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家に帰ったら、なんか闇陣営の人達がいました
え…?嘘、えぇ!?




ー2時間後ー

遅くなったぁ…!
なんだ、なんだよあのレジのおばちゃん!客が少なくて、レジが空いてるからって、


「あらあら、大学生が一人でお買い物ぉ〜?彼氏さんはぁ〜?いるの?私の娘は、この前出来た!って嬉しそうだったのよ〜。それでねぇ…」


話続けるなよ!
っていうか私に話すなよ!!
大きなお世話だっつの!
どうせ、彼氏いない歴=自分の歳
の女ですよ!!


あぁ!もうイライラしてきた!


家までダッシュだ!!








「はぁ…はぁ…や…やっとついた…」


全速力で走り、ヘトヘトになりながらも家についた私は
息を切らしながら家の鍵を開け、ドアを開いた。



そこには………











外国人のイケメンさんが三人いた。




「うわぁぁ!!すいません!すいません!間違えました!」


そう言って、私は慌ててドアを閉めた。



うわぁ、びっくりした…
イケメンさん方が三人もいらっしゃったよ…


………………ん??
ちょっと待て。私今、鍵でドア開けたよね??
ということは、自分の部屋で間違いない筈…
じゃあ、夢だ!!
夢なんだよ!そうだよね!皆!そうだと言って!


私は無理やり自分を納得させて、恐る恐るドアを開いた。

しかし、

「ゆ…夢じゃなかった…」



やっぱり中にはあのイケメンさん方がいた。



な、なんなの!不法侵入!?てか、どうやって部屋ん中入ったの!?


自分の中ででめちゃくちゃ混乱していると、一つ疑問に思ったことがある。




あれ?いつの間に部屋の真ん中きたっけ?さっきまで玄関だったよね???





あれ??と考えていると、金髪のイケメンさんが私に話しかけた。



「おい、女。ここはどこだ。」



うわ〜…めっちゃ上から目線〜〜
しかもなに!?

なんか皆、黒い布みたいなの羽織ってるし
手に棒切れ的なものもってるよ!?


………んん??
この目の色、髪の長さ………………




もしや、もしやの!?
金髪さんは、あのルシウス・マルフォイのコスプレさんですか?!



「なっ!!わ、私の名前を知っているのか!?」




ありゃ。
声に出ちゃったか。



「…は…はい。知ってますけど…。コスプレですよね…?」




「こす……?なんだ?」




ルシウスさんのコスプレさんらしき人は、コスプレが分からないらしい。



「ルシウス。動揺してどうする。……………そこの女。………ちっ!しょうがない。教えてやろう。俺様達は…魔法使いだ。」




わぁ!!頭おかしい外国人のイケメンさんだ!!


うわ〜…。この人の一人称『俺様』って……。
はっ!!ヴォルデモートも一人称『俺様』だ!!




「………何故マグルごときが、俺様の名前を知っているのだ。」




あちゃー。また声に出ちゃってるよ…
でも、「頭おかしい」の部分聞こえてなくてよかった…。



んん?ということは、その隣にいる眉間の皺がものすごい人は…もしやもしやの!?




「セブルス・スネイプのコスプレさん!!??」



「は?」





うわー!!めちゃくちゃクオリティ高い
!!!
かっこいい!!
やばいぃぃい!!




「な……何故我輩の名前を……」





「おい。女!何故俺様の名前を知っているのだ!!」





「へ??だって本に出てるじゃないですか。」





「「「本??」」」




うわぉ!イケメンさんの声がそろったよ



「??だって、そのキャラになりきってるんでしょ?……………っていうか!!どうやって部屋ん中入ったんですか!!不法侵入!!!!警察呼びますよ!!!」




「………意味が分からんが俺様達は、気がついたらここにいただけだ。それとさっきから行っているが、俺様達は魔法使いだ」




………気がついたら????

なんか、ヴォルデモートのコスプレさんが、またなんか言ってるよ?


…でもまぁ、ハリポタキャラなり切りショー観たいし、それに、頭ごなしに疑うのもあれだし、優しい私は、



「……証拠は…?」



と聞いてあげた。



「ふん!!よく見ていろよ。」



すると、ヴォルデモートのコスプレさんは、棒切れを振り上げ、昨年私の父が、

「1人じゃ淋しいだろう!!これをお父さんだと思って大事に育ててやってくれ!!」と送られてきた、
渋々飼っているカブト虫に向かって、



「アバタケダブラ」



と言った。
その瞬間、棒切れから緑の閃光が飛び出した。

すると、カブト虫は虫かごの中でころっと仰向けに倒れた。



ちょっと待て!!いまの死の呪文!?
しかも、何かカブト虫君死んじゃってるし!!




「ほ………本物ぉぉ!?」




「だから言っただろう。俺様達は魔法使いだ」




「いや!!そこもそうなんだけれ
も!!……逆トリですか!!!」



あまりカブト虫君に愛着がなかった私は、カブト虫君をほったらかしで(ごめんよ!カブト虫君!!)
1人で興奮していると、(決して頭おかしい人じゃないよ!違うからね!!)
『逆トリ』という言葉に闇陣営らしき人の方々が反応した。




「おい…てか、貴様の名前はなんだ。」



ルシウスさん(?)が私の名前を聞いてきた。




「あ…私は、佐藤美由紀です。」




「そうか。では美由紀。『逆トリ』とはなんだ」



いきなり名前呼びされて、びっくりしたが、質問されたことに気づき、答えた。
否…答えようとした。
それより、もっと重要な事に気づいてしまったのだ。




「え〜と考えたのは………………ちょっと待て!!!!!
遅くなったけどなんで日本語ペラペラなの!?」




そう。このハリポタの闇陣営さん達、日本語がものすっっごく上手い。

いままで全く違和感がなく、普通に話してきたが、一番重要なとこだ!!



「ん。あぁ。それは俺様達天才だから…「違います。これは、美由紀が…我輩も美由紀と呼ばせてもらうぞ。美由紀が最初に入って来た時に、話していた言葉が異国の言葉だったので、自分達に魔法をかけたのだ。」…まぁ、そういうことだ。」



ヴォルデモートさんがナルシスト発言をしかけたところに、セブルスさんが割って入り、きちんとした説明をしてくれた。




「あぁ!なるほど!」



魔法って便利!
と思っていると、セブルスさんが



「それで…美由紀。『逆トリ』とはなんだ…?」



と聞いてきた。


そうだ!それに答えなきゃ!




「え〜と、逆トリというのはですね、逆にトリップしちゃったみたいな…?私達の世界で3人は、本の中の人物なんです。
私の憶測からすると、
多分3人さんは、なんかしらの事があり、え〜…異世界に来ちゃったんだと思います…はい。」


私の説明を聞いた皆さんは、微妙な顔をしていた。


説明が下手でごめんよ!
国語力は皆無なんだよ!!



「まぁ、つまり異世界に来た。というわけか。」



ヴォルデモートさん…簡単にして下さってありがとうございます。




「なるほど…。では…私達はどうすればいいんだ…?一応魔法は使えるみたいだが…」





「そ…そうですよね〜…………。」




私は普段全く使わない頭をフルに使って、こんな提案をしてみた。




「じゃ…じゃあ、これは皆さんがよかったらなんですけど……。戻り方がわかるまで……



ここで暮らします??」




「………いいのか…?」




セブルスさんが私に聞いてきた。


優しい!!セブルスさん優しいぜ!!



「えぇ。今のところ一人暮らしですし、皆さん…このことがバレると結構厄介じゃないですか?…あ!私は他言しませんよ!こちらも知られると厄介だし…
いや!でも、皆さんがよければの話ですけどね!」



「どうします?我が君…」




ルシウスさんがヴォルデモートさんに相談しとる!
ヴォルデモートさんめっちゃ唸ってるよ!!



「なぜ俺様がマグルの家なんかに……」




「い…いや、この世界はどこ行ってもマグルだらけですけどね?」




「む…そうなのか…?」



いや!!寧ろ魔法使いがいたら怖いわ!!!


私が1人でツッコミを入れていると、セブルスさんが




「確かに、美由紀の言うとうりだな……
ここは、戻る方法が私がわかるまでこの家に住ませてもらうのでいいんじゃないか?」




わぉ!セブルスさん!ヴォルデモートさんに対してタメ語よ!!
いいの!?
…てかヴォルデモートさんっていうの言いづらい…
まず『さん』付けめんどくさい…



「セブルス!!我が君に対して何てことを!!!!!」




「そうだ!セブルス!俺様は主人だぞ!!」




「黙れ。我輩は1度も貴様を主人などと思ったことはない。」




わーーーセブルスさーん。死亡フラグがぁぁぁあ。
死の呪文がぁぁぁぁぁぁあ




「………俺様……傷つく……」








って………………………あれ?????
ヴォルデモートさんって…………こんなキャラ……???
部屋の隅っこに行ってのの字書いてるよ!?
闇の帝王じゃないの!?




「あわわわ、我が君!!しっかりしてください!!セブルス!我が君落ち込んでしまったではないか!!」



ルシウスさん全力でヴォルデモートさん慰めてるよ…



「…それで?ここに住まわせてもらう方が我輩は得策だと思うのだか?」




わぉ!セブルスさんルシウスさんの言葉完全無視!!



「セブルス!!………うっ………。我が君、どうします?確かにここにいればまぁ、何かと安全じゃないかと…」



ルシウスさんはセブルスさんに反論しようとしたが、セブルスさんの無言の圧力によって、なしになった。




ルシウスさんがヴォルデモートさんにそう言うと、落ち込んでいたヴォルデモートさんがスクッも立ち上がり、私の顔をまじまじと見た。




「………?私の顔を何かついてます…?」




私はそう聞いてみたが、帰って来たのは、




「ふむ…………。まぁ、救い用のないほど酷い顔ではないな。
……………よし、ここに住んでやろうではないか。ありがたく思え。あぁそれと……ぐふっ!!」




「我が君!!!!」



ヴォルデモートさんは私に鳩尾を殴られて、うずくまった。
ルシウスさんがヴォルデモートさんに駆け寄る。
セブルスさんは「当たり前だ」という顔をして立っていた。


ていうか……
…………闇の帝王、弱!!!!!


え?なんで殴ったかって??


うん。だってねー普通そうなるよね?
だって、レディのことを『酷い顔ではないな』って言った挙句、住まわせてもらうのになんなんだ!!その上から目線は!!!




「き…貴様……」

ヴォルデモートさんは、私をギロっと睨んだ。


はっ!そんなの私に通用するかってんだ!!



「あぁん?てめえレディに向かって『そこまで酷くない顔』だぁ?てめえは女性をそんな扱いかぁ?仮にも英国紳士じゃねぇのかよ!
しかも住まわせてもらうっていうのに
どんだけ上から目線なんだよ!
まず全国の女性に謝りやがれ!!
そして私に謝罪しろやこらぁ」





あっ!内緒だったけど、私現役女番長やってまーす!
まぁ、かと言って誰も彼も殴る訳じゃないのよ??
こういう礼儀がなってない人にはちょ〜〜っと躾してるけどね??






あらら。ヴォルデモートさんとルシウスさん震え上がっちゃったよ。


セブルスさんは感心した顔でみてるし……





「は……はいぃぃぃ!!申し訳ありませんでしたぁぁぁ!!」




…………うん。貴方闇の帝王辞めなさい。


「…まぁ、私はそんなに心の狭い人じゃないからね!
これだけ必死に謝れば許す!!」



「は…はい」


おっ!やった!立場逆転した!



「すごいな…我が君を謝らせるとは…
我輩でも一回しかないぞ…」




……一回はあるんだ…

闇の帝王弱い!!!!



「じゃ…じゃあ!これからは呼び捨てでいい??あとタメ口!
セブルスさんは、セブルスで、
ルシウスさんは、んんーと…ルシウスで
ヴォルデモートさんは、卿ね!!」





「あぁ。わかった。」



「分かりました…」



「構わんが…」




ルシウスと卿とセブルスに了承をもらった。
のはいいのだが……………


しばらくの沈黙



いや!この空気!ものすっごい気まずいの!!!


私はこの空気に耐えきれず、話しを持ち出した。




「じゃ…ご飯でも食べます………?」




あら、自然と敬語になっちゃったわ。


ちなみに今日のご飯はカレーの予定!!




「…そうだな。」


ルシウスが頷くと、卿も渋々頷いた。
そして私はキッチンに行き、カレーの用意をし始めると、


セブルスがきた。




「美由紀、何か手伝う事はあるか?」




うわぁ!!……セブルス!さらりと優しい!!
さすが私のセブルス!




「えっと、じゃあ野菜を切って洗ってくれる?」




「承知した。」



セブルスはそういって、器用に野菜を洗い、皮を剥き、切り始めた。



「うわぁ!上手!!すごっ!っていうか、セブルスの手綺麗!!」



そう!すっごい野菜切るの上手いんだけど、それよりも!セブルスの手が真っ白で、指長すぎて眩しい!!
めっさ羨ましいぜ!ちくしょう!!




「…美由紀の方が綺麗だ」



「!?わっ!私の手なんかダメダメだよ!?指も短いし!」




「美由紀も指は長い。しかもきめ細やかで綺麗だ。」




「いやいやいや!!そんなことないよ!!」



「我輩は思ったことを言ったまでだ。」






わーーーーぉ!

セブルスってあれだね。きっとそうだ。





天・然・タ・ラ・シ




怖い!怖いぐらいかっこいい!!
ヤバイ!



とか、そんなこんなで、カレーはできた。


どんなによそ見してても、放心状態でもちゃんとできるカレーってすごい!!



「はい!おまちどーさま!」




私はそういってテーブルに四人分のカレーを並べた。



「…なんだこれは……」




「カレーって言うんだよ。え、知ってるよね?」


「あ、カリーの事か?」

「うーーん?多分そうだと思う?」

「何故疑問系なんだ。」

いや、だってさカレーで慣れてるんだもん!いきなり、違う所のカレーの名称出されてもよくわからんわい!

って、あら?卿がワナワナしてる。

「こ…これを俺様に食べろと…?」




「なに?不満?あるなら…「ないです!食べます!」



卿?先入観で判断しちゃダメだよ?




うん!セブルスは興味ありげにみてるけど、大丈夫!

じゃあ、




「いただきまーす!」




「「「………?」」」



セブルス、ルシウス、卿はみんな首を傾げてる。



「えっ!もしかしてみんな『いただきます』と『ごちそうさま』知らないの!?
食べ始めは「いただきます」、食べ終わりは「ごちそうさま」!分かった?」


私がそう言うと、3人は素直に首を縦にふった。



「では!改めて!
「「「「いただきます」」」」




私の合図とともに、ハリポタの闇陣営達との夜ご飯が開始した。




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