異世界からこんにちわ《連載中》
9
コンコン
フィスと話していると部屋をノックする音が響いた。
誰だろう…と考えたいところだが、この部屋を訪れる人なんて、フィスともう一人くらいしかいないだろう。
「…ヒカル?」
フィスが動かない俺を見て不思議そうな顔をする。
いや、俺だって動きたいけれど、今ドアを開けてしまったらフィスのことをばっちり確認されてしまう。
「ちょっと!開けなさいよ!もしかしてまだ寝てるんじゃないでしょうね!?」
なかなかドアを開けない俺に痺れを切らしたキリさんが、先程よりも強くドアを叩き始めた。
「な、なんでキリが…」
フィスもキリさんに見つからないようにこちらに来たので、焦り始めた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!