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小説(とまとVer2020軸:劇場版リリカルなのは二次創作)
第26.5話 『冷たい油から作る唐揚げ』



魔法少女リリカルなのはStrikerS・Remix

とある魔導師と古き鉄と機動六課のもしもの日常Ver2020

第26.5話 『冷たい油から作る唐揚げ』




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


――雛見沢への出張が決定したので、僕もいろんな状況を一旦置いて、隊舎で準備に入る。

新しく入ってきた武井仁三姉妹……ウェンディ、ディード、オットーも初訓練とかすっ飛ばして出張だし、余計念入りにね。

しかも今回の出張、カリムさんやシャッハさんも参加予定だし。いろいろ大変になるのは覚悟しておこう。


まぁそんなわけで、僕もナビゲーターとして気張らなければと思っていたら……ヴィータとシグナムさんから突然、こっそり引っ張られて。


「みんなに手料理を振る舞いたい?」

「……あぁ」

「ヴィータとシグナムさんが」

「まぁ、先日はいろいろやらかしたからな。頭を下げたとはいえ……もう一つなにかできればと、考えたんだが」

「アタシら、シャマルにはあれこれ言っているが、料理スキルほとんどなかった……!」


隊舎の片隅……誰もいないのを念入りに確かめた二人から、そんな相談をされた。だから皆まで言うなと軽く手を振る。


「まぁ察したよ。そこではやてに頼ってもアレだし、自分達でなんとかと考えたけど……若人が喜ぶものはなかなかと」

「それだ!」

「どこか店に連れて行くというのも考えたが、暇がなさそうだからな……」

≪でもいいじゃないですか。ウェンディさん達も交えて親睦会兼出張送迎会ってことで、前日にわいわいするのは≫

「そう言ってくれるのはありがたいが……なにを作ればいいものか……!」

「こんなことならもっと真面目にはやての手伝いするべきだったぁ!」


ヴィータ、そんな頭を抱えないで……。いや、言っていること完全に、家事の手伝いもしたことがないお父さんだけどさぁ。

……でもそういうことなら……。


「なら唐揚げとかは?」

「あれ面倒くさいだろ!」

「いや、若者なら好むだろうが……というか私達も好きだが」

「はやての唐揚げ、ギガウマだしなぁ! でも二度揚げやらなんやらで大変そうだったぞ!」

「すっごく簡単にできる技がある……そう言っても?」

「「なんだと!」」

「しかも火加減やできあがりの具合を覚えれば、再現性も高い。料理初心者でもすぐ得意料理にできる」

「「なんだとぉ!」」


はいはい、二人とも声が大きい! 気づかれたくないならちょっとは潜めないと! 落ち着かないと!


「シグナム!」

「落ち着け! ……蒼凪……それを、今すぐ、我々に教えることは」

「できます」

「特別な道具などは」

「温度計があれば、一切必要ありません」

「唐揚げは、四人とも好きだったな……!」

「出る日は食欲五割マシでしたからね」

「ならば教えてくれ! 礼は弾む!」


――こうして交渉成立。

その日の仕事が終わり、四人が寝入ったところで……交代部隊の皆様が活発に動き出した深夜。

そんなみなさんにも試食係を内密にお願いした上で、僕達はキッチンに立つこととなった。


そう……なにげに僕秘伝の、必殺技的な唐揚げのために!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


全員エプロンを装着し、食堂のキッチンを一部お借りして、改めて材料紹介です。


「――さて、ぶっちゃけ材料関係や、揚げるまでは一切変わったことをしません。
使うのは八神家でも定番の鶏もも肉。
醤油、塩、日本酒、ショウガとニンニク……あと小麦粉と片栗粉ですね」

≪というわけで二人とも、鳥肉の余分な脂を取り除き、均等に……三センチ角に切るのー≫

「それならばなんとかなる……」

「特にお前は、刃物専門だしな……。
つーか局入りするときのサバイバル訓練でもやらされたよなぁ」

「あー、あれでしょ。そこでそれぞれの学校やら部署名物の料理を伝えられるっていう」

「それそれ!」

≪ギンガさんやクロノさんが言っていましたねぇ……≫


今回僕はアドバイス程度に留めつつ、作業を進める。二人が自分でできないと、さすがに……ね? 面目が立たないし。


「肉を切ったら下味。しょう油は鳥肉三百グラムに対して、大さじ一。
塩は三グラム……小さじの半分くらいだね」

「それが難しいな……!」

「なので、まずは小皿に取り分け計量してみましょう。
それで大体の量が分かれば、次からは目分量でもいけます」

「……それが料理本によくある適量の正体か!」

「それで躓いたんだよな、アタシら!」

「よくあることです……」


うん、よくあるよ。躓いた現物を見たこともあるし? ちょうど去年ね。


「日本酒は大さじ二。
なお酒は大事です。鳥肉を柔らかくするし、アルコールが肉の線維に入り込んで、保水性を揚げるんです」

「保水性……ぱさつかないってことか」

「そうそう。酒のアミノ酸が旨みを引き出すのもあって、ジューシーで美味しい仕上がりになるの」

「なら、ショウガとニンニクは香り付けで……粉はどっち使うんだ」

「特徴はあるから、それに合わせて好みだね。
……揚げたてならかたくり粉で、竜田揚げ。
お弁当に入れるとか、冷めても美味しいなら小麦粉。
今回はお肉も量を買っているし、それぞれ作ってみようか」

「味を染み込ませたら、粉を付けて……だな……!」

「薄く表面にまぶす程度で大丈夫みたい」


こうして下ごしらえは完了。料理がさっぱりと言っても、経験が全くないわけじゃないから、二人ともここまではとてもスムーズで。


「ここまでは大丈夫?」

「グラーフアイゼン達に記録も取ってもらっているからな。つーか……簡単すぎてビビっている……!」

「とすると、やはりネックは揚げか……!」

「そうなんですよね……。
揚げ物でありがちなのは、べちゃべちゃになるとか、二度揚げというけど面倒臭いとか……中身が生とか」

「一つ目と三つ目は、シャマルがやらかしたな」

「あれを笑っていたアタシ達だけど、今度は笑われる側かよ……!」

「で、それらを一気に解決するために、ちょっとだけ科学の時間です」


二人にそう告げて、右人差し指をピンと立てて……空間モニター展開!

以前使って、保存したままだった唐揚げレシピを提示!


「そもそも揚げるっていうのは、食材に含まれる水分を蒸発させて、代わりに脂を中に入れる交換現象だよ。
二度揚げがいいっていうのもここが理由なんだ」


そこを書いている図解があるので、軽くフリックでアップにして……。


「一度目は百五十度から百六十度の低温で、内部を加熱。内側の水分を表面にだすの。
二度目は百八十度前後の高温で揚げて、表面に出てきた水分をしっかり蒸発させるの。それが『かりっとした食感』の正体」

「水分を中から外にしっかり飛ばしてないと、ベちゃってするわけか……」

「そうそう。でも最初から高温で……一度であげようとすると、表面が上がっても中は生なの」

「だがやり過ぎてしまうと、あの肉汁の美味さもなくなって、パサパサと。
……ヴィータ、蒼凪に頼んで大正解だったな……!」

「あぁ! アタシらでもめっちゃくちゃ分かりやすいぞ! で、どうするんだ!」

「冷たい油から揚げる」


そう告げると、二人が呆けて……そこは予測していたので、その点を説明したところへフリック・拡大!


「「は……!?」」

「だから、常温の油から徐々に温度を上げるの。百八十度までね?
そこへ上がりきるまでに、当然ながら水分を表面に出す温度帯(百五十度から百六十度)になるから……」

「……そこできちんと水分が出せれば、温度を上げて二度揚げか!」

「そう!」

「となると……いや、だから温度計なんだな!」

「そうです!」

「ならばあとは」

「実践あるのみです!」

「「了解!」」


というわけで、二人にはそれぞれフライパンを手に取ってもらい、油を注いで……。


「油の量は少ない方が、温度上昇が早いです。肉がひたひたになるくらいがちょうどいいんですよ」

「揚げ焼きってやつか?」

「それでもしっかり上がるよー」

「蒼凪、油はねなどは……」

「低温の間と……あと水が入りさえしなければ大丈夫です」

「分かった」


それぞれ作った唐揚げを……小麦粉とかたくり粉の唐揚げを、火入れ開始。


「まずは強火で放置。箸でつつくのも駄目ですよ? 衣が剥げますから」

「辛抱強く見守るわけだな」

「えぇ。で……油が泡立ち始めたら、温度としては九十度超」


二人が渡した温度計で、油の温度をチェック……それで驚いた顔をする。


「ぴったりかよ!」

「よくある粉を入れていつ浮かぶかーっていうのと同じだよ。
で、泡が立ったら弱火に落として、また放置。ここでもやっぱり触らない」

「弱火でいいのかよ」

「ここからゆっくり温度を上げていって、鳥肉に火を通すの。だから油の量も鍋一杯とかじゃない」

「そっちだと上がりにくいんだな」

「弱火にしても十分泡立つ状態だと、油の温度はおよそ百五十度だよ」


少し待つと……油の温度が上がり、百五十度に到達。肉の揚がる心地よい音が響き、肉の周囲にも変化が出てくる。


「鳥肉が色づいてきたら、衣が固まってきた証拠だよ。ここで裏返す」

「水を入れない限りは、跳ねもない……だったな」

「そうそう」


だからほら、二人が菜箸で肉を裏返していっても、特に変なことはない。


「あとはいい色になり、からっとしてきたら取り出すだけ。それで弱火のまま放置」

「……想像していたよりもずっと簡単で、手軽だったな」

「あぁ……! まだ十分も経ってねぇぞ」

「火にかけてから、その十分ほどで揚げるのが目安だしね」

「で、最終的にはまた温度が上がって、百八十度と……。
でも恭文、お前……なんでこんな教えるの上手なんだよ……!」

「確かにな……。お前が料理上手なのは知っていたが、教えるのはまた別だろう。正直感心させられた」

「星見プロですよ。そこで料理初心者の子がシェアハウスにもいた関係で、アドバイスしていたんです」


そう……星見プロのシェアハウスだよ。渚や遙子さん、沙季みたいな料理上手もいたけど、そうじゃないスキルの子もいた。というかそっちの方が多かった。

だから僕も見かねて、その子が当番の日には料理教室みたいなことをしていたんだよ。


「……最初のとき、当番になった琴乃が、とんかつを作ろうとして大失敗したのもあって」

「それできっかけは琴乃か……」

「だから簡単かつ失敗しにくい方法を、論理的に教えてなんとかってところです」

≪苦手意識を取り除くなら、小さくても成功体験を積みかさねた方が手っ取り早いですしね。そういう意味でも的確でした≫

「なるほどなぁ。そこんところでもお前がフラグを立てたから、相棒志願ってわけか」

「アイドルで忍者補佐官を目指すというのも、なかなか複雑だと思っていたが……相変わらずのことだ」

「そこには触れないでください……っと、からっとしてきたので、もう仕上がりですよ」


あとは油切りに、パッととキッチンペーパーを用意して、その上に唐揚げを載せて……。


「油を切ったら完成です」

「……我ながら奇跡のようだ……!」

「マジで簡単だったからなぁ!」

≪うん、見た目はすっごく美味しそうなの!≫

≪あとは中ですね≫


というわけで、三人で試食……一ついただくけど。


「うんうん……中までちゃんと火が通っている。それでジューシーだ」

「だよな! これマジでうめぇぞ!」

「味も確かだが……衣が違うだけで、食感も大分変わるな」

「あ、そうだな。小麦粉の方はザ・唐揚げって感じだけど、かたくり粉はざくざく……ほんと竜田揚げだ」

「この慣れ親しんだ感触もいいが、食べ応えもある竜田揚げも悪くない……」

「僕、できたてなら断然こっちなんですよねー」

「それも分かるな」


いや、でもこれほんと美味しいわ。これをつまみにしてもいいし、ご飯いっぱい平らげてもいいし……幸せしかない。


「これなら鶏むね肉などでも美味しくできそうだ……」

「あ、それも美味しいですよー。さっぱりしっとりで、また違う味になるんです」

「いや、ほんと……ありがとな。これ、スバル達どうこう抜いても、アタシら的にも滅茶苦茶ライフハックだわ」

「いいよいいよ。僕も夜食にありつけたし……あ、それとこれで基本の唐揚げができるとね? いろいろ応用も利くから」

「チキン南蛮とかか……!?」

「そうそう。……じゃあ交代部隊用の差し入れ分もあるし、いろいろ作ってみようか」

「おう!」

「……主はやてにもご賞味いただきたいな……これは」


うんうん、二人ともすっかりはまってくれて……これは僕的にも嬉しいよ。

……そういえば、琴乃といろいろ料理していたときも……。


――料理って……楽しいもの、だったんだね――

「……」


暇を見つけて、また琴乃に連絡とらないとなぁ。

まぁその、うん……補佐官として受け入れるにしても、いろいろね? 話が必要だから。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


――翌日

東京都内・星見プロシェアハウス



事務所移転に合わせて、私達が暮らすシェアハウスも新しい場所にお引っ越しとなった。

いわゆるデザイナーズハウスっていうのかなぁ。リズノワやトリエルもシェアハウス暮らしになったけど、それでも余裕なくらいには広くて大きい家。庭もちゃんとあるから、広さも星見寮とさほど変わらない。

そんな中、今日の料理当番である私は、メインディッシュの火入れを開始。


冷たい油にお肉を入れて、じっくり温度を上げていって……。


「琴乃、面白い揚げ方するのね……」


するとダイニングの方から、莉緒さんが覗き込んできて。


「莉緒さん、お帰りなさい」

「ただいま。……それ、お母さんから?」

「恭文なんです。こうすると一度で二度揚げになって、楽だって」

「あぁあぁ……温度が上がる中でってことかぁ」


そこでつい莉緒さんには苦笑しちゃう。というか、料理も得意だから、すぐからくりが分かっちゃうんだね。


「琴乃の料理、前からきちんと美味しいなとは思っていたんだけど……恭文仕込みだったのね」

「……私がシェアハウスに入るまで、料理もしたことないからって……見かねて、いろいろ助けてくれて」

「それはまた……だから相棒だなんて言い出したのかしら」

「私にとってのアイドルは、やっぱり……お姉ちゃんとは違うものですから」

「……そうね」


私にとってのアイドルは、最初……お姉ちゃんの代わりにというのが一番だった。でも、今はもう違う。

月ストのみんなと一緒にというのがあって、その上でさくら達サニピとも一緒にというのがあって。

それで……私のことを受け止めてくれる、あの小さな子と、女の子として向き合って、受け止めたいというのもあって。


やっぱり、私はお姉ちゃんとは違っていた。その全部が必要で幸せ……きっとそう思えるものが、これから先も私の中にぶつかってきて。

その全部を受け止めて、その上で進まなきゃ意味がない。そうじゃなきゃ、私がなりたいアイドルじゃないんだって……ようやく言えるようになったから。

――たとえばこの唐揚げだって、恭文と会えなかったら……友達になれなかったら、作れないものだったかもしれないし


「……っと、ごめんなさいね。手伝いもしないで」

「あ、それなら、他の子達を呼んできてもらっても」

「了解」


一旦ダイニングから出て行く莉緒さんを見送り、改めて仕上がっていく唐揚げ達を見やる。


「……恭文……」


スマホを取り出し、揚がっていく唐揚げを撮影。それでメッセを送ってあげる。


――また今日も、教えてくれた唐揚げ、作っちゃった――


すると……すぐ既読がついて、恭文からも唐揚げの画像が……というかいっぱいの山が送られてきて……!


――こっちも唐揚げパーティの真っ最中――

――偶然だね!――

――ほんとにね。でさ、琴乃――

――……うん?――

――補佐官の話、本当に進めちゃっていいの?――

「……」

――まぁ、そっちに戻ってきてからには、なるけど――


……お姉ちゃん、やっぱり私、お姉ちゃんとは全然違うみたい。


――うん、大丈夫だよ――


でも見ていてほしい。多分、これからも一杯迷って、悩んで……止まることもあるかもしれないけど。


――私は、恭文の相棒だから――


それでも、輝いていくから。

そのために、今ある全てが必要で幸せなんだって、証明していく。


(――本編へ続く)






あとがき

恭文「というわけで、唐突に思いついためしばな……。
なお料理の内容は、最近読んだ≪ヤンキー君と科学ごはん≫です」


【CV:岡本信彦・古川慎】「ヤンキー君と科学ごはん」WEBマンガ総選挙10周年特別編ノミネート!1巻発売記念PV【ボイコミ】【漫画】


琴乃「……恭文にいろいろ、料理……教えてもらったんだよね。思い出すなぁ」

フェイト「そこ、渚ちゃんじゃないんだ……」

渚「私も一緒のときはあったんですけど、それぞれのお仕事や当番の絡みでどうしてもってことは、あったので」

恭文「というか、当番ではほぼ無双状態だった得意組の負担を増やしたくなかったんだって……。当番外まで実力発揮されたら、当番制の意味がないし」

フェイト「それもそっかぁ」

恭文「だから渚も焦れったいだろうけど、基本は見守る姿勢を保ってもらったの」

渚「でも安心して見守れたよー。だから……私は琴乃ちゃんとの仲を引き裂こうとか、考えていないから」


(そこで蒼い古き鉄、とてもいい笑顔になる。というか閃光の女神も笑顔になる)


恭文「反省をしようか」

フェイト「そうだね」

渚「どうして!?」

恭文「その結果! おのれは琴乃の(ぴー)とか! 二週目は自分が相手にするとか! 愛人めいたことを言い出したんでしょうが!」

フェイト「そうそう! アレはよくないって思うな!」

渚「そこは反省しているので、どうかゆるしてー!」

琴乃「渚……?」

渚「琴乃ちゃんも疑問そうに首を傾げないで! え、怒り心頭は変わらず!? そうなの!?」


(どうやら許されないようです。
本日のED:星見プロダクション『Gemstones』)


琴乃「私、恭文にはいろいろ教えてもらってばかりだから……うん、ダンスなら教えられるかも。もっと踏み込んで、表現の部分で」

恭文「それはありがたいけど……」

怜「ダンスと聞いて!」

葵「恭文君、煮干しはいるかな」

真「それならぼくもできますよ、プロデューサー!」

響(アイマス)「自分だって負けないからな!」

恭文「このメンバーがいるときに触れると、偉いことになるんだけど……!」

琴乃「……葵さんは恭文を猫キャラとして可愛がりたいだけだし、除外しておくね?」

恭文「他はどうするの!?」


(おしまい)






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