異世界からこんにちわ《連載中》
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そういえばカゼルさんが神子には聖なる力があるって言ってたよね。
それって柏原も俺と同じように魔力を持っているってこと?。
えーなんか柏原と一緒ってやだ。
『そう言えば柏原も神子だけど、魔力持ってるの?』
『カシワバラ??誰それ??んーカシワバラは知らないけど、神子様も魔力とは違う力を持ってるよ♪聖なる力ってやつ!』
あっ!カゼルさんが言ってたやつ。
魔力とは違うのかー。柏原と違う力で良かった。
お揃いとかだったら絶対泣く。
それより柏原に会ってないのか。神子だったら精霊とすぐ会いそうなのに。
『魔力と聖なる力ってどこが違うの?よくわからないんだけど』
『魔力は火・水・風・土の四大元素の内どれかを操る力を持っていて、僕ら精霊もこの4つの種族に別れてるの!そしてそれらの力を全て持っているのが精霊神様で、ヒカル様も同じ力を持っていると思う!』
同じ力を持っているってことは俺も四大元素の力を全て持ち合わせているってことか。
『それでね、聖なる力の方はね、神子として覚醒すると授かるもので、祈りの泉で祈り続けることによって邪悪な気から守ることができるの!それでね、幸運をもたらすと言われてるんだよ!あと治癒の力もあって怪我とかなら手をかざして治すこともできる!』
治癒の力を持ってるって凄いな。
魔力もそうだけど本当に小説とかであるような不思議な力を持つことってあるんだ。
『それとね、普通の人間は魔力がないって言ったけど、僕たち精霊に好かれた人間は、契約のもとに精霊を使役することができるの!』
『・・・使役?』
『そう使役!契約してる人間は、精霊を使ってその精霊の属性の魔力を使うことができるの!・・・だけどね最近、それをいいことに精霊の力を悪用する人間がたくさんいるの』
ヒャップが悲しそうな顔をする。
『精霊はね、魔力が生命エネルギーとして生きている存在だから力を使いすぎると死んでしまう、それなのに人間が私利私欲のためにそんなこと考えずに精霊を酷使するんだ・・・僕死んでいく精霊たくさん見た』
どこの世界に行っても酷い人はいるもんだ。
精霊たちを便利な物の様に扱うなんて酷すぎる。
『だから僕人間嫌い・・』
何て言ったらいいかわからなくて無言になってしまう。俺がいろいろ慰めたって同じ人間だからきっとちゃんと上手く慰めることはできない。
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