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上納品はチョコレートと決まっています(ひばむく)
「おや千種、どうしたのですか?こんなところにくるなんて」


「……犬が」


「むくろしゃん!みてくらさい、こんなの拾っちゃったんれすよ!」


「おやおや、なんですかこれ。僕の写真ですか?」


「…ちがいます、どうみても写真サイズじゃないですよ」


「じゃぁ僕のポスターですか。クハッ、渇いた心も一目見れば潤い満点!心のオアシス六道骸とはよくいったものです」


「柿ピー、オアシスってなんら?」


「…めんどい、骸様にききなよ。喜んで答えてくれると思う」


「…やっぱいいや、骸しゃんに聞いたら長くなりそうらし。それよりみてくらさいよ!」


「なんですか一体…おや?これは?」


「りょこうやさんの前に落ちてたんれす!これみたらどうしても骸しゃんに会いたくなったんれす!」


「なぜこの絵で僕に会いたくなるのか、理解に苦しみますよ。」


「骸しゃんのトレードマークじゃないれすか!」


「おや、犬まで僕のこの芸術的な髪型をこんな南国果実と一緒にするのですか。犬には美術鑑賞などをさせてあげることもなかったですからね…」


「……芸術…」


「げいじゅつかんしょーって、なんれすか?」


「素晴らしいものを見て、自分の感性を向上させていくのですよ。おや、それでいくと犬は常に芸術鑑賞していることになりますね。なんせミロのヴィーナスも裸足で逃げ出すほどの芸術的美しさをもつ僕が犬と一緒にいたのですから!」


「……骸様…」


「そんなことよりも丁度いいところに来ましたね。たった今完成したところなのです」


「おやつれすか!?」


「そんなもの、僕が作るわけないじゃないですか。おやつが欲しいなら昨日雲雀君がアホ面さげて持ってきたクッキーがありますよ。あれだけ言っても未だチョコレートを持ってこないなんて、雲雀君もなにを考えているのか理解に苦しみます。食べてしまっていいですよ、そのゴミ箱の横に置いてありますから」


「…やっぱいいれす…」


「おや、そうですか。雲雀君の手作りというものがどんなものなのか食べてみて欲しかったのですが」


「よりにもよって手作りれすか!?」


「作ったんだから食べなよ、とかツンデレ発言してましたから。まぁ食べないならいいでしょう。明日沢田綱吉にでも渡してきます。そう、そして完成したのは僕が一番美しく見える角度です!」


「……」


「……骸様、昨日予定を突然キャンセルしたのはもしや?」


「クフフ、三日三晩研究してようやく完成しましたからね。申し訳ないと思いながらもお断りさせて頂きましたよ。なにせ歴史的な完成ですから!そうでした、僕は今からこの素晴らしい美しき研究の成果を世に知らしめに行くところだったのでした。犬、千種、いきますよ」


「…柿ピー、かえりたいびょん」


「……めんどい」




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クッキー焼いちゃう雲雀さんが書きたかっただけでした

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あきゅろす。
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