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頂き物の小説
スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(後編)」 Part-3




トライバル・エンドの策略で僕達の世界と楓さん達の世界とが繋がり、世界のバランスが崩れ始めた。
世界の危機を救うための戦いなんてかっこいいシチュエーションだけど、今回はフェイトに手を出したあいつへのお仕置きがメインだ。
さぁ、行くよ!!


スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(後編)」 Part-3


Side 氷室かえで

オルフェノクやワーム、ファンガイアはたっくんに任せて、あたしはアイシャがいるであろう場所へ急いだ。

「久しぶりね、かえで・・・ あんたに殺されてから3年も経ったわ・・・」
「そうだね・・・ あんたのせいで、楓は今も苦しんでる・・・ あの時はもっとひどかった・・・」

あたしがそう言うとアイシャは笑いながら右へゆっくり移動した。
あたしはアイシャと反対方向に動いていく。

「何? 楓ったら、まだ弱いままなの?? だから、大事なものが手から零れ落ちるんじゃない・・・」
「黙れ・・・ 黙れぇぇ!!」

あたしの中でアイシャへの怒りが爆発していくのが分かる。
気づけば、あたしはアイシャに右ストレートを叩き込もうとしていた。
けど、アイシャはあたしのパンチを笑いながらかわし、カウンターの左ストレートを放ってきた。
あたしはアイシャのパンチをかわして、距離を取っていく。

「ふーん・・・ 少しは強くなったみたいね・・・ でも、物足りないわ・・・」
「言ってなよ・・・ あたしと楓はあんたが思ってるより強くなったつもりだよ!!」

あたしはアイシャを倒すための力を早速使うことにした。

「楓、行くよ!」
「(あぁ・・・ いいぜ・・・)」

楓はやっぱり辛いみたいだね・・・

「シンクロ・・・」

これはあたしと楓の能力と魔力を融合させるための技・・・
はやてちゃん達のユニゾンと同じような原理である。
さぁ、アイシャ・・・
あんたを止めたげるから覚悟しなさいよ・・・


Side 蒼凪恭文

僕達はあいつがいるであろう場所までたどり着いた。
フェイトの首を絞めた上にフェイトに化けて僕を挑発してくれたあいつをぶっ飛ばさないと気が済まない!

「そんな風に気負う必要はないだろう。 お前らしくやればいい」
「そうだな。 ヤスフミはヤスフミらしくしてればいいと思うぞ」

僕の様子を見ていたジャンさんと丈瑠さんがそう言ってくれた。
そうだ、僕がいつも通りにしてれば勝てない奴なんていないんだ。

「行きましょう、皆さん」
「あぁ」 「おうっ!」

僕達がロンのいる場所に着く前に雑魚が群がってきた。

「恭文、お前はこのまま真っ直ぐロンのいる場所へ行け。 ここは俺達が食い止める」
「分かりました。 皆さん、無事でいてくださいよ」

丈瑠さんの言葉に僕が軽口で返事をするとジャンさんや走輔さん達がサムズアップをしてくれた。

さぁ、あのドラゴンもどきをやっつけに行きますか!!


Side 仮面ライダー電王

ちっくしょう・・・
こいつ、やっぱり強えぇなぁ・・・

「(けど、トライバル・エンドだけは放っておくわけにはいかないよ・・・)」
「当たり前だ・・・ お面野郎に負けてたまるかよ・・・」

今、俺と良太郎、渡、天道と士とでお面野郎と戦ってる・・・
けど、はっきり言えば全く歯が立ってねぇ・・・

「諦めるな、モモタロス! まだまだ始まったばかりだ!!」

そう言うと、士がお面野郎に斬りかかっていく。
しかし、受け止められた上に野郎の剣で斬り伏せられちまった。

「あなた方に勝ち目はありませんよ・・・ わたしには勝てない・・・」
「うるせぇんだよ・・・ 戦いってのはな、ノリがいい奴が勝つんだよ!!」

お面野郎に剣を振り降ろしていく。
お面野郎は俺の剣を避けてから左右の袈裟斬りを打ち込んできやがった。

「ぐあっ!!」
「モモタロスさん!」
「野上!!」

俺がトライバル・エンドの斬撃に吹き飛ばされると渡と天道が俺を庇うようにトライバル・エンドに攻撃を仕掛けていった。

「邪魔しないでもらいませんか!!」

トライバル・エンドの右手から黒色のエネルギーが放たれた。


Side 無間龍・ロン

私の目の前にはこの間の少年がいる。

「しかし、いい眼をしていますね。 私も退屈が紛れそうですよ」
「黙れ・・・」

少年が私に対して命令してきたのを聞いて、私の中でとてつもない怒りが沸いてきた。

「下等生物のくせにほざいてくれますね。 たかだか、18年くらいしか生きていない小僧の分際で・・・」
「黙れって言ってるでしょ・・・ 僕は大好きな人が殺されそうになって怒ってるんだからさ・・・」

そう言いながら、小僧は刀を呼び出していく。


Side 蒼凪恭文

さぁ、アルト・・・
この馬鹿を叩きのめすよ・・・

「行くよ、アルト・・・」
《えぇ。 私達、古き鉄に喧嘩を売ったことを後悔させてあげましょう》

僕はセットアップしたアルトを構えながらゆっくり歩き始めた。
ロンは僕達に向けて雷撃を放ってきた。
けど・・・ そんなのは関係ないよ!!

「邪魔なんだよ!!」

僕は雷撃を切り払い、一気にロンに近づいていく。
そして、右の袈裟から左の横薙ぎ、また右から振り上げた斬撃を入れていく。
しかし、ロンにはあまり効いてないのか、すぐに反撃してくる。
左右の拳を叩きつけてくる上に左右の回し蹴りや蹴りまで打ち込んでくる。

「くうっ・・・ やっぱり、強い・・・」
《弱気になんてならないでくださいよ!!》

そんなことは分かってるよ・・・
僕は負けるつもりはない。

「小僧、私を倒せるつもりなのか・・・ だったら、私を舐めるのも大概にしてもらいましょうか!!」
「何言ったって無駄。 お前は絶対倒すから!!」

僕はさらにロンに斬りかかっていく。
しかし、ロンは僕の太刀を捌いてくる。
そして、左右の拳が僕の身体に叩き込まれていく。

「邪魔な刀を捨ててもらいますよ!!」

そう言うと、ロンはアルトを持つ僕の手を蹴り上げてきた。
すると、アルトが僕の手から離れてしまった。

「ふふふ・・・ さぁ、死になさい!!」

ロンの右手が僕を貫こうとする。
しかし、僕は貫かれていない。
何故なら、ジガンで防いでいたからだ。

「残念でした・・・ カリバー、セットアップ!!」

楓さんからもらった僕の新たなる刀だ。
さぁ、やるよ!!

「カリバー、モード1!!」
『mode-1 blade』

カリバーの刀身が現れる。
そして、空高く打ち上げられたアルトが僕の手元に戻ってくる。

《浮気ですか?》
「そんなわけないからね・・・ それに楓さんからもらったカリバーを使わないともったいないでしょ」

僕がそう言うと、ロンは怒りを露にしながら僕に近づいてきた。
僕は近づいてきたロンにアルトとカリバーで斬撃の嵐をプレゼントしてやった。

「ぐあっ!!」

ロンは僕の斬撃に吹き飛ばされた。


Side 氷室かえで

あたしとアイシャとの戦いが相変わらず続いている。
あたし達が戦ってる間にたっくんと後から来た橘さんと加賀美くんがワームやファンガイア達を全部片付けてくれた。

「もう片付いたの・・・ やっぱり、雑魚じゃ駄目ね・・・」
「心配しないでよ、アイシャ・・・ あんたをぶっ飛ばすのはあたしの役目なんだからさ!!」

あたしは叫びながらアイシャに接近し、左右のパンチを連打していく。
しかし、楓と対等に渡り合えるアイシャはそう簡単には倒されてくれない。

「(かえで、俺に代われ・・・ 後は俺がやる・・・)」
「(でも、楓はアイシャがまだ好きなんでしょ!?)」

あたしは心の中で楓とこんな会話をしながらもアイシャのパンチやキックを落ち着きながら捌いていく。

「(いいから早くしろ・・・ 見てて辛いんだよ・・・)」
「(分かったよ、楓。 後は任せるよ!!)」

あたしは意識と身体情報を楓のものに切り替えた。
こうすることによって、あたし達はお互いの得意な戦い方をすることができる。

「久しぶりだな、アイシャ・・・ だが、もう終わりだ・・・」
「あら、楓じゃない。 久しぶりね。 あたしをまた殺しに来たの?」

アイシャの言葉に楓は静かに頷いていく。
楓は自分自身の感情を押し殺してるんだ。
でなきゃ、こんな鬼みたいな表情はできないよ。


Side 氷室楓

俺の目の前には愛した人がいる。
でも、その人はもう俺の知ってる彼女じゃない・・・

「ねぇ、楓・・・ 見逃してくれない?」
「冗談は寝てから言え・・・ お前の時間は終わってるんだ・・・」
「終わってないわ! これから始まるのよ!!」

アイシャの言葉に俺の中の迷いが大きくなる。
けど、アイシャは自分の姿をサイクロプスに変えた。

「これがあたしの新しい力よ!! あの時は中途半端だったけど今度は違うわ!!」
「そんなこと、知ったことか・・・ 俺はてめえを破壊するだけだ・・・」

泣きそうになるのを堪え、カリバーを握り締める。

「カリバー・・・ セットアップ・・・ モード1!!」
『set up mode-1 blade』

俺の手にブレードモードのカリバーが収まる。
アイシャはサイクロプスになったまま、俺に向かってきた。

(楓、あたしを殺して・・・ あたしは自分を止められない・・・)
(分かってるよ、アイシャ・・・ 終わりにしてやるよ・・・)

「終わりだぁ、アイシャ!!」

俺はアイシャの胸にカリバーの刃を突き立てた。
カリバーの刃がアイシャの胸を貫き、アイシャの動きが止まった。


Side 蒼凪恭文

カリバーとアルトでの斬撃でロンを圧倒していく。
すると、ロンは距離を取り、幻気を収束させていく。

「ふふふ・・・ やってくれましたね、小僧・・・ ですが、そろそろ死になさい!!」

収束された幻気が僕に向けて放たれる。

「アルト、そろそろ決めるよ・・・」
《ええ、やりましょう》

僕は向かってくる脅威を見つめ、切り裂く意思を高めていく。
そして、アルトを構えたまま走り出し、ロンとの距離を詰めていく。

斬ろうと思って斬れないものなんてないんだ。

「チェストォ!!」

僕は雷の砲撃を切り裂き、ロンとの距離をゼロにした。

「じゃあ、最後行くよ!!」

ロンはすぐさま僕の邪魔をしようとするが遅い・・・

「鉄輝・・・」

アルトの刃がロンに食い込む。
そして、それを振り抜いていく。

「一閃!!」

ロンの身体は真っ二つにはならなかった。
ロンが途中で姿勢をずらしてきたからだ。
けど、ダメージは大きいのか、ロンが地面に叩きつけられた。


to be continued

次回予告

スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION IF (リリカルなのはStrikers Another Story) 外伝 「とある魔導師と特別遊撃部隊の戦い(後編)」 Part-4

それぞれの戦いに区切りがついたが、その時、新たなる闇が目覚めた。
凶悪な力を手にしたトライバル・エンドの魔の手が恭文達に襲いかかる。

戦士達よ、闇を吹き払え!!

あとがき

今回は恭文くんと楓の戦いにスポットを当ててみました。
戦いはまだまだ続きますのでお楽しみに♪♪

ひらひらでした♪♪


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