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そして伝説へ…【長編】

レーベで情報を集めた一行は情報を手がかりに、村の南にある洞窟を抜け、『ナジミの塔』と呼ばれる場所にたどり着いた。

辺りは既に暗く、塔の中の探索は極めて困難であった。

「暗ぇな…これは一夜を明かしてから探索した方が良いんじゃないか?」
「そうだな…じゃあ仕方ないが今夜は夜が明けるまで休むとするか……」

「残念だったな。勇者君!今夜はできないな!」

「えっ!?俺っそんな事…!」

「冗談だっ!ハッハッハッ!」

「どうかされましたかな?」

一同「!?」

急に声を掛けられて驚きのなか一同が見たのは、どこにでも居そうな商人のおじさんだった。

商人「もしかして旅の方ですか!?」

「ええ、一応…」

商人「でしたら是非私の宿に泊まっていかれてはいかがですか!?」

「こんな場所に宿屋なんかあるんですか?」

「こんな場所じゃあ客も殆ど来ないだろう。」

商人「いやいや、旅人が結構訪れるんですよ、塔の上に何か在るらしくてね…」

「そうなのか?それで、上には何が?」

商人「それはご自分の目でお確かめになさって下さい。…今日はお疲れでしょう。すぐ下の階に部屋が有るので一緒にいらして下さい」

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