小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
第27話:おまけとあとがき
おまけその1:プロジェクトとまと
ガンドロかいはつにっし・その2
(サリエル・エグザの日記より抜粋)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・・・我々ガンドロ開発スタッフは、AI構築のヒントを求めてある場所へやってきた。
なお、ゼロシステムはガチに作っている。いや、なんか楽しくなってきちゃって。
ただ、この数日後、俺が試運転により暴走しかけてとんでもないことになって、マリーちゃんとその場にたまたま来ていて、俺を抑えてくれた高町教導官とジン坊にすっげー怒られて封印となるのを、この時は知らなかった。
・・・・・・あれは悪魔だ。マジで悪魔だ。いや、高町教導官じゃなくてゼロシステムが。ただ、構築は可能だということが分かったのでよかったと思う。
まぁ、そこはともかく、俺達は・・・。
「はい、お二人ともコーヒーどうぞ」
「お、ありがと」
「・・・あいかわらずなんだね」
この幾何学的な色にも見えるムースがな。いや、みんなの様子も同じだけど。
なお、ヒロがやっさんが関わった幽霊列車の一件で、スバルちゃんと同じく無期限チケットを購入していることだけ、補足しておこう。
「はい。あいかわらずみんな元気です」
「いや、そういう意味じゃなくて・・・」
で、俺達は視線を向ける。食堂車であいも変わらず騒がしくしているみんなを。
「でよ、サリエルのおっさんにお姉さま」
≪・・・姉御だけお姉さまかよ≫
きっと初対面でのアレが引っかかってるんだろうな。可哀想に、トラウマ残してるし。
「ぐごぉぉぉぉぉぉっ!!」
一人は一人で寝てるしよっ! あぁもう、まじであいも変わらずってどういうことだっ!?
「要は俺達が、青坊主のためにその・・・えんがわ作りってのに協力すりゃあいいんだよな?」
「ちょ、先輩? えんがわ作ってどうすんのさ。というより、作れるわけがないし。
えんがわじゃなくて、AI。ようするに、僕達と同じ考え方をする人工知能を作るってこと・・・で、いいですよね?」
そうだ。いやさ、俺達は考えたんだよ。女性型AIを構築しようとしているのがだめなんじゃないかと。
だったら、男にしよう。で、影の濃い男にしよう。それなら誰がいいかと考えて・・・ここに来たわけだ。ここなら魔導師組と違って影の濃いのはたっぷり居るし。
「ねね、サリエルさんにヒロリスさん。AIって・・・アルトアイゼンやアメイジアに金剛と同じ感じでお喋り出来るようになるんだよね?」
「そうだよ。やっさんのジガン・・・あ、両手の小手は分かるよね? それに搭載するの」
「あ、それなら僕がそのAIやるー! だってだって、僕恭文の友達だし、僕強いしー!!」
あー、うん。そうだよな。そう言うと思ったよ。俺もヒロもすっげー予想してたし。
「あぁ? なに言ってんだ小僧。ここは・・・」
あ、なんか机の上に足をドンと。
「やっぱ主役である俺様だろ。まぁ、俺様も映画出演とかで色々忙しい身ではあるが、ここは青坊主と青豆のために一肌脱いでやっても」
「ちょっと待った。リュウタはともかく・・・先輩、なに言ってるの? 話を聞くに、新しいデバイスは防御用だよ? 先輩みたいなおつむ空っぽじゃ、恭文がこれまで以上の暴走キャラになっちゃうのは決定でしょ。
そんなことになったら、間違いなくフェイトさんやリインちゃんが泣いちゃうしさ。ここはやっぱり、知的でクールな僕を元に構築するべきだよ。僕、そういうのもちゃんと出来るし。あ、ところでお二人共、恭文はともかく・・・ティアナちゃん、元気にしてます?」
「あぁ、それはもち・・って、スバルちゃんから聞いてないのか?」
「スバルちゃんもあんまり会えないって言ってまして。まぁ、ちょっと気になってたんですよ」
あぁ、そういうや職場全然違うしなぁ。そりゃ当然か。
「あ、なるほど。そりゃ納得・・・って待てぇっ! おい亀公、俺がおつむ空っぽってのは、どういう意味だっ!?」
「うーん、ようするに先輩がバカってこと?」
「なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
おーい、睨みあうなー。そして取っ組み合いを始めるなー。揺れてるー。食堂車が揺れてるー。
ここには魔王も冥王も居ないけど、あれは次元連結システム持ちだから平気で来そうなんだよ。だからやめろー。
「いや、亀の字やとちと打たれ弱いやろ。ここはやっぱり・・・俺やろ」
「熊ちゃんっ! さっきまで寝てたのにいきなり口出し禁止ー!! ねね、ここはやっぱり僕だよねっ!?」
「バカっ! 俺に決まってんだろうがっ!!」
「だから・・・僕だって言ってるよねっ!!」
・・・ヒロ。
「うん、言いたい事は分かってる。こうなるって分かってたよね」
「あぁ。すっげー分かってた。うし、いっそのことジークやデネブ辺りに頼むか? それなら話が纏まりそうだ」
『え、マジっ!?』
マジだ。さすがに四人搭載は危ないだろうしな。
「あ、それならそれなら、AIもいいけど、そのガンドロ・・・だよね? それのデザイン僕がやるー。ナナタロスも僕が考えたし、いいよね?」
≪主、どうしましょう≫
「別に構わないぞ? 機構やカートリッジの経口も本決まりになったし、前と同じ感じでやってくれれば。なにより、やっさんも喜ぶだろうしな」
で、向かい合わせに座ってるヒロも見る。・・・オーケーらしい。
「やったー! サリエルさんヒロリスさんありがとー!!」
「そう言えば・・・俺ら、めっちゃ気になっとったことがあるんやけど」
ん、なんだ?
「スバルから聞いたんやけど、恭文が小学生やっとるっちゅんは・・・ホンマか?」
「・・・スバルちゃん、そこまで話してたんだ」
「あー、すっげー楽しそうに話してたぞ。良太郎への土産話が出来たっつってな。てかよ、俺も犬っ子から聞いた時にマジでびっくりしたんだけど・・・ホントか?」
そして、俺とヒロは顔を見合わせて・・・頷いた。
「わぁ・・・なんだか楽しそうっ! てゆうか、僕も小学生やりたいー!!」
「恭文・・・それはまたどうしてそんな大物釣り上げちゃったの? せっかくフェイトさんを釣って、幸せにやってるっていうのにさ」
「まー、そこはまたやっさんの不運スキル故に厄介な問題釣り上げちゃってさ。それにセットでくっついてたのよ」
「あー、問題がかなり大きいというのは、大体分かります。この間咲耶を未来から連れてきて、その次は恭太郎・・・って続きましたから」
あー、そっか。あの大飯ぐらいとやっさんの負の遺産を全て受け継いでしまった孫はデンライナー使って来てたんだっけ。そりゃあお前達が知ってて当然だわ。
「しかし、俺らもあれはびっくりしたなぁ。いきなり恭太郎達の時間に行ったと思うたら、そのまま恭文のとこへ送る言う話になったんやから」
「だな。てかよ、恭太郎の奴はこっち来るまでにやけに怯えてたけどよ、大丈夫なのか?」
「先輩、そこは気にしなくていいよ。ある意味自業自得だから。・・・と言うことは、恭文やフェイトさん、結構大変なんですか?」
まぁ、大変って言ったら大変だよなぁ。ブラックダイヤモンド事件だって、下手をすれば世界崩壊のお知らせだったわけだし。
だって、夢や『なりたい自分』が歌一つで抜き出されて奪われるんだぞ? そこからどうやって未来に繋げていけって言うんだよ。
「それでも何とかなってるらしいけどね。いい子達と知り合って、その子達と協力しながら事態解決に当たってるし」
「そうですか、それはなによりです」
「でも、恭文もそうだし、フェイトお姉ちゃんやリインちゃんにもしばらく会ってないなぁ・・・」
あー、そういややっさんも同じ事言ってたな。みんなの所にしばらくの間忙しくて行けてないのが寂しい・・・って。
「ほんとにっ!? なら、会いに行こうよっ! ねー、いいでしょっ!!」
「そやなぁ。まぁ・・・近くに来ることがあったらやな。それくらいはオーナーかて融通利かせてくれる・・・と、えぇなぁ」
「オーナー、やっぱり厳しいしね。でも、次は事件とかは無しだとありがたいかな。なんだかんだで恭文達と会う時は、事件絡みが多いし。去年の五月のなんて、特にそれじゃない?」
「あー、そういやそうだったな。つーか、電車乗り込んできた途端にチビになるっておかしいだろ。アイツ、下手すると良太郎より運悪いぞ?」
あー、なんか有ったらしいな。鬼退治がどうとかって。俺とヒロは、仕事放り出して増援として引っ張り出されたアギトを見て『・・・私がロードではダメなのかっ!?』なんて愚痴ってた某烈火の騎士のヤケ酒に付き合った覚えしかねぇけど。
とにもかくにも、懐かしい顔の協力も得られて、ジガンのAIを誰にするかは本格的に決まった。リュウタが協力してくれるおかげで、思ったよりも早くやっさんに渡せそうでもある。
そう、大きな堅き盾が目覚めるのは、もうすぐだ。
(おまけその1;おしまい)
おまけその2:帰ってきた高町・ヴィータ教導官による魔導師解説コーナー!!
今回のお題:『集束魔法・・・スターライトについて』
(ゲスト:恭文:リイン)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
(きーんこーんかーんこーん♪)
海里「起立・・・礼、着席。というわけで、皆さんしばらく留守にして申し訳ありませんでした。三条海里、山口から戻ってまいりました」
あむ「うん、いいんちょお帰り。ね、山口どうだった?」
海里「はい。久々に旧友と親交を深めて来ました。とても楽しかったです」
師匠「そっか、それはよかった。・・・えー、それじゃあ山口の話は授業が終わってからじっくり聞く事にするとして」
なのは「だからちょっと待ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
(・・・魔王だ)
なのは「魔王じゃないからっ! どうして委員長が山口から戻ってきた回と同じ出だしなのっ!? おかしいよねっ!!」
師匠・海里「「いや、なんとなく」」
なのは「即答しないでー! そしてハモらないでー!!」
歌唄「・・・・・・自由なのね」
あむ「あはは・・・いつもこうなんだ。あの、それで先生。今日の授業はスターライトということなんですけど、これ・・・前回の話で恭文が使ったのですよね?」
なのは「そうだよ。スターライトは集束技術と呼ばれる、魔力運用の一つなんだ。その辺りの説明は・・・今日ゲストの恭文くんとリインがしてくれるので、よろしくね」
リイン「というわけで、早速始めるですよー。スターライトがどういうものか、バッチリ説明するですー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・集束技術・・・スターライトについて
恭文「まず、スターライトというのは自身の魔力を、発動のためのトリガー分以外は全く使わない魔法というのが、その特徴なんだ」
リイン「これを使えるのはリイン達の顔見知りで言うと、なのはさんにはやてちゃん、恭文さんに、まだまだ修行中ですけどティアの四人になります」
あむ「あ、なのはさんもなんだ。てゆうか・・・え、魔法なのに、自分の魔力使わないの?」
なでしこ「それなら、どうやって魔法を発動するのかしら」
恭文「その答えは、空気中にある魔力素だよ」
(映像が切り替わる。すると、先生その1の前に桜色の流星が集まり、大きな砲弾を作る過程が映された)
やや「わー、すごく綺麗ー!!」
りま「ホント・・・」
唯世「蒼凪君、リインさん、これは?」
恭文「なのはが使うスターライトの映像。ほら、何も無いところから光が出来て、それが集まっていくでしょ?」
空海「あー、そうだな。てゆうか、ホントに星・・・だよな」
恭文「これがスターライトって呼ばれる由縁なんだ。スターライトは、こういう風に空気中にある魔力素をかき集めて・・・ようするに、一転に集束させて、それを攻撃に転用する魔法なの」
海里「だから集束魔法・・・なんですね」
恭文「そうだよ」
やや「でもでも、なんでこんなことするの? 普通に自分の魔力使えばいいのにー」
恭文「それもこれから説明する。・・・まず、魔導師が魔導師足るのに必要な器官、リンカーコアについておさらいかな」
(画面が切り替わる。そこに映るのは・・・リンカーコア)
恭文「うし、歌唄。リンカーコアについて答えて」
歌唄「アンタ、いきなりね。・・・さっき話に出た空気中にある魔力素を自然吸収して、自分の魔力へと変換。それを貯蓄する器官・・・よね。それがあるから、アンタやフェイトさんもそうだし、先生方も魔法を使える」
恭文「正解。で、リンカーコアは歌唄が今話したように、魔力を蓄えるタンクとしての役割がある。逆を言えば、リンカーコアの性質によって蓄えられる魔力量が決まってくるの。
ここは劇的に変わることはない。まぁ、個人の成長によって多少変化・・・というくらいかな」
リイン「ただ、そうすると出てくる問題があるんです」
やや「問題?」
リイン「蓄えられる魔力の最大量が少ないと、有効的に使えない魔法がどうしても出てきちゃうんです。例えば・・・砲撃魔法ですね」
(生徒のみんな、よくわからないらしい。首をかしげている)
恭文「砲撃魔法というのは、物にもよるけど大体は消費魔力量を多めにして、その分威力を高める・・・というパターンが多いの。
これは、砲撃魔法が攻撃性質を持たせた魔力そのものをそのままぶつけていくという性質を持ったため。つまり、最大魔力量が少ないと、砲撃魔法は有効的に使えない。僕やティアナがこのパターンだね」
リイン「逆に、魔力量が多いと、砲撃魔法とは相性がいいと言われているんです。消費量を多くしてもビクともしませんから。なのはさんがこれにあたります」
唯世「でも、蒼凪君は撃ってるよね? アイシクルキャノン」
恭文「うん。・・・そこで問題。僕のアイシクルキャノンは、ある一手間を加えることによって、その問題を解決してるの。
もっと言うと、魔力をそのまま攻撃性質を付与した上でぶつけている普通の砲撃魔法とは違う。この差異がどこにあると思う? みんな、答えて」
あむ「え、いきなり問題っ!? てゆうか、それ言われてもわかんないってっ!!」
恭文「大丈夫。今までの授業でやったとこだから。もっと言うと、1番最初かな」
(そこまで言われて・・・分かった人間が居た)
唯世「・・・えっと、氷結属性かな。最初に勉強した魔力変換」
リイン「正解ですー♪ えっと、恭文さんの砲撃魔法は、氷結属性に魔力を変換することで、威力を補った物なんです。変換された魔力は、それ自体が通常の魔力より高い火力を発揮しますから。あ、フェイトさんも先天資質持ちですから、同じような感じですね」
恭文「まぁ、今回の授業の話とは関係無いんだけど、そういうやり方もあるということだけ覚えておいて?
・・・そして、話を戻すけど、この最大魔力量という超えられない壁を越えるために作られたと言っていい魔法が、スターライトなんだ」
(画面が切り替わる。切り替わって・・・映ったのはさっきのスターライト使用時の映像)
恭文「スターライトはさっきも言ったけど、自身の魔力をトリガー分以外は消費しない魔法。だから、ちゃんとした集束技術を持った魔導師が使うのであれば、理論上は自分やデバイスの最大出力以上の火力を叩き出せる。
あと、もう魔力がカツカツ状態でも、この魔法はトリガー分の魔力さえあれば撃てるの。使うのは自分の魔力より、周辺の魔力の方がずっと多いから」
やや「あ、それならややでも分かる。ようするに、切り札なんだよね」
恭文「そうだよ。ただし、スターライトには弱点もある」
やや「弱点?」
リイン「まず、この魔法の使用適正レベルが非常に高いということです。魔導師ランクで言うと、Sランク以上の人間が使えるという感じになっています」
唯世「それはまた・・・高いね。あれ、でも蒼凪君やランスターさんは?」
リイン「まぁ、あくまでも目安なので、ランクがそれより下でも使える人は使えるのです。ただ、それくらい修得難易度も制御難易度も高い大技ということですね。
そしてもう一つは、集束・・・周辺から魔力をかき集めている間、術者は全く動けなくなるということです。移動しながら使える魔法じゃないのです」
なのは「あと、集束自体にも分単位で時間が必要なんだ。つまり、即時発動もだめ。ここは恭文君でもだね」
(青い古き鉄、その言葉に頷く。でも、そこで疑問が出てきた)
やや「でもでも、恭文って瞬間・詠唱処理能力持ちですよね? なんで即時発動出来ないんですか」
恭文「言ってなかった? 『大抵の魔法』を即時発動するって。で、スターライトはその大抵の魔法から除外される部類なんだよ。てゆうか、周辺の魔力を一瞬でかき集めるなんてそんなチートな事、僕には無理」
やや「あ、なるほど。そうすると・・・」
(エース、どうやら一瞬であれが出来上がる図を想像したらしい)
やや「・・・なんか凄まじく早送りっぽくてつまんないね」
なのは「あはは、そうだね。まぁ、恭文君の運用技術なら、私よりもチャージタイムが倍近く速くなるんだけど。
とにかく、これを当てるなら、確実に相手の動きを止めるとかして、チャージタイムを稼がないと実戦では使い物にならないの」
海里「だからほしな歌唄戦の時、蒼凪さんは途中から戦闘の一切をハラオウンさんとジョーカーに任せていたのですね。魔力の集束をしている間は、本当にそれ以外の事が出来なくなるから」
恭文「うん。それで最後の一つは、魔力はともかく、体力の消耗が激しい。さっき自分やデバイスの最大出力以上の火力を叩き出せるって話したと思うけど、逆を言えば限界を超えた火力を出せるということなの。
当然、そんなもん何発も身体の状態が短いスパンで撃ったら身体が壊れる。てゆうか、そういうのやって身体壊しかけた人間も・・・ねぇ?」
(誰かさんを見る。視線を逸らすけど、それでも逃げられるはずがない)
リイン「その負担の大きさのせいで、恭文さんはスターライトを普段は使えないのです」
師匠「コイツ、身体小さいだろ? その分負担も割り増しで来るんだよ。だから、あれを使うのはリインとユニゾンした時だけって条件つけてんだよ」
あむ「あ、だから今までは使わなかったんだね」
恭文「まぁ、火力がデカ過ぎるから、使う場が無かったというのもあるけど。二階堂の時とか、海里とやり合ってる時とかに使ったら、とんでもないことになってるよ? ボロい旧社員寮は崩壊し、密閉された空間であるライブハウスは、見事に吹き飛んでたと思う」
なでしこ「それはまた・・・すごいわね」
空海「マジで切り札じゃねぇか、それは」
海里「まぁ、あの火力だとそうなるでしょうね」
恭文「ある意味ドラグスレイブだしねー。・・・でさ、このスターライトを僕が使えるようになったのと、前回少し話したリインのお姉さんと会ったのと、ちょっと繋がりがあるのよ」
あむ「・・・・・・あ、そう言えば言ってたよね。
え、繋がりあるのっ!?」
恭文「うん。実はね・・・・・・」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
・星の光の意味
恭文「・・・というわけなの」
空海「それで・・・あれか? その今際の際でスターライトとリインとのユニゾン能力を渡されたと」
なでしこ「しかも、その段階で恭文君が自力でスターライトを使えた可能性はまぁ・・・無くはないけど本当に少なくて」
唯世「リインさんとのユニゾンももしかしたら本当に渡されたんじゃないかと思えないくらいに能力が高いのも信憑付けてて・・・なんだか、信じられないよ」
やや「てゆうか、もし本当に会ってたとしたら・・・恭文、かなり危なかったんだよね」
あむ「そ、そうだよね。だって・・・その、もう亡くなってる人に会ってるわけだし。それも、自分が実際には知らない人に」
りま「臨死体験どころの騒ぎじゃないわよ。どんだけ危ない橋渡ってるの?」
(何も反論出来ない。というより、反論出来る要素がない)
やや「でも恭文、本当に知らなかったの?」
恭文「知らなかった。もうここは事実。僕も事後にフェイトからあれこれ聞いて寒気が走ったくらいだもの。
・・・ただ、その後でリインとユニゾン出来るようになったりとかしてさ、リインとも色々話して、スターライトも、ユニゾンも、大事な力にはなった」
海里「それはまたどうしてでしょうか」
恭文「リインと初めてユニゾンした時にね、感じたんだ。心も、身体も、ひとつになって戦える。それだけで何も怖くなくなって、なんでも出来そうな気がする。そんな・・・暖かくて、強い力を。
ユニゾンする時はいつもそうだよ? その力があるから、どんな状況でも変わらずに戦える。それを感じた時にね、ユニゾンとスターライトが、どうして使えたか分からない能力から、大事な力に変わったんだ」
唯世「それ・・・僕も少し分かるよ。僕もキセキとキャラなりした時に感じるから」
あむ「あたしも同じく・・・かな。でもさ、それなら本当に二つとも大事にしないといけないね。だって、わざわざ会った事も無いアンタのためにプレゼントしてくれたものなんだから」
恭文「うん。そうだね」
(青い古き鉄、そう言いながら少し照れくさそうに笑う。それを見て、皆なんだか微笑ましい気持ちになる)
師匠「とにかく、魔法ってのはこういう技術もあるってことだ。まー、前回バカ弟子が使ったから、その補足のために説明してみた」
なのは「というわけで、今回はここまで・・・かな。委員長、お願い」
海里「はい。それでは・・・起立、礼」
全員「ありがとうございましたー」
(キーンコーンカーンコーン♪ キーンコーンカーンコーン♪)
(本当に続く)
あとがき
古鉄≪さて、3クール一回目、みなさんいかがだったでしょうか。お相手は古き鉄・アルトアイゼンと≫
ティアナ「なんだか私IFルートが好評っぽいので、胸をなでおろしているティアナ・ランスターです。・・・てか、生まれたわね」
古鉄≪生まれましたね。なんか生まれてもいいような感じがしたので産みました。なお、孵る予定は当分無いとか≫
ティアナ「え、マジ?」
(マジです)
古鉄≪まぁ、そういう話が出来るまでにはまだまだ通らなければならない迂回ルートがあるということですよ≫
ティアナ「そういう言われ方すると非常に反論したくなるけど、納得したわ。で、これからどうなんの? なでしこ・・・じゃなかった、なぎひこ帰ってきたし」
古鉄≪本格参入はもう少し後ですね。この辺りの話や、事後話なども、次回以降です。ここから夏休みまでは平穏なノンビリとした日常・・・に、なるといいですよねぇ≫
ティアナ「そうはならない感じがひしひしするけどね。・・・というわけで、今回はここまでかな。お相手はティアナ・ランスターと」
古鉄≪古き鉄・アルトアイゼンでした。しかし・・・あのたまご、どうするんでしょ≫
ティアナ「大丈夫よ、テレビアニメも三期が決定したらしいし、それでなんとか」
古鉄≪なるといいですよね≫
(そんな話をしながら手を振る二人を映しつつ、カメラはフェードアウト。
本日のED:ガーディアン4『School Days』)
恭文「・・・・・・生まれた」
フェイト「生まれ・・・ちゃったね」
古鉄≪まぁ、あなた達の子ども・・・というのではないでしょうから、確実にしゅごたまの類でしょうけど≫
リイン「クスクスに聞いてみるといいですよ。きっと分かるです」
恭文「そうだよね、それでいこうか。しかし・・・うーん、なんで今頃?」
フェイト「ね、きっかけがあったんじゃないかな。あむみたいにこうなりたい、変わりたい・・・みたいな事を強く願ったとか」
リイン「あ、考えられるですね。ミキとのキャラなりでなりたい形の再確認は出来たわけですし」
恭文「・・・・・・あ」
古鉄≪覚えがあるんですね≫
フェイト「なら、間違いないね。えっと・・・こういう場合、どうすればいいのかな。こう・・・ずっと抱きしめて暖めるとか」
古鉄≪とか言いながらどうしてあなたが抱きしめるんですか。というより、胸の間に挟まりかけてますから。潰れますよ?≫
フェイト「そ、それはダメだよねっ! ・・・うぅ、気を付けておかないと」
恭文「これ、どうなるんだろ」
(おしまい)
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