ネタ短文
フレンに教えてあげるなメイドユーリちゃん♀
文章というより完璧ネタです。
貴族のお坊っちゃまに生まれたフレン(またか)は幼い頃こっそり下町へ遊びに行ってそれはそれは可愛らしい女の子のユーリちゃんと知り合います。
ユーリちゃんはいつもお腹を空かせていて、下町の親なしの自分がやれるような仕事が見つからないと嘆いておりました。
お金もちのフレンはそんなユーリちゃんに会うたびに食べ物をあげたりして、幼いながらに強い恋心を抱き、仕事がなくても僕が養ってあげる!くらいの心意気でした。
しかし、ある日ユーリちゃんはフレンに仕事が見つかったからもう食べ物を持ってこなくていい、と言います。フレンちゃんはずっとユーリちゃんの面倒をみるのは自分だと思っていたので少し寂しく思いましたが、素直によかったね、と言います。ですがそんなフレンに、ユーリちゃんは仕事の関係からフレンにはもう会えないと言います。フレンショック。何故と聞いてもユーリは教えてくれませんでした。
泣く泣くユーリとお別れをしたフレン。それから数年の月日が流れました。
フレンも18になり、すっかり美青年に成長しました。貴族なのでお見合いの話も多くなってきましたが、フレンはユーリちゃんのことが忘れられずにいました。
ですが、ある日、シーフォ家とは桁違いの貴族のお嬢様からのお見合いの話が来ました。さすがにシーフォ家は断ることが出来ずに、縁談はどんどん進んでいきます。
もうほぼ婚約が決まり結納まであと数ヶ月か、というとき屋敷に一人のメイドが入ってきます。
綺麗で長い黒髪で、色白の、自分と同じ年頃のメイドの少女。
フレンはそのメイドに見覚えがありました。
そう、幼い頃に恋心を抱いていた女の子に彼女は瓜二つでした。
しかし、彼女は違う名前を名乗り、フレンのことを全く知らないという態度です。
本当に他人の空似なのだろうか、フレンの悶々とした思いはつのるばかりです。
そして、この新米メイドには奇妙なところがありました。
まず、彼女には一人部屋が与えられていました。他のメイドは皆、数人で部屋を共有しているのに明らかに特別扱いです。
しかも、その部屋はフレンの部屋の隣でした。
両親は彼女はフレンの専属のメイドだから、と説明しましたが、今までフレンに専属のメイドなんていたことはありませんでしたし、フレンは結婚を控える身で、しかも位の高い相手先の婿養子となるため、近いうちに家を出なければならないのに、専属のメイドなんて今更おかしい話です。
そして、彼女は決してフレンを名前で呼びませんでした。他の使用人は『フレン様』と呼ぶのに、ユーリはフレンのことを『ご主人様』と呼びました。
専属のメイドだからといって、ご主人様と呼ばれるのは何だか恥ずかしいと思ったフレンは、彼女にその呼び方を止めるように言いますが、彼女は呼び方を変えようとはしませんでした。
そして、彼女がフレンの屋敷に来て数日経った日の夜でした。
コンコン、と部屋をノックする音がし、フレンが扉を開けると、そこには彼女が立っていました。
彼女は
『旦那様の命令でこちらに伺いました。中に入れて頂けますでしょうか』
と言いました。
フレンは少し変に思いましたが、夕食の時に父親に夜は外出せずに部屋にいるように、と言われていたので、おそらくそれに関係することだろうと、彼女を部屋に招き入れました。
フレンは心臓がバクバクいって落ち着きません。だって、目の前には幼い頃に好きだった少女そっくりのメイドがいて、しかも夜に自分の寝室に二人きりなのですから。
ユーリとは別人だと自分に言い聞かせますが、それでも、フレンは
『もしかしたらユーリかもしれない』
という思いを消すことが出来ません。
しかも、彼女の服装を良く見ると、いつもはきっちり第一ボタンまでとめられてリボンが結んであるメイド服が、リボンはなく、胸元のかなり際どいところまでボタンはと外されて、くっきりとした谷間が覗いています。
フレンが思わず彼女から目を逸らし、
『と、父さんからの命令って何なの?』
と聞きました。
そうすると彼女はフレンに向かってこう言いました。
『…旦那様に、ご主人様に性の手ほどきをするように仰せつかり、こちらに参りました』
この日から、フレンと新米メイドの、秘密の夜のお勉強が始まったのです…。
つづく?
*****
…というお話を妄想しております。笑。
ひどい設定ですね。
私は設定とかを説明する文を長く書きすぎる傾向にあるので、設定だけはこんな感じでまとめて、書きたいとこだけちゃんと小説にしたいなーと。
もちろん新米メイドはユーリちゃんですよ。
ちなみにユーリちゃんがフレンを名前で呼ばないのにも理由があります。
ご主人様と呼ばせたいだけではないです…笑
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