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何で、って……
なんだよ?
好きだから、だろ??
そうじゃないヤツも居るのは知ってるけど。
俺は、好きだから、紗恵を彼女にしたいって思ったんだ。
ケンジの言いたいことが、イマイチ分からなくて、また顔を上げた。
「たしかに、なんでだ?」
「そうだよな。どっちかっつーと、お前、選びたい放題だろ?」
今度は外野から。
「そういえば、ウチのクラスの女どもがブーブー言ってたぞ」
いつの間にか、2年の先輩も混ざってきていた。
選びたい放題って…何だよ。
紗恵は一人しか居ねぇよ。
なんとなく、ちょっとイラッとした。
コイツら、何言ってンだ?
「まぁ、愛嬌のある感じだけどなー」
「で、どこが良かったんだ?」
喋らない俺を急かすように、周りに詰め寄られる。
ウゼェ……
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