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小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
第4話:あとがき



あとがき



恭文「というわけで、原作から大幅改変になったキバの世界。いかがでしたでしょうか」

あむ「そういや大きく変わってるんだよね。だってあのお父さん、お亡くなりになるわけだし」





(原作だとディケイドとキバの合体アタックでそのままお亡くなりです)





恭文「というかさ、前回あんな引きしておいて原作みたいに『王はワタルで決定♪』とは言えなかったわけですよ」

あむ「……まぁ、それはなぁ。結局押し付けてるのと同じだし」

恭文「というわけで、アレを出した後に展開を大幅に変える必要性に気づいた作者はバカだと思う蒼凪恭文と」

あむ「いつもの事と思う日奈森あむです。でも、これでキバの世界も終わりかぁ。ね、ここからはあのユウスケって人もレギュラー?」

恭文「レギュラーだね。なお、あの怪我は次のお話ではもう治ってる予定です」

あむ「いやいや、なんか立てないくらいに死にかけてたよねっ!? それってアリかなっ!」

恭文「アリなのよ。クウガの変身アイテム……アマダムって言うんだけどね? あれのせいで肉体強化されてるから」





(原典のクウガでも、そのために五代雄介は肉体的には人間では無くなる可能性が示準されていたりしました)





あむ「あ、じゃあそのために怪我が早く治るって事だね」

恭文「そうそう。でも、翌週に包帯だらけだったのがピンピン動けてるのはびっくりだけどね」





(そこはまぁ、時間軸的な都合という事で)





あむ「でも、王様かぁ」

恭文「そうだね、今回のお話の主軸は『王様』と『掟』ではあるし」

あむ「なんて言うかさ、ここってあたし達にも言える事ではあるんだよね。ファンガイアだけの話じゃなくてさ。
普通の人だってちょっとした誘惑に負けて、犯罪に手を染めて……でも、だからってそれでおしまいってのはやっぱ間違ってて」

恭文「最近は凶悪事件が多いから忘れがちだけど、本来の司法はそのためにあるんだよね。
間違いを犯した人を反省させて、新しい人生を歩めるように更生も手伝っていくのが理想ではある」





(まぁ最近は不況の関係で、その理想が消えつつはありますけど。
単純に『ご飯が食べられる』という理由で犯罪を犯して、刑務所に行く人も多いです)





あむ「なんか、難しいよね。正直本能に負けちゃったファンガイアを止めて更生させるのって、マジ大変だと思うんだけど」

恭文「とは言え、それが人と共存する上での必須項目の可能性もあるわけだよ。
例えばファンガイアは間違いを犯したら容赦なく同族から処罰される」





(前回のお話のアレコレですね)





恭文「その光景を人が見た時、『あぁ、これで安心だ』と思う人ばかりじゃないかも知れない」

あむ「……あぁ、そういう事か。処刑した事でファンガイアに対して恐怖を持つ人が出てくる可能性もあるんだよね。
同族を平和のためと言いながら躊躇い無く殺せる様を見て、怖いって思っちゃう。というか、『これで安心だ』もまた違うじゃん」

恭文「やっぱり?」

あむ「やっぱりだよ。それって、人がどっかでファンガイアを猛獣か何かだと思ってる証拠じゃん。
だから問題起こして、そういう風に処刑されちゃうのを当然って……うーん、やっぱ難しい」

恭文「難しいね。異種族間でのコミュニケーションは、本当に難しいの。人間同士ってカテゴリーでもそうだよ。
肌の色や目の色、体型のあれこれでも差別や衝突は起こっちゃうから。正直、ちゃんとした答えは出ないよ」





(まぁ、ここの辺りは話すと長くなるのでこの辺りで)





あむ「うん、分かった。それで……次はどうなんの?」

恭文「当然、僕達の旅は続くわけですよ。じゃないと、僕もギンガさんも家に帰れないし」

あむ「あー、確かにね。それじゃあ、本日はここまで。お相手はコミュニケーションって難しいと思った日奈森あむと」

恭文「そこに画一的な答えなんて無いと思う蒼凪恭文でした。それじゃあみんな、またねー」





(というわけで、今日は結構真面目なテンションでお送りしました。……さて、1日ほど遅れてる拍手を頑張らないと。
本日のED:平田志穂子『Reach Out To The Truth』)





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



ワタルと別れてから怪我してるバカスケとそのバイクを何とか引っ張って、僕達は光写真館に戻ってきた。

そこでギンガさんと夏みかんにお説教を受けさせつつもバカスケは治療して……って、マジで大変だったのよ?

仕方ないからバカスケをもやしのバイクでタンデムさせて、そこから写真館に戻るわけだよ。



で、僕がバカスケのバイクを回収。もちろん、そこまではバイク無しで移動だよ。

まぁ、トライチェイサー乗れたから嬉しかったけどさ。

それで今は写真館の現像室で、もやしの撮った写真の現像のお手伝い。



どんな風にするか興味があったので、付き合ってるの。でも、いい感じで話が終わったのに不満そうなのが二人ほど居る。





「あの、私やっぱり納得出来ません。どうしてこのまま次の世界に行くんですか?
そもそも私達がやるべき事は、まだ終わってません。次の世界へ行けるわけがないですから」

「私も同意見だよ。なぎ君、士さん、そのファンガイアを追ってちゃんと倒した方がいいんじゃないかな」



それは夏みかんとギンガさん。まぁまぁ暴力的でKYな夏みかんはともかく……まさかギンガさんまでコレとは。



≪全く、あなた達は本当に空気が読めませんね。もういい感じで終わったんですから、問題ないんですよ≫

「そうだよKYみかん。もうKYみかんが空気を読めないのは分かったから、とりあえず黙っててくれる?
あと、ギンガさんもKYみかんに乗っかっちゃだめだって。そんなんじゃスバルみたいになっちゃうよ?」

「誰が空気が読めないんですかっ! 読めてないのは士くんとあなたとあなたのパートナーですよねっ!
とにかく二人がやる事はまだ終わってませんっ! 写真現像してる場合じゃないですからっ!」

「いや、夏みかん。お前が読めてないんだよ。大体、俺達がやるべき事をお前が決めるな。
俺達がやるべき事は、俺達が決める。なぜなら」



もやしが夏みかんの方を見ながら、不敵に笑って言い放った。



「俺達は、王だからだ」

「はぁっ!?」

「……蒼チビ」

「ほい」





僕はすかさず水の入ったトレイを差し出す。そしてもやしはその中に即座に写真を入れる。

写真の現像って、薬品をいくつか使ってやるけどそれがそのままだと、絵がどんどん変わるの。

なので、最後の行程として水洗いが大事になってくるわけだね。



これで薬品を洗い流して、乾燥させると完成なんだ。





「別にあのファンガイアはもう倒さなくていいのよ。そんな事をする必要はない。大体二人共、分かってない」

「私達が分かってないって……何をですか」

「もう血は流れてる。人間も、ファンガイアも、何人も死んでる。……あと一人殺したって、結局僕達の自己満足だ。違う?」



二人の方を見ながらそう言うと、ギンガさんは反省気味な顔で、夏みかんはやっぱり不服そう。

……っと、よそ見だめだめ。水洗いしたのを、クリップに挟んで干して……と。



≪それでも倒したいなら、あなただけで行ってもらえます? 私達はもう動きませんから≫

「そうそう。僕達はもうやる事やったし、勝手にするといいよ」

「……もう知りませんっ! だったらそうしますよっ! 行きましょう、ギンガさんっ!
こんな無責任は人達は放っておいて、私達でファンガイアを倒すんですっ!」

「あの、無理です。なぎ君達が居ないと、戦えません」

「なんでですかっ! あなただって魔導師ですよねっ!」



ギンガさんが恐る恐る僕を見る。で、僕はにっこりと笑ってあげる。



「私、数ヶ月前に瀕死の重傷になって」

「え?」

「今もそのリハビリ中で……戦闘関係はNGがかかってるので」



なのにギンガさんは、なぜか怯えた表情で軽く下がった。



「夏みかん、一応警告しておくけどギンガさんに戦闘させたら……お前、殺すぞ?」

≪真面目にお願いしますね? この人、今の状態だとフル稼働で2分しか動けないんで≫

「だったらどうしろって言うんですかっ!?」

「一人で特攻して死ぬしかないね。夏みかんの旅はここで終わりだよ」



まぁ、それもきっとしかたのない事なんでしょ。僕達は優しく言い聞かせてあげたのに……やっぱり暴力的な女。



「それで次回のタイトルはアレだね。『さらば夏みかん/そして新しいヒロイン登場』……だよ」

「ふざけないでくださいっ! ……士くんっ!」

「夏みかん、お前いい加減空気読めるようになれ。てーか唾が飛ぶから黙ってろ」

「あなたまでそれってひどくありませんかっ!?」





なんか騒がしいKYみかんは置いておくとして……お、これはあのワタルの写真だね。



ヴァイオリンを構えるワタルに重なるように、同じポーズのあの人が映ってる。



手前にワタルで、奥にあの人。まるで一緒に同じ曲を演奏しているような形になってる。





「……うん、やっぱりもやしは写真の才能があるよ」

「全く、素直にこの俺の凄さを認めればいいのに……お前、アレだな。いわゆるツンデレだな」

「黙れ国産もやしが。お前は一体どこのアルパトス・カラバ・ブランシェだよ」

「待て待てっ! 俺はまたお前に非常にバカにされた気がするんだが気のせいかっ!?」





気のせいでしょ。僕が認めてるのは写真の才能だけだって話だし。

……だってこれ、ただのピンボケでも心霊写真なんかでもないし。

きっとこの写真に、この世界の未来があると思う。それできっと来る。



ここに暮らす全ての人が、自分の王様になれる日が。なんだかね、そんな気がするんだ。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



現像をあらかた終えてから、僕ともやしは撮影室の方に戻った。で、やっぱり暴力的みかんとギンガさんは不満そう。



でもね、僕達はもっと気にするべき事があるの。それは……バカスケ。





「ねぇバカスケ、城帰らなくていいの? ほら、治療終わったんだからとっとと帰れ」

「蒼チビの言う通りだ。お前、まさかこのまま居座るつもりじゃないだろうな」

「……いや、色々考えたんだけどさ。世界を救うならこのままお前達と一緒の方がいいかなと……な?」

「「なるほど……だったら出てけ」」

「いや、意味分かんないからっ! てゆうか、また息合ってるなっ!」



失礼な事を言うな。僕ともやしのどこが息ぴったりだと? 常にバラバラでシンパシーの『シ』の字もないじゃないのさ。



「てゆうか恭文、お前ズルいぞっ!? あの黒いファンガイアと戦ったんだよなっ!
なんで俺はこんな怪我して、お前は無傷なんだよっ! おかしいだろうがっ!」

「……それはね、バカスケ」



僕はバカスケの右肩に手を当てて、強く握り締める。するとバカスケがなぜか表情を変えて痛がり出した。



「痛……痛い痛い痛いっ!」

「僕は攻撃を一発でも喰らったら死んじゃうからだよ? お前みたいに怪我で収まらないの。
この違い分かるかな? 僕は、全部の攻撃を避けられなかったらお亡くなりになっちゃうの」



自然と優しい笑顔を浮かべて、僕は更に手を握り締める。なぜかバカスケの顔が青くなり始めてるけど、気のせいだ。



「それで『ズルい』とか『チート』とか『俺TUEEEEE!』とか言われても困るんだよっ! ふざけんなよ、コラっ!
むしろ無傷じゃなかったらおかしいだろうがっ! 僕は基本的に極々普通の平凡な人間だっつーのっ!」



あれ喰らって『怪我した』は、おかしくないっ!? むしろ攻撃全回避で無傷って方がしっくりくるしっ!

それ以前の問題として、こっちだって命懸けでやってんだよっ! それでゴチャゴチャ抜かすなボケがっ!



「いや、俺後の二つは言って……痛い痛いっ! 頼む、俺が悪かったと思うからマジやめてくれっ! 死ぬっ! 本当に死ぬからっ!」

「そう。だったら今すぐ僕達の目の前から消えろ。ほら、出来るでしょユウスケ?
大丈夫、ユウスケは出来る子だよ。きっと引田天功みたいにイリュージョン出来るから」

「そうだな。ユウスケ、俺も信じてる。大丈夫、お前ならきっと出来る。
引田天功を超えるようなスーパーダイナミックイリュージョンを期待してるぞ」

「え、やっぱりお前ら俺を追い出す気満々っ!? あと、それは絶対無理だから要求するのはやめてくれっ!
俺にはそんなの無理だってっ! 俺は出来ない子だから、引田天功超えるどころかそれみたいには無理だっ!」

「……まぁまぁ。恭文くんも落ち着いて? 別にいいじゃないのさ」



そんな風に言うのは、モップを持って撮影室の奥……あの絵の辺りを掃除中の栄次郎さん。

なぜこの異常事態でそこまで受動的に生きられるのか、僕はちょっと疑問だったりする。



「旅は道連れって言うしね。みんな一緒の方が、きっと楽しいよ」

「家主としてその発言アリなんですかっ!? 食い扶持増えるだけなのにっ!」

「あの、おじいちゃん? まだ旅はしませんから。だって問題のファンガイアが」

ちょっと待ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!



どこからともかく……じゃない。入り口の方から声がして、僅かに開いていた撮影室のドアの隙間からその声の主が飛び込んで来た。



「私も行くわっ!」



それは白くて指でつまめそうな位に小さい……コウモリっ!? というかキバットに似てるけど、コイツ誰っ!



「うわぁ……・っとっ!」





そんな事を気にしている間に、突撃してきたコウモリに驚いた栄次郎さんがバランスを崩す。

崩して、例の柱の横にある鎖を掴んで引き下げた。そして、上から絵が降りた。

絵はこの世界に来た時と同じように眩く輝きながら展開され、僕達の目の前にその姿を現す。



なおあのコウモリは、絵の下に備え付けてあるポールに挟まれて動きを止めた。





「ムギュっ!」



今回の絵は、赤い金属質な肌を持った巨大な龍の絵。それがビル街の空を待っている。

ただ気になるのは、日光のような射線が全体的に入っているところ。これは……いや、考えるまでもない。



「そんな……どうして? だってまだ、問題はなにも」

≪ギンガさん、解決してるってさっきから何度も言いましたよね? 全く、今回は本当に空気が読めていませんし≫

「今私や夏海さんが知ってる情報だけでそこを読めって、かなり無茶振りじゃないかなっ!? というか、無理だよっ!」

≪あなたの修行が足りないだけでしょ。……というか、今回はここですか≫



僕とアルトは当然だけど、この龍を知ってる。この白い射線も、多分日光の射し込みじゃない。

これは鏡面の反射を表してる。つまりこれは、鏡の中に映った龍を描いた絵なんだよ。



「で、当然お前らはこれが何か知ってるわけか。蒼チビ、コレはなんだ」

「コレは……仮面ライダー龍騎だよ。コイツ、龍騎のパートナーのドラグレッダーってミラーモンスターだし」

「なら、龍騎の世界か」





僕とギンガさんも、結局ユウスケの事はあまり言えないね。だって、このまま旅に便乗するつもりだし。



僕達には世界を渡る手なんて、何もない。でもこのまま旅を続ければ、元の世界に帰れるかも知れないから。



それに、やっぱりワクワクするんだ。旅の中には僕の時間が、僕の居場所が確かに存在してるから。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



月夜……キャッスルドランも眠るような時間。僕はそれを見上げながらあの人を待っていた。



一応様子を見るくらいの余裕はある。というより、見ていかなくてはいけないと言った方が正解かも知れない。



だって今回のような変化が、いつ起こるかも分からないんだから。





「本当にあの子は何者なんだ?」



僕は振り返り、後ろからやって来たあの人の方を見る。夜でもあるしサングラスをかけているから、その表情はよく分からない。

ただ、驚いているのだけは分かる。それはこの世界で青年が行った行動に関して。



「本来なら、あのファンガイアは死ぬはずだ。倒して、あの子を王にする。それが正しい流れのはずだ」

「僕もそう思っていました。ですが彼はこの世界の『ワタル』も、あの先代の王も死なないで新しい道を探せる可能性を導き出した」



それは破壊ではなく、創造したとも言える。どちらに転がるかはまだ分からないけど、新しい可能性を彼は創りだした。



「本当に予想外過ぎる。倒して解決するのではなく、相手を諭して止めたんですから。……そう言えば仲間の一人がですね」

「あぁ」

「彼は『分岐点』かも知れないと言ったんですよ」

「分岐点?」



僕は頷きながら、もう一度空を見上げる。見上げて……丸く輝く月を見た。



「列車がその分岐点のある地点から行き先を選べるように、彼の存在によって別の可能性が時間の中に生まれる。
時折そういう存在が、時間の中に生まれるそうです。その存在が居るからこそ、時間の中に新しい道が生まれる」



それから僕は軽く右手を上げる。人差し指を立ててそのまま話を続ける。



「それが分岐点か」

「えぇ」





それでもしかすると彼の運が致命的に悪いのも、分岐点であるためかも知れないと話していた。

つまり時間に多大な影響を与える分岐点であるがゆえに、運に強い欠損部分が存在する。

現に分岐点と近い特性を持つ特異点と呼ばれる存在にも、同じ兆候を持つ存在が居る。



彼にもそれが当てはめられても、おかしくはない。

ただ……実はこの話、確証があるわけでもなんでもない。

『もしかしたらそうかも』というレベルなので、あしからず。





「だが、やはり甘いな。あのファンガイアは目的のためとは言え、平然と人間や同族を殺した。それを野放しにするなど」

「でも、変わっていく可能性が生まれた。それはとても尊い事だと思います」

「そうだといいがな。というか……嬉しそうだな」

「そう見えます?」

「かなりな」



僕は右手を下げて、視線をあの人に戻す。確かに……確かに嬉しいのかも知れない。

いや、きっと嬉しいんだろう。だって僕もまた、『ワタル』なんだから。



「そうですね、嬉しいんだと思います。この世界のキバは、生きている父親と出会える可能性が生まれたんですから」

「……そうか」





ただ、注目するのは彼だけじゃない。やはり門矢士も、事前の情報とは違った感じになっている。

あの写真館の人達との交流が、門矢士を変えた? ただ、油断は出来ない。彼は記憶の大半を失っていてアレなのだから。

それが戻った時、本当にどうなるかが予測出来ない。でも、もしも……もしもの話だ。



彼の記憶が戻って、その上で今の兆候が残っているようなら、やはり計画を大幅に変える必要がある。

この世界での一連の出来事を見ていると、そこは余計に感じた。

このまま進行していくのは、ただ諦めているだけではないかと……強くだ。



僕達が門矢士が変わっていく可能性を捨てるのには、まだ早いのかも知れない。





(おしまい)






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