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小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
第62話:おまけとあとがき



おまけ:ダイヤのきらめきの泉




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



ダイヤ「みなさん、お久しぶり。聖王教会やアーカネスト寺院には負けないと意気込んでいるダイヤです」

てまり「みなさん、本当のお久しぶり。てまりです」





(忘れている人も居るかも知れませんが、てまりはなでしこ(なぎひこ)のしゅごキャラです)





ダイヤ「さて、あむちゃんが色々大変な状態になったので、ドキたま電話相談室がちょっと出来なくなってるの」

てまり「そこで私達二人で、ピンチヒッター的に電話相談・・・・・・あら? 普通にタイトルが違うような」

ダイヤ「問題ないわ。ようは本質が大事なんですもの。さ、本日の相談者は」

J・S「・・・・・・私だ」





(突然に出てきたのは、もう散々言われまくっているあの人)





ダイヤ「というわけでダイヤのきらめきの泉、また次回に」

てまり「さようなら〜」

J・S「待て待てっ! ナチュラルに番組を終わろうとするなっ!!
一体私が何をしたっ!? まだここで登場しただけだろうがっ!!」

ダイヤ「だって関わりたくないんですもの」

てまり「同意見です」

J・S「しゅごキャラにまで嫌われているのかっ!?」




(ただ、これだけで終わるのは問題なので、二人は話を聞く事にした)





ダイヤ「・・・・・・それで、あなたのお悩みは何かしら」

てまり「なお、お金の事はどうにもなりませんよ?」

J・S「全く違う。というか、人の夢から生まれた存在が金の話をするな。
・・・・・・この話の中で、私の扱いがどんどんどんどん悪くなっていくんだ。どうすればいい?」

ダイヤ「どうしようもないわね」

てまり「お金の事を相談された方がまだマシでしたね」

J・S「だから即答するなっ! 普通に作者のみならず読者もひどいんだぞっ!?
私が人々の記憶に残ってないとか影が薄いとかもう散々なんだがっ!!」

ダイヤ「なるほど。それであなたはそんな現状が嫌と」

J・S「そうだっ! どうすればもう少しマシな扱いになるっ!?
これでもテレビ本編ではフェイト・テスタロッサを追い詰めてたんだっ!!」

ダイヤ「うん、それで?」

J・S「というか、私がこんな扱い悪いのはとまとくらいだぞっ!? 他の話を見てみろっ!!
ラスボス扱いもしてるし、テレビ以上に六課や管理局を追い詰めているぞっ!!」





(きらきらーん♪)





てまり「なるほど、あなたはそんな風になりたいと。他のSSのようにかっこいい悪役になりたいと」

J・S「あぁもうそれでいいっ! 私はテレビの時のような輝きを取り戻したいんだっ!!
あの時の私は輝いていたっ! そんな日々をこの手に取り戻したいんだっ!!」

ダイヤ「話は分かったわ。なら・・・・・・その悩みに答えてあげましょう」





(きらきらーん♪ ・・・・・・の前に、キラキラダイヤは左手で白い×のワッペンを取り出す)





ダイヤ「えい」





(そして、それを自分のダイヤの髪飾りの上に張る。すると一瞬で、あのブラックダイヤに変身完了)





ブラックダイヤ「・・・・・・あなたが輝いていた? 残念ながらそれは勘違いよ。あなたは輝こうとすらしなかった。
あなたはテレビ版で一度でも自分という存在の可能性について考えた事がある? いいえ、一度も無いわ






(きらきらーん♪)





ブラックダイヤ「あなたはいつも他人の可能性や輝きを羨んでいただけ。そして妬んでいただけ。
そして自分の中のものにちっとも目を向けなかった。だからあなたは命を弄ぶ事でその鬱憤を晴らしていただけよ






(きらきらーん♪)





ブラックダイヤ「あなたのやっていた事はただの八つ当たり。そして逃げよ。
捕まる前はまだ最高評議会のせいに出来た。でも今はもう違うのに、あなたはまだそれを続ける






(きらきらーん♪)





ブラックダイヤ「弄び、世界を自由にして、それが出来る自分が、やろうとした自分が輝いていると勘違いしている。
そんなあなたは輝いていない。いいえ、その可能性を自分から捨てた哀れな子どもよ。そうね、どの辺りが哀れかしら






(きらきらーん♪)





ブラックダイヤ「これだけの時間が経っているのに、まだ勘違いを続けている所が哀れかしら。
あなたのこころの声が聴こえるわ。あなたは自分と向き合うことも出来ない弱虫なただの迷子






(きらきらーん♪)





ブラックダイヤ「迷子だから自分の事が分からない。分からないから、他人に理解を求める。
寂しいあなたは世界や人に依存している。迷子の自分が可哀想だと哀れんで欲しい。同情して欲しい。だからあなたは


てまり「あ、あのぉ・・・・・・ダイヤさん?」

ブラックダイヤ「何? まだ半分も終わってないのに」

てまり「どれだけおしゃべりになるつもりだったんですかっ!?
・・・・・・と、とりあえずもうおやめになった方が。ほら、あの方が」




(きらきらーん♪)





J・S「・・・・・・私って、一体。あはははは、もう消えてしまいたい」





(その様子を見つつ・・・・・・ブラックダイヤは白の×のワッペンを取る。そして元のダイヤに早変わり)





ダイヤ「えっと・・・・・・やりすぎちゃった♪」

てまり「み、みたいですねぇ」





(きらきらーん♪)





ダイヤ「というわけでダイヤのきらめきの泉、本日はここまで。
とりあえずこの人は前世の黄金勇者ゴルドランになればいいと思うダイヤと」

てまり「私も軽くカチンと来たのでこのまま放置しようと思うてまりでした。それではまた」










(本日の結論:『人にあーだこーだ言う前に自分を顧みましょう』
ダイヤのきらめきの泉。・・・・・・多分続きません)




















あとがき



恭文「・・・・・・どんだけムカついたんだよ。怖いって。普通に怖いって。てゆうか公開処刑だし」

バルゴラ≪ヤスフミ、しゅごキャラは怖いな。普通にあの変態ドクターを瞬殺か≫

恭文「バルゴラ、ダイヤが特殊でありフリーダムなのよ。・・・・・・というわけで、本日のあとがきは寒気が消えない蒼凪恭文と」

バルゴラ≪バルゴラだ。さて、今回の話でサウンドステージXのディスク1の部分までが終了だ。
トレディアとイクス、二つのキーワードを絡めた上で今後の話が展開する≫

恭文「話的にはあんま進んでないんだけど・・・・・・ドラマCDのあれこれをちゃんとやろうとするとこうなるんだよね。
なんかすごいよね。ドラマCDもだけど、アニメとかもどんだけ情報量が詰め込まれてるのかって聞きたくなるし」





(アニメの場合は絵や効果音による直接的な表現も加算されますが)





恭文「あ、ちなみにおまけでダイヤが使った×のワッペンは、『しゅごキャラぷっちぷち』で実際にやってたのですので」

バルゴラ≪えっと・・・・・・資料によると×たまの×を見つけて、それを装着するとどうなるかをあの小さな娘達で試したのか≫

恭文「そうそう。ランに×が付いたらどうなるかとか、ミキに×が付いたらどうなるかとかね。もちろんギャグ的に」





(ちなみにぷっちぷちは既にDVDのセールスが始まっております。興味があればぜひどうぞ。シュールで何気に面白いです)





バルゴラ≪まぁティアナが捜査というか増援として参加決定したり、108での食堂でのシーンもありつつ・・・・・・ヤスフミ≫

ヤスフミ「な、何?」

バルゴラ≪一応警告しておくが、絶対に今回は飛び込むなよ? お前だけの話ではないのだからな。
ガーディアンの面々への影響もある。ちゃんと後ろでみんなの面倒を見ておけ。それがお前の仕事だ≫





(それを聞いて、蒼い古き鉄・・・・・・軽く唸った)





バルゴラ≪ただの子どもがあんな事件に間接的にでも関わったんだ。ちゃんとお前が大人としてフォローを≫

恭文「・・・・・・バルゴラ」

バルゴラ≪なんだ?≫

恭文「あむ達の事、あんま甘く見ない方がいいな。・・・・・・僕達ガーディアンは、無茶苦茶強いんだから」





(蒼い古き鉄、自信満々にそう言い切る。その意味がよく分からなくて、蜃気楼が首を傾げる)





恭文「というわけで、反撃開始な次回は・・・・・・どうなるんだろうねぇ。
普通にまた分量がすごいことになるし。あ、何気に次回から2クール目突入ですので」

バルゴラ≪待てヤスフミ、お前それはどういう意味だ≫

恭文「それでは本日はここまで。お相手は蒼凪恭文でした。それじゃあみんな、またねー」

バルゴラ≪だから無視するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!≫










(だけど、当然そんな叫びは無視。普通にカメラがフェードアウトしていく。
本日のED:水樹奈々『恋の抑止力』)




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



現在、僕達はなんとかなのはさんの家に戻ってきた。まぁ、基本被害者だしね。

普通に疑われる心配もなかった。ただ、なのはさんに相当心配かけちゃってたなぁ。

とにかく全員ゆっくり休むようにと言われて、僕達男の子組は寝室で雑魚寝体勢。





なんというか色々と新鮮だよ。だって前なら僕、あむちゃんとややちゃんと一緒に寝てたんだし。

・・・・・・真城さんと一緒かぁ。うーん、なんというかマズイな。

僕あの子と居ると、ついついドSモードになっちゃうし。いやね、恭文君から言われてたんだよ。





りまちゃんと距離感あるの、僕の対応のまずさもあるんじゃないか・・・・・・ってさ。





横になりながらそんな事を考えて・・・・・・うん、やっぱりだよね。あははは、恭文君にそこ言われるって結構ショックかも。










「・・・・・・辺里君、起きてる?」

「起きてるよ。さすがにあれだけ色々あるとね」

「あー、やっぱりか。実を言うと俺もだよ」

「みなさん、早めに寝るようにと高町さんから言われていたではありませんか」

「うっせぇ。てーか海里、お前にそこを言う権利はねぇよ。お前も起きてるじゃねぇか」



相馬君の言う通りだよ。普通に会話に加わってきたしさ。

・・・・・・さて、こうなると考えてる事は全員同じかな。



「じゃあみんな、僕から一つ質問をさせてもらうね。・・・・・・今回のこと、どうする?」

「当然リベンジだ」



相馬君が即答・・・・・・って、ホントに予想通りってどういう事だろ。



「日奈森や藤咲達にこんな大層なケンカ売ってくれたなら、それが常識だろ。それは俺らにも同じくって事なんだしよ。
せっかくの休みを邪魔されたしな。マリアージュだかなんだか知らないが、一発ぶん殴ってやらなきゃ気がすまねぇ」



ここで誰一人反対意見が出ないのが、恐ろしいというかなんというか。そしてここも僕の予想通り。



「ですが、今回は×たまでもイースター相手でもありません。純粋な闘争が主となります」



反対意見はないけど、問題点の提示はされた。三条君が天井の方を見ながらそう口にする。

純粋な闘争・・・・・・ようするに、恭文君やフェイトさん達が普段関わってるような命懸けの戦いになる。



「下手に俺達が首を突っ込めば、ナカジマさん達捜査関係者の足を引っ張るのは明白」

「そうだね。なによりここは異世界だもの。僕達ガーディアンがいつもの調子で動くことは本当に難しい。
僕達は魔導師でもなんでもないから、出来る事なんて本当に限られている」



辺里君が少し悔しげにそう呟いた。そしてそれは・・・・・・全員の総意でもある。



「でも」

「うん、でも・・・・・・恭文君とリインちゃんはきっと飛び込む」

「間違いなくな。普通にこのままって顔してたけど、絶対すぐに動くぞ。もうそういうの見え見えだし」

「だったら僕達は仲間として、二人に対して何か出来る事があるんじゃないかな」



まぁアレだよね、僕達はただの子ども。こういう事に関してはイースター絡みでもない限りは手出しは不可能。

でもこのままなんて悔しい。だったら・・・・・・出来るだけの形でケンカ、するしかないんじゃないかな。



「まぁそこの辺りは蒼凪君と相談だね。本当に出来る事がなさそうなら・・・・・・納得する。
でも、もしもほんのちょっとでもやれる事があるなら、それを全力でやる。みんな、それでいい?」

「了解。あー、でもこの場合は二手に分かれた方がいいかも。ほら、あむちゃんの事もあるしさ」

「確かに・・・・・・ジョーカーのフォローをするメンバーと、支援メンバーとで分かれて行動でしょうか」



普通にこのメンバーが全員居ないとかは・・・・・・アウトだろうしなぁ。

いや、それ以前の問題としてあむちゃんの状態も良くないんだ。こっちもなんとかしないと。



「なら支援メンバーは俺と藤咲でやる。唯世、お前は海里と一緒についててやれ。お前は王様なんだしよ」

「分かった。じゃあ蒼凪君の方は二人に任せるね。でも、さっき言った事は絶対に厳守して。
最悪蒼凪君に話だけして、あとは預けるという形でも・・・・・・それは仕方ないと思うから」

「「了解」」










僕達、普通にバカだよね。でもさ・・・・・・あのあむちゃんを見たら、居ても立ってもいられないんだ。





ほんのちょっとでも出来る事があるなら、それをやりたいんだ。・・・・・・恭文君、君と同じようにね。




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



夜、私達はまだ寝付けずに居た。というか、あむが居ない。もちろんここには理由がある。

普通に『ちょっと空気吸ってくる』と言ったままかれこれ1時間よ。

というわけで、この間にあむの布団を挟んだ左隣で寝ているややと相談開始。





今までの経験から言って、これから私達がどういう行動に出るべきかを協議よ。










「・・・・・・りまたんは、このままは納得出来ない感じ?」

「出来ないわね。ただ、もちろん私達に出来る事が非常に少ないのも知ってるわ」

「そうだね。やや達はキャラ持ちってだけで・・・・・・基本子どもなんだもん」



だから本来なら下がっているのが常識。ううん、そうして当然だとも思う。

でも、それじゃあ納得出来ない。もうそれだけの理由が私達には出来てしまった。



「でも、ややもあんなの嫌なんだ。あむちー、すっごく辛そうだった。ね、りまたんは?」

「私はまぁ、大丈夫。・・・・・・あむがあの調子なのもあるしね」



明治時代で月夜の事もあるから、人の死ぬ所を見るのが初めてじゃないというのはあるけど。

でも、あれよりもっとヒドかった。本当に何かのドラマみたいに現実感がなくて・・・・・・それくらいにあっさりとしてた。



「でも、だからって平気じゃないわ。あんなの・・・・・・嫌に決まってる」

「うん、そうだよね。でもやや達に出来る事ってなんだろ。
やや達、×たまちゃん達相手じゃない限りは弱いよ?」

「やや、まだまだ修行不足ね。こんな言葉があるわよ?」



それはあの時・・・・・・あの電車の中で出会った人達の言葉。そして恭文の言葉。



「弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても・・・・・・それは何もやらない事の言い訳にはならない」

「あ、電王だね。うーん、もしかしてりまたん恭文の影響でファンになったとか?」

「ま、そんなところよ」



実際は違う。本人達とご対面しちゃったんだから、それは好きにもなるわよ。でも・・・・・・そうよね。

今私達が何かしたいと思うなら、弱い事も子どもである事もそれから逃げる言い訳になんてならないわ。



「まぁこんな偉そうな事言っても、私達にやれる事はそれほど多くないわ。
せいぜい恭文とリインの手伝いくらいよ。それも戦闘関係以外」

「あ、そうだね。でもでも、もし出来るようなら・・・・・・やろうよ。言い訳なんてしないで、出来る事を。
そうしたら少しだけでもやや達、あのマリアージュって人の事をなんとかした事になるかも」

「そうね。ほんの0コンマ何%くらいはなると思うわ」





魔法で戦闘なんて無理だし、あんなのと戦うのも・・・・・・多分キャラなりを使っても無理。

でもこのまま『お任せします』は納得出来ない。私は、ちゃんと守ると決めたから。

必要ならそのために戦って、向かい合っていくとも決めた。だからママとも電話でお話したんだから。



私が居たいと思う場所を、時間を、そこに詰まっている笑顔を、絶対に守りたいの。

0コンマ何%でもいい。あの人を止めるために、守るために何かが出来るならなんでもしたい。

私は誰かが泣いているのも辛いのも嫌。出来るならみんな笑顔にしたいんだから。



・・・・・・そうよ、これが私の夢。私の『なりたい自分』。パパとママが笑ってくれるのが嬉しかった。

誰かを笑顔にする事。それが出来る自分になりたかった。お笑い好きもそこから来てる。

そしてそんな私の気持ちからクスクスが生まれた。それで辛い時もずっと、ずっと一緒に居てくれた。



そうよね、言い訳なんて出来ないわ。ちょっとでもいい。今出来る事を、やれる事を頑張りたい。



自分の気持ちに、願いに、『なりたい自分』に嘘をつかないように・・・・・・真っ直ぐに前へ踏み込む。





「よし、けってーい。なのはさん達に心配とかかけちゃいけないけど、かけないようにした上で」

「二人の手伝いという名目で戦闘開始よ。マリアージュには覚悟を決めてもらいましょ。
・・・・・・私達の時間に土足で入り込んだ罪、しっかり数えさせてあげるんだから」










まさかこの時、別室の男子全員も同じことを考えているとは、私もややも思っていなかった。

というわけであとは恭文とリインだけど・・・・・・二人は特に問題ないわよね。

絶対に動くに決まっているわ。そこの辺り、今までのパターンから予測するまでもないわね。





そう考える理由はとっても簡単よ。きっと同じだもの。目の前で人一人殺されて、放置なんてするわけがない。





きっと誰かの笑顔を、時間を守りたくて、笑っていて欲しくて・・・・・・だから戦うんだから。




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



自宅に帰りついてから、フェイトとなのはに釘を刺された。今回は絶対に関わらないようにと。

特になのはだね。ガーディアンのみんなへの影響もあるから、控えて欲しいと言われた。

全く、僕は何回も『そのつもりはない』って言ってるのにアレなんだよ? 普通に信頼して欲しいよ。





もうアレだね、長年の友達や彼女が信じてくれないというのは、非常に悲しいよ。

そもそも僕がどうして事件に首を突っ込む必要があるの? 僕だっていい年なわけですよ。

他人の仕事の領域に土足で踏み込むような真似、していいとか思ってないし。





というわけで僕は現在、リインとお風呂タイムだったりする。いや、色々汚れちゃったしさ。










”・・・・・・恭文さん、それでどうするですか?”

”フェイトさんとお母さんの言ってる事は正解ではあるの。特にあむちゃんなの”

”普通にあなたが飛び込んだら、心配というか負担が増すでしょうしね。まぁ引くのが正解ですが”



艶々なリインの髪を後ろから洗いながら、色々と相談。うん、お風呂タイムだしね。

なお念話なのは・・・・・・当然、みんなに聞かれないためだよ。



”当然飛び込む”

””ですよねー””

”やっぱりなのー”





残念ながら、ここで何もしない言い訳は出来ないのよ。マリアージュには色々と借りが出来た。それによく言うでしょ?

・・・・・・弱かったり、運が悪かったり、何も知らないとしても、何もやらない事の言い訳にはならないってさ。

いやさ、一応色々考えたのよ? リインの髪を洗いながら色々とさ。でも・・・・・・あははは、全然言い訳出来なかったわ。



まぁアレだ、マリアージュに興味があってたまたま調べてたら色々分かっちゃったって感じでいいでしょ。





”ただ、ぶっちゃけちゃうと僕一人では絶対無理だね。相手は特攻兵器だもの”

”あー、それはそうなの。一体だけなら雑魚同然だけど、それでも数が揃うと厄介なの”

”今までの事件の頻度を考えるに、マリアージュは相当数居ます。
鉄火場に出るなら、ジンさん達と協力していくのは定石でしょう”



囲まれて一気に自爆されたら、その時点で詰みだ。絶対にシングルアサルトは避けなくちゃいけない。



”まぁ出られなくても問題はないんだよね。ただこのままは嫌だってだけの話でさ”



言いながら、リインの髪をシャワーで流す。泡が残らないように綺麗に丁寧に。



”でも主様、それだと借りが返せないの”

”ジガン、事件は現場で起きてるけど、現場だけで戦いが進行するわけじゃないのよ?
現場以外でも色々な形での助力や調査ってのは可能なんだから。つまり”

”調べ物で情報提供して、前に出るのが無理そうならあとはお任せという感じなの?”

”まぁね。・・・・・・さっきも言ったけど、相手が相手だしね。絶対にシングルは嫌なのよ”



自爆前提の特攻兵器じゃなかったら、ここまで気をつけたりはしないよ。

でもティアナも事前情報有りでも爆発に巻き込まれかけたって言うし、気をつけ過ぎなくらいでいいでしょ。



”出来ればジンなりティアナなりと一緒に対処はしたい。ま、それが難しいなら・・・・・・しゃあないでしょ”

”フェイトさんなりは少し難しそうですしね。当然ですがあむさん達も戦闘要員としては数えられません”



当たり前だよ。これで自爆に巻き込まれでもしたら、マジでみんなの家族に申し訳が立たない。



”ジンさんもあの執務官の相棒もどきになってますし、今回はそのまま頼むのは厳しそうですよね”

”だね。バルゴラにまで釘刺されたくらいだもの。あははは、それで飛び込もうって言うんだから、僕もバカだよねー”

”いつもの事でしょ。ま、ダメそうなら遠慮なく放り出して逃げちゃえばいいんですし、やれるとこまでやりましょ”

”うん、そのつもり”



最悪それだね。あむ達の事が気にならないって言ったら嘘になるし、まぁ最悪それでも納得するよ。

そうなると・・・・・・まぁ、当然だけど巻き込む必要があるんだよねぇ。



”リイン、悪いけど”

”当然付き合うです。恭文さんが戦うなら、リインはいつだって一緒なのですよ。
あ、でもでも・・・・・・それなら一つお願いがあるのです”

”何?”

”・・・・・・リインにエッチな事してくださいです”

”はぁっ!?”



髪を洗い終わったのでシャワーを止めて、ヘッドを元の位置に直そうとしたらそんな事を言われた。

だから動きが完全に止まった。というか、口をあんぐりと開けてしまった。



”つまりその、元気注入なのです。あ、もちろん死亡フラグを立てないために事後でいいのです”

”いや、だからなんで今その話っ!?”

”歌唄さんに負けないようにしたいからです”



あのバカ・・・・・・てーか僕のせいだー! 普通に僕のせいだから歌唄は責められるわけがないー!!



”・・・・・・私じゃだめ、ですか?”



言いながら、リインが振り向く。なお、リインは生まれたままの格好で・・・・・・つまり裸。

見慣れた光景のはずなのに、なんでかいつもより綺麗に見えて・・・・・・だ、だめだから。僕自重しろ。



”あの、リインっ!? ちょっと待ってー! 普通に年齢が・・・・・・法案がー!!”

”年齢の事、言い訳に逃げないでください。私、本気です。
ずっとずっと、恭文さんに私の全部をあげたいって思ってた”

”僕だって本気だよっ!? マジで10歳児にそれは犯罪だからっ!!”



言うならややを押し倒してそういう事するようなもんなんだよっ!? いったいどこのエロ同人誌だよっ!!

そんなのは普通に成り立たないからー! マジで話題を出すのもヤバいからやめてー!!



”てゆうか、もうやめないっ!? こういう話をしてる時点でもう色々立ってるよっ!!
ここでこういう話をしてる時点で、僕の死亡フラグが完全成立だしっ! 怖過ぎるからやめてー!!”

”そうなのですかっ!?”

”そうなんだからっ!!”










とにかく、死亡フラグが怖すぎるのでリインには自重してもらった。というか、僕が自重しろ。





・・・・・・やっぱ今回は飛び込むのやめようかなぁ。なんか怖くなってきたし。




















(おしまい)







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