我々は優秀な部下に恵まれている。 しかし、我々でも何の犠牲を払わずに世界を救ったわけではない」
「本部長の言う通りだよ。 俺はスバルに何度も辛い思いをさせてしまった・・・」

西尾さんが辛そうな顔をしてる。
もしかして、この世界でもギンガさんがスカリエッティに拉致されたりしたのかな・・・

「そうだね。 でも、その時、大樹さんが慰めてくれたりしてくれたんだ」
「スバルって西尾さんと付き合ってるの?」

僕がそう聞くとティアナが飲んでいたスープが気管に入ったのか、むせていた。

「あのですね、スバルさんと大樹さんはお付き合いしてるんです」
「そうだよぉ〜 大樹さん、凄くかっこいいんだぁ〜」

スバルがのろけるように言うとティアナは呆れ顔になって、キャロは少し羨ましそうな顔をしてる。

「それよりもあんたの世界のあたし達はどんな感じなのよ?」

僕はハンバーグを一口を食べる。
その途端に口の中に肉汁が駆けめぐっていくのを感じた。

「ねぇ、ティアナ! このハンバーグは誰が作ったの!!」
「今日は確か、天道さんが作ったはずよ・・・ というか、落ち着きなさいよ・・・」

だって、こんなに美味しいハンバーグ食べたの初めてなんだよ!
興奮しない方が変だよ!!

「もしかして、ティアナ達は天道さんの料理を食べてるから当たり前だと思ってるの!?」
「あの、蒼凪さん。 楓さんとの模擬戦はどうでした?」

僕がティアナと話しているとキャロが楓さんとの模擬戦について聞いてきた。

「凄く楽しかったよ。 楓さん、めちゃくちゃ強くてさぁ。 特にサギタ・マギカが厄介だったなぁ」

僕が思い出しながらうきうきするしながら話してるとスバルが笑顔で楓さんとの模擬戦のことを聞いてきた。

「楓兄は強かったでしょ? で、どっちが勝ったの??」

僕と楓さんの模擬戦は決着が付かずにある人に止められたのである。

(恭文の回想)

「はっ、楽しいなぁ、恭文! サギタ・マギカ(魔法の射手)を切り捨てるわ、俺の居合い拳を平気で刀で防ぐわ、反則だぜ!!」
「それを言うなら闇の魔法は使える、重力魔法も使える楓さんの方が反則でしょ!! でも、かなり楽しい相手ですけどね!!」

だって、楓さんの魔法はネギさんと同じものらしく、闇の魔法での強化やサギタ・マギカによる多弾道攻撃なんかほんとに反則だよね。

「だったら、俺の魔法を見せてやるよ!!」
「なら、僕は楓さんの魔法を叩き斬りますよ!!」

楓さんが大型の魔法を詠唱していると一人の女性が訓練スペースへやって来た。

「げっ! シャマルだ!!」
「シャマルさん!?」

シャマルさんの表情は僕の世界で見た表情と同じだった。
そんなことを考えているとシャマルさんの怒声が響いたのを聞いた。

「楓くん! 何で模擬戦なんてしてるんですか!? まだ左腕と刺し貫かれた肺が治ったばかりでしょ!!?」
「リハビリがてら恭文と模擬戦してたんだよ。 悪いか?」

楓さんの言葉はシャマルさんにとって鬼門だったらしい。
シャマルさんの顔が般若みたいになって・・・

(回想終了)

「そんなことがあったんですね。 聞いたところによると楓さんの右腕をシグナムさんが斬り落とした過去があることも理由らしいですけど・・・」
「楓兄はそのことに関しては一切話さなかったんだよね。 あの時にシャマルさんやシグナムさんから話してもらったんだよ・・・」

というか、僕との模擬戦って楓さんにとって無茶だったわけ?

そんなわけでスバル達と昼食を食べ終えて、楓さんと屋上にいる。
スバル達から聞いたことを問いただすためだ。

「スバル達から怪我のこと、聞きました。 何のつもりで僕と模擬戦なんかしたんですか」
「簡単に言うと、リハビリのためだ。 いくら、ガイアセイバーズやスバル達がいても俺の両親を殺した奴への復讐はしたいのさ・・・」

そう言った時の楓さんの表情はまるで鬼のような表情だった。
よっぽど、恨みがあるんだ・・・

「でも、スバルやティアナ達が心配してくれてるんですよ」
「お前の言う通りなのかもしれないな・・・ けど、父さんと母さんを殺されて、しかも、それが自分を利用するためだったらどう思う?」

悔しい、憎い・・・
誰だってそう思うだろう・・・

「それが生まれる前ならなおさらさ。 トライバル・エンドは俺達を自分の器にするために父さん達を殺したんだ。 俺だけならここまで憎しみを抱かないさ・・・」

楓さんの言葉はまるでもう一人誰かがいるような感じだ。

「俺には妹がいる・・・ 本来なら二人生まれるはずだった・・・ けど、トライバル・エンドのせいで俺とかえでは一心同体にされちまったんだよ・・・」

楓さんの怒りが僕にも伝わってくる。
本当にトライバル・エンドが憎いんだ・・・

「ひょっとして、僕がそのトライバル・エンドの手下だと思った・・・」
「あぁ・・・ 初めはな・・・ けど、模擬戦をしてる内に恭文はあいつの手下やあいつとは違うってのが分かったような気がした・・・」

そう言う楓さんの顔には申し訳なさが表れていた。

「気にしないでくださいとは言えないけど、僕は楓さんやガイアセイバーズの皆さんを裏切るつもりはありませんよ」
「ありがとな、恭文。 俺とお前はダチになれそうだな」

僕は楓さんが出してきた手をしっかり握り返した。


Side ギンガ・ナカジマ(ガイアセイバーズの世界)

また被害者が出てしまった・・・
こんな殺害方法は魔導師でも考えられない。

「遠距離から針で頭部に撃ち込まれてるからか? だったら、まだまだ俺達と肩を並べてることにはならないぜ」
「後ろにいるのは私のワームですか!?」

少しきつく質問した私に対して士さんは惚けるように、もう一人の私は困ったようにしている。

「こいつは平行世界のお前だ。 久しぶりだな、ギンガ」

士さんの言葉に私も返事をしていく。

「それじゃあ、そちらの私は士さんと一緒に来たわけですね」
「はい。 こちらの世界になぎ君がいると聞いたのでいてもたってもいられなくなってしまって・・・」

なんだか、もう一人の私と凄く仲良くなれそうな気がしたのは気のせいなのかな?

「とりあえず、お話を聞くので108に来てもらえますか?」
「俺達は構わないぜ」

士さんともう一人の私とは話がついたので陸士108部隊の隊舎まで同行してもらうことになった。


Side 氷室かえで

「えっと、楓さんの妹さんでいいんですよね?」
「お姉ちゃんだよ、恭文くん! それよりも、楓から恭文くんにプレゼントだって」

そう言って、あたしが手渡したのはサポートデバイス、カリバー。
その名の通りの武器だが低魔力で発動できてタイプ別に変化するものである。

「こんなのもらっちゃっていいんですか? 返しませんよ」
「いいのいいの。 楓も恭文くんと友達になれて嬉しかったみたいだから」

あたしの言葉に恭文くんも嬉しそうな顔をしている。
結構、楓と似てるのかもね。

そんなこんなで、恭文くんが来てから1日が経った。

to be continued

スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(前編)」 Part-3

恭文がガイアセイバーズの世界に来てから一週間が経った頃、ある事件が起こった。
女性局員の大量虐殺の影に隠れるトライバル・エンドの陰謀とは・・・

事件の意味がついに明かされる。

あとがき

今回も事件の核心には迫れなかった・・・
次回こそはきっちりと進めたいですね。
ラストに出てきた武器に関しては次回に説明しますね♪♪
それでは、また。
ひらひらでした♪♪


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