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近くにいても、遠い人。
そんな遠藤君から、突然、告白をされた。
2週間前…
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今日もバスケ部の練習を見に行く。
もう、ほぼ日課になっちゃった。
いつもと違うのは、一緒に見に行っている麻美ちゃんが、お家の用事があるからと先に帰ってしまったこと。
だから、今日は一人。
集団の波にのまれるのが嫌だったから、今日は、いつもより少し遅め。
たぶん、練習前のランニングが終わった頃かな…
自分で少し時間をずらしたのに、やっぱり早く体育館へ行きたくて。
中庭を抜ける通用路を歩く私は、自然と早足になっていた。
「久田(ヒサダ)!」
急に呼び止められて、声の方へ目を遣ると…
そこには、これから見に行こうとしていた、遠藤君が立っていた。
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