小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説) 第117話:おまけとあとがき おまけ:もしもクロノさんにインテル入ってたら ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「母さんだけの話じゃなく、不用意に話した時点で多数の人間に迷惑をかける可能性があります」 『職務上の秘密は守るわ。現状を見るにあなた達ではフォローし切れない部分をフォローしたいと言っているの。 ・・・・・・お願い、話して。あなた達は何と関わっているの。外から見ていると本当に不安でしょうがないのよ』 「無理なんです。母さん、お気持ちだけは受け取らせてもらいます。ありがとうございました。 ・・・・・・感謝しています。そこは嘘偽りなく本当に。でも、もうすぐ決着がつく事なので」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ≪さて、これは今回の1シーンだな。あ、バルゴラだ。 こんな時、もしクロノ提督にインテルが入ってたらどうなっていたのだろうか≫ 「そしてジンだ。実は俺の生みの親の真・神様(DarkMoonNIght様)が『こうすればよかったんじゃ』っての送ってきてくれたから、追加シーン試してみるぞ」 ≪では、クロノ提督にインテルを入れてみよう。・・・・・・だらだだーん♪≫ 「そのSEお前が言うのかよっ!!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「ただ、そんな母さんに対してこのままというのもマズいですね。分かりました、ちゃんと説明します」 『え?』 「ただし、詳細関係は伏せた上でです。あくまでも概要だけになりますが・・・・・・よろしいでしょうか」 『・・・・・・えぇ、構わないわ。それで、どういう事なのかしら』 なぜだ。いきなり頭が働いてきたぞ。というか妙に聞き覚えのあるSEが響いたが・・・・・・いや、ここはいい。 とにかくこのままツッケンドンにするのもあれだろう。母さんが僕達の事を心配してくれているのは事実なんだから。 「実は僕達は全員、ある特殊な条件下で現れるロストロギアの調査を行っているんです」 『ロストロギア?』 「えぇ。ただ現段階で僕達が言うところのそれであるかは不明ですが、実際そう成り得るものがあるそうなんです」 嘘は言っていない。元々はそういう名目であの街に常駐したのだからな。 「ただ、問題がありまして・・・・・・この件を解決するためには魔法とは別の体系の特殊能力が必要なんです。 その特殊能力が使える現地にある組織に協力してもらった上で、そのロストロギア候補に関して調査している所です」 あぁ、嘘は言っていない。実際最初はそういうような名目だったからな。問題はないはずだ。 それでこの話の振り方は効果的らしい。母さんの表情が納得しつつあるものに変わっているのが分かった。 「そのために局の人間・・・・・・僕やフェイト自身も含めて、対処が不可能な状態です。 そもそもロストロギアであるかどうかも不明。ですが放置するわけにもいかない」 『なら騎士カリムやGPOは? そこでどうして繋がるのかが分からないわ』 「まず一つその特殊能力・・・・・・あ、僕達で言うところのレアスキルとは違う能力ですね。 その能力を持った人材がGPOの方にも居たんです。ここは恭文とリインが縁で」 母さんの表情が僅かに険しくなったのは、しょうがないんだろう。そこは気にせずに話を続ける。 「偶発的に向こうも現地組織の人間に関わる機会があって、そういう事ならと人をお借りしました」 『どうしてそうなるのよ。局の人間が対処出来ないのはまぁ納得するとして、GPOの仕事ではないはずよ』 「そこが二つ目の理由に繋がります。・・・・・・母さん、これは本来なら話せない事です。 なので絶対に口外しないでください。今年、この件に関すると思われる予言詩が出ました」 母さんの表情が一気に険しくなる。ただそれは不快だからではなく、どこか納得した表情になっていた。 「そして現在向こうに来てくれている人材は、全てそれが現実のものになった場合相当な不利益を被る人間ばかりです。 でも僕達には・・・・・・局には何も出来ない。手を出す事すらも、事態を見る事すらも出来ない。僕達にはそのための力がない」 『・・・・・・そう。だからなの。予言回避のためだったのね』 「えぇ。もちろんこの件を解決しても、おそらくは全員六課の時のように賞賛される事はないでしょう。 その能力の事もそうですし、ロストロギアも危険性が無い場合はオフレコにすると約束しているので」 『クロノ?』 「あくまでも危険がない場合です。僕もそこは全員に話しています。ですが、それでもやると言ってくれました」 母さんは僕の目をジッと見て・・・・・・静かに、だけど大きくため息を吐いた。 『分かったわ。そういう事なら納得しましょう。私がどうこう言う権利はなさそうですし。 その特殊能力とやらの事も聞かなかった事にしておくわ。その方が良いんでしょう?』 「助かります」 『ただクロノ、これだけは言わせてちょうだい。・・・・・・・・・・・・あなたは上司として最低よ』 そこで会話が終わらないのが悲しいところだ。母さんはさっきとはまた別の意味で視線を厳しくした。 『GPOや騎士カリムは外部組織だからしょうがないとしても、それならそうでどうしてもっと早くに手を打たないの。 フェイトの評判もそうだし、それをさせているあなたの評判も悪くなっているのよ? 状況がそれだったとしても、手はいくらでもあったはず』 「・・・・・・はい。そこに関しては返す言葉もありません」 『えぇ、当然ね。六課で・・・・・・夢の部隊で手に入れた目指すべき道への片道切符は、既に失われた。 クロノ、私は悲しい。本当に悲しいわ。あの子は・・・・・・フェイトは、変えるべき現実から目を背けた』 母さんはまた悲しげな顔をする。それが理不尽に思えるのは・・・・・・気のせいじゃない。 『つまらない中傷に流されて、あんな子と夫婦になって・・・・・・本当に悲しい。どうして、こうなったのかしら』 ・・・・・・頭が冴えて難は乗り越えても、母さんの認識の全てを変える事は出来ないらしい。僕には何も言えなかった。 ただ唯一の救いは、装備関係をちゃんと完成させた上で恭文達に届けられた事だ。 この日もしかしたら僕は、この件で初めて提督としての仕事を通したのかも知れない。よし、今日は祝杯だ。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「・・・・・・バルゴラ、話がすんなり纏まったな」 ≪さすがは真・神様だ。もう世界は真・神様の手の中にあると言ってもいいな≫ 「それは言い過ぎじゃねっ!? でも・・・・・・まぁ言いたい事は分かる。 つまりあれだ、前回のリンディ提督の暴走はクロノ提督が悪いでファイナルアンサー?」 ≪ファイナルアンサーだ≫ (おまけ:おしまい) あとがき 恭文「というわけで、妙な介入者にゴタゴタしつつも最終決戦・・・・・・次回始まる。いや、マジで」 ディード「今回の話はTVアニメ『しゅごキャラどきっ』の第98話・・・・・・すみません、タイトル言えません。そんな蒼凪ディードと」 (いつの間にか苗字名乗って・・・・・・あ、でも当然か) 恭文「蒼凪恭文が本日のあとがきのお相手です。・・・・・・うん、そうだろうね。だってネタバレタイトルだもの」 ディード「ですが恭文さん、かなり話数が跳びましたね。最後に紹介したなぞたま編では90話とかだったのに」 恭文「そこは理由があって、アニメだと原作と相違点がかなりあるのよ」 ・原作やこの話では怒涛の如き最終章だったけど、アニメでは2〜3クール目の境目で遊園地のバトルまで話が進んだ。 ・そこから唯世のビギンズナイトの話が出てくるまで、なぞたま事件中心で話が進んだ。 ・なぞたま事件終了後はこの話では二期でやったリズムの誕生話などがあったり。 多少ブランクが空いた関係で、デスレーベルとも何度も交戦したりしていた。 恭文「・・・・・・で、唯世のビギンズナイトの話がその前の97話。98話のスタートがちょうどこの話と同じなんだよ」 ディード「確か二期が102話まででしたから、本当に最終決戦になるんですね」 恭文「正解。それで・・・・・・マジで怒涛の展開になりそうだなぁ。だって予定されてるコースがコースだし」 (現に今回でもあの話とかやったしねー) 恭文「今回の孫の話も実は最終決戦も佳境を迎えたところでやるんだけど、テンポの関係で前倒しにしたり」 ディード「一之宮ひかる・・・・・・でしたね」 恭文「うん。まぁここの辺りが実際どうなるかってのは、今後の展開に期待? まだ確定じゃないし。 うん、劇中ではそうなのよ? 読者視点だと決定だったとしても、劇中ではそうなの」 ディード「例えるなら古畑任三郎で犯人が最初から分かっているのと同じですね」 恭文「そうそう」 (いわゆるコロンボ方式ですな。どうやって真実にたどり着くかを楽しむ話ですよ) ディード「あとは何の前振りもなしで、キアラのデバイスのネクロノミコンも登場しました。・・・・・・でも、もう出番はないでしょうけど」 恭文「これ以上人員増やすとめんどいしねー。てゆうか、追加メンバーは決まってるからお前はジッとしてろ」 (『おじいちゃんひどくないっ!?』 ≪私だってもっと出番欲しいのにー!!≫) 恭文「というわけで、次回こそは最終決戦開始。というか、もう展開的に引き伸ばしとか絶対無理な状況に来てます」 ディード「恭文さん、油断はいけません。某BLEACHのアニメなどは」 恭文「・・・・・・最終決戦はテンポよくいこうか。あの調子でやってたら年単位になるし」 ディード「そうですね。では本日はここまで。お相手は蒼凪ディードと」 恭文「蒼凪恭文でした。それじゃあみんな、またねー」 (・・・・・・最後に出てきたあのキャラに関してはスルーですか。分かります。 本日のEDガーディアンズ4『School Days』) フェイト「御前の正体、星名専務の過去・・・・・・色々な事が分かり始めてるね」 恭文「でもどれも確証って言えるようなものがなくて、やっぱり飛び込むしかないってのがあれだね。 ・・・・・・物語の鍵は、自分で開けるかぁ。全くその通りだわ。結局これしかない」 シルビィ「私達は中途参加だけど、それでも頑張らなきゃ。具体的には・・・・・・あー、やっぱり司さんかしらぁ」 恭文「それでおのれはこの状況で色ボケするなっ!!」 シルビィ「それフェイトちゃんとイチャついてたヤスフミに言われたくないんだけどっ!? ・・・・・・あ、ヤキモチ? そう言えば昼間も『私に付き合えるのは自分だけ』って言ってたしなぁ」 フェイト「ヤスフミ、そうなのっ!?」 恭文「うん、言ったよ? あくまでツッコミ的な意味合いで」 フェイト「・・・・・・四人目、決定なのかな。でもあの、ちゃんと私に相談はして欲しいなと」 恭文「だから違うからー! あとそこの金馬も嬉しそうにニヤニヤするなっ!!」 (おしまい) [*前へ][次へ#] [戻る] |