頂き物の小説 第5話『Wの世界〜Zephyr & Wizard/暴風が舞い、魔術師は踊る〜』 「・・・どうやら、さっきので打ち止めらしいな。」 「そのようだな・・・」 俺と男はゲルニュート達が銀色のオーロラの中に消えたのを確認すると、変身を解除して会話を交える。 ・・・さすがは、『仮面ライダー』の名を持つだけ・・・いや、これは装着者自身の強さもあるからか。 「・・・だが、なぜ俺を助けに?それに、どこで俺の事を・・・」 「・・・・・・それは、依頼主に聞いてくれ。」 男は帽子を直しつつ、俺の問い掛けに答えるが・・・・・・依頼主? すると、どこからかバイオリンの音色が聞こえてくる。 それは透き通るような響きの中に、どこか悲しげな印象を含む・・・優しい音色。 「・・・・・・これは・・・?」 ≪・・・主?≫ その音楽に耳を傾けていると、気がつかないうちに俺は涙を流していた。 ・・・・・・なぜだ?なぜ悲しくもないのに・・・涙がでる? 「それは、お前の心に俺の音楽が響いたからだ。」 そして、音楽が鳴り止むとともに歩いてくるのは・・・・・・一人の男。 紫を基調とし、赤と水色のラインが入ったジャケットに、緑のネクタイ。 薄い焦げ茶の髪を適度に伸ばし、不敵な笑みを浮かべつつバイオリンを持ったその姿は、自信にみち溢れている。 「・・・紹介しよう、彼が今回の依頼者で・・・」 「紅音也、100年に一度の大天才でえっらぁ〜い人だ。」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「いくぜいくぜいくぜぇぇぇぇっっっっ!!」 デンガッシャーのアルトを肩に担ぎ、僕はジンが変身するWへと斬りかかる。 さっきまで士を相手にしていたジンは、僕の攻撃を右腕で受け止めると回し蹴りを放ってくる。 それを僕はひょいっと右に避け、右側面に左から剣を打ち込むっ!! けど、その斬撃も腕から生えている刃によって受け止められてしまう・・・甘いっ!! すかさず腹部に蹴りをいれてWをひるませると、どんどん踏み込んで刃を振るう。 右、左に袈裟斬り、次は左下から斬り上げ、そして真上から振り下ろす。 規則性も形もない、がむしゃらな剣戟の嵐。これが、このフォームの・・・というより、モモタロスの戦い方。 く〜!!やっぱり電王に変身できるのっていいねっ!!どんどんテンションが上がっちゃうよっ!! 【!?あぶないよ恭文君っ!!】 ギンガが一旦体の所有権を握り、とっさにバックステップをとる。すると、僕の攻撃に耐えていたWの反撃・・・裏拳のように振り抜かれた腕が空を切る。 ・・・さすがギンガ、相手をよく観察してるっ!! ≪ATTACKRIDE BLAST≫ ≪Steam!!≫ さらに、ピンク色の弾丸と真っ白な蒸気がWに襲いかかる。それを放ったのは、司と照井さん。 ユウスケは・・・タイタンフォームになって、夏海さんと僕の体を守るように立ちふさがっている。 「おい恭文っ!!さっさと決めろっ!!」 「もちろんっ!!」 士の声に頷くと、僕はダブルドライバーからデンオウメモリを抜き取り、左腰のスロットに装填する。 ≪DEN-O!!≫ 「はあああぁぁぁっっっ!!」 「ウォォォォォッッッッッッッッ!!!!」 そして、僕はWに向かって走り出す。蒸気を振り払ったWはその視界に僕を捉えると、両腕の刃を構えてこちらへ走ってくる。 ≪Maximum Drive≫ 青い光がデンガッシャーの刃を包み、その輝きを増す。 「必殺っ! 俺の必殺技!!」 それを地面と平行になるように構えて、Wの腹部へと刃を叩き込む。 そして、赤い光を携えながら・・・・・・刃を、振り抜いた。 「Wバージョン!!」 「ぐあああぁぁぁぁぁっっっっ!?!?」 すれ違ったWの全身に、赤い火花が走る。そして、Wが地面に倒れこむと同時に・・・その変身が解除される。 ジンが地面に倒れこむと、ファングメモリはライブモードとなってどこかへ走り去っていく・・・・・・さすがに、メモリブレイクで壊したらまずいよね。悪いのはメモリじゃなくてあのメガネだし。 ダブルドライバーをたたんでメモリを抜き取ると、僕の意識は自分の体へと戻る。そして勢い良く立ち上がると、急いでジンの元へと駆け寄った。 「お〜い、生きてる?」 「・・・・・・わりぃ、迷惑かけた。」 ・・・・・・まったく、ジンのせいじゃないっつうのに。 さぁて、とりあえずこの世界でやる事はわかった。 後は、どうやってやるかな? とある魔導師達と仮面の英雄達の物語アフターストーリー とある栄光の流星と14番目の機人の物語 第5話『Wの世界〜Zephyr & Wizard/暴風が舞い、魔術師は踊る〜』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「リィル、とりあえずあれだ。さっきから雑談しっぱなしだけど、ヒカリは必ず見つけるから」 「はいですぅ。でも、逸れた地点にも手がかりらしいものが・・・・・・」 ここに来る前に、まずリィルがヒカリと正体不明の連中と戦った地点に行った。 そして、当然のようになにもなかった。ヒカリが結界を張って戦ったせいだろう。 他の人達への影響を鑑みた上での行動だけど、今回はそれが裏目に出てる。 結界のおかげで現実世界には影響が何一つ出ていない。そのせいで、ヒカリの痕跡どころか、賊の痕跡を追う事すら不可能だったんだから。 「だから、ヤスフミも私達も歩いてるんだよ? 実際に変化が起きてても、普段の街の様子を知らないと分からないもの。 今日やるべき事は、そこを知ること。そして、明日・・・・・・変化を見つける。いや、もう見つけてるから」 「・・・・・・はい」 なお、リィルもフルサイズになってもらってる。なお、見た目はリインのフルサイズ版と同じくらい。なんでも、ヒカリが『ちっちゃい方がかわいいんやっ!!』と延々語りまくったらしい。その話を聞いた時は、呆れるよりも先になるほどと思ってしまった。ぶっちゃけ、そんな所まではやてに似なくていいんじゃね? ・・・・・・ついでに考えると、腰のアルトよりフェイト達の身長の方が問題だと思う。だって、明らかにこの時代の女性の平均身長超えてるもの。まぁ、フェイトはきれいだからいいんだけど。 「ねー、ディードお腹空かない?」 「そう言えば・・・・・・そろそろ夕飯の時間になりますね」 こらこら、おのれら? なに人がシリアスムード出してる時に、話に参加もせずにそれなのさ。 てゆうか、こっち来る前にご飯食べたでしょうが。なんでそうなる。 「スバル、お願いだからディードに変なこと教え込まないでくれる? ディードは、スバルと違って純粋なんだから」 「ちょっとそれどういう意味っ!? てゆうか、なんでそんなディードの肩持つのかなっ!!」 「だって、ディードの方が可愛いし。てゆうか、妹の肩持ってなにが悪い」 僕は、足を止めて、胸を張りながらそう口にする。そうすると、なぜか全員の視線が微妙なものになった。 「あの、ありがとうございます」 「あぁ、いいのよお礼なんて。だって、事実なんだから」 あー、ディード可愛いなー。妹キャラいいなー。白の着物にアップにした栗色の髪が素敵だなー。 うぅ、恭也さん・・・・・・今僕は、本当の意味であなたの気持ちが分かります。 そうですよね、妹が『魔王』とか言われたら、そりゃあ飛針の100や200くらい投げつけたくなりますよね。 あの時の僕、お前は間違っているよ。そりゃあ飛針投げつけられて当然だって。妹キャラ、マジでいいんだもの。 「恭文とディードがなんだかおかしくなってるー! フェイトさん、これいいんですかっ!?」 「それが・・・・・・こう、段々恭也さん化してるというか、シスコンになってるというか。 というかね、私も止められないの。まぁ、ちゃんとするところはちゃんとしてるからいいんだけど」 「ディードちゃんが妹になるのが決まって喜んでるって言うのは、スバルちゃんから聞いてたけど・・・・・・恭文君、ここまでだったんだ。ハナさん、どうしよう」 「ごめん、私に聞かれても困るわ。てゆうか、フェイトさん・・・・・・もっと頑張った方がいいですって。これは絶対おかしいですから」 でも、白の着物か・・・・・・。白無垢・・・・・・結婚・・・・・・お嫁に行く・・・・・・僕に挨拶・・・・・・。 「恭文っ!? アンタ何泣いてんのっ!!」 「だ、だって・・・・・・ディードが・・・・・・ディードが白無垢かウェディングドレス着てるの」 『・・・・・・・・・・・・え?』 「それで、バージンロードを歩いて、誓いのキスして、車を走らせると缶がコロコロ言ってるの。 それから新婚旅行で、ホテルで初夜を迎えて、なんか僕はその時一人でお酒を飲んでて」 『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』 そう考えた途端に、目から涙が零れ落ちて来た。もうポロポロとそれは盛大に。 「ぐす・・・・・・ディード、お願いだからお嫁に行く時は、相手を紹介してからにしてね? いきなり『お腹の中に彼の赤ちゃんがいるんです』とかはやめてね? 順序、守ってね?」 「もちろんです。もしそんな人と出会えた時は、一番に恭文さんに紹介しますから」 「・・・・・・ディードっ!!」 お赤飯、炊こう。美味しいお赤飯を炊いて、祝福しよう。 そうして、相手の男はディードを幸せに出来なかったら潰す。 スカリエッティ、大丈夫・・・・・・僕が代わりに結婚式には出席するから。それで、泣くから。 「・・・・・・ヤスフミ、ディードの事好き?」 「へ?」 「というか、恋愛感情・・・・・・かな。うん、そうだよね。それはそういう感情なんだよね」 あの、フェイトさん? どうしてそんなすごい決意したような瞳で僕を見るのさ。おかしいから、それ。 「あのね、ヤスフミがどうしてもって言うなら、納得するよ。 ただ、三人平等に愛して欲しい。それだけお願い」 「はぁっ!? 違う違うっ! そんなんじゃないってっ!!」 このお姉さんはいきなり何を言い出してるのだろう。ほら、見てみて? ディードが目を丸くしてるしさ。 「違うの?」 「うん。・・・・・・だって、僕は保護責任者だし、あと妹だし、それに・・・・・・大事な友達だもの。 嫌いなわけないじゃん。というか、保護責任者ってこんな感じでしょ? フェイトだってエリキャロに対してこれだし」 「ちょっと待ってっ!? なにか誤解してないかなっ!! いくらなんでも私はそこまで」 そして、フェイトが固まった。どうやら、色々思い出しているらしい。瞳の中が揺れてるもの。 で、僕を見ながら視線で言ってくる。『やってた?』と。なので、僕も視線で言葉を返す。そう・・・・・・『やってないとでも思ってたの?』と。 「そう言えば、私もお腹が空いたなぁ」 だからこそ、フェイトはこんな事を言うのである。で、ディードと僕以外の全員が、目を見張る。 「よし、まずはみんなでご飯食べようか。というか、せっかくだから名産とか、この時代の名物とか食べてみたいよね」 『フェイトさんっ!? まさか、あなたまでこんなことしてたんですかっ!!』 とにもかくにも、目立つ一団である僕達は、まずご飯タイムとなった。 緊張感が無いとは言うことなかれ。お食事は、どんな時でも大事なのだ。お腹が空いてたら、戦いなんて出来ない。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ・・・・・・あぁ、イライラする。本当にイライラする。 ≪落ち着いてくださいティファ。彼らに任せておきましょうよ。≫ 「私は十分落ち着いているわよ。」 ≪・・・・・・どこがですか。隊長達の言う事もわかるでしょう?もう、子供じゃないんですから。≫ ・・・本当なら、私も一緒に過去へ行きたかった。まがりなりにも幼馴染で、今は相棒でもあるあのバカを助けるために。 でも、それにユーキさん達がストップをかけた。これ以上フォワード陣が抜けると六課の活動にも支障がでるから。 ≪・・・というか、あまり気にしない方がいいですよ?少なくとも、あの子が恭太郎の事で暴走するのはいつもの事ですし。≫ 「でも、気づく事はできたはずよ。思い返してみれば、それらしい挙動は見られてたんだし。」 ≪それはそうですが・・・≫ ・・・・・・なによりイラついているのは、自分自身にだ。 ヒカリの行動を・・・相棒としても、幼馴染としても・・・そして、親友としても止めきれなかったのだから。 ・・・・・・まぁ、恭太郎の気持ちもわからなくもないけど。なによ『愛は奪うもの』って?普通なら引かれてるわよ。 「・・・あ、いたいたっ!!ティファちゃ〜んっ!!」 ・・・・・・すると、私を呼ぶ声が聞こえる。私が振り向くと、そこに居たのは群青に染まったショートカットの髪の女の子。 「・・・メイッ!?アンタ、なんでココにいるのっ!?」 ・・・・・・彼女の名前はメイ・ナカジマ。幸太郎の親戚で、本来なら108陸士部隊に所属している局員だ。 そして、恭太郎の現地妻第3号を名乗っている・・・まぁ、本人は純粋に恭太郎を応援したいんだろうけど。 ともかく、メイは私の元へ走ってくると勢い良く飛びついてきた。 「ひっさしぶり〜!!元気にしてた?」 「まぁね・・・というか、そっちの仕事はどうしたのよ?」 「え、聞いてないの?私、今日から六課に出向になったんだよ。あと、美影ちゃん達もミッドに来ているし・・・・・・新生現地妻、大集合だよ♪」 あれ、なんだろう・・・・・・唐突におばあちゃんとおじいちゃんに会いたくなったなぁ・・・・・・ 新生現地妻が集結したなんて・・・・・・恭太郎達が帰ってきたら第57次嫁騒動が勃発するじゃないのよ、うぅ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ブルッ!! 「恭さま、どうかなさいました?」 「い、いや?なんか寒気が・・・・・・」 「それはいけませんわ。さぁ、咲耶が暖めてあげますのでこちらに・・・・・・」 「そういいながらなんでお前は寝台車に行こうとするっ!?というか、服を脱ぎかけるなあああぁぁぁぁっっっっ!?!?」 「お前ら、本当に緊張感ないよなぁっ!?いや、分かってたけどさっ!!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「・・・そう敵意を向けないでくれ照井竜。私は君の敵ではないんだ。」 「どうかな?貴様のおかげでフレイホークは暴走したらしいな・・・第一、なぜフレイホークがファングメモリを使える?」 あの戦いの後に一人で行動していると、俺の目の前に時代錯誤な旅人の格好をした中年の男が現れる。 ・・・・・・こいつが鳴滝か、いやな目つきだ。 だがちょうど良かった・・・こいつには、聞きたい事が山ほどあるからな。 俺はエンジンブレードを鳴滝の首元につきつけると、鳴滝を近くの壁際まで追い詰める・・・すると、鳴滝はようやく口を開いた。 「・・・・・・Wと電王がこの時間にいない以上、彼らの代わりが必要だったのだ。」 「・・・なんだと?」 電王というライダーが時間を遡れるとは聞いたが・・・・・・左達もだと? 「まず、君達が住むこの世界について説明しよう。そもそも、この世界の大元である『魔導師の世界』は次元世界という概念が存在している。そしてそれは、大木の葉のように様々な別れ方をしている・・・ここまではいいかな?」 「続けろ。」 「だが、『魔導師の世界』にはロストロギアと呼ばれる大きな力を持った異物が存在し、それに影響を受けて不安定なんだ。それ故に、ディケイドが道を作らなくても時折並行世界の地球と繋がってしまう時がある・・・今は、『魔導師の世界』と『電王の世界』そして『しゅごキャラの世界』が完璧な形で融合しており、『Wの世界』もまた今回の異変で完全に融合を果たした。」 ・・・これは厄介だな。それに、想像していたよりも多くの世界が融合しているとは・・・・・・ 「・・・さらに、ディケイドが現れた事でこの世界の過去に強力な力を持った存在が生まれてしまった。電王は時の運行を守る為に過去へ向かい、Wは時の運行の歪みにに巻き込まれて過去へと飛ばされた・・・・・・それでは、この時間に『世界を象徴する仮面ライダー』が存在しなくなる。そうなってしまえば安定していたこの世界ですら崩壊してしまう・・・それを防ぐために、『魔導師の世界』からライダーと関わりを持った彼らを呼んだのだ。」 「それでは俺の質問の答えにはならないな。俺が質問しているのは、なぜフレイホークがファングメモリを使えるかだ。」 コイツのいう電王とWの役割は恐らく・・・あの蒼凪という少年の持つメモリとドライバーが双方を兼ねているはずだ。 俺の知る限り、存在するはずのない『仮面ライダー』の記憶を持つガイアメモリ・・・・・・その身に仮面ライダーの力を上書きする。 だが、なぜフレイホークにまでドライバーが渡った? 「・・・簡単な話だ。電王が担う役割は『時の運行を守る事』、そしてWが担う役割は・・・『ディケイドを倒す事』だ。」 「!?貴様ぁっ!!」 すると、鳴滝は笑みを浮かべたまま後ろに現れた銀色のオーロラの中へと消えていく・・・・・・そして鳴滝の声だけが、周囲に響く。 「もはや止める事はできないっ!!フレイホーク君は再びファングメモリの力を使う時が来る・・・・・・その時が、ディケイドの最後なのだっ!!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「・・・・・・だいたい分かった。鳴滝の奴、そこまでして俺を・・・いや、ディケイドの存在を認めないか。」 ・・・・・・照井さんの話を聞き、士はため息をつく。 まったく、普段からは想像もつかないけど士はメンタル面が弱いからなぁ・・・ここは、フォローしておかないと駄目かな? 「まぁ、元とはいえ『世界の破壊者』な訳だしね。」 「恭文君っ!?」 夏海さん、まだ続きがあるんだからそんなに驚かないでよ。 「でも、士は士じゃん。ディケイドが世界の破壊者だとしても、その力をどう使うかは士次第だよ?」 「・・・・・・そうだぞ士。少なくとも、俺の世界はお前がいたから守れたんだ・・・・・・それは、俺が保証する。」 「お前ら・・・・・・なに臭いセリフを言ってやがる。聞いてるこっちが恥ずかしいぞ。」 そういいつつそっぽを向く士だけど、若干その顔には赤みが・・・・・・あ、照れてるのか。 ≪・・・士さん、そのいかにもツンデレなセリフはやめて下さい。ティアナさんとかぶりますから。≫ 「お前はいつもぶっとんでるなっ!?というか、ティアナって誰だっ!?」 ≪え?性格も容姿もその全てがぴったりと合致しすぎて、ツンデレ・オブ・ツンデレを冠するとまと世界最高のツンデレですが何か?≫ 「だから、その説明じゃわからんぞっ!?」 ・・・・・・うん、アルト?いきなりシリアスな空気を吹き飛ばさないでよ。 ほら、照井さんは訝しげに見てるし、夏海さんとギンガは苦笑してるし・・・・・・ ・・・・・・ってあれ? 「・・・そういえば、ジンはどこに行ったのさ?」 『・・・・・・あっ!?』 え、皆気がついてなかったのっ!? ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ・・・・・・さぁて、どうしたもんかねぇ・・・・・・ ≪まさか、また目の前にオーロラが現われるとはな・・・≫ ≪マスター、本当に今回はトラブルばっかだね。≫ 目の前に広がる、明らかにどこぞの採掘場のような光景に、俺はため息をつくしかなかった。 さらに最悪な事に・・・・・・向こう側に銀色のオーロラが現れたかと思うと、現れるのは4人のライダー。 黒い装甲に青い複眼、銀色の角が特徴のライダー・・・仮面ライダーG4。 紫の複眼を持ち、胸部がステンドグラスのようになった銀色のライダー・・・仮面ライダーサガ。 全身を銀色の装甲で包んだ、白虎を思わせる斧を持ったライダー・・・仮面ライダータイガ。 黒いスーツの上を走る、白いラインにオレンジ色の瞳を持ったライダー・・・仮面ライダーデルタ。 ・・・・・・え、何がどうなってんだっ!? 「・・・さぁ、戦うのだフレイホーク君。」 「はっ!?」 崖の上に視線を向けると、そこに立っていたのは・・・・・・鳴滝のおっさん。 「君がファングメモリを使わなければ、ここで死ぬだけだ・・・・・・さぁ、早く変身してディケイドを倒すのだっ!!」 おいおいおいおいっ!?勝手すぎるしむちゃくちゃにも程があるだろうがっ!!というか、なんでこの人はファングメモリが俺の手元にあると勝手に決めつけてんのっ!? 『はああぁぁっっっっ!!』 そして、鳴滝のおっさんが手を振るうと共に・・・・・・ライダー達が、俺に襲いかかってきた。 「バルゴラ、シュロウガ、セットアップッッ!!」 ≪≪了解したマスター!!(わかったよマスター!!)≫≫ 俺はバリアジャケットを展開すると、ライダー達に向き直る。 ・・・・・・あぁもうっ!!こういうフラグは恭文の仕事だろうがっ!? ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「あ、戻ったんですねおやっさん。ちょうどコーヒーを準備した所だったんですよ。」 「そうか。恭文、依頼人達の分もお願い出来るか?」 「任せてください、とびっきりのを準備しますから。」 ・・・・・・白いスーツの男、鳴海壮吉に連れられて来たのは、渋い雰囲気がただよう探偵事務所。 そこでは、紺色のスーツを着込んだ少年がコーヒーを準備している所だった。 「そこのチビ。俺はコーヒーが苦手なんだ、他のものにしろ。」 「誰が顕微鏡でしか見えないほどのミクロマンだゴラァァァッッ!?!?」 「・・・・・・紅さん、試しに飲んでみてくれ。恭文の淹れるコーヒーはなかなかの代物だ。」 「ほぅ?それならばまぁいい・・・楽しみにしているとしよう。」 ≪・・・あなた、いい加減過剰反応するの止めましょうよ。そんなんだからハーフボイルドって言われるんですよ?≫ ・・・・・・青い宝玉のデバイスに、『恭文』・・・・・・? 「・・・・・・『古き鉄』、蒼凪恭文か。」 「あれ、僕の事知ってるの?」 ≪私もずいぶん有名になったものですね・・・・・・≫ 「いや、明らかに僕の事さしてるでしょうがっ!?」 「・・・あぁ、俺の世界でもお前達は有名だ。表裏問わずにな・・・・・・」 ・・・・・・別世界とはいえ、こんな所で出会うとはな・・・・・・これも、何かの縁という事か。 そして、俺は前に出されたコーヒーに口をつける・・・・・・ふむ、ウーノ姉さんが淹れたのと同じくらいうまいなこれは。 「・・・・・・認めようガキンチョ。お前のコーヒーはなかなかのものだ。」 「ありがとうございます・・・というか、なぜにガキンチョ?これでも二十歳なんですけど。」 「気にするな、そんな見た目をしているお前が悪い。」 「・・・だから、誰が超絶ミジンコ青豆ドチビだあああぁぁぁぁぁっっっっっっ!?!?」 ≪すみません、この人脳筋なんで学習しないんですよ。≫ 「・・・ところで、なぜアンタは俺を探していたんだ?」 コーヒーを飲んで一段落した所で、俺は紅音也に問いかける・・・・・・紅音也はというと、肩をすくめつつ口を開いた。 「あぁ。お前の世界で時の運行が乱れてな・・・・・・そのせいで大ショッカーの残党やら、あの世に行っていた奴等が復活したんだ。まぁ、各世界でライダー達が食い止めてはいるんだが・・・ほとんどの奴等は、他の世界にまで手を伸ばしている余裕がないんだこれが。」 「・・・つまり、俺にもそれを手伝ってほしいと?」 「あぁ、違う違う。お前をここに連れてきたのは、復活して大ショッカーの残党を率いているシャドームーンを相手にしてもらうからだ。無論、そこのガキンチョも一緒にな。」 「・・・・・・なんだと?」 「はぁっ!?なんで僕までっ!?」 ≪よかったじゃないですか、あなたに直々に来た依頼ですよ?ほら、輝かしい私の探偵生活のスタートですよ。≫ 「いやアルト、そういう問題じゃないからねっ!?」 ・・・・・・IO、シャドームーンについてデータを検索しろ。 ≪了承・・・・・・検索完了。≫ IOが空間モニターを開くと、そこにはドクターが集めたシャドームーンの詳細な資料が映し出される。 それを眺めていると・・・・・・ある項目が、目に止まった。 「・・・・・・マイティアイ。透視能力に加え敵の戦闘スタイルをスキャンする分析サーチ機能・・・・・・これが理由か。」 「その通りだ。あの野郎、どうやら復活した後に全ライダーのデータを分析したらしくてなぁ・・・・・・対応できるのは、奴が存在を知らない『仮面ライダー』かもしくは・・・『仮面ライダー』に準ずる力を持つ、『仮面ライダー』でない存在だ。」 「・・・それで僕も呼ばれるなら、おやっさんもじゃないんですか?」 「ミュージアムが何をしてくるか分からない以上、俺はこの街に残らなくちゃいけない。それに・・・・・・お前はもう、飛び込む事を決めたんだろう?」 「まぁ、そりゃそうですけど・・・」 「・・・・・・分かった。俺でいいのならよろこんで手を貸そう。」 ・・・・・・彼らと一緒に戦えば・・・・・・俺が戦うべき理由も、見つかるかもしれない。 「ふむ、では奴等の本拠地へ向かうとしようか。動くなら速い方がいいからな・・・・・・」 紅音也が指を鳴らすと事務所の中に銀色のオーロラが現れ、紅音也はその中へと進んで行く・・・・・・もはや、なんでもありだな。 「・・・どうする?」 「え、もう行くしかないでしょ?・・・それじゃおやっさん、行ってきます。」 「あぁ・・・気をつけてな。」 ・・・そして、俺達は共に銀色のオーロラをくぐる。すると、景色が一変し・・・・・・巨大な要塞が浮かぶ、荒地のような場所に俺達は立っていた。 「おぉ、無事にたどり着いたようだな。お兄さんは嬉しいぞ?」 さらに目の前には、血に染まったかのような赤と黒の鎧に包まれた、コウモリを思わせるかのような姿のライダー・・・『仮面ライダーダークキバ』が佇んでいた。そのおどけたような様子から、それが紅音也が変身した存在だという事がすぐに分かる。 「・・・って音也さん、いつの間に変身したんですか?」 「フッフッフ、俺を甘く見るなよガキンチョ?このくらい、俺ならば当然だ。それと、お前達も驚いている暇はないぞ?なにせ・・・」 そう言いつつ、ダークキバは右腰から金色の笛のようなものを取り出し、ベルトのコウモリに咥えさせる。 「・・・お前達も、すぐに変身する事になるんだからな。」 「ブロンミサイル!!」 重低音な管楽器の音色が響くと共にダークキバの背後に現れるのは、巨大なコウモリを象った紋章。そして、その紋章から・・・・・・顔面を模した金色の物体が無数に現れる。 「・・・おい、蒼凪恭文。」 「なにさ?ところで、そっちはまだ名乗ってなかったよね。名前、なんて言うの?」 「俺はカトラスだ。ところでだ・・・無性に嫌な予感がするのは気のせいか?」 「奇遇だね・・・僕も、たった今そう思っていた所だよ。」 ≪まぁ、なんとなく予想がつきますよねこれ・・・≫ 「Exactly♪さぁ・・・・・・ど派手なパーティーの始まりだっ!!」 俺達の嫌な予感をよそに、ダークキバはその右手を振り下ろす。そして、宙に浮かんでいた金色の物体は要塞へと向かっていき・・・・・・派手に爆発を起こした。 確かに陽動にはなるが・・・・・・いきなりすぎるだろうこれは。 ≪これはもう、弾幕ですね。どこのシューティングゲームですか?≫ 「まぁ、横馬よりはまだマシだよ。」 ≪・・・敵戦闘要塞航行不能、墜落開始。≫ IOの言うように、敵の要塞は様々な箇所から煙を立ち上らせて地面に落ちていき・・・・・・激しい音と共に、地面に激突した。 「よし、これで雑魚敵がわらわらと押し寄せてくるだろう。そっちは俺が引き受けるから、お前らはさっさと頭を潰してこい。」 ・・・・・・まぁ、わかりやすいんではあるが・・・・・・ 「・・・とりあえず、変身しようか。」 ≪Wizard!!≫ 「あぁ・・・いくぞっ!!」 そう言うと、蒼凪恭文は鳴海壮吉と同じデザインの赤いバックルを腰に装着しつつ、懐から『W』の文字が描かれた青色のメモリを取り出してそのスイッチを押す。 俺もそれに頷くとIOを起動させ、仮面ライダー1号を真似た変身ポーズを取る。 「「変身っ!!」」 ≪Wizard!!≫ そして、俺達の体に変化が現れる。 俺は、姉さん達のスーツを元に造られた『仮面ライダー』の姿を模した装甲服に。 蒼凪恭文は、紺色の体に青いライン、肩アーマーから垂れ下がる布と目元を隠す青い三角帽子が強い印象を見せるライダーに。 「IO、ヴァンチェイサーをここへ。」 ≪了承。転送魔法発動・・・・・・転送完了。≫ 目の前に展開された魔法陣からヴァンチェイサーが現れると俺はヴァンチェイサーにまたがり、コンソールを操作する。すると、ヴァンチェイサーのタイヤが90度回転すると共にマフラー部に折りたたまれていた翼が展開され、飛行形態へと変わる。 「・・・・・・蒼凪恭文、後ろに乗れ。一気に突っ込むぞ。」 「OK!!」 「よし、それじゃあ頑張ってこい。」 蒼凪恭文が後ろに乗り込むのを確認すると、俺はヴァンチェイサーを浮上させる。そして、紅音也の言葉を背中に受け・・・・・・敵の要塞へと突撃していった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「で、でもでも、あのおばさん悪い人だよっ!? それなのになんでそこまでするのさっ!!」 「・・・・・・そうだね、助ける理由なんてないね。でもさ、リュウタ。助けない理由も、そのための言い訳も、無いんだよ?」 闇の中で、良太郎さんに取り付いたリュウタの顔を見上げる。見上げて・・・・・・笑う。 「こころのたまごの中には、未来への可能性が詰まってるんだ。どんなたまごでも、そう」 で、もう一度見すえる。金色の獣を。獣は、腕を組みながら余裕かましてる。 「それが壊れるなんて、やっぱ悲しいじゃん。なにより、あの女のたまごかどうかも、僕達には分からない」 【つまり、別の誰かのたまごに×が付いて、それをあの人が勝手に使ってるかも知れないってこと? え、そんなこと】 「出来ます。現に、この間まで僕達がやり合ってた女の子がやってました」 ≪月詠歌唄という、マスターの友達がそれをやって、この間まで大変だったんですよ。・・・・・・なので、可能なんです≫ ・・・・・・ガーディアンとしては、『なりたい自分』を目指す身としては、見過ごせないでしょ。 とりあえず、×を取ればこんなバカなことが止まるかも知れない。可能性は、かなり低いけど。 てーか、甘いよね。うん、知ってたわ。もう、とっくの昔に・・・・・・知ってた。 さて、気合いを入れますか。このノリなら、僕の領域だ。 「・・・・・・分かった」 「いいの?」 「いいよ」 ま、またアッサリと言い切ったなぁ。もうちょっとゴネるかと思ったのに。 「だって、恭文の頑固は良太郎レベルだもん。僕や亀ちゃん達が言っても、絶対聞かないでしょ?」 「まぁね」 「ほら、やっぱりー。・・・・・・それじゃあ恭文」 そう言いながら、リュウタは左手で銀色のベルトを取り出す。 そう、お馴染みのデンオウベルトだ。 「久々に、一緒に行くよっ!!」 「うんっ!!」 僕も、同じようにベルトを取り出す。なお、サウンドベルト。 僕達は一緒にそれを腰に巻いて、紫のボタンを押す。 「「変身っ!!」」 一緒に、パスをセタッチ。 ≪Gun Form≫ ≪Riese Form≫ リュウタのベルトから溢れるのは、紫色の光。その光を身体に纏い、スーツとする。 闇の中で生まれるのは、紫の竜の仮面を付けた電王。銀色のアーマーを装備し、降臨する。 で、僕は当然のように、リーゼフォームにセットアップ。なお、両手はもちろんNewジガン。 変身を終えた僕達は、闇の中でそれぞれの敵をしっかりと見据える。 ≪The music today is ”Double-Action Gun Form”≫ 鳴り響き始める音楽の中、僕達は顔を上げる。 「「・・・・・・お前達、倒すけどいいよね?」」 身体をくるりと回転させ、それぞれの敵を指差す。 「「答えは聞いてないっ!!」」 そのまま、僕達は踏み込む。・・・・・・さぁて、気合い入れていきますか。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「どうしたフレイホーク君?魔導師の力ではライダー・・・・・・ディケイドは倒せないぞ?」 「やかましいんだよこの陰湿メガネッ!!誰のせいだと思ってるんだっっ!?」 ライダー達の攻撃を必死で避けながら、意味の分からない事を叫んでいる鳴滝のおっさんに俺は若干キレながら答える。というかあのおっさんムカつくんですけどっ!?あと、暴走すると分かってて使うわけねぇだろっ!! ≪マスター、あのオヤジウザい。≫ ≪こらこらシュロウガ、そういう事はたとえ本当の事であったとしても口に出してはいけないぞ?後、年頃の女の子がそんな汚い言葉遣いをしちゃいけません。いや、シュロウガは言葉遣いが汚くても可愛いがな?やはり、兄としては色々と複雑で……≫ ≪分かったよお兄ちゃん。今度から気をつけるね♪≫ って、お前らはずいぶんのんきだなっ!?後バルゴラ、それは完璧なシスコンだからっ!!シュロウガは……うん、そのまま純粋に育ってください。 「おのれディケイドォォォォォッッッッッッ!!!!私の風評もお前によって破壊されてしまったっ!!えぇい、君が変身しないというのなら、いつまでもライダー達と戦っているがいいっ!!」 「って逆ギレかこらあああぁぁぁっっっっ!?!?」 ≪最悪だな。シュロウガ、お前はあんな大人になっては駄目だぞ?≫ ≪うん。≫ けど、このままじゃこっちが力尽きて終了だ・・・・・・どうすりゃいいんだ!? 「なら、僕が手助けしてあげよう。」 ≪ATTACKRIDE BLAST≫ ・・・・・・すると、そんな電子音声と共に青いエネルギー弾が俺の背後からライダー達に襲いかかる。とっさに後ろを振り向くと、そこに立っていたのは・・・・・・ 「・・・・・・なんで、あんたが?」 ≪これは私もびっくりだ。≫ ≪えっと・・・泥棒さん、だっけ?≫ 「お宝と引き換えに君にあるものを渡して欲しいと頼まれたからね・・・わざわざ君を探してたんだよ。」 シアンと黒の装甲に身を包み、銃を構えたライダー・・・ディエンドが俺の元に歩いてくると、その左手に握っていたものを俺へと投げ渡す。 ≪これはっ!?≫ ≪えぇぇぇぇっっっっ!?≫ ディエンドが投げ渡してきたのは、『Z』の文字が輝いているエメラルドグリーンのガイアメモリ。だが、TVのメモリとは違い端子がブルーメタリックになっているんだが・・・・・・どういう事だ? 「心配しないでくれたまえ、ファングメモリのように暴走する危険性はないよ。」 ・・・・・・いまいち不安だが、やるしかないかっ!! ≪Zephyr≫ 俺はロストドライバーを取り出して腰に当てると、メモリのスイッチを人差し指で押す。 「変・・・身!!」 ≪Zepher!!≫ そして、光に包まれると――俺の体は、エメラルドグリーンの装甲に包まれる。 左手には、コバルトブルーに輝くシュロウガ。両足には、同じように輝くレオー。首元からは、オレンジ色のマフラー。 さらに、目の前に現れた武器を握って振り抜くと、それは一瞬にして展開し――アギトSFのハルバードのようになる。 ≪ふむ、システムのリンクを確認した。Zephyr・・・・・・本来ならば『西風』という意味だが、このメモリに記憶された記憶は『暴風』・・・・・・マスター、使いこなせるか?≫ 「ばぁか。やらなきゃなんねぇだろこりゃあ・・・・・・さてと。」 俺はバルゴラが変形したハルバード――『ゼファーハルバード』を肩に担ぐと、武器を構えつつ警戒しているライダー達に左手を向ける。 「ここからは、俺のターンだ。」 そう・・・・・・ここから、『仮面ライダーゼファー』としての俺の戦いが始まったんだ。 とある栄光の流星と14番目の機人の物語・特別編『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー W・]W・Z〜No one knows the story〜』へと続く!! あとがき カトラス「・・・という訳で、今回の話はいかがだっただろうか?今回のお相手は俺、カトラスと・・・」 ジン「・・・・・・・・・・・・待て。」 カトラス「どうした?きちんと進行をしなければいけないはずだが・・・?」 ジン「あのなぁ?前回の投稿から約4ヶ月も期間があいて、ようやく投稿したかと思ったら・・・・・・なんだこの終わり方はぁぁぁっっっ!?!?作者ぁ、謝罪しろ謝罪っ!!」 (と、空に向かって吠える栄光の流星ですが・・・・・・何か問題でも?) ジン「大ありじゃボケェッ!!なんだ特別編って!?ディケイドとやってる事一緒じゃねぇか!!あれか!?結局パラレルエンドでしたとかそんなオチをつける気かっ!?」 カトラス「そう言われてみるとそうだな。」 ジン「いや、今気づくなよっ!?とまとにおけるツッコミメンバーならすぐ気がつくぞっ!?大体、なんで4ヶ月も期間があいたんだっ!!」 (理由は以下の通りです) ・蛇さんが描かれたウィザードのイラストに感銘を受け、ジンもオリジナルライダーに変身させようと考えたところネタが思いつかずに筆が進まなかった。 ・リアルが忙しくなった。 ・とま守(コン)が公開されたので、その3次創作(むしろ4次創作?)のASをスタートさせた為(テヘッ♪ ジン「『テヘッ♪』じゃねえよっ!?」 カトラス「・・・・・・作者、続きはどうする気だ?」 (そりゃあもちろん、一気に時間が飛んでミッドチルダ・X編に進みます。こちらも本家とまととは若干展開が変わったり・・・・・・) ジン「じゃなくて、W編の続きだっ!!!」 カトラス「・・・特別編と銘打つからには、それなりの展開を用意しているんだろうな?」 (一応、現段階のプロットはこんな感じになっています。) ジンサイド ・ディエンドの助けによりゼファーへと変身したジン。鳴滝の用意したライダー達を蹴散らして風都へと戻るが、既にオニ一族が侵攻し最終決戦が始まろうとしていた・・・・・・ カトラスサイド ・大ショッカー空中要塞に突撃したカトラスと恭文(ウィザード)。しかし、シャドームーンは復活した大首領(外典版)が変身するダークディケイド激情態によって倒されており、二人は外典ディケイドクロス時よりパワーアップした大首領と戦うことに・・・・・・ クロスサイド ・なんとかそれぞれの敵を倒したジンとカトラス。しかし、過去の時間でキュウビが暴走した事をきっかけに二つの世界が突如つながり、超・大首領が誕生する。新たな助っ人、新たな姿も加わり、今ここに、『誰も知らない物語』が動き出す・・・・・・ ジン「・・・・・・どこのMOVIE大戦だ?」 カトラス「年内に完成すればマシな方だな。とてもじゃないが、モチベーションが続くとは思えん。」 (・・・それを言わないでくれるとありがたいなぁ?) ジン「・・・まぁ、なるべくさっさと仕上げろよ?」 カトラス「そうだな。作者あってこその俺達だからな・・・・・・それでは、次回でまたお会いしよう。」 (とりあえず、なんとか年内に書き上げる事を目標にフェードアウト。本日のED:松岡充『W(ダブル)』) [*前へ] [戻る] |