小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説) インタールードデイズ01:あとがき あとがき 古鉄≪さて、みなさんお待たせしました。追加エピソードの第1弾。決戦直後のマスターとフェイトさんのお話はいかがだったでしょうか? 今回のあとがきのお相手は私、古き鉄・アルトアイゼンと≫ 恭文「・・・台本もらって、本当にドキドキしてしまった蒼凪恭文です。というか・・・恥ずかしいよっ! 恥ずかし過ぎるよこれっ!! 撮影のときにフェイトと二人どんだけ赤くなってたとっ!?」 古鉄≪なってましたねぇ。遠目から見させてもらってましたけど。・・・とにかく、今回のお話はマスターの見た領域に関してと、それに対しての対処。あと・・・フェイトさんが主役みたいな感じでしたね≫ 恭文「こういうの、本当なら本編中だけどね。でも、記憶失ったこと云々であれこれ書いてたらあぁなったんだって。というか、作者がギンガさんルートやJS事件話に詰まったんで、ストレス解消に僕とフェイトのラブラブ話書きたかったから、あぁなったとか」 (青い古き鉄、赤くなりながらそんな説明をする。恥ずかしそうに・・・だけど嬉しそうに) 古鉄≪そう言えば、そちらではフェイトさんとはラブラブ出来ませんしね≫ 恭文「・・・でしょ? でも、本編でラブラブはまだどっちも終わってないから無理。なので・・・ここでやっちゃったんだってさ」 古鉄≪納得しました。・・・あ、そう言えばここで読者のみなさまに一つ報告が≫ 恭文「なになに?」 古鉄≪私達用のダブルアクションとクライマックスジャンプ、歌詞を募集します≫ (青い古き鉄、完全に固まる。そうして、しばらく止まってる。その間青いウサギは・・・) 古鉄≪ウサ・ドラグーンッ!!≫ (ドラグーンをなんかびゅんびゅん飛ばして遊んでいる。とても楽しそう。そうして、青い古き鉄、ようやく動き出す) 恭文「・・・あの、待って待って。どういうことですかそれは。歌詞ってなにっ!? なんでそんな危ない話になるのっ!!」 古鉄≪実は、拍手で一つ提案をいただいたんです≫ 恭文「提案?」 古鉄≪私も作者も知らなかったんですけど、某所にネギまと電王のクロス作品がありまして≫ 恭文「・・・あぁ、あるらしいね。一応名前だけは」 古鉄≪その中で、読者の方から募集する形で、作ったらしいんですよ。その作品のオリキャラ用のダブルアクション≫ (青い古き鉄、またまた固まる。でも、今度はすぐに元に戻った) 恭文「・・・マジ?」 古鉄≪マジらしいです。私もびっくりしました。で、せっかくサウンドベルトやらなんやらもあることだし、試しに募集してはどうかというご提案をいただきました。で、そのいただいた貴重な歌詞を、作者が無い頭を捻ってフルコーラス構成するわけです≫ 恭文「あ、あはは・・・。ね、マジでこの話どこまで行くの? 正直もう想像つかないんだけど」 古鉄≪結構危ないライン踏んでますしね。俺の嫁とかジャスティスの認識を変えたり、公式で居たらいいのにとか言われたり、本編見返すと手足や頭が出てる感じがすると言うご意見もありましたね。あぁ、なによりこのサイトが出来たことですよ。まさか独立するとは思いませんでした≫ (古き鉄コンビ、ため息。生まれてきて1年も経ってないのに、色々先行きが不安らしい) 恭文「で、具体的にはどういう形にするの?」 古鉄≪まぁ、ダブルアクションに関しては私とリインさん、あとついでにマスターの三人が歌う感じにしたいので、そういう方向性を募集したいと。あぁ、ダブルじゃないとか言わないでくださいね? 私達のダブルアクションなら、マスター外してもリインさんは絶対外せないんです≫ 恭文「そうだね・・・って、僕ついでっておかしいからねっ!? というより、僕主人公だからっ! むしろ外れるのはアルトでしょうがっ!!」 古鉄≪全く、器量の狭い男ですね。可愛いうさぎさんと妖精さんに譲ろうと言う気概は無いんですか≫ 恭文「リインはともかくおのれは可愛くないわボケっ! もっと言うと中身っ!! それになにより・・・主役の僕が歌わないっておかしいからねっ!?」 古鉄≪いいじゃないですか。超クライマックスジャンプとか、元の良太郎さんも小さくなった良太郎さんも歌ってないですし。オーナーやハナさんにナオミさん、幸太郎さんにテディさんは歌ってるにも関わらずですよ≫ 恭文「色々あったんだよ。もっと言うと、ガムのCMとか、ルーキー○の劇場版とか。とにかく・・・アイゼンフォームと言うかなんと言うか、そんな感じにしたいの?」 古鉄≪頂いたご提案では、それですね。もしそういう方向性のがいただければ、幸いです。あ、フェイトさんとマスターの聴いているだけでCD叩きつけたくなるようなラブラブアクションでもオーケーですよ?≫ 恭文「それはやめて。マジやめて。色々僕が辛いから」 (とにかく、ダブルアクションの方向性はそういうことで理解したらしい。・・・では、クラジャンは?) 古鉄≪一応考えているのが・・・私とリインさんとフェイトさんとついでに≫ 恭文「だからなんで僕ついでっ!?」 古鉄≪アギトさんが≫ 恭文「だからなんでそこでアギト来るっ!? いや、ベルトあったらユニゾン出来るけどっ! 次回の劇場版でもブレイズフォームは登場予定だけどっ!!」 古鉄≪まぁ、アギトさんはコーラスにでも入ってもらうとして、ついでにマスターも含めて四人で歌ってる感じがいただければ・・・って、これは普通にカラオケ行って四人でデンライナーフォームでも歌えばオーケーですよね≫ 恭文「オリジナル歌詞じゃないけどね。あとは・・・こう、超クライマックスジャンプみたいに六課メンバーで歌ってる感じ?」 古鉄≪いただいたご提案ではそれもありました、仮名称でリリカルフォームと。大合唱なら、ダブルアクションよりはクラジャンなんですよね。まぁ、こちらはもし有れば・・・と言う感じでいいでしょう。最優先はダブルアクションですよ。劇中で流しますからね≫ 恭文「・・・いや、これ小説だから。詩は作れても曲は無理だから」 (青い古き鉄がそう言うと、青いウサギ、不敵に笑い出した。どうにも妙な感じで) 古鉄≪なんとか作者がアレンジ覚えて、コミケとかとらのあ○でCDにして売れば問題ないですよ≫ 恭文「売れるかぁぁぁぁぁぁぁっ! つーか、著作権っ!! 著作権ってあるからねっ!? そしてんなまたどでかい大風呂敷を広げるなっ! ほら、作者が『ごめん、絶対無理っ! 絶対無理だからそんなこと言うのはやめてっ!! 製本だってそうとうギリギリなのっ!!』って、泣き叫んでるでしょうがっ!! そして、なにより誰が歌うんだよっ! 作者男だよっ!? でも僕もリインもアルトも女性ボイスじゃないのさっ!!」 古鉄≪そうですね、さすがにこれは無いですね。私、ちょっと反省です。そして痛い子でした。てへ♪≫ 恭文「・・・アルト、反省してないでしょ。あと、可愛くない。ブッチギリで可愛くないから」 古鉄≪とにかく、歌詞ならば声のイメージも重要ですし・・・私達の声がどんな感じか、改めて振り返っていきましょうか。あと、歌唱力とか≫ (まず、公式キャラのリインはA'sのエピローグで出てきた時はリインTと兼ね役で小林早苗さん。StSだと、ゆかなさんがやっていました。なお、ゆかなさんが歌うリインのキャラソンの『小さな誓い』は名曲です) 恭文「StSの時のリインの中の人のゆかなさん、すっごく歌上手いしね。僕も何回かライブ行って生歌聴いたんだけどさ、もうめっちゃすてきでー♪ 生ギターでアカペラで歌うんだよ? それがまた歌声が綺麗でふぁーってなってさー♪」 古鉄≪あぁ、あなたゆかなさんの大ファンでしたよね。CD家にありますしね。あと、ブログは欠かさずチェックしてますしね≫ 恭文「うん、もうね・・・大好きー♪ 綺麗でスタイル良くて、ラジオとかの喋りも柔らかくて聴き心地が良くて、もうね・・・大好きーー! あと、StSのボーカルコレクションの中に入ってる小さな誓いのアレンジでアコースティックバージョンってのがあるのよ。それがまた原曲より良くてさー!!」 (青い古き鉄、めっちゃテンション上がってる。普段は使わない音符マークを大量に使ってる所を見るに、どうやら相当ファンらしい) 古鉄≪・・・あー、そこは分かりましたから、話続けてください。あなた、まさかこの話のあとがきで、ひたすら自分がどれだけゆかなさんを好きかと言うのを語るつもりですか?≫ 恭文「だめ? 今から200KBくらいは頑張れるけど」 古鉄≪ダメに決まってるでしょ、そしてどんだけ語るつもりだったんですかあなた。とにかく、話を続けてください≫ 恭文「はーい。・・・なお、二次キャラでこの話のオリジナル登場人物である僕とアルトの声は、あくまでも作者イメージです。公式じゃありませんよ? 分かっているとは思いますがもう一度言いますね? 作者の、勝手なイメージですからねっ!? 僕が・・・雪野五月さんだったよね。こう、ひぐらしの魅音とか、フルメタのかなめっぽい感じの声。で、歌はかなり上手いと言う設定。フィアッセさんとかフェイトとか、周りに上手い人多いしね」 古鉄≪私が福園美里さんですね。デバイスですけど、思いっきり日本語しゃべってます。で、声の感じは・・・スマイルギャングで水樹奈々さんと話してるのを聞いてください。基本アレです。で、歌唱力は・・・アレですよ、どっかでプロテイン美里と言う曲を聴いてください。基本あんな感じなような気がします≫ 恭文「また不確定なことを・・・。まぁ、とにもかくにも、もしよい案が御座いましたらいつでも受け付けておりますので、ご提案いただければと思います」 古鉄≪なにとぞ、ご協力のほど、よろしくお願いします≫ 恭文「よろしくお願いします」 (青い古き鉄コンビ、ペコリとお辞儀。そして・・・ブースの裏で作者もペコリとお辞儀。深々とお辞儀) 恭文「と言うわけで、本日はここまでっ! 今日からさっそくボイトレやるぞーな蒼凪恭文と」 古鉄≪いくらなんでも気が早すぎだと思う古き鉄・アルトアイゼンでした。それでは・・・また次回にっ! 今度はスバルさんと良太郎さんのターンですよっ!!≫ 恭文「・・・真面目にどうなるんだろ。なんかロケが難航してるって聞いてるんだけど」 古鉄≪それはですね・・・≫ (二人してなにやら密談している姿を映しつつ、カメラはゆっくりフェードアウト。 本日のED:電王の歌じゃないけど・・・水樹奈々 『Trick Star』) フェイト「あの・・・ね、ヤスフミ。つねったところ、大丈夫?」 恭文「うん、ちょっと痛い」 フェイト「ごめん。あの、でも・・・なんだかヤスフミが他の子を見てると、イライラしちゃって。それで、その・・・」 恭文「・・・フェイト、もしかしてヤキモチ・・・妬いてくれてるの?」 フェイト「・・・うん、かも知れない」 恭文「なら・・・いいよ」 フェイト「え?」 恭文「だって、それってフェイトがちゃんと僕のこと男の子として見てくれてるからだと思うから。それで、審査も進んでるから・・・だよね?」 フェイト「・・・うん、進んでるよ。すごく、進んでる」 恭文「だったら、いい。その・・・嬉しい。フェイトが僕のこと、独り占めしようとしてくれてるみたいで」 フェイト「あの、ヤスフミ」 恭文「なに?」 フェイト「その、私もう少しだけヤキモチ・・・妬いていいかな? 審査中だから、ヤスフミに余所見なんてして欲しくない」 恭文「うん、いいよ。僕も・・・ヤキモチ妬く事あるから」 ヒロリス「・・・なぁ、アメイジア。アイツらまじムカつくんだけど。どうしてあんな無自覚に固有結界作ってラブラブ出来るんだよ。つーか、もう付き合えよ。審査でもなんでもないだろうがあれ。そしてやたらと長いんだよ」 アメイジア≪姉御、ドードー・・・≫ ヒロリス「あぁ、分かってる。落ち着くよ・・・って、私は馬かいっ!!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 季節は三月に入った直後。もうすぐ六課も解散で・・・寂しさも感じていた時。 それはあまりに突然にやって来た。 やってきたのは骸骨を模した死者の列車。そして、そこに乗ってきた来訪者は、私の傷であり、思い出であり・・・大切な人。 そして、あの人は奪った。私の・・・今の大切な人を。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「フェイトっ!!」 瞬間、身体に衝撃が走る。弾き飛ばされ、私の身体は地面に転がり落ちる。私の足元に走っていた魔法陣の上に、私と入れ替わるように・・・一人の男の子。 その子は次の瞬間、雷撃にその身体を包まれ・・・一枚のカードに姿を変えた。 「うそ・・・ヤスフミ?」 「・・・バカな子ね。アナタのような人形をかばうなんて」 「なんだ、もうこれで終わりか? ・・・おい、話と違うぞ」 「うるさいわね、仕方ないでしょう? 雇われている身で偉そうな事を言わないで」 私はその声を呆然と聴いていた。カードは紫の光に包まれ、その声の主の方へと飛び・・・手の中に落ちる。 その行き先を見て、私の胸はさらに衝撃に包まれた。だって・・・その声を出したのは・・・。 「うそ・・・」 「ひさしぶりね、フェイト。私の・・・お人形?」 「プレシア・・・母さん」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「よう、久しぶりだな。・・・ったくよ、随分やられてるじゃねぇか。見てらんねぇぜ」 「モモタロス・・・さん?」 目の前には、赤い・・・燃えるようなアーマーを着た人が居た。そう、私はこの人が誰かを知ってる。 電王・・・電王だ。そして、今変身しているのはモモタロスさん。つまり、これは・・・。 【フェイトさん、お久しぶりです。なんというか、また来ちゃいました】 良太郎さんっ! え、あの・・・どうしてまたミッドにっ!? 「いや、アイツらとちょっとありまして。・・・でも、どうやら僕達、遅かったみたいだね」 「おばさん、お前・・・恭文を早く返した方がいいよ? じゃないと僕達、すっごく怒るから」 「せやな、俺らの友達に手出す奴は・・・厳しくいかなあかんやろ」 私を護るように立ちはだかったのは、良太郎さんにモモタロスさん達だった。 「でも、まだ最悪じゃない。・・・デネブ、姉ちゃんを頼むぞ」 「分かった」 そして、デネブさんと侑斗さんも居た。侑斗さんは前に出てベルトを取り出し変身しようとした。でも・・・。 「あー、侑斗じいちゃん。ここは俺と幸ちゃんに任せてよ。てか、無駄に変身したらだめでしょ」 「そういうこと。ま、見ててよ。・・・いくぞ、テディ」 「あぁ」 それに静止をかけて止めた見知らぬ顔が二人居る。腰に日本刀を二刀差したヤスフミと同じくらいの身長の、栗色で腰まである長い髪を、黄色のリボンでちょうちょ結びにしてまとめた男の子。瞳は、私と同じ朱色。 そして、その傍らには金髪で、瞳の色が緑。空色のリボンでその髪をポニーテールにした小さな・・・リインサイズの女の子。 「・・・へぇ、お前が牙王ってやつ? またじいちゃんのディスクで見たまんまってどういうことだろ」 「恭ちゃん、それは仕方ないって。そのまんまのがディスクになってるんだから」 「あ、それもそうか」 もう一人・・・いや、二人が分からない。だって、刀を差した子は魔導師だって分かるけど、もう一人は・・・電王と同じベルトをつけた人。でも、ベルトの色が違う。 良太郎さんが変身する電王は、銀色のベルトだけど、この人のベルトはシャンパンゴールドだから。そしてその隣には青い色をしたイマジン。でも、前にミッドに来た時はあんな子達は・・・。 「・・・お前ら、電王の仲間か。ふん、さっきのチビと同じように喰われたいのか?」 「喰われるのはお前だよ。で、恭文じいちゃんも返してもらうから」 「つーか、ふざけんな。じいちゃんはな、お前なんかよりずっと強いんだよ。俺の目標なんだよ。それが簡単に喰われるわけがねぇだろうが」 「恭ちゃん、ホントじいちゃんっ子だな・・・。あー、それと・・・俺は仲間じゃない」 青いボディに赤い仮面。上半身に走るレールのような装甲。あの、あれってやっぱり・・・電王・・・ですよね? というか、本当にあれは・・・誰っ!? だって、良太郎さんは今私の隣に居て・・・。 「あ、フェイトばあちゃんやそっちのおじさんは知らないのか。んじゃ、自己紹介だね。俺が新しい・・・電王っ!!」 あ、新しい電王っ!? 「で、こっちはテディ」 「初めまして」 テディ・・・テディベア? でも、デザインはモモタロスさんっぽいけど・・・。 「んじゃ、俺も自己紹介っと。・・・俺の名前は、蒼凪恭太郎」 ≪私は恭太郎のパートナーデバイス。荒ぶる百舌・ビルトビルガーです≫ 「私(わたくし)は恭さまとビルトビルガーのパートナー。雷鳴の鉄姫・咲耶。・・・フェイトさま、あなたとおじいさま達を助けに参りました」 「まぁ、アレだ。俺達・・・新しい古き鉄だからっ!!」 ふ、古き鉄っ!? そして新しいってなにっ! あの子、なんでいきなりそんなこと言うのっ!! 「つーわけで、咲耶・・・いくよっ!!」 「はいっ! ユニゾン・・・インっ!!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「・・・それでオーナー、なにが起こっとるんですか? まず、プレシア・テスタロッサがなんで生きとるんですか。それに、あの骸骨の電車は? なんでいきなり恭文さらわれてもうたんですか」 「・・・あれは、幽霊列車です」 幽霊・・・列車? 「死者を乗せて、その時間を走ると言われる電車です」 死者・・・。そう言えば、あの牙王って人も良太郎さん達が倒したって言ってた。 なら、母さんはもう・・・。 「死者だからこそ、あの列車に乗れたのでしょう。今回は私達がこちらの世界にまた来たのは・・・ターミナルの駅長から警告をもらったことがきっかけです。恐らく、彼女・・・プレシア・テスタロッサは、死者を生き返らせようとしています」 死者を・・・生き返らせるっ!? 「僕達、その情報をもらって、色々調べてたんですけど、それがこっちの世界に跳んだって聞いて・・・」 「それでまたこっちに来たってわけだ。けどよ、遅かったぜ。青坊主と青豆の野郎がさらわれちまった・・・」 もしかして、プレシア母さんは死んでもまだアリシアを蘇らせようとっ!? そんな・・・そのためにヤスフミが・・・!! 「まぁ、さらいたかったのはじいちゃんじゃなくて、ば・・・フェイトさんの方だったんだろうけどな」 「・・・あの、オーナー。この子・・・誰ですか?」 「というより、もう一人の人とイマジンも・・・」 この子達も普通についてきた。だから正直、私達はさっぱりで・・・。 「いや、自己紹介したじゃん。・・・はぁ、スバルばあちゃんとエリオおじさんは若くても鈍いのか」 「ば、ばあちゃんっ!? ちょっと君っ! 私はそんな年齢じゃないよっ!!」 「僕だってまだ11歳ですっ! おじさんじゃないですよっ!!」 ≪なぁ、オーナー。もしかしてこのユニゾンデバイス連れた小僧・・・≫ 「そうです」 オーナーが立ち上がって、私達の前に居た二人の男の子と、一人のイマジンの前に立った。 「では、改めて。・・・まず、彼は・・・野上幸太郎君」 「幸太郎は・・・アレだ。良太郎の孫なんだよ」 ・・・ま、孫っ!? え、いやだって・・・孫がどうしてこんな大きくなった状態で居るのっ!! 「今回は緊急事態って事で、幸ちゃんは俺と一緒に未来からこの時代に連れてこられたんだよ。で、幸ちゃんも良太郎じいちゃんと同じく特異点でさ。電王に変身できるってわけ」 「そういう事。で、こっちがテディ」 「・・・よろしく」 あ、だから新しい電王って名乗ってたんだ。つまり、今の電王じゃなくて・・・。 「未来の電王ってわけだよ。で、次は俺だな。・・・改めて名乗るよ? 俺は蒼凪恭太郎。幸ちゃんが未来の電王なら・・・俺が、未来の古き鉄っ!!」 ≪まだまだ修行中の身ですが≫ 「まだまだおじいさまから古き鉄の名を受け継ぐには程遠いですわ。どういうわけか身長とヘタレ具合に運の悪さはおじいさまそっくりですし」 「はい、ビルトも咲耶もうっさいっ! そんなの俺が一番よく分かってるんだから、言うなぁぁぁぁぁっ!!」 えっと、まさか・・・まさかとは思うけど、この子もしかしてっ!! 「・・・うん、幸太郎と同じ時代で生きてる、恭文君の・・・孫なんです」 ・・・えぇぇぇぇぇぇっ!? ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ・・・くそ、身体・・・指一本も動かない。なんだよ、これ。 アルト、聞こえる? ≪聞こえます。ですが・・・これは無理です。私達、完全に閉じ込められたようですね≫ あー、やられた。完全にアイツらの手の上ってわけか。でも、全部遮断されてるわけじゃないのが救いだね。 ≪はい。・・・まさか亡霊が死者の復活をかまそうとは思いませんでしたよ。そこまで・・・アリシア・テスタロッサを取り戻したいんですか≫ みたいだね。そのために幽霊列車に乗って、過去に飛ぶと。でも、それなら特異点の良太郎さんじゃなくて、なんでフェイトを狙ったの? フェイトの事を人形って言うなら、向こうからしたら利用価値は無いだろうに。 『・・・教えてあげようか?』 ・・・アルト、なんか僕幻覚が聞こえたんだけど。 ≪奇遇ですね、私も聞こえましたよ。あれ・・・聴覚センサーがおかしくなりましたかね≫ 『幻覚じゃないよ。あと、それを言うなら幻聴だから。・・・君、フェイトの騎士だよね』 まぁ、審査中だけどね。 『・・・なにそれ? とにかく、お願い。母さんを・・・フェイトを、助けて』 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「・・・俺っ!」 目の前に現れた子は、そのまま自分の右の親指で自らを指差す。 そしてそのまま、左手を前に。右手を横にして、ちょうど歌舞伎で見栄を張るようなポーズを取る。 「参上っ!!」 ≪さて、今までの憂さ・・・全部晴らさせてもらいますよ≫ ・・・ヤスフミっ!! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「・・・つーわけで、じいちゃん」 「うぃさ。・・・って、孫と一緒にやるとは思わなかったな」 「それ言ったら俺もだよ。でも、せっかくだから・・・」 「だね、楽しくいこうか」 「もちろん。我が家の家訓通り・・・最初から最後まで、クライマックスでぶっ飛ばしていくよっ!!」 いや、さすが僕の孫だわ。よく分かってらっしゃる。そして家訓になってるんかい。ビックリだよ。 「んじゃ」 笑いながら、両手でパスを投げて遊ぶ。空色のパスは右手から左手、そこからまた右手に投げられる。 それから、パスを強く握り締める。 「行くよっ! 恭太郎っ!!」 「うんっ!!」 恭太郎の隣に咲耶が来る。・・・まさか孫までユニゾン出来るとは、ビックリだよ。 ≪さて、今と未来の古き鉄の揃い踏みですよ。あなたがた、もう謝っても許しませんよ? 私は出番が少なかった事でイライラがクライマックスですから≫ 「せっかくの見せ場だっ! アタシも派手に暴れるけどいいよなっ!? もち、答えは聞いてないぜっ! おばさんっ!!」 「相手が例えフェイトさんのお母さんでも、絶対に容赦しませんっ! というより、恭文さんとアルトアイゼンをあんな目に遭わせて・・・絶対絶対ぶっ飛ばすですっ!!」 「いい? お前が今から僕達にぶっ飛ばされる理由は二つ。・・・一つ、僕とアルトに喧嘩を吹っかけたこと。二つ・・・フェイトを人形呼ばわりして傷つけて・・・泣かせたことだよっ!!」 左手から取り出すのは、パスと同じく空色に染まったデンオウベルト。 「ふ、ふふふ・・・! どうやら人形とその騎士とお仲間はやっぱり人形のようねっ! 余りにも愚か過ぎるわっ!! こんな私の慰めにもならない役立たずのために戦うなんて」 「愚かなのはお前だよ・・・おばさん」 あざ笑ってやる。目の前のバカを・・・思いっきりバカにした表情を浮かべて。すると、おばさんは固まった。そして、表情が徐々に怒りに染まる。 「お前がどう思おうと知らないけどな、フェイトは僕にとって一番大事な女の子なんだよ。つーかグダグダと逃げやがって、鬱陶しいし情けない。大魔導師が聞いて呆れるよ」 それを言葉を続けながら、腰に巻く 僕の両隣にリインとアギトが来る。二人の身体を、それぞれの魔力光が包む。 「黙れ」 アギトは赤。リインは空色。光が徐々に強くなり、空間を支配する。 「黙らねぇよっ! つーか、じいちゃん達の言う通りだっ!! だから・・・俺達が見せてやるよっ! アンタみたいに逃げずに今を生きる者の手本と、本当の変身と、本当のクライマックスをなっ!!」 ≪さぁ、ここからが私達の時間です。例え神であろうと、私達は止められません≫ 「プレシア・テスタロッサ・・・。今を覆し、未来を守る古き鉄の名を受け継ぐ者として、今をおじいさま達が望んだ未来へと繋ぐために、私達は・・・私はあなたを・・・否定しますっ!!」 恭太郎の隣の咲耶も同じく。金色の魔力光がその身体を包む。 「黙れ虫けらが・・・! 黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」 「「黙らねぇっつってんだろうがっ! つーか、黙るのはてめぇだっ!!」」 だから、僕はこのまま・・・パスをベルトにセタッチさせるっ!! 「「変身っ!!」」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ・・・こうして始まる。 機動六課とチーム・デンライナー・・・そして、私とヤスフミの、今を未来に繋ぎ、新しい時間を始めるための、最後の戦いが。 とある魔導師と古き鉄と時の電車の彼らの時間、Newタイム。始まります ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「つ、疲れた・・・」 「フェイト、予告お疲れ様ー。ほい、ジュース」 「あ、ヤスフミ・・・。ありがと。でも・・・結構ネタバレじゃあ」 「大丈夫、予告ってこれくらいやってるから。僕は劇場見に行って普通にラストシーンを予告で流してた事を知って、何度落胆したことか・・・」 「落胆したならやっちゃだめだよねっ!?」 「大丈夫よ。予告はあくまで予告。場合によっては内容変更するから」 「それもどうなのかなっ!!」 ≪まぁ、そこはともかく・・・今回の予告、実はそれ用に即席撮影した簡単なものです。なので、本編は更にパワーアップした形になりますので、多分全部この通りにはなりません。ご了承ください。・・・さて、本格的なクランク・インはもうすぐです。気合を入れていきましょう≫ 「「うんっ!!」」 ≪あ、それとこの予告は次回以降も続けていきますので。なお、次回からは・・・今回の劇場版での新要素の紹介ですっ!!≫ 「「え、まだやるのっ!?」」 (おしまい) [*前へ][次へ#] [戻る] |