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小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
第29話:おまけ(パワーアップ考察)



おまけその2:全てはご都合主義の旗の下に。




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



○月×日、早朝。突然恭文君に演習場に呼び出された。





なんだろうと思って行ってみると・・・演習場に、ガラクタの山があった。





な、なにこれっ!?




















「おー、来た来た。つーわけで始めるから、ガジェット出して」

「はぁっ!? というか、このゴミの山はなにっ! あと、なんでいきなりガジェットなのっ!!」





バシッ!!





「このバカっ! なんつう失礼なこと言ってるっ!?」



いきなり殴られたっ!?



「バカってなにっ!? というか、こういうことするからキャラに愛がないとか言われるんだよっ! というか、主に私にっ!!」

「知るかそんなのっ! てか、これを指してゴミの山とか言う奴に注ぐ愛は一欠片もないっ!!
もう一回その節穴でよく見てみろっ!!」



あまりの剣幕で言われて、渋々とそれを見てみる。・・・あれ、これ・・・なに?



「デバイス・・・?」

「ま、それだけじゃないけどね。・・・これはね、今まで拍手なんかで読者の皆さんがくれた、僕とアルトのパワーアップ案だよっ!!」

≪まぁ、色々な事情でこういう形にしていますが≫



・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!? な、なんでまたっ!!



「そりゃあ、今回が特別編だからだよ」

≪あれこれいただきましたので、せっかくだから一部だけでも試してみようという企画です≫

「え、でも恭文君は前回・・・」



リーゼフォームにパワーアップしたよね? それで、私は噛ませ犬同然に・・・。



≪当然でしょう、そんなの。アナタ、パワーアップ話をなんだと思ってるんですか≫

「当然じゃないからっ! というか、またそういうこと言うっ!!」

「・・・なのは、よーく考えて? アレは全てパワーアップ回の法則だよ? お約束だよ? お約束とご都合主義で構成されてる話だよ?
つか、それを言えば主人公のパワーアップ回でそれと戦うのは」

「恭文君、その会話ストップっ! 危ないからっ!!」



とにかく話を戻そう。これ以上は本気で危ない。



「・・・とにかく、僕のパワーアップはリーゼフォームで一つの形にはなった。でも・・・」

≪せっかくいただいたアイディアをこのまま腐らせるのも申し訳ないじゃないですか。
あれが私達にとって最終地点と言うわけでもありませんし、この機会に実際に本編で使えるかどうか考えていこうかと≫



なるほど、確かにいただいたままというのも・・・だよね。あれ? でもちょっと待って。



「・・・私は?」



話を聞く限り、私が相手役というわけじゃなさそうだし。



「当たり前でしょうが。前回それでこっちは散々だったんだから。なのはは、解説兼ツッコミ役だよ」

「・・・その言い方は微妙だよ」

≪いいじゃありませんか。今回あなたは外からあーだこーだ言うだけなんですし≫

「そうだよ。それでギャランティが発生するんだから、安いもんじゃないのさ。つか、今のなのはに本格戦闘は、本気で色々と扱いが難しいのよ」

≪いや、そもそもそれなら最終回であんな真≫

「もういいっ! 本当にもういいからそこは忘れていこうよっ!!」










・・・とにかく、こうして色々大変な特別編は始まった。





なお、今回の話は『頂いたパワーアップ案の可能性を考える』ことに主観を置いています。





よって、なんでこのキャラがここに居るのとか、設定どうしたとか、チートとかetc、etc・・・。





とにかく、そういう細かいツッコミは一切受け付けないので、あしからずです。(ペコリ)




















◆お題その1:氷結系の零距離攻撃



「・・・これ、前に拍手で氷遁螺旋丸とかやってたのだよね」

「そうだね。ただ、今回のはさすがにそれじゃない」



そうだよね。それだとアウトだもん。・・・いや、螺旋丸は確かに有効だと思うけど。恭文君魔力コントロール上手だし。



「うん、僕も思う。でも・・・ね」

≪さすがに・・・なんですよね≫

「・・・そこは考えるんだ」



まぁ、アレはもうそのままが一番だしね。完成されてるから。でも、それだとヤバいのです。



「つーわけで・・・早速いくよー!」





そう言って、恭文君が私が出したガジェットT型に突撃していく。アルトアイゼンは抜かないまま。そして・・・え?



ジガンスクードからカートリッジを1発ロード。すると、握り締めた左拳の前に、環状魔法陣に包まれた魔力スフィアが生まれた。

大きさは拳大くらい。そしてそれを・・・。





≪Icicle Stake≫

「ただ・・・!」





T型の胴体に、叩きつけるっ!!





「撃ち貫くのみっ!!」





瞬間、スフィアは打ち出されて、T型の胴体を撃ち貫いた。そのまま、大きな穴を開けたまま・・・爆散。





「・・・えっと、これって」

「うん、元ネタの武器。ほら、スバルと作ってた魔法の試作版」

≪イメージとしては、スバルさんがTV版11話で使った飛び込みながらの零距離バスターですね≫



いや、零距離だけど・・・。うーん。



「これだと、氷結系の意味ないよね」

「一応、威力補填の意味もあるけど・・・やっぱりそう思う?」



私はその言葉に力強く頷く、うん、今のままだとあんまり意味が・・・。こう氷の杭でつら・・・描写、エグいか。

まぁ、あくまでもテストでもあるんだし、いいのかな。



「出す上での問題点も考えていくのも目的だしね」

≪やはり、描写不足ですよ。今のでは適当過ぎます≫



アルトアイゼン、そういう言い方すると、色々台無しだよ。とにかく・・・。



「これ、もうちょっと改良した上で採用かな?」

「あ、いいの?」

「うん、問題無いと思うよ。本当に零距離での切り札って感じで、元ネタの切り札みたいに全弾発射Verも考えて・・・」

≪つまり、描写が≫

「「いや、そこはもういいから」」




















◆お題その2:ジガンスクード関連



「えっと、一応またガジェットは配置したけど、これは・・・」

「こういうことだよ」

≪Stag Beetle Mode≫



ジガンスクードから声がして・・・一気に大型の5角形の盾になったっ!!



「・・・クラッシャーセットっ!!」



そして、盾が展開して、大ハサミになる。そのまま突撃して、ガジェットT型を・・・挟むっ!!



「スタッグビートル・・・!」



ハサミに力が加わり、T型のボディが歪む。そして、そのまま



「クラッシャァァァァァァッ!!」



挟み切ると同時に、恭文君が左手を引くと、胴を潰されたガジェットは爆散した。・・・うん、アレだよね。



「・・・ね、これ対人戦はエグくない?」

「・・・少しね」



でも、バリアブレイク機能に特化させて、シールドと兼用なら・・・いけるかも。



「あくまでもサポ兵器ってこと? シールドやバリア破壊専門の」

「そう。決めは剣術やクレイモアとか」

≪一応、挟んでカッターや杭打ち機で追い討ちというのも案としていただきましたね≫

「・・・実体弾はダメだよ? 怖いから」



これも、採用・・・かな? でも、恭文君なら鉄輝一閃とかでバリア斬れるし。うーん・・・。



「で、もう一つあるの。これは拍手じゃなくて、僕のアイディアだけど。
・・・なのは、こっちにカートリッジ使ったシューターぶちこんで」

「・・・え?」

「いいから、早く」





とにかく、私は急かされるままにレイジングハートを構え、カートリッジをロード。





≪Accel Shooter≫

「シュゥゥゥゥゥットっ!!」





恭文君に向かって、誘導弾を大量発射っ!!





≪Viper Mode≫



すると、ジガンスクードが更に姿を変えた。二つの目みたいなの・・・というか、盾が顔みたいなのにっ!?

そして、恭文君はそのまま左手を振るう。すると・・・蛇が生まれた。顔が腕から離れて、腕の動きに呼応するように、うねる。



「・・・バイパーウィップっ!!」

「○童だよねそれっ! というか、データウェポンっ!?」



とにかく、その蛇・・・いや、鞭の動きで、アクセルが全て撃墜されて・・・よし。



「恭文君、ちょっと」

「・・・なに?」

「それ、却下」

「はぁっ!? なんでっ!!」



・・・それを聞くんだ。いいよ、それならちゃんと答えるから。



「恭文君がそれを装備すると、非常にパワーバランスが崩れて、不味いことになるんだよっ! 元のバイパーウィップをほぼ再現してるんでしょそれっ!?」

「まぁ・・・いちおう」



やっぱり・・・。つまり、つまりですよ?



「それで中距離戦闘は全部こなせるよねっ! あと、ファイナルアタックで火力もあるよねっ!?
その上で高速移動とかされたら・・・完全にチートキャラだよっ!!」

「・・・うん、そうだよね。うん、僕の思いつき・・・ダメか」



あ、自覚はあったんだ。でも、ちょっと落ち込んでる。



「・・・使いたかったの?」

「うん。イリュージョンフラッシュ・・・でね、こう・・・バーンってね。特にね、ファイナルアタック」

≪楽しみにしてましたしね。そういう武装は、私達には縁遠かったですし≫

「・・・ゴメン、私も少し言い過ぎたよ。だから・・・涙目はやめて欲しいな」

「・・・いいよ。僕も普段がふだ・・・グス」




















◆お題その3:ユニゾン関連



・・・というわけで、パワーバランスの難しさを再認識した所で・・・二人がやってきた。





「やっと登場ですー!」

「・・・つかよ、アタシここに居ていいのか?」



そう、リインとアギト。なお、アギトの疑問はもっともだけど・・・今回は特別編だから、気にしないことにする。



「・・・それで、どうする・・・って、聞くまでもないよね」

「・・・拍手で、何通かダブルユニゾンなるもののご意見が届いているの。もっと言うと、アギトとのユニゾンの可能性」

≪まぁ、出すにしても一回限りの特別形態でしょうけど≫



つまり、その辺りを考えていこうと・・・。



「・・・てかさ、前に拍手でアタシとのユニゾンは不可って返事してなかったか?」

「設定なんて変えちゃえばいいんだよ。作者は神よ?」

「お前、その発言もどうなんだよっ!!」

「そうだよっ! 設定って大事だよっ!?」

「大丈夫、まだこの話は本編に出てないから」



そういう問題じゃないよっ!!

・・・はぁ、まぁいいか。特別版って考えれば。



「で、どういう風にするんだよ」

≪二つ案があります。一つは、マスターの言うように設定を変えてアギトさんともユニゾン可能にした上で、特別版。もう一つは・・・≫

「えっと、ユニゾン不可な設定をそのままで、一時的な外部要因でアギトともユニゾン可能になるし、特別版も可能・・・。これ、考えるまでもないよね」



恭文君とリインの過去話も考えると、答えはもちろん後者。ここでアギトともユニゾン可能なのは、どうかと。

というか、今の恭文君にアギトがユニゾン出来ると、またチートって・・・。



「・・・もうさ、チートでいいよ。つか、いいじゃないかよ強くなったってっ! 大体・・・」

≪そうですね。おかげで頂いた案もこういうネタ的な場所でしか・・・≫

「恭文さんっ! アルトアイゼンも抑えてくださいですー!! それは危ないですからー!!」



・・・二人とも、相当貯まってたんだね。うん、今叫び続けてる発言の数々を聞いてると、よく分かるよ。



「・・・だな。でもよ、試しに一回やってみねぇか? つーかやろうぜっ!!」

「えっ!? というかアギト、どうしてそんなに乗り気なのっ!!」

「だってよ、シグナムはあれだから、勢い任せで暴れられないだろ?
そういうのなら、こいつとなんだよっ! つか、アタシも『俺、参上っ!!』とかやりたいんだー!!」



アレがしたいから恭文君となのっ!?

いや、それを言われると確かにシグナムさんは絶対に・・・。



≪なら、やりましょう。今回はそういう話ですし≫

「うし、ここは一気にストレス解消だっ!!」

「おうおうっ!!」



ちょ、ちょっとま・・・!!



「ほんじゃま・・・いくぜっ!」

「あいよっ!!」

「ユニゾン・インっ!!」

≪Blaze Form≫








光が・・・いや、炎が二人を包む。





恭文君が羽織っていたマントは姿を消す。次々と変化が起こる。





青いジャンパーは赤に。ジガンスクードと、右のガントレットが金色に色を変える。

いや、それだけじゃない。ジャンパーの肩に・・・熱い板状の装甲が追加される。





恭文君の髪と瞳が、綺麗な赤に染まる。熱く、強い炎の色に。





そして、炎が弾けた。というか・・・危ないからっ! いや、舞い散った炎が綺麗だけどっ!!










【「・・・俺、参上っ!!」】



ま、また・・・。これ、怒られるんじゃないの?



≪いいんですよ。実験なんですから≫

「アギトちゃん、どんな感じですか?」

【うーん、さすがにシグナムほどじゃねぇな。いや、思いっきし悪いってわけじゃねぇけど】

「・・・うーん、能力設定を考えると、どうしてもそうなるんですよね」



リインが、なにやら書類をめくりながら、そう口にする。



【ま、しゃあねぇか。やっぱコイツはお前とだろ】

「色々正反対だしね。・・・でも、そう考えると、僕達が出来るだけでも凄い?」

【かもな】



というか、なんだろ。あの書類。いつの間にか恭文君も持ってるし。



「恭文さんとアギトちゃんのユニゾン時の能力資料です」

「えぇっ!? というか、なんでそんなのがあるのっ!!」

【一応、どうなるかってのは、考えてたらしいぞ?】



な、なんというか・・・そういうの好きだよね。



「恭文君、それちょっと貸してくれる?」

「いーよ。・・・はい」





恭文君から資料を受け取ると・・・私はそれに目を通す。えっと、なになに?



まず、相性・・・あ、そんなによくないんだ。

そう言えば、恭文君は炎熱系の技能は習得してないし、魔力光もアギトとは全く違うもんね。



えっと、なら出来ることは・・・。アギトの炎熱系付与に、その他サポート・・・。



うーん、どうしてもリインと比べると・・・でも、当然か。





【ま、能力なんていいじゃねぇか。・・・ようは、他のとこでカバーすりゃあいいんだよ】

「アギト、やけに自身ありげですね・・・」

【とーぜんっ! TV本編や普通の二次ならともかく、この話のノリ補正に乗っかれば、問題ねーだろっ!!
そうっ! この話の中では強いやつが勝つんじゃねぇっ!! 原作キャラもオリキャラも関係ねぇっ!! ただ単純に、ノリのいい方が勝つんだよっ!!】



そういう理屈なのっ!?



「あ、なるほどです」



リインも納得しちゃうのっ!? いや、確かにこの話のノリ補正は凄いけどっ!!



「そういう理屈なんだよ。・・・んじゃ、ちょい試して見ようか」

【おうよっ!!】










え、えっと・・・またガジェットだね。うん。




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・つーわけで、軽くお試しタイムです。

ガジェットが数隊・・・もとい、数体ですよ。その内1機はV型。で、どーする?










【とーぜん・・・正面突破でぶっつぶすっ!!】

「よく言ったっ!!」





で、僕は真正面から・・・突っ込むっ!!



アギトっ!!





【分かってるっ! ・・・烈火刃っ!!】





アギトがそう叫ぶと、アルトに炎が宿る。赤く、全てを焼き尽くす炎が。





≪アギトさん、炎熱関係はすべてお任せしましたよ≫

【おうっ! 任せとけっ!!】





襲い来るガジェットの熱光線の迎撃をかい潜り、正面の一体に肉薄する。そして、すれ違い様にアルトを左から一閃っ!!



・・・うん、いい切れ味。でも・・・だね。





【もうちょい、薄く、鋭くか?】

「やっぱ炎熱系だと、難しい?」

【楽じゃねぇけど・・・ま、出来ないことはねぇぞ】



なんて言いながらも、左手に魔力スフィアを形成。



【・・・おい、これに付与は結構キツいぞ】

「なら、やめとく?」

≪リインさんは、それに氷結系を付与しますが≫



返す刀で、その近くに居たのも、右からの一閃で斬り裂く。



【まさかっ! アイツに出来て、アタシに出来ないわけがねぇっ!!】

「そう言うと思ったっ!!」





ガジェット達の熱光線が至近距離で僕達を襲う。だけど、遅い。僕達はもう、左に回り込んでるっ!!

そして、左手を連中にかざす。その手の中にある魔力の弾丸は、すでに発射体制だ。



ただし、これは何時もとは違う。なぜなら、それを形成するのは赤き炎。そう、これは・・・!





【イグニス・クレイモアっ!!】

「ファイアっ!!」



その声を引き金に、炎の散弾は放たれ、ガジェット達を襲う。そう、これは炎熱系付与のクレイモアっ!!

それらは容易くガジェットの装甲を貫き、破壊する。・・・やば、これ気持ち良いかも。



≪炎熱系は派手ですしね≫

「燃えたり爆発したりするって、単純に楽しいよねっ!!」

【気に入ってくれたようで、アタシも嬉しいよっ!!】



そして、後ろに跳躍する。残りのガジェットが熱光線を吐きながら、追ってきたからだ。数は・・・3か。



【アタシに任せろっ!!】



僕の周りに、火球が数個生まれる。それらがガジェットへ発射される。そして・・・かき消された。



【くそ、AMFたぁ生意気なっ!!】





そこからまた射撃がくる。なので、炎の刃を左横から・・・一閃っ!!

そうして刃から生まれた炎の壁で、射撃が阻まれる。・・・あ、これ頂き。普段から使えるように練習しようっと。



そして、右から回り込むようにして・・・突撃っ!!

当然AMFはそのまま。だけど・・・。





≪この程度、私達なら魔力無しでもやれます≫





3体のガジェットの列を突き抜ける。いや、アルトを右、左、右・・・と振るって、斬り抜ける。

そして、後ろでガジェット達は爆発した。・・・さて、最後のV型だ。



僕は、アルトを鞘に納める。





【・・・いつでもいいぜ】



徐々に僕達へとV型が迫ってくる。射撃がくるけど、それをサイドステップで、左に回避する。そして、それだけではなく、腕のベルトも襲って来る。



「・・・いくよっ!!」





一気に踏み込む。踏み込みながら、ジガンスクードからカートリッジを3発使用。

その魔力をアギトが炎へと変え、アルトに宿す。





【「灼花(しゃっか)・・・!!」】





射撃の合間を掻い潜りながら、V型へと肉薄。そのまま、アルトを抜き放つっ!!





【「一閃っ!!」】





そうして抜き放たれた炎の・・・いや、赤く染まった紅蓮の刃は、ガジェットを横一文字に真っ二つにした。

切り口から火花が散り、そこを発信源に、二つに分かたれたV型が炎に包まれる。



僕達は、すぐに後ろに飛ぶ。そうしてV型は爆発。見事にスクラップになった。





【・・・瞬(またたき)・・・ってか?】

「正解。・・・うむぅ、やっぱこれいいね。炎熱系、面白いかも」

≪炎は、王道でもありますしね≫




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・というわけで、実験は終了。で、三人とも感想は?










≪「「楽しかったですっ!!」」≫

「・・・いや、そういうことじゃなくてね? こう・・・さ、もう少しまともな意見を」



いや、えっと・・・うん、いいです。きっと、私がおかしいんだ。



「でも・・・アギトちゃんと恭文さん、息合ってたです。というか、ちょっとジェラシーです」

「・・・いや、本編じゃあこの形態は出ないっぽいからいいだろ?
つか、シグナムや八神部隊長ともユニゾン出来る浮気者なお前にあれこれ言われたくないし」

「リインは浮気者じゃないですよっ! いつだって元祖ヒロインは、恭文さん一筋なんですっ!!」



あはは・・・。なんか言い争い始めたし。



「・・・よし、元祖ヒロインは放置で。ま、アギトとのユニゾンはやるとしたらこんな感じっぽいのですよ。それで・・・」

≪ダブルユニゾンですね≫

「この話だと、特別版って言われてるアレだね。・・・まぁ、これはいいか」

「本当に出すにしても、全力全開の大暴れは確定だし、せいぜい考えるのはデザインくらいだしね。・・・んじゃ、キリもいいし、これで・・・」



あぁ、これで終わるの? うぅ、辛かったよ。だって、カオス過ぎるもん。



「次回に続こうか」



え?



「そうですね。この続きは30話のおまけでですね。少し分量多くなりましたし」



えぇっ!?



≪あ、アギトさんもこのままいらっしゃってくださいね。せっかくですから≫

「うんうん。美味しいお菓子ご馳走するよ。もち、ルーテシアやチンクさん達へのお土産も用意した上でね」

「マジかっ!? いや、悪いなおいっ!!」










え、あの・・・もしもしっ! え、これで終わるのっ!? ・・・うそ、嘘だよねっ!!




















◆お題その4:フルドライブ関連



「いや、よかったね。なのはの望み通り嘘だったよ」

「違うからっ! 私はこんなこと望んで無いよっ!!」

「で、次のお題は・・・」



無視っ!?



「でも・・・恭文さんの魔力量だと、フルドライブなんかのモードチェンジは・・・」

「あぁ、違う違う。なのはやフェイトとは違う方式があると気付いたの」

『違う方式?』



というと・・・どういうことだろ。私達が疑問顔になっていると、恭文君は空間モニターを立ち上げ、映像を流し始めた。

これ・・・TVの17話?



≪ゼストさんVSヴィータ師匠戦ですね。この時、ゼストさんはフルドライブを使っています≫

「・・・まぁ、そうだな。で、これとそれと、どう繋がるんだよ」

「・・・改めて気付いたの。フルドライブって、リミッター解除だってことに」





まぁ、そうだね。安全のための出力リミッターを外すのが、フルドライブなわけだし。





「で、外すだけでも能力は上がるんだよ。エクセリオンやらライオットみたいなフルドライブ用のモードを使わなくてもね」

≪ようするに・・・スパ○ボで言う所の『麒麟』や、『光刃閃』みたいな感じのコンビネーション技でもOKかと≫

「な、なるほど・・・」



あれ、どうして私納得してるっ!?



≪拍手で、ヴァイサーガの要素を入れてみてはというのもありましたしね≫

「あと、スターライトブレードはリインが居ないと基本禁止な設定だから、それに代わる新しい切り札を導入しては・・・というご意見もあったから」

「そこからヒントを得たんですね・・・」

「で、瞬間フルドライブで必殺技と。具体的にはどーすんだ?」

「うん、それを次の項目で考えてみたいの」






え、まだ続くのこれっ!?





≪続きますよ、当然≫




















◆お題5:合体剣



「つーわけで・・・これっ!!」



そう言って恭文君が出してきたのは・・・でっかい片刃の大剣っ!!



「・・・あの、これ・・・なに? いや、私見たことあるんだけど」

「○FZACで、ク○ウドさんが使っていた合体剣っ!!」



で、出たっ! ついに大きいところがっ!!



「・・・なぁ、アタシはよくわかんないんだけど、これなんだ?」

「ふふ、これはね・・・」

≪短剣二本、長剣三本、そしてファースト剣と呼ばれるベースの剣の計六本が合体して出来ている剣なんです≫

「おぉ、なんかすげー! あ、じゃあこれでさっき言ってた連続攻撃かっ!?」



恭文君は、興奮気味なアギトの言葉に頷く。通常時にも使えるようにはしておいて、フルドライブで必殺技・・・という流れらしい。



「・・・ただ、問題があってさ」

「なんだ?」

≪私もマスターも、AC見てないから、使い方が今一つ分からないんですよね。いや、一応画像などを調べたりしたのですが・・・≫

「ダメじゃねぇかよそれっ!!」



・・・じゃあ、何のためにここで出したの? 意味ないよねこれっ!!



「一応見よう見まねでも、いけない事はないけどさ。・・・で、いちおう代価案を用意した」

「代価案?」

「・・・これなら、見よう見まねじゃなく行けるのよ」



そう言って、丁寧に合体剣を仕舞った上で出してきたのは・・・バスターソードっ!?



「・・・これは合体しねぇのか?」

「しないですよ。・・・そう言えば、恭文さんとアルトアイゼンにとってのライオットザンバーにしてもいいって、返事してたですね」

「うん。これなら・・・」



恭文君が、バスターソードを上から振り下ろす。それだけで、空気が引き裂かれるような音が聞こえる。

そのまま、振り続ける。というか、楽しそう。



「F○Zやってたから使い方分かるし、サイズ調整すれば、体型の小さい僕でも違和感少ないだろうし」



剣を、横薙ぎ、斬り上げ、突き・・・と、自在に扱う。

そう言えば、これもちょっと小さいしね。恭文君仕様になってるのか。



≪なにより、実体剣で片刃ですので、私の通常形態の意匠は残ってるんですよね≫



あ、そこが大きいか。某斬艦刀やフェイトちゃんのザンバーは、両刃だしね。



「・・・リミットブレイク(ゲーム内の必殺技)使えるしね」

「超究武神○斬とか?」

「いや、ブレイ○ーと凶○りと画竜点睛」

「そこなのっ!?」

「だって、好きなのよっ!!」



そこなんだね。基本は・・・。



「つーわけで・・・これで全部かな?」

「え、これは試さないのっ!?」

「いや、さっきまでと同じ感じだしね。あと、そろそろ締めないと、分量的にアレなんだって」



な、なんといういい加減な・・・。



≪ただ、作者的に採用決定ですので、試すにしてももう少し煮詰めたいそうです。もっと言うと、バスターソードと合体剣のどちらにするか≫

「・・・そこなんですね」

「つか、まずはそのアドベントなんたら見ろよ・・・」



アギト、それ私も同意見。じゃあ・・・これで本当に終わり?



「そうだよ。・・・えー、それでは最後になりましたが、一応お礼を。
本当に沢山のアイディア、ありがとうございます。まー、全部実装出来ないのが非常にアレですけど・・・」

「それでも、作者さん曰く、色々考えてくださって非常に嬉しかったそうです」

≪これしか言えないのが心苦しくもありますが、やはり、これだと思います≫



うん、そうだね。というわけで・・・。



≪『皆さん、本当にありがとうございましたっ!!』≫




















(本当に続く)







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