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小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
第8話:あとがき



あとがき



恭文「というわけで、ディケイドクロスの龍騎編最後ですよー。いやぁ、バトったバトった」

シルビィ「ヤスフミ、相変わらず手段がエゲツないわね。至近距離でガトリング掃射って」





(結局零距離で撃つという、殺る気満々の戦闘法になりました。普段と変わらねー)





恭文「というわけで、龍騎編も終わって次はファイズの世界だよ。いや、楽しみな蒼凪恭文と」

シルビィ「シルビア・ニムロッドです。でもヤスフミ、原作だと」

恭文「え、原作でも8つの世界だったよね?」

シルビィ「違うわよっ!? 原作だと9つだったじゃないのよっ!!」





(まぁまぁこの辺りは壮大なネタふりという事で。・・・・・・回収はきっとラストだろうなぁ)





シルビィ「それで今回、ようやく予言者が出てきたわね。まだ自分では名乗ってないけど」

恭文「うん。それで僕もめでたく悪魔扱いだよ。あのおっちゃん、マジではた迷惑だし」

シルビィ「まぁまぁ仕方ないのよね。だって原作でも・・・・・・でしょ?」





(そんなはた迷惑なおっちゃんに関しては、夏と冬の映画のアレコレを鑑みた上でもうちょい扱いをちゃんとする事にします。
てゆうか、テレビそのままでやったら後の扱いに困るし。アレでどうしろって言うのさ。事態解決してからも叫ばせてろと?)





恭文「なお、このお話はテレビ版でやったバッドENDでループするという方向には行きませんので、あしからずですー」

シルビィ「あ、それは当然よね。というかアレでしょ? それをやって『お前が本当の士だったのかっ!!』とかやっても困るし」

恭文「あー、あの嘘予告もすごかったよね。冬の映画本編見たら、それっぽいシーンは一つもなかったし」





(でもなんというか・・・・・・あの話を30分に纏めるって、絶対無茶だと思う。残り1時間半はWと戦闘シーンで丸々使ってたわけだし)





恭文「一応ラストをどうするかって構想は出来てるんだっけ」

シルビィ「そこは出来てるみたいよ? 問題はその課程とネタ振りよ。テレビそのままだと色々辛くはあるし」

恭文「オリジナル設定も入れてるしね。そこはしゃあないか」





(一応ラストは、夏と冬の映画の設定ミキシングで考えています。
ベースは話を繋げやすくするために夏準拠だったりしますけど)





シルビィ「それでヤスフミ」

恭文「なに?」

シルビィ「ラスト、私も出させてもらう事になったから」

恭文「・・・・・・・・・・・・はぁっ!?」

シルビィ「というか、アレよ。スー(子どものこーろの夢ーはー♪)でしょ? だからGPOメンバーもゲスト出演よ」

恭文「どういう人脈でっ!? てゆうか、出れるようになるんかいっ!!」

シルビィ「もちろん。だって私、ヤスフミの第四夫人ですし。・・・・・・というわけで、本日はここまで。
次のファイズの世界、色々と大荒れな予感がしまくっているシルビア・ニムロッドと」

恭文「その前に僕の胃が荒れそうだと思う、蒼凪恭文でした。
あの、シルビィ。さすがに第四夫人は無理だから。それは無理だから」

シルビィ「・・・・・・分かったわ。なら私、日陰の愛人になるわ。もしくは新・現地妻よ」

恭文「それもやめてっ!? というか泣かないでー! まるで僕が泣かせたみたいだからやめてー!!」










(・・・・・・それが事実なんだから、受け止めるべきだと思ったのは間違いじゃない。
本日のED:きただにひろし『Revolution』)




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・・・・パラドキサアンデット。ハートソートのカテゴリーキング。

あの男、こんなものを持ち出してこの世界で暗躍していたとは。一体何者なんだ?

そこの辺りを考えつつ、俺は夜の闇の中を歩く。





それで来たのは・・・・・・夕方に死闘が繰り広げられた河原。





そして目の前には、やっぱり彼が居る。彼は相変わらず穏やかに笑っていた。










「アンデット・・・・・・本来ならあなたの世界以外には存在しないはずなのに、出てきましたね」

「あぁ。まさかとは思うが」

「そちらの方は大丈夫なようです。あなたが心配されているような事はない。
そうすると、おかしいですね。本来存在していないはずのものがある事になる」



彼は笑顔ではあるが、それでも怪訝な顔をしている。そうだ、そこが俺も疑問だ。

『俺の世界』でアンデットは二体を除いて全て封印されている。他に存在する世界は無いはずなんだが。



「ブレイドの世界が見当たらないのは確かだったな」

「えぇ。僕達が事態に気づく前に滅びたか・・・・・・もしくは、最初からあなたの世界以外には存在していなかったか」





今まで彼らが旅していたクウガやキバ、龍騎が存在する世界は、実は他にもある。

現に目の前の彼が、そのキバの世界の出身者だ。そして俺はブレイドというライダーの世界出身。

ただ、全く同じではない。どこか違いもあり・・・・・・いわゆるパラレルワールドになっている。



だが俺が居た世界・・・・・・ブレイドというライダーは、他には見当たらないらしい。



だからこそ彼も門矢士に『8つの世界を旅するように』と言った。存在しない世界には、行けないからな。





「ならなぜアンデットが。ブレイドの世界で封印されているアンデットが無事なら、出てくる理由がない」

「そこが僕も気になっています。・・・・・・もしかしたらあの予言者、何か裏があるのかも知れません」

「例えば?」

「門矢士の過去に関係しているとか」



笑顔は変わらないが、鋭い言葉は俺の思考を固めるのに充分だった。

だがそれでも俺は思考を再開。そして今の言葉を、首を横に振って否定した。



「・・・・・・バカな。それならなぜ門矢士を敵視する。理由がないだろ」



もしあの予言者が、彼の言うように関係者なら・・・・・・そうだ、その理由がない。

・・・・・・そう結論つけようとして、頭の中でストップがかかる。それはまだ早いと声がする。



「いや、そうとも言い切れないか」

「えぇ。以前の彼ではなく、旅を続ける今の門矢士を『悪魔』としているなら、話は分かります。
おそらく今の門矢士は、彼らにとって相当厄介な存在になっているはず。間違いなく敵になるでしょうし」



悪魔と蔑んでも接触して、門矢士を自分達の知る存在に戻そうとしている?

俺がその考えに達したのを見抜いたのか、彼は静かに頷いた。



「だがそれならあの子は」

「完全にとばっちり・・・・・・っと言ったところでしょうかね。そもそも関わりがあるとは思えません。
まぁ彼らからすると、それに等しいのでしょうが。だから始末すべき対象として定めた」

「またそれは・・・・・・とんでもない連中に目をつけられてるな」

「そうなりますね。やはり噂通りに運が悪いようです。さすがにこれは予想外ですし、手助けしたくはあるんですが」



苦笑気味に俺の方を見てくるが、そんな『どうしましょうか』という目で見られても俺だって困る。

今回はまぁ、空きのカードもあるし助けられたが・・・・・・そう何度も干渉するわけにもいかないだろ。



「そうだな。だが、あの子は強い。おそらくは大丈夫だろう」

「またいきなりですね。何かありました?」



彼は本当に驚いたと言わんばかりに目を見開く。それを見て俺は・・・・・・まぁ、ただ苦笑するだけだった。



「別にそういうわけじゃないさ。ただ、不思議と言い切れてしまうんだ」



そう言いながら俺は、ジャケットの懐からあるものを取り出す。それは銀色のバックルと、カブトムシの絵柄が入ったトランプ。

それを強く握り締めながら、俺はそのトランプとバックルの向こうにあの子の顔を思い浮かべた。



「おかしいな。そう言い切るにしても、もう少し様子を見なければならないのに」

「・・・・・・そうですね。とにかく、彼らの動きについては少し調べておきましょう。
ここまで動きが沈静化しているのが、どうにも気になりますし」

「頼む。俺はさっき言った通りで動いていく。またアンデットが出る可能性もある」

「お願いします」










蒼凪・・・・・・恭文だったな。小さくてまるで女の子みたいなのに、意志の強い目をしていた。

それだけではなく、この旅を楽しんでいる様子も見えた。どうやら旅や冒険があの子にとっての夢らしい。

なら、俺達はきっとは謝らなくてはいけない。俺達は今、その夢を・・・・・・君を利用しようとしている。





創造は破壊の中からしか生まれない。だが、それだけでは世界崩壊を止められないかも知れない。





本当に止めようとするなら・・・・・・無から創造を生み出すしか、手立てがないんだ。




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



僕は夜の闇の中で一人立ちながら、眼下の光景を楽しく見つめていた。

目の前に走るのは、赤い閃光。それが灰色の石膏像のような怪物と斬り合っている。

しかし綺麗だよねー。まるでネオンが走っているようだ。うん、やっぱり欲しい。





でも士・・・・・・ずいぶんと変わった感じだったなぁ。前だったらあんな臭いセリフ吐かなかったんだけど。

『信じる』とか『一人じゃない』とか、そういうのは間違いなく嫌うタイプだったのに。

もしかして彼の側に居る連中のせいなのかね。特に・・・・・・そうだな、あの言いがかりで『悪魔』と断言された子。





ライダーに変身はしてたけど、明確にライダーというわけじゃない。というか、やっぱりあの子は異質だよねぇ。

まぁそこの辺りはいいか。僕はとりあえず次のお宝だ。士やあの少年君の事は二の次で充分。

邪魔をするなら・・・・・・僕は空に向かって人差し指と中指を一緒に突き出し、銃を撃つ振りをした。





それで『邪魔をするなら撃てばいい』という意思表示をする。そうしながら、僕は笑う。





目に映るのは、闇を斬り裂く赤き閃光の姿。そう、次のお宝は・・・・・・あの閃光そのものだ。




















(おしまい)







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