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小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
第30話:おまけとあとがき



おまけ:帰ってきた高町・ヴィータ教導官による魔導師解説コーナー!!

特別授業その1 『しゅごキャラについて』

(ゲスト:恭文)




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



(たまご・・・・・・たまご♪)





あむ「え、なにこのチャイム採用なのっ!?」

海里「起立、礼。・・・・・・着席」

師匠「うし、授業始めるぞー」

あむ「だからみんなツッコんでー!!」





(大丈夫、ツッコミ出来てるから)





あむ「だからあたしだけに全部を任されても困るのー!!」

なでしこ「それで先生、今日の授業はなんでしょうか」

なのは「うん。今日からしばらくの間はちょっと方式を変えて、みんなが先生だよ」





(全員、その言葉に固まる。で、視線で言う。どういうことかと)





師匠「いやさ、なのはと次の授業についてあれこれ話してたらよ、しゅごキャラの事に関してどれだけ知ってるかって言う話になったんだよ。そうしたらアタシ達二人ともあんま知らないって事に気づいてよ」

なのは「それで、今日はみんなにしゅごキャラのことを教わってみたいなと。あ、これも授業にはなるんだよ?
自分達が知っている事を、知らない人にどれだけ分かりやすく、ちゃんと伝えられるかという事の練習」

あむ「な、なるほど・・・・・・。え、ということはあたし達がなのはさんとヴィータさんの先生っ!?」

師匠「そうなるな。んじゃ、席変わるぞー。今日はアタシらがそっちの席だ」

あむ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」










◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・しゅごキャラとこころのたまごについて





あむ「ま、マジで席変わってるし。てゆうか先生多っ!!」

空海「まぁ、生徒二人・・・・・じゃなくて、三人に対して先生が8人とかだしな」

歌唄「すっごい過疎の学校みたいよね。で、また恭文は来てるわけね」

恭文「だって、今回本編だと出番は回想と最後だけだったし。どっかの誰かさんに負けないように頑張らないといけないのよ」

歌唄「あぁ、わかるわ。そいつ、私の100倍近く票を集めてるわよね。ハッキリ言ってムカつくわ」

恭文「うん、分かるよ。でもさ、第一回目ということを含めた上で抜かされる方がもっとムカつくよ?
歌唄、自分が主人公だったらって考えてみなよ。そうしたら今の僕の気持ちが分かるから」

歌唄「・・・・・・想像してみた。あぁ、イラつく。なんでこんなにイライラするのよ。もう世界中の全てのものに当り散らしたいわ。いや、やらないけど」

恭文「奇遇だね、僕も同じだよ。なんていうか・・・・・・ねぇ?」

歌唄「当り散らすなら、一人に限定した方がいいわよね。そっちの方が世の中のためだわ」

恭文「なにより、そっちの方が僕達が楽しいよね」

歌唄「そうね。ふふ、やっぱりアンタとは気が合うみたい。考えてることが手に取るようにわかるもの」





(なんだか、そんな風に通じ合いながら、二人は殺し屋の目である人を見る。・・・・・・ちょっと理不尽だ)





なでしこ「あむちゃん、なんだか人気者ね」

あむ「だからあれは色々とおかしくなってるだけだからー! てゆうか、歌唄も恭文も落ち着けー!!」

恭文・歌唄「「だが断る」」

あむ「なんでよっ!!」

恭文「僕がそうしたいからだよ」

歌唄「私も同じくよ」

あむ「自信満々に言い切らないでよっ!!」





(その言葉に二人は顔を見合わせお手上げ。現・魔法少女、それを見てなぜか拳を握る)





歌唄「だって、本編だとティアナさん的な位置に落ち着きそうだし、ここは人気投票でシスター・シオンとか言う人を抜いて女性陣で言うと一位になって、次のIFは私にしてもらおうとか考えてたのに」

あむ「いったいどんな計画立ててたっ!?」

歌唄「なに言ってるのっ! 私はこのクロスだと15歳だから、別にR18行ってもいいのよっ!? コイツは浮気もそうだし、第三夫人もらえるほど器用じゃないし、フェイトさんに振られたというIFストーリーの上でなら、私はヒロイン出来るじゃないのよっ!!
あむ、アンタは小学生だから出来ないでしょっ!? それなのになんであんな順位に居るのよっ!! おかしい、どう考えてもおかしいわっ! あの位置には私が居るべきでしょっ!! 違うっ!?」

あむ「そんなの知るかぁぁぁぁぁぁっ! てゆうか、それはあたしが聞きたいのっ!!」

恭文「あむ、人気投票変(誤字ではありません)の時は背後は常に気をつけておきなよ? 最終的な順位どうこうは気にせずにいの1番にぶっ潰すから」

歌唄「そうね、覚悟しておきなさい。一気に最下位に引き摺り下ろしてやるから。あれよ、ゲップとかさせてファンを失望させてあげるから」

あむ「だからあたしに当たらないでー! あたしだってなんであんな順位に居るのか分からないんだからっ!!」





(・・・・・・組織票?)





あむ「それそれで危険な発言だからやめてっ!! ・・・・・・と、とにかくしゅごキャラの事についてですよね」

なのは「うん、そうだよ。・・・・・・あむさん抜けば、私IF復活するかな。9月16日現在だと恭文君と順位争いしてるから、何とかなりそうではあるんだけど」

あむ「だから人気投票の話はもうやめてくださいっ!!」

唯世「・・・・・・まず、しゅごキャラというのを説明する前に、簡単なおさらいから」





(空間モニターが展開。そこに映るのは、白いたまごと黒い×がついたたまご)





唯世「僕達のような子どもはみんな、こころの中にたまごがあります。その中に詰まっているのは、未来への希望、なりたい自分、そんな自分になれる可能性」

なでしこ「普段はたまごはこころの中で眠っています。そして大人になって、夢が叶う時にそれはかえります」

やや「だけど、本当にごくたまにそうなる前にたまごがこころの中から出てきちゃうことがあるんです。それがしゅごたま」

海里「そして、そのしゅごたまの中から生まれてきた子達がしゅごキャラです。しゅごキャラは、なりたい自分、未来への可能性が形になった姿です。
そして、この話の中だと16話でハラオウンさん、原作だと藤咲なぎひこさんが言っていますが、しゅごキャラが生まれるのには二つのパターンがあります」





(画面が展開される。そこに映るのは、みんなのしゅごキャラ。そのうち、ダイチとペペとムサシが映ってる)





空海「一つは、俺とかやや、海里みたいに自分ってやつが完成しているけど、そこからまた新しい可能性を模索しているうちにしゅごキャラが生まれるパターン」

師匠「・・・・・・というと、どういうことだ?」

空海「例えば俺は、サッカー部でサッカー好きなんっすよ。でも、バスケとか陸上とか、スケボーとか、他の事も興味があって、俺はどんなことが出来るのか、やれるのかって考えてる時に、ダイチが生まれたんっす」

やや「ややは、うちの弟達が赤ちゃんで、それでパパやママを取られたみたいに感じて、赤ちゃんだったらいいのにーって考えたら、ペペちゃんが生まれたんです」

海里「俺は、昔話の宮本武蔵ですね。絵本で生涯不敗を打ち立てた宮本武蔵の存在を知って、誰にも負けず、強気をくじき弱きを助ける本物の侍になりたいと思ったら、ムサシが生まれました。
俺やエースに旧ジャックに共通しているのは、先ほども少し話しましたが『自分の新しい可能性を模索している』と言う点です」

空海「で、俺とかやや、あと海里はキャラチェンジしてもなでしこや唯世みたいに思いっきり正確変わったりしないんっすよ。つまり、そういう状態の時でもあまりしゅごキャラの影響を受けてない」

なのは「そっか。三人の場合は今の自分の延長線上にその子達が、なりたい自分が居るんだね。だから、そういうことになる」

海里「そういうことですね。では、もう一つのパターンです。恐らく、こちらと対比してもらえれば、今の説明も納得していただけると思います」





(画面が切り替わる。そこに映ったのは、キセキとてまり、あとキャンディーズ)





唯世「僕や藤咲さんに日奈森さんがそのもう一つのパターンですね。自分が未完成で、自分に足りないものを探すうちに、その足りない自分そのものがしゅごキャラになって現れる。
僕の場合は、自分が弱くて、情けなくて、強くて立派で優しい人になんてなれないと思ったときにキセキが・・・・・・僕の描いた理想の一つの形である王様が生まれたんです」

なでしこ「まぁ、ここはあとがき方式なので少しネタばらしをしますと、私がてまりとキャラチェンジをするとあんな風になるのは、私が元々男だというのが大きいんです。
つまり、男に戻りたい欲求とでも言いましょうか。あとは、男であるがゆえに女性であろうとする気持ちから・・・・・・ですね」

あむ「あたしは・・・・・・そうだな、この話の2話でも少し触れてますけど、元々口下手で外キャラばっかりで、素の自分が見せられなかったんです。そういうのを何とかしたくて守護霊にお願いしたら、たまごが生まれちゃって。
で、見事にランもミキもスゥもさっき唯世くんが言ったパターンに当てはまるんです。あたし、運動も服装のコーディネイト以外の美術的なことも、料理や家事もさっぱりなんで」

恭文「この三人はキャラチェンジすると、空海達と違ってかなり性格が変わるの。なでしこもそうだし、キセキも王様キャラになる。
あむに至っては、原作やアニメの第1話で全校生徒が居る時にランとキャラチェンジして普段とは全然違う素直で可愛らしい女の子として唯世に告白したり」

なのは「そ、それは大変だね」

あむ「うぅ、大変でした。てゆうか、一発目からそれだったんで第一印象最悪でしたし」





(そりゃあ自分の意思と関係なく告白しちゃったら・・・・・・ねぇ?)





師匠「とにかく、あむや唯世達がそのキャラチェンジってのをしちゃうと、足りない部分やこうありたいって欲求が前面に出ちまうってわけだな?」

なのは「ただ、それは別に悪い事じゃなくて、無意識に抑えている部分の解放・・・・・・って考えればいいのかな」

海里「そうですね、それで大丈夫だと思います」

歌唄「ちなみに、私は空海達のタイプね。私の歌で誰かに喜んで欲しいという気持ちから、エルやイルが生まれたから。
ただ、こころのたまごの変化はそれだけじゃない。その一つが×たま。そして、そこから生まれてくるのが×キャラ」





(そして、黒い×のたまごがアップされる。その途端にたまごが割れて、黒いチビキャラが出てくる)





やや「×キャラは×たまは、放っておくととっても大変なことになるので、早くなんとかしないとダメなんです」

師匠「なぁ、やや。なんとなしに今までは聞いてたんだけどよ、そうなると具体的にはなにが起きるんだ?」

やや「あ、話してなかったですか?」

師匠「そこまで詳しくは聞いてねーな」

海里「では、説明ですね。まず×たまは、たまごの持ち主がなんらかのトラブルで自分の未来への可能性や、夢を信じられなくなった時に、こころのたまごに×がついてしまうことで発生します」

歌唄「あとは外部的な要因で無理矢理にたまごを抜き出された場合なども入るわ。二階堂が聖夜小に潜入して、学校の中の子どものたまごを抜き出すとそうなっていたように。
または私がイースターの指示に従ってイルとキャラチェンジして、たまごを抜き出していた時のほとんどがそうだったように」

なのは「でも、どうしてそんなことを?」

歌唄「エンブリオを見つけるためよ。最初の段階だと、エンブリオがどういう形で出現するかとか、そういうのがさっぱりだった。
だからイースターの専務は、二階堂や三条さん、捜索に携わっている全社員に、片っ端からこころのたまごを抜き出すという荒っぽい方法を指示したの」

恭文「まぁ、最近はそうじゃなくなったけどね。イースターは×たまが大量発生する場にエンブリオは現れると考えるようになった。そして、それは事実だった」

海里「とにかく話をもどしますが、そうなった場合、持ち主はネガティブな感情に苛まれ続けます。その状態に陥ると、夢を見る事も、自分の可能性を信じることも出来なくなる。それがいかに異常事態かは、もう話すまでもないと思います」

なでしこ「私達ガーディアンの裏の活動は、その×たま関連のトラブルへの対処があります。
×たま・×キャラを見つけたら封印・浄化。場合によっては・・・・・・まぁ、最悪中の最悪の手段ですけど、たまごを壊すか」

やや「でも、なでしこが言ったようにたまごを壊すのは本当にどうしようもない時だけなんです。
基本は捕まえて封印・浄化して、×を取ってたまごを元の状態にして、持ち主の子に返してあげるんです」

唯世「そうしないと、持ち主の子の未来まで潰れる可能性がある。だから、絶対に何とかしなきゃいけない・・・・・・というのが、理由ですね」

師匠「なるほど・・・・・・」

なのは「一児の母としては、他人事には聞けないなぁ。ヴィヴィオがもしそんなことになったらって考えると、怖いよ」





(そう言えばシングルマザーだった。忘れていたよ)





師匠「でよ、最悪の場合にはたまごを壊すって言ってたけど、それは大丈夫なのか?」

あむ「大丈夫じゃ・・・・・・ないです」




(画面が切り替わる。場面は夜。例の猫男が右手で掴んだ×たまを握り潰す)





なのは「×たまが・・・・・・。えっと、でもこれだとこころのたまごも」





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・あやふやな『なりたい自分』と『未来への可能性』





あむ「はい。×たまはこころのたまごが変化したもの。だから、こんな事をすれば当然・・・・・・」

映像の中の持ち主の子『・・・・・・どうせ分かってるよ。歌手になんてなれないってさ。現実に考えて出来るわけがないし』

師匠「なんだよこれ、なんでこんなつまんなそうな顔してんだ? てゆうか、子どもらしくねぇし。どこの疲れ果てたおっちゃんだよ」

あむ「それでもこの子、たまごを割られる前までは歌手になりたい、いつか歌唄と同じステージに立ちたいって言って目をキラキラさせてました。だけど・・・・・・」

なのは「たまごが割られた事で、夢やなりたい自分まで壊れちゃったんだね」

あむ「はい。そもそも×キャラや×たまは、さっきも説明しましたけど、こころのたまごが変化したものです。だから、壊れればそうなっちゃう」

歌唄「・・・・・・私のせいだけどね」





(詳しくは原作・TVアニメ第一期をどうぞ)





りま「私も壊した事があるから、あまりこの猫コスプレ男の事は言えないけどね。
ただ、今先生たちに見てもらった映像は第三者が壊したものだけど、これを自分で壊す人も居るの」

なのは「そんな・・・・・・どうしてっ!? だって、そんなのありえないよっ!!」

恭文「夢を叶えて、そこから続く道の真っ只中を歩いてるなのはには、もしかしたら絶対にわかんないことだよ。
・・・・・・壊すって別にハンマーか何かで叩くわけじゃなくて、なりたい自分や夢を諦めちゃうんでしょ? 結果、こころの中にあるたまごは壊れる。というか、消滅する」

りま「そうよ。ほら、よく疲れた目をして仕事場に向かってる大人を見るでしょ? 見ていてなにが楽しくて生きているのかなとか、失礼だけど思ってしまう人。
そういう人の大半は現実がどうとかなんて言うけど、実はこころが空っぽで、夢を見れない人なの。なりたい自分のたまごなんて、夢なんてとっくに捨てているから」

師匠「あぁ、そういう意味ならバカ弟子が言った事も少しは分かるわ。夢が叶った人間から叶わずにそれを捨てた人間を見たって、本当の意味で理解出来るかどうかわからねぇ」

なのは「うぅ、そうなのかな。確かに教導官になるという夢は叶ってるけど、夢だけでどうこうなってるわけじゃないのに」

あむ「ただ、それは普通にあるこころのたまごだけじゃなくて、しゅごキャラにも言えることなんです」





(画面が切り替わる。そこに映っているのは、みんなのしゅごキャラ)





あむ「まぁ、これはあたしが実際にミキから言われたことなんですけど、しゅごキャラは宿主の子がなりたい自分を信じていかないと、簡単に消えちゃうんです。そういうのはとてもふわふわしててあいまいで、だから消えやすい」

りま「実際、本当に消えそうなしゅごキャラに会った事もあるわ。宿主が自分を、自分の未来を信じられなかったら、本当に簡単よ」

なのは「なるほど・・・・・・。あれ、でもそれなら恭文君は?」

師匠「そういやそうだな。コイツ大人だし」

恭文「・・・・・・うん、それは僕も聞きたい。だって、フェイトと一緒の時この子が生まれて本当にビックリしたし」





(そうして、青い古き鉄の目の前に星の光のたまごが出てくる。・・・・・・うん、真面目にびっくりだ)





海里「恐らくですが、魔導師になり、リインさんと会い、それくらいの時期になりたい自分が一応でも形になった。ただ・・・・・・」

唯世「基本的にこころのたまごがしゅごたまになる事自体が珍しいですし、この辺りの変化は本当に最近ではないでしょうか。多分、蒼凪君のなりたい自分や夢、行きたい方向性があやふやなものではなくなったから。
だから、蒼凪君のこころの中にずっと居たその子はしゅごたまとなり、自己の意識をしっかりと持って中から蒼凪君の手助けが出来るくらいの力を持つほどに強くなった。そして僕達の目の前に姿を現した」

海里「元々、こころのたまごは子どもだけが持っていると決まっているものではありません。人によっては、大人になっても夢を持ち続けている人・・・・・・。
ようするに、こころのたまごを持っている人も居ますから。蒼凪さんがここでたまごを産んでも、しゅごたまを持っていても、実はそれほど不思議ではないんです」

唯世「ここまでその子がかえらなかったのは、多分蒼凪君の持っているなりたい自分や夢というのが、まだ叶っていないからではないか・・・・・・というのが、僕と三条君の結論です」

なのは「だけどそれだけじゃない、恭文君がずっとどこかでその叶わないものを諦めなかったから、ちゃんとこの子はここにある。だって、諦めてたらきっと消えちゃってたはず。
・・・・・・でも、それなら納得出来るよ。恭文君、ここ1、2年でフェイトちゃんの騎士になりたいとか、変わらないで変わって行くことにしたこととか、本当に大きく変化してきてるから」

師匠「あと、あむのしゅごキャラとキャラなり出来るようになったりとかだな。
なるほど、もしかしたら六課でのあれこれでこころのたまごがしゅごたまに変わってたのかも知れないのか」

恭文「かも知れないですね。・・・・・・うーん、お前ずっと僕の中に居たの?」





(あ、なんか頷いた)





恭文「あ、意思の疎通は出来るんだ」

やや「いや、多分拍手の中だけだろうけど。生まれる直前じゃないとそういうの出来ないしさ。
あ、それとそれと、生まれたしゅごキャラは実は普通の人には見えないんです。まぁ、拍手やあとがきの世界では皆見えてますけど」

りま「あと、たまごだけはこの話のオリジナル設定で物理的な要素も混じってるから、サーチにもひっかるし普通の人でも視認出来るという風になってるわ。
でも、原作だとキャラだけじゃなくてたまごも同じく見えないそうなのであしからず」

なのは「なら、しゅごキャラはいったいどういう人が見えるのかな」





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・しゅごキャラの見える人と見えない人





なでしこ「まず、自分もしゅごキャラを持っている子には見えます。例えば、私や辺里君があむちゃんのしゅごキャラとお話出来るのも、この辺りが原因ですね」

空海「それ以外だと霊感が強い人だな。俺のじーちゃんも見えるとこまではいかないけど、寺で住職してるから声が聞こえるみたいなんっすよ。
そうそう、それに最近テレビに出まくってる冴木のぶ子も見えてました。あの人、どうやらマジモンの霊能力者らしくて」

あむ「あと、本当に小さな子ども。4歳とか5歳とか赤ん坊とか、たまごが生まれる前のこころがまっさらな子どもは、しゅごキャラが見えるんです。うちの妹がちょうどその状態で、もう『しゅごいキャラー!!』って騒いでて大変で」

恭文「今あむが言った条件に当てはまるせいで、ディードもしゅごキャラ見えてるのよ」

なのは「そうなの?」

恭文「うん。ほら、ディードってまだ生まれてから間もないじゃない。1年とか2年とか」

あむ「え? あの、それってどういう」

恭文「前回の授業で戦闘機人の話したじゃない? ディード、ちょっと生まれ方が特殊なんだよ」

あむ「あ、そっか。なら納得」





(うん、納得らしい。というか、納得したようにも見える)





なでしこ「魔導師組で言うと、ヴィヴィオちゃんとスバルさん、フェイトさん達執務官チームは見えるんですよね」

唯世「まぁ、フェイトさん達は劇中で説明したから除くとして、ヴィヴィオちゃんとスバルさんが見えたのはびっくりしたよね」

なのは「うーん、どうして見えたんだろ。私やヴィータちゃんは見えなかったのに」

師匠「あと、はやてにアギト、リンディさんもだな」

恭文「こらこら、そこも劇中で説明したじゃないのさ。ヴィヴィオやスバルは、なりたい自分をちゃんと持ってる・・・・・・もしかしたら、二人ともしゅごたまを持ってるからかも知れないってさ」

唯世「あ、そうだったね」

師匠「まぁ、スバルは分かるわ。アイツの夢は叶ったようではあるけど、もしかしたらそういう言い方自体が外れてるものかも知れないしよ」

なのは「そうだね。でも、ヴィヴィオにこころのたまごか。なんだか嬉しいな。もし生まれてくるなら、どんな子になるんだろ」

恭文「きっと変身ヒーローチックな感じじゃないの? ほら、Sei-oベルトも作ってる最中だって言うし」

なのは「うぅ、どうもそうらしいんだよね。もうヴィヴィオ本人もそうだけど、それ以上にヒロリスさんや騎士カリムが乗り気で、止められないんだよ。魔法の基礎過程が終わるまでデバイスは持たせたくないって言ってるのにー」





(・・・・・・Vividにつながらなくなるしね)





恭文「あー、僕も聞いてる。でもいいじゃん、せっかくエリオやギンガさんまで協力してくれてるんだしさ。あと、使うなら使うでなのはがちゃんと面倒見ればいいだけでしょ。何のための教導官資格よ」

なのは「それはそうだけど・・・・・・」

師匠「あー、悪い。こっちは放っておいていいから話続けてくれ。でよ、アタシ実はすっげー気になってることがあるんだよ」

なでしこ「なんでしょう」

師匠「キャラチェンジやキャラなりって、ぶっちゃけなんだ?」





(それに全員顔を見合わせて・・・・・・頷く)





唯世「それは次回という事でどうでしょう。ちょうど授業終了の時間も来ちゃいましたし」

師匠「ま、それがいいな。んじゃ・・・・・・どうするよ、これ。いつもと立場逆だし」

海里「では、号令はヴィータ先生に」

師匠「いいのか?」

海里「はい。1番似合ってると思いますので」

師匠「うるせー! お前一言多いんだよっ!!
・・・・・・まぁいいや。そいじゃあいくぞ。起立、礼」

全員『ありがとうございましたー!!』










(たまご・・・・・・たまご♪ たまご・・・・・・たまご♪)




















(本当に続く)




















あとがき



古鉄≪というわけで、30話です。今回はしゅごキャラドラマCD『海里の告白』を元ネタに構築しました。そして、何気に恭太郎が主役みたいになっているお話、いかがだったでしょうか? 本日のお相手は古き鉄・アルトアイゼンと≫

恭文「なお、海里の極秘手帳のナンバーはCDの方だと1万8千まで行ってます。そして、原作だと三学期前に転校ですが、テレビアニメだとこの話と同時期なのでその間に・・・・・・という恐ろしいことになります。
まぁ、そんなことは置いておいて、今日は人気投票の話は一切しないつもりでいきたい蒼凪恭文です。てゆうか、ありえない。さらにありえない」





(青い古き鉄、色々気にしているらしい。まぁ、そりゃそうだよね)





古鉄≪しかし、海里さん・・・・・・比較的まともなキャラなはずなのに≫

恭文「ありえないって。多分海里の性格だとスパイとして生真面目に頑張ってたせいだとは思うけどさ、数字がありえないって。1万8千超えはありえないって」

古鉄≪何度も念押ししておきますけど、公式のドラマCDでこの数ですからね? この話では前話との統合性のために三分の一に落としてますけど。でも、これはもうあれですよ。darkな観察日記ですって≫

恭文「だねぇ。・・・・・・あとさ、最近ギャグはともかく真面目にハーレムはやめた方がいい。最低物になるからやめた方がいい。YASUHUMIになるからやめた方がいいって拍手が来たじゃない?」

古鉄≪あぁ、きましたね≫





(青いウサギ、ちょっとアンニュイな雰囲気が漂う)





恭文「だから・・・・・・何度も言ってるけど無理だから。ハーレムはギャグとか夢オチとかならともかく真面目に普通展開は僕が無理だから。まぁ、リインがプラスされてる時点で説得力ないけど無理だから。
とにかく、それ以上プラスなんて絶対無理だから。つーか最低物言うな。アルファベットの大文字読みも真面目にやめろ。それは僕じゃなくて恭太郎だ」

古鉄≪恭太郎はあなたと対照的に、よくありがちなSS主人公のテンプレみたいな設定なキャラに仕上げてますしね。本命居なくてモテるとか、その辺りがそうです。作者がそういうのを一度書いてみたかったからそうなりました≫

恭文「基本的に作者は自分が読みたいものを書くというのを信条にしてるし、あんまり他のSSの路線どうこうとか、最強物になるとかテンプレの典型になるとか、そういうジャンルどうこうで話を考えるのは非常に嫌いなのですよ。
『テンプレ? それのなにがいけないのさ。ようは面白ければなんでもいいのよ。てゆうか、やってみたいことやっていかなかったら自分で書いてる意味がわからんわー』・・・・・・と友人にのたまわって呆れられたのは記憶に新しい」

古鉄≪あきれられてましたねぇ。で、話を戻すとハーレムはマスターどうこうもあります。でも、その前に作者の心理的なキャパの問題で無理なんですよね。仮にプラスされても、そんなフェイトさんと同レベルというのは無理っぽいですし。
こう、フィアッセさんのようにいかがわしいこと抜きでフェイトさん公認な友達関係になるとか、ティアナさんレベルで仲良くなるとか、それくらいですよ。それ以上はありません。えぇ、無理です。一夫多妻制の生活パターンがわかりませんから≫

恭文「そうだよ。まぁ、ギンガさんルートであんまりに先の事とかあれこれとか考えまくって流されかけたけど。でもほら、糸切れたし。その結果が今のティアナルートの製作快調な空気ですし」

古鉄≪とにかく、真面目展開でリインさんがパートナーとしてプラスされて三人体制はあっても、それ以上追加はありませんので。
友達関係増えていくのはあっても、『×』や『+』がそれ以上追加はありませんので。てゆうか、無理です。そんなの作者が無理です≫





(青い古き鉄コンビ、それはもう力いっぱいに言い切る。どうやら、ここは大丈夫らしい)





恭文「まぁ、最近三人体制にプラスどうこうで色々噂が立ってるので、きっちりしてみました。だって、真面目に無理だもの。作者も書いてもきっと夢オチにしてしまうって言ってるし。
『・・・・・・というような夢を見たのよ』ってその二人に言って、どつかれるというオチしか想像出来ないって言ってるし。そして最低物言うな」

古鉄≪そここだわりますか。というより、そのオチはおねがいティーチャーのラジオドラマですか?≫

恭文「そうそう。作者もそうだけど、僕もこそこそとリアルタイムで聞いてたからさ。でもさ、脚本書いた黒田洋介さん天才だよね。
井上喜久子さんとか大原さやかさんとか、田村ゆかりさんとか川澄綾子さんとか保志総一郎さんとかにあんなことさせるんだもの」

古鉄≪続編のおねがいツインズでは中原麻衣さんや清水愛さんにも・・・・・・すごいことしてますし。あの辺りがあなたとフェイトさんのイチャイチャシーンに生かされてるわけですよ。
というより、ノリはほぼあれですよね? 偶数日のコミュニケーションとか、添い寝シーンとか、フェイトさんがそういうのも恋人同士で必要な要素と考えて頑張ったりとか≫

恭文「らしいね。もうね、あのギリギリ具合が大好きって言ってたよ。アニメのラジオドラマで主人公とヒロインが偶数日のアレをやたらと気にしたり、新しい体位にチャレンジするシーンを放送したりするのはそんなないでしょ。
というかさ、続編やらないかなぁ。無理っぽいけどあのノリのラジオドラマが聞きたいなぁ。あのギリギリがいいなぁ。あれを思い出すと、とまとの目指す方向性はあれくらい突き抜けないとだめだって再認識するしさぁ」

古鉄≪そこまでですか。みずほ先生がそんなに好きですか?≫

恭文「もう大好き。クロス出来るならしちゃいたいくらいだもん。すっげーしたいもん」

古鉄≪あぁ、みずほ先生はいいキャラですよね。井上喜久子さんのキャラでもあれが1番好きですよ。それで・・・・・・私はあの話が好きなんですよ。
圭さんが陶芸の勉強をするために学校を辞めると話したら、みずほ先生が妊娠しているとカミングアウトして、またあーだこーだともめたと思ったら・・・・・・夢オチと≫





(おねがいシリーズのラジオドラマは、普通に夢オチ話が多いです)





恭文「あ、夢オチ話はいいね。僕はね、アニメ本編後の設定のやつで、二人の結婚がレギュラーメンバーにバレるとこ?
あと、ティーチャーのラジオドラマ第一回目。あの岩田光男さんのアドリブとしか思えないような名雲のみずほ先生へのセクハラ質問の数々」

古鉄≪あぁ、あれも笑いましたね。まさか第一回目でそんなアホなことするとは思いませんでした≫

恭文「でさでさ、ツインズになってからの恋愛同盟設立話。妄想が激しい激しい」

古鉄≪苺さんが夜な夜な行ってるアレな話もいいですよね。キャラが変わってますから≫

恭文「あー、わかるわかる。というか、ギリギリすぎてやばい。ツインズの笛の演奏の話も・・・・・・でも、名雲はどうしてあぁなの? 彼女出来たのに」

古鉄≪あなたがフェイトさんと付き合っても結局外道で鬼畜なのと同じですよ≫

恭文「失礼な。僕は神の様に慈悲深いってみんなから評判よ?」

古鉄≪慈悲深い人間は普通に相手を地獄に叩き落すようなことはしませんよ。あぁ、それとギリギリで思い出しました。みずほ先生のお母さんと、なのはだとクロノさん役な杉田智和さんがやっていた先生の会話≫

恭文「普通に人力飛行の魅力について先生がお母さんに対して語っているはずなのに、すさまじくエロい会話になっているというアレだね。飛ぶとか、捻るとか、ピストンするとか」

古鉄≪あと、その関係で杉田智和さん脚本のドラマも・・・・・・トイレについての話って≫

恭文「やっぱりさ、僕達の目指すべき方向性の一つはあれだって。もっと突き抜けなきゃだめだって。そんな最強物とか最低物とかテンプレ物とか、そんな過去の偉人達が作り上げたジャンルを飛び越えたものにしていかなきゃだめだって。その枠にただ収まってるだけなのはダメなのよ。
もっと言うと、1、2年後くらいに二次創作界で『とまと物』とか独自の1ジャンルを作るくらいのことをやっていこうよ。まぁ、これは大風呂敷広げすぎだけど、それくらいの突き抜け方を目指していこうよ。僕達はチャレンジャーなのよ? 常に攻めの姿勢じゃなくてどうすんのさ」

古鉄≪確かに。『一つのレギュラーより一瞬の伝説』ですよ。『これをやったら次は出られなくなると考えないようにしている』ですよ。サイト開設から半年立ちましたが、ここを安住の地としてはいけません。
常に一つのムーブメントを起こすくらいの気持ちでなければ。そう、最近の私達は大人しすぎたのかも知れません。いえ、きっとぬるま湯に浸かっていたのでしょう。常に暴走し続けて、あらゆる予想を裏切り続けるのがとまとスピリッツではありませんか≫

恭文「まぁ、だからって僕が神様レベルで強くなるとかそういうのは絶対無いけどさ。てゆうか、あっても嫌だから。だって、別にそんな戦闘能力高くなくてもおもしろい話は書けるし。
そう、おねがいシリーズのようにっ! この突き抜け方を見習わずしてなにを見習うっ!? てゆうかみずほ先生大好きだー!!」

古鉄≪作者はみずほ先生みたいな人が居るなら、おしゃれも会話も頑張ってアプローチするそうです。ただ、居ないので頑張らないそうです。てゆうか、ベルダンディー様って実在しないんですかね≫

恭文「実在しても作者はだめだよ。人として堕落してるもん。絶対いかがわしい事を考えてしまうって自分で予想できて頭抱えてるもん。
でも、ベルダンディーもいいよねー。連載20年とか続いてるのがよくわかるもの。というかさ、あれは全ての男の理想だって」

古鉄≪あなたもですか?≫

恭文「もちろん。いいなぁ、会いたいなぁ。いや、フェイト居るからそんな恋愛したいとかじゃないけどさ。それで・・・・・・」










(そして、その後3時間ほどおねがいシリーズやあぁ女神さま、そして井上喜久子さんの素晴らしさについて語る。なお、ここで映像は途切れる。
本日のED:KOTOKO『Shooting Star』)




















あむ「・・・・・・いやいやっ! だからどうしてまたこのオチっ!? ちょっとエッチなラジオドラマと理想の女性像にについて語りまくってるだけじゃんっ!!」

恭文「あむ、だめだよ。ベルダンディーさんはもうちょっと落ち着いて喋るよ?」

あむ「そんなあたしが知らないマンガの話をされてもなんの反応も出来ないからっ! 頼むからもうちょっとちゃんとあとがきを進行してー!!」

恭文「なに言ってるの。僕達がちゃんと進行してないなら、あむは進行出来ないじゃない。僕達はしないだけだけど、あむは出来ないじゃない。だから歌唄にいじられたんじゃない」

あむ「うぅ、ムカつくー! あたしだってちゃんとあとがき進行出来るよっ!! よし、見ててっ!? 次回はまたあたしが挑戦するからっ! 今度こそ最後までちゃんとやりきるからっ!!」

古鉄≪・・・・・・そういうデレですか?≫

あむ「違うよっ!!」










(おしまい)





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あきゅろす。
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