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小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
第15話:あとがき



あとがき



恭文「というわけで、アギトの世界終了です。そして次回は問題だらけの電王の世界へ」

シルビィ「ギンガちゃんが風邪引いて大変そうだと思ったシルビア・ニムロッドです」

恭文「そして蒼凪恭文です。まぁまぁ元のディケイド見て頂いてる方はご存知でしょうけど、ギンガさんが風邪引いたのには理由があります」





(そこはディケイドの電王編を見ていただければお分かりになるかと。ぶっちゃけ蒼い古き鉄とか邪魔です)





シルビィ「・・・・・・あぁ、このせいなのね。あ、でもヤスフミは?」

恭文「大丈夫、僕は僕で考えてるから。それはもうバッチリなのをだよ。
あと、実は展開とかもテレビそっちのけでオリジナルに近くなる予定なの」





(色々外部要因が絡むためなのです)





シルビィ「じゃあそこも楽しみにしておかないと。あー、でもあの二人良かったわねー。
きっとあそこから愛が盛り上がって、一気に・・・・・・きゃー! まるで私達みたいっ!!」

恭文「なんの話っ!? てーか僕はおのれの前に歌唄の誕生日を」

シルビィ「なによっ! 私を差し置いてまずあの子の話っておかしくないっ!? それだったら私の誕生日を祝ってよっ!!」

恭文「いや、そりゃいいけど・・・・・・シルビィ誕生日何時?」





(金馬、そう言われて固まる。・・・・・・いや、こっち見られても困るし。僕もネットで調べたけどさっぱりだったし)





シルビィ「なら、ヤスフミと同じ誕生日という事にしましょう。えぇ、決定ね」

恭文「なんですとっ!? そんなんでいいんかいっ!!」

シルビィ「問題ないわよ。そう、私達の愛の前では些細な問題なのよっ!!」

恭文「そんなワケがあるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! ・・・・・・という事で、今回はここまで。
次回はついにやって来た電王の世界。どうなるかはお楽しみに。本日のお相手は蒼凪恭文と」

シルビィ「シルビア・ニムロッドでした。それじゃあみんな、またねー♪」










(とにかく金馬の前に、殺し屋の目で自分を見るドS歌姫の誕生日をなんとかしようと決めた作者であった。
本日のED:シド『乱舞のメロディ』)




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



もやしは写真館に戻って来た後、すぐに写真を現像。まぁいつものコースだよね?

それでその写真の中には、あの時もやしが撮った二人の姿も確かにあった。

でもその中に、その時はカメラのファインダーには入ってなかったユウスケの姿が写り込んでるのよ。





・・・・・・まぁいいか。ユウスケ、今回は何気に頑張ってたしなぁ。










「うーん、ユウスケ君は男の表情になったねぇ。一気に大人っぽくなったよ」

「あ、そうですか? いやぁ、そんな事も・・・・・・ありますけどね?」



栄次郎さんに誉められて、調子に乗りまくるユウスケは・・・・・・・やっぱりバカスケだと思う。



「でもユウスケ、八代さんの事はいいんですか? ほら、せっかく会えたのに」

「あー、いいのいいの。俺はやっぱここが一番だしさ」

「・・・・・・そうですか」



ただ、僕としてはユウスケの事を心配している余裕はない。だって今キッチンに立ってるんだから。

今作っているのは、具沢山の野菜スープ。トマト味で栄養たっぷりなのよ。



「ねーねー、ギンガちゃん大丈夫ー?」

「だ、大丈夫・・・・・・だよ? たださむ・・・・・・はっくしゅんっ!!」

「あー、こりゃ完全に風邪引いちゃったねぇ」



ギンガさん、あの時水かぶったせいで完全に風邪引いちゃったみたいなのよ。

一応フィールド魔法で寒さや風の類はシャットアウトしてたのに・・・・・・やっぱ何気に疲れてたのかなぁ。



「恭文くんも水浸しになったそうだけど、大丈夫なのかい?」

「あ、僕はもう全然です」



もう一回毒の類ってのも考えてアルトとブリッツキャリバーに簡単に身体をサーチしてもらったけど、そこの辺りはない。

というか、それなら僕も既に発症しててもおかしくないもの。ここは普通に風邪と判断するのが正解でしょ。



「というか、水浸しになるくらいは普通でしょ。突然近くの水道管が破裂して水が撒き散らされる事もありますし」



アレ、なんか急に空気が微妙になったんだけど。なんでみんな僕をそんな生温かい目で見るの?



「・・・・・・いや、そりゃあ私には覚えがないんだけど。というか水道管が破裂して水浸しってのは、ねぇ?」

「恭文、多分それお前だけだよ。いや、そこだけはめっちゃ断言出来る。というかお前・・・・・・やっぱりそうなのかぁ」

「ユウスケ、触れてやるな。俺達は・・・・・・アレだ。温かく見守ってやろう。きっとそれだけしか出来ないさ」

「よし、おのれらちょっと僕と真剣に話すっ!? スープの前にまずおのれら調理する必要があるってすっごい感じたわっ!!」





なので僕は、鍋の中に一旦おたまを置いた。そして次の瞬間、写真室の方が光り輝いた。

・・・・・・僕はそこから火を止めた上で、写真室の方に急いで移動した。

それですぐに壁にかけられた絵を見る。絵は・・・・・・もうイコン画じゃなかった。



イコン画は、砂漠の中を走る白い新幹線タイプの電車の絵に変わっていた。





「な、なぎ君・・・・・・これってあの・・・・・・はっくしゅんっ!!」

「あぁもう、無理して喋らなくていいからっ! それと鼻水出てるからっ!! はい、ティッシュっ!!」










・・・・・・ついに来たか。電王の世界。それで、僕とアルトとギンガさんからすると繋がりが深い世界。

でもまぁ、今までのパターンからいくとそこまで気負う必要もないよねぇ。だって・・・・・・ほら、よーく考えてみて?

今までの世界だって、原典通りのライダーなんて一人も居なかったもの。きっとここも同じだって。





なので僕は外に出る前に、まずギンガさんが温まるように美味しいスープを仕上げる事にした。




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・・・・夕方になって、私は準備をあらかた終えてヤスフミの家に来た。ここまではいい。

デンライナーのチケットを持って、ドアを潜ってあの世界に入った。ここまでもいい。

その後デンライナーに乗り込んで、ヘイハチさんからチケットを渡された上で別れたのもいい。





でも、問題はその・・・・・・デンライナーに乗り込んで、みんなと話したところからだよ。





おかしい、おかしいの。どう考えても変なの。みんなと私の認識、尽く食い違ってる。










「・・・・・・あの、それじゃあひとつずつ確認しますね? ハナちゃん、今は2009年の3月だよね?」

「いいえ、違います。今デンライナーが走ってる時間は、2009年の5月です」



まずここ。ここが違うの。私が居た時間と、みんなが居た時間が明らかにズレてる。

でもここはその、まだいいのかも知れない。時間軸のズレ程度って考えればまだいい。



「じゃああの・・・・・・さっきのお話なんだけど、ヤスフミって今彼女居るんだよね」

「居るわね。ね、みんな」



それで後ろで怪訝そうな顔をしていた三人が、ハナちゃんの方を見て頷く。

あ、それは私にコーヒーを出してくれたナオミさんもだね。首を傾げながら私の事見てるの。



「それは・・・・・・誰かな。もう一度教えて欲しいの」

「いや、だからフェイトさんですって」





ここが一番の食い違いなんだよ。ここのみんなは、私を最初に出迎えてくれた時やたらとヤスフミの事を聞いて来た。

まぁ私が乗り込んで来たからなんだけど、その話の内容がおかし過ぎるの。

要約すると、私がヤスフミと一緒に暮らしていて・・・・・・その、同棲に近い事をしてるとか。



だから喧嘩して、ちょっと家出気味にこっちに来たのかとか言われて・・・・・・最初相当混乱した。






「そうだよー。ネガタロスがミッドに出てきた時に、そういう風に気持ちが固まったって前に教えてくれたよね?
フェイトお姉ちゃんが記憶を奪われて、それで恭文の事とか思い出した時にそうなったってさ」

「あの、待って。違うよ。あの時記憶を奪われたのはギンガですよ? 私じゃないです。
なにより私・・・・・・ヤスフミと付き合ってなんてない。私、チャンス逃したから」

「いやいや、それ話おかしいやろ。嬢ちゃん、寝ぼけてるんとちゃうか?
あないに甘々でこっちが見てて砂糖吐くレベルでイチャついてたやないか」

「そうそう。もう目の毒か舌の毒かっていうレベルでさぁ。フェイトさん、本当にどうしたの?」



ちょっと待って、何コレ? 私にはみんなが嘘を言っているようには全く見えない。

でも、私も嘘を言っていないの。だから食い違って、疑問ばかりが出てきて・・・・・・なんなのコレ。



「・・・・・・・・・・・・世界崩壊の影響でしょうかねぇ」



食堂車の後ろの方から、ステッキを突きながらデカ長・・・・・・じゃなかった。オーナーが出てきた。

それで全員の視線がオーナーに集まる。当然私もオーナーの方を見る。



「あ、オーナー。ちょうど良かったです。あの、フェイトさんがちょっとおかしな事になってて」

「えぇ、聞いてました。まずフェイトさん、ウラタロスくん達やハナさんの言っている事は事実です。
私達の知っている蒼凪恭文とフェイト・T・ハラオウンは、それはもう甘ったるいバカップルですから」

「あの、さすがにそれは納得出来ません。だって私・・・・・・本当にそういうのじゃないんです」



どういう事かな。もしかして時間がズレてるけど、2ヶ月後には私がヤスフミの恋人になってるとか?

それならまだ納得・・・・・・しちゃだめだよねっ! というか、それならその話がみんなの口から出てもおかしくないんじゃっ!!



「えぇ、あなたの言っている事もおそらくは事実なのでしょう。これは非常に不可解です。
ですがこのおかしな状況を納得させる推論が、実は一つあります」

「え?」

「まず私達は、あなたの知っているオーナーでもなければウラタロス君達でもない。
そして当然あなたも、私達の知っているあなたなどではない。全くの別人になる」



正直、言っている意味がさっぱりだった。さっぱりだから・・・・・・私は更に混乱してしまう。

それでもオーナーは話を続けながら、杖をつきつつ食堂車の中央を歩いていく。



「つまり・・・・・・あなたと私達は全く別の時間を進んだ世界の住人同士という事になるんですよ」

「・・・・・・全く、別の時間?」





別の時間・・・・・・私はそこから深く考えて、ようやく事態を理解出来た。た、確かにそれなら分かる。

私達の話が尽く食い違っているのも、ありえない話じゃない。でもあの、おかしいよ。

だって仮にそうだとしても、どうして私があの・・・・・・ヤスフミとお付き合いした世界のデンライナーに乗るの?



私は普通にチケットを使ってもらって、それでそのまま乗り込んだだけなのに。





「そしてそんなあなたがこの電車に乗り込んだ原因も、実は想像がついています。・・・・・・ディケイドです」

「・・・・・・ディケイド? あの、まさか仮面ライダーディケイドの事じゃ」

「えぇ。ディケイドを中心として起きている各世界崩壊の影響でしょう。
まぁ、そこしか思い当たらないと言った方が正解ですが」










そのせいで時間の中にまで影響が出て、こんなありえない乗り違いが起こった?





でもあの、それだと・・・・・・どうしよう。私このままここに乗っていても、ヤスフミと会えないんじゃ。




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「・・・・・・残りの世界は、三つか」

「えぇ。ただ少し問題が」

「なんだ、またか」



えぇ、またなんですよ。本当に・・・・・・高層ビルの上で月を眺めながらする話じゃありませんね。

でも僕は、隣で同じように月を見ていたあの人の方を見て、困った顔を向けるしかなかった。



「次の世界で、時間の歪みが起きています」

「・・・・・・まぁそれはそうだろ。元々あの世界はそういうものを止めるライダーの世界だ」

「そうなんですけど、その大きさが半端じゃないんです」



僕がそう言うと、サングラス越しにあの人が眉をひそめたのが分かった。でも、僕は更に話を続ける。



「そのせいで、他の世界との境界線まであやふやになってきています。
もしかしたらこっちの方が早く世界の全てを壊すかも知れません」



あの人も僕と同じように困った顔をした。うん、今の僕と全く同じ顔だ。




「それはまた・・・・・・だがどうしてだ? 今まで起こってきた予兆を超えるほどの速度でそれはありえないだろ」

「えぇ、そこだけは僕も疑問で。本当に困りましたね。トラブル続きにも程がある」

「そうだな。そこは本当に困ったな」










どうしよう。さすがにこれを放置して今まで通りというのは、絶対にダメだよね?





とにかく少し調べてみよう。それで何がどうしてこうなったのかだけでもはっきりさせないと。





僕達だけでの対処が難しいなら、もう一度門矢士と会ってその上で・・・・・・だね。




















(おしまい)





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