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小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
第5話 『ネガって切れた、運命の鎖』



※アルトアイゼンとアメイジアと金剛による前回のあらすじ。



古鉄≪さて、前回・・・聞き込みの最中に色々事態が進展しました≫

アメイジア≪まず、ボーイとねーちゃん達の組は、ボーイと良太郎の兄貴の運のせいか、幼稚園バスを襲撃するイマジン達とエンゲージ。
・・・つか、なんてキャラ・・・もとい、イマジン崩壊だよ? なんであいつら、幼稚園バスなんて襲ったんだ?≫

金剛≪・・・私には解りかねる。そして、ギンガ陸曹とモンディアル氏だ。こちらも強敵のイマジンと遭遇。そして・・・≫

アメイジア≪出てきたな、ゼロノスがっ! つか、なんで変身出来んだっ!?
だってあのにーちゃんが変身するためには・・・≫

古鉄≪まぁ、そこはいいでしょう。とにかく、今回はそこからの続きです。一気に話が進みますよ≫

アメイジア≪こうご期待ってとこだな≫

金剛≪しかし、我々の出番はもう少しなんとかならんだろうか。初の劇場版だというのに・・・≫

アメイジア≪しゃあねぇだろ。姉御もサリも基本的には引退組だしよ≫

古鉄≪とにかく、そこもどうなるか期待しつつ・・・本編スタートです≫




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「・・・最初に言っておくっ!!」



その人・・・ゼロノスは、右手で緑イマジンを指差すと、こう言い放った。



「俺はかーなーりっ! 強いっ!!」



・・・待って、本当に待って。

電王の関係者って、みんなこうなのっ!? 『俺、参上っ!!』とか、『答えは聞いてないっ!!』とか、何か言わないとダメなのかなっ!!



「・・・ほう、カードを使っていいのか?」



緑イマジンが、どこか嘲笑うように、そう言ってきた。・・・カード?



「問題ない。今回は色々とスペシャルなんでな。・・・つーか」



そう言いながら、あの人は腰に付けた二つのパーツを両手に取り、組み合わせた。



「お前らに心配される筋合いはねーよ」



するとそれらは一つになり、瞬く間に一振りの大剣に変わった。



「・・・行くぞっ!!」










そしてそのまま、あの人は大剣を逆手して両手で持ち、イマジンに飛びかかっていく。





イマジンは、右手の・・・映画で見た事のあるショットガンのようにも見える銃をあの人に向ける。

そして、引き金を引いた。あの人は、それを大剣を盾にするようにして防ぎ、そのまま突っ込む。





大剣に、イマジンの銃から放たれた弾丸が着弾し、火花が上がる。





もちろん、それは一撃で終わるはずがない。イマジンは何度も銃の引き金を引き、撃ってくる。

でも、あの人はそれでも怯まずに、イマジンへと直進する。





それだけでは足りないと思ったのか、イマジンは身体から職種を何本も出し、あの人へと向けてその先を伸ばす。

きっと・・・さっきの私みたいに縛ろうとしてる。そう感じた。





それに対しあの人は、地面を転がるようにして、触手を左に回避。一気に走り込む。





逆手に持った大剣で、迫り来る触手を、弾丸を斬り払いながら、イマジンとの距離をゼロにまで縮める。





そして・・・。










「うおりゃぁぁぁぁぁっ!!」





両手で逆手に持った大剣を右から横に振るい、イマジンの胴に一撃を入れる。

そして、刃を返して、今度は左からの一閃っ!!



・・・速い。もしかしてあの人、スピードファイター?



そのまま、今の攻撃で怯んだ所にもう一撃・・・。





「・・・調子に乗るなっ!!」





いや、イマジンが右手の銃をあの人に向けてきた。そして、至近距離から発砲。



それを先ほどと同じく、大剣を盾にして防ぐ。イマジンは、バックステップで銃を放ちながら距離を取る。





「乗ってんのは・・・」





あの人は、そうはさせまいとまた走り出す。いや、今度は・・・左に回り込むようにしてる。

そうしてイマジンの銃撃をかわしつつ、手を動かす。



そして、大剣を元の二つのパーツに戻したかと思うと、また組む。ただし、先ほどとは違う組み方。



それにより、パーツは今度はボウガンのような武器に変化した。





「お前だろうがっ!!」










あの人はそれを両手で構え、走りながら引き金を引く。





すると、ボウガンの先から何本も光の矢が生まれ、イマジンへと放たれた。





それらはイマジン目掛けて真っ直ぐに飛び・・・全て命中。

それに対してイマジンも、触手で応戦していく。あの人へと





だけど、あの人はそれをまた右へのローリングで回避。そのまま・・・突撃する。





そしてあの人は・・・大きく飛んだ。そして、ジャンプしながら、イマジンへ射撃を行う。

空から雨あられのように襲い来る射撃に、イマジンは反撃出来ずに、ただただそれを食らう。





そこにあの人が着地。ほんの数歩の距離を一気に詰める。





そのまま左腕を横に伸ばして、イマジンの首に向かって・・・左腕で、ラリアットっ!!





・・・え? ラ、ラリアットっ!? なんでそこでプロレスなのっ!!





走り込み、振り抜くようなラリアットをイマジンはまともに食らい、頭から地面に叩きつけられる。





あの人はそのまま少しだけ距離を取ると、ベルトからカードを取り出した。それを、ボウガンに差し込む。










≪Full Change≫










ゆっくりと起き上がろうとしているイマジン、その先を向ける。





ボウガンの先に、こう・・・見るだけですごい量と分かるようなエネルギーが貯まっていく。





そして、あの人はそれを両手でしっかりと構え、引き金を引いた。





そうして放たれたのは、巨大な・・・『A』の字にも似た光の矢。





それは、真っ直ぐにイマジンに飛び、その胴を切っ先が捉え、穿つ。










「う、うわぁぁぁっ!?」





そんな悲鳴を残しながら緑イマジンは再び倒れ、爆発した。





「・・・うん、侑斗。その戦い方なら、大丈夫だぞ」

「バカっ! うっさいんだよっ!!」










このイマジンの言う事はいいとして・・・あ、エリオ君はっ!?





私がそちらを見ると・・・エリオ君は。










「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」





ライオンイマジンと、激しく交戦していた。



エリオ君は、先ほどと同じくヒットアンドアウェイを基本とした一撃離脱戦法。

それに対しイマジンは・・・攻撃直後の隙を狙ってのカウンター。エリオ君の素早い斬撃を、ロッドや爪で受け止める。



でも、当たらない。エリオ君が速いから。でも、それでもエリオ君が不利。



エリオ君は、イマジンの攻撃が一発でも当たれば墜ちる。でも、イマジンは・・・。





「・・・本当に」





エリオ君のストラーダでのブーストをかけた突撃。その穂先を、左手のロッドを横にして、柄で器用に受け止める。

辺りに金属同士の耳障りな衝突音が響く。そして、突撃の衝撃で、踏ん張るイマジンの足が地面に沈む。



そしてそのまま、右手のカギ爪をエリオ君の頭へと伸ばすっ!!





「ちょこまかとっ!!」





エリオ君はそれに対し、ブーストを切る。すると、身体がすぐに地面へ落ちて行く。

そう、重力落下を利用した回避。頭のすれすれのところを、カギ爪が通り過ぎ、エリオ君の髪を数本持っていく。



エリオ君が地面に降り立つ。その次の瞬間、カギ爪がエリオ君の頭上へと振り落とされ・・・地面が爆発したっ!!




















≪Blilz Rush≫





声はイマジンの後ろから。それに対しイマジンは、ロッドを身体を右回転させながら、声の方へと打ち込む。



でも、遅い。





「紫電・・・!」





その子は少しだけ飛び上がりそれをさけ、手にした愛槍を袈裟に振るってるから。





「一閃っ!!」





雷撃を纏った一撃は、攻撃直後のがら空きな胴体へと、今度はガードされずに、見事に打ち込まれた。



そして、そこを中心に爆煙が舞う。その衝撃と巻き起こる風が、私達の頬を撫でる。





「・・・これで・・・どうですか」





すぐにバックステップで距離を取り、構えを取り、戦闘体勢を崩さずにエリオ君が呟く。でも・・・もう終わっているはず。



今の魔力付与による一撃は、私から見ても見事だった。これで倒れないわけが・・・。





「・・・あぁ、見事だ」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?





「・・・少しは、いや」





そうして、それはまた姿を表す。膝立ちで、胸元に斬撃の後が見えるけど、それでも・・・居た。



「効いたぞ」





荒ぶる金色の獅子は、私達の目の前に、変わらず存在していた。





「少し・・・じゃないなら、いいです」





イマジンが、ゆっくりと立ち上がる。エリオ君も、更に気を練って、それを迎え撃とうとする。



でも・・・マズイっ! エリオ君の持っている術や技の火力じゃあ、あのイマジンは倒せないっ!!





「・・・あのっ!!」

「分かってます。・・・侑斗っ!!」

「結局俺かよっ! あぁもう仕方ねぇっ!! 続けて・・・」

「・・・その必要はないぞ」





その声は、ライオンイマジンから。私もあの人も、当然そちらを見る。





「・・・作戦は失敗、ここで無駄死にするつもりもない。まだ後が控えているしな」

「・・・お前、逃がすと思ってんのか」

「逃げるさ。・・・小僧」





ライオンイマジンは、エリオ君に視線を向けている。右手で、胸元の傷を押さえながら。





「名を聞いておこうか」

「機動六課ライトニング分隊所属。エリオ・・・モンディアルです」



エリオ君がそう答えると、イマジンは左手のロッドの先を向ける。



「エリオ、勝負は預けておく。次は・・・潰す」





そこまで言うと、イマジンは後ろに下がり始めた。そこにあの人がボウガンを構えて、打ち込もうと。





「やめてくださいっ!!」



エリオ君の声で、あの人が動きを止めた。

そして、それに構わずイマジンは後ろに大きく跳躍。この場から一気に離脱した。



「・・・お前、なんで止めた?」

「すみません。ギンガさんを助けていただいたのに。でも・・・」



エリオ君が構えを解き、ストラーダを強く握りしめる。どこか悔しそうに。でも、表情は決意に満ちていた。



「あのイマジンは、僕が倒します。・・・絶対に」

「・・・勝手にしろ」



そこまで言うと、あの人はボウガンを下ろして、右手をベルトにかける。



「・・・エリオ君」

「大丈夫です。ただ・・・」



エリオ君は構えを解き、私の方に振り返りながら、安心させようとしているのか、ニコリと笑った。



「ちょっと、疲れました」

「・・・そっか。うん、私も疲れたよ」

「あ、それなら・・・コレどうぞっ!!」



その人は、どこからか篭を取り出して、そこからまたあるものを取り出して、私に渡してくれた。

・・・キャンディ?



「疲れた時には、甘い物が一番っ!!
デネブキャンディ、美味しいですよ」

「デ、デネブキャンディっ!?」

「はいっ! ・・・あ、もちろん君にも」





エリオ君の方に駆け寄って、同じようにキャンディを渡す。エリオ君は、戸惑いつつもしっかりとお礼を言って、キャンディを受け取る。





「・・・ったく、アイツは」





あの人の方を見る。すると、右手に持ったカードが・・・消えた。

まるで、前に公園で見た木のように粒子化して、跡形もなく。







そして、あの人は私の知る元の姿に戻った。





「・・・あの、あなた。良太郎さん達の・・・『本物』の電王の関係者なんですか?」

「・・・なんだ、野上と知り合いだったのか。つか、電王の事まで・・・」



私は、その言葉に頷く。



「なんだよ。それならそれで・・・まぁ、いいや」

「あと・・・」

「なんだ?」

「名前、まだ聞いてませんよね」

「・・・桜井、侑斗だ」










桜井・・・侑斗。




















ー時の列車・デンライナー。次に向かうのは、過去か、未来かー




















『とある魔導師と機動六課の日常』×『仮面ライダー電王』 クロス小説


とある魔導師と古き鉄と時の電車の彼らの時間




















第5話 『ネガって切れた、運命の鎖』




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・フェイトと二人、ギンガさんとエリオの所へ飛び立とうとした瞬間、右横に気配・・・つか、殺気が生まれた。





当然僕は、これに対処する。迫り来る悪意を前に、対策を瞬時に弾き出す。





回避・・・いや、フェイトが近くに居るっ! ここは防御っ!!





ジガンからカートリッジを1発ロード。その魔力も上乗せして、僕の右横にあるものが生まれる。










≪Protection Powered≫










生まれた青い防壁に、何発か着弾する。これ・・・銃弾っ!?





まてまて、レオソルジャーは全員がピックみたいなのをブン回してた。そこに銃持ちのやつなんて・・・。





そこまで考えて気付く。そう、居るのだ。





・・・つまり、銃を持ったのが最低でも、もう一体っ!?





僕は、すぐに辺りを見回してそいつを探す。無駄だろうけど、アルトのサーチも駆使して。





でも、それじゃあ遅かった。うん、本当に遅かったんだ。










「うおりゃあぁぁぁぁぁっ!!」










聞こえたのは、声。遠くじゃない、すぐ近くから。位置で言うと・・・フェイトの居る方。





僕がそちらを見ると、フェイトにどこからか現れた黒色の刺々しいデザインのイマジンが右手に剣を持って襲いかかっていた。、





フェイトのスピードでも回避する余裕・・・無し。それほどにイマジンの動きは速く、完璧な不意討ちだった。





でも、フェイトが大人しくやられる訳がない。





フェイトは、それをバルディッシュで咄嗟に受け止める。

剣とバルディッシュの柄がぶつかり、ガキンという金属音が辺りに響く。





その音が響いた次の瞬間だった。フェイトの中にイマジンが吸い込まれた。










「フェイトっ!!」










フェイトの目が驚いたように見開く。そして、普段はルビーの瞳が、金に染まった。





それから、身体から黒い雷光がほとばしり、二、三度震えたかと思うと、フェイトはそのまま崩れ落ちた。





そして、その身体からイマジンが出てくる。





・・・身体が勝手に動いていた。僕は飛びかかり、そのイマジンにアルトを上段から打ち込んでいた。





でも、その一撃をそいつは難なく受け止めた。










「・・・っと、危ねぇな。いきなりなにしやがる」



コイツ、余裕・・・こいてやがるっ!!



「・・・フェイトになにした」

「ふぇいと? ・・・あぁ、この女か」

「答えろっ!!」

「安心しろ。殺しちゃいねぇよ。ま・・・」



そいつは笑った。表情に変化は見えなかったけど、確かに・・・笑った。



「ちょっとばっかし『喰って』やっただけだよ」



その言葉に何かが切れた。

だから、左手が動く。瞬時に魔力スフィアを形成。そいつの胴に向かって、ぶっぱなすっ!!



「クレイモアっ!!」



生まれたのは青い散弾。だけど、それは奴を捉えられなかった。

瞬間的に至近距離で放たれた散弾は、虚しく宙を撃ち抜く。うそ、避けたっ!?



「遅ぇんだよっ!!」





声は後ろから。そして、横一文字で放たれた斬撃も後ろから。

それを、振り返りながらアルトで受け止め・・・いや、受け止めたけど、吹き飛ばされた。



コイツ・・・速いっ!!





「オラオラっ! いくぜぇぇぇぇぇっ!!」





イマジンが一歩踏み込むと、10数メートルあった僕との距離が一気に縮んだ。そして、そこから斬撃の嵐が巻き起こった。



黒いイマジンは、片手で振り回せるサイズのシミターを、僕目掛けて容赦無く振り回す。



上段、袈裟、斬り上げ、突き。イマジンの手から生まれるのは、ありとあらゆる種類の斬撃。

次々と襲い来るそれらを、アルトで弾き、流し、ステップも交えて回避していく。

でも、そのむちゃくちゃ力強く、荒々しい太刀筋に、僕はドンドン圧されていく。



つか、今までやりあってたイマジンとは桁外れに強いっ! なんなのコイツっ!?





「どーしたっ!?」



上段から打ち込まれる。それを左に身を翻し避ける。すると、イマジンは刃を返し、僕に横薙ぎにすぐに打ち込んできた。

僕の胴へと打ち込まれそうになったそれを、アルトで受け止める。



「もっと楽しませろよっ!!」





そうして、イマジンの少し右足が上がる。次の瞬間、蹴りが飛んで来た。



それを、ジガンで防ぎ・・・切れない。腕から伝わってくる衝撃で、僕はそのまま吹き飛んだ。



くそ、好き放題にっ! こっちは対処するので精一杯だってのにっ!!



・・・フェイト。一体・・・なにされたってんだよっ!?





≪Full Change≫





瞬間、耳に入ったのは、そんな電子音声。



なにかと思うも、まずは飛行魔法も使いつつ、ハイウェイの路面に着地。



そして、そちらを向くと・・・放たれていたた。紫色の砲弾が・・・僕に。



着地の瞬間の、動けない一瞬の隙を狙った攻撃。・・・やばい。つーか、ミスった。



回避・・・ダメ。このまま行くと、幼稚園バスに・・・!



避ける事も無理。防御・・・無理。





そうして、目前まで迫って来た砲弾に対して僕は・・・。




















迷い無く、アルトを上段から打ち込み、その砲弾を真っ二つに斬り裂いた。




















そうして起こるのは、爆発。辺りに爆音を炎と熱が生まれる





でも、それすらも古き鉄の刃は斬り裂いた。そう、僕は生を勝ち取った。





そして・・・膝を付いた。










「恭文っ!?」



聞こえたのはリュウタの声。・・・いや、大丈夫。うん、さすがにノーダメってわけにはいかなかったけど、生きてる。

つか・・・せっかくの甲冑、ボロくしちゃったな。ヒロさん達に怒られ・・・。



「隙だらけなんだよっ!!」





で、そんな状態をあのイマジンが放っておくはずがない。飛びかかってきた。・・・やばい、身体・・・動かない。



そうして、イマジンの刃が振り下ろされ・・・。





「やらせるかよっ!!」

「うぉっとっ!!」





いや、電王が・・・モモタロスさんが斬りかかって、間に入ってくれた。イマジンは、その攻撃を寸前で後ろに飛んで避ける。



・・・くそ、無駄に素早いな。つか、やっぱ強い。





「おい、青坊主っ! しっかりしろっ!!」

【恭文君っ!! 大丈夫っ!?】

「・・・大丈夫・・・です」



痛みを堪えて、立ち上がる。で、立ち上がりつつ、左手からカードを一枚出し、念じる。

そうして、僕の身体を青い光が包み込み、傷を・・・痛みを、癒してくれる。



「恭文さんっ!!」

「なぎさんっ!!」



フリードの上から、リインとキャロが降りてきた。つか、また心配そうな顔を・・・。



「大丈夫。二人とも・・・フェイトをお願い」



二人とも、僕の言葉に頷くと、すぐにフェイトの所へ駆け出した。・・・さて、もう一仕事だ。



「・・・ち、しぶてぇ野郎だな。旦那、どうしやす?」

「もう充分だ。・・・よくやった」










黒いイマジンがそう声をかけたのは・・・ある存在。そしてそいつは、ゆっくりと姿を表した。





黒いイマジンが歩みよっていく存在の姿に、僕達は驚きを隠せなかった。





だって、そいつは今のモモタロスさんの格好にそっくりだったから。





つまり・・・ソードフォームの電王に。ただし、差異がいくつもある。





まず、電王・ソードフォームは赤色だけど、そいつは・・・禍々しいほどの紫色。





そのアーマーには、そんな印象を強くするような紋様がいくつも刻まれている。





つか、コイツは・・・!!










「・・・久しぶりだな」

「てめぇ・・・! 生きてやがったのかっ!!」



ネガ・・・タロスっ!!



「当然だ、俺様の夢はまだ終わっていないからな。天は俺様に、この世界でその夢を叶えろと、ここに導いてくれた」

≪・・・なるほど、どれもこれも悪の組織のためですか。つまり・・・≫

「今回の一件全部、お前の仕業っちゅうことやな」





・・・ま、なんでこんなめんどくさいやり方をしたのかは分かんないけどさ。でも、はっきり言って迷惑だ。



つか・・・。





「んなのどうでもいい。・・・どけよ」



僕は、ゆっくりとあいつらに・・・いや、あいつに近付く。ネガ電王? 今はどうでもいいね。



「お前がそこに居たら、そのふざけたゴキブリもどきを潰せないだろうが。つーわけで、とっととどけ」

「まぁ待て、機動六課。お前達にいい話がある」

「どけ」

「ここは一つ、1つ取引といこうじゃな」

≪Icicle Cannon≫





左手から、遠慮無く砲撃魔法。それは見事に・・・ネガタロスに、ネガ電王に着弾した。



着弾地点には、凍れる爆風が舞い散り、空間を支配する。





「・・・あらら、完全にキレてるし」

「や、恭文・・・怖いよ」

「・・・悪い、リュウタ。ちょい・・・抑えきれないのよ」





そうして、氷点下の爆煙が晴れていく。すると・・・居ない。ネガ電王も、あのゴキブリもどきも、姿が消えていた。





(・・・取引内容は簡単だ)



辺りに響くのは、今回の一件の操り手の声。



(機動六課。お前達、俺様達の仲間になれ)



・・・はぁ?



(これからこの世界は、俺様率いる『生まれ変わった勝利する悪の組織・新生ネガタロス軍団(仮)「かっこ・かり・かっことじ」』の物になる)



その声は、まるでそれが決定事項のように言い切った。



(その時、噂に聞くお前達の力は・・・絶対に必要だ。お前達は特別に、全員幹部クラスにしてやろう。どうだ、悪い話ではないだろう)



不尊な態度は崩さずに、そんなふざけたことを口にする。



(もちろん、それだけじゃない。そうすれば・・・返してやる。お前達の大切なものをな)



それだけ言うと、声はもう聞こえなくなった。つまり・・・逃がした。



≪・・・ふざけてますね≫

「全くだ」

「あのパチもん野郎、青豆の言う通りだっ! ふざけやがって・・・!!
なんで俺達がお前の仲間になんなきゃなんねーんだよっ!?」

【いや、モモタロス。声をかけてるのは機動六課メンバーだけだから。
でも、大切なものって・・・】





そんな時だった。声が響いた。





「フェイトさん・・・!!」

「・・・嘘。あの、嘘・・・ですよねっ!?」





リインと・・・キャロの声が。



その声は驚きと否定の感情に満ちていて・・・僕は、すぐにそこに駆け出す。



そうして見ると、フェイトが身体を起こし、ハイウェイの路面に座り込んでいた。





「・・・フェイトっ! よかった・・・!! あの、ケガとか・・・痛い所とかないっ!?」



・・・え、いや・・・なんで後ずさるの。おかしいから。



「あの・・・あなた。と言うか、あなた達」

「うん?」





あなた達? 待て待て、いきなり何でそんな他人行儀な言い方に・・・。





「誰・・・ですか?」




















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?




















「というか・・・ここ・・・どこですか? ううん、その前に私・・・誰・・・なんですか? その『フェイト』って、私の名前・・・なんですか?
分からない・・・。何にも、分からないんです・・・」










・・・そう言って、今にも泣き出しそうな顔で不安げに頭を抱えるフェイトを見て、僕は・・・僕達は、ようやく気付いた。





あいつらがこの数分の間に僕達から奪って、取引に使ってきたカードが何かを。





そのカードの重さを。





そのカードの中身は・・・フェイトの、これまでの記憶と時間。





そして、僕は痛感した。





負けたと。





フェイトの今も、幸せも、何も守れなかった。奴らに奪われた。





そう、僕は騎士として・・・この日、負けた。




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



・・・とにかく、こうして色々な事が起こったやっさん達の1日は終わった。





でも・・・爪痕は深かった。




















「・・・それでサリ、シャマルさん」





・・・怪物が各所で大暴れ。で、それとやり合ってるのがうちら機動六課メンバーってのも、もうバレてる。

いや、ギリで電王が実在してるってのも、バレそうな感じ?



まぁ、そこはいい。カリムを入れた後見人の皆は、これから情報保護やらなんやらが色々大変だろうけど、そこはいい。



問題は・・・もっと別にあるから。





「フェイトちゃんは、どうなのさ」

「・・・アウトだ」



そのサリの一言で、室内の空気が一気に重くなる。



「診断しててビックリした。アレ・・・近年稀に見る、本当に典型的な記憶喪失の症例だよ」

「自我こそ保たれているけど、自分が誰かも、私達が誰で、どうしてここに居るのかも、全て・・・忘れているわ」

「そんな・・・」





六課隊舎の会議室で、前線メンバーにチーム・デンライナーが勢揃い・・・いや、『5名』を除いて、集まってる。

で、サリとシャマルさんの、フェイトちゃんの診断結果を聞いてるってわけさ。



しかし、あの一発屋キャラが。ふざけた事を・・・。フェイトちゃんの記憶を返して欲しけりゃ、うちらに悪の組織の一員になれだ?



どーもうちらはナメられてるね、完全に。





「・・・それで、二人の見立てでは、テスタロッサの記憶が自然回復する可能性は?」



シグナムさんがいつもと表情を変えずに・・・いや、変えないようにして、聞いてきた。

で、その言葉にシャマルさんは、表情を重たくして、首を横に振る。



「・・・0だと思うわ。これは普通の記憶障害とは、訳が違うもの。情けないけど、手の施しようが・・・」

「・・・そうか」



無理ないよ。次元世界広しと言えど、記憶を怪物に奪われた症例なんざ、そうそうあるとは思えない。

なら、どうする? フェイトちゃんをずっとこのままにしておくわけにはいかないしさ。



「で、でもっ! 大丈夫ですよっ!!」



その声は、スバルちゃんだった。必死で、自分や皆を振るい立たせようとするような声。



「きっと、そのイマジンを倒せば、こう・・・パーっとフェイトさんの記憶もすぐに」

「・・・いや、そのイマジンを倒しても、元に戻るかわかんないぞ」





そう言って、スバルちゃんの言葉を否定したのは、ギンガちゃんと少年と一緒にここに来た青年。



そう、ゼロノス・・・桜井侑斗だ。



・・・つか、勇気があんだかKYなんだか。このメンツ相手にこの状況でそんな発言、普通する?





「ゆ、侑斗・・・」

「待ってよ侑斗、さすがに今はその話は・・・」



デネブと良太郎くんが何やら焦ってるけど、もう遅い。うちの前線メンバー、思いっきり敵に回してるよ。



「・・・どういうことですか?」

「そいつは、あの姉ちゃんの記憶を『喰った』と言ったんだよな?」

「・・・恭文の話だと、そうなります」



そう、奪ったでも、盗んだでも、取ったでも無い。やつは、フェイトちゃんの記憶を『喰った』んだ。



「つまり・・・」

「もう、フェイトさんの記憶自体が、どこにも存在してないかも知れない・・・ってことですか?」

「そうなるな」

「そうなるなって・・・どうしてそんなに落ち着いていられるんですかっ!?」



スバルちゃんが、桜井侑斗に詰め寄ろうとする。なので当然・・・ティアナちゃん達は止める。

全く、これでも態度崩さないって・・・相当だね。



「あー、スバルちゃん。落ち着け」

「サリエルさんっ! でも・・・!!」

「いいから落ち着け」



静かに言い放ったサリの一言で、全員の動きが止まる。それから、咳払いをして、サリが言葉を続ける。



「・・・実際問題、今桜井侑斗が言った事は、状況証拠だけでの推測だ。今ここで、スバルちゃんがキレる必要、ないぞ。
つーか、今の俺らには味方内でゴタゴタする余裕は全くない。いいな?」

「・・・はい、分かりました」



そこで、ようやくスバルちゃんは落ち着いて、席に戻った。でも、サリの言葉はまだ続いた。



「とにかく、なんにしてもそのイマジンは急いで倒さなきゃいけない。フェイトちゃんの記憶を持ってるかどうかが分からなくても、絶対にだ」

「サリ、どういうことよ」

「・・・記憶を失って、今危機に陥ってるのは、フェイトちゃん本人だけじゃないってことだよ」




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「・・・アルフさんがっ!?」

「うん。サリエルさんがもしやと思うて、エイミィさんらに連絡したんよ。そしたら・・・アルフさん、突然倒れて、今、相当危ないらしい」

「危ないって・・・」

「いきなり前触れなく衰弱しきって、昏睡状態や」



そんな・・・どうしてっ!? アルフさんは、普通に海鳴で・・・!!



「サリエルさんが言うには、フェイトちゃんがアルフさんのことを、完全に忘れてもうてるのが原因やないかって・・・」

「えっと、つまり・・・」

「ほら、二人は契約を結んだ使い魔とその主の関係やんか。
でも、魔力や生命エネルギーの供給元であるフェイトちゃんがアルフさんの事も忘れてもうてるから・・・」





それが原因で、アルフさんとの契約に、影響が出てるってことっ!?





「そう言うてた。どうもそれで、アルフさんへの生命力とか魔力供給とかが、極端に弱まってるらしいんよ」

「それで、アルフさんは・・・」

「うん、ユーノ君が忙しいんに色々動いてくれてな。今、なんとかもたせてるところや。ただ・・・」

「長くは、もたせられないんだね」

「そや」





確かに記憶は時間って言うけど、ここまで影響が出るなんて・・・。





「なんにしても、フェイトちゃんの記憶を持ってったそのイマジンを早う倒すんが、現在分かってる一番の治療方法や。ただ・・・」

「場合によっては、もう・・・なんだね」





フェイトちゃんの記憶はイマジンに喰われてて、取り戻す事なんて出来なくて・・・。



ううん、今その可能性を考えるのは無しだ。





「・・・はやてちゃん」

「ブラスターはあかんよ」

「分かってる。・・・というか、止めないの?」

「なら、止めたら聞いてくれるんか?」



・・・ごめん、今回は聞けない。あ、ブラスターは使わないよ? うん、絶対。もう怒られたくないし。



「リミッターの解除許可申請も取り直しとるし、大丈夫。フルで動けるよ」

「・・・ありがと、はやてちゃん」

「えぇよ。ただ・・・」



はやてちゃんの表情が変わる。どこか厳しくて、念押しするようなものに。



「ゆりかごの時みたいな無茶苦茶なんは、絶対あかん。えぇな?」

「・・・大丈夫、今回は一人じゃないから。とっても強い騎士と、一緒だもん」

「・・・そやったな」










・・・そうだよね、恭文君と一緒だ。





ね、恭文君。恭文君だって、このままは・・・嫌だよね?





私は嫌だよ。こんなの、絶対に嫌。だから、戦う。そうして、絶対に取り戻す。





大事な友達との、大事な時間と、今を。




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「・・・どう、落ち着いたかな?」

「あの・・・少しだけ」



ふむ・・・表情が硬いな。なら・・・。



「もっと落ち着けるように、これをあげよう」



そう言って僕は、医務室のベッドで、入院着のような服を着た女の子に・・・あるものを差し出す。



「これは・・・?」

「アイスだよ。もう、すっごく美味しい食べ物」



恐る恐る、僕が差し出したカップを受け取る。そして、添えてあったスプーンを持ち、アイスを一さじすくって、ゆっくりと・・・口に運ぶ。



「・・・不思議な味です」



・・・え? いや、僕なんにも変なものは入れてないんだけど・・・。待って待って、何か失敗したっ!?



「甘くて、冷たくて、優しくて・・・安心する味です」

「・・・なら、よかった」



・・・アイスがどういう味かも忘れてるんだ。本当に・・・根こそぎなんだね。

こんな状態で自我がギリギリで保たれてるのは奇跡だって、サリさん言ってたな。



「・・・あの」

「なに?」

「ごめんなさい」





そう言って目の前の彼女は、頭を下げた。・・・なんで謝るのさ。





「私、本当に何も分からなくて・・・。自分が誰かも、どうしてここにいるのかも」

「当然でしょ、記憶喪失なんだから」

「でも、それで・・・きっと、私が忘れたことで、ここに私を連れてきてくれた人達を、その・・・えっと・・・」



多分、傷つけたって、言いたいんだろう。うん、察しが付いた。なんというかさ、変わって・・・ないのかな。



「・・・大丈夫だよ」



カップを握る手に、そっと僕は・・・自分の手を重ねる。それにビックリしている女の子の瞳を、真っ直ぐに見つめる。

優しく、安心させるように微笑みながら。



「きっと、思い出せるから。それに・・・」

「それに・・・?」

「もし・・・もしも思い出せなくても、大丈夫」





・・・アルフさん、ゴメン。そう、心の中で謝る。でも、今の不安定なままにはしておけない。

だって、忘れた方だって、きっと忘れられた方と同じくらい、辛いから。



だから、少しだけ、恩知らずなこと・・・します。





「また、皆と友達になっていけばいいから。それで、沢山一緒の時間を過ごして、沢山一緒の思い出を作って、前よりももっと、仲良しになればいいから」

「・・・いいんですか? だって、思い出した方が」



もちろん、いいに決まってる。でも・・・なんだよ。



「でも、それで・・・あなたが無理をしたら、皆はもっと嫌だよ」



揃いも揃って、底抜けにお人好しが集まってるしね。十分にそれはあり得る。



「だから・・・ね、思い出そうとする事は大事だけど、そんな風に『自分が悪い』みたいには、考えないで欲しいな」

「あの、いいんでしょうか」

「・・・いいよ、それで」





・・・うん、いいよね。本当に・・・ダメな時は、それでさ。





「あの、それで・・・」

「うん?」

「手・・・」

「手? ・・・あ、ゴメンっ!」





慌てて、すぐに手を離す。すると・・・少しだけ、クスリと笑った。

何も変わらない、優しさを感じさせる微笑み。それが嬉しくて、見ているだけで幸せで・・・。



なのにそれが、少し・・・悲しかった。





「えっと、その・・・一ついいですか?」

「うん?」

「私とあなたも・・・友達だったんですよね」

「・・・うん、そうだよ」



・・・そこに色々付随してたけどね。



「・・・なら、その・・・私、本当になにも覚えてないし、何にも分からないんです。でも・・・また、友達になって・・・くれますか?」

「いいよ。でも、一つだけ条件」

「え?」



そう、友達になるためには条件がある。



「僕の事、名前で呼んで欲しいんだ。・・・『ヤスフミ』って」

「・・・記憶のあった頃の私が、そうしてたからですか?」

「違うよ」



うん、ちょい違うのですよ。・・・某高町さんは8年前、僕にこう言いました。



「名前を呼べれば、誰でもすぐに友達になれるのよ」

「そうなんですか?」



・・・らしい。いや、アレは色んな意味でフレンドリー過ぎだけど。



「なら・・・ヤスフミ・・・さん」

「うーん、『さん』はいらないよ? 僕、そんな偉くないし」

「でも、その・・・いきなりはちょっと」



・・・どうも、色々と躊躇うらしい。ま、しゃあないか。うん、これで・・・いいのかも知れない。



「あ、なら・・・」

「うん?」

「私の事も『フェイト』って・・・呼んでください」



僕は、その言葉に驚きを隠せなかった。だって、それは・・・。



「でも、これが・・・私の名前なんですよね?」

「・・・そうだよ。でも、いいの? 辛かったり、嫌じゃない?」

「あの、大丈夫です。それに私、そういうのとは関係無しに、この名前・・・好きです。響きが綺麗で、優しくて」



・・・あ。



「だから、呼んで欲しいんです。ヤスフミ・・・さんに。呼ぶんじゃなくて、呼び合いたいです。・・・友達って、そういうものですよね?」

「・・・うん、そうだね。分かったよ、フェイト」

「はい、ヤスフミさん」




















・・・そして、医務室を後にした。一人・・・隊舎の廊下を歩く。





そして、込み上げてくる。本当に・・・色んなものが。










「・・・アルト」

≪はい≫

「負けたね」

≪えぇ≫





もう、そこは変わらない。僕は負けた。・・・守れなかった。





≪・・・見せないでくださいよ≫

「なにをさ?」

≪そんな顔をあなたがしていると、全員の士気に関わります。だから・・・絶対に高町教導官やスバルさん達には、見せないでください≫





・・・どうやら僕は今、相当な顔をしているらしい。





「・・・誰がなんと言おうと、どう思おうと、いつものノリで、らしくいてください」



声は後ろから、振り返ると・・・リインが居た。



「それが、恭文さんの強さですから。・・・でも」

≪私とリインさんの前では、それでいいですよ。今だけは・・・落ち込んだっていいです≫

「・・・礼は言わないから」

「いりませんよ」





・・・うん、なんにしても・・・だ。



アイツら・・・。





「・・・このままじゃすまさない。絶対に」




















(第6話へ続く)




















『というわけで・・・次回予告っ!!』





「どうだ、俺様達の仲間になるか?」

「・・・潰してやるよ」



「あの時・・・出会ったのは・・・私の、大事な・・・」



「・・・来い」

「今度は、負けません」



「・・・別に俺は自分を犠牲になんてしてない」





第7話 『決戦は火曜日?』





「ただ、未来を消さないためにやってる。お前や、あのチビと同じだよ」




















あとがき



ヒロリス「あー、そんなわけで、一気にシリアス入った第6話。みんなどうだった?
今日のあとがきは、やっさんやフェイトちゃんにいつもの調子で喋らせてもアレだっつうことで、ピンチヒッターに私・・・ヒロリス・クロスフォードと」

ギンガ「えっと、ギンガ・ナカジマがお送りしますっ!!」

ギンガ「・・・つーわけで、ギンガちゃん」

ギンガ「はい。・・・あの、ヒロリスさん。なんで私を見てそんなにニヤニヤしてるんですか」





(最強の姉弟子、真ヒロインを見て、ひたすらにニヤニヤしてる)





ヒロリス「・・・ひたすらにって言い方はやめて欲しいね。私の人格が疑われるじゃないのさ。
とにかくさ、ギンガちゃん」

ギンガ「はい、なんでしょう?」

ヒロリス「まーたヒロイン属性出しちゃったじゃない」

ギンガ「え、えっと・・・なんのことですか?」

ヒロリス「桜・井・侑・斗♪ いや、アレだ。やっさんはもうダメっぽい。だから、捕まえたいの?」

ギンガ「いったい何を言ってるんですかっ! というか、あの人の話になぎ君は関係ないですよねっ!?」





(実は大いに関係があるとは知らない、青き捜査官。かなり慌てている)





ギンガ「あの、そこはともかく・・・今回のお話なんですけど、私は疑問があるんです」

ヒロリス「・・・なに?」

ギンガ「ゼロノス・・・あの人、なんなんですか? それに、あのカード・・・」

ヒロリス「・・・ま、そこはTV本編のお話だから、ここは前回言った通り、未だに悩んでたりするけどね。まー、なんにしても、次回の話だよ」

ギンガ「はい・・・分かりました」

ヒロリス「で、今回の一番の肝は・・・ネガタロスとフェイトちゃん。そして、フェイトちゃんの記憶を奪ったイマジンだよ」





(最強の姉弟子、どこか興奮し気味にそう口にする)





ギンガ「デザイン的には、劇場3作目で出てきたゴーストイマジンだそうです。えっと、あとはネガタロスが何者かとかは・・・」

ヒロリス「そこの辺りは、次回の劇中で話出すってさ。なんにしても、やっさんにはキツいでしょ。普通にボッコボコにされるよりも、ずっと」

ギンガ「そう・・・ですよね。守りたいもの、守れなかったんですから」

ヒロリス「で、そこに隠れて何気に立ってるのが、エリオ君とレオイマジンとの因縁フラグだよ。ここもテーマの一つだったりする」

ギンガ「そうなんですか?」





(最強の姉弟子、青い捜査官の言葉に頷く)





ヒロリス「ほら、1、2話目が『やっさん×電王』がクロステーマだったじゃない? で、3、4話目が『スターズ×良太郎&モモタン』」

ギンガ「なら・・・今回のお話は」

ヒロリス「『ギンガちゃん×桜井侑斗・ライトニング×イマジン』・・・って、とこかな。後者は敵対関係よりだけど」

ギンガ「じゃあ、次回もあるんですね。そのテーマが」

ヒロリス「そうらしいよ。・・・さて、ということで次回はこの続きから。はたして、やっさんは大切なものを奪いかえせるのかっ!?
ここまでのお相手は私、ヒロリス・クロスフォードっ! そしてっ!!」

ギンガ「ギンガ・ナカジマでしたっ! それでは・・・また次回にっ!!」










(二人、いつもいるメンバーと同じように手を振る。

本日のED:『Climax Jump piano Form』)























(おしまい)









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あきゅろす。
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