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小説(魔法少女リリカルなのは:二次小説)
第17話:おまけとあとがき



おまけ:帰ってきた高町・ヴィータ教導官による魔導師解説コーナー!!

今回のお題『時空管理局・海と陸について』

(ゲスト・リンディ統括理事。クロノ提督)




















◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



(きーんこーんかーんこーんー♪)





海里「起立・・・礼、着席」

師匠「ほい、委員長お疲れ様。うし、んじゃ今日の授業始めるぞー。全員漫画とか仕舞えよー。てゆうか、そこの新入り」

りま「なにかしら」

師匠「その最新刊、後でアタシにもちょっと読ませろ。見たかったんだよ」

りま「・・・すぐに返すならいいわよ? あと、私が読み終わってからなら」

師匠「あぁ、それでかまわねぇぞ」





(なんて普通に会話してるけど・・・それに納得の行かない人間が二人いた。そう、元・魔法少女と現・魔法少女だ)





あむ「あ、あの・・・先生」

師匠「なんだ?」

あむ「いや、なんだじゃなくて・・・なんか、授業の場所変わってませんか? 拍手の部屋じゃないですよね。おまけですよね」

なのは「そうだよっ! というか、見たことのない子が二人いるんだけど、どういうことっ!? それに、この二人って本編中はまだ魔法のこととか知らない子達だよねっ!!」

師匠「簡単だ。まず、授業の場所を変えたのは、拍手内でやると分量がとんでもないことになるからだ。なので、相当特例ではあるが、今回からおまけに移動した。つーか、かなり好評だったらしくて続々アイディアが来てるんだよ」





(すみません、まじめにこれはアウトな気がするんですが。普通にやるともっとアウトなので・・・)





海里「あと、俺と新クイーンに関してはまぁ・・・その辺りの事は知っているという体でやって欲しいということだそうです」

りま「それに、あとがき形式なのはト書きを書くのがめんどくさいということだから。まぁ、そういうことなので先生、授業始めて」

なのは「何がいったいぜんたいどういうことなのっ!? ・・・あぁ、もういいよ。ここで騒いでても授業が進まないし。それで、今回の授業は・・・あれ、だよね」

師匠「だな。えーっと、拍手の66とか65では、アタシ達の使う魔法についての講義だった。引越しした初回である今回はそこから離れて・・・アタシ達が仕事をしている組織、時空管理局について、これまた簡単にではあるが、説明していきたいと思う。みんな、いいか?」

全員『はーい』

なのは「ということで、今回はその説明のために、こちらの方々にゲストとして来ていただいています。・・・お二人とも、どうぞ」





(そう言って入ってくるのは、みんなが知っているお母さんと、知らない顔の男の人。なお、服装が提督服)





やや「あぁ、リンディさんっ!!」

リンディ「はーい♪ みんな、お久しぶりね〜」

唯世「はい、お久しぶりです。・・・えっと、そちらの方は」

クロノ「・・・本編中より先にではあるが、初めまして。僕は時空管理局・本局の時空航行艦・クラウディアの艦長を務めている、クロノ・ハラオウンだ」

あむ「ということは・・・あ、恭文とフェイトさんのお兄さん」

なでしこ「そして、恭文君が私達に魔法のこととかを隠した上で小学生をやる羽目になった最大の原因よ」

クロノ「頼む、そこは言わないで欲しい。というより、そういう話は本編中でしたいと思うので、流して欲しい。・・・とにかく、今回は僕と母さん・・・リンディ提督も参加して、時空管理局という組織について説明したいと思う。
まぁ・・・成り立ちやその歴史なども説明すると非常に長くなってしまうので」





(現時点で長いという意見は気にしないことにする)





クロノ「タイトルにもあるように、海と陸・・・まぁ、時空管理局の大まかな形について、説明をしたいと思う。さて、さっそくだが・・・みんなは時空管理局について、どのあたりまで聞いている?」

唯世「えっと、まず・・・次元の海の上に、いくつもの世界があって」

やや「やや達が住んでいる地球も、その世界のひとつで・・・」

空海「そういうたくさんの世界で起きている事故や事件、災害に対応して、次元世界の平和と安全を守る組織・・・って感じですか? で、フェイトさんや恭文、リインはそこの関係者」

なでしこ「あと・・・・あれがあったわよね。ロストロギア。滅びてしまった世界・・・先史が生み出したオーバーテクノロジーの遺産。そうではなくても、とても強い力を持った物」

あむ「もしかしたら、時空管理局の人たちから見ると、エンブリオもそれに入るかも知れないって言ってたやつだよね。そういうのは強い力を持ってて、場合によっては危険な時もあるから、それを安全に確保・管理するのも、お仕事・・・だっけ?」

クロノ「正解だ。僕達時空管理局の目的に関しては、おおむね理解してもらっているようで、安心している」

唯世「いえ、全部フェイトさんや蒼凪君からの受け売りなので」

クロノ「なら、余計に安心した。二人ともしっかりと仕事をしているようだからな」

リンディ「公私ともにいちゃいちゃと糖分を撒き散らしてるんじゃないかと思って、ちょっと不安だったのよねぇ」





(・・・なぜだろう、全員が納得した顔をしている)





クロノ「では、前置きが長くなってしまったが本題に入る。・・・まず、時空管理局は海と陸・・・本局と各世界の地上部隊の二つに分かれている。最初に僕達の関係者の大半が所属している本局について説明しようと思う」





・海・・・本局について





空海「えっと・・・海・・・本局ってのは、フェイトさんとかが所属してるとこっすよね。確か、各世界をまたいで起きるような大きな事件を追いかける部署」

クロノ「そうだ。リンディ提督になのはとヴィータもそうだし、一応はやても本局所属の局員になる」

リンディ「私達本局の仕事は、そういう事件・・・広域次元犯罪と呼ばれているのだけど、それを追いかけていち早く解決することなの。次元航行艦・・・次元の海を進むための船に乗って、各世界をパトロールしたりとかもするの」

なのは「ちなみに、フェイトちゃんはそのパトロール隊に所属していて、そこで恭文君やシャーリー、ティアを補佐官にして仕事をしているんだ。あ、リインはこう・・・恭文君の個人的戦力って扱いだから、補佐官とはまた違うの」

師匠「お前らんとこにバカ弟子達がかかわったのも、そういう仕事をしているからだ。普通に本局に篭って、時間があったら出動・・・って感じの仕事だったら、たぶんこうはならなかったな」

あむ「なるほど・・・。でも、なんだか大変な仕事なんですね」

リンディ「確かにね。次元航行は、場合によっては数日・・・数ヶ月連続で航行することもあるから、中々家に帰れないのが悩みだったりするの」

空海「数ヶ月っ!? ・・・うわ、そりゃまたきついわ」

リンディ「まぁ、本当に事件も事故も起きてなくて平和なら、そこまで長くはならないんですけどね。みんなが見たように転送魔法もあるから、休息が取れればすぐに家に帰ることも可能ですから。
あー、説明がひとつ抜けていたわね。これが本局の局員全てが従事している仕事というわけではないの。・・・なのはさんやヴィータさんのように教導官の仕事をしていて、基本的には前線に出たりはしない部署もあるから」

やや「ほえー、なんというか、スケールが大きいというか、なんというか・・・。やや、あんまりついていけてないかも」

海里「エース、大丈夫ですか? 頭から煙が・・・」

りま「とにかく、本局の仕事に関しては・・・まぁ、大体わかったわ。それじゃあ、陸・・・各世界の地上部隊というのは?」

リンディ「では、それも今から説明するわね」





・陸・・・各世界の地上部隊について





リンディ「まず、各世界は地球のように時空管理局のことを知らない世界もあるけど、社会的に局の事を認知している世界もあるわ。そういう世界の治安は、管理局が責任を持って請け負っているの」

クロノ「その場合、我々本局ではどうしても手が届かない部分がある。なので、そんな世界に管理局の支部・・・というと、聞こえは悪いが、その世界での管理局の本部を建てる。それが、地上本部だ」

海里「つまり、それが陸というわけですね。・・・なるほど、次元の海で仕事をするから本局を海とたとえるように、世界という陸で仕事をしているから、その呼称と」

クロノ「正解だ。地上本部には、その世界の治安維持のために独自に高い権限を与えられている。わざわざ本局のお伺いを立ててから動く・・・などという手間がかからないようにな。
そして、現地でも局員を募集したりもしている。そうして、本局と同じように事件や事故、災害からそこに住む人々の安全と財産を守る。それが陸の仕事だ」

やや「うーん、これはややでもわかる。ようするに、やや達の世界の警察みたいになるってことですよね。その・・・地上本部が」

クロノ「簡潔に言えばそうなる」

リンディ「ちなみに・・・魔法資質を持たない子でも、まじめにやれば給料も出世も保証するし、福利厚生もバッチリだから、就職先としては最適よ? 就労年齢も、恭文君もそうだし、なのはさんやフェイトもあなた達と同じくらいの年齢から働いていたから、十分にやれるわ」





(・・・一瞬、全員何を言っているかわからなかった。うん、ぽかーんとした)





あむ「・・・えっと、あたし達にも入れってことでしょうか?」

リンディ「・・・だめ?」

あむ「いやいやっ! そんな涙目で見られても困りますからっ!! てゆうか、どうしてそうなるんですかっ!?」

リンディ「いえね、フェイトの話や実際のあなた達を見て、もしかしたらいけるんじゃないかなぁ・・・と。特に、唯世君ね」

唯世「ぼ、僕ですかっ!?」

唯世「えぇ。・・・フェイト、あなたのリーダーとしての資質を高く評価しているようなの。局どうこうは抜きにして、あなたが王様として作るコミュニティが進化したら、きっとすごいことになるんじゃないか・・・ってね、よく話しているの。
なにより、組織に属して自分を預ける事を嫌う恭文君が、あなたに対して、騎士として自分の剣を預けているわ。ごたごたの中であなたの言葉を聞いて止まったのが何よりの証拠よ。これ・・・自覚はないかも知れないけど、かなりすごいことなのよ?」





(その言葉に、キング・・・相当照れる。顔を赤くする。というか、スチームが出てる)





唯世「あの、その・・・それはうれしいんですけど、ただ僕はガーディアンのキングで・・・あぁ、その・・・」

クロノ「・・・まぁ、母さんの言うことは気にしないでくれ。この人のこれは昔からの悪癖なんだ。なのはに対しても、まだ9歳なのにしつこくスカウトしていたくれいだからな」

やや「そうなんですかっ!? それも9歳って・・・今のやや達より子供じゃないですかっ!!」

なのは「あー、うん。ただ、さすがに年齢が年齢だったから、最初は断ってたんだけどね」

リンディ「でも、よく考えてくれた上で、私達局員の仲間入りをしてくれたの。あとクロノ、しつこくとは人聞きが悪いわね。優秀な人材をスカウトするのは、上の立場に立つ人間として当然よ」

クロノ「そこを言われると非常に弱いですね。・・・ただ、もしも就職先や、これから先の指針などで迷っているようなら、関わったのも何かの縁という事で、局入りどうこうは関係なく、僕も母さんも・・・なのはやフェイト達も相談に乗るし、力になる。それだけ心に留めておいてくれ。今はそれだけでいい。
とにかく、細々とした仕事などを説明していくと、これだけでWikiが立ち上がってしまうほどの分量になるし、なにより僕が疲れるので」





(なんてジョークを笑顔とともにかますと、全員がクスリと笑う。どうやら、心はつかめたらしい)





クロノ「このあたりで終わりにしたいと思うのだが・・・先生方はどうだろう」

なのは「そうですね。細かいところはまた別のところで説明すればいいでしょうし・・・ヴィータちゃん」

ヴィータ「だな、んじゃ、今日は」

???「はいはい、まだ終わらないよ?」

???「つーか、肝心なところを説明してないですよ。これじゃあ普通に『時空管理局ってすごい組織だねー』って話でしょうが」





(突然、二人の乱入者。それは・・・最強の兄弟子と、青い古き鉄だった)





なのは「恭文君っ!? ・・・と、サリエルさんっ!!」

リンディ「あら、あなた達どうしてここに?」

恭文「どうしたもこうしたもないですよ。まだ肝心なとこ、説明してないじゃないですか」

リンディ「あら、そうかしら。確かに簡単にではあるけど、海と陸に関して説明しているし」

恭文「その二つの組織が抱える問題はどうしたんですか?」




(その言葉に、二人が固まる。というか、先生二人も)





サリエル「正直、そこを説明しないのはどうかと思いますよ? 普通に勧誘とかならともかく、これは授業なんですから。いい部分も悪い部分も知ってもらって、その上で、今後に役立ててもらわなきゃだめでしょ」

リンディ「・・・なるほど、それは確かに一理あります。ついつい勧誘モードだったけど、それではこの子達のためにならないかも知れませんね」

クロノ「では・・・予定変更ということで、もうちょっと続けますか。恭文、せっかくだからお前がやってみろ」

恭文「いいんですか?」

クロノ「どうせそのつもりだったんだろうが。何をいまさら。・・・ただし、この場合お前は先生だ。それを忘れるな?」

恭文「・・・はい。つーわけで、みんなもうちょっと付き合ってね。三つ目の議題に入るから」

あむ「えっと・・・恭文、陸と海が抱える問題ってなに?」

恭文「簡単に言えば・・・この二つの組織は仲が悪いんだよ」





・陸と海が抱える問題。そして、今後の管理局が目指すべき方向。





空海「仲が悪いって・・・どういうことだよ。だって、管轄やらなんやらが違うだけで、基本的には同じ組織なんだろ? 仲が悪いわけがないだろ」

海里「いえ、旧ジャック。そうとは言い切れません」

空海「はぁ?」

海里「俺も蒼凪さんがそう言って気づきましたが・・・その管轄が違うというのが、まずひとつの問題ではないでしょうか」

りま「・・・なるほど。縄張り争いがあるということかしら」

恭文「りま、正解。・・・本局の仕事は、次元世界全体の治安維持。場合によっては、地上本部がおいてあるような世界にも捜査や事態解決のために入っていくの。だけど、陸は基本的にそれを嫌う」

あむ「ねぇ、それっておかしくないかな。空海の言うこともそうだし、事件解決するためなんだから、普通に仲良くして、協力すればいいじゃん。どうしてそんな縄張り争いとかそういうに発展するの?」

サリエル「ここには事情があるんだよ。・・・まず、地上本部と本局では、本局の方が圧倒的に戦力が多い。というより・・・優秀な人材は優先的に本局の方に吸い上げられるんだよ」





(その言葉に、全員の顔が驚きに染まる)





唯世「それはまたどうして・・・いや、わかります。陸と海とでは扱う事件の規模が違うからですね?」

サリエル「そうだ。どうしても本局の管轄で起きる事件の方が、規模が大きいし、人員も戦力も必要となる。そのために・・・だ。ただな、そのしわ寄せを各世界の地上本部がモロに受けてるんだよ」

金剛≪クロノ提督たちが話されたように、陸でも事件は起きます。ですが、そのためにどこの世界でも慢性的な戦力不足に陥っている状態が続いているんです≫

やや「続いているって・・・どれくらいなの?」

金剛≪管理局発足からもうすぐ80年です。そして、その状態は・・・その内の半分以上になります≫

やや「ということは・・・数十年っ!?」





(その驚きの声に、青い古き鉄と最強の兄弟子はうなづく)





海里「ですが、なぜそのようなことになるのですか? 本局の方に戦力が必要なのは・・・。
まぁ、こう言ってしまってはアレですが、仕方ないことなのでしょう。なら、陸の方でも戦力を強化すればいいことでは」

あむ「あ、そうだよね。局員を現地でも募集してるなら、それで人員を増やせばいいのに」

古鉄≪そうもいかないんですよ。・・・理由はいくつかあります。まず、管理局では地球にあるような銃器やミサイル関係を一切採用していないということです≫

唯世「それはまたどうして?」

古鉄≪そういうものを局では質量兵器と呼んでいるのですが、それの乱用により環境破壊や汚染、場合によっては滅びた世界が多数存在するからです。
そのため、同じことを繰り返さないために、管理局ではそれらの兵器の不法保有を取り締まることもしています。その代わりに、そういう影響をおよぼさない比較的クリーンな魔法という能力を推奨してきたわけです≫

サリエル「つまり、管理局という組織の戦力は基本的には魔導師オンリー。だけど、そうやって戦力のほとんどを魔導師・・・魔法だけに頼り切っている状態なのが問題なんだ。・・・魔導師になれる最低条件ってのは、聞いてるよな?」

あむ「えっと、リンカーコア・・・でしたっけ? 空気中にある魔力を吸収して、自分の魔力にするって言う機関。それがあると、魔法が使える」

サリエル「そうだ。逆に言えば、無いと魔法は使えない。そして、それは全員に備わっているわけじゃない」

やや「そうなんですか? やや、ただ単にやや達の世界の人たちは使えないだけで、ほかの世界の人達はみんな使えると思ってたんですけど」

サリエル「まぁ、地球は特に極端に少ないらしいけど、基本変わらない。つまり・・・」

海里「魔法は一種の先天的資質。それゆえに、バラつきがあって、安定した戦力供給が不可能?」





(最高の兄弟子、それにうなづく。そう、そこが問題点なのだ)





空海「つまり・・・あれか? みんながみんな魔導師じゃない。だから、戦力ってやつがこう・・・安定しない」

恭文「そうだよ。それなのに、本局が優秀な人間ばかりを引き抜くから・・・地上本部はいつもカツカツってわけ。まぁ、ここ10年前後の間にだいぶよくなったらしいけど。
で、ここに拍車をかける事態がもうひとつある。そんな事情があるにも関わらず、本局の人間・・・特に、魔導師だね。そういう連中は、自分達の方が優秀だと、陸の人間を見下している傾向がある」

りま「なによそれ、バカみたい」

恭文「うん、バカだよ。バカだから・・・現場で縄張り争いなんて言うのも起きるの。あと、デカイ組織ゆえに足が遅い・・・かな」

海里「つまり、事件が発生しても迅速に対処できない?」

恭文「うん。・・・5年位前に、僕とリインにフェイト、なのはとはやてがたまたま向こうの世界の空港火災に遭遇して、救助や消火活動を手伝ったことがあるのよ。というか、現場ではやてが陣頭指揮取って、僕達が率先して救助活動とかしてた。
だけど、すっごい大火災でね、規模も大きいから、どう考えても近隣の部隊が寄こしてくれた消化チームだけじゃ足りなくて、応援を本局とその世界の地上部隊に要請したの。だけど・・・発生から3時間くらいしないと来なかった」

あむ「それだめじゃんっ! 火災でそんなに遅れたらどうなるか、あたしだってわかるよっ!?」

唯世「人の命がかかっている状況で・・・それなんだ」

恭文「まぁ・・・奇跡的、本当に奇跡的に死傷者は一人もいなかったけどね。ただ、その後がまたお粗末。地上部隊は、まるで自分達が全部解決したように報道したのよ。本局・・・現場にいち早く駆けつけていたフェイト達の事は一切公表せず」

海里「地上部隊としては、自分達の縄張りで起きた事故で、本局所属であるハラオウンさん達もそうですし、本局の消化チームに助けられたのが気に食わない・・・というところでしょうか」

空海「それ・・・ひでぇな」

恭文「ひどいよ。僕はまぁ・・・一種のプータローみたいなもんだからいいけどさ、フェイト達は必死にがんばってたのに、それにお礼の一言もなしってどういうことかって、ちょっとイラってきたもん。
まぁ、そこはともかく・・・本局と陸には、このような問題がある。言っておくけど、これなんて一部だよ? 全部話すと愚痴になりそうだから話さないだけで」

サリエル「実際、これが遠因となってJS事件・・・ジェイル・スカリエッティ事件と呼ばれる大規模テロ事件が起きている。概要に関しては、また機会があれば説明するけど・・・ただ・・・このままじゃない」

あむ「え?」





(自信を持ってそう言った最強の兄弟子に、全員の視線が向く)





恭文「サリさんの言う通りだよ。・・・少しずつだけど、問題は改善されてきているの。だって、当の局員がこれを問題に思わないわけがないもの。
現にはやては、出世して上層部の人間になって、局の悪いところ全部変えてやろうって、気合い入りまくってる」

あむ「えっと・・・どういうこと?」

唯世「つまり、組織改革が進んでいる・・・ということだよ。ほら、警察の不祥事が立て続けに発覚したことがあるじゃない?」





(その言葉に、現魔法少女、うなづく)





唯世「それを組織・・・そこに所属している人達が反省して、よりよい形で組織を変えていこうとして、今はあんまりそんな話、出なくなった。
それは、表に出ていないだけかも知れないけど、そうじゃなくて、改革が進んでいる証拠なんだと、僕は思うんだ。管理局という組織も同じ・・・と受け取ればいいんですよね? 問題は多いけど、中にいる人達はそれを当然と思わず、変えていこうとしている」

クロノ「・・・そうだな。サリエルさんが言ったJS事件で、局は陸と海を問わず、とてもたくさんの問題の解決に取り掛かることになった。陸と海の関係の改善。より早く、事件の現場に向えるようにする下地作り。
なにより・・・この次元世界に住む人々全ての平和と安全を守るという、本当に基本的な理念への回帰。まだ少しずつではあるが、本当に少ししか進んではいないが、これからもっとよくしていきたいと思っている」

あむ「・・・なんだか、大変そうだけど・・・いいこと、ですよね。変わっていくなら、どうせ変わるなら、いい方向に変わるのがいいに決まってますから」

リンディ「そうね。・・・まぁ、そういうのに関わりたくない、組織や世界などどうでもいいと言って、局員にならない子もいるけど」





(そう言って、青い古き鉄を見る。あ、なんか居心地が悪そう)





リンディ「それなのに、今はガーディアンという組織で自分の剣を預けている。・・・これはどういう心境の変化かしら」

恭文「別に、預けてるわけじゃないですよ。ただ・・・そうしているとしたら、理由はあります。
僕は、あむやみんな、なにより、うちの王様に対して通さなきゃいけない筋が出来たんです。局や組織の道理にはそんなものありませんけど」

唯世「蒼凪君・・・なんというか、ありがと。うぅ、だめだめなところも多いキングだけど、これからも仲間でいてくれるかな? というより、僕・・・王様でいいのかな」

恭文「あぁ、泣くなー! つーかなんで泣くっ!? おかしいでしょうがっ!!」

なのは「えっと・・・話もいい感じで終わったので、締めます?」

サリエル「だな。これ以上はマジで長いって」

師匠「そうですね。・・・えー、アイディアをいくつかもらっていますので、しばらくこのおまけは続けたいと思います。もし何かアイディアありましたら、送ってきていただけると、うれしいです」

なのは「というわけで、本日の授業は終了。委員長、お願い」

海里「あ、はい。・・・起立、礼」

全員『ありがとうございましたー!!』










(キンーコンーカンーコンー♪ キンーコンーカンーコンー♪)




















(本当に続く)




















あとがき



古鉄≪というわけで、授業もいい感じで終わったところで、あとがきです。今日のお相手は古き鉄・アルトアイゼンと≫

なのは「高町なのはです。でも・・・予想外に盛況だったよね。私とヴィータちゃんの授業」

古鉄≪普通になのはWikiとかで見ればわかる内容ではあるんですが・・・もしかして、あなたの先生属性に萌えてるのでは≫





(たぶん、違う)





なのは「なんでそういうこと言うのっ!? 私にだって先生属性あるよっ!!」

古鉄≪いや、ないでしょ。あるのは魔王属性ですよ。スパルタ属性ですよ≫

なのは「あるもんっ! たとえば・・・『恭文君、初めてなの? だったら・・・なのはが、いっぱい教えて・・・あ・げ・る♪』みたいなことしても似合うもんっ!!」





(あれ、なんだか場が固まった。すっげー固まった)





なのは「な、なにかな。その目は。私、おかしいこと言ってないし」

古鉄≪・・・認めたんですか?≫

なのは「み、認めたの。うん、好きだ・・・よ?」

古鉄≪・・・・・・さて、もうこれ以上の会話は蛇足だと思うので、ここで締めたいと思います。とりあえず、今日は高町教導官にお赤飯だと思う古き鉄・アルトアイゼンと≫

なのは「認めたから・・・拍手の中でもアプローチしようかな・・・な、高町なのはでした。
でも、これやると拍手は拍手で別世界が出来ちゃうね」

古鉄≪いまさらですよ。本来会ってないスゥさんやデネブさんが会話してるくらいですし≫










(そうして、カオスについて語りながら・・・フェードアウト。
本日のED:UVER world『儚くも永久のカナシ』)




















恭太郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやいやっ! 俺はっ!? 俺の登場についてのコメントはどうなってんだよっ! なんにもなしっておかしいだろっ!!」

ビルトビルガー≪しかたありませんよ。恭太郎、あなた・・・最低ですし≫

恭太郎「どこがっ!? じいちゃんだって似たようなことしてるじゃないかよっ!!」

ビルトビルガー≪全然違います。例えば・・・おじい様は本命一直線でした。だけど、あなたはどうです? 本命も居ないし、逃げるなんてことまでするし・・・普通によくあるハーレム物の最低主人公じゃないですか≫

恭太郎「う・・・」

ビルトビルガー≪おじい様は、ある意味本命が居て、それに一途という設定のおかげで、現状の現地妻やらIF候補20人超えというのも、みなさんなんやかんや言いながらもひとつのネタとして受け入れられているわけです。
だけど、あなたは違うじゃないですか。あなたが同じ設定だったら、間違いなく批判対象ですよ?≫

恭太郎「や、やめてくれ・・・。もう俺のLPはゼロなんだ。俺の心はガラスのようにモロいんだ。だから・・・」

ビルトビルガー≪だが断るっ!!≫

恭太郎「ビルトの鬼ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」










(おしまい)





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