そして伝説へ…【長編】
1
レーベで情報を集めた一行は情報を手がかりに、村の南にある洞窟を抜け、『ナジミの塔』と呼ばれる場所にたどり着いた。
辺りは既に暗く、塔の中の探索は極めて困難であった。
「暗ぇな…これは一夜を明かしてから探索した方が良いんじゃないか?」
「そうだな…じゃあ仕方ないが今夜は夜が明けるまで休むとするか……」
「残念だったな。勇者君!今夜はできないな!」
「えっ!?俺っそんな事…!」
「冗談だっ!ハッハッハッ!」
「どうかされましたかな?」
一同「!?」
急に声を掛けられて驚きのなか一同が見たのは、どこにでも居そうな商人のおじさんだった。
商人「もしかして旅の方ですか!?」
「ええ、一応…」
商人「でしたら是非私の宿に泊まっていかれてはいかがですか!?」
「こんな場所に宿屋なんかあるんですか?」
「こんな場所じゃあ客も殆ど来ないだろう。」
商人「いやいや、旅人が結構訪れるんですよ、塔の上に何か在るらしくてね…」
「そうなのか?それで、上には何が?」
商人「それはご自分の目でお確かめになさって下さい。…今日はお疲れでしょう。すぐ下の階に部屋が有るので一緒にいらして下さい」
[次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!