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これから一緒に帰るぞ、とでも言わんばかりの雰囲気に、

「こいつ、デートらしいっスよー」

と、キャプテンが返事をした。

「そーそー。そっとしといてやって下さいよ」

ついでに、おまけの野次も付いてきた。



なんで勝手に返事すンだよ、とは思ったけど。
サトシ先輩だって、さっきからの騒ぎは十分聞こえていたハズなのに。


……なんでだ?


周りの声なんか、まるで聞こえてないような素振りで、サトシ先輩は部室のドアを開けながら、ちょっと呆然としてる俺を見て、軽く眉をひそめたように見えた。



ぅえ?



そんな顔されても…!!


ワケが分からないまま、慌ててドアの方へ向かう。



俺が動き出したのを確認すると、サトシ先輩は

「じゃーな」

と、手を上げて部室を出て行った。


俺は後を追うようにサトシ先輩が開けたドアを片手で支えながら、振り向いて頭を下げる。

「お先っス」



「おー」
「お疲れー」

「襲うなよー」
「別に彼女なんだから良くね?」
「あー、そーだな。じゃぁヤリすぎんなよー」



何とも下品な声に送られて、部室を後にした。





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あきゅろす。
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